306 【誰歓5発言RP】かたりかたるるかたりべの
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[ あれは、幾年か前のことでした。 あるところにそれはそれは花の好きな女性がいたんです。 彼女は物静かで、あまり明るい方ではありませんでした。
でも、一度笑うと花が咲き誇るように可愛らしく、 素直で性根の優しい…そんな人だったんです。
彼女は毎日花壇の世話をしていました。 まるで彼女にとって命の次に大事だとでも言うように。 血を分けた姉妹にそうするように…接していました。
花だって生き物ですから。 そんな彼女の気持ちが伝わったのか植えられた花たちも 艶やかな美しい色で見事にその場を彩っていました。 ]
(35) 2020/08/23(Sun) 01時半頃
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[ その花たちがどれほど美しかったかと言うと、 普段はまるで花に興味のない人間が思わず立ち止まって 鮮やかに咲いたそれらに見惚れてしまうほどでした。
有名な園芸家ですら見事だと褒め讃えたこともあるとか。 そう。兎に角、彼女の育てる花は素晴らしかったのです。 ]
(36) 2020/08/23(Sun) 01時半頃
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[ 季節は巡ります。 彼女の花壇には季節ごとに色とりどりの花が咲きました。
その年は日照りの日が多く、毎日のように燦々と 太陽が雲の切れ間から顔を覗かせるような日々でした。
快晴は嬉しい物ですが、続くと滅入ってしまいますよね。 何せ大地は渇き、植物も水不足で枯れてしまいますから。
それで、花を愛した彼女は花の世話に追われました。 自分の愛する花が枯れないようにと、今まで以上に 花たちに愛情を注いで毎日毎日世話を続けました。 もちろん、それは彼女にとって苦ではありませんでした。
彼女は花を世話することが心の底から好きでしたから、 花たちといるだけで嬉しくて世話を欠かしませんでした。 ]
(37) 2020/08/23(Sun) 01時半頃
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[ でも、それが祟ることになりました。 あまり身体が丈夫な方ではありませんでしたから。
もうじきに雨の降る梅雨の時期がやって来るというとき、 彼女は、肺を患ってしまったのですよ。
彼女を蝕む病は不治のもので、次第に重くなるばかり。 けれど彼女は自分より花たちを心配してばかりいました。
自分が花たちの世話を出来ないことを酷く嘆いて、 悲しんで。それでも彼女の容態は改善しませんでした。 ]
(38) 2020/08/23(Sun) 01時半頃
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[ ところで彼女が病の床に臥せっているとき、 彼女が愛した花たちはどうなっていたと思いますか。
……徐々に枯れ始めていたんです。
まるで、彼女の命になぞらえるように、 誰が世話をしても元気になることはありませんでした。 ]
(39) 2020/08/23(Sun) 01時半頃
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[ 病に臥せった彼女を気遣って、彼女と親しい人間は 誰も彼女にそのことを教えませんでした、けれど、 ある日見舞いに来た友人が口を滑らせてしまいました。
「あの花壇の花、君が面倒を見なくなってから すっかり元気がなくなって、枯れ始めているんだよ」
彼女は何でもない風にその言葉を流しましたが…ええ。 内心気が気ではなかったのでしょう。こう思いました。 ]
(40) 2020/08/23(Sun) 01時半頃
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[ このまま二度と花たちと会えないのは嫌だと。 どうせ尽きる命なら最後に花たちにお別れを言いたいと。
そして彼女は起きるのさえやっとになった体を無理に 動かして世話をしてきた花たちに会いに行ったんです。
外は、矢張り晴れ空でした。 星が煌々と空に瞬き、とても空気の澄んだ夜でした。 ]
(41) 2020/08/23(Sun) 01時半頃
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[ 花壇で、花たちは彼女を待っていました 枯れかけて、萎れて、それでも生きようとしながら。
『ごめんね、みんな。今日はさよならを言いに来たの。』
一本一本に水を遣る気力も体力も彼女にはありません。 ここへ辿り着いただけでも奇跡と言うべきでした。 彼女は別れの言葉を花たちにかけながら謝り続けます。 ごめんね。ごめんね。ごめんなさい。
もっと世話を焼いてあげたかった。 もっと綺麗に咲く姿を見たかった。 もっともっと、一緒にいたかった。
そうして最後の花に別れを告げるまで、 彼女が言葉を休めることは遂にありませんでした。 ]
(42) 2020/08/23(Sun) 01時半頃
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[ 翌朝のことです。 彼女の家族が花壇の世話をするために花壇を訪れると、 彼女がいつも気に入っていた髪留めが落ちていました。
まさか、と思い辺りを探して見ても姿はありません。
ただ…、 枯れかけていた花たちは何事もなかったかのように いえ──これまで以上に美しく咲き乱れていました。 ]
(43) 2020/08/23(Sun) 01時半頃
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[ そこでふと足許を見ると、どうも均されていた土が 所々盛り上げられているように奇妙に見えるのです。
近寄ってよく眺めて、ぎょっとしました。
凸凹な一部の土から人の体が一部覗いていたのです。 ]
(44) 2020/08/23(Sun) 01時半頃
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[ 慌てて他の家族も呼び、全員で土を掘り返すと、 花に埋もれるように幸せそうな彼女が眠っていました。
既に身体はすっかり冷たく固くなっていて土のよう。 更に全身に花たちの根が確りと取り付いてしまって 彼宛ら生前の姿のまま花壇の一部になっているよう。
──── そんな風にも見えたそうです。 ]
(45) 2020/08/23(Sun) 01時半頃
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それで、ここからが不思議な話なんですが、 植物には一年草という種類があるんですよ。
一年で花開いて、一年ですっかり枯れてしまう。 そして種が植わらない限りは同じ花はそこに咲かない …それが、一年草という植物の種類の特徴なの。
そう。 彼女が大切に育てていた花は全て一年草だったんです。
でも、彼女自身が花壇に加わってからは 一年経っても二年経っても、一度も枯れることが無く ずっとずっと、鮮やかに咲き続けているそうですよ。
… ね?不思議でしょう。
(46) 2020/08/23(Sun) 01時半頃
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私がどうしてそんな話を知っているかって? さあ──どうしてだったかしら。
[ ころころと鈴の転がるような笑い声を合図に ふつりと蝋燭の火>>13がひとつ、消えました。 ]**
(47) 2020/08/23(Sun) 01時半頃
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儺遣 沙羅は、メモを貼った。
2020/08/23(Sun) 01時半頃
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/* これは怪談…なのかしら と思いながら書いていたのよ
怖くはないものね…
(-3) 2020/08/23(Sun) 02時頃
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/* 最初はスレンダーマンにしようか いっそくねくねもいいかななんて考えていたのに 気が付けば儚い系の話になってしまっていたわ
(-4) 2020/08/23(Sun) 02時頃
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/* ウワッ沙羅さんひたすら雰囲気がいい
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(-5) 2020/08/23(Sun) 02時頃
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/* おけ、8年前な あんまし年の離れてない姉妹になりそうやね
(-6) 2020/08/23(Sun) 02時頃
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/* 別に外つ国のお話しではナイネ…誤読がひどいね… ごめんよ……
最低人数は集まった様子。ヨカッター
(-7) 2020/08/23(Sun) 03時半頃
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[宴会場の片隅で静かに佇み、腕を組んで怪談に耳を傾ける。
コテージ、と呼ぶには何やら設備が整っているらしいこの建物。 温泉にゆっくり浸かり、銘酒でもカッ食らいながら寛ぎたい気分になる。 しかも綺麗どころの姉ちゃんたちも、1人、2人、3人、……。 なんだ、ここは天国じゃねぇの。そう思ったさ。
もちろん、語るべき手土産は忘れずに持ってきている。 ささやかなものを一つ。
なに、焦ることもない。 自分の順番が回ってくるまで大人しくしている。 全て聞くさ。余すところ無く。**]
(48) 2020/08/23(Sun) 04時頃
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山師 グスタフは、メモを貼った。
2020/08/23(Sun) 04時頃
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/* 5発言RP村やってみたかったので飛び込み。
面白い怪談が思い付かないので見送るかー……と思ってたんだけど、 怪談といったら寺生まれのTさんをやるチャンスなのでは!?という発想に至ったので 雰囲気をぶち壊さない程度に怪異に抗っていく奴をやるつもり。
(-8) 2020/08/23(Sun) 04時頃
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/* でもfortune次第じゃどうなるかわからないところが5発言RP村よな。 あまり作り込まないほうがいいのかもしれない。 (既に「女好き」にしたのはミスったかもしれない)
(-9) 2020/08/23(Sun) 04時半頃
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並行世界というものをご存じでしょうか。
(49) 2020/08/23(Sun) 08時半頃
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ああ、申し遅れました。 ワタクシは占いを生業とする千早と申します。 本日此方に語る場があると耳にしまして。 職業柄、興味もありまして参りました。
ワタクシのお客様にも色々な方がいらっしゃいます。 あと一歩の後押しをして欲しいお方。 悩みを吐き出したいお方。 共感を欲しいお方。
そして、未来を知りたいお方。
ワタクシが話しますのは、 自らの未来を見ようとしたとある女性の話です。 未来を知る事と並行世界がどう繋がるか、ですか? ええ、それはまた後程。
(50) 2020/08/23(Sun) 08時半頃
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彼女は、結婚について悩んでおりました。 家族の強い反対にあい。 このまま想いを貫くか、それとも諦めるかを。
そんな彼女が頼ったのは占いでした。 愚かとおっしゃらないでくださいませ。 ままならぬ現実を前に。 少しでも良い未来をと望んだだけなのですから。
ともあれ、彼女は深夜丑の刻。 実家の大きな姿見を使いその占いを行いました。
(51) 2020/08/23(Sun) 08時半頃
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その占い、御呪いと言うべきでしょうか。 その方法自体は簡単なものでございます。
特定の特別な時刻に。 古い鏡ふたつを使い合わせ鏡をする。
そうすれば無限に映る鏡像の一つに。 自らの未来の姿が映るという大変手軽な方法です。 手軽ですがタブーを犯せば大変危険でもあります。
(52) 2020/08/23(Sun) 08時半頃
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そして、結論から言えば。 彼女は鏡の中に見ました。 花嫁姿で、幸せそうに笑う自分の姿を。
(53) 2020/08/23(Sun) 08時半頃
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そして、その占いをしてから、不思議な事に。 反対されていた結婚を許可されたのです。
当たるも八卦、当たらぬも八卦と申しますが。 信じるものは救われる。 良い結果が出ましたら信じればいいのでしょう。
……ところでですね、占いにはタブーがあるのです。 未来の映った鏡面に触れてはいけない。
彼女、映った光景が幸せ過ぎて触れてしまったそうです。
いえ、彼女は無事に結婚できましたよ。 ただ、周囲の人や物がですね。 利き手だとか、好みだとか、色だとか。 ひどい時だと顔とかがですね。
(54) 2020/08/23(Sun) 08時半頃
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