60 ─昨夜、薔薇の木の下で。
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[イアンに眼差しを向けられたけれど。 自分はそのまま、すべきことを為す。
寝台で彼の人の黒い茨に滲む血を拭う。 銀の水盆の中の水が、ほのかに赤く濁って――、
けれどこの呪いのような茨をどうにかしない限り、 彼は眠りの中でも苦しみ続けるのだろう。 きっとそれは、自分にはどうしようもできないことで。]
――……、
[与えられる罰を望んでいる。
彼の人の体の清拭を終えれば、自分も医務室を出て行こうと立ち上がる。約束があった、それを交わした時よりもますますそんな場合ではなくなってしまったけれど]
(207) 2011/08/08(Mon) 01時半頃
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/* なんだこいつえむか。
と思った俺の数→
(-64) 2011/08/08(Mon) 01時半頃
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ヤニクは、医務室を出れば、そのままプール方面に歩いてく
2011/08/08(Mon) 01時半頃
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/* 実はイアンの名前を知らなかった、とか。 そんなRPも考えてましたCO
(-66) 2011/08/08(Mon) 02時頃
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[プールに近づけば、感じているのは水の匂い、 薔薇の匂いには慣れてしまったのだろうか。]
誘ってやれば――……、
[よかったかな、と言いかけて。 多分輪をかけてそんな状態ではないことは自覚する。
イアンは、ノックスを追いかけていったようだった、 何の為だろう、あの下級生の行動はよくわからない。 わからなくても、何も差し障りはないはずだったけれど――]
(216) 2011/08/08(Mon) 02時頃
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ヤニクは、服着たまんまで、プールに近づいてった。
2011/08/08(Mon) 02時頃
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[ズボンに手をつっこんだまま、 珍しく真面目そうな顔を見れば、 プールサイドから少しだけ身を乗り出す]
……頼みたいこと? って、なんですか。改まって珍しい。
[問われたことも珍しく、 首を傾ける様相は年相応の顔になった]
(218) 2011/08/08(Mon) 02時頃
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……忘れてきたんですよ、水着。 [プールサイドに腰掛ければ、 裾を捲り上げて水に足を浸す、 引っ張られでもしたら即落ちるだろう体制]
伝染病、ですか。 ……そんななんですかね、あれはなんか。もっと。
[呪い、そんな言葉が湧き上がるのは、 あの血の滲む黒い文様を見たからで――けれど、 そんな発想の幼稚さに、口を噤む。それよりも]
……ロビン?なんでロビンなんですか。 感染してない、ってなんか証拠でも?
[出てきた名前の唐突に、思わず理由を問うてしまった。 余計なことだと思ったのは、口に出したあと]
(222) 2011/08/08(Mon) 02時半頃
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はあ、意味わかんないです。
[体躯に似合わぬぼそぼそとした物言いに、 つい思わず正直な感想を言ってしまった]
あ、いや……変わりないように見えて、 ここにいたら感染するかもなんて、大体に当てはまるというか。 同級生とか、本当意味わかんないです。 [フォローするつもりが、面倒そうな態度に、 つい同じ言葉を2度繰り返してしまった。]
というか、気になるなら自分が行けばいいんじゃ――…、
[言いかけて何か色々考えたように、言葉が途切れて。 ヘクターの手が水面を打てば、跳ねた飛沫は裾を濡らした]
(235) 2011/08/08(Mon) 03時半頃
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嫌われるようなこと、したんですか。 [問いかけでない言葉をぽつりと挟んで、 それからひたりと猫の目は見る、 感染源を調べるとか、何か考えはあるのだろうか、と*]
(236) 2011/08/08(Mon) 03時半頃
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―プール― [言葉に今は繋がりの見えない二人の接点を知る。 以前は今よりももっと人と距離を置いていたから、 彼のいう 昔 のことなど、自分は知らない]
……まあ、俺は昔とか知らないですけど、 今のあなたもそう悪くないと思いますけどね。
[さらりと告げたところで、見下ろした顔はむっとしていた。 そっと身をひこうとして]
同級生なので、関係ありますよ。
[少しからかうように、先ほど彼が口走った言葉を理由にしてやった]
(274) 2011/08/08(Mon) 18時頃
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信じる信じないとかじゃないです。 あなたのいうこと、ロビンには言付けてそうするように言おうと思いますけど、
――……でも俺は、ここからは、
[俯く視線、落ちた髪にその表情は隠れる。 ふと考えこんだ瞬間は、大方隙だらけだった]
って、 あんた何す―――…ッ、!!
[袖口をひかれれば、そのまま傾れて、 盛大に水しぶきをあげて、プールに落ちた]
(275) 2011/08/08(Mon) 18時頃
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[白く反転する世界、 一度水の中に沈めば、いくつもの気泡が昇って行くのが見える。 水の層を越えた先の白い光が、霞むように揺らめいて、 一瞬とても綺麗だ、と思い――伸ばそうとした手がもがく様に水を掻いた。
濡れた衣服の重みに引きずられて、 沈んでいる時間は、少し不自然に長いかもしれない]
(276) 2011/08/08(Mon) 18時半頃
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[冷たい水の中で、たゆたうそれは、 息苦しいのに、心地よくて光の眩しさに目を閉ざしたくなる。 こぽり、とまた気泡が一つ浮き上がって。
ゆっくり沈んでゆこうとする体が、 唐突に引き上げられた時、少しぼうっとしていて、 無反応にも見えたかも知れない。
重たげに濡れたまつげが震えた]
(279) 2011/08/08(Mon) 19時頃
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/* 医療従事者ヘクターには、 人工呼吸をしてもらうターンな気がするのだけd
問題は俺にまうすとぅーまうすしても、 ときめきの欠片もなさそうなところだな…!
(-85) 2011/08/08(Mon) 19時頃
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ヤニクは、しばらくしたら、咳き込みだすだろうけれど。
2011/08/08(Mon) 19時頃
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/* あくとと発言ではさんじゃったごめんね ノノ
(-86) 2011/08/08(Mon) 19時頃
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/* しかし、このヤニクは。
本当にプールにそのまま沈んでしまったほうがいいんじゃないだろうか。
平等に酷い博愛ですみません。
(-88) 2011/08/08(Mon) 19時半頃
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[咳き込みが収まった後、 ふるふると首を振って水を払った。]
―――ッ、は 、はぁ、 いきなり……溺れたら、どうすんです か……。
[軽く息を切らして、喘ぐくちびる。 ぽたぽたと雫のおちる前髪の隙間から、 濡れた濃い目元でちらりと犯人を睨む。
上下する呼吸が収まるまで、支えられた腕に身を預けて。 薔薇の香は微かに水の匂いに混ざる、そっと胸を押して離れた]
(285) 2011/08/08(Mon) 20時頃
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[それからもう諦めてシャツに手をかける、 息抜きとする罪悪感と、肌を晒すのに少し躊躇いがあった事実が、忘れたなんて言わせただけで、本当は静かな水の中は好きだった。 張り付くシャツを絞って放れば、 傷跡の残る濡れた褐色の肌は曝されて、]
まあ、……もういいですよね。 ああ、水泳部と水泳勝負とかは、無理ですよ。
ヘクターさん、エースとかじゃなかったでしたっけ? [事情に疎い、曖昧な記憶のまま、そんな言葉を口にして、しばし、水に戯れる。 ――着替えはなかったけれど、寮の部屋までそう距離はないから濡れたままで戻っても、問題はないだろう*]
(289) 2011/08/08(Mon) 20時頃
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[水に匂う花の香に、支えられる熱に、 留まる視線に、何か感じていたのかもしれない。 けれど、単なる思い過ごしだろうという程度には軽く捉えて。 ヘクターの表情を目にすれば、冗談の一つでも口にするところだったのだけれど]
――……、
[安堵と落胆、相反するそれに少しだけ身動きが取れなくなった。 深い碧に過ぎった一瞬の焦燥は、どうにか常の笑みを戻して、 視線は刻まれたタトゥーを追っていく。別にそれを確かめて口にしたわけではないのだけど、 軽口を言うタイミングは悪かったかもしれない]
まあ、……ものの弾みで反応することもありますよね。
[すこし上の空になったのは、刻まれた刺青があの黒く絡まる蔓薔薇の文様に重なったからで、血滲むそれを思い出して眼差しが伏せられる。ぽたり、と濡れた滴が髪から落ちた]
(312) 2011/08/08(Mon) 23時頃
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[上の空になる思考は、 ヘクターは口早になったことには気づかない。 手元で水を遊ばれば、すくった傍から零れてく]
……俺、あれ呪いみたいだと思ったんです。
[ぽつり、と零して。 そして口にした言葉で、ふと何かが浮かんだ。]
俺、ちょっと調べてきます。 ヘクターさんの言伝は、ちゃんと伝えますから。
[それから、濡れた衣服が水中で纏わりつくのに、 脚をとられながら水を掻き分け上がろうと、プールサイドに手をかけた]
(324) 2011/08/08(Mon) 23時半頃
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