301 十一月うさぎのないしょ話
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……わたし、に、選ばれたい、ってことですか。
[話を総合してみる。 これはナンパらしい、ということ。 お客は店に選ばれたいらしいこと。 カルーアミルクは度数が高いこと。 勧める人は注意した方がいいこと。 紳士は深夜女を連れ出さないこと。
そういうことなんだろうかって、さっきとはまた違う緊張が急に襲ってきた*]
(+36) 2019/11/28(Thu) 23時頃
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[女の子――伶菜>>123>>124の様子には安心させるように微笑んだり、むすくれた声に若さを感じてまた口角が上がったり。 未成年ならばと、焙じ茶が美味しかった話を雑談のように振ったりした。]
はい、そうさせてもらいます。 まだ食べたい物もあるし。
……そう、それです。 私が越えなければならない難問。
[浮かれども、決して分別は見失わず。 乙坂>>126の言葉に、これまでと変わらない食に真剣な姿で悩みを告げた。]
やっぱり温かい方かな……。 あ、鱈のパイって温かいですか? それなら冷やしてもらおうかなぁ。
[右上がりの相棒>>16のことだって忘れていない。 食べたい物二つを前に、乙坂へ相談をひとつ。*]
(127) 2019/11/28(Thu) 23時頃
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貴女に構いたがるのは、僕が紳士だからではないですよ。 貴女に限っては、きっとその逆です。
[楽しいお酒を。と誘ったはずなのに、彼女を困らせ、楽しんでいるのは男の方。あまいデザートカクテル程度では酔わないけれど、夜の街に繰り出してからずっと陽気な心地が胸で躍っている。]
(+37) 2019/11/28(Thu) 23時頃
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啓明結社 カコは、メモを貼った。
2019/11/28(Thu) 23時半頃
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そうですねぇ……。
[行儀の良い客、と聞いてもカウンター内の住人である彼女の反応は鈍い。カウンターを挟んだ内側と外側、繋がる橋になる言葉を選ぶ暫しの間。]
―――…例えば、残さず全て食べきるとか。アルコールでなくてもドリンクはオーダーするだとか。誰も聞いていなくても、美味しい時は、美味しいと口に出すとか。味の感想を伝えるだとか。
マナーも含むのですが……、 また来てほしい、と思われるゲストになりたいです。 [己がどれだけ厄介な客でもうさぎの巣穴は拒まないだろうが、これもまた気持ちの問題だ。
飲食に対し、金銭を支払う。 そんな消費契約のみでは到底語りつくせない思いが彼女の店にはある。]
(+38) 2019/11/28(Thu) 23時半頃
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/* 稼がせて欲しいがとっても嬉しかった話を今しました。 エピローグ決定なら伶菜ちゃんのお気持ち次第ではあるのですが(4落ち必須なので)、システムを飛び越えて幸せ笑顔です。
伶菜ちゃんのお気持ちもだし、宇都木さんのお気持ちと体調もだし、有馬さんのやりたいこともだし。 上手い擦り合わせができるといいんだけど……村建てさんに無限にありがとうしている。シュトーレン一緒に食べましょ。
(-88) 2019/11/28(Thu) 23時半頃
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だから、我慢していたんですよ? 首筋がお綺麗ですね、とか。 旋毛がまんまるですね、とか。
貴女に不埒な軽口を叩かないように。
[見つける度に飲み込んできた、彼女のかわいいところ。 それでもこれらはまだまだ初級編。
鳴き声もかわいい。 ―――― なんて言いだしたら振り切る可能性がある。]
(+39) 2019/11/28(Thu) 23時半頃
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[今日はカウンター席に座っているから。 食べ物の単語に、伶菜さんの落ち着かなさ気に動く手が見えてしまった。>>124
そういえば食べること自体を躊躇ってるって、なんでだろう。 不審者のくだりと繋がりがあるとは思いもせずに。有馬さんに返す淀みない英語にすごいなぁと感心しつつ。 年相応らしいむくれた顔にはくすくすと。]
レモン水、おかわりいるなら入れようか。 他に何か気になるものとかあれば 注文も受けられるし……
シュトーレン、気になるなら試食してみる?
[カウンター越しに声を掛けてみた。 変わらず明るいといえない顔だけど、この間の困りきった顔よりは大丈夫そうな気がしたから。*]
(128) 2019/11/28(Thu) 23時半頃
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[近付いた彼女からは爽やかなフルーツの香りがする。 瞬きに合わせて瑞々しい芳香が弾けるよう。]
直ぐに答えなくても大丈夫ですよ。 ビックリさせている自覚はありますからね。
でも、意識して、考えてください。 そして、出来れば検討してくださいな。 貴女に好かれるよう、目一杯努力しますから。
[ひそひそ話を丸い耳に向かって吹きかける。 カウンターの中でもその気はあったが、オフの彼女は小動物のような反応をする。耳のカーブに触れたい誘惑に、少し瞳が揺れた。]
(+40) 2019/11/28(Thu) 23時半頃
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貴女の彼氏になりたいってことです。
[彼女だけに聞かせる内緒の吐露。 視線を合わせてニコリと笑った。]*
(+41) 2019/11/28(Thu) 23時半頃
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/* エエエエエエピ入り!? 今日!?今日エピ!? 手も繋いでいないKENZENですよ!?
ひ、ひぇーーー!!!
(-89) 2019/11/28(Thu) 23時半頃
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焙じ茶、ここで煎るから香りも楽しめるよ。
[カコのおすすめに追撃を。>>127 少女は下の名前しか名乗らなかったし、他にも常連で下の名前を呼ぶことなど複数あるのだけれど、カコの前で「レナちゃん」と呼ぶのは己が何か嫌で、名前を呼ばずに話しかけるという構図になっている。]
パイは保温してあるから温かいよ。 ちょっとだけ切り分けて来ようか。
シュトーレンも薄く切って貰って「どっちも」て選択肢もあるけどな?
[更に悩みを増やすようなことを言って、厨房へと足取り軽く。
シュトーレンは直の字。 おすすめ食材は店長の字。 必然的にカレーとパイの右肩上がりは乙坂だと簡単な推理でも辿り着けるだろうけれど、指名のまだないそれを拾い上げてくれたことがとても嬉しかった。]
(129) 2019/11/28(Thu) 23時半頃
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[鱈のパイは、まず切り身にした鱈を更にそぎ切りし、塩と酒を振ってレンジで加熱をして臭みを取る。 蒸かしたじゃがいもを半月切りにしたものを、ジェノベーゼソース(ランチの仕込みで既に作ってある)を塗ったパイシートに並べ、卵黄を多く入れて作ったマヨネーズにすりおろしにんにくとオリーブ油を混ぜたソースをかけて、ところどころに輪切りのオリーブでアクセントを。 卵黄をパイの縁に塗ってオーブンで焼いたホールを8分の1程度に切り分けた。 白い皿にサラダ水菜を散らし、パイを置いたならオープンキッチンへ。]
見てな。
[その手に握られたミニトマトを3つ、するすると薄く剥いて薔薇の形に成形した。 オープンキッチンでのプレゼンには慣れている。 閉店時刻が待ち遠しくても手元が狂うことはない。
3本の薔薇の花言葉は、果たして彼女に伝わるか。
微笑んでカウンター越しに「告白」を捧げた。*]
(130) 2019/11/28(Thu) 23時半頃
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/* 店員さんたちの兄弟感みたいなの素敵だなぁ。
みんなのお姉ちゃんな芙蓉さんと 一番目のお兄ちゃんな乙坂さんと 二番目のお兄ちゃんな宇都木さんと 末っ子のエリカちゃん
って印象でした。いいお店だなぁ。 店員さんだと繋がりを楽しめて、お客さんだと幅広い立ち位置を選べる。 それぞれ楽しめることがあって、どっちにするか考えるのも楽しかったです。
(-90) 2019/11/28(Thu) 23時半頃
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/* ひゃ
ってなりました。ひゃ。
(-91) 2019/11/28(Thu) 23時半頃
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[うん、うん、と。 並べられる「行儀のいい客」の条件を聞いては、一つずつ同意を示すように頷く。 全部食べる人、ドリンクを頼む人、美味しいって言ってくれる人。 そう、宅本さんは、そんなすてきなお客様。]
宅本さんは、いつだって、また来てほしいお客様でしたよ。 オットーみたいにサンドイッチ作ろうかな、って時々思ってました。
[そう思うよりずっと早く、毎日のように見かけるお客様になっていたけど。 そんなにこの店を好いてくれて、店の味を好いてくれて、サンドイッチを作る乙坂が羨ましかったくらいに。]
(+42) 2019/11/28(Thu) 23時半頃
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ふは、「どっちも」てのもできますよー。
[カズさんの追撃に乗じて、桐野江さんへ更なる追い打ちを投げつつ。>>129>>127
シュトーレンの注文が入りそうな気配に、塩をひとつまみ入れたホイップクリームを泡立てていく。 温かくても冷たくても相性がいいトッピングだ。 ふわっとしたクリームと一緒に食べると重めの生地を緩和してくれて、ぺろりといけてしまう仕様だ。*]
(131) 2019/11/28(Thu) 23時半頃
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[首筋や旋毛を褒められたのは、はじめてだ。 ついグラスを支えていた手が、首筋に伸びる。]
ふら、ちな、軽口……
[これでも不埒の意味くらいはわかる。 その軽口を叩く相手をどう見ているかも、わかる。 きっとそれこそ、「行儀のよくない」お客様にそんなことを言われていたら、背筋が震えるほどに怯えていた、かもしれない。
でも、今は?]
(+43) 2019/11/29(Fri) 00時頃
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焙じ茶。
[おねえさん>>127の言葉によぎる辛い思い出。 バイト仲間が最近開店したその行きたいというから飲み物だしと付き合って並んだのは冬の雨の日。 心身凍るような1時間半のあとようやく辿り着いたレジでミルク抜きのドリンクはできないと言われ、クリームチーズ系の下はストレートだというのでクリームチーズ抜きの焙じ茶(しかもホットがなかった)にしてもらってさらに15分待たされ出てきた焙じ茶にはクリームチーズが乗っていて、作り直してもらうのを待つのにさらに15分。 随分時間と価格が高くついたあの焙じ茶は、飲み終わるのに5分もかからなかった。
辛い思い出だ]
(132) 2019/11/29(Fri) 00時頃
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ええと、あったかい紅茶と…試食じゃなくて、その、あんまり量は食べられないし、冷たいのもあったかいのも食べてみたいんですけど
[シュトーレンが頼めるなら頼みたい意思表示。 それでも作り手>>128に対して言葉を発する戸惑いが残る。 でも、以前来たときには蕪もポタージュにしてもらえたのだ。 だから]
(133) 2019/11/29(Fri) 00時頃
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……シュトーレンをプディングにしてもらうのって、出来るんですか。
[ダメで元々。 けれど蕪のポタージュ以来すこしづつだが食べることを思い出せるようになった今なら、それが食べられるのではないかと*]
(134) 2019/11/29(Fri) 00時頃
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[すぐに答えなくても、と言ってくれた。 けれど、答えたほうがいいのだろう、と染み付いたお人好しが頭の中で叫んでる。
意識して、考える。 検討する。このひとは、わたしのことが。 例えば、これが本当に知らない人なら。 考えられません、と一蹴した。 例えば、同僚の誰かなら。 驚いて、それから何度も理由を聞いて。 けど、断ったら店に居づらくなるかも、と思ったら悩んでしまうだろう。
じゃあ、今は? 宅本さんは?]
(+44) 2019/11/29(Fri) 00時頃
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[はじめて会った時、道に迷っていた。 あの時、宇津木でも重いと言った荷物をさらっと持ってくれた。 紳士でないなんて言うけど、きっとそんなことないんだと思う。 話し言葉がおもしろくて、興味が湧いた。 親近感があった。
作ったものを、おいしいと言ってくれた。 好きなプリンに、名前をくれた。 内緒話をしてくれた。 作ったものを、もう一度と言ってくれた。 名前を、考えてくれると言っていた。
どこからわたしを想われてのことなのか、わからない。 でも。]
あの……ええと。何か、変かもしれないですけど。
いやじゃ、ないです。
[思い出が、たくさんある。]
(+45) 2019/11/29(Fri) 00時頃
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あ……なんて言うんでしたっけこういうの。
おともだちからお願いします? ……でも、もうおともだちみたいなものかな……
[最後は独り言じみて、ぽつぽつと。 この関係をなんと言おうか。知り合いも、常連も超えた、これから育む、この関係を*]
(+46) 2019/11/29(Fri) 00時頃
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あ、またそういうこと言って!
[宇都木>>68も乙坂>>129も、どうして悩みを増やして去っていくのか。 そっくりな提案の仕方と悩みそのものに楽しさしか感じなかったから、彼の背を見送る瞳は言葉よりももっと柔らかかった。
追撃からの追い打ち>>131に、「どっちも」を選択したのは言うまでもない。 この仲良しさんめ! 冷たいのください!]
(135) 2019/11/29(Fri) 00時頃
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来ましたね、魅惑の三角……。
[戻ってきた乙坂>>130の手には、水菜の上に鎮座する鱈のパイの姿。 プリンともアップルパイとも違う三角から、美味しそうな匂いが漂っていた。]
? はい。
[言われるまま素直に、乙坂の手元を見る。 その手とナイフがするするとミニトマトの形を変えていく様子に、わ、とか、え、とか。感嘆の声を漏らした。 三輪の薔薇が赤々と咲く皿が、オープンキッチンとの境界線に置かれる。手を伸ばして、それを受け取った。]
……。
[薔薇を見つめる。いち、にぃ、さん。 考え込むも、縁のなかった言葉までは覚えていない。 帰ったら調べてみようと思うのは、乙坂の視線に意味を感じた気がしたからだ。 だから答えを知らずともほんのり耳を赤らめて、はにかむように微笑んだ。]
(136) 2019/11/29(Fri) 00時頃
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ん……!
[サクサクのパイの下、眠るのは甘いお菓子ではなく、塩気のあるおかずである。 バジルの香りと濃厚なマヨネーズのようなコクと酸味、にんにくの風味も効いている。 鱈のほろほろとした舌触りにじゃがいもとオリーブが食感のアクセントになって、パイの中でサーカスでも開催されているようだった。 個性ある団員たちの演目と添えられた薔薇。 一輪を口にすると、爽やかな甘酸っぱさが口内を駆け抜けて行った。]
やっぱり頼んで良かったー。最高に美味しいです。 1ホール食べられちゃいそう。
[美味しい時に量でその気持ちを伝えがち。気をつけてはいるのだが、油断しているとつい。 頬が落ちないよう片手で支えながら、8分の1の三角はするすると口の中へ吸い込まれていった。*]
(137) 2019/11/29(Fri) 00時頃
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戸崎さんもサンドイッチを? それならフライドポテトも付けてほしいです。 [店外だからリクエストにはならない、だからこれは浮かれた我儘だ。 己の誘いに乗ってくれたこと、夜半に二人で会ってくれたこと、己の想いを邪険にしないこと。どの時点で拒絶されても可笑しくないのに、彼女はずっと己を舞い上がらせてくれるから。 今の我が身は、我が心は、きっと30cmほど浮いている。]
(+47) 2019/11/29(Fri) 00時半頃
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/* ウツギ道連れで終わりかな
(-92) 2019/11/29(Fri) 00時半頃
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啓明結社 カコは、メモを貼った。
2019/11/29(Fri) 00時半頃
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/* 何度読んでも>>135の最下段の可愛さに身悶えする。
(-93) 2019/11/29(Fri) 00時半頃
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取って食べたりしませんよ。 ああ、いえ。意識して頂けるのは嬉しいので、手は、そのまま。
[首筋を押さえる指先に笑みを噛んでも、図々しい男は彼女に安寧を齎さない。不躾なまでに彼女を見つめ、グラスを傾ける。 不意に卓に降りた沈黙も、不安を駆り立てるものではなく、寧ろ、途絶えた音に安堵した。なにせ彼女は見るからに懸命に頭を回してくれている。>>+43>>+44>>+45]
……考えてください、って言った端から、こんなに真剣に考えてくださる。 こういうところ。 ますます好きになっちゃうんですよねぇ。
[ゆっくりと椅子に座り直しながら紡ぐ独り言。 首肯をうんうんと繰り返し、懊悩する彼女には聞こえないくらいの声量で。]
(+48) 2019/11/29(Fri) 00時半頃
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