151 雪に沈む村
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/* あかん……泣けてくる……
(-11) 2013/11/27(Wed) 23時頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2013/11/27(Wed) 23時頃
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だから、安心して生きて──大丈夫ですよ、エリサ。
[顔をあげ、彼女を見詰めて、告げる。
人が本当に死ぬときは、忘れられた時だ。そういったのは誰だったか。 だからこそ彼は、今この瞬間も何一つ見落としはしない。彼女の生も、そしてベビーカーの中の、彼女の生きた証も。 ひとつ残らず掬い上げて生きていく。この村と共に、いつかこの生が尽きるまで。
目頭がじんと熱い。もしかしたら自分は泣きたいのかもしれない。 ぼんやりと思う。涙は出ないけれど──未だ自分の手の内にあるぬくもりが酷く心地よくて。
再びその手に額を寄せ、目を伏せて静かに、──彼女が何か言うまで、降り続く雪がステンドグラスを撫で落ちていく音を聞いていた。]**
(+17) 2013/11/27(Wed) 23時頃
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>>48 怖い…?
[顔面から下ろされた左手の手袋からちらりと鱗がのぞいた。 そして、露わになったカルヴィン顔の左側は鱗でびっしりと覆われ、トニーを見る眼は、人間の眼とは似ても似つかないものに代わっていた。 それを見たトニーの反応は…]
(49) 2013/11/27(Wed) 23時半頃
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あっはっは!なんか変な感じだな。 そんな絵、なかったっけ?
[なぜか笑いだす。 左は爬虫類、右は人間。 接ぎ合わせたようなその顔は、いつかどこかで見た、有名画家の絵を彷彿とさせたのだ。 巨匠と言われる画家の作品だが、トニーにはその良さが未だにわからない。
突然笑いだしたトニーに、カルヴィンはどんな反応をしただろうか。 いずれにしても、容姿を気にしている相手にはふさわしくない振舞いだ。 ひとしきり笑った後、そのことに思い至り、トニーも真面目な顔になる。]
(50) 2013/11/27(Wed) 23時半頃
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そう? ……眠そうだね…ここで冬眠はじめないでよ、もう……。
[風邪ひくよー、とちらちら、クシャミの方を気にしながらお茶をこさえます。 確かにもう明日明後日にでも冬籠りに入ってもおかしくありませんし、クシャミが女の子に用事があるなら早く済ませたいでしょうが。眠そうな様子を見ると、雪合戦の約束とは別かな? と女の子は考えてみます。]
ごめん、そんなに待ってた?……はい、これ。
[お茶を差し出しながら彼の顔を覗き込んで様子を伺ってみます。]
(51) 2013/11/27(Wed) 23時半頃
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あ、わりい… そりゃ…まあ、ちょっとびっくりはしたけどさ…
オレ、カルヴィンが龍なの知ってるし。 クシャミにいちゃんに耳やしっぽがあったり、ソフィアねえちゃんに羽が生えてたり、そんな感じだろ?
それにさ、カルヴィン、オレの肌の色が違うからって、気にしなかったじゃねーか。
[村には様々な種族がいるが、トニーのような褐色の肌は珍しい。 おそらく、トニーの実の両親は、この村の人間族とは人種が違うのだろう。 差別はない村だが、子供特有の残酷さで、肌の色をからかわれたり、奇異の目で見られたこともあった。 しかし、そんな中でも、カルヴィンだけは、普通に接してくれた。]
だから、別に。
[関係ない。 トニーにとっては、どんな姿をしていようが、何年生きていようが、カルヴィンはカルヴィンで、 それ以上でも、それ以下でもない。]
(52) 2013/11/27(Wed) 23時半頃
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[そして、真面目な顔をやめ、いつもの悪戯っぽい笑みを向け付け加える。]
カルヴィン、本当はどんな格好してるんだ? 本当は、もっとかっこいいんだろ?
(53) 2013/11/27(Wed) 23時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2013/11/27(Wed) 23時半頃
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あはは、さすがにここで冬眠はしにゃいさー。
[>>51寒い外から、暖かい屋内で静かにしていたこともあるのだろうし、冬眠の時期が近いのもあるのだろう。言いながらまた眼をこする。声は少しふわふわとした、ねぼけたようなものになりつつあったけれど、謝るソフィアにゆるく首をふる。]
そんなに待ってにゃいよ。 なんか、すっごく眠いだけで……。 俺、ソフィに預けたいものあったんだー。
[彼女がお茶を持ってきてくれた頃合に、カバンからごそごそと本を取り出して、手渡した。]
(54) 2013/11/27(Wed) 23時半頃
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これー。魔法がかかってる本。 ほら、見てみて。
[ジャジャーンと効果音でもつきそうな勢いで、嬉々として一ページ開いてみせる。 それは青年が市場へと出向いた時に、ひと目で気に入って、買ったもの。 いろんな国の風景が描かれているのだけど、特殊な魔法がかけられていて、ページを開くとふわりとその風景がホログラムのように浮き出てくる。 人間族はもちろん、龍族や獣人族、有翼族さまざまな人も描かれていて、その風景の中で小さいその人物たちが、まるで本の中で生活をしているかのように動いているのが見えるだろう。
たまに、アリスやサイラス、他にも、この村の人に似た人がいたりして、その動きを見てつい微笑んでしまうのだけど。何度も読んで少し端が擦り切れているけれど、青年が一番気に入っている本だった。]
一年もほっといて、いたんじゃったりしたらヤだしにゃーって。
[本をたくさん買ったと言っていたから、もしかしたらソフィアももう似たようなものを持っているかもしれない。>>3:37]
(55) 2013/11/27(Wed) 23時半頃
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[パタンと本を閉じて]
ソフィなら、長い冬の暇つぶしで、 読んでくれてもいいよー。 そんかわり、俺が起きるまで、 ちゃーんと手入れしてほしいにゃ。 ソフィに預けるんだからね。
[ソフィアの母に渡すでなく、わざわざ彼女の帰りを待っていたのはそのためだ。浮き出てくるとはいっても、所詮ただの本ではあるのだけれど。この村で、起きて長い一年を過ごさなければならないソフィアが、少しでも楽しくすごせたらいいなぁと思ったのだった。]
はい、これお代。
[ポケットから数枚硬貨を取り出してソフィアに手渡した。]
(56) 2013/11/27(Wed) 23時半頃
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/* >>54で本渡してるのに>>55で開いて>>56で閉じて 何やってんだ俺は
(-12) 2013/11/27(Wed) 23時半頃
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/* 写真って……あるのか?と思ったので絵が動くということに…… (。・ ω<)ゞてへぺろ♡
(-13) 2013/11/28(Thu) 00時頃
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>>50 な……、ななな!?
[突然笑い出したトニーを見て、カルヴィンは口をあんぐりと開けてしまう。 同時にトニーの“いつも通り”の振る舞いに、彼の意図をなんとなく察する。 なんだか真剣に悩んでいた自分が馬鹿らしくなってしまって]
へ、変とか言うな! 俺だってそんなの分かってるんだから!
[顔を真っ赤にして、子供らしく口をぶーぶーと尖らせた。 よし。大丈夫。いつも通りの“カルヴィン”だ]
(57) 2013/11/28(Thu) 00時頃
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[続くトニーの言葉>>52には、口をもごもごさせる。 本当は嬉しくて。嬉しくて。泣きだしそうになってしまったが。 ――そんなのは、“カルヴィン”らしくはないではないか]
もう、やーめた。やーめた。
[あっけらかん、と言い放つ]
秘密とかそういうの。めんどくさくなった。
[トニーの御要望>>53に、にひひと笑い返して]
見てろよ。本当の俺はかっけーんだからな!!
(58) 2013/11/28(Thu) 00時頃
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[小屋の外に出ると、すうと息を吸った。 人の前で元の姿に戻るなど、いつぶりだろうか。 緊張で震えた左腕を、右手で抑える。 大丈夫。トニーなら受け入れてくれる]
……せーの。
[掛け声とともに、全身に身に纏っていた魔力を解き放つ。 辺りは一瞬、まばゆい光のベールに包まれ――それが晴れると、巨大な緑色の翼龍が羽を広げた状態で蹲っていた]
俺の家に、来るか?乗せてやるよ。
[くいっ、と軽く髭を動かして、背中に乗るようトニーに促す]
(59) 2013/11/28(Thu) 00時頃
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(―――……何を言っているの! 約束したでしょ。メーと貴方は友達だって。 どんなに不細工でも。どんなに不格好でも。
友達よ。だから……、 ――……勇気なんて要らない。 ありのままの。……貴方で。 そう、……弱いところも情けないところも。
全部、見せてきなさい。)
[>>*0 眠りのなか、不安げに囁かれる”永遠の子供”の声に。”不思議の国の住人”は、背中を押そうと。
その声は、今は届かなくとも。通じている。 縁が。届けてくれる。]
(+18) 2013/11/28(Thu) 00時頃
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へ、あ、預けたいもの? わ、これ……。
[彼の用件を聞けば、得心と驚きの入り混じった顔をします。取りだされた本を見れば、その表情はパッと輝いたでしょう。]
[本の中には、いえ外でしょうか。見知らぬ景色が、たくさんの人が、全てが生きているように魔法がかけられています。人間も、有翼族も、どんな種族も。
まるでこの村のように、みんな一緒に生きていました。]
これを、私に……預けてくれるの?
[見たことのないそれに心を奪われ、半ばぼーっとした表情のままクシャミに問いかけます。こんな素敵な本、持っていないどころか見たこともありませんでした。]
(60) 2013/11/28(Thu) 00時半頃
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[そして続けて青年から告げられた言葉は。
女の子にとってはとても、とても大きな信頼の言葉に思えました。]
(61) 2013/11/28(Thu) 00時半頃
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>>58 「本当の俺はかっけーんだからな!!」
[そう言うなり、小屋から飛び出したカルヴィンを追って外に出る。 そして、辺りを包んだまばゆい光に眩んだ目を、再び開けると、そこには]
おおー!!かっけーじゃねーか。 カルヴィンのくせに!
[緑色の巨大な身体に、大きな翼。 初めて見る、“龍”のカルヴィンの姿。 トニーの知る子供の姿とは似ても似つかないが、背中に乗れと促してくるその声は、まさしくカルヴィンのもので。]
え、いいのか?
[龍を見ること自体、これが初めてだというのに、その背中に乗れるなんて。 ただただ興奮するばかりだ。 しかし、何よりも、嬉しかったのは、ようやく、カルヴィンが本当の姿を見せてくれたこと、そして、家に連れて行ってくれること。 トニーは迷わず、背中に跳び乗った。]
(62) 2013/11/28(Thu) 00時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2013/11/28(Thu) 00時半頃
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……はい……。 では、…では、こちら、……冬の、間、しっかり責任を持って、お預かり、します……!
[預かった本を大事そうに、大事そうに抱きかかえます。]
一日だって忘れないよ……、毎日、毎日、ちゃんと……!
[冬の間に、自分はこの本開くのだろう、と女の子は思います。あまり開いてると逆に女の子がこの本を痛めてしまいそうですが。
きっとこの本には、冬の間会えない事が詰まっているのでしょう。 旅に出たトニーが見て回っているのと同じ景色も、 冬眠したアリスの見ている夢も、 父親も、]
(63) 2013/11/28(Thu) 00時半頃
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[この村の人も
さっき開いた時にちらっと見えた気がした
暖かな日差しの下、柔らかい葉の木の上で昼寝をしている
どこかで見たような黒い猫耳の青年も、きっとまた。]
(64) 2013/11/28(Thu) 00時半頃
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/* にゃんだかソフィがすごく喜んでくれて嬉しいのだけども
もしかして:ジリヤのやりたいことをとってしまったのではないだろうかという不安がががが
(-14) 2013/11/28(Thu) 00時半頃
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/* >>64俺ーー!!!!!!!!!!!
ふはーうれしい こう思ってない返しをされるとこう ありがとうソフィー!
(-15) 2013/11/28(Thu) 00時半頃
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お釣りは春でいいかな? 必要経費の計上があるからさ……。
[寂しい気持ちはごまかすに限ります。 お釣りは……春、溶け残りの雪玉でいいかな、と。]**
(65) 2013/11/28(Thu) 00時半頃
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―夜―
いや、別にそんなはしゃいじゃいないってば……
[熱で寝込みました。
寒くなってきた事やら、冬支度の準備やらでバタバタしていたこともあったのか、なかなか気づかなかったために少し悪化したようでした。 道理でここ数日、『やたらとつまらないミスを連発していた』訳だ、と母親は呆れた顔をします。それくらい自分で気付きなさいと言いたげです。実際言ってきました。女の子は返す言葉がありません。]
大人しくしてるって……うん、おやすみ……。
[布団に入りこみ、母親を納得させて出て行かせます。しばらくすると小さな明かりをつけて布団から顔を出します。]
(66) 2013/11/28(Thu) 00時半頃
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よいしょ……っと。
[机に置いてある箱を持ってきます。ふたには綺麗なそう装飾が施された、赤と黄色と、あと名前の知らない形容しがたい何かの色で作られています。
女の子がゆっくりとふたをあけると、中から次第に小さなメロディーが流れてきます。
旅立つ直前、父親が自分に預けていったオルゴール。今まで十年、一日たりとも手入れを欠かしたことはありませんでした。]
(67) 2013/11/28(Thu) 00時半頃
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>>62 カルヴィンのくせには余計だっつーの!
[髭がくいっ、と上がる。子供のときの口を尖らせる動作がそれだ]
よーし。しっかり掴まってろよ。
[ばさ、ばさ。翼を何度かはためかせたあと、地を蹴る。 ふわりとした浮遊感。ぐんぐんと上昇し、風に乗る]
……と、飛べた。
[なにしろカルヴィン自身も数十年ぶりの飛行なのだ。 身体は多少鈍っていたが、問題はない]
(68) 2013/11/28(Thu) 00時半頃
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トニーの小屋が小さく見えるだろー。 んで、あれがウォーレンの工房。 おおー、誰か湖で滑ってる。ソフィアかな。
[くいくいっ、と髭を動かせて上空からの村の景色を説明する]
……で。あれが俺の家。
[村はずれの洞窟に向かってゆっくりと下降する。時間にすれば十数分の空の旅だっただろう]
(69) 2013/11/28(Thu) 00時半頃
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[ばさ。 ばさ。
着地すると、ふうと息を吐く。 この寒空の下で、無理をしすぎた。気がする]
どうよ。俺の家は。シンプルだろー。
[えへん、と胸を張って洞窟を見渡した後]
ちょっと。さ。眠くなっちゃった……。
[身体を静かに横たえる]
(70) 2013/11/28(Thu) 00時半頃
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なあ。トニー。また、この村に帰ってきてくれる?
[それはしたくてもできなかった質問。 ――すう、と目を閉じて。トニーの返事は何だっただろうか]
ありがとな、トニー……。
[消え入りそうな声で呟いた後、まどろみの中に落ちていった]
(71) 2013/11/28(Thu) 00時半頃
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