192 革命の嵐
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[>>3:53青年の言葉は、歩き出した女の足を止めさせた。 忠告と、強い意志。そのどちらも受け止めて、頷きを返した後]
デモ。 イリヤさんダケじゃ、きっと足りナい。 だからアナタも、気をつケて。 アナタの目で見たモノ、為したコトを語る為二。 アナタの志ヲ、貫く為二。
[既に港を離れた舟の上、どこまで声が届いたものかは解らない。 けれど、女は彼に声を返し。 そして女は、今度こそ振り返ることなく食糧庫へ向かい駆け出した]
(55) 2014/09/08(Mon) 02時半頃
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─ →食糧庫 ─
[港から離れ、その場所に近付いた女の耳と目に入る喧騒は酷いものだった。 >>2既に暴徒と化している輩に巻き込まれぬまま食糧庫に近付く事は難しく、女は服の裾を破き顔を覆い隠し。 あえて暴徒に紛れ込むことで、己に被害が向かぬようにした。 そうしてまでエリアスを探す義理など女には無いはずだったのだが、託された声を届ける為に。 女は何時からか気付かぬ内に、革命家へと肩入れをしていることを自覚した。 もう一つ、女の心を占める想いが今の女の動く理由でもあるのだが]
イリヤさん。良かった、無事デ。
[押し合う人を掻き分け、この惨状を見遣る男を見つけ名を呼ぶ。 危険を避ける為物陰に彼を引き込んだ後、>>43港で交わした革命家とのやり取りを伝え、その表情の変化を見つめた。 >>44推測を口にした男に、女も同意の頷きを返した]
(56) 2014/09/08(Mon) 02時半頃
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コレを理由に、弾圧ガ増す可能性もアる。 革命の動キ、だけジャなく。 私タチが悪いノだから困窮モ仕方ない。 そんな大義名分にスるのは、きっと簡単。
それデ苦しムのは、真っ当ニ生きてる、関係ない人達。 そんな未来ハ、私モ避けたい。
[たまたま遭遇しただけの女の境遇に泣いてくれた男の顔を思い、話す。 彼はきっと誰に対しても同じことをする。 もしもこの推測が実際のものになったなら。彼はどれ程悲しむことか。 そんなこと、女は望まない。 彼にはいつも笑っていて欲しい、だから女は苦しむ人が少しでも出ないように願い、動くのだ]
(57) 2014/09/08(Mon) 02時半頃
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ソレで止めるノは、難しい。 もっト人数がアれば出来タかもしれないケレど、一人二人程度じゃ広げルだけの時間が足りナい。
一度動き出しタものヲ、小石一つデ止めるなんて出来なイでしょう?
ダから、私は無理だト思う。
[>>45男の問いかけに、女がまず返したのは否定。 けれど、一旦言葉を止めると視線を喧騒の逆へと向けて]
今、この場デはネ。
(58) 2014/09/08(Mon) 02時半頃
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たとえバ。 酒場二行けば、飲んでいる人達ノ中デこの襲撃ヲ良く思わない人は必ズ居る。 その人達に情報ヲ流せバ、後は広げテ、動いてくれル。
『貴族達ガ、革命の芽ヲ摘む為濡れ衣ヲ着せようト襲撃ヲ起こしタ』とカ。 相手に合わせて、噂を変えるコトも必要。
何軒カ酒場を巡っテから聞いた話トして噂を流せバ、誰かガ言ってたっテ信憑性モ出る。
[女の挙げた例えは、そう外れたものでもないと女本人は知らないが。 大衆心理を止めるのは、同じ大衆心理を利用するべきだと女は主張した。 エリアスの同意を得られずとも、女は自分が口にした通りの行動を起こす為酒場に向かう。 それまでと違う性急な行動は疑惑の目を集めやすいリスクも増すと知りながら**]
(59) 2014/09/08(Mon) 02時半頃
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