207 Werewolves of PIRATE SHIP-2-
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―9号室―
[じゃあな、とニコラスに手を挙げて、急ぐグレッグの後をマイペースに追いかけて、たどり着いたのはグレッグの部屋。>>+51]
……狭そうだな。
[寝ているような自分たちの姿。しかし、一人分のベッドに並べると、何か窮屈そうにも見えた。]
酒盛りか。 あん時は、今頃死んでるなんて想像もしてなかったなあ。
[首を落とされたグレッグと、喉を貫かれた自分と。 奇妙な気分だが、夢ではない。グレッグの体の首元を、じっと見つめて。]
……なあグレッグ。四六時中一緒に居ろ、とは言わないけどよ。もう、あんな風に勝手に……手が届かない所で、消えるなよ。
[届きそうなのに決して届かない位置で、弟分の命が消えた、抉られるような痛みは、忘れられない。もう二度とあんな思いはごめんだ、と思う。*]
(+58) 2014/12/14(Sun) 22時頃
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切欠? あるとしたら叫び続けてた捕虜だろ?
[雲の間から見える月を静かに見上げた。 切欠は確かにそうだ。 そしてそこから悩む。 副船長の腹の奥にあるもの。]
へー、大した能力持ってんだな。 何で今まで黙ってた? 襲われたら怖い? そりゃそうだな。 誰だって死にたくない。 人間も、人狼も。
食われる者がいる限り、人狼は残っている。 食われる者がいなくなったら、人狼はいない。 俺にはそれしか判らないよ。
[能力を持っているのか持っていないのか。 もしかしたら副船長は全て知っているかも知れない。 それでも迂闊に口は滑らせるわけにはいかない。]
(144) 2014/12/14(Sun) 22時頃
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……… あん?
[甲板に向かう足取りが在るなら 当然、第二甲板を通ることにもなる。 副船長と船医が通り抜ける、足音はあった。 話し声>>127がなかったもんで、誰か、までは理解らなかったが。]
落ち着かないねえ。
[名簿に再度、目を落とす。 ホレーショーの名前には、まだ、線が引かれていないまま。]
(145) 2014/12/14(Sun) 22時頃
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─ 船首楼 ─
[地下牢前を離れたあと、獣はまた船首楼にいた。 誰か会いたい相手がいるわけでもなく、思い残した場所があるわけでもない。
なのに、魂はまだこの船にある。]
───……オーーーン。
[朱い月は、先程よりずっと高く昇っている。
何故、まだ連れて行かないのかと問うように。 高くなった月に向かって吼える。]
[甲板に、ヘクターとミナカの声が聞こえれば、ちらりとだけそちらを見たが、すぐにまた、他人事のように背を向けて、月を見上げた。]
(+59) 2014/12/14(Sun) 22時頃
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[やはり傷を縫われるのは、気持ちが悪い。 治療の終盤は、痛みよりもチクチク針が出入りする感覚に奥歯を噛み締め、変わらずモンドの眼を見ていた。双方の視力にやや難があるせいか、いくら見ても、彼とガチリと視線が合う事は殆ど無い。]
薬 アル リー くれた
[解毒剤なのか鎮痛剤なのか何なのかは知らないが、リーが残してくれた薬の包みを顎で示す。ミナカとモンドの会話に言葉挟む形で。薬の包みは、血塗れの床に落ちていた。]
(146) 2014/12/14(Sun) 22時頃
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……で、何で俺に話す? 話すからには、俺に何か思ってるんだろ?
本気でデートに誘うって言うならもちっとスマートに誘え。
[張り詰めていく空気を緩める様に、ほんの少し息を吐いた。]
(147) 2014/12/14(Sun) 22時頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2014/12/14(Sun) 22時頃
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解毒剤? 良かった。 リーの馬鹿も一応何か知らないけど、薬くれたみたいで。
[船長の聲に少しだけ安堵の息を吐く。 だがすぐにはそこには向かえない。]
船長……副船長が、自分は人狼が判る能力を持ってるとか 言い出したけど……フェイク?
(*12) 2014/12/14(Sun) 22時頃
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それだ。生きてる奴のが、少ないし ……あー…
[心中、は。もしかしたら頭にあったかもしれない。 誰と、でもなく。ただこの船と。 今度こそ、船と。
助けられたのは、命を掬ったのは、 船長ではなく、それが仕事の船医で――]
航海士は生きてる。あと……船医は?
[料理人は死んだ。 船長はまだ生きているだろうと、疑わなかった。 あとは誰だろう。 誰が死んでいても、驚くことはない]
(148) 2014/12/14(Sun) 22時頃
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[副船長が応えなかった>>101ことから 怪我ではないのだろうと察した。]
(ご機嫌ななめなようで……。)
[男は肩を竦め、小さくため息を洩らす。 ギリーの状態を見ての言い様に、]
人狼は副船長殿が仕留めてたじゃぁねぇですかい。
[と。
「他にも人狼は残っている」とでも言いたげに聞こえた。
他人の不安を悪戯に煽る……、 そんなことを言う人物ではないと思っていたから、
副船長の様子、見える限りのものを拾おうと意識を注ぐ。]
(149) 2014/12/14(Sun) 22時頃
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/*男相手にスマートに誘えとか何言ってるんだミナカくん
(-108) 2014/12/14(Sun) 22時頃
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それとも……。
[既にフランクの手によって暴かれているとは知らず、 真実ならば。彼を懐柔する事が出来ないなら。 生かしておくわけにはいかなくなる。 あの捕虜の様に。]
(*13) 2014/12/14(Sun) 22時頃
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[副船長がミナカに「急用」と伝えるのを聞いて>>102]
この船の船医が 治療を投げ出してまで優先しなきゃならねぇってのは、
……いったいどんな用件なんだぁ?
[口を挟んだ。 ミナカからも「治療を優先させろ」と>>111あり、 副船長が大人しく退いたので>>122、それ以上は何も言わなかった。
ただ、ここではできない話、「お前は知らなくていい話だ」 と言外に受け取り、面白くない気分ではあったが。]
(150) 2014/12/14(Sun) 22時頃
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―甲板―
[一番低いマストに腰かけて。 ぶら、と足を揺らす。 眺めてるだけだ。お気になさらず。
怪我も血も酒臭もなくなった半透明の物体は、副船長と船医のやり取りを見下ろす。 なぜ副船長と船医の間に緊張が張り詰めてるのかは知らないが。
持ち主のやることに、拾い物が疑問を挟むはずもない。
ファッキン俺の神様。 あなたのやりやがることはすべて正しいとも]
(+60) 2014/12/14(Sun) 22時頃
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[風が吹いた時に、と己の体は道具として受け渡される>>124。 ホレーショーが死んだとあらば舵を取るのは己しか居ない。 拙さは拭えなかろうが、セシル自身が己を選ぶのに拒否する理由もなかった。]
上は、すぐ戻らんと拙いか? 仕事が残っていてな。
[名前は後いくつ残るのか。厨房横で名簿が待っている。]
(151) 2014/12/14(Sun) 22時頃
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人狼が分かる能力だと? ……。
[少し考えてみて、セシルの証言を思い出す。]
可能性は低いだろう。 もしそうならセシルのことは攻撃しなかったはずだ。
(*14) 2014/12/14(Sun) 22時頃
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[処置が終わったらしいのを>>113、 ミナカがギリーに言いつける様子で知る。 まるで親が子に言い聞かせるようだ。
自分の親の顔がよぎったが、もう何十年も見ていない。 もう死んでいてもおかしくない年齢だったか。
ミナカから礼を言われれば>>114、]
殺し以外で役に立つ日がくるたぁなぁ…… ハハッ あぁ、荷運びくれぇはやってたけどもよぉ。
[十何年、殺すことだけ考えて生きてきたのだとカラカラと笑った。 ミナカからの頼み>>116を、男は頷いて了承する。]
(152) 2014/12/14(Sun) 22時半頃
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―医務室―
[来訪した副船長とミナカが連れ立って出て行くと、医務室には濃い血の臭いとモンドと男だけが残る。ミナカに言われた通り、寝台の傍に据えられていたパンを囓りながら、先のモンドの言葉(>>133)を思い出していた。]
モンド、人狼 殺すカ ?
[千切ったパンの欠片を、モンドの差し出しながら。 ポツリと問いかける。]
(153) 2014/12/14(Sun) 22時半頃
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/*防御感。懐かしい単語だ。
(-109) 2014/12/14(Sun) 22時半頃
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は? 副船長セシル襲ったのか? 皆敵に見えるチキンってことか?
[すぐに返って来た聲に、船長の頭の回転の早さよりも セシルが襲われた事に驚いた。 ホレーショーを探しに別れたあの後だろう。
益々警戒の色が濃くなった。]
(*15) 2014/12/14(Sun) 22時半頃
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[ミナカの返答を黙って聞いて。 何故黙っていたのかと言う言葉にふっと笑う>>140>>144]
……そうだな。 俺は無暗に死にたくねェ。 手札を明かすのは相手が明かしても大丈夫な奴だと判断した時か、それと引き換えに何かを得たい正念場だけよ。
……成程、人狼も死にたくねぇか。 人を喰うのも奴らが生きる為の性ってぇなら。 シンプルでいい。 命を預かるテメェらしい答えだ。
(154) 2014/12/14(Sun) 22時半頃
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チキン…。 彼は生き汚い類の人間だ。その可能性もあるだろう。
[そして私その汚さに生命の強さを感じて、密かに彼の姿勢を好いていた。]
言い方を変えれば生き残る為にはなんだってするだろう。 気をつけなさい。
(*16) 2014/12/14(Sun) 22時半頃
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[階段を上がり、厨房へと向かう。 腹に何か入れるか、酒でも飲めたらと思って。]
(155) 2014/12/14(Sun) 22時半頃
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[ただ心配くらいはさせてくれ]
……ん。
[>>+59月光をその身に透かしながら、顔を横にやれば。 遠吠えをする獣の背中があった。
お静かに、と。 自分の口を軽く掌で塞いでおいた]
(+61) 2014/12/14(Sun) 22時半頃
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[リーの話が出たなら>>116、無事だろうかと頭を過ぎる。
道化は自分の者を壊されるのを嫌う。 あの道化の慌て様、よほどギリーが大事と見えた。
殺されても、おかしくはない。]
悪いとこから取られちまうなら、俺ぁまずこの目かねぇ。 まだ死んじゃあいねぇから、無くっちゃあ困るんだけどよぉ。
[目が一時悪化していたこと、 今も徐々に暗くなり始めていることは告げないまま、]
早く行けよぉ、ありゃあ虫の居所が悪そうだぁ。
[そう言って、ミナカを見送った。]
(156) 2014/12/14(Sun) 22時半頃
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[一泊の間。 どこか呆れたような、警戒するような眼差しを向けるミナカにまた笑った。息を吐く彼に呼応するように一瞬だけ空気が緩む>147]
……悪ィが、俺にスマートさを求められても困る。 そういう柄じゃねぇんでな。
そうさな、単刀直入に行くか。
(157) 2014/12/14(Sun) 22時半頃
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―――テメェが「どっち」か確かめさせて貰う。
[そう吐き捨てるや否や、ぶわりと男の纏う殺気が膨れ上がる。 地を蹴ってミナカの懐に突っ込むと、槌を構え横薙ぎに振るった。
船底でセシルに放った時と同じような、正体を見極める牽制の一閃。当たった所で致命傷にはならないだろうが、さてどうしたか*]
(158) 2014/12/14(Sun) 22時半頃
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>>151 まだ、風は吹かない。 上にいく必要はないよ。 仕事があるなら、ついてく。
[ジェレミーが己を護るのを命じられているのならば、 そのとおりに、彼に護られる。 逆に、それが、護ることもできると、いつのまにか思い始めている。]
さっき、船長室で、どうしてたの?
(159) 2014/12/14(Sun) 22時半頃
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……生き汚い……か。
[表裏一体。]
ああ。気を付ける。なるべくな。
[目の前の男を見据えながら返すのは曖昧なものだった。]
(*17) 2014/12/14(Sun) 22時半頃
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心配はこちらもだ。 軽率に部屋で待つなどと、悪かったな。
[笑う顔に向けたのは、苦味の滲む色。 けれど安堵も間違いなくあって、それはすぐに和らいだ。]
――仔が出来る、か。
[己はヘクターやホレーショーのように、誰かを拾うようなことはしなかった。 役に立つかどうかを判断するのは己でなく上に立つものの仕事で、拾う権利があるとは思ってもみない。 知り得ぬ感情だな、と低い天井を仰ぎ見た。]
(160) 2014/12/14(Sun) 22時半頃
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船長、副船長、船医、ジェレミー、ホレーショー
セシル、リー、ギリアン、モンド、俺様、それからお前な。
[ホレーショーの死は、まだ耳に届いていない。 線引きされずに放置されている名前も、幾らか、在る。 既に海の藻屑に、転がり落ちた名前だ。]
かかかかッ、即答出来ないか?
[心中、そう口にした問いに 得た答え>>148はぼやけて余りに曖昧だった。]
ッつっても、何人かは顔を見ないねえ……
(161) 2014/12/14(Sun) 22時半頃
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