91 時計館の魔女 ―始―
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/* 昨日のうちに皆さんのすごい名案が出ていたんですね……。 見ていなくて、どうもすみませんでした……。落ちつけ自分……。
ヘクター>>+112の案が、それまでの皆さんの希望もかなえられるし、話も無理なくつながるから、ベストではないかと。
ツェリさん▲ダーラの間に、ミシェはひとりでランタン見せてもらいに行く→憧れのヴェスと話すだけのつもりだったが、攻撃→ヤニクがヴェスをかばって負傷→ミシェ部屋を出てひとりで死亡
これならヴェスの●ヤニクもできますし、誰の動きも不自然ではなくなりますよね。 */
(*125) 2012/05/26(Sat) 18時半頃
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/* ツェリ>>*124 本当に、頼ってばかりで申し訳ありません。
ツェリさんともソフィアとも、仲間でよかったです。 ありがとうございます。 */
(*126) 2012/05/26(Sat) 19時頃
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/* ええと、メモで伝えてしまったほうがいいでしょうか? ヤニクさん2-1で待機していそうなので、席を外しておいてもらうか、ヴェスさんひとりのタイミングで、ミシェは会いに行きたいと。 */
(*127) 2012/05/26(Sat) 19時頃
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― 回想 ―
[ 保護されてからの数ヵ月間、...の環境は一定しなかった。家から家へ、町から町へ、説明されず移されたからである。
9歳の本人は周囲の変化を認識せず、ぼんやりと過ごしていた。自分がどういう手続きで引き取られたのか、次の家庭へ預けられるのかもわかっていなかった。 移されるたびに暮らしがよくなり、町も大きくなっていったことが理解できたのは10歳になったころ。
そのランタンとの出会いは、最終的に...を迎えてくれた屋敷の主を「お父様」と呼ぶようになって2年後だった。 ある夜、主は秘密めかして...を手招きし、新しいコレクションを見せた。]
きれい……!
[ 感嘆して目を輝かせる...の反応が期待通りだったのか、主はその後、たびたびコレクションを自慢する。それぞれのランタンのいわくや逸話、作者の評価に加え、ときには真偽不明のあらぬ噂も含まれていたが……。]
(110) 2012/05/26(Sat) 19時頃
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[ ...のお気に入りは最初に見たランタンだった。
実用に耐えるシンプルなデザインでありながら、独特の安定感とちょっとした装飾のセンスに...は魅せられた。 持ち手の下には、意匠的なブドウのつるにシルエットだけの小鳥がちょこんととまっている。その控えめさも、作り手の堅実な性格を示すものだと思っていた。
傾倒ぶりが懸念されたのかもしれない。主から、実は……と打ち明けられた内容が、...を驚かせる。
――このランタンを作った職人は、孫に殺されたのだ、と。]
どうしてですか?
[ ...は当然の疑問を発した。祖父と呼べるような年齢差のある相手は、声を低めて言った。
――人狼だから。
それを孫に忌まれたのだろう、という説明は...を打ちのめした。]
(111) 2012/05/26(Sat) 19時頃
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[ 何の自覚もなかったが、自分が人狼だということは教えられていた。誰にも言わないよう注意されていたし、知られてはいけないと思い、秘密を守ってもいた。 しかし、人狼だから家族に殺される、という深刻な展開は...の予想を吹っ飛ばしていた。]
そんな……家族なのに……。 ……ひどい。
[ ランタン職人ティモシー・エヴァンスの名が、別の意味を持って...の脳裏に刻み込まれた。]
(112) 2012/05/26(Sat) 19時頃
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[ しかし、数年後に加えられたコレクションのひとつが、その話に疑問を抱かせる。]
すてきですね、繊細なデザインなのに、ちゃんと使い勝手を計算されていて……。
[ 披露された主の新しいコレクションをためつすがめつしていると、意外な名前が返ってきた。
――職人はヴェスパタイン・エヴァンスというそうだ。]
まさか! ……それは、本当に?
[ ...は驚愕した。ヴェスパタインの名は恐怖の対象だった。祖父ティモシー・エヴァンスを殺した孫の名として。]
……別の人かしら? だって、おかしいわ。
こんなに繊細な細工を施されて……使うときの配慮もされているのに……。
どうして?
(113) 2012/05/26(Sat) 19時頃
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どうして、これほどきれいなランタンを作る人が、同じランタン職人であるお祖父さんを殺したりしたの?
(114) 2012/05/26(Sat) 19時半頃
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[ ...の疑問は深く、答えを得られないまま、新しいランタンと、その職人にも魅せられていった。]
ヴェスパタイン・エヴァンス……お祖父さんを殺した……人狼を憎んでいる……。 でも、お祖父さんと同じランタン職人になって……繊細かつ、使い手に配慮したランタンを作っている……。
どうしてかしら。 どうして、殺したお祖父さんと同じランタン職人になったの?
(115) 2012/05/26(Sat) 19時半頃
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人狼だからお祖父さんを憎んでいたの? ランタン職人としてはどうだったの?
……その前に、家族ではなかったの?
[ ランタンを見るたび、...は問いかけた。]
こんなに美しいランタンを作る手が、お祖父さんを殺したのかしら……? きっと、人狼だから憎んでいたのね……。 家族でも許せなかった……存在されることが……。
……けれど、それなら同じランタン職人になるかしら?
ランタンを見るたび、お祖父さんのことを思い出すはず。 別の仕事をしようとするのでは……。
(116) 2012/05/26(Sat) 19時半頃
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/* バイト数はみだしまくりです〜〜。 すみません、途中なのにちょっと離脱! */
(*129) 2012/05/26(Sat) 19時半頃
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/* 退席記号忘れたので、戻ってきました〜〜。 */
(*131) 2012/05/26(Sat) 20時頃
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ミッシェルは、ランタンをながめて、ずっと考え続けた*
2012/05/26(Sat) 20時頃
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― 客間、2-6 ―
[ 目が覚めたとき、ベッドの隣にシスター・ツェリはいなかった。カーテンの外は明るい。正確な時間はわからないが、昼ごろだろうか。 周囲を見回した...は、1枚のメモを見つけて青ざめた。
"できるだけすぐに戻ります、心配しないで。 沢山の感謝を込めて ツェツィーリヤ">>118
問題なのは、シスター・ツェリが残したと思われる、女性らしく几帳面に整った2行ではなく、その上の短い文字列……。 子どもじみた、力任せに書きなぐったような筆跡には見覚えがあった。
...にとって、それは不吉な予告。 意味はわからない。誰が書いたのかも。 自分の筆跡ではないのに、それはつねに身近なところへ現れる。何かの予言か報告かはわからないが、告げられる内容は不幸なことばかりだった。]
どうしよう……。どうしたらいいのか……。
[ 不安にかられ、...は部屋を出た。その前に、魔法で身支度を整える常識はかろうじて残っていたが。]
(139) 2012/05/26(Sat) 22時頃
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― 2階廊下 ―
[ ...はおちつきなく廊下を見渡す。胸騒ぎがしてならなかった。 だが、どこへ行くかも思いつかない。シスター・ツェリの行きそうな場所に心当たりもない。]
どうしよう……お邪魔かもしれないし……。 シスターにだって用事がおありでしょうし……。
[ うろうろと廊下を歩いていると、ひとつの扉が気になった。2-9のプレートをつけた扉に。]
……お邪魔かもしれないけれど……けれど……。
[ ヴェスパタイン・エヴァンス。その名前を聞いて以来、ずっと意識していた相手だ。 部屋にこもりっきりか、たまに会えば用事があり急いでいる相手とは、1度もゆっくり話せたことはない。]
どうしよう……。 ……でも、今しか。
[ 不吉な予感に背を押されたのかもしれない。...は2-9の部屋の前に立った。]
(145) 2012/05/26(Sat) 22時頃
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[ ...は何度もためらったが、ついにノックをした。]
わたし、ミッシェル・ヴォーンです。大広間で、ランタンを見せていただきたいとお願いした……。 お邪魔してもよろしいでしょうか……。
[ 相手が扉を開け、応じてくれれば礼を述べ、室内へ入っただろう。]
(148) 2012/05/26(Sat) 22時頃
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― 客間、2-9 ―
[ 「構わない」>>151 という声は硬かった。当然だろうと思いつつも、...は言い訳をした。]
お休みのところ、申し訳ありません。 わたし、ずっと気になっていて……。
[ 少し開けられたままの扉を、若い女性への配慮だと思った。]
こんなときにお願いするのは……場違いで、本当に申し訳ないのですけれど……。 もう、何年も前から、あなたのファンでした。
[ ...は胸の前で手を組んだ。]
大広間でランタンを持っておられたでしょう? お見かけしてから、ずっと気になっていて……。 お願いです、見せていただけませんか?
(157) 2012/05/26(Sat) 23時頃
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[ 拒否されたくない一心で、...は言葉をつむぐ。]
わたしの養父がランタンをコレクションしていました。 あなたのお祖父様のランタンもあります。わたし、ずっと好きで好きで……。 でも、不幸があったと……ご家族に……。
……実は、あなたの、悪い噂も……。 お祖父様といさかいがあったと……。
でも、わたしは……。
(159) 2012/05/26(Sat) 23時頃
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わたしは、あなたのランタンを見たときから、信じていませんでした。 美しさと実用性と……これほどきれいな、繊細なバランスのランタンを作れる人が……。 わたしには信じられませんでした。
……だから。
[ ...は言葉を探し、黙り込む。]
お祖父様を……その、尊敬して、おられましたか?
(161) 2012/05/26(Sat) 23時頃
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/* もう時間が〜〜〜! 早くバトルしないと、ヤニクさんが登場できませんよね?
合わない! 作っていたシーンでは合わなさ過ぎます〜〜!!! */
(*147) 2012/05/26(Sat) 23時頃
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/* ランタンを見せてもらってから泣いて人狼だと打ち明ける予定でしたが、そうゆっくりできませんよね? すっ飛ばして告白したほうがいいですか? 告白しないと、バトルに移れないんです〜〜どうしたら〜えーとえーと(涙)。 */
(-106) 2012/05/26(Sat) 23時頃
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[ ヴェスパタインに持ち上げられたランタンは、近くで見ると、独特の安定感あるデザインだった。 ...はやっと宝物に出会った思いで、それを見つめる。]
この、持ち手のところ。 少し出っ張りがつけてあって……持つ人の、指が滑らないように……。 わたし、これが大好きです。
だから、あなたのランタンにも、お祖父様と同じ工夫がされていると気づいたときから、嘘に違いないと思っていました。
あなたが……あなたが、お祖父様を殺した、だなんて。
(167) 2012/05/26(Sat) 23時半頃
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[ 「当然だ」>>164 との断言に、...は安堵してうなずいた。]
きっと、誰かが悪意で、そんな噂を流したのだと……。 わたしは、そう信じて……。
[ 込み上げる涙をハンカチで拭う。感情のままに、言葉を続けた。]
……でも、でも……怖かった。 あなたのランタンは優しい灯りで……好きでしたけれど……。 あなたはお祖父様を嫌っていたのかも……憎んでいたのかも、と思うと。
(169) 2012/05/26(Sat) 23時半頃
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だって……。 あなたのお祖父様、は……。
人狼、だから……だったから。
わたしも……。
(171) 2012/05/26(Sat) 23時半頃
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/* どこを巻けばいいの〜〜(涙)。 というか、攻撃するのは部屋を出るときのつもりでした! ミッシェル、さっさと会話を切り上げて帰らないと! */
(-109) 2012/05/26(Sat) 23時半頃
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[ ヴェスパタインの反応は短く、途切れがちだったが、「誇り高い獣」>>179 という表現に、...は涙をこぼしながら言った。]
わたしも、そうだから……。
[ ...の唇は、とりとめもなく言葉をつなぐ。]
9歳のときに、そう教えられて……。 でも、誰にも言ってはダメだ、と。 血族だけが仲間なのだ、と
あなたのお祖父様もそうだと聞かされたときは、どれほど誇らしく思ったか……。 でも、孫に殺されたという噂が本当なら、わたしは……怖い。
(184) 2012/05/27(Sun) 00時半頃
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誰も襲ったことはないのに……そのはずなのに、記憶がなくなって。 皆、心配するなと言うんです。おまえは気にするな、考えなくてよいと。 でも……でも。
何かがおかしいんです。 わたしの中の、何か……どこかが。
[ ...は目の前の相手を見つめた。
祖父殺しだと聞かされていた。一時はそれを信じ、恐怖していた。 けれど、あのランタンを見たときから、違うと思った。 これは、そんな人の作品ではない、とわかった。
同じ説明を繰り返し、いくらか冷静さを取り戻した...は、ぶしつけな訪問に対する謝罪と、祖父の遺品を見せてもらった礼を述べ、丁寧にお辞儀をした。]
(185) 2012/05/27(Sun) 00時半頃
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[ 部屋を出ようと、ドアノブに手をかけた瞬間、...の身体は大きく揺れた。 ドアノブにすがって倒れまいと支える。
身体を起こして、振り向いた。]
ヴェスパタイン・エヴァンス?
[ 問う声色が変わっていた。 ...はその名前の持ち主を押し倒そうとするだろう。]
(187) 2012/05/27(Sun) 00時半頃
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/* 貼りそこねた遅レス。
ヘクター>>+200 ありがとうございます、メモ貼ってみます。
ソフィア>>*149 いえいえ、気にしないで続けてください。黙られると、相手も返せないでしょうし。 */
(*153) 2012/05/27(Sun) 00時半頃
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[ ...の手には魔法で出したティーポット。その注ぎ口から、熱湯がヴェスパタインの顔めがけて落ちていくところだった。]
やめろ!!!>>188
[ 大声と、人影の乱入に...の手が滑った。熱湯が向かったのは、その乱入者のほう。]
(194) 2012/05/27(Sun) 00時半頃
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[ ヤニクがいることに気づいたのは、その手から放たれたナイフが>>196 自分の胸に刺さったことを認識した直後だった。]
……あ……わたし、わたしは……。
[ ...はよろよろと立ち上がった。床に広がる熱湯の量は、ティーポットに入るはずのない多さだ。 自分の指をも赤く腫らしている。...はそれを見つめながら、部屋にいるふたりを振り向きもせず、廊下へと出た。]
(204) 2012/05/27(Sun) 01時頃
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