173 【突発RP村】夢の通い路
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[水の中。全ての動作が緩慢で、重たい。 まるで、手枷足枷をつけられたかのよう。 日の光すら遠く、うっすらとしか届かない。
けれどもそれは私が今までいた場所と、酷く似ている気がした。 宝物を池に沈めたあの時に、まるで自分の心まで沈めてしまったようなーー。
『もどりたい』声にならない叫び、必死で手を伸ばす。 誰かの手に触れることが出来るだろうかーー]
(73) 2014/04/20(Sun) 01時半頃
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[彼の語る勇気の話。 それを、顔を覗き込みながら聞いていたけれど。]
…―――
[彼がそうだと言うのなら。 きっとそれが、正しい形なのだから。]
歌が好きという気持ちを忘れてしまって それを実現する勇気が欲しい、わけね
[ふと視線を外すと、彼から距離をとって。 いつの間にか現れたソファーに腰を降ろした。]
じゃ、歌ってみせて? 貴方の気持ちが本物ならば 貴方の願いが本物ならば
叶えましょう、その願い
(74) 2014/04/20(Sun) 02時頃
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― 池の中 ―
[池の中は十分に光が届いている。それほど体の制動に制限が無いのはこの地だからだろうか。それより、池の割に案外深いことに驚いていた。
さらに潜っていくと、水を泳ぐ小さな金属の板を見つける。重いものが漂うことに疑問を持ち、それを手に取った。吟味は後ととりあえず仕舞う。]
(75) 2014/04/20(Sun) 02時頃
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[更に潜っていく。日光から離れたからだろう、光は多少弱まっている。深さの影響か、動作が若干緩くなりながらも、辺りを見回しながら泳ぐ。]
なんだ、あそこにあるのは手…まさか?
[>>73そんな中で薄らと手のようなものが見えた。 もし彼女なら―と掴んで引き上げようと向かっていく。]
(76) 2014/04/20(Sun) 02時頃
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[水の中、伸ばした手に何かが触れた>>76
人の手だと、なぜだか確信する。 薄暗さから持ち主の顔まではわからなかったが。 それでもなぜだろう]
……ギネスさん?
[見知った人のもののような気がして、そう声に出す。 水の中なのに呼吸が出来ること、声を出せること。 その違和感には気づかないまま、真っ直ぐに差し出した手。 もし掴んでもらえたなら、ともに水面まで浮かび上がることができるだろう]
(77) 2014/04/20(Sun) 02時頃
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この手、矢張りマーゴくんか?
[>>77不思議と水の中でも声を判別することが出来た。
慌てて強く握らぬよう、加減して手を掴む。そのまま行けそう?とジェスチャーをした後、水面に向かって上がっていく。浮かび上がったら、そのまま池のほとりまで向かう腹積もりだ。]
(78) 2014/04/20(Sun) 02時半頃
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分かった。
[もう、大丈夫。怖い気持ちはあるけれど。人前で歌えない、なんて拒絶感は消えている。 音楽プレイヤーを再び手に取り、プレイリストから――いつものように、自分が勝手に作った一曲を選択する。]
聞いて下さい。『ブレイブ』。
[そう言うと、再生ボタンを押す。 アコースティックギターと、ハーモニカの心地良い音が響き渡る。 とん、とん、と足でゆっくりリズムを取り――]
小さい頃の思い出 好きな歌があった 溢れる程 沢山の 音に包まれたい
[子どものころの思い出を歌う。優しく、そして何処か懐かしむように。]
大人はいつも言う 「賢く生きなさい」 怒られる事が怖くて 動けなかった
[表情が変わる。今まで作り上げられた自分。臆病な自分。]
(79) 2014/04/20(Sun) 02時半頃
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抱え込んだ 悲しみ抑え いつしか夢が消えていった 平凡な道が 僕を幸せに 導いてくれるのかい?
[低い音が力強いメロディーを作り上げる。 伴奏もどこか強い感じになって――]
ごめん 僕はこの言葉は聞けないや もう誤魔化すのはやめにしよう
幸せになれるかは 分からないけど 少し険しい道を 選んでみるよ
[盛り上げるように、一気に高音に行く。ファルセットを響かせ、自分の気持ちを精一杯歌う。 正直――自分自身でも、ここまで声が出るとは思わなかった。例えここが――夢の世界だったとしても。
――そして、演奏が終わった。]
(80) 2014/04/20(Sun) 02時半頃
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[握られた手>>78それが知った人のもので安心する。
ジェスチャーにゆっくりと頷き返し、水面に向かって浮かび上がって行く。
そして……。幾許か後、池のほとりへと無事にたどり着いた。 ずぶ濡れのまま、初夏の日差しにホッと安堵する]
(81) 2014/04/20(Sun) 02時半頃
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ぷはー。 とりあえず一息、と言いたいが…。 >>81安い紅茶だろうが、いるかい?
[水辺においてあった水筒を回収する。いつの間にか一つ増えたカップと自分の水筒のカップに、いつもの薄い紅茶を注ぐ。自分が慣れているなので、味が合うかはわからないが。]
(82) 2014/04/20(Sun) 02時半頃
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[とりあえず自分のカップのは、くいっと飲んで。]
―なにか見つかった?
[結果を聞いてみる。]
(83) 2014/04/20(Sun) 02時半頃
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[彼の歌を聞いていたのか。 それとも彼の歌が紡ぐ心を見ていたのか。 女主人は、小さく微笑んでいた。
彼の歌が終われば、ぱちぱちと手を叩いて。 彼の方に歩いていった。]
貴方は、歌を歌いたいの? それとも、歌を聴かせたいの?
一人で幸せになれる歌が欲しいの? みんなを幸せにする歌が欲しいの?
[彼の胸へ、手を伸ばして。 触れる事が出来たなら、とんと叩いてみるだろう。]
もう、勇気はここにある もう、自信はここにある
だから後は、貴方次第よ
(84) 2014/04/20(Sun) 02時半頃
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[歌い終わる。自分の全力だ。 店主さんの言われた言葉>>84に、目をぱちくりさせ、軽く笑う。]
ふふっなんか、本物の魔法使いみたいですね。 原点はあくまで自分です。でもそれでみんなが幸せになってくれたら、僕も嬉しい。
[さて、と軽くのびをする。]
そろそろ、行かなきゃ。
(85) 2014/04/20(Sun) 02時半頃
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ええ。いただきます。
[水筒を回収する様子>>82に思わず笑みがこぼれる。 お返しに何かないか……。とポケットの中を探す 指先に何かが触れた。木苺だと直感する]
お返しに、木苺……。 エビガライチゴ。というらしいのですが 召し上がりますか?
[ずぶ濡れだったはずの衣服は、不思議なことにもう乾いていて ポケットに入っていたハンカチも濡れた様子はない。 そのハンカチに木苺を乗せ、そっと差し出す]
助けていただいて、ありがとうございました。 おかげで、なくしたもの。持って来られました。
[繋いでいた方とは反対の掌を開く。 水に濡れた蛍石が光っていた]
(86) 2014/04/20(Sun) 02時半頃
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>>86ああ、いただくよ。 ありがとう。
[エビガライチゴと呼ばれた木苺を受け取る。 自分のハンカチにそれを乗せる。]
見つけたのか、おめでとう。 これがそうなんだ。
[少し体を乗り出して、蛍石を見ようとして。 その時に金属の何かが体に当たる。 先程回収した金属の板を水筒の横に置いた。]
(87) 2014/04/20(Sun) 03時頃
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ギネスは、マーゴのお礼には、間に合ってよかったと返した。
2014/04/20(Sun) 03時頃
美術家 ギネスは、メモを貼った。
2014/04/20(Sun) 03時頃
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ええ、行きなさい
[行かなきゃ、という男に微笑みを投げて。 何を渡そうか、と悩んだけれど。]
これ、あげる
[ライオンのぬいぐるみを差し出した。]
忘れちゃダメよ ここで取り戻したもの ここで見つけたもの ここで欲したもの
私の事は、覚えていないかもしれないけれど もう、なくさないようにね
(88) 2014/04/20(Sun) 03時頃
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……ふふ、有り難く受け取ります。
[ライオンのぬいぐるみを渡され、>>88それをぎゅっと抱く。]
はい。 店主さんも、どうかお元気で。
[ケヴィンはまだそこにいるだろうか。 もしいるならば挨拶もして。]
じゃ、失礼します。
[そう言って、彼は歩いていく**]
(89) 2014/04/20(Sun) 03時頃
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ええ。蛍石。というのです これは子供の頃に、大切な友達から貰ったものなのです。 半分に割れてしまったから、片方を私に……って
[手の中の蛍石を彼>>87が見やすいように。と、近づける。 暖かい紅茶を飲みながら、ゆっくりと目を閉じる。 穏やかな気持ちになった。
ーーああ、終わりの時間は近いのだな。 心の何処かで感じとる。 けれどもそれは嫌な感覚ではなく]
(90) 2014/04/20(Sun) 03時頃
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[子供の頃、祖母と夏を過ごした場所。そこで出会った男の子。 勉強とお手伝い漬けの日々を過ごしていた自分に、色々なことを教えてくれた。
木苺の味、水辺に来る夏鳥の名前。 大声で笑うこと、そして泣くこと
半分に割れた蛍石は『親友』のしるし 離れても、ずっと一緒。また遊ぼう。という約束
けれども、男の子と遊ぶ私に、祖母はいい顔をしなかった。
『はしたないー!どこの子かもわからない子から、もらったものなんて』
早くに両親を亡くした自分にとって、祖母が全て。抗うことはできなかった。
だからあの日、言われるがままに蛍石を湖に沈めた。 そして、彼にサヨナラも言えぬまま、引きずられるように家へと帰った]
(91) 2014/04/20(Sun) 03時頃
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ギネスは、マーゴに近づけてもらった蛍石をよく見た。
2014/04/20(Sun) 03時頃
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>>90きれいだな。 見つかって本当に良かった。
[目を閉じる彼女は、とても落ち着いたように見えた。 その姿を見て、本当に良かったと、心の中でもう一度。]
(92) 2014/04/20(Sun) 03時頃
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[彼の体の横に置かれた金属の板、そこに視線を移し 不思議そうに口を開く]
ギネスさんも何かをみつけたのですね。
[それが、彼にとって必要なものであるように。 口には出さず、心の中で呟く。 きっと、答えは彼自身が知っていると思うから]
(93) 2014/04/20(Sun) 03時頃
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本当に……よかったです。
[蛍石をそっと頬に当て、心の底から。 涙が滲んでいたのは、懐かしさかそれとも安堵からか]
ギネスさんにあえて、よかったです。 宝物、二つに増えてしまいましたね。
[蛍石と、親切な男性>>93との思い出。 なくしものを探しに来て、探したもの以外もみつけてしまった。なんて、不思議な感じだ。 けれども、今度こそ失うことがないようにーー。 しっかりと覚えておこう。そう、心に刻み付ける]
(94) 2014/04/20(Sun) 03時半頃
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[板について聞かれれば、それを手に取る。 A4サイズに近い大きさの金属の板をよく仕舞えたなと思う。
板は紙が張られている。水分は感じられず、字も滲んでいない。 文字が上部にあり、下は数値の羅列。そのような表が二つ書いてある。]
>>93池の中を漂ってるので拾ってみたのだが―当たりかも知れない。どうやらこれはバス停の時刻表らしい。
[2系統のバスが書かれ、片方が数字が多い―1時間単位にいくつも数値がある。もう他方は数字が枠の中に2つしかなかった。]
(95) 2014/04/20(Sun) 03時半頃
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そろそろ、行かないとなりませんねーー。
[ふわり、特有の浮遊感を感じ、傍の男性にひらひらと手を振る。 白く霞んで行く視界に、帰還の時期だと悟る]
ありがとう
[この館の女主人と、新しく出会った大切な友人達に頭を下げ、 明るい方へとゆっくりと歩を進める]
(96) 2014/04/20(Sun) 03時半頃
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>>94私も、マーゴさんと会えてよかった。
[あえてよかった、その言葉に、同意して。 忘れずにいよう、そうすればまた何処かで会える。 そう思っていて。]
(97) 2014/04/20(Sun) 03時半頃
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[>>96笑顔で彼女を見送った。 こちらこそ、の言葉は届いただろうか。]
(98) 2014/04/20(Sun) 03時半頃
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……また、何処かで。
[その言葉が伝わったかどうかはわからない。 けれどもあの池の中で、彼も何かを拾って来られた>>95その事実が何よりも嬉しかった**]
(99) 2014/04/20(Sun) 03時半頃
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[彼女が居なくなり、その残った空気も薄らいで行った頃のこと。 もう一度金属の板に書いてある時刻表を見てみる。]
この時刻は見覚えがある…。 確か―あの地方の、田舎への家族旅行の時に見た、はずだ。 あの時は、確か―。
[紅茶のお代わりをして、少しだけ、思考の時間に入った。]**
(100) 2014/04/20(Sun) 03時半頃
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美術家 ギネスは、メモを貼った。
2014/04/20(Sun) 03時半頃
美術家 ギネスは、メモを貼った。
2014/04/20(Sun) 03時半頃
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[このまま全て、思い出さないままでいようか… そうも考えていた。その時聞こえた若い男の声>>43>>53。何か答えなければ、そう思うのに身体が言うことを聞かない。 そのうちに音楽が聞こえる。彼の持っていた音楽プレーヤーか何かだろうか>>60。 少しだけ気持ちに落ち着きが出てくる。
ありがとう。そう告げようとしたがそれよりも早く、女主人と彼との会話が始まった。 あぁ…彼は自分のなくし物を見つけたのか。…]
(101) 2014/04/20(Sun) 04時頃
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[歌だ…彼の歌が聞こえる。 題名は…ブレイブ(勇気)>>80 力強いメロディと、素敵な声だ…そう思いながら聞いていた。
ー誤魔化すのはやめにしようー
この歌詞が耳に入った時、あぁ…そうだ、自分は恐れているんだ。 思い出すことを拒絶し、自分を誤魔化している。 そんな事で…なくし物が見つかるはずがない。]
勇気…か。
[小さくつぶやき、顔を上げる。ライオンのぬいぐるみを持ち去って行く彼の声が聞こえた。その背中に、一言だけ告げる。]
ーーありがとう
[きっと彼の歌は、これから人々を勇気付けていく…素晴らしいものになるだろう。 さぁ、勇気を持って自分を思い出そう。 前に進もう。]
(102) 2014/04/20(Sun) 04時頃
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