185 恋愛ラボ―橘の咲く頃に―
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――101号室前――
[遊佐が姿を現せば、ひらっと手を振って]
バーベキューやるの、聴いてる? よかったら一緒、いこ。
[どうぞお嬢様、なんて恭しく手を差し伸べるが 取られたかどうか。
ともあれ、遊佐さんと共に庭に戻れば 皆の喧騒を―――少し離れた場所で、見ている。]
(42) 2014/07/15(Tue) 02時頃
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――庭――
[隅っこから眺めている。
みんなたのしそう。 いいなーこういうの。
いや違うな
そうじゃなくて そうじゃなくて]
…―――
[言葉が出てこないな。っ、かしいな。]
(45) 2014/07/15(Tue) 02時頃
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りっちゃん先輩……?
[此方に歩み寄る姿に、前髪の奥の瞳は瞬く>>48]
僕と喋ってるより みんなと一緒に楽しんでくるといいよ。
僕こういう場だと空気読めない子だからさ。
[煙とかじゃないんよ。と 気にしないでいいよ。と 上手い言い訳が思いつかない。]
(53) 2014/07/15(Tue) 02時頃
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邪魔?なんで? そんなんじゃないけど りっちゃん先輩がつまんないっしょ
[けれど、弱く笑みを浮かべ 同じ景色、という言葉に、無言の肯定。]
……皆が楽しそうにしてるとさ、 ……嬉しいんだけど、なんか
無性に寂しくなんの。
[ぽふ、とりっちゃん先輩の頭に手を伸ばす。 自分より背の高い先輩の頭を撫でるように。 そうして暫くは、イベントごとで盛り上がる皆を 眺めていようか。
宴もたけなわの頃合になれば 少し片付けを手伝ってから、部屋に戻ろう。]
(57) 2014/07/15(Tue) 02時半頃
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――回想――
[高校時代の学校行事でバーベキューがあったんだ。 僕は、別に苛められてたわけじゃなかったけど なんとなくクラスメイトに馴染めない存在だったから。 孤高の猫だなんて格好つけてた自分が莫迦だった。
「―――アイツ、根暗なん?」 「音楽ばっか聴いてる。オタクなんじゃね」 「成績いいからかしらんけど、お高く止まってるよな」
……あーそうか、そうか。 僕は、裏で、悪い印象しか植え付けてなかったんだな。
いじめなんてやっぱりなかったけど、 シカトとかは、よく起こるようになったから バーベキューとか、皆でやるイベントごとは 正直苦手なの。
そんな話、この場ですることでもないけどね――**]
(59) 2014/07/15(Tue) 02時半頃
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[まゆ実の視線をふと感じて]
まゆ実ちゃん、赤身マグロ買ってあるよ。
[つ、とりっちゃん先輩のそばから離れて 袋に入った寿司のパックを手にとった。]
まゆ実ちゃんが好きなお菓子とか 和菓子とか用意すんのが一番良かったんだろうけど
なんでかな。赤身マグロ好きな猫のイメージ。
[八重歯を見せて、 食うなら食えよー。要らんなら僕が食うーなんて 楽しげに笑って]
ほれ。お手。
(66) 2014/07/15(Tue) 07時半頃
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あれっ 僕、マグロもらっていいん?
[くすくすと小さく笑って 行儀は悪いが、手に乗ったマグロをぺろりと頂いた。]
まゆ実ちゃんも食え食えー。 赤身マグロいっぱいのお寿司頼んだんだじぇー。
[ふと何処からか視線を感じて、不思議そうに瞬くも この男、結構な鈍感であった。]
(69) 2014/07/15(Tue) 08時頃
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マグロがなんで美味しいかなんて 考えたことないや。
[美味しいものは美味しい。 そこを理屈で考えてしまうと 美味しくなくなっちゃいそうだったから 二人の赤身マグロ談義には、へらっと笑うだけで。]
(76) 2014/07/15(Tue) 08時半頃
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["「皆」に自分を含めないのが寂しい"
そう言われたってさ。 僕は僕で、世界は世界だって
そんな、 第三者であろうとするからさ。
深くなんて関われない。 僕はいつも、何かが足りない。]
(87) 2014/07/15(Tue) 11時頃
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いや、僕はもういいよ。 ありがとな。
[まゆ実から勧められる寿司は、そっと手で制すように断って。
価値観とか、物の考え方とか そういうことを考えられるほど
余裕、ないんだ。]
……戻っていいかな?
[主賓とまだ会ってないのになと思うけれど ここにいるのは、――。]
(88) 2014/07/15(Tue) 11時頃
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[返事があったかわからないが 否、と言われても困る話であって。]
片付けあるなら残しといて。 後でやります。
[そう告げて、庭から抜け出すと 玄関先の方へと向かった。]
(90) 2014/07/15(Tue) 11時頃
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――玄関前――
っくしゅ、
っちゅん!!
[ポケットティッシュで鼻を啜りつつのんびりと。 玄関前の前庭は、木佐さんがいつも水撒きしているからか 涼しい雰囲気がいつも漂っている。
芝生は、高級な家の庭ほどではなく 女性一人の管理では行き届かないのだろうけども それでも少し伸びているくらいで、きれいなものだ。]
(93) 2014/07/15(Tue) 11時半頃
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[大きな空。 夜空の下で、芝生に寝転がる。
吸い込まれそうな宇宙。
前髪をかきあげて、目を細める。]
ぁー……
[自分がちっぽけに見えるから 悩みも、何もかも、ちっちゃなことになっていくから だから気持ちがいい。]
(94) 2014/07/15(Tue) 11時半頃
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んあー
[夜空を見上げていたら不意に遮る存在に 少し複雑そうな顔をして]
いや、体調は悪くない。
[そう短く告げた後、不思議そうに瞳を揺らした]
楓くんに言われたん? 追いかけろって?
[だとしたら余計な世話だ、と そう言いたげに唇を結ぶ。]
(99) 2014/07/15(Tue) 12時頃
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クシャミは、マユミに話の続きを促した。
2014/07/15(Tue) 12時頃
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違うんだ。 そっか。 [瞳は空の深い色を映す。 宇宙まで繋がっている、そらは 広くて大きくて自分が、――思考がループしそうだ。]
そうだな、心配してくれたのかな。 ありがと。
[ありきたりな言葉しか出てこないし そもそも誰か来るなんて思ってなかったから。]
(101) 2014/07/15(Tue) 12時頃
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いや、なにもない。
[―――上手く思いつかない。 自分の感情も、価値観も、存在も 言葉にするのはとても難しい]
――…なにもないんだよ、僕には。
偉そうに言えることもなければ 君の友達になったところで 与えられるものも大してないんだ。
(104) 2014/07/15(Tue) 12時半頃
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/* まゆ実が発言続くと思って超待ってたけど これ僕を待ってるターンだったっぽい!ごめん!
(-10) 2014/07/15(Tue) 12時半頃
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じゃあ空っぽ同士だね。
―――ん、それはちょっと違うか。
[なんて言っていいんだろう、と上体を起こして まゆ実へ視線を向け、弱く笑った。]
むず痒いな。 僕は胸を張って好って言えるもの、特になくてさ。 趣味なんて言えるもの、なくて。
だから僕には君が眩しく見えたんだ。
(110) 2014/07/15(Tue) 13時頃
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幸せ――か。 そっか。いいことだね。
[しあわせってどういうものを言うんだろう。 当たり前に生きている、幸せ。 食べ物にありつける、幸せ。 なんの変哲もない、幸せ。]
―――…君のことが羨ましいなんて言ったら、 幻滅するかな。
僕もきっと幸せなんだろう。 生きていること、この花橘荘にいること、 なんの批判も罵声も浴びせられずに、生きていること。
でもそれが本当に幸せだって思えるほど 人間、出来てないんだ。
[淡々と紡いでは ああ、だけど、と小さく続ける言葉]
(117) 2014/07/15(Tue) 13時半頃
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君の――まゆ実ちゃんの笑顔を見てると、 ほっとするのは、良い感情なんだろうな。
[ふんわりとした笑みに、つられて弱く笑う。 気持ちが晴れる、とまで言ってしまえばそれはオーバーだ。 だけれど暗雲の向こうには晴れ間があるんだって そう教えてくれているような、笑だと思った。]
(119) 2014/07/15(Tue) 13時半頃
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憧れか。 うん。わかる。
でも特定の人にしか、憧れないなー。
[きっと心が狭いんだな、と苦笑して]
いろんな人に憧れられるのは いいことだよ。きっと。 いろんな人のいい部分を見て 自分もこうなりたいって思えるんだからさ。
[のんびり、と言われて それもそうか。とまゆ実に視線を向け]
……?
[鈍感な男は彼女の沈黙の意味がわからず]
なんか、困らせること、言ったかな。
(122) 2014/07/15(Tue) 13時半頃
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あ、え、そう? そんなつもりなかったのに、……ごめん。
[ちょっとしょんぼりして、 逸らされる視線を追いかけて。]
……っ、くちゅん
[くしゃみが出る瞬間は、慌てて顔を逸らしたけれど]
君が初心なのだよ。
[もっと慣れたまえ、と少し偉そうに言って 立ち上がろうか。]
僕はいいけど、君まで風邪ひいたら大変だ。
(127) 2014/07/15(Tue) 14時頃
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ん。
あ、そう。 やっぱり花粉は滅すべし。
[花粉のせいにしておいた。 ありがとうという言葉に、少し瞬いて]
いや、こちらこそありがとう。
[少し気が楽になったと笑んで、自室へと戻っていった*]
(130) 2014/07/15(Tue) 14時頃
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――夜半――
[昨日はバーベキュー日和だった。 要するに天気が良かった。 そしてその気圧は夜に続き]
あづい あづい……
[エアコンのない部屋。 扇風機つけっぱなしで寝ちゃいかんと祖母に言われたので 無風の部屋に、つけっぱなしのPCの熱が篭る。]
っ、いっぶしっ!!!
[そしてクシャミで目覚めた。 花粉症と併発する不眠症――まではないのだが、 たまにこうやってクシャミの衝撃で目が覚めることがある。]
(142) 2014/07/15(Tue) 15時頃
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あっづー……
[ごろん、とベッドから転がり落ちると 床を這っていく。]
……ふ、……ふぉぉ
[ガチャッ、と自室の扉を開けた。 途端、廊下に流れる夜風が涼しくて そのまま芋虫のように廊下に這い蹲った。]
(144) 2014/07/15(Tue) 15時頃
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[暫し廊下に這い蹲っていたが、やはり暑い。 この花橘荘で冷却を得られる場所。 みっちゃんの部屋とか、ほかの人の部屋なら。 だが、この時間に涼を求めて立ち入るわけにもいかない。 そこで思いついたのは―――]
風呂か!!
[―――ダンッ]
[そこからは乙事主様ばりの勢いで、風呂場に這っていった。]
(147) 2014/07/15(Tue) 15時半頃
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風呂……フロ……
[寝ぼけているのもあって、 浴室の気配にも気づかずに]
うぐふっ!?
[綺麗に鳩尾に入った足先に身体を震わせながら]
ぼ、僕が何をしたと、言うんだ……
っ、っぇっ、くしゅん!!
[痛みと暑さと花粉で涙目である。]
(149) 2014/07/15(Tue) 15時半頃
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――夜半・浴室前――
っ、てぇ ……
[腹部を両手で抱えてりっちゃん先輩を見上げる。 瞳は涙目だった。 因みに猫耳は猫耳だが、パジャマ仕様である。 寝る時も猫村であるアイデンティティは崩さない。]
ふろ……風呂、はいりたくて…… 水風呂…… 折れて、はない、んじゃない、かな……はは
[苦しげな吐息が漏れるのは 暑いからなのか、痛みからなのか]
―――くっは
[一つ呼気を吐き出せば、浴室を出てすぐ壁に凭れ ぐい。とりっちゃん先輩のジーンズの裾を握った。]
(178) 2014/07/15(Tue) 19時頃
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ああ、いいよ。 別の意味で身体冷えたっていうか 少しくらい待てるし。
[微苦笑で応える。 痛みとは時に別の感覚を遮断するものだ。
ゆるりと見上げる視線。 長くてすらっとした足と、凹凸の少ない身体。]
……なぅー。
[小さく鳴いては、ふっと息を吐き出す]
わかんないや、ぜんぜんわかんない りっちゃん先輩くらい大人なら 人間関係のいろはも詳しいん?
(202) 2014/07/15(Tue) 20時半頃
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氷はやめような。夏場でも死んじゃうからな!
[裾を掴んでいた手を離して 風呂の待合場、数脚置いてある椅子を示した。 座ったらどうか、と。 多分、今の自分じゃ―――]
はへ?
[イコール年齢という発言に、思わず変な声が出る。 前髪の奥に隠した目でじぃと見つめて]
僕より経験ないじゃん。 なんで僕の周りはそう言う初心な子が多いかな。 別にそれが悪いってわけじゃないし、経験がないから軽んじるわけでもないよ。
ただね、こういう時期の男の子の前で風呂上がりのオネーサンは、正直むらっときます。警戒しろ、警戒。
[服はちゃんと着ていても、湿ったえりあしだとか、少し曇ったメガネとか、乾いていない髪とか。――欲求不満かな、と小さく呟いて、廊下で体育座り。]
(209) 2014/07/15(Tue) 21時頃
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