194 花籠遊里
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[でもそんな関係は…一層寂しさを増長させそう。]
――ん、はぁっ
[肉を押し割り自身が櫻の花弁の熱さに包まれると、息が漏れ出た。 櫻子の口からも嬌声が溢れたなら、二人で呼吸を共にする喜びを分かち合おうと、雄を奥へと押し進める。]
櫻子――
[無意識が自分の腕の下にある者の名を紡がせる。
やがてとっぷりと自身は櫻子の中へ全て収められ、僕は息を吐く。受け入れる肉塊は微かに収縮して悦びを表す。 櫻子の表情を見ると涙は流れていなかったが、代わりにその頬を伝う汗を僕は舐め取った。]
…動く、からね。
[律動を開始するためにゆるゆると入り口の近くまで引き抜きながら、微笑み囁く。]
(239) 2014/09/16(Tue) 22時半頃
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約束なんて大仰な、
[笑おうとして、その約束が途方も無く嬉しい自分がいた。 きっと、櫻子は嘘偽りの言葉は軽々しく口にはしない。 櫻子という一本の花を演じ続ける一人の人間…僕はその真名を知らないが、その演技は真実となって一夜限りの夢を具現させるのだろう。
だから、彼の言う約束はきっと本当の約束。
僕は息を吐き、吸うと。 締め付け求める内部の奥に向かって思いっきり楔を打ち込み、縋りつき名を呼ぶ櫻に叫ぶようにして囁いた。]
櫻子、好きだ……!
[蕩けるまぐわいの中でなら、熱に酔っての言葉だと自分を誤魔化せる気がしたから。]
好きだ、好き…櫻子だけだ…ッ!
[狂熱の酩酊をむしろ蜜毒へと変えようかと言葉を繰り返す。 愛の囁き、打ち付ける肉の音が響くたびに櫻の花弁は僕を締め付けたか。]
(256) 2014/09/17(Wed) 00時頃
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[櫻子を強く抱き締め、ほとんど密着した二人の身体。 漏れる嬌声は直に耳に届いて僕の欲を脈打たせる。 汗の浮いた小さな身体は僕の腕の中で踊って、身体を反らせて、目一杯に悦楽を表現する。
問うまでもなく、好いのだ。 苦痛ではなく。
僕はそのことに安心すると、強かに櫻の芽を抉った。]
…っ!
[柔和な微笑みを崩し食い縛る歯は、 こちらも悦びを感じている証拠であった。
寂しくなんかはない。 一緒に熱に熔けてくれる君がいる今宵は。]
(257) 2014/09/17(Wed) 00時頃
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/*円満でなに一つ不幸のないはずなのに生じる寂寥感。 きっと本当のニコラスを見てくれる人はいないから。
そして本当のニコラスというのは眠っていて、未だニコラスにすら自覚出来ていない。
(-95) 2014/09/17(Wed) 00時半頃
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/* 惚れちまうで失礼ながら吹き出しました。
(-96) 2014/09/17(Wed) 00時半頃
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/* 時々巫山戯て 「名を繰り返し呼ばわる僕は壊れた Golden Parrot<<ゴールデン・パロットゥ>>」 とかポエムりたくなる。
(-98) 2014/09/17(Wed) 00時半頃
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/* いやならねーよ。深夜の眠気は危険。
(-99) 2014/09/17(Wed) 01時頃
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/* 今回こそは上品で丁寧なお耽美セックスする左を目指したかったのに、結局ちょっと乱暴になってるのは何故か。 中の人ががつがつセックス好きだから。
(-101) 2014/09/17(Wed) 01時頃
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[一際高く高く。甘く甘く。 小鳥が囀る。>>262
もう他の牢の声も音も届かなくて。
櫻の香りが鼻を突き、 重ね合わせた身体の狭間に白を放つ。
囀りと共に櫻は僕自身を強く締め付け、 高まる圧に堪え切れなく、 純白を白濁に染め上げる蜜を僕はどくりと穿った。
櫻の花と一つになり染まる感覚に 僕はある種の充足を感じていた。 何に満たされて『しあわせ』を感じているのか、 自分自身でも分からなかったけれど。
ただ、君もそう感じていて欲しいとばかり。]
(270) 2014/09/17(Wed) 01時半頃
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………櫻子。
[荒い息。滴る汗。快楽の残滓。
そういう物に僕は、 仮面ではなく柔らかく微笑んだ。
一緒に果ててくれた君の頬をそっと撫でる。 腕の中の君は大きく呼吸をしていて。 僕の髪を搔き抱いていたその小さい指に 金糸が絡まっているのを見た。
目に入るもの、感じるものの一つ一つが 僕と君とのつながりを実感させた。]
(271) 2014/09/17(Wed) 01時半頃
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/* 投下した後に急激に眠くなって「あ、退席記号つけときゃよかった」となる現象をなんと名付けようか。
(-104) 2014/09/17(Wed) 01時半頃
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───ああ、『しあわせ』だ。
[言葉を繰り返しながら、僕は内心で賞賛する。
優しい櫻、美しい櫻。
君と過ごす一夜は本当に倖せだった。 君の強さに触れて僕は……きっといい作品が書ける。**]
(282) 2014/09/17(Wed) 02時頃
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/* よおっし、ニコラス、病に侵され属性は捨てちゃうぞっと。
(-108) 2014/09/17(Wed) 02時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 02時頃
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