94 眠る村
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お使い ハナは、メモを貼った。
2012/06/17(Sun) 23時半頃
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―客室―
[意識が目覚めたのは、従兄弟>>3:64の叫びが響いた頃。
眠っている間に死んだ娘は、己の死をまともに理解しておらず]
――ん、ブローリン……?
[不思議そうな、声。 けれど応えはなく。
ふと、気づけば。 酷く赤い色をまとうものを抱きあげている従兄弟が見える]
(+0) 2012/06/18(Mon) 00時半頃
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え――?
[首をかしげたときに。 地に足をつけていない事に気づいた]
――死んだ、の……?
[幼馴染の嘆きも聞こえる。 クラリッサが悲鳴を上げて逃げていったのも見えた。
それら全てを呆然と眺め]
(+1) 2012/06/18(Mon) 00時半頃
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[それからどれだけの時間が過ぎたか。 宿に皆が集まり。
ハナの豹変に、死した娘もわずかに眉をひそめて。
ただ、止めることも出来ない話しの流れを、眺めていた]
(+2) 2012/06/18(Mon) 00時半頃
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[小さな体が、灰になっていく。 僕は――きっとまた、狼の影を見ない。 僕は僕が信じるものを得るためだけに、この子を殺した。]
―――…、
[じ、と燃えゆく様を見つめる。 さらりと崩れた灰に、朧げながら何時ものハナの姿が重なって――]
ハナ、は…――
[見たものを告げる前に。 まるで何かに飲み込まれるみたいに意識がふわりと浮いて。 かろうじて受け止めた相手が文句を言うのを遠くで聞きながら、 僕は『不可抗力だよォ』と言ったつもりだった。**]
(+3) 2012/06/18(Mon) 00時半頃
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─ 少し前 ─
───…ああ。 やっぱり、簡単なことじゃなかったか。
[ラディスラヴァの死に、小男はこう零した。 もはや人の目には映らぬ男の見つめる先、 いつも、小猿を連れていた男の姿がある>>3:70
それへ低く囁いた。 信じられるものを、増やして対抗するしかないと。 そう言った男が、信じられるものとして挙げたそのいとこの]
[ 無残な、死 ]
(+4) 2012/06/18(Mon) 00時半頃
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簡単なことじゃあ、ないと思ったが、 だからあたしは、あんたを信じようかと思ったのサ。 ……これほどの疑いあいの中で、 信じられるものを探そうとする、あんたをネ。
だから、まあ……、
[もともと、自分の生を願う人などいなかった]
『死んだ振りはダメだ。』
[重ねられた、毎度の言葉>>0:162 多分あれがなければ、ひょっとしたら…いや。 間違いなく、人狼騒動の前に自分は消えていたのじゃなかろうか]
(+5) 2012/06/18(Mon) 00時半頃
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『おかえり。』
[そう言う人>>0:153がいたから、帰ってきた。 自分の紅茶を好きだと言う人がいるから、戻ってきた。 それだけが自分がここに居て良いのだと、思わせてくれた]
[だから]
……もういいかと、思っちまってサ。
(+6) 2012/06/18(Mon) 00時半頃
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[異母弟の言葉>>3:252 死を宣告する、死を願うその言葉で生への執着は断ち切られた。
────ふつりと、生も死もどうでも良いかと思った]
(+7) 2012/06/18(Mon) 00時半頃
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『……、みんな僕のこと、『いらない子』だって言うから。』
[幼い少年の声>>3:93 自分もずっと、要らない者だと扱われてきた。 だから、そうなのだと思ってきた。
父は別の女性と子をもうけ、母は自分を置いて失踪した。 藪睨みの悪相は自然と疎まれたから、親しいものとて特になく。
───覚えのある孤独は、少年の面影にいつしか重なる]
(+8) 2012/06/18(Mon) 00時半頃
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…何してんのサ?
[幼い少年へと、藪睨みを眇めて問いかけた。 逃げ出したことを咎めるでなく足を止めて、少しの間、傍にいた。 膝を抱えた少年が、気温のせいではなしに酷く寒そうに見えたから、 上着を肩に着せ掛けた。
拗ねたようにそっぽを向いた少年が、ぽつと本音を零した]
( ……ああ。)
[学者の言葉が、分かった気がした。 何故この少年が気にかかるのかも───分かった気がした]
(+9) 2012/06/18(Mon) 00時半頃
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捨てちまうと思うかい? いいや、あたしには分かるね。きっと探しに来るさ。
フフン。 それも分からないうちは、まだまだ子どもさ。
[むくれた少年を置いて、広場を立ち去ったあの日。 程なく少年を探していた学者を捕まえ、彼の居場所を伝えておく。 綺麗に畳まれた上着が返されたのは、後日のこと。
…少年の孤独がいつか、癒されてあれと心に祈った]
[ ───遠い日の思い出が、よぎる ]
(+10) 2012/06/18(Mon) 00時半頃
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[ハナが青い炎につつまれるのを見た。
豹変した彼女を従兄弟は人間だといった。 それでも、その豹変振りは、まるで人ではないかのようにも見えた]
――どういう、ことなの……
[従兄弟が見つけた、化け物は。 クラリッサの皮をかぶっている、と。 あの、怯えていた娘を思い。 炎に裹まれた少女の灰を見やり]
……
[わからない、というように吐息を零した]
(+11) 2012/06/18(Mon) 01時頃
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クリストファーは、遠い日の物思いを振り払うように頭を振り───、
2012/06/18(Mon) 01時頃
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だから、ブローリン。 あんたが謝るこたないンだが、まあ。
[現実の風景>>3:70に戻った小男は、苦笑に似た形に唇の端を歪める。 小猿を通じて憎まれ口を叩きあい、 どこか少し親しかった男の痛みは、痛いほどに感じるから]
(+12) 2012/06/18(Mon) 01時頃
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……謝られるなら、見守ることくらいはしてもいいサ。 どの道、このままじゃ、あたしだって暇なんだ。
…、なあ?
[言葉の後半、呼びかけは、増えたとみえる気配へと向けられた]
(+13) 2012/06/18(Mon) 01時頃
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[クリストファーの声>>+13に、ゆるりと頷く。 彼の姿が見えることへ、疑問は浮かばない]
それぐらいしか、できないもの……
[何の役にも立たなかった。 悲しませることにしか成らなかった。
なら、最後まで、見続けるぐらいは、したい]
(+14) 2012/06/18(Mon) 01時頃
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[豹変したかにみえる少女。 けれどもそれは、小男には分かっていたこと。 彼女が藪睨みの男を人狼と指したときから、 少女は正常とは思われなかった]
…ま、あんな風になるとは予想外だったけど。 なあに。別にこの村が、優しかったことなんざ一度もないサ。
[だからどうしたとばかり、少女>>3:116へと言い返す。 平坦な口調の謝罪にも、小男の表情は動かない]
(+15) 2012/06/18(Mon) 01時頃
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どっちが本物かは聞いてみたいけどねえ? 知恵遅れのふりが演技なのだか、 それとも何かに取って変わられちまったのだか。
───…何を燃やさせたのだか。
[異母弟が日記を暖炉にくべる>>8 すべては燃え尽き、彼女と同じ灰になる]
(+16) 2012/06/18(Mon) 01時頃
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クリストファーは、ラディスラヴァを見返して頷き、
2012/06/18(Mon) 01時頃
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確かに。それくらいしか出来ないさ、ね。 …働けとは言っちゃおいたが、
───…さすがに何も思わないわけでもないしネ。
[待ってろと言った>>2:175 そう言っただろうと、憤って机を殴った不器用な男>>3:23]
あたしが人狼じゃないと、 あれほど信じてくれた男が、まあ……
…あれだけ必死にやっているんだし、
[がり。と、頭をかく。 そうしてブローリンの告発を、 絵芝居の向こうの出来事のように男は眺める]
(+17) 2012/06/18(Mon) 01時頃
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[従兄弟がクラリッサを問い詰めるのを聞く。
眠りに落ちる直前の哀しい言葉に、ひとつ吐息を零し]
――
[誰かの死を願うのも。 能動的に手を汚すのもきっと代わらない。
それでも――彼の手は綺麗であって欲しいとも、思った]
(+18) 2012/06/18(Mon) 01時頃
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残された方も辛いだろうが、
…───残してきちまった方も、きついだろ?
[己のことを言わず、ただ娘へと案じるかの言葉を向ける]
なら、見守り仲間くらいにはなってもいいサ。 話し相手ってな、茶の大事な友だからねえ。
[もう紅茶を扱わない男は、息を漏らすように笑った]
(+19) 2012/06/18(Mon) 01時頃
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―― そう、ね…… 信じて、がんばってくれているのだもの。
見守るぐらいはしていたい、わ。
[クリストファー>>+17にゆるりと頷き]
死んだら楽になる、なんて…… 嘘だったのだと……しったわ。
[紅茶をいつも買いにいっていた相手へと視線を向け]
一人じゃなくてよかった…… 話し相手がいないのは、きっと、とても、つらいことだわ……
(+20) 2012/06/18(Mon) 01時半頃
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クラリッサが人狼、───か。
……馬鹿。 堂々と言うなって言ってたのは、あんただろ。 狙われるンだろ?
[人狼に。とは、いとこの前で音にしない。 代わりに男は、くしゃと僅かに顔を歪める]
(+21) 2012/06/18(Mon) 01時半頃
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ラディスラヴァ。 あんたのいとこは……不器用なやつだねえ?
[ため息落とす彼女>>+18に、軽口めいた苦笑を向けた]
(+22) 2012/06/18(Mon) 01時半頃
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は。
あたしゃ、あんたなんて死んでくれなくても、 一人でも良かったといや、良かったんだが、
…。けど、まあ。 ここにあんたを一人にしなくて良かったとは、思ってるサ。
───孤独ってな、ろくなもんじゃないからねえ!
(+23) 2012/06/18(Mon) 01時半頃
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ええ…… ほんとう、に、不器用だわ……
[クリストファーの苦笑にしみじみと頷く。 その不器用さも、生きているときは気にしたこともなかったけれど。
いまは、それが彼の命を縮めそうで、怖かった]
(+24) 2012/06/18(Mon) 01時半頃
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せっかくこうしているんだ。 本当は、紅茶のひとつもご馳走をしたいところだが、 …、あいにく切らしていてネ。
[死のためにとは言わない]
…あんまりそうやって辛そうにしていたら、 残された方も辛いだろうサ。
だからといって、…。 …楽しくもしてはやれないけど。
[人の心浮き立たせる術など、紅茶の他に知らない男は、 考えて困ったように口を閉ざした]
(+25) 2012/06/18(Mon) 01時半頃
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[素直じゃない紅茶屋の言葉に、くすり、と小さく笑みを零す]
そう、ね…… 私は、あなたが居てくれて、よかったわ……
[こくり、と頷き]
それは残念―― また、いつか、のみたい、わね。
[お茶を切らしているという言葉に小さく吐息を零す。 ――案じてくれていると感じられるのは素直に嬉しい]
……こうして、お話してくれるだけで、いいわ。 私だって、楽しい話題なんてむりだもの……
[こまったようなクリストファーにゆるりと首を振った]
(+26) 2012/06/18(Mon) 01時半頃
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そうかい。 それじゃ楽しい話の出来ないもの同士、 こうして見守っているとするか。
……、ま。 あたしもこうして、言葉交わせるのは──悪くない。 暇をつぶせるし、
( ───ここに居ても良いと思えるし、)
悪いね。 お詫びに手に入ったら、いいやつを振舞おう。 …──ブローリンが羨むような、最高の紅茶をサ。
[だから彼女のいとこはここに来ない。 そう、悪だくみとばかりに素直ではない願いを*告げた*]
(+27) 2012/06/18(Mon) 02時頃
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ふふ。 そう、ね。
見守っていましょう……
[クリストファーの同意を得られて小さく笑む]
それなら、よかったわ……
ふふ、愉しみ…… ブローリンには可愛そうだけれど、 二人で愉しみましょう。
[言葉にしない願いを受け止めて。 ゆるり、前髪の下で菫色が笑みを浮かべた**]
(+28) 2012/06/18(Mon) 02時頃
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[残された猫は、与えられたえさを気紛れに食べる。 飼い主が死んだことも「にゃ」と一声鳴くだけで済ませていた。
そんな様子を村娘はただ眺めている]
そう、シメオンが――
[皆の話がきこえれば、 人狼に襲われたのがシメオンだと知れる。 ゆるりと眸を瞬かせて、周囲を見た。
彼もまた、こちら側に来るのだろうか]
(+29) 2012/06/18(Mon) 21時半頃
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