218 The wonderful world
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ー 6日目:モルコ前 ー
[二本目の煙草に火をつけた頃、どこかから飛ぶ声>>6:196。 もっぱら上空に向けていた視線を地上に戻し、相変わらずの低音は呟く。]
オーケイ。
[一発目固そうな角には弾かれた。 なら、足めがけてーーと思ったのだが、既にサイは踵を返しており。]
……ワリ、戻った!
[パンパン、と二発、追撃したが、突進しゆくサイには大したダメージにはならなかったらしい。
その場を動こうにも、相変わらず、鴉は押し寄せるようで。 声だけ投げかけて、防戦一方の戦いは続いた。]
(0) 2015/03/18(Wed) 10時半頃
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― 6日目:モルコ前 ―
[その後も迎撃を続けていれば、ふと、掲げた右手の甲から消えるタイマー。]
……おい、終わったっぽいぞ。
[傍らのコドモと、少し離れた場所にいるはずのペアに向け。
少なくとも、他にも参加者が残っているらしい。 正当なルートで優勝したヤツが参加者だったのか?と、 会場を一目見んと首を回し、 ――暗転。]
(1) 2015/03/18(Wed) 10時半頃
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― 7日目:??? ―
……おーイテ。
[のそのそと身体を起こす。 こうも真っ当な場所で休めない日々が続くと、それだけでも消耗するっつーの。 気の利かない主催者に、内心クレームの念を送りながら、もぞもぞと左腕を動かしてみる。
……やはり、何かがどうかなってしまっている気もするが―残念ながら安全堅実な人生を送ってきた男には怪我の具合の検討がつかない―、今日は最終日。もう無茶してなんぼ、出し惜しみする必要もない。 ひとまずは安静の方向で、右手で携帯電話を取り出した。>>#0]
……今度こそ、これは、アレだろ。
[日蝕日蝕。常夜と日が無いことの違いは男には分からなかったが、続く言葉にどうやら行き場と本日のボスに関しては読み取った。]
あの忍者野郎が待機してるっつー事かね。 ……展望台に黒装束は浮くっての。
[ひとまずそこに突っ込んでおきたい。 そうしてから、傍らのコドモに声をかける。さっさと動こうぜ。]
(2) 2015/03/18(Wed) 10時半頃
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忘れてねェだろうな。 "ポイント制度"。
[ポイントというのは得てして最終決戦では理不尽な程に莫大なものとなるんだから。
微妙な方向に疑り深い男は、先を急かす。 今日に関しては、のんびりしてる理由がねェぞ、と。
煙草に火を付け、ひとまず煙を吸い込む。 さて、現在地―3―から、イクリプス666までのルートを頭に思い描く。
1.モヤイ像付近 2.南武付近 3.グランドカメラ付近]
(3) 2015/03/18(Wed) 10時半頃
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ー E地区:グランドカメラ→イクリプス666方面 ー
[目的地は然程遠くはない。 昨日も通った道を経由し、南へ。 足を進めて、同じく、昨日と同じ仕掛け>>@1ー少なくとも男にはそう見えたーの前で足を止める。
死神界ではサイがブームなのだろうか。 ゆるりと首を傾げて、隣のコドモに問いかけた。]
……昨日と同じか。奴ら、どうしてたっけな。 取り敢えず、角は避けろよ。馬鹿みてェに固い。
[攻撃するにしろ、躱すにしろ。]
んじゃ、サクッと済ませンぞ。
[やれやれ、と肩を回す余裕は、やはり慣れから来るものか。 右手だけでも比較的扱いやすい拳銃を取り出す。 耳栓を装着し、宣戦布告と言わんばかりに、サイの胴体目掛けて引き金を引いた。*]
(8) 2015/03/18(Wed) 15時半頃
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……だってよ。
[投げかけられた言葉>>@2を受け流すようにして、コドモに視線をやる。
銃口はバケモノの足元に向け、その歩みを止めんと3+1発立て続けに発砲した。]
随分ご勝手だよなァ。 なんでそっちの都合で勝手に訳わかんねェ"ゲーム"とやらに巻き込まれた挙句、 覚悟見せろだなんだ偉そうなコト言われなきゃいけねェんだよ。
[気に食わねェ、と不満を隠す気もなく、男は目を細める。
こちとら、ゲームの主催者サマとやらに、とっととクレームを付け、 ついでに死んでもらいに行かねばならぬのだ。]
(14) 2015/03/18(Wed) 17時半頃
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死神だか主催者だか知らねェけど、いっぺん死んだなら大人しく死んでろっつーの。
[つくづく、不健全な世界だ。こうして動く自分も含めて。 誰だよこんなモン考えたヤツ。男は毒づく。 ルール通りって、ホント、気に食わない! 結末まで死神サマの想定通り、なんて真っ平である。
不意に、一発は赤髪の死神に向けて、バン! いつかも言ったが、当たる当たらないのお話ではないのだ。]
(15) 2015/03/18(Wed) 17時半頃
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/* あと何だ 回想投げておきたいなーって思ったの
白衣と 白衣となんだ?
(-7) 2015/03/18(Wed) 19時頃
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― 空白 ―
[『寒そうですよ』と背後から声をかけられたのは、11月も半ばの事だった。 ひょいと覗き込むように並んだ生物担当の教員と歩幅を合わせる。]
それが、案外平気なんですよ。 慣れですかね。
[彼が自らの服装を指しているのだという事は、聞き返さずとも分かった。
コートを失くした。 薄っぺらい一枚をシーズン中着続けていたのだけれど、 そろそろ寒いぞ、と少ない荷物をひっくり返しても見つからなかった。 調達しないといけないとは思いつつも、財布の中身は寂しく。 後回しにしている内に、ここまで来た。 寒そう、という指摘は、生徒からも教員からも、既に散々受けている。
が、 『白衣で良ければ差し上げますよ』 などと、天気の話の延長のような調子で言う人間は始めてだった。]
(-8) 2015/03/18(Wed) 19時半頃
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白衣、ですか。
『ええ』
私の担当教科は英語ですよ。
『存じ上げておりますとも』
[にっこり。眼鏡の奥、邪気のない笑顔を向けられれば、なんとも断りづらく。 親切にありがとうございます、と曖昧に躱せば、 翌日、職員室のデスクに、封に入ったままの白衣が一着。
『**先生が置いていかれましたよ。実験でもするんですか』
キラキラとした目でこちらを見る若い教員に、何と答えるか悩んで数秒。 更に数分後、彼は『似合いますね!』とこれまた邪気のない瞳を向けていた。 そう、自分に。
……白衣と言えど風除け位にはなるのだと、学ぶのはもう少し後の日の事。*]
(-9) 2015/03/18(Wed) 19時半頃
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― 空白 ―
[教科準備室は、教員の城である。
いつの時代も、どの学校も、教科準備室というのは妙に薄暗く、埃っぽいイメージがある。 と言えば、同僚の一人に「本棚や資料が多いせいでしょうね」とごく冷静に指摘された。 もう数年前の事になるが、成る程と妙に納得したのを覚えている。
例に漏れず、ここ、英語科準備室も日当たりが悪く、埃っぽい。 そこがまた巣穴のようで、妙に居心地が良い、とも言うのだが。]
(-10) 2015/03/18(Wed) 21時半頃
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『さようなら、先生、また明日』
[背を向け去っていた生徒を見送り、残されたのはコーヒーカップが二つ。 後で洗いに行かねば。流石に、巣穴に水道は引かれていなかった。
持ち込んだポットとインスタント・コーヒー。 水っぽい味も、慣れれば美味い。住めば都、とも言うものだ。
教室で、息苦しそうに佇む姿に、思わず声をかけた。 怪訝そうな表情で、それでも準備室を訪れたこどもに、確かに安堵した。 別に、何をするわけでもないけれど、薄いコーヒーを出して。 『味占めますよ』と、下手くそに皮肉ぶった笑みを浮かべたこどもに、どうぞ、と促す。
気ままにふらりとやって来るようになったこどもはいつも、他愛のない話をして帰った。 その間は自分も、仕事の手を止めて、味の薄いコーヒーを啜った。 随分と烏滸がましいかもしれないが、ひとつの居場所になれていると良いな、と思う。]
(-11) 2015/03/18(Wed) 21時半頃
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[ひとつ息をついて、立ち上がる。仕事が山積みだ。 空になったカップに、粉とお湯をもう一杯分。 かき混ぜながら、無造作に置いた袋の中身がもう少ないことに気付いた。 近々、スティック・シュガーを買いに行かないと。
何も入れない、安っぽい苦味が口内を満たした。 嗚呼、なんと平和な、素晴らしき日常。*]
(-12) 2015/03/18(Wed) 21時半頃
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/* ・マブスラの話 ・視力の話 ・煙草の話 ・白衣の話 ・コーヒーの話
あと何があったかなー
(-13) 2015/03/18(Wed) 21時半頃
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いや、だから、そういう高みの見物的な姿勢、ムカつく、つって、ん、の! お喋りしたいなら、このバケモン、仕舞えよな。
[ああもう鬱陶しいな。 問答無用で戦えと言ってみたと思えば、戦う意味がどうだとか。
はぁ、とため息を吐く。向かい来るバケモノ>>@6に一歩下がって、自分は眉間に向けて引鉄を引くだけ。 こういうモノのあしらいは、お子様がお得意とする所なので。 ……まぁ、それで間に合わないなら、攻撃の一つや二つ食らってやっても良いか。]
つーか。
[弾はあと何発残っていたか。 この騒がしいバケモノを前に、新しいモノを取り出すのは、正直億劫なのだけれど。 撃鉄を起こす。]
(24) 2015/03/18(Wed) 22時半頃
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覚悟、覚悟っつーけど、そんなら最初から参加意思のアンケートでも取っとけよ。 こちとら勝手なルールに組み込まれて、ムカつくから主催者殴りに行くだけだっつーの。
[そのあたりは、パートナー>>23も同じような意見らしい。奇遇な事で。
ひとまず足さえ潰せば、自分なりコドモなり、いくらでも対応できるだろうに。 四肢を狙えど平然としているのが、大変腹立たしい。 それでもまた一発、足元を狙う。]
(25) 2015/03/18(Wed) 22時半頃
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まァ、強いて言うなら。
[めんどくさいなぁ。と思った所で弾切れ。 ポイ、と足元に投げ捨てた鉄を踏みにじり、新たに灯す炎を何と変えようか。
ほんの少しの隙に思案を重ねて、ひとまず、ひょい、と取り出した左親指をお子様に向ける。]
このガキは死ぬ気はないそうだし、生き返ってやるっつーし、 俺は俺で、少なくともお前らの掌の上で死ぬ予定なンかねェよ。 死神様の想定通り、予定調和に終着、なんてシャクだからな。 させねェっつーの。
[ああ、そうだ、難しく考えなくとも良かったのだ。 思い出したように煙草に触れて、数秒後、両手に抱えていたのは、元折銃で。 そうか、こういう獣を狩るには、こういう道具を使うのか、と知る。 ……撃てる弾数はどうやら少なそうだが。]
(27) 2015/03/18(Wed) 22時半頃
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ま、そうご心配なさらなくても、一回じゃ死ねねェくらいの悪運は持ってンだ。 それ以上喚くなら、テメーぶっ殺してでも進むぜ。 熱血ごっこはもう沢山。
[さて、バケモノはお加減如何だろう。猟銃を向ける。 いつか、熊を撃った時を思い出して、また反動が酷いとイヤだなあ、なんて思ったりもした。 思いながら、目を細め、焦点を合わせ、引鉄にかけた指にゆっくりと力を込める。*]
(28) 2015/03/18(Wed) 22時半頃
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ご忠告ドーモ。
[消滅した壁の前。>>@11扱いづらい武器を投げ捨て、男はゆっくりと視線を上げた。 派手な銃声は、やはり鼓膜を揺らすようで、耳鳴りを追い払うようにゆるゆると首を振る。]
ホラ、行くぞ、クソガキ。 ……まァ、お節介は勝手だが、後で一発殴りに来るから首洗って待っとけよ。
[足止めばっかりしやがって、と忌々しげな呟きを後に残し、男とコドモは先を急ぐ。*]
(32) 2015/03/19(Thu) 00時頃
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― イクリプス666 ―
おー、静かなモンだな。
[666階あるとかなんとか。そういう逸話を聞いた覚えもあるわけだが。 話、盛りすぎだっつーの。ぼやきながら天高く聳える終着点を見上げる。]
展望台っつーと、あー、上、だよなァ。
[ため息。]
エレベーター、如何にもなんかありそうだし、乗りたくねェんだけど。
[箱ごと落ちるとか。 チラリ、と横目でお子様のゴキゲンを伺って。 ……まァ、100階まで階段ダッシュです、と告げて、このコドモが使い物になるとは思わない。
諦めの表情で、男は上昇ボタンを押した。]
(39) 2015/03/19(Thu) 00時半頃
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[徐々に徐々に、カウント・ダウンのように、光る数字が減っていくのを眺めていた。 箱が降りてくる音。震えはないが、まだどこか、現実感もない。
煙草を咥える。館内禁煙と言われようが、今だけは勘弁してもらおう。 二人分の命が懸かっているんだぜ。もうとっくに失くしたはずのモノだけど。]
……万が一、生き返るにしたって、
[ライターを取り出して、火を点ける。慣れ親しんだ味とはどこか違う匂い。]
(43) 2015/03/19(Thu) 01時半頃
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[敵の来襲を待ち構えるように、見据える先。 暗闇を背景にした扉の硝子に、見知らぬ男が映る。はじめまして。随分と老けたモンで。]
"俺"はさ、死ぬみてェなモンだろ。
[チン、と軽快な音と共に、1の数字にランプが灯る。 滑りこむエレベーター。明かりを受けて、男は消えた。 さよなら。もう少し、この身体は借りておくぜ。]
まァ、憧れるよなぁ、ダーク・ヒーロー、とか。
[ゆっくりと開く扉を前に、気を付けろよ、とも言った。]
(44) 2015/03/19(Thu) 01時半頃
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[これがセンチメンタルか。落ち着かない気持ちを抱えたまま、煙草を挟んだ指は煙に包まれた。 現れた機関銃を両手で構える。UZI。 随分と久しぶりだな、と懐かしむように、たった数日間を振り返る。異様な日々。
警戒して出迎えたというのに、エレベーターの籠は空だった。 お迎え、というのも寒々しいなぁ。 それでも、小さな箱の中へと一歩踏み出す。もう後戻りは出来ないぜ。
後悔など、一欠程も抱えちゃいねェが。覚悟は良いか、なんて、もう今となっては愚問だろう。]
(45) 2015/03/19(Thu) 01時半頃
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ンじゃ、派手に閉幕、といきますか。
[所詮、用意されたフィールドの上で立ちまわる駒かもしれない。 それくらいは分かるさ。ずるいよなァ、死神にしろ、あの変な女にしろ。 けれども、少しくらいは目に物見せてやりたいよな。 こんな人間、二度とゲームに招待しない、と言わせるくらいには、暴れてやろう。
想像すると、それは、非常に愉快だったので、だから、男は薄く笑った。
エレベーターの中、扉へと向き直り、その傍ら、 膨大な数のボタンから、一番高いモノに手を伸ばす。 よう、ガキ、お前にゃ届かないだろう。代わりに押しておいてやる。
グン、と加速し、引き上げられる感覚に、肩を回し、武器を握りしめ、真っ直ぐに前を見据えた。*]
(46) 2015/03/19(Thu) 01時半頃
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― イクリプス666:50F ―
[そして、合図。 上昇する速度が落ち、重力の具合と、最後に鳴った軽い音。]
……押した覚えはないんだが、なァ。
[表示を見上げれば、点灯する50の数字。 ゆっくりと止まった籠の中、マシンガンを構えながら、コドモに向って注文を。]
開いたら、とりあえず、なんか、足止めできねェか。 こっち入って来るか、逃げるか、なんにせよ動かれる前に捕縛できりゃ、 後は蜂の巣にすれば、ひとまずはなんとかなんだろ。
[ダサいヘルメットとライター1つ程度しか、差し出せそうなモノはないが。 扉がゆっくりと開く。適当な隙間が開けば、先手必勝。発砲するつもりで待ち構える。**]
(48) 2015/03/19(Thu) 02時頃
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ー イクリプス666・50F ー
[有言実行。 などとご立派な言葉を、これまでの人生で掲げた覚えはないけれど。
コドモがしゃがみ込むのが見えた。 ならば、扉が充分に開くと同時に、思い切り、フルオートで引き金を引く。
狭い空間の中、轟音が暴れ回るような感覚。]
う……っるせぇ!!
[原因は自分と分かっていても、怒鳴らざるを得ない。
そして、改めて目を凝らせば、コドモの作り上げた檻の中、愛玩動物のような顔をして、子豚がぐったりと横たわっていただろうか。]
……リベンジ・マッチかよ。 気が利く事で。
(90) 2015/03/19(Thu) 16時半頃
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[いつぞや逃した獲物。 一息に撃ち尽くした機関銃を投げ捨て、新たな一本。 その"いつぞや"使うつもりだった武器を取り出す。 家畜は撃ち殺すモノではないだろう。
右手に握った鉈を数度振り感触を確かめた後、男は箱の外へと。 間際、振り返る。]
……『開』ボタン、押しとけよ。
[自分だけこれから半分の道のりをダッシュ、なんて事があれば、 恐らく主催者とやらも驚くだろうが、これはドッキリ番組ではないし。]
(91) 2015/03/19(Thu) 16時半頃
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[さて、気を取り直し。
檻の中、縮こまる子豚に逃げ場はない。 ツカツカと歩み寄り、来た道を振り返って言う。]
おい、ガキ。 せーの、だからな。
[鉈を振りかぶる。]
ンじゃ、合わせろよ。 せー、
[グン、と腕を目いっぱい勢いをつけて振り下ろす。 子豚の首筋目掛けて。]
のっ、と!
[ぐにゃり、と気味の悪い感触が手に伝わり、次いで、何か硬いものに刃がぶつかったのを知る。 血飛沫でも飛ぶのか、と目を細めた男を前に、哀れな家畜は跡形もなく飛散した。*]
(92) 2015/03/19(Thu) 16時半頃
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ー イクリプス666・再び、箱の中 ー
[もう何もいねェな?と簡単な確認を口にして、男はひょいと箱に舞い戻った。 さすれば、それはまた上昇を始めたか。
一先ずの所は、変身を済ませたばかりの煙草を握りしめたまま。
今度は、徐々に大きくなる数字を見つめていた。 再び、軽快な音。ゆっくりと開く扉。 一歩前へ出て、今度も先手必勝。こちらから仕掛けるつもりで。 反応される前に叩く。
視界が開けてゆく。 隙間から途切れ途切れに差す光と、大きな影。 …………影?
ーー数秒前、自信に満ち溢れていた自分を、男はひどく恨めしく思った。**]
(93) 2015/03/19(Thu) 17時頃
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ー イクリプス666・100F ー
[トン、と床を蹴った足は軽く。 基本的に、運動は得意なんだよな。地の上なら。
駆け出した勢いのままに腕を振り上げ、振り回された屈強なお鼻も飛び越えた>>104。 大縄で足を引っ掛ける奴が理解できなかったっけな。頑張ったからそれで良い、という雰囲気も。
また、せーの、で地を蹴り、腕を振り下ろす。 その強大な胴体に飛び掛かるように。 思い切り叩き斬るくらいの心持ちでぶつけた刃は、2。 1.象の意識を逸らす程度の傷は負わせた 2.背中に浅く食い込み、持って行かれた。ダメージはなさそうだ。 3.角度も悪かったのか、弾き飛ばされ、丸腰に。]
(111) 2015/03/19(Thu) 22時頃
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