173 【突発RP村】夢の通い路
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はい、いらっしゃい
[今日はお客の多い日だ。 女主人は、そう思いながら。 座ったお客に、珈琲を差し出した。]
どうぞ
[物珍しげに見回す視線。 そんなに珍しいかしら、と首をかしげたりもした。]
(*0) 2014/04/21(Mon) 05時半頃
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美術家 ギネスは、メモを貼った。
2014/04/21(Mon) 09時半頃
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ふむふむ、 なかなかThe Restaurant That Has Many Orders(注文の多い料理店)だな。
[アルコールから煙管に切り替えた彼女の挙げていく条件>>6を聞きながら、手酌を重ねる。]
もし、だ。どれだけ探しても見つからなかったり、 無くしたものに気づかないままだったりすれば、 ここでこのままなのか?
まあ、そうならないようにキミがいるのだろうが… 店主は商品の見立てや紹介はしても、押し売りはすまい。
[煙管から伸びる紫煙の行方を目で追いながら、言葉を続ける。]
(9) 2014/04/21(Mon) 18時半頃
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ソレ(なくしたもの)が 大事だと自覚していても、見て見ぬ振りをしたい事もあるだろう。
[何せ、此処は緩やかに過ごしやすい。 空を見上げても、眩しくも憂鬱にもならない。]
酒はウマいし、ネェちゃんはキレイだとくれば まさにParadise(天国)だ。 酔っ払いならずとも、帰りたくなくなるのも一理あるんじゃないかね。
[一人ぼっちなら寂しくもなるが、話し相手がいるのならそれもない。]
(10) 2014/04/21(Mon) 18時半頃
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まあ、なれた、のかね。
[改めて言われる>>7と鼻の下を人差し指で軽く擦りつつ、微笑む。同時に薬指が唇の表面を軽くなぞる。何もない薬指。慣れたのか、あるべきものに戻ったのか。]
此処は、a person other than oneself(キミ以外の誰か)の為の場所ということか。
(11) 2014/04/21(Mon) 18時半頃
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探し物、ね。
[此処に来る人間は彼女の言う条件>>6に当て嵌まる人のみという前提がある以上]
その落とし主が、 無くし物(キミ)に、早く気づくといいな。
[これはもう幾度めか、切子のぐい飲みの中身を一気に乾した。]
A best storeと美人店主を失うのは残念だが。
(12) 2014/04/21(Mon) 18時半頃
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俺は月を眺めて一人微笑む宵待草もいいが――
[気障ったらしく指を鳴らすと、部屋の片隅に置かれた真紅の薔薇の花束>>84が青色に染まる。]
誰かの傍らで満面に咲き誇る花の方が眺める分には好きだぜ。
[違和感として和風の室内に不釣合いな程に派手派手しかったそれが、月光の射す部屋に溶け込んでいく。]
なあ、知ってるか? 俺の居る世界では、あんな青い薔薇ができたんだ。 花言葉は――
[唇の動きは『夢 かなう』。]
つまらんもんだが、 お招き預かったプレゼントとしてくれると嬉しい。
(13) 2014/04/21(Mon) 18時半頃
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いいえ、時間が来れば勝手に、元の場所へ戻るわ
[男の問に、一つずつ答えよう。 ここが何処で、なんであるか。 問われたのは久しぶりな気もするが。 秘密にしておくようなものでもないのだ。]
ここは、夢と現実の狭間 現実から夢へと進む時、必ず通る通り道 そこに立っているお店なのよ 目が覚めれば、勝手に戻っていくわ 本人の意思とは関係なくね
[それは何度も繰り返された事。 それは何度も起こっている事。]
見て見ぬふりを続けたところで ここに残れるわけではないのよ
(14) 2014/04/21(Mon) 21時頃
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天国かどうかは、わからないけれど 残りたいと言ってくれる人も、いるのかもしれないわね 残れた人は、いないけど
[自分だって、ここに残っているのかと言うと。 怪しいものも、あるわけだし。]
そうね、ここは私以外の誰かの為の場所 私の為の場所とは、すこし違うわ
[自分のためにもなってはいるのだから。 全く違うわけでもない。 だから、少しと言葉を付けた。]
ふふ、そうね? 落とし主が気がついてくれるかどうかは知らないけれど いつか、そういう日も来るかもしれないわ
(15) 2014/04/21(Mon) 21時頃
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[青く染まった薔薇は、今は目に入らなかったけれど。 彼の語るそれは、気分の悪いものではなく。 ただ、少し勘違いをされている気もして。]
私の探し物は、そういうものではないわ
[だけどありがとう、と月から目を離して。 彼の方に、視線を投げた。]
そうね、貴方が帰って行くのなら あちらにある、私の探し物にも会ってみて頂戴
[一度縁側を立って、置いておいた薔薇の花束を取る。 青く染まったそれは、さっきまでとは違う気もして。 なんだか、落ち着く感じがした。]
私がここで待っているのは、私自身 現世にもあるのよ、私のお店
(16) 2014/04/21(Mon) 21時半頃
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だから、元の世界に戻って まだ私のことを覚えていたら、訪ねて頂戴
[青い薔薇のお返しにと、女主人は紫煙を吐き。 それが彼の隣に集まれば、ネリネの花の花束になる。]
そこにいる私に、渡してくれると嬉しいわ ここから持ち帰れるものは、少ないから
[そして私自身は、決してたどり着けない場所なのだから。]
(17) 2014/04/21(Mon) 21時半頃
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そう? ありがとう、嬉しいわ
[素敵だ、と言ってくれるお客に微笑んで。>>+7 よかったらご贔屓に、なんて語っていたところで。 怪しげなお客>>+10が飛び込んできた。]
当然よ ただの強盗ですなんて言ったら、つまみ出すわ
[そういって、男の前に灰皿を出して。]
何か注文してくれれば、文句もないし 人に迷惑をかけなければ問題もないわ タバコが嫌なお客に、迷惑かけないようにね
(*1) 2014/04/21(Mon) 21時半頃
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美術家 ギネスは、メモを貼った。
2014/04/21(Mon) 22時頃
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― 格子状の部屋 ―
[部屋の真ん中で大の字になって横になっていた。 いつの間にか、電話ボックスのような格子状の部屋に居た。
真ん中に置かれた低く背もたりのないベンチ。 起き上がると、考える人のようなポーズを取る。
どのくらい時間が経ったのかは解らないが、とりあえず気を保つことには成功した。]
(18) 2014/04/21(Mon) 22時頃
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美術家 ギネスは、メモを貼った。
2014/04/21(Mon) 22時頃
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[いつからそこに居たのだろう。 いや、いつもそこにいるのだろう。 女主人は、ベンチに座っている男の隣に座っていた。 煙管が紫色の煙を吐いて、ゆるく立ち上っている。]
何を考えているのかしら
[ここは夢、ここは幻。 同時にいくつも存在し、同時にいくつも現れる。 そんな場所なのだから。]
(19) 2014/04/21(Mon) 22時半頃
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[何時のまにか女主人が現れていた。 大根役者の如く冴えない表情をくるりと変える。]
見つかった、あまりいいものではないが、見つけたよ。 ―15年越しのとっておきの後悔だった。 [整理がつかない、と言うのを自らの体で避けるような、明るそうな表情でそう言った。]
(20) 2014/04/21(Mon) 22時半頃
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そう
[とっておきの後悔だと、語る男。 それはそうだろう。 直視したい思いなら、それは忘れたりはしない。 無くしたりしない、失ったりしない。]
でも、取り戻したのね
[それでも、取り戻すべき想いがあるから。 人は、ここへやってくるのだから。]
時間は戻らないわ 戻ったように、錯覚させることはできるけれど 過去は変わらないわ 変わったように、錯覚させることはできるけれど
(21) 2014/04/21(Mon) 22時半頃
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あんた?
[言葉の意味は、よくわからなかったけれど>>+18 だが、注文されれば息を吐く。]
うちは喫茶店なんだけど
[面倒くさそうに、業務用の冷蔵庫を開け。 鯛の切り身と薬味を取り出して。]
よかったわね、たまたま出来るもので
[温めた出汁を、盛り付けたそれにかけて。 ほら、と差し出した。]
(*2) 2014/04/21(Mon) 22時半頃
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そうだな。 過去は変わらない、それはきっと皆々同じなのだろう。 運悪く、2度掘り起こしてしまったということだ。
[同じように集まってきたのだろう、出逢った皆々を思い出しながら。]
(22) 2014/04/21(Mon) 22時半頃
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ああ、大丈夫だ。過去に戻って変える気は今更無いよ。 自己満足なら、もっと前向きにやりたい気分だ。 戻ったらやりたいことが出来たしな。
[口元を緩ませながら、女主人にそう言って。 お世辞にも美味いと言えない歌の1フレーズを口ずさむ。
無意識の気恥ずかしさの咳払いは忘れずに。]
(23) 2014/04/21(Mon) 22時半頃
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今日日 ファーストフードでも長居は追い立てられるからな。
ルノアールのような旧き喫茶店はそうないって事か。 今はどうか知らないがね。
[期間限定という話>>15を興味深く聞く。元はと言えば別の疑念から産んだ問いであったので聞いた事に深い意味はなかったかも知れないが、疑問が晴れるのは心地が良い。]
(24) 2014/04/21(Mon) 23時頃
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Ah ふむ、そうなのか。それはとんだ見当違いをば、か。 ひゃっひゃっひゃ、まーあ、 そういう話はせめてリチャード・ギアかブラッド・ピット辺りでないと駄目かね。
[探し物に関して、そう言われれば>>16、手のひらで自分の目元を隠して大口を開けて笑う。]
オーケイ。わかった。 探し物を見つける事は得意ではないが、此処で見つけられるのなら他所でも見つけられるだろう。
[彼女の言う現世のお店、探し物、その言葉>>16について納得の受ける説明を受ければ腑に落ちたとばかりに何度も頷いた。目元には興味の色を前以上に湛えていたが。]
(25) 2014/04/21(Mon) 23時頃
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おや、これは可愛らしい花だな。 なるほど。花火みたいだ。
[忘れるという選択肢はないかのように、当然と言う顔をしながら、その伸びやかな光沢を帯びた桃色の花弁の花束を受け取った>>17。それがネリネの花とは知らなかったが、自ら問いかけはしない。]
んじゃ、ま、日曜午前八時(ヒーロータイム)は閉店終了。 名残惜しいがディナータイムも、お開きとするとするか。
[そう言って立ち上がると、わざわざジェニファーの部屋のドアの方まで花束を抱えたまま歩き出し、ドアを開ける。]
お付き合い、ありがとうな。 また、会うわ。
[ドアを潜る際、一度だけ振り返って]
(26) 2014/04/21(Mon) 23時頃
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どっかで、な。
[歯を零しながら、笑ってドアを閉めた。**]
(27) 2014/04/21(Mon) 23時頃
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そう、それならいいわ
[過去を変える気がない、という男に笑って。 彼が口ずさむフレーズを聞きながら。]
もしも、過去を変えずにやり直したいのなら 行ってみるといいわ、直接 案外、出会えるかもしれないわよ
[そんなことを、呟いてみる。]
何か持って帰りたいものがあるのなら 持ち帰らせてあげるけれど
(28) 2014/04/21(Mon) 23時頃
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ふむ、ここの記憶がある程度持ち帰ればいい。 …いや、そうだな。 こんなこと早々ないし、折角だから我侭言ってみよう。
[思いついたように言う。 チャンスはまた来るとは限らないのだから。]
もし可能なら― これとこれを持ち帰っていいかな?
[一つは、時刻表。ビニールのファイルに入った時刻表。 バスの運転手が前に置いて使うような、そういった代物だ。
もう一つは木苺。 ヘビガライチゴという種類のもの。 自分のハンカチにそっと仕舞われたものだった。]
(29) 2014/04/21(Mon) 23時頃
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ふふ、時は流れるものよ 古き良き時代は、戻ってこないわ
[追い立てたいわけではないのだけれど。>>24 とどめることは叶わぬと、知ってもいるのだから。 それはそう言う理なのだと。]
美形ならいいわけでもないわよ? 連れて歩くのなら、美しいモノの方がいいけれど 隣にいるのなら、それ以外のものも大事よ
[そんな冗談を飛ばしながら。 彼が受け入れたお願いに、小さく笑う。]
(30) 2014/04/21(Mon) 23時頃
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ええ、また会いましょう どこかで、きっと
[そうして見送る、出て行く男。]
(31) 2014/04/21(Mon) 23時頃
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記憶は、わからないわ それは貴方自身の問題だから
[それでも、我が儘をと告げられた言葉に。 一つ、頷いた>>29]
ええ、いいわ
[彼がそれを持ち帰りたいと願うなら。 目覚めた時に、それは当然のように。 彼の手元に残るものだろうから。]
好きなだけ持ち帰って頂戴
(32) 2014/04/21(Mon) 23時頃
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忘れてたまるものか、だ。
[微笑とともに、テイクアウト品を入れる箱を手に取る。 >>32その言葉を受け、椅子の上に置いてあるそれを取る。 年季の入った時刻表、しっかりと手に取る。
もう一つは、力を入れるとつぶれてしまうもの。 そっと手にとって、仕舞いこんだ。]
(33) 2014/04/21(Mon) 23時半頃
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此処に来て色んなものを得ることが出来た。 改めて、礼を言いたい、ありがとう。 それではお暇するよ。
[格子状の窓の先には、街中をバスが走っている風景がある。 ここはかつてバスの終点にあった待合所を模した部屋。 乗り継ぐために、ここに暫く留まった記憶がある。
バス停とは逆側にある扉を開けた。 その先に向かって、一歩歩く。
最後、振り向いてもう一度だけ、窓の外を見る。 視界に最後に映った景色は―]**
(34) 2014/04/21(Mon) 23時半頃
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美術家 ギネスは、メモを貼った。
2014/04/21(Mon) 23時半頃
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お礼を言われるような事ではないのよ
[彼が扉をあけるのをみる。 ああ、これで最後のお客だ。]
これからも、頑張って
[そうかける声。 そして、いつもの静寂が帰ってくる。]
(35) 2014/04/21(Mon) 23時半頃
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美術家 ギネスは、メモを貼った。
2014/04/22(Tue) 00時頃
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