26 Fairy Tales Ep.4
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道でぶっ倒れるとは、また―――
[足が悪い事は解っていたけれど他にどこか悪いのではないかと思いもしたが、それは一寸のことで]
遠吠え聞こえりゃァ、嫌でも気づくさ。 でも、どうしてまた 今日だったのかねェ…
[萌葱を細め、ばつが悪そうな面持ちをした。]
っと、ロミ爺次はどいつを?
(55) 2010/08/07(Sat) 23時半頃
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[フランシスカの言葉に、もう一度、頷く。 取り乱しはしない。 ただ、凪のように静かに、頷いただけ。]
ルゥ坊、そこの彼女だ。 君は一体どうしたんだい、旅の疲れでもでた?
[アイリスの方を指差した。 そういえば彼女のカルテは机に出しっぱなし。]
(56) 2010/08/07(Sat) 23時半頃
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[ロミオの言葉に、こくりと頷いて見知らぬ女性へ近づく。 彼女の身に何が起きたなど知るはずもなく]
立ってんの辛いなら肩貸すぜ。 ああ、それとも椅子持ってくっか?
(57) 2010/08/07(Sat) 23時半頃
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[それから足早に診療所へと戻る。]
どうしたんだい、急に動きでもした? 熱が在りそうだね。
[老医師はテッドの上着を脱ぐか、無理ならルーカスに脱がせるように指示しながら、冷たい水に布を浸し絞る。]
(58) 2010/08/07(Sat) 23時半頃
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―回想:倒れた道端―
[倒れてからどれ程の時を放置されていたか。 空が白み、朝が訪れるその時まで、心臓は弱々しくも命を繋いでいた。]
………ぅ………。
[フランシスカに呼びかけられ、外傷がないかと身体を探られるうちに、小さな呻きを漏らす。]
(59) 2010/08/07(Sat) 23時半頃
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……は……。 こんな身体で……情けない……。
[僅かに口元を笑ます。]
あなたには、助けられてばかりですね……。 もちろん……ですよ。
人間達に復讐を。 俺も、まだ、死ねない。
[熱病に魘されるように、瞳は赤く爛々と輝き。 『証』も、それに答えるよう仄か光を灯していた。]
(*5) 2010/08/07(Sat) 23時半頃
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………大丈夫………歩けます………。
[身体を抱え込まれかけた時、僅かに意識を取り戻す。 囁くような弱々しい声で手助けを拒む。 しかし、力の抜けた身体は悪い足の事もあり、一人での歩行は困難である。]
………すいません。
[フランシスカの肩を借り、なんとか診療所の前までやってくるが。 座らされた途端に、また意識を失った。*]
(60) 2010/08/07(Sat) 23時半頃
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〔>>56の声が聞こえれば〕 ……いえ、旅の疲れでは、ないと思います。
〔頭を抑え、壁を頼りに立っているのが精一杯だ。〕
〔>>57かけられた声には聞き覚えがあったから。〕 兄さま……。
ええ、目眩が…… …… 座らせてください。
〔どうにか顔をあげ、くらくらと ルーカスの方へ倒れこむ。〕
(61) 2010/08/07(Sat) 23時半頃
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[眩暈が酷いせいで、人違いをしているのだろうと早合点し]
ぉわっ!
[倒れてくる彼女を肩口で受け止めれば そのまま抱えるように椅子へと導く。]
座ってろ。 ロミ爺は歳だし禿げてるけど腕だけはいいからな。
(62) 2010/08/08(Sun) 00時頃
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[意識のないポルクスの首もとで証が灯る。 生きたいと願う欲望は。 希望を求め夢を繋ぐ。
それは幼き人狼が見た光景。 聞いた音と声。 悪夢の記憶。
10年前の惨劇のもう一つの物語。]
(*6) 2010/08/08(Sun) 00時頃
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[最初の光景。 8歳くらいの活発そうな少年が隣りに座っている。 鋭くピンッと立った耳とふわふわ尻尾の人狼の子供。 群の大人が大きな獲物を獲って来た事、早く一緒に狩りに行きたい事を騙り、ポルクスも一緒に行こうと笑う。]
『そうだね、カストル。』
[答え、少年の名を呼ぶ声と共に光景は切り替わる。]
(*7) 2010/08/08(Sun) 00時頃
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・・・・・
[森の中を駆ける。 隣りにはカストルの姿。]
・・・・・
[カストルと黒い大きな狼が戯れている。 年齢不詳の男がそれを微笑ましげに見詰める。]
・・・・・
[沢山の人狼達に囲まれている。 そこに笑顔は絶えない。]
(*8) 2010/08/08(Sun) 00時頃
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ごめん、なさい。
〔しがみついたまま、誘導されるまま診療所の椅子に向かう。〕
――ポーチュを…… ポーチュを私から守って……
〔囁いた声は、彼に届いただろうか?〕
(63) 2010/08/08(Sun) 00時頃
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・・・・・
[倒れ泣くカストル。 その足にはくくり罠の紐がきつく絡み付いている。 小さな手がそれを解こうと引っ張るが、ますますきつく小さな足を締め上げる。]
『………………!』
[かなり近くで人の声と気配。
びくりと震え、視線を廻らすと、カストルと目があった。 縋るような涙目。]
(*9) 2010/08/08(Sun) 00時頃
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[がさり
一際、近くで響く音。 カストルの視線を振り払い、手近な藪の中へと飛び込む。 ぎゅっと瞑った目には暗闇しか見えず。]
『カワッタケモノダ』 『オオカミノヨウダシ コロシテシマオウ』 『ダケド コトバガワカルミタイダ ソウダンシタホウガイイ』
[理解できる筈の言葉は、まるで異質な言葉の様に聞こえ。 談笑する笑い声と、怯えて泣くカストル『声』ばかりが耳に残る。]
(*10) 2010/08/08(Sun) 00時頃
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・・・・・
[領主の屋敷の庭。 檻の中、見世物の様に閉じ込められたカストル。 ぐったりとしながら、力無く泣く。
群の仲間達と一緒に遠吠えですぐに助けると呼びかける。
一人の男が持ち出し、カストルに向けるのは黒光りする――]
『やめっ……!!』
[響く銃声。]
(*11) 2010/08/08(Sun) 00時頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 00時頃
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・・・・・
[倒れている。 撃ち抜かれた左膝からだくだくと溢れ出す血が、白い足を赤く染める。 銃口がまた向けられる。
痛みと恐怖に震えながら、銃を構える男の顔をはっきり見た。 領主オルグイユ。]
・・・・・
[広がる赤。 覆いかぶさった大きな黒い獣。 庇って撃たれた彼は既に息絶え。
その奥に見えるのは銃に弾を補充しようとする――。]
(*12) 2010/08/08(Sun) 00時頃
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うわぁああ!!
[悲鳴と共に目覚める。 目の前に居たであろう老医師に向けたのは怯えた目。]
……………。
[ぎゅうと胸元を掴み、ベッドの上、僅か後退る。]
(64) 2010/08/08(Sun) 00時頃
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ポー…? どうして俺の妹の名を、…
―――――
[椅子に座らせるまで手を貸せば彼女の声は届くもの 続く言葉はテッドの悲鳴で遮られた。]
な、…ンだァ?
(65) 2010/08/08(Sun) 00時頃
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テッド、落ちついて。 ボクだよ、ロミオだ。 君に危害を加えるものじゃないよ。
[怯える様子のテッドにかけるのは優しく柔い声。 枯枝の指で、胸元に握りしめられた手に触れようと手を伸ばし]
…何か、あったんだね?
[眼鏡の奥 眼を細めて問うた。]
(66) 2010/08/08(Sun) 00時頃
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受付 アイリスは、若者 テッドの声にびくりと身をすくめた*
2010/08/08(Sun) 00時頃
受付 アイリスは、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 00時頃
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― 回想/再会 ― >>20 >>24
[ソフィアと過ごす穏やかな時間はいきなり響いた絶叫により崩れ去った。 驚きとともに入口を見ればそこには花柄のシャツを持った墓場ですれ違うように出会った青年の姿があった。]
え、あ…。………本当に?
お兄ちゃん…!やっぱりお兄ちゃんだったんだね!!
[花柄と青年とのミスマッチさに言葉を失っている時にルーカスだと紹介されたため一瞬本人なのかと疑ってしまった。
葛藤の末、花柄シャツを見なかったことにしたオスカーは墓場で思ったことが間違いではなかったのだと喜びの声を上げた。]
(67) 2010/08/08(Sun) 00時頃
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―いつかの夢―
『泣いちゃダメ…。 絶対、絶対泣いちゃダメ…。』
[小さな赤ん坊に向かってそういい続けるわたし。 それは、その赤ん坊に対してなのか。 それとも、今のわたしに向かってなのか。]
『――――――〜っ!!』
[一番大きな男が見る先。 わたし、と、そして赤ん坊の4つの瞳がそちらを見ました。]
ゼッタイ ナイチャ ダメッ…
(68) 2010/08/08(Sun) 00時頃
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でも 泣きたいときは 泣いてもいいんだよ…?
(-14) 2010/08/08(Sun) 00時頃
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― 回想/昨日/ ともだち ―
ラッカちゃんも、カルくんも おろかで 弱くて、 ばかな ニンゲンだよ。
[一度彼女へ向けた 嫌いじゃない、という言葉は二度は言わず 頭に結ばれたピンクのリボンは薄い金の髪によく映えた。]
死にたいの、ラッカちゃん。 それなら殺してあげるのに
カナシイかどうかは その後で わかるもん。
でも、今殺したら 次の約束が守れないから それまで おあずけ?
[くすくすと笑って]
(@10) 2010/08/08(Sun) 00時頃
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うん。 会ってみるだけ会ってみるよ。
ここに集まってる人狼とお話ししても良かったんだけど なんか、あたしが思ってたのとちょっと違ったから。
[10年前を知らない子狼は、復讐にはあまり興味なく]
それで、会った後にラッカちゃんを探すよ。 その時まで 生きてたら会えるよ。
その時も、今みたいに 食べてもいいよって 言うなら食べてもいいよ。
それがラッカちゃんの思う 一緒にいるともだちの形、だって 言うならね。
(@11) 2010/08/08(Sun) 00時頃
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―回想/宿屋の一室―
―――――〜っ!!
[ベッドから飛び起きるようにして身体を起こしました。]
あれ…、あれ…?
[確か、昔、自分の家だったところにいて。 いろいろと探検していたような気がしたけど。 どうして、ここに戻ってきてるんだろう。]
あれ…夢だったのかな…? あ、サイモンさんに聞けば…分かるかな…?昨日会った…よね…あれ?
[首を傾げながらリボンへと手を伸ばしますがそれは一瞬止まりました。]
ゾーイちゃん…。
[呟いてから改めてリボンを掴みそして、自分の髪を結いました。]
(69) 2010/08/08(Sun) 00時頃
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じゃあね。ラッカちゃん。
――― 赤いリボンは ラッカちゃんの方が似合ってるよ。
[赤い色の意味を、教えてくれた彼女の方が 似合っているとは言わないまま 夜の村に消えていった。
背後で手を振る少女に振りかえす手はないけれど 代わりにピンクのリボンが 風に揺れて**]
(@12) 2010/08/08(Sun) 00時頃
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― 回想/明け方 ―
ソフィアおにーちゃん
[一人称と体型から男と判断した彼の姿が見えれば 何も纏わぬ姿の少女はゆっくりと見上げた。 その手には、指輪がぎゅっと握られたままで]
わ
[思いがけない抱擁に小さく声をあげた。]
言われなくても もう行くよ。
[逃げてと言われれば、きょとりとした顔で 僅かに口元に笑みを浮かべたまま言う。]
(@13) 2010/08/08(Sun) 00時半頃
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ヒト。
同じ、ヒトだって? でも ちがう。
ちがうよ。
ニンゲンと人狼は 違ういきものだよ。
[そこまでいえば、へくち!ともう一度くしゃみをした。 雑貨屋には戻る足取りで歩めば上着が肩に乗った。]
その腕の痣、人狼にやられたの? ま、いいけど…
(@14) 2010/08/08(Sun) 00時半頃
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ねぇ、ノックを3回しなきゃいけない人のおうちの場所教えて。 あたしはそこへ行くよ。
この村に、もう用はないから。 ついでに、これも あたしは別に興味がないものだから
[ムーンストーンの指輪をソフィアに押し付けた。]
グロリアとかいう女から預かるように頼まれたんだ。 いやだっていったら、投げちゃったけど なんか勿体なさそうだから拾っておいたんだ。**
(@15) 2010/08/08(Sun) 00時半頃
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