25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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芸を見せる気がないのなら、酌をして回るくらい気は使えぬの?
[そろそろと逃げようとする短い秋色の髪の姿に、かける声は小姑のようか。]
噂の君だとちやほやされようと、お前はいまだ咲きもせぬ花だ。 誰も買い手がつかねば、安宿で誰にでも股を開くようになるか、内臓を売られて捨てられるだけですよ。
(42) 2010/08/03(Tue) 02時頃
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/* >>33 うにわーど、か!?
(-21) 2010/08/03(Tue) 02時頃
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皆で…?
[頂いた甘露に、喉をこくりと小さく鳴らして見上げて]
今まで誰かと合わせた事なんて、なかったけれど。 なよたけの君がそう仰るならば。
[大変美味しゅうございました、と。杯を返上し、 眸を覆う剣を腰に差す花と、笛を持つ花へと紅石榴を一つ送る]
(43) 2010/08/03(Tue) 02時頃
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[>>37聞こえた声は旧友のものに似ていて。 気になりはしたが、 すぐに自分が声をかけた夜光の言葉に 舞台と彼の奏でる笛の音に集中して。]
ええ。月を焦がれる歌は 見えねど今宵の時にさぞあうでしょう。 次ぐ曲は頼みましたよ。
[即興の舞が手習いより難しいのは百も承知 そして、それぐらいこなせる自信があるのは常のこと
響く笛の音に、舞台袖集中力を高める]
(44) 2010/08/03(Tue) 02時頃
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[霞の花主としての振る舞いを見るのは初めてのこと、 煽るように花達へ言葉を送る姿は他の花主と異なる。 ああいう振る舞いができるのも、霞自身が花であったから。 その姿に口を挟むことはなく、高嶺はというと 霞が気に入った様子の鳥の姿をとっくりと眺めた。]
(45) 2010/08/03(Tue) 02時頃
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――…お言葉ですがね
[ふいにかかった声に視線を向ける。 しかし黒い塊にしか見えない]
真に残念なことに、つい先ほど事故にあいまして この通り歩くもままならないんですよ。
この花祭で買い手がつかずとも、一向に問題ありませんよ? ボクはまだ先もあるし ――その辺の花主では、ボクを手折る事など出来ません。
(46) 2010/08/03(Tue) 02時頃
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───……。
[聞こえる言葉達に、僅か眉をひそめた。
本郷の家は、家系として狼憑きの血筋である。 親から子へ、子から孫へ。孕み、孕ませ、其の血の恩恵によって 裏社会でも表社会においても高権力者の立場を一層濃くしてきた家だ。
ただ、次の当主の性は、判明しない。 酷く不安定なのか、誰もまだ
答えを、知らない]
(*11) 2010/08/03(Tue) 02時頃
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[聞こえてきた笛の音に、瞠目する。 音が似るは同じ笛だからというだけでもない。 ならばこの笛の主が、彼の人の夢を継いだ子なのだろうか。
先代ほどの艶はなくとも、その音色の真摯さは耳に心地よいものだ。]
(47) 2010/08/03(Tue) 02時頃
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[今まさに始まらんとする、笛と舞を見て、 鳥は月の傍から二つの花の傍へと、 羽根の代わりの薄衣を翻し、舞台を翔ける]
…………。
[翔けた後、秋と冬を纏う友人へと。 なよたけの君が向ける言葉を背中で聞いて。
僅かに紅石榴を悲しげに揺らした]
(48) 2010/08/03(Tue) 02時頃
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[廊下を歩く。大広間へと向かうと、次第に楽が耳に入ってきた]
父ならば美しい音色だと申すのかもしれないな。
[大広間にたどり着くと、すでにいる顔へと会釈をして]
すでに始まっているようですね。 遅れて申し訳ない。
なにぶん、荷物が遅れて届いたものですから。
[示された場所へと足を進める。 落ち着いてから、辺りをゆるりと見回した]
(49) 2010/08/03(Tue) 02時頃
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[まず館の主たる者に 丁寧な礼と挨拶を。豚は笑っている。 伸びてきた手にびくりとしながら 小さく息を飲むに、留め]
…――御戯れを。
[余所行きの笑みで答えて見せる。
まだ、見知らぬ、 言葉交わしたことのない花主も多い。 笛の音が耳に届き紫苑の視線を流す。 ――りん、と鈴が鳴る。]
(50) 2010/08/03(Tue) 02時頃
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―大広間・窓際―
[天空を見詰めていた苔色は、己にかかるだろう言葉を聴いてそちらを向く。]
嗚呼、邪魔しとったかいな。
[少し前噂した花の姿に、小首を傾げる。 その顔に何かが足りない気がした。]
……酌、所望されとるけど、ええん?
[睨まれているとも思える凝視に、苦笑いをして返せば、それよりも前に霞月夜にロビンが返す。]
癇癪玉みたいやなぁ。
[思わずそう呟いた。]
(51) 2010/08/03(Tue) 02時頃
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なにアンタ。 それ(>>34)、俺のこと謂ってんの?
俺は月瀬 幸得。 アンタも鳥とばっか遊ばずに 名乗るのが礼儀なんじゃない?
[鼻で笑いながら謂う が、しかし]
てめぇロビンの事馬鹿にしてんのか!?
[秋色の髪の、冬色の眼をもつ彼を けなされるなら牙を剥く 相手が花主であろうとも]
(52) 2010/08/03(Tue) 02時頃
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[昨日会わなかった花や花主の名前は使用人を呼び止めて覚えておく。そうしているうちに、ふと視界に入ったのは白い布で目を覆った花]
……彼は、何をするのかな。
[一目見た時からその印象からか、それとも別の何かなのか。気になっていたからか、じっと見つめ。聞こえてきた笛の音に耳を傾ける]
(53) 2010/08/03(Tue) 02時頃
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それは、失礼。 手負いでは仕方がありませんね。
[溜息一つ。 酒が入ると些か口煩くなるのは玉に瑕か。]
ですが不注意も、お前の実力のうちと見られますよ。 ようやく見せた芸がそのそそっかしいドジではあまりに笑えぬ。 お気をつけなさいな。
[ふと、気を利かせた下男が愛用の琵琶を持ってくるところか。]
(54) 2010/08/03(Tue) 02時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/03(Tue) 02時半頃
手妻師 華月斎は、奏者 セシルの怒号に「なんや、短気なんが多いなぁ」と再度呟きを零した。
2010/08/03(Tue) 02時半頃
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ほう?
[若桜の様子に、すいと目を細めて。]
彼が怪我をして役に立てないのなら、お前が彼の分まで皆を楽しませてごらんよ。 見たところ、大事な友達…
いや、コレは恋人同士かい?
(55) 2010/08/03(Tue) 02時半頃
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[止まった後、広がるのは常になく挑戦的な音。 負けるものかという気迫を込めて。 それでも濁りは混ぜないように]
……。
[瞳で合図を送っても、覆いした人には伝わらない。 間と調子を徐々に変えて、そこから先は舞をというように静かな一音を長く響かせた]
(56) 2010/08/03(Tue) 02時半頃
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[歩むたびに響く痛みは、少しずつ少年を染めていく。 じくじくと響く痛み、滲む朱 与える悦びを、知っている。 交える悦びを、知っている。 黒い塊にしか見えぬ彼を 翳った暗い瞳はしっかりと映している]
――私がこの身を使ったなら 海に巣食う魔物の唄でも 安宿では味わえぬ舌技でも披露してやれるがの。
ふふ……ふ
[たとえ少年に自覚は無くとも 生まれながらに、立派な男娼であった。 この時代で望まれぬ子が何処から出てくるのか ――…元を辿れば少年の血族に行き当たる。 血を受け継いだ親に放り込まれた花の為の学園は、良い餌場。 記憶の無いまま、幾度ひとを魅了してきたか そうして作られた噂の真相を、少年自身知りはしないけれど]
(*12) 2010/08/03(Tue) 02時半頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2010/08/03(Tue) 02時半頃
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…ふ、くく… 本郷に怯えて、他の花達が一向に歌わない。
[例年とは異なり随分と大人しい花達の姿を、 本郷の所為と言って笑う。都合がいいのは同じで、 高嶺の飲む杯からはなかなか酒が減ることはない。 楽しむだけの祭ではない、その言葉には黒檀を細め 本郷を見る。この男もまた、家の名を背負う花主。 其処に揶揄を入れるほど高嶺の名も愚かではなく]
―――…まだ、わからん。
[花にあまり興味を示さぬ態の花主にそう言って。 丁度見ていたのは、迦陵の方であったか。]
……花祭で化ける花も多い。
[それだけの数、祭と花を見てきているから言える確信の言。 ただ、>>52怒声が聞こえると笑みを零して]
(57) 2010/08/03(Tue) 02時半頃
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[本郷の姿見えれば礼を向け 叶うならば酌をする。
はなやかなる宴の席、 霞月夜と高嶺が同じ視界に入る。]
――…
[似ている。 視線は霞月夜へ。 なにやら言い合いが発生しているらしい]
…何をしているのだ…
[呆れ調子、それも笛の音が聞こえれば 折を見て絡むかと窺う算段。]
(58) 2010/08/03(Tue) 02時半頃
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咲く前に萎れる花も、同じ数あるが。
[それは、広間にいる花に向けた言葉であったか。 ロビンの毒言にも、セシルの怒声にも 高嶺は文句を言わず常と同じ色で其れを眺める。
パチン、パチン。
脳裏に響くのは隣の男がよく鳴らす、剪定の音だ。]
(59) 2010/08/03(Tue) 02時半頃
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[広間へと響く笛の音。舞台で舞う目隠しの花。
どちらも見知っていたからか、興味深く舞台を眺めた]
この笛は、あの花とは、違う音だな。 当然か。
[客殿の花のことを思い出した。 どちらの音が良いかといわれても、わからない。 ただ違うことはわかる。
笛の音に合わせて舞う姿は少しだけ、気を引くもの]
(60) 2010/08/03(Tue) 02時半頃
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― 大広間 ― [高所から降りた旋律が 低く音を伸ばし……消える。 それは舞手にとっての合図。 次いで来る音が舞曲のはじめ。
その調子は平穏なものではなく。]
[おもしろい][白布の裏で楽しげに目を細めて]
[曲のつながりから、流石に武舞や走舞ではなく 平舞の動きを選び響く一音に乗る 鮮やかに、けれど媚を感じさせるようなしなはなく 凛とした立ち振舞いをみせて ……月に恋し難題を出され破れるのが物語なれど 舞の場では、その難題を笑うように舞う]
(61) 2010/08/03(Tue) 02時半頃
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― 大広間/窓際 ― [笛の音が続く。 ちらと舞台を見るも、そこに何があるかなどわからない。 音で埋め尽くされていく]
――華月……かな、キミは。
[目前の塊がしゃべると、その抑揚で相手を知る事が出来た。 そんな名だった気がする。 覚える気が全く無かった故に自信は無いが]
酌ならその辺に幾らでも花があるだろう? 癇癪玉と思うなら 破裂させないように離れていればいい。
[呟きすらいまの自分には届いてしまう。 溜息をひとつ。 壁を手さぐりに、努めて普段通りに歩こうとする。 傷口からじくりと痛みが走った]
(62) 2010/08/03(Tue) 02時半頃
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[貪欲に競い合うくらいが好ましいと思うは、己の通ってきた道ゆえか。 煽る事で実力を引き出せれば、それはそれで面白い。
後に続くものは、正攻法で先達を食い殺すくらいでなければ。]
(63) 2010/08/03(Tue) 02時半頃
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[響く怒号に目を向ける。 あれも花か、と猛る男のほうを見た。 ふわりとした髪に目を留めて、浮かべるのは口元に笑み]
昨日の虎鉄といい。花にも色々いるものだな。 美しいだけが花ではない、か。
(64) 2010/08/03(Tue) 02時半頃
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―本邸・廊下― [舞装束を整えれば、歩みをすすめる白拍子は、 ふと響く笛の音に足を止める。 高音から駆け下りる旋律に、感じるものはそれぞれだろう。
ひらり、指先は舞う。
己はその音色に天駆け下りる星を見た、 流れる星は、燃え尽きる一その瞬だけは、月よりも尚輝ける。
舞い手の指先は、観る者はあらねども、その一瞬を空に描いた]
(@3) 2010/08/03(Tue) 02時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/03(Tue) 02時半頃
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[笛と舞いにあわせて囀るは、 戦へと赴く男を湛える戦歌。
鳥の華奢な声には、やや荷が重いそれも、 笛と舞が重なり、妙なる様を生み出すか]
(65) 2010/08/03(Tue) 02時半頃
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[それから、セシルのいっそう響くこえ。 近くにいたのか 思わず目をまるくした]
――セシル?
[後ろで流れる笛の音が、妙に不似合いだ。 黒い塊が花に謝罪するのには、唇を吊り上げて哂う]
ドジが芸だとしても 故意に起こすは中々至難の技でしょうね。 むしろ褒めて然るべきじゃありませんか?
[肩を竦める。 セシルに対して恋人かと言うのには我関せずを決め込んだ]
(66) 2010/08/03(Tue) 02時半頃
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[元より気は長い方ではなく そも、己の芸を披露して買われるための狂宴など ...にとって気分のいいものではなく それもあってか、男の言葉(>>55)には 神経を逆なでされる思いだった 特に 【恋人同士かい?】 と嘲るような言葉には]
てめぇが好むよーな 甘ったるい歌なんぞ歌えやしねぇが それでもいいってんならやってやんぜ? その代わり、二度とロビンを馬鹿にすんな!
場所借りんぞ、デブ!
[祭主をそう罵倒し 燕尾服を脱ぎ捨てる シャツの腕を捲り 用意していた重々しいケースを片手に舞台へ向かった]
(67) 2010/08/03(Tue) 02時半頃
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