239 名探偵の館
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オーレリア[[who]]
(-24) 2015/10/28(Wed) 13時頃
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[猫は、いつの間にか起きて部屋の中を動き回っていた。]
Huug...huu...
[この唸り声は、血の臭いに反応して昂っているのかもしれない。 猫の鼻は鋭い。 エントランスホールの中に落ちる一滴の血をカメラに抑えていた。]
(9) 2015/10/28(Wed) 13時頃
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――探偵視点――
『やはりか……。』
[ぐじぐじと煙草を消して、探偵はため息をついた。 招待状が来た時点で何らかの事件が絡んでいるとは思っていた。 探偵の勘だ。当たってしまって残念な限りである。
"外出しない"のはそうでなければ処理しきれない事件の量のこともある。 しかし、「僕が電車に乗れば死体がトイレから発見され、飛行機に乗ればハイジャックされ、バスに乗れば運転手が死に、車に乗れば時限爆弾が仕掛けられ、歩いていけば大惨事が起きる。」と言うこともまた理由の一つである。 猫も歩けば棒に当たる。 探偵が歩けば事件に当たるも然りなのだ。]
(10) 2015/10/28(Wed) 13時頃
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[探偵は電話を片手に、何やらパソコンのデータを忙しく打ち込んでいる。]
『萌美ちゃん。そっちの調査の方は。 ……ああ、ああ。うん。丸ノ助の方でもやっぱりだよ。 調査を頼むよ。そうだね、まずは――。』
[そうして既に調べたデータを照合して、この探偵はこの時点である程度の目星がついていた。]
『被害者のパルック。唯一この人物のデータだけがこっちに無くてね。 "殺す理由"については――そう。 しかし、殺されるような理由が無かったか――。 まずはそこからだね。動機は大事だよ。犯行のトリックや殺害方法はいずれ割り出すことが出来る。しかし動機は調べてみなければ分からないことばかりだからね。頼んだ。』
(11) 2015/10/28(Wed) 13時半頃
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――名探偵の館――
[くんくん。臭い。 くんくん。くっさぁい。 もういい。 猫が臭いを嗅ぐのは、好奇心によるものが多い。嗅ぎ慣れていないものを嗅ぐのだ。目には見えていなくても、"そこには何かがある"ということである。
ホールの中には、不自然な箇所がいくつかあった。 カメラに映り込んだのは、砕けたたまごポーロ。 水を滴らせたであろう、水の跡。 それは絨毯に染みていて分かりにくい。 そして、鋼鉄のハリセン。更に近くに小さな血の跡……。]
(12) 2015/10/28(Wed) 13時半頃
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――探偵視点―― 『……と言うわけだ。犯人は既に逃亡中、だがすぐ捕まるよ。 萌美ちゃんはそっちの事件のあらましを警察に連絡しておいてくれ。 データありがとう。それじゃ。』
[片手間に二階堂三階殺人事件を解決しつつ。 送られてきたパルック氏のデータの詳細を見て。]
『……やはりか。』
[と呟き、名探偵は煙草に火をつけた。**]
(13) 2015/10/28(Wed) 13時半頃
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この名探偵を殺せば世の中の事件はかなり減るんじゃないか? という気がしてならない。
(-27) 2015/10/28(Wed) 14時頃
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なお、一応「館の中に潜んでいる」という推理をされても大丈夫なように「比良田探偵事務所」から「探偵視点」ということに変えておいた。
(-28) 2015/10/28(Wed) 14時半頃
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〜二階堂三階殺人事件のあらまし〜 きっかけは些細な事から始まった。 それは一本の電話。知人の二階堂氏からの依頼だ。
〜中略〜
犯人は二階堂。本当に事件があったのは三階だ。 どうやら4年前の殺人事件の真相を僕に推理させて世に暴いてもらうために依頼をしてきたらしい。 復讐。それは何も生まぬ死の螺旋。
探偵は二つの事件を解決し、次なる事件へと目を向ける――。
(-29) 2015/10/28(Wed) 14時半頃
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『さて。』
[――探偵の一言目は、いつもここから始まる。 容疑者を集めて。警察関係者を集めて。
代弁者となった電話やパソコン、猫に少女。 それらを介して、探偵は何時もその一言から推理を始めるのだ。 勿論その時、探偵は紫煙をくゆらせて。 手を組みながら、静かに語るのである。]
『まず、被害者のパルック氏について話そう。 彼には殺されるような理由がいくつかある。 その一つが――。』
[と、そこで。 猫は飽きたらしく、どこかへダッシュで立ち去ってしまった。 探偵はノリノリで続きを喋っているが、ドップラー効果よろしく声は去っていくだろう。]
(-33) 2015/10/28(Wed) 20時半頃
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――エントランスホール――
『……さて。』
[探偵の一言目は、いつもここから始まる。 容疑者を集めて。警察関係者を集めて。
探偵の代弁者となった電話やパソコン、猫に少女。 それらを介して、探偵は何時もその一言から推理を始めるのだ。
勿論その時、その場にいない探偵は紫煙をくゆらせて。 手を組みながら、ただ静かに語るのである。]
『まず、被害者のパルック氏について話そう。 彼には殺されるような理由がいくつかある。その一つが――。』
(-34) 2015/10/28(Wed) 20時半頃
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うーむ・・・中々綺麗な推理にならんな。 他の者の動きを待ちつつ。 後半が始まった辺りで動こうか。
(-35) 2015/10/28(Wed) 20時半頃
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これ、一人目に推理した人物はどう考えても「ヘッポコな推理をしてそれは違うよと言われる役割」になるな。
(-36) 2015/10/28(Wed) 21時頃
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――エントランスホール――
『……さて。』
[探偵の一言目は、何時もここから始まる。 いつもは容疑者を集めて。警察関係者を集めて。 探偵の代弁者となった電話やパソコン、猫に少女。 それらを介して。]
[勿論その時、その場にいない探偵は紫煙をくゆらせて。 手を組みながら、ただ静かに語るのである。]
『まず、被害者のパルック氏について話そう。 彼には殺されるような理由がいくつかある。その一つが――。 ――性癖だ。』
(-37) 2015/10/28(Wed) 21時半頃
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明日回そう。 何もないなら無いでオーレリアを犯人にしてしまえ。
(-38) 2015/10/28(Wed) 21時半頃
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――エントランスホール―― [猫は高い所が好きだ。そして今、その猫は。 まるで招き猫のように、テーブルの上で毛繕いをしていた。]
『……さて。』
[探偵の一言目は、何時もここから始まる。 いつもは容疑者を集めて。警察関係者を集めて。 探偵の代弁者となった電話やパソコン、猫に少女。 それらを介して。]
[その時、その場にいない探偵は紫煙をくゆらせて。 手を組みながら、暗闇の中でただ静かに語るのだ。]
『まず、被害者のパルック氏について話そう。 彼には殺されるような理由がいくつかある。』
(21) 2015/10/28(Wed) 21時半頃
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[そうして少し、間を置いた。 これが探偵アニメならピキーンピキーンピキーンという効果音でもさせながら、容疑者全員の顔がドアップで映し出されていることだろう。]
(22) 2015/10/28(Wed) 21時半頃
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ヘッポコ推理役は別に自分でも良いか、と思い進めることにする。 こういう「定番のシーン」が大好きでね。 出し惜しみせずにやってしまおうじゃないか。
(-39) 2015/10/28(Wed) 21時半頃
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なお、萌美ちゃんは設定上「探偵の恋人」とかではない。 関係性は単なる姪っ子であり、助手である。
少女探偵モエミというロールをしたことがあってね。 設定としてはその師匠であり叔父さんが「ボス」の正体だよ。
(-40) 2015/10/28(Wed) 22時頃
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『一つ目は――性癖だね。彼は性犯罪者としての逮捕歴がある。
それも、子供相手の性犯罪。 "性犯罪者は再犯率が高い"という話は聞いたことがあるだろうか。 だがそれは少し間違っている。 正しくは"他人の子供を対象とした性犯罪者の再犯率は高い"のであって、性の対象が自分の子供を対象としていたり、ただのヘンタイを一緒くたに性犯罪者の再犯率が高いとは言えないということだ。』
この辺は削るか。 キルロイの話を拾うつもりで、潰してしまいかねないな。
(-41) 2015/10/28(Wed) 22時頃
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オーレリアは犯人になろうとしているのかもしれないな。 動向をチェックだ。
(-44) 2015/10/28(Wed) 22時半頃
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>>28 くそう、お腹が痛い。 シリアスシーンで鋼鉄のハリセンを小道具に設定したラ神め!w
(-46) 2015/10/28(Wed) 22時半頃
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[探偵は、その推理をやんわりと遮った。]
『一つ足りないね。 "第一"の犯行現場は、ここだよ。ホールだ。 そして、それを可能としたのは――。』
nyaaan. [何かの偶然か。必然か。猫は、一人の少女の方へと鳴いた。]
『その鋼鉄のハリセンだよ。オーレリアお嬢さん。』
(30) 2015/10/28(Wed) 22時半頃
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『パルック氏は、現在はシェフだが。 昔は、大道芸人や漫才師もやっていたようだね。 やたらと子供好きだったようでね。人前でジョークを言うのが好きで、今回も何らかの宴会芸を準備していたようだ。 そして、その時にやるつもりだったのが――。』
[そういって、一旦間を置いた。]
『水中バレエだよ。』
『そこに水槽があるだろう。 エントランスホール。 あの中に入って、全員に芸を見せるにはちょうどいい広さだ。』
(32) 2015/10/28(Wed) 22時半頃
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『様々な国から集まった名探偵の諸君を楽しませる上で、試行錯誤をしたようだね。 言語が分からなくても楽しめるように。』
『そして、演じるそれはただの水中バレエではない。 一緒に一人漫才をやるつもりだったのさ。
糸を使って水中にいる自分の上へと物を落とし、自分にツッコミを入れる。 ただそれだけでも、目で楽しめる見世物だったろう。
しかしここで、彼にとっては予想外の事故が起きた。 本当に使うはずだったハリセンは鋼鉄ではないのだ。 水中と言えど、鋼鉄のハリセンは強力だ。当たれば痛い。本当はセラミック製のハリセン辺りを使うつもりだったんだろう。』
(33) 2015/10/28(Wed) 22時半頃
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『だが、ハリセンは無情にも誰かにすり替えられていた。』
[そうして探偵は、一呼吸置いた。]
『"第一"の犯行は、そんなところだろう。 "そのまま溺死した"という可能性もあるがね。』
(34) 2015/10/28(Wed) 23時頃
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誰か鋼鉄のハリセンで溺死するような状況を他に教えてくれ。
(-51) 2015/10/28(Wed) 23時頃
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証拠集めの描写をもっと入れるべきだったな。 当初考えていた犯行とは全く別のやり口になってしまった。
それもこれも突然浮かんだ『水中バレエ』のキーワードの面白さがいけない。
(-53) 2015/10/28(Wed) 23時頃
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頼む。頼むから、明日はもっと良いキーワードをくれ。 死因は何でも良い。 小道具に鋼鉄のハリセンを使うような推理は難しいのだ。
(-54) 2015/10/28(Wed) 23時頃
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『それだけの状況では、説明がつかないのさ。 鋼鉄のハリセンは、おそらく乾かす為に床に転がっていた。
そしてパルック氏の遺体は水槽の中ではない。 この水の濡れなどはそれが原因と考えられるが。
果たしてパルック氏はその状況で溺死し、そしてその後に死体を損壊させられたか。 それともまだ生きており、その後に殺されたのか。
――推測だがね。 恐らく、鋼鉄のハリセンを仕込んだのはオーレリアお嬢さんではないかと思っている。意図的か、事故かは別としてね。 そしてそれに気づいたパルック氏は水槽から鋼鉄のハリセンを引き上げ、外へと出した。多分返すつもりでね。
――そして、この後が問題だね。 体力を消耗し、頭に傷を負ったパルック氏。溺死していたもおかしくはない。 たぶん女性や子供でも殺せてしまうだろう。』
(36) 2015/10/28(Wed) 23時頃
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