91 時計館の魔女 ―始―
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―夜・ヴェスの部屋→図書室― [気怠い身体を無理やり目覚めさせて、約束通りにヴェスの部屋へ向かう。 どうやら、自分が最後だったらしい。いくらか言葉を交わしていると
館に響く、鐘の音。 その音を聞くと、嫌な予感しか浮かばない。
恐らく誰かが、死んだ。]
誰か、……
[小さく呟くのと同時だったか、フローラの声>>2]
やはり、……そう、か
[ヴェスが、獣が生きていると言った。>>4 では、誰が死んだのだろうか。
悪魔に呪いをかけられた二人が脳裏を過る。 フローラとヴェスと共に、その行先に同行する。]
(24) 2012/05/25(Fri) 08時半頃
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―図書室―
[フローラの頼みに一つ頷き、周囲を警戒しながら進んでいく。 彼女が『火』と呟いて、地下へ降りていく。
嫌な予感。たどり着いた図書室の前。
火が、燃える音。]
フローラ、ヴェス。 少し、下がっていてくれ。大丈夫だから
[自分は平気だから、というように微笑んで重い扉に手をかけた。]
っ、……!
[開いた瞬間、火が逃げるようにこちらに向かってくる。 咄嗟に身体が反応したのか。風もないのに大量の紅い花びらが 自分の周囲を渦巻いて、その火から身を守った。]
(25) 2012/05/25(Fri) 08時半頃
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[そっと目を開いて、火が消えるように願った。 扉の前の火くらいは消えてくれただろうか。
中の空気が薄い、そして、何か良くないものを吸い込んだのか。 ごほごほっと咽せた、頭がくらりとする。
僅かに図書室の中にも風の流れを感じるが、この中に人を入れのはまずいと思った。]
フローラ、ヴェス……少し、だけ。 ここで、待っていてくれ……
(26) 2012/05/25(Fri) 08時半頃
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[二人が頷いたかは分からない。 だが、中に入るのは止められてもやめなかっただろう。
中に入り、火が消えるように願えば日はすべて消えただろう。 それから、その場の空気を正常なものへと変わるように 強く、強く、願う。
植物が、光浴びて、酸素を作るように、周囲に花を舞い踊らせた。
すべてが終われば、その場に膝をつく。 力を使いすぎたのかもしれない。 身体が弱りかけているのもあるかもしれない。
最初に吸った、何かのせいかもしれない。]
はぁ、はぁ……
[荒い呼吸を繰り返す。 話しかけられても、返事ができたかどうか……**]
(27) 2012/05/25(Fri) 08時半頃
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―図書室―
っ、……はぁ、……
[荒い呼吸の合間に、苦しげに呻く。 傍に近寄ってきたフローラが、水を差し出してくれた>>29のを歪む視界にとらえて、]
す、ま……ない。
[小さく謝り、それを受け取り口にする。 少しだけ、落ち着くが、呼吸はまだ荒く。 身体がふらつくのも収まる気配はなかった。 背に触れる温もりが>>51、僅かに気を落ち着かせた。]
大丈夫、だか、ら……
[どうみても、大丈夫ではない。 そんなことは見ればわかるだろうが、無理やりにでも微笑んで そう告げただろう。]
(61) 2012/05/25(Fri) 19時半頃
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[ふいに、奥に進んだフローラが呟いた名が聞こえてきた>>31]
クラリ、ッサ、……?
[信じられないと言うように、その名を繰り返す。 思い出されるのは、ツェリやイアンから聞いた話。
クラリッサには青い蝶。 そして、ソフィアには赤い蝶。
悪魔の言葉が、イアンの言葉が、脳裏を過り ソフィアが、殺したのだろうと、気付く。
それから、湧き上がるのは、負の感情。]
ヘクター……
[低く呟いた。]
(62) 2012/05/25(Fri) 19時半頃
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[怒り、憎悪、悪魔へ抱く想い。 だが、ここでヘクターと過ごしていたフローラの背を見れば
人狼を、ヘクターを殺した人狼を憎む二人と 悪魔を、憎む自分は、酷く似ていて だがすれ違っている想いに、胸が痛む。]
なぁ、ヴェス……、俺、言わないと、いけないことが……
[少しだけ落ち着いてきた呼吸の合間に、近くでいるであろう ヴェスにそっと呟く。]
(64) 2012/05/25(Fri) 19時半頃
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/* >>58ソフィア、ベッドに寝かせた部分のアンカが俺になってる。 うん、お兄ちゃん複雑な気分。
(-29) 2012/05/25(Fri) 20時頃
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俺は……ヘクターが、憎い。 アイツが死んでも、俺は……悲しいとは思わなかった。
ただ、ヴェスにとって大事な存在なのは知ってる。 だから……、謝らないと、いけないと……
[ヘクターの死の原因。 それを作ったのは、自分だと……恐らく、自分だと思うから 告げておかねばならないと、思っていた。]
(66) 2012/05/25(Fri) 20時頃
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俺は、ヘクターが悪魔だと、ソフィアを傷つけたのが ヘクターだと……ある人に言った。
言ったのは知る前、だったが……
―――…その人は、人狼なんだ
[僅かに躊躇いを見せながら、静かに語る。]
俺が、きっと、……原因だと、思う。
ヘクターが死んだのは、きっと俺のせいだ。
(67) 2012/05/25(Fri) 20時頃
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[弱く呼吸を繰り返しながら、返ってきた言葉を聞いていた。 責めることをしない反応に、小さく笑う。]
やっぱ、変だな、あんた……
[だが、そういう所が気に入ったのだった。 そして、むしろ自分を責めている様子に、そっと肩を叩く]
それこそ、あんたのせいじゃない。
[そう笑う。 話し終えれば、やっと呼吸が落ち着いてくる。 だが、身体にあまり力が入らないのは、変わらず…… それを悟られないように、すっと立ち上がった。
僅かにふらつくが、意地で持ち直させた。]
(72) 2012/05/25(Fri) 21時頃
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[棚に持たれている様子のエリアス>>71をちらりと見ながら]
俺は、人狼を憎いなんて思わない。 むしろ、大事な存在だった。
[人を喰うことを拒みながら、 それでも飢えて、人を喰い、それが悪人だったとしても 泣いきながら、『ごめんなさい』と繰り返していた愛しい少女。]
俺が今、こうしているのは、ただ一重に"友"の為だ。
[ただの独り言のような呟きを零して、歩みを進める。 泣いているようにも感じるフローラの傍に立つ。]
フローラ、……行こうか。
[なるべく、穏やかな声でそう言って、その肩をそっと叩いた。]
(73) 2012/05/25(Fri) 21時半頃
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―フローラに話しかける前― [無理をするなと気遣う声に、くすりと笑った。]
大丈夫、だ。 俺は、人と違って、そこまで脆くない。
[人狼に対して、だけかもしれない。 人より、本当は脆いかもしれない。
だが、安心させたいとそう返しただろう*]
(76) 2012/05/25(Fri) 22時頃
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[泣いていたのに気付いたが、それには触れず その頭をそっと撫で、彼女の足元がおぼつかないなら手を貸しただろう。]
ヴェス、話をしに行こう。 守るモノに会っておかないといけないだろう?
[そう切り出して、二人が頷けば、守るモノを知っている。 フローラに案内を頼んだだろう。]
(77) 2012/05/25(Fri) 22時頃
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―カミーユの部屋の前― [フローラがノックするのを>>79黙って見守り、 誰が出てくるのだろうかと、扉が開くのを待っていた。
そして、開いて出てきた人物に、一瞬だけ驚く。
人を探るような行動をしていて為、警戒をしていた人物だ。]
カミーユ、……だったのか。
[驚きに、ぽつりとそう零していた。]
(82) 2012/05/25(Fri) 22時半頃
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ヤニクは、エリアスにあぁ、と肯定するように頷いた。
2012/05/25(Fri) 23時頃
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―カミーユの部屋―
あ、いや……話は、二人から聞いてくれ。 夜分にすまないな。
[首を傾げられて、そう言うと、どうぞと言う言葉に頷いて 部屋の中に入った。自分は座らずに、二人の背後に立つ。
自分からは語ることがないだろうと、 3人の会話に耳を傾けていただろう。 話しかけられれば、答えただろうが**]
(86) 2012/05/25(Fri) 23時半頃
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[カミーユの言葉に、ぴくりと反応する>>89 だが、彼にも理由があるのだろう。
ヘクターを失って、すべてのではないが、人狼を憎んだ、ヴェスと同じ。 理由があって……悪としているのだろう。]
何が、あったかは知らないが、 人狼が、すべて悪と言うのは……違う。
[だが、そう、ぽつりと零す。 分かって貰いたいとは、思わないが、それは知っていて欲しいと**]
(99) 2012/05/26(Sat) 12時半頃
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[くらくらとする意識の中で、三人の会話を聞きながら、 図書室を出る時にフローラが言っていた言葉を思い出していた。
『……クラリッサさんは。 極普通の、願いを持った少女、でした。』
クラリッサ、ソフィアととても仲が良くて…… 二人が楽しそうに笑い合ってる姿は、妹と愛した人に良く似ていた。
静かに、目を閉じて、彼女の死を悼む。 悪魔に募る憎しみは、増すばかりで……それを抑えられるのは 目の前でこちらに背を向けている二人のおかげ。 二人がいなければ、きっと、自分は怒り狂っていたかもしれない。 かつて、町を滅ぼした時のように……]
っ、……
[気付かれないように、小さく息を吐く。]
(117) 2012/05/26(Sat) 20時頃
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[いくつか話を交わしていた後、フローラが、人狼の言葉を聞ける人について尋ねていた。>>103]
人狼の言葉が、分かる?
[妖精にも、人狼たちと囁き合えるものがいたなと、 ずれたことを考えながら、なぜだかちらりとソフィアが浮かぶ。 イアンが、彼女が人狼の手助けを、 なんて言っていたからかもしれない。]
(124) 2012/05/26(Sat) 21時頃
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/* 初期がすでにミッシェルだったなど……
(-86) 2012/05/26(Sat) 21時半頃
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[無事、守るモノとの協力を得ることができた。 それを確認すれば、ふらつく身体にさすがに休まなくてと]
すまない、少し、休まないと…… ヴェスやフローラも、しっかり寝ておかないと、 いざと言う時に、動けなくなってしまうぞ。
[そう冗談めかして笑う。 フローラが望めば、彼女を部屋まで送り自室へと戻っただろう。*]
(130) 2012/05/26(Sat) 21時半頃
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―自室― [冗談っぽく、寝ないと……などと言ったが、それは、自分の方だ。 すこしでも、ほんの、僅かでもいい。
力を回復させないと、守れない。 何も、守れずに後悔するのは、もう嫌だった。
眠りにつく、深い眠りに……
ヴェスの危険を察知する、その瞬間まで]
(133) 2012/05/26(Sat) 21時半頃
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ヤニクは、イアンは、ソフィアと共にいるだろうかと……
2012/05/26(Sat) 21時半頃
ヤニクは、エリアスは、泣いていないだろうかと……
2012/05/26(Sat) 21時半頃
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/* うんうん、良い感じだミッシェル。 大丈夫だよ。
(子を見守る親の気持ち)
(-93) 2012/05/26(Sat) 22時半頃
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ヤニクは、ミッシェル……彼女は今、どうしているだろうかと、
2012/05/26(Sat) 22時半頃
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―カミーユの部屋にいる頃― ["気狂い"と聞けば、ダーラが浮かぶが、 彼は人狼を探していた。言葉を交わせる様子ではなかった。
では、誰なんだろう。 浮かぶのは、やはりソフィアで、…… しかし、彼女は敵になるような子ではないと、どこかで信じている。 大丈夫だと自分に言い聞かせてた。
冷たい声には少しだけ、表情を暗くするが、 気付かれぬようにすぐ消しただろう。*]
(154) 2012/05/26(Sat) 22時半頃
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―夢の中―
『ヤニク……私は、平気よ。』
[愛する獣の少女は、笑う。 何が平気なのか、分からない。
ただ、その笑顔は優しくて……遠い昔に戻ったようだった。]
アイリス……俺は、間違っているかな?
[幼い頃のように問いかけていた。 少女はただ、微笑む。
間違っていないとでも言うかのように……]
(-103) 2012/05/26(Sat) 23時頃
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『お兄ちゃん、……』
[少しだけ泣きそうな顔で笑う妹。]
ごめんな、……
[ただ、謝る。妹の敵と同種の力を持つ人を、守ろうと 命がけで守ろうとしていることに対して、]
『馬鹿だよ、お兄ちゃんは……』
[妹もまた、微笑んだ。許してくれるかのように]
(-104) 2012/05/26(Sat) 23時頃
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ヤニクは、ヴェスパタインの名を夢の中、ぽつりと呼んでいたかもしれない。
2012/05/26(Sat) 23時半頃
ヤニクは、ミッシェルが彼の部屋にいるなど、まだ気づかない。
2012/05/26(Sat) 23時半頃
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―昼頃・自室→ヴェスの部屋―
ヴェスッ?!
[飛び起きて、深い眠りから覚める。 嫌な予感が全身を震わせた。 胸を覆う不安。
上着を着る余裕もない程に急いで部屋を出た。 危険が、大切な"友"に危険が及んでいると、そう感じて]
(174) 2012/05/26(Sat) 23時半頃
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/* 間に合うといいんだけど、ヴェスの喉が心配。
(-111) 2012/05/27(Sun) 00時頃
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/* 文章用意しているけど、ヒト型で殺そうとしてたら 色々書き換えないとだな。
(-116) 2012/05/27(Sun) 00時頃
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―ヴェスの部屋―
やめろ!!!
[開いたままの扉に飛び込むように入れば、ヴェスを押し倒そうとしているミッシェルの姿が見えただろう。 それを見れば、咄嗟に、無意識に、二人の間に割り込んでいた。
狼の牙は、この身を貫けない。 それを……過信していたかもしれない。]
(188) 2012/05/27(Sun) 00時半頃
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