314 突然キャラソンを歌い出す村5
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― 夜 フィオーレ ―
[駆けつけた直後の若林は完全に冷静さを失っていた。 だから理事長の体に傷がない>>2:556こと、命までは取られていないこと>>2:566に気付くのにしばらくかかった。]
藍斗……っ、
[彼の胸に顔を押しつけたところで、心音に気付いては。と顔を上げた。]
……いき、てる……?
[口元に顔を近づける。微かに吐かれる息が顔にかかって、生きている、と確信した。]
ああ、よかった……、藍斗、本当に……、……
[安堵から全身の力が抜ける。脱力のまま"擬態"が解けて、次の瞬間には。]
(0) 2022/09/07(Wed) 09時半頃
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[理事長の傍に、大きな白い狼が座っている。]
(1) 2022/09/07(Wed) 09時半頃
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[狼は鼻をすぴすぴ鳴らしながら理事長の匂いを嗅ぎ、赤い瞳でじっと見つめて、頬をぺろりと一舐めした。]
……?
[首無しの匂いの他に、もうひとつ。夜ではあるが闇ではない、微かな花の香り>>2:427を嗅ぎつけた。なんだろうと首を傾げる。どこかで嗅いだ覚えがある気もしたが、すぐには思い出せず、そのまま理事長の周りをぐるぐる歩いた。 大きな――具体的には後足で立ち上がれば馬くらいの高さになろうかという大きさの獣が無頓着に歩き回るので、店内の椅子やら鉢植えやらが押しのけられたり倒れたりした。
首無しの刀が傷を作るものでなかったのは、店にとっても幸いだった。万が一血の臭いでも嗅ぎつけていれば、猛り狂った獣が窓をぶち破って突っ込んできていたことだろう。大損害が出るところだった。]
(2) 2022/09/07(Wed) 09時半頃
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[それから、首無しの匂いが開いた窓から外に続いている>>601ことに気付き、立ち上がって窓から鼻を出した。立ち上がる時に適当なテーブルに前足を置いたため、メニューが床に落ち、足跡がついた。
どうやら空に逃げたらしいと悟ると鼻に皺を寄せて唸り、狼は理事長のところへ戻ってきた。頭を体の下に押し込んで、器用にその体を背に乗せた。 そのまま、入ってきた時のまま開け放たれていた扉から外に出る。
後には、獣に踏み荒らされた店内が残った。翌朝出勤してきたバイトの大学生は仰天することだろう。]
(3) 2022/09/07(Wed) 09時半頃
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[意識を失っている理事長をどこへ運ぶべきか。 当然、彼の家――紅杜家だ。しかし、この姿で連れて行くわけにはいかない。当然車よりその方が速いが、今紅杜家で若林の正体を知っている者は、理事長その人のみだ。
狼の白い体が、夜空に躍る。
店の前から大きく跳ねて、とん、とん、と何度か着地と跳躍を繰り返し、狼は車の停めてある場所まで戻ってきた。その頃には、どうにか人の姿に戻れる程度の落ち着きは戻っていた。 ドアにかけた前足が人の手に変わり、キーを捻って振り返れば、いつも通りの養護教諭の姿がそこにある。]
……藍斗。 本当に……
[ごめんなさい、と、もう一度口の中で呟いて。 後部座席に理事長を乗せた若林の車が、紅杜家へ向かって走り出した。*]
(4) 2022/09/07(Wed) 09時半頃
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― 夜 相良の携帯 ―
[もう眠っている頃か、起きていたか。 相良の携帯に通知がある。差出人は若林。文面は簡潔なものだった。 同じような内容の連絡は、先に紅杜家自体、それから紅杜家と親しい付き合いのある追儺家にも入れられている。]
『理事長が倒れました』 『これから理事長の家にお連れします』
[着信からそう経たないうちに、紅杜家の玄関に車の停まる音がするだろう。*]
(5) 2022/09/07(Wed) 09時半頃
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― 翌朝 職員室 ―
[教職員の朝会の席で、理事長の急病が知らされた。 しばらく休むことになると、告げたのは教頭で。 ただの養護教諭である若林は、目を伏せてそれを聞いていた。
ほどなくして、朝礼で全校生徒にもその知らせが伝えられるだろう。**]
(6) 2022/09/07(Wed) 09時半頃
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一応聞いておきますが、マスター。 君にとってこれは、"失敗"ですか? それとも……
[理事長の来訪を告げた時同様、抑えた声で問いかけがあった。*]
(*0) 2022/09/07(Wed) 09時半頃
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/* はあはあはあ とりあえずこのくらい進めておいたら大丈夫……ですか!?
(-5) 2022/09/07(Wed) 09時半頃
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/* あーーーっ やだーーーっ アンカーミス!!!!!>>2:601 やるとおもった!!!ばか!!!!!!
(-6) 2022/09/07(Wed) 09時半頃
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/* 盗み聞きどれだ!?と思ったら>>2:352これか!! ごめんねえ!!後で言及するつもりだったんだすまない
(-9) 2022/09/07(Wed) 10時頃
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/* 理事長が生きてたので(あと血を見なかったので)思ったより冷静です よかった窓ぶち破らなくて
(-10) 2022/09/07(Wed) 10時頃
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/* 朝ってかいてたけど大学生は朝は来ないなたぶん まあ まあまあ……(さまざまなミスに顔を覆う
(-11) 2022/09/07(Wed) 10時頃
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/* そういえば理事長……病院とか行って大丈夫な体なのか……??主治医の方とかいらっしゃいます……???
(-12) 2022/09/07(Wed) 11時頃
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/* 若菜ちゃんwwwwwwwwwww 散らかした後片づけてくれてありがとう お手数かけました(散らかしたかっただけの人
(-22) 2022/09/07(Wed) 13時頃
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― 夜 紅杜家玄関 ―
[紅杜家の玄関先に車を停めて、シートベルトを外していたところへ、声がかかる。>>9]
相良くん、
[先程職員室で別れた後、帰宅したと思っていたが、こちらに来ていたのか。曾孫ということは知っているので、遊びに来ていたのかなと思う。]
(33) 2022/09/07(Wed) 13時頃
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ああ……うん、頼むよ。
[手伝う?との声>>12に頷いて、連絡した内容を思い出す。相良の顔に然程の動揺はなく、戸惑っているという風だったが、]
……今は意識がないけど、 命に関わることにはなっていないから、……
[相良には、ひとまず命の危機はないということを一番に伝えたくて、運ぶのを手伝ってもらう際にそう耳打ちした。
紅杜家の人々は、主治医を呼んだりするだろうか。何にしろ、然るべき診断を受ければ、"命に別状はなく、寝込んでいる"状態だということはわかるだろう。 それをおおっぴらに判断して伝えることは、医者でもない若林の立場ではできない。]
(34) 2022/09/07(Wed) 13時頃
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[首無しがどんな得物でこんなことをしてくれたのかは知る由もないが、"生命力を奪われた"らしい、というのは察しがついていた。"首無し武者">>2:566には詳しくないが、デュラハンと似たようなものだろう。そっちは一応知っている。
今死んでいないということは、奪われた分は命がなくなるほどではないだろう。 そこには与えられた「祝福」>>2:427の効果も少なからずあるのだが、若林はその「祝福」を受けられるような身ではないので、匂いには気付けど、何なのかはよくわかっていなかった。 どこで嗅いだ匂いだったかなあ、と思っている。*]
(35) 2022/09/07(Wed) 13時頃
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― 夜 紅杜家 ―
[相良と共に理事長を運び、布団に横たえた後。 主治医が来るまでの間は、理事長の横に正座してその顔をじっと見ていた。視界に相良の手がチラチラ入ってきた>>37が、別に何も言わず。
主治医がくれば、理事長の傍からは離れて。そこに追儺もやってくる。こんばんは、と挨拶だけして、その後は診察の様子を遠巻きに見ていたが、]
……ええと。うん、……知ってる。
[相良の耳打ち>>38に、到着してからずっと下がりっぱなしだった眉がさらに少し下がった。話しておいた方がよさそうなことはある、が。視線だけで周囲を見回す。人が多い。 歯切れを悪くしていると、書斎という提案>>39が出る。正直ありがたい。 そうだね、その方が……と頷いて、お言葉に甘えることにした。紅杜家の書斎の位置は知ってはいるが、"同僚の若林佳"が知っているのは少し不自然だったから。]
(43) 2022/09/07(Wed) 16時頃
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― 夜 書斎 ―
[書斎に通されて、まず相良の顔を見た。 やはり目元が似ているな、と思う。笑った時はもっと似ているし、匂いも同じだと、ずっとずっと思っていた。 これまでに理事長が自分のことを"正しく"紹介した相手は、血縁者の中に何人かいたことはあった。皆彼によく似ていた。]
彼の身に起こったことを話す前に、確認なんだけれど。 二人は、……
[一度言葉に詰まった。そもそもこの二人、今回のことに大きく関わる存在について認識があるだろうか。こう……御伽噺とかではない現実のものとして。 そうして数秒迷った挙げ句、]
おばけ……って信じる?
[どう切り出そう。と迷った結果、なんだかあまりに子供に対するような物言いになってしまったのだった。真面目な話なのに……*]
(44) 2022/09/07(Wed) 16時半頃
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/* こういう情報共有のターンが結構苦手(下手という意味)なんだけど相良くんそのへんめちゃくちゃうまいので乗っかっていきたい気持ちです
(-29) 2022/09/07(Wed) 16時半頃
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/* お返事もってきたらメアリーが歌っててへなへなになってしまった かわいいね・・・かわいいお歌だね・・・
(-38) 2022/09/07(Wed) 17時半頃
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― 夜 紅杜家・書斎 ―
[相良からは即答が返ってきた。>>45 目を瞬いたが、ひいじいちゃんが。と聞けば、そうだったね。と目を細めた。]
色々、と言うと……
[今日、ということは自分が平澤を送りに行った後のことだろう。自分が"椿"のことを聞いたのは、あの直前。もしかしたらその後、相良にも忠告があったかもしれない。大切な曾孫なのだから、寧ろ自然か。]
じゃあ、「フィオーレ」のマスターのことも?
[まあ色々を聞いていなかったとしても、どうせその名前は出すつもりだったが。出さずにおいてやる理由がない。]
(61) 2022/09/07(Wed) 17時半頃
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[追儺の方は、いる>>47と答えた。二人の答えを受けて、]
そうか。……うん。 今日理事長が倒れたのは、そういうものの仕業なんだ。 正確に言うと、……襲われた。
[目を伏せる。そこには心苦しさがある。特に曾孫の相良に対しては。*]
(62) 2022/09/07(Wed) 17時半頃
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― 夜 紅杜家・書斎 ―
……"夕暮れ"? それは多分、僕も知っている……けれど。 招かれて、というのは……、……
[その名前>>65を聞くと、若林も首を傾げた。傾げつつ、僅かに眉を寄せて、少し考え込む。考え込んでいる間に、関係あるの?という問い。]
関係あるよ。 理事長を襲ったのは、マスターだ。
(83) 2022/09/07(Wed) 18時半頃
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現場を見たわけではないよ。 僕もマスターについて、相良くんとだいたい同じようなことを理事長から聞いてね。 彼は「常識の枠に収まらない存在」だから……怪異とか、妖怪とか言ったらわかりやすいかな……とにかく、そういうものだから、気を配っておいてほしいと。
[見たのか、という問いには否定が返る。>>66]
「直接話をしに行く」とも言っていたから。 心配になって様子を見に行ったんだ。
僕がフィオーレについた時には、理事長は倒れていて、 ……僕は、間に合わなかった。
[間に合わなかった、と。口にしてしまうと苦しくて、唇を噛んだ。もっと速く駆けつけていれば間に合った? いや、それよりも……*]
(84) 2022/09/07(Wed) 18時半頃
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/* 今気付いたんですけど、これ対応を間違えると普通にお前がやったのでは?になるやつじゃないですか??
(-60) 2022/09/07(Wed) 18時半頃
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/* マスターがかわいいんですけど君今までよくそれで最高位の怪異やってたね!?!?かわいいな?????
(-61) 2022/09/07(Wed) 18時半頃
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/* そろそろ設定を吐いておこうとおもうんだがptが心もとない
(-62) 2022/09/07(Wed) 18時半頃
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/* 回復を座して待つ 20時くらいだよね
(-63) 2022/09/07(Wed) 18時半頃
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