60 ─昨夜、薔薇の木の下で。
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[心配するフィリパの言葉に頷き、頼りなげな足取りで階段を降りる。 彼の差し出した手は、揺れた長い髪を梳くように触れた。
喰い尽くされる。身も心も薔薇の木の蔓に。 呪縛の蔦はどす黒く染まって…]
(403) 2011/08/06(Sat) 22時頃
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…ぁ。
[此方を呼ぶ、ルームメイトの声。 平気だと手で制しようとして…
息を呑む。 包帯を巻いた傷から手首へ、指先へと向かってしゅるりと伸びるかのように一気に広がるどす黒い痣。
愕然とそれを見つめて、指先は震えた。]
(406) 2011/08/06(Sat) 22時半頃
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[自分の指先と、自分を呼ぶルームメイトと。 それを見比べたのは僅かな時間。]
…く、っ!! [振り払うようにして逃げ出す。
わからない、けれど… 巻き込みたくないと思ったのと、
自分には、心配される価値なんてない、と。
崩れそうになる狼狽えた足取りは、中庭の方を目指した。]
(412) 2011/08/06(Sat) 23時頃
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[抱えたままだったギターは、中庭に出てすぐのベンチへと置き、 息を切らし辿り着くのは、花園の奥。
荒れ果てていたけれど、見覚えのある場所。 昼の光の中ではこんなに緑が深く鮮やかなのだと、 頭の片隅でそんなことを思いながら、 身を折り、肩で息をする。]
(417) 2011/08/06(Sat) 23時頃
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……ハハ………
[震えながら、手の甲へ広がりゆく呪いの紋様を見る。 これが自分に相応しい報いなのか。
引きつった頬からは、弱々しい自嘲の笑いしかこぼれない。
追いかけてきた人の気配へ振り向いたときには、首筋を這い上った蔦は頬から右目にまで。]
(419) 2011/08/06(Sat) 23時頃
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……く、
[ギリリと内側を絞め上げるような痛みに、思わず歯を食いしばる。
あぁ、こんな苦痛にさえ、魂は甘美さすら感じているのだ。]
(*22) 2011/08/06(Sat) 23時半頃
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…何で………
[廊下で逢った、ディーンもヤニクも… 何故そんな目で自分を見るのだろう。
思いなんて信じない。恋なんて信じない。 どちらにも、下心が含まれているんだから。]
(424) 2011/08/06(Sat) 23時半頃
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く、……来るな…ッ!!
[手負いの獣のように怯えて、待てとかけられた声へ威嚇する。 右目にまで侵食した蔦を、隠すように手のひらで覆う。]
来ないでくれ、頼むから… これ以上、広げるわけには……
[けれどそれは手遅れだと、もう既に種は蒔かれてしまった。 自分を喰い尽くせば、次に芽吹くのは……]
(427) 2011/08/06(Sat) 23時半頃
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[この場所は、月光の下の色しか知らなかった。 毎夜此処へ呼ばれて来たのは、強要されて怖かったからだけじゃない。
本当は自分でも判っている。 感情を魂を裏切った肉体は、確かに此処での悪夢を求めていたのだと。
ヤニクの姿が見えて、目を伏せて俯いた。]
(430) 2011/08/06(Sat) 23時半頃
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[犯した過ちは、忘れても消えることはない。
明日の事なら、今夜の事なら、いくらでも覆せたけれど。
昨夜の過ちは、もう覆せない。]
……ッ!! [胸の奥をギリリと絞めつける、毒帯びた呪いの荊棘。 思わず胸を押さえて歯を食いしばった。
荒くなる呼吸は、時折漏れる上擦った呻きは、 きっと、行為の時のものにとても似ている。 屈辱も苦痛もどこか甘美と思えるほど、歪んだ魂はどす黒い蔦の色。 ランディの無邪気で愚かな憧れのような、鮮やかな赤い色とは似ても似つかぬ。]
(440) 2011/08/07(Sun) 00時頃
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…触る、なッ!
[頬触れる褐色の指。 その感触に背筋が粟立ち、ぴくんと身を竦ませる。]
近寄るな。関わるな。 …お前には、関係ない……ッ!! [幾度も拒絶するように頭を振って、肩で大きく息をする。]
(444) 2011/08/07(Sun) 00時頃
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[此方を見ているディーンの視線に気づき、 表情は見せたこともないような情けない感じに歪む。
見るなと訴えるように顔を背けて目を閉じた。]
(446) 2011/08/07(Sun) 00時頃
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[傷つき歪んだ魂は、差し伸べられる手のどちらにも縋れない。
疑ってしまう。 その優しさの向こうに、何かが潜んでいる気がして恐ろしいから。
閉ざそうとする心を、覆い隠すように埋め尽くす荊棘の蔦。 変質させてしまったのは、きっと醜い自分の心。]
(448) 2011/08/07(Sun) 00時頃
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………ぅ、っ
[びくんと身を震わせ、蔦模様に彩られた白い喉が反りかえる。 力を失い、崩れ落ちる身体。
魂は囚われ、深い深い眠りへ…]
(455) 2011/08/07(Sun) 00時半頃
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[折れて萎れかけていた薔薇の木が、少し葉の艶を取り戻したのに、 気づいたものは居るだろうか。]
(463) 2011/08/07(Sun) 00時半頃
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[ディーンの腕の中、力無く収まる肉体はもう目を開けない。 心臓だけはまだ、弱々しく鼓動を刻んでいる。]
(467) 2011/08/07(Sun) 00時半頃
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