151 雪に沈む村
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[出迎えたジリヤに問題でもあるのか、と問われ思わず口ごもる。]
――あ?いや…
[しかしそれはすぐに悪戯めいた笑いに変わり。 なじみのそのドリュアスの茶目っ気にこちらも頬を緩める。]
…相変わらずだな、ジリヤ。 まあ、入れや。
[そういうと二人を工房の中に招き入れる。もっともソフィアは妙に緊張しているようであったが。]
(7) 2013/11/20(Wed) 02時頃
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[ジリヤとソフィアが入ってくるのと入れ違いに、少年達が出て行く。 トニーは少しぶつくさ言っていたが。]
ほら、雪が強くなるぞ。早く行ってこい。
[そういって追い立てる。日が傾けば、恐らくそのトニーの薄手の外套では酷く冷えるだろう。 それまでに暖かい場所に帰ったほうがいい。]
(8) 2013/11/20(Wed) 02時頃
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[おずおずと、ウォーレンのほうが背が低いというのにどこか上目遣いでソフィアはこちらを見やる。]
(ははぁ。)
[思い当たるのは、今月は妙に遅くなった茶葉のこと。]
…で、何の用だ。
[ためしに言葉を放ってみれば、茶葉を差し出しながら頭を下げ、そして帽子やマフラーをわたわたとはずし。]
(13) 2013/11/20(Wed) 02時頃
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―――で、今月はこれだけか?
[そう、これから雪に覆われるのだ。 水は工房の地下に井戸を作ってあるから問題ないが、食料や燃料、薪や油、ろうそくなんかは相当な量がいる。 この村で冬を過ごす者の多くは地下に冬に備えた貯蔵庫を作って、そこに1年分、あるいは相当な量の色々なものを貯めている。
茶葉もその例外にはもれず、今回はある程度の量を頼んでいたため、大瓶に少なくとも2本ほどにはなると思っていたのだが。]
(14) 2013/11/20(Wed) 02時頃
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[ソフィアのビクビクしている様子をみて、ふう、とため息をつく。]
もしまだあるなら、明日にでも持ってきてくれ。 まだ明日くらいまでは動けるだろうよ。
[そう言いながら肩を軽く叩き、椅子を勧め、やっと届いた茶を味わうために鉄瓶に湯を沸かすのだった。**]
(15) 2013/11/20(Wed) 02時頃
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[にぎやかに少年達と少女達が会話しているのを静かに聞きながら、さっき渡されたばかりの茶葉でお茶を入れる。 銅の無骨なティーポットに茶葉とを入れると、立ち上る紅茶の香りと湯気が、先ほどまでのハニージンジャーの香りに混ざって、馥郁とした香りを成した。
カルヴィンがトニーとともにそそくさと工房を出るのを横目でちらりと見ながら茶を蒸らす。]
(あの様子なら、まだ大丈夫か。)
[自分の分はそのままカップに注ぎ、ソフィアとジリヤの分には蜂蜜を少し足した。
少年達との会話のせいかそれとも先ほどの失態のせいか、ソフィアは随分しおれているようで、ジリヤが何くれと慰めている。 そんなソフィアに何も言わずカップを渡す。勿論ジリヤにも。
こういうとき気の利いた言葉が出ないのは不便なものだ。]
(61) 2013/11/20(Wed) 22時頃
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そういえば―――
[言葉を捜していて、不意に伝えねばならないことがあったのを思い出す。]
この冬の分の火種は、いつ取りに行けばいい?
[いつも冬になるとジリヤに頼んでいる火種。火を絶やすつもりはさらさら無いが、それでも念には念を入れる。 いつもならそろそろ取りに行く時期である。
ジリヤは何か答えたか、外からノックの音がした。]
――開いとるよ。
[軽く答えると、ドアからひょこりと黒い耳が覗いた。]
(67) 2013/11/20(Wed) 23時半頃
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82(0..100)x1 偶数吊り、奇数噛み
(-25) 2013/11/21(Thu) 09時頃
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[するりと入ってきたクシャミはジリヤを探していたようだ。 恐らくここの所ずっと付き合っていた、アレだろう。 思ったとおり取り出した真鍮細工に少し目を細める。
珍しく工房に来たと思ったら、いきなり真鍮細工の話だったから、最初は何がなにやらさっぱりだった。 真鍮材の残りはちょうどあったし、暇つぶしにと手伝ってやったのである。 一生懸命ジリヤへ説明するクシャミに少し目を細めながら、クシャミにはポットの残りの紅茶にミルクを少し入れて渡しただろう。
するとまた、ドアが開き。]
――ああ、本当に珍しい日だ。
[ドナルドの声に軽く笑う。 こんなににぎわうのはどれほどぶりだろう。
そこまで考えて、ふとドロシーのことを思い出した。]
(113) 2013/11/21(Thu) 22時頃
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-回想・ドロシーのこと-
[ウォーレンが、ドロシーとともにこの村に来たのは100年と少し前だったか。 いつも無愛想なウォーレンとは対照的に、明るいドロシーは村の者とすぐに馴染んだ。]
『まーたそんな辛気臭い顔して!ほら、依頼がきたよ!』
[そういってドロシーはよく依頼を受けてきた。 新参者のドワーフの鍛冶屋があっという間にみなの馴染みになれたのはドロシーのおかげだった。 冬の前には、ドロシーがジリヤの店に火種を受け取りに行き、代わりに何時間もおしゃべりして帰ってくるのだ。
毎日小言を言われながらも、笑いの絶えない幸せな日々。 しかしそれも、ほんの少しの間だった。]
(114) 2013/11/21(Thu) 22時頃
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『あたしゃ、幸せ者よ。』
[この村に来て4度目の冬が近づいたある日、すっかり痩せて小さくなったドロシーはポツリと呟いた。 つやつやとした丸い頬は空気の抜けた風船のようにしぼみ、いつも依頼品を抱えて村中を駆け回っていたその腕は枯れ枝のように細くなり。]
――何を言っとるんだ。
[ドロシーは人間族だった。 ドワーフのウォーレンとの結婚は当然反対された。 身分が違う、寿命も違う。子供もできるかわからない。そんな男と一緒になるなんて。
さまざまな人に止められ、諭され、しかしそれを押し切って、ほぼ駆け落ち同然にこの村に来た。 あれほど反対されたのが嘘のように幸せな日々で。]
(115) 2013/11/21(Thu) 22時頃
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茶、入ったぞ―――?
[ドロシーはすっかり小さくなってしまったのに、ウォーレンは来たときと同じ姿のままだった。 ウォーレンだけが時の流れに取り残され。
振り返るとドロシーは少しだけ笑って、大きく息を吸い、静かに寝入ったようだった。
そして、そのまま目覚めなかった。]
(116) 2013/11/21(Thu) 22時頃
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[それから後は、よく覚えていない。 気づいたときには、教会の裏の墓地で、随分長い間佇んでいた気がする。
ドワーフと人間の寿命の違い。 あれほど覚悟していたつもりだったのに、酷く苦しくて痛かった。]
(117) 2013/11/21(Thu) 22時頃
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-現在・工房にて-
[窓の外の雪は、しんしんと降り積もる。 ドロシーがいなくなってから、もう何度目の冬だろう。
あれほど痛かった心も、時が経つにつれ傷痕になり、しかしそれは消えない。 しかし工房の賑わいに、ほんの少し、古傷のように胸がちくりと痛んだ。]
(118) 2013/11/21(Thu) 22時頃
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で、ドナルドはどうしたんだ?
[龍族は寒さに弱い。 すでに雪が積もり始めている中工房に来たのには訳があるだろう。 恐らくは、先ほどジリヤと話していたことについてだと思うが。]
――紅茶でいいかい。
[曇り窓が外の冷え込みを表していた。 冷えた身体を温める飲み物を、カップを片手にドナルドにも勧める。]
座るところは…まあ探してくれ。
[探せばどこかに座る場所はあるだろう。]
(120) 2013/11/21(Thu) 22時半頃
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