25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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―屋敷・庭― [受け流されて幾度目か、 やれ、と半眼向けて見せ。]
……豚だろう。
[笑いを堪えているらしきに、 またも呆れたような表情を浮かべた。
すたん、と軽やかな音。 華月の後頭部を叩いたようだ。]
嗚呼、…お前は此度も 渡り鳥のように主を替えに来たのかな。 よくよく、とどまらぬものだ。
(57) 2010/07/31(Sat) 21時半頃
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― ヨアヒム邸 → 奥座敷 ― [歩数から言って、自室に戻るよりも遠い 奥まったところに屋敷の者は向かっているようだ。 その証拠か、進めば進むほど 人の気配は薄れ、静かになる廊下を進む。
いくらか歩いたところで、 屋敷の者は先方の都合を伺ってくると 青年にその場で待機するよう告げた。 遠ざかる足音は近場で止まり……障子の音 どうやら、和室のあるところに通されたようだ 聞こえる声、様子…何かつかめないか耳をすます]
(58) 2010/07/31(Sat) 21時半頃
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/*あ、もう入っても良かったのかな。 ワンクッション置いてしまった。
(-11) 2010/07/31(Sat) 21時半頃
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― 回廊 ― [驚かせるつもりはなかった。 それほど大きな声を出したつもりも。 だから、振り返る少年の表情にことりと首を傾ぐ。 結われた黒檀の髪が揺れる、 同じ色の瞳が此方を睨む瞳の色をとっくりと見つめた。]
……お前だから用があったわけではない。 迷っていたのなら、共に迷おうかと思っただけだ。
[止まった者に興味を示した。 けれどもそれはこの少年だから目を留めた訳ではない。 指された画を見る為に少年へと近づく花主は、 まだこの花自身に興味を抱く様子は見せず]
邪魔をされるのが厭なほど、この絵に魅入ったか…?
[冷たい音を聴きながら共に見上げる絵に眉を寄せて問う。]
(59) 2010/07/31(Sat) 21時半頃
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― 回廊 ―
……ふぅん ボクと当ての無い道を歩く気だったの?
[相槌は素っ気無い。 冬色の視線を絵から斜めへ逸らすと、薄く唇を持ち上げて哂う。 足音無く近づいた相手に対して、怯えているなど微塵も感じさせぬよう努めながら]
真っ平御免ですね。 素性も知らぬ貴方についていくほどボクは子供ではありませんし まだこの絵に見入っていたほうが有意義な時間が過ごせると言うものです。
[少年が初対面の相手に向けるのは、先ず拒絶。 トゲのある花は簡単に手を伸ばされる事を何よりも嫌っている]
(60) 2010/07/31(Sat) 21時半頃
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>>58 [聴けば、研師に用がある者がいるらしい。 それに対して、はじめ返事はせず、少し遅れて、会おうと、呟いた。]
花でなく、刀に興味のあるものでもいるのか。
[俺のことを知っているのか知らないのか、わからないが、 知ってて会おうというのであれば奇特者だとい思った。]
(61) 2010/07/31(Sat) 21時半頃
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―ヨアヒム邸・庭―
[呆れたような相手から繰り出された手は、見事に青年の後頭部を叩いた。中身の入っていないような軽い音がしたのは、気の所為か。]
いてぇっすよ。
[ひーひーと、笑いを堪えた呼吸。手は口元から脇へと落ち、八の字に下げた眉を添えて鵠を情けない表情で見遣る。]
鵠さんも、その口がなきゃ、引く手数多やろに。 その口が佳いって花主もいるんやろけど。
わいは……芸が手妻やさかいに。 渡るいうたら、名からいったら鵠さんの方がそれらしぃけどなぁ。
[そして、少し苦く笑って見せた。]
(62) 2010/07/31(Sat) 21時半頃
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― 奥座敷前 廊下 ― [問う屋敷の者の声に、間を起き零れた声は中年の声。 是の言葉に、屋敷の者が待機していた青年の手を引く。]
……休憩中でしたでしょうか?失礼致します。 私、花祭りに招かれた花、イアン=園と申す者です。
[引く手が止まれば、青年はその場に腰を下ろし 研ぐ音が耳に届かないので、休憩中かと思いながら 己を明かして頭を下げ。]
こちらのお屋敷には研師の方がおられると伺って 是非、話をさせて頂きたいと 屋敷の方に無理を言って押しかけてしまいました。
[そう言って言葉の端々に好奇心を覗かせながら 伏せていた面を上げて朗らかに笑う。 ……包帯で覆われた視界は 相手の顔面を捉えることはできぬまま]
(63) 2010/07/31(Sat) 21時半頃
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>>63 ほお……
[そして、入ってきた者に対して、最初感嘆の声をあげた。 目を覆う白いそれ、 てっきり目が損なわれた者なのだと勘違いする。 そして、ならば、この姿を見えぬのかと思うと、少し面白い気がした。]
お前は「花」か。 ふぅん。開かぬ花というのは初めてだな。
ちなみに今日は仕事をしにきたわけではない。 なので、休憩ではない。 話があるのであれば、聴いてやろう。
――イアン
[名前を呼びかけてから、また、座敷に座りなおし、座れと促したあと、刷衛の名前を名乗る。]
(64) 2010/07/31(Sat) 22時頃
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……趣味が悪いな……、 昔はもう少しマシなものを揃えていた気がするが。
[見上げた画に気難しい貌で呟く。数年会わぬうちに 画の主の嗜好が変わったのか、それとも己の眼が鍛えられたか。]
……一人でいるよりかは、花を知れる。
お前は素性の知れぬ者の徘徊は許されるような場に 招かれ、その身を置いているとでもいうのか…?
[相槌にはそう返してああ言えば、こう言う。その態で。 拒絶に薄く笑みを浮かべる姿を近くの少年はどう受け取るか。 面白いものを見るように黒檀の瞳が笑うが、まだ近くの花の名を訊こうとはしない。]
私を厭うのは構わぬが、この絵に魅入るのは止めておけ。 少なくとも、私の趣味には合わぬ。
(65) 2010/07/31(Sat) 22時頃
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―屋敷・庭― [大仰にひらと手を振って見せる。]
痛くしたのだ、当たり前だ。
[悪びれずすまして謂った。 情けない表情を見遣る紫苑は矢張り呆れたようなもの。 続く言葉には少しばかり眉を寄せ]
…五月蝿いぞ。 己(おれ)は芸を究めるために 余計な詮索をせぬ主が欲しいのだ。
…――足らぬのならば継ぎ足せばいい。 歌いながら手妻、目新しい。
[自分が歌わぬのは棚に上げて謂った]
――主が気に食わなければ考えるさ。
(66) 2010/07/31(Sat) 22時頃
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― 奥座敷前 廊下 ― [零れた音は感嘆を含む音。 しかし舞っているわけでもなく…ましてや 両の眼を覆う包帯がその理由とは考えつかず 緩く首は傾げはしたが、続く言葉で眼のことだと判断する ……感嘆すること、だろうか?とは思うまま]
……ああ、これは失礼……一身上の都合で 開くものを閉じておりますが……お許しを。
[人によっては気分を害すかも知れぬが それでも、それは解く気にはなれず]
それはありがたい。 では失礼して――……刷衛殿
[名を呼ばれ、許可も下りればすぐに部屋へと移る。 数歩…声の位置から座する場所を決め 静かに胡坐をかいた]
(67) 2010/07/31(Sat) 22時頃
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呉服問屋 藤之助は、視線を苔色のほうへと戻す。
2010/07/31(Sat) 22時頃
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そうですか……仕事に来たのではない……と なると、刷衛殿はこの度の祭りに花を求めに? ……と、その話は横に起きましょう。
私が話したいことは祭りのことではありません、 刀のことです。刷衛殿が技を施す。 ……一振り、太刀を屋敷に滞在の間 借り受けられぬかと思いまして…… その為の伝手を探しているところなのです
(68) 2010/07/31(Sat) 22時頃
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― 回廊 ― 自画像を飾る時点で彼の趣は……嗚呼、ボクを招くくらいですから良いとは言えませんね。
[飾られた額縁の中でふんぞり返るヨアヒムの姿、幾らかは整えてあるのだろうその絵はかえって不細工に見える。 少年は男を見上げ、眉を寄せてみせた]
花の素性は大抵良いものじゃ無いでしょう? 学園の花だけが呼ばれたわけでも無いでしょうし―― 嗚呼……貴方は、もしかして花主さまかな。 ボクを知らない花主だなんて、引き篭もりでもなさってましたか?
[言葉の応酬はあくまで素っ気無く。 それでもトゲを向けた相手が笑みを敷いたのには不自然で無いように気を遣いながら一つ後ずさりをした]
買い求めたい花が、このような体型だと言うなら 少なくともボクの記憶では、学園中探しても難しかったでしょう。 貴方の趣味が正常で、安心しましたよ。
(69) 2010/07/31(Sat) 22時頃
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>>67>>68
ああ、そうだ。そういうことになるかな。
[花を求めに、といわれた言葉にはそう一応答えておく。 そうは答えるけれど、花祭で花を連れて出ることは長くない。]
ああ、そんな話はいいだろう。 で、太刀が欲しいということか。
さて、何に使うのかな?
[見えぬ目にやはり興味を持ちながら、そう問い返す。]
(70) 2010/07/31(Sat) 22時頃
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―ヨアヒム邸・庭―
酷いわぁ。手加減したってぇや。
[悪びれない人に、少し唇を尖らせて抗議するも、青年が相手の小言を聴かぬのと同じ結果しか産みはしないのだろう。 紫苑色の眼差しに、それでも何か訴えるように苔色を合わす。]
鵠さん唄いひん癖に……や、のうて……。
[上手く言葉を紡げずに、結局、叩かれた頭を掻いた。 舞いながら唄いながら手妻などは、するにはするのだけれど、問題はそこではない。]
なんや、喉乾いたわ。 食堂行ったら、茶くらいはもらえるやろか。
[するりと話題を変えて、いつものよに笑って小首を傾げた。 鵠はどうする?と、言外に問うように。]
(71) 2010/07/31(Sat) 22時頃
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そうですか、 良き花が刷衛殿の手に入りますようお祈りしております
[そういうことになるかなと、零す相手に あまり興味はないのだろうか?と、思いつつも 形式上笑ってそう返して。] [ただ、次いだ質問には笑っていた口元を引き締める]
――……人を、殺める為……
[真剣みを帯びる声は包帯の奥に眼は隠され 真実かどうか判断は難しく。
けれど、暫くの間の後、青年は打ち消すように 朗らかな笑顔と声を取り戻す]
(72) 2010/07/31(Sat) 22時半頃
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――……なんて。 私は舞手なのです。 それも、武舞や走舞を得てとした。 剣舞を行うのに、真剣を使っていた時期がありまして。 その時以来、剣舞を舞う時は真剣を手にしたほうが より良く舞えるため、太刀を欲しております。
(73) 2010/07/31(Sat) 22時半頃
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―ヨアヒム邸・裏庭― [葉椿が傍ら、日陰の下、少年は佇む。 白い水干緋袴に、白鞘巻を腰を刷く、身なりは舞い手としれようか。 茫洋と揺れる眼差しは、今はまだ此岸のみを映して。 ただ憂うようなため息を一つ]
…………、
私の花主様は、 迷子にでもなってしまわれたのでしょうか……
[迷い子のような少年は自らの身を棚に上げ、 呟く言葉は舞の幽玄とはほど遠く、小さな不安を滲ませた]
(@4) 2010/07/31(Sat) 22時半頃
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>>72
ん?
[イアンと名乗る花が朗らかな笑いとともに座り、そして、太刀所望の理由に、瞬時目を細めた。]
[で、殺めるという言葉のあと、 そうではなく、舞うためだと言った。]
舞いか…。
[しばし考える。]
(74) 2010/07/31(Sat) 22時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/07/31(Sat) 22時半頃
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―屋敷・庭―
手加減したら効かぬだろう。
[特徴的な訛りは少々気が抜けた感じを抱かせる。 訴えるような苔色に紫苑色を合わせ]
…――何か。 謂いたいことがあるなら謂えばいい。
[組んでいた腕を漸く解く。 先を促すように黙っていたが]
…――茶か。
[逸らされた。少しだけ息を吐く。]
私も戻る。序に咽喉を潤すも悪くない。
(75) 2010/07/31(Sat) 22時半頃
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おまえが花で、舞うのであれば貸してやってもよいが……。 一度、俺の部屋に向かわねばならぬ。 ここにある刀は、あの「まんまる」のものだからな。
[そこまで色よい返事を見せておきながら、再度考えた。]
しかい、お前が俺を騙そうとしているかもしれん。 それは本当に真剣の必要な舞か?
[そう、それを証明してみせろといわんばかりに。]
(76) 2010/07/31(Sat) 22時半頃
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[小さく零れた声には触れず告いだ声に頷いた]
ええ、舞です。 華やかとも、艶やかとも言い難い舞ですが。
[この理由では手にし難いですか? そんな様子で声の方をむいたまま首を傾げる]
(77) 2010/07/31(Sat) 22時半頃
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―屋敷・庭― [食堂は確か、と。 ふとさらりと冷たい風が吹いた気がして 肩越し、みどりの茂るほうを向く。 りん、と鈴が鳴り]
……?
[――白妙の何かが 視界を掠めた気がして注視する。>>@4]
(78) 2010/07/31(Sat) 22時半頃
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…いい眼だな、よくぞ引き篭もりを見抜いた。 今のお前の言葉は、私にも花と間違われる程度の 容姿があるのだという誉め言葉として受け取っておくぞ。
[見上げた絵には直ぐ飽きて瞳はまた少年を見る。 面白そうに細められる瞳は、好ましく見る眼とも異なる。 見栄張りの男の招く花はどのような者たちだろうか。 なかなか面白いことを言う花には先程とは異なる笑みが零れ]
まんまる花は面白いが高嶺の花には不向きだな…。 私の趣味は良くはない、お前の毒言が面白いと感じるくらいだ。
[足音なく歩む姿はまた少年へと近づき、しかし触れずにすれ違う。]
―――…名は?
[すれ違ってから問うのは、 己を自賛しそして卑下する不思議な花の名。]
(79) 2010/07/31(Sat) 22時半頃
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[>>76の言葉には、そうか…と頷いて聞いた 「まんまる」がヨアヒムを指す事は まだ、眼が覆われる前に見たヨアヒムの姿を思い出し 成程と思えば小さく噴出して。]
[けれど、続く尋ねる言葉には 薄く笑んでから片膝を立てた]
……回りに、壊れ物などはございませぬか?
[見えぬ視界、良くわからぬ場所で舞えば 壊れ物にぶつかる可能性があると。 問われた返答に行動で示す意図を持って尋ねた]
(80) 2010/07/31(Sat) 22時半頃
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―邸・庭―
……なんやろ?
[謂うてみろと促されたことに対して、今はまだ形にならない思考から逃げた。それに成功したと思った矢先に、鵠が何かに反応を示す。苔色も紫苑色が注視する先を見詰め、問いかける。]
誰か、居るんやろか?
[冷たい風が、先を紅にした髪を揺らした。]
(81) 2010/07/31(Sat) 23時頃
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始末屋 ズリエルは、記者 イアンに、壊れ物があってもまんまるのものだから構わぬ、と少しおどけた返事。
2010/07/31(Sat) 23時頃
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/* まんまるになしてそんな、みんな反応するん? 某所でも、えらい、反応されとったけども。
あ、初独り言やった。村建ての蜜蝋です。 皆素敵なRPで、今からワクテカですねん。
しかし、キャラセット変更大変やなぁ。 二度としぃひん(キリッ
(-12) 2010/07/31(Sat) 23時頃
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―屋敷・庭― [>>78 それは神楽鈴よりも、もっと小さな鈴の音、 涼やかな音色は懐かしくも感じて、音の源を探す]
――……主様?
[零れた呼びかけは、そんな言葉。 白衣の袖を持ち上げて、おずおずと日陰から歩み出れば、 こちらを見やる彼の人達の様子を伺うように、ゆるりと頭を下げた。
不確かな存在は、記憶を探ろうとするのだけれど。 思考は日差しに目がくらんだように霞がかり、 黒紅色の瞳は少しだけ虚ろに、2人を見つめた]
(@5) 2010/07/31(Sat) 23時頃
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――本当に引き篭もっていらしたんですか…… 見目だけなら盛りは過ぎていてもまだ花と呼べなくは無いでしょうけれど……引き篭もり、ね 随分良いご身分です。
[呆れた声が漏れた。 容姿については否定しない。 少年がどちらだろうと判断に迷ったのは事実。 ただ、相変わらず冬色の瞳は彼を正面から見ようとしない。 笑みが先ほどとは違う事に気付き、漸く真っ直ぐ目を合わせた 交わるのは一瞬だけ]
高嶺の花は、高嶺の花……でしたっけ
[問いかけるではなく、記憶を探るような呟きを洩らす。 思考に気をとられ、近づく事を許してしまった。 傍での問いに返すは硬質な一言]
ボクはロビン 決して――手折れぬ花。
(82) 2010/07/31(Sat) 23時頃
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