20 Junky in the Paradise
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[――酷く、解放感に溢れる夢を見ていた気がする]
[高級なドレスを着て、数え切れない程の宝石を見に付けて。 嗜虐に酔い、屈辱すらも快感に変わる、蕩けるような一時。 けれどそんな夢は、あっという間に苦痛と恐怖に塗り潰される]
殺して――あいつをコロシテ――
[硝子の彫像で怯んだはずの裏切りの騎士は、何処に隠し持っていたか、剣を持って迫って来た。 負傷した女に逃げ切る術はない。 ぐしゃり、と肉の裂かれる音がして]
いぎゃあああああ 痛い痛い痛いイタイ
[悲鳴を上げるが、それが喉を震わせていたかさえわからない。 二度、三度と、体を深く貫く痛みに襲われて――]
(+5) 2010/07/10(Sat) 23時頃
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あああああああっ
[悪夢から目覚めるように、女の意識は回復した]
……な、何だったのでしょう、今のは――
[恐る恐る記憶を振り返ってみても、断片的な上に意味不明な出来事しか思い出せない。 しかし、その明らかに現実とは思えぬ滅茶苦茶な内容から、それは夢だったのだと断定する]
全く、酷い夢もあったものです。 やはり、あんな薬など飲むものではありませんね……。
――それにしても、この惨状は一体。
[あちらこちらで物が破壊され、酒やら薬やら、その他なんだかわからない物が飛び散った周囲を見回す]
はあ――これを片付けるのは誰だと思っているのか。
[女中としての思考回路で呟くと、女は乱痴気騒ぎに巻き込まれては困るとばかりに部屋の隅へと控えた**]
(+6) 2010/07/10(Sat) 23時頃
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ああっ、火が!
[スティーブンの落としたライターから、油に引火し火が上がる。 慌てて踏み消そうとするが、足は炎を擦り抜けるばかり]
どういう事ですか……!
[混乱しつつも、女中としての思考は火を消す事を優先させる。 バケツを手に入れるべく駆け出そうとしたその時、足元に転がるそれに気が付いた]
――――え?
[それは、下着姿を全身紅に染めた、己自身]
そ、んな――莫迦な――
[ふらりとよろめき尻餅をつくも、衝撃はなく自分自身が空気になったよう。 混乱した頭は、時間をおいて漸く理解する。 悪夢の終わりは、夢ではなかったのだと]
(+7) 2010/07/11(Sun) 00時半頃
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あ、は―― そういう事ですか。
[見回せば、サイモンとホリー、それから誰だかわからぬ遺体も見付かるか。 視線を戻せば、消せなかった火は燃え広がって、スティーブンの白衣まで移っていた。 これを消し止めるだけの思考回路を持った者など、既に此処には存在しないに違いない]
あはっ あっははははははは!
[屋敷と客人の危機を認めながら、女は尚可笑しそうに声を上げ嗤う。 熱を感じぬ身で炎の上を舞い踊り]
終わりだわ、終わり! そうよ、こんな狂った世界――何もかも燃えてしまえばいい。
(+8) 2010/07/11(Sun) 00時半頃
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女中 ノーリーンは、誰が焼けようが気にする事無く*嗤い続ける*
2010/07/11(Sun) 01時頃
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あーあ。あれで終わりですか。詰まらない。 ――燃えてしまえば良かったのに。
[スティーブンを焦がす火が消えてしまったのを見て、吐き捨てるように呟く]
どうして私ばかり……いつもいつも。
[最早世界に如何なる影響も及ぼさぬ存在は、それ故に不満をありのまま口にする。 自身が酩酊の中でした行為には現実味がなく、ただ自身の死と狂宴を続ける客人たち、という事実だけが目の前にあった]
皆、罰を受ければいいのです。 こんなふざけたパーティをした代償を。
(+11) 2010/07/11(Sun) 21時半頃
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[酩酊した者たちは、理屈の通らぬ殺意を互いに向け始める。 サイモンやホリー、そして自分の命もこうして奪われたのだろうか]
――いい気味。
[早く誰かこちらにこないかしらと、女は昏い笑みを浮かべ客人らを眺めている**]
(+12) 2010/07/12(Mon) 01時頃
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