182 【身内】白粉花の村
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
5
6
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
キリシマに3人が投票した。
ネルに1人が投票した。
キリシマは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
全ての人狼を退治した……。人狼に怯える日々は去ったのだ!
ガーディは、にははー
frigidity 2014/07/07(Mon) 00時頃
クシャミは、ニハハハハ
黒猫音 2014/07/07(Mon) 00時頃
ネルは、ガディくん可愛い可愛い可愛い可愛い
pochi_ro 2014/07/07(Mon) 00時頃
ローズマリーは、クシャミ首のワインオープナーを指でつんつんつついた
コタロー 2014/07/07(Mon) 00時頃
ガーディは、ネルを不信の目で見た。
frigidity 2014/07/07(Mon) 00時頃
クシャミは、ローズマリー待って!?リアルで
黒猫音 2014/07/07(Mon) 00時頃
クシャミは、リアルで死ぬカラ!!
黒猫音 2014/07/07(Mon) 00時頃
ネルは、ガディくん撫で回したい(真剣な顔)
pochi_ro 2014/07/07(Mon) 00時頃
ローズマリーは、ネルロリだけじゃなくてショタもイケるなんて、子供に近づくために絵本作家になったの?
コタロー 2014/07/07(Mon) 00時頃
オスカーは、これだからペド野郎は…
鹿さん 2014/07/07(Mon) 00時頃
|
(…苛立ちますね)
[ゆるりと唇を撫でるその指>>6:+66に、思うた事はそんな一言。何時ものように目を細めれど、浮かべた笑みに柔らかさは欠片も無く。 ――嗚呼、その首を傾げる仕草すらもが、気に食わない]
(………不愉快だ)
[胸中で呟きながら、露わになった傷口に、嘲るようにな視線を向ける。常ならば、それを見れば心も踊ろうと言うものだろうに――今は、唯。苛立ちが募るばかりで。
自分の上で背を逸らし、喚く姿を煩わしそうにチラリと見やる。頬に当てられた手>>6:+67には、何とも不機嫌そうに眉を上げ。 そうして耳へと伸びた手に、微かに目を見開いた後、至極楽しそうな、それでいて侮蔑の篭った笑みをその顔へと乗せた]
(0) ねこんこん 2014/07/07(Mon) 00時頃
|
|
(…へぇ。何をするつもりですか、ね)
[触れたまま、僅かに躊躇うように留まった手に、嘲笑うかのようにクスリと笑みをひとつ。
"さぁ、君はこれから一体何をするつもりなんでしょうか。 まさかその手で掴んだピアスを、耳の肉ごと引きちぎりでもするつもりですか?"
そう言いたげな眼差しでもって相手を見上げ、"出来る訳が無い癖に"、と口の端を大いに歪める。 そう、出来る訳が無い。彼にそんな勇気も度胸も、あるはずなんて無いのだと。 ――そう、たかを括っていたのだけれど]
――ッ、つ…!
[耳に聞こえた何かが引き裂かれるような音。そして同時に感じた痛みに、微かに顔を顰めながら、思わず小さな呻きを上げる。 つ、と。耳と、そして首とに感じる生暖かい温度。そして赤く濡れた彼の手に、漸く自分の耳からピアスが引き千切られたのだと理解した]
(1) ねこんこん 2014/07/07(Mon) 00時頃
|
|
[驚愕に目を見開きながら、半ば呆然と痛む耳へと手を伸ばす。しかしそこにある筈の、硬い石の感触は――既に、無く。
そこからの行動は、もしかしたら無意識だったのかもしれない。 血塗られた手で、そのまま傍の机へと押し付けようと、嘲笑を浮かべる彼の首へと手を伸ばす。その手が届いたのであれば、力の限りその身体を叩きつけでもしただろう]
…………返してくれますか。
[ポツリと呟いた声には、感情の一欠片すらもなく。見下ろすその顔には怒りも憎悪も何も無い。笑みすらも浮かべず只ひたすらに無表情に、相手の瞳を見据えながら。
耳から滴る赤い血が、髪や服を汚す事を気にもかけずに。 彼が手を振り払えなかったのであれば、医者は指を、爪を。開いた傷口に強く、強く…食い込ませただろう。 何の前触れも無く、何の感情も見せぬままに――その瞳の奥底には、怒りと憎悪が揺らめいていたかもしれないけれど]
(2) ねこんこん 2014/07/07(Mon) 00時頃
|
ガーディは、ショタじゃないもん。15だもん。
frigidity 2014/07/07(Mon) 00時頃
|
には…は、逃げないよ
[っていうか逃げられないじゃん。とは言わなかったが。後ろからほぼ拘束されている状態で首にはワインオープナーが刺さっている。痛みには多少慣れてはきたが、それでも日頃感じない痛みには涙が出そうになるのはわかった]
…痛みが感じなければ良いのに
[それで苦しんで居た人の、マリーへの冒涜だろうが今それを考えてる暇なんてなかった。ただレティーシャの気持ちが理解出来なくてなんでこんな事をするんだろう、と思考を巡らせている所で激しい痛みが首を刺激して思わず口元が歪んだ]
――ッ!?な、なんの事だかにゃー…んにゃ!?
[あくまでシラを切るつもりで。だがそれはもはやレティーシャには筒抜けだろう。首筋を舐められると情けなくも男らしくない声を上げてしまったが、レティーシャの反応はどうだっただろうか]
髪…は……
(3) 黒猫音 2014/07/07(Mon) 00時頃
|
|
[記憶を巡る。まだ色がついていた頃はくすんだ黄色だった。それが今髪を染めたなんて事はないだろう。それに、自分が勝手に友達とでも思ってるディーン。彼の髪もまた同じ色をしていたが、それに対して彼は違う素振りだった。と、言う事はもっと鮮やかな色だったのだろう 今はそれが見えなくても、見えていた時がクシャミにはあった]
……き、いろ…
[首に痛みが走らないようにゆっくりと喋るがレティーシャは聞き取れただろうか。黄色、とは金色も含まれてはいるがクシャミにとって確証はなく、判断は人の匙加減になるだろう。レティーシャが金色だよー。と言えば黄色も僕からしたら金色だよ。と逃げながらも答えていただろうがレティーシャの反応はどうだろうか]
(4) 黒猫音 2014/07/07(Mon) 00時頃
|
|
[病院に着けば、ようやく彼の元についたと嘆息して。 暫く連絡を取れていなかったけれど、彼は元気にしているだろうかと、小さく苦笑した。 ご所望の本も幾らか持ってきたのだけど、気に入ってもらえるかどうか。
病院の入口へそわそわとした歩調で歩いて行く。やっともう少しで会えるというのに、この距離はどうにも遠すぎた。 ――せめて連絡してから来れば良かったか、と。少しだけ後悔するけれど。此処まで来たら今更だ]
……ん?
[入口への道の途中、ふと純白の紫陽花が目に入って。彼の様だなどと、そんな呑気なことを考えていたのだけれど]
――カリュクス!?
[その根本に横たわる>>6:@3彼を見留めれば、持っていた鞄も何もかも投げ捨てて走りだした。 白衣が土で汚れるのも構わずにしゃがみ込み、彼の体を持ち上げる。まず息をしていることを確認すれば、そっと息を吐いて。 けれどそれで安心している場合ではないと思い直し、動かすのは不味いと分かりつつも、揺らさないようにと気をつけながら日陰へと連れて行く]
(5) 明治 2014/07/07(Mon) 00時半頃
|
|
[顔にかかる髪をどかしてやって、彼の顔を覗き込み、その顔色を覗う。青ざめてはいるものの、規則正しい呼吸を聞けば、ほうと安堵のため息を吐いた]
……カリュクス、
[それを見て、まずは大事ないだろうと思い、その頬を軽く。 彼がこれで起きないのであれば、すぐにでも処置室に向かうだろうけれど。――果たして彼は目を覚ましてくれるかどうか]
(6) 明治 2014/07/07(Mon) 00時半頃
|
|
[エレベーターを降りれば、あの下手くそな鼻歌を口笛混じりに紡いで。 たった数日前の事なのだけど、この歌は向こうでの生活を思い出させて少なからずサナトリウムを恋しく思わせた]
[懐かしげにぴゅいぴゅい口笛を鳴らしていたけれど。向かった先の廊下から見慣れた着物の少女>>6:+38駆けてくれば。 そのまた向こうに見覚えのある白衣の茶髪>>6:+51が見えると、驚いていた表情から眉を寄せる]
何でここに。
[駆ける朝顔には手を軽く広げて歓迎の意を示したけれど]
(7) 鹿さん 2014/07/07(Mon) 00時半頃
|
セシルは、ディーンを慰める振りをした。
g_r_shinosaki 2014/07/07(Mon) 00時半頃
|
…おはよう、世界。
[彼女は目を覚ます。恐らくもう朝日を拝むことは無いだろう、そう覚悟して目を閉じた筈なのに。目の前には天井のライトが煌々と光を放っていた。 しかし、最後に体を預けたベッドが随分と大きな物に変わっている。部屋の景色も目を閉じる前に見たものとは違っていて、彼女はその矛盾の正体を確かめるように半身を起こすと、その左手には点滴のチューブが刺さっている事に気付いて、成る程自分は搬送されたのだと推察する]
…誰が見つけたのかしら…?
[疑問は残るがそんな事は些細なこと。ここに運ばれていなければ自分は恐らく冷たくなっていたのだ。随分と体が軽い。処置の賜物だろう。]
…誰も、居ないのだけれど… 出て行っても、平気なのかしら…?
[彼女はベッドからするり と足を下ろすと左腕に繋がった針を抜く。どうせ痛みなど感じない、必要ならまた刺し直せばいいだろう。
処置の為に外された数々が置いてあるトレイを確認すると、手荷物 装飾品 そしてその腕輪を身につけ、乱れた髪を直してその部屋を後にした]
(8) コタロー 2014/07/07(Mon) 00時半頃
|
ヤニクは、ディーンを哀れむような目で見た。
ねこんこん 2014/07/07(Mon) 00時半頃
クシャミは、ディーンを哀れむような目で見た。
黒猫音 2014/07/07(Mon) 00時半頃
|
[あげられた呻き声には満足そうに目を細めて。どうにか引き千切る事の出来たらしいピアスをぎゅ、と。握りしめた。 その驚く顔が見られただけで、もう満足してしまいそうだけど――そういうわけにはいかないのだと、むしろここからが重要なのだと、分かっていた]
……ッい゛、づ!
[首を取られ、机へ叩きつけられれば、小さく悲鳴をあげる。 背中を襲った衝撃に目を白黒させながら、喘ぐように息を吐いた。それでも、苦痛に顔を歪めはしても、随分と様子の違う彼を見やる。
笑みの消えた顔は、やはり作り物よりは余程好ましく思えた。否、こういうのを愉快、というのだろうか。久しく感じていなかった感情だけれど、嗚呼、今だけは彼の上に立っているのだと……そういう事を考えて。こんな状況だというのに、涙目になりながらも口角を上げる]
――この傷は消えない、だろうな。
[ぜえぜえと息を吐きながらも、彼の耳元に視線を送ってそんな言葉を吐き出してみせた。 勿論、手にしたピアスを返したりはしない。別にこれ自体はどうでも良いのだけれど、彼のこの反応を見るに、どうやら随分大切なものらしい。であれば、すぐに返す道理は無いだろう]
(9) 製菓 2014/07/07(Mon) 01時頃
|
|
[……これで同じになった、とは。言わなくても伝わってくれるだろうか。 これで彼も、その耳元の傷を見る度に、赤い石を見る度に、ディーンを思い出す事になるのだ。きっとそれは、ディーンと同じ様に随分と屈辱的な記憶になるに違いない。
それを思えば、この後の苦痛の事など……多少は、気にならなくなる。随分酷い事をされるだろうと、覚悟はしているけれど。まあ、アレ以上の事はそうそうあるまい]
ア゛、ぐ!や、め……っ!
[不意に傷口に食い込んでくる爪に、どうにか抗おうとしてみても、振り払うまでは叶わない。容赦の無いその動きに戦慄しても――此処で引き返せる筈も無く]
な、んだ……怒ってるのか? ……ふ。いつもにこにこしているわりには、短気なんだな。
[痛みに脂汗をかきながら、彼の瞳の奥にある負の感情に背を震わせながら。それでも挑発する様な言葉を落として、無理に哂う。 涙目で笑ってみせても、常の彼なら鼻で笑うくらいなのだろうけれど。さて、今の彼は果たしてどうだろうか]
(10) 製菓 2014/07/07(Mon) 01時頃
|
|
――食堂前――
[聞こえた調子外れの旋律>>7に、ふと顔を上げる。 駆け出す少女の先に、数日ぶりに見る顔を認めて。相変わらずの仏頂面と、響く鼻歌と、そのギャップに思わず表情を緩めた。]
…噂をすれば、でしょうか。
ご無沙汰してます、コープラさん。 本日付で当院に転勤になりました、ローランドです。
[少女を迎え入れる様子と裏腹に、怪訝そうな顔を向けられて薄く苦笑する。なんて、同じ対応をされていたとしたら、おそらくもっと混乱したのだろうけど。 治療がどの程度進んだのかは把握しきれていないから、彼が認識したのは、"白衣"か、"自分"か、どちらだろうか、と。 ひとまずと丁寧に名乗っておきながら、数歩歩み寄る。
理解りますか、なんて、首を傾げてみせて。 歩きながら薄く両手を挙げたのは、彼に対する癖にも似たものだけれど。]
(11) g_r_shinosaki 2014/07/07(Mon) 01時頃
|
|
さて…どうしようかしら…
[部屋を出ると、案の定そこは見知らぬ施設だった。 最も、目覚める前まで居たサナトリウムとは俄然規模が違う。 搬送されたとなれば自分の病室があるはずだ。 関係者を捕まえて聞くもいい。それとも勝手に出歩いたことを責められるだろうか、それならば捜し歩いていればいずれは見つかるだろう。そんな事を考えながら。]
…ふふ。 お花がお友達だなんて、柄じゃないのにね…?
[彼女は先ほどの部屋にあった無機質な医療器具に載せられた一輪の花―儚く色づいたスイートピーをくるくる とその手で弄ぶ。 どうしてそこにあったのか。淡く色付いた花はどこか寂しくも温かいものを感じて。右も左も解らない彼女のささやかな心の支えになっただろう]
(12) コタロー 2014/07/07(Mon) 01時頃
|
|
[聞き覚えのある旋律>>7が耳に入れば、次第に表情が明るくなり、笑顔がうまれる。]
ふたごのおにーちゃんの、おうただ。
[面白いメロディーだな。なんてキョロキョロと辺りを見回せば、じきに大好きなその姿が目に入る。 もう大きくは見えないその姿に、ますます笑みが深くなる。]
おーーーい!
[呼びかけると同時にパタパタと走り出す。 広げられたその両腕に向かって、飛び込むように抱き着く。]
またあえたねー!あさがおね、 もうおにーちゃんのこと、おおきくみえないよ。
[抱きつけること、迎え入れる腕が怖くないということ。 何気ない仕草の一つ一つが嬉しくて、腕の中声をあげて笑う。]
(13) 月花 2014/07/07(Mon) 01時頃
|
|
――カリュクス。 嗚呼、良かった……。
[薄らと開けられた瞳に笑みを零して。同じく彼の口元に浮かべられた笑みを見れば、それは深いものになる。
許されるならばそっとその頬に手を当てて、彼からの問いに対しては小さく首を振る。 そうして『会いたかった』と。そう形結ぶその唇を、親指の腹でそっと撫ぜた]
僕も会いたかったよ。
[小さく、けれどはっきりと言葉を返し、くしゃりと顔を歪ませた。……まさか彼から、そんな言葉が聞けるとは思ってもいなかったから。
伸ばされた手を、自分の方から導く様に受け止めて。彼の小さな掌が己の髪に触れれば、微かに息を詰めた。 ――彼に触れられるなど、いつぶりだろうか。そんな事を考えれば、胸が締め付けられるような感覚に襲われる。
けれどそれを表情に出す事はしないまま、どうにか笑みの形を保った。 この気持ちを彼に悟られてはいけないと、そう思ったから]
(14) 明治 2014/07/07(Mon) 01時半頃
|
|
ああ……僕もだとも。
[流れる涙をそっと拭ってやって、切なげに瞳を震わせる]
……でも、もうこれからはずっと一緒だ。
[貴方が許してくれるなら、と。 乞う様に言葉を落とすけれど。どうやら朦朧としているらしい彼に、その言葉が伝わるかどうか]
(15) 明治 2014/07/07(Mon) 01時半頃
|
|
えへへ、そっか。 変な気を起こさないのはいいことだよー?
[逃げないと答える彼の頭を撫でると、お利口さんだね、と目を細めた。痛みを感じなければいいのに、なんて言葉にはわたしはそうやって痛みに耐えてる姿を見たいんだけどなぁ、と反論して。普段とは違う表情の彼を見て、ただ素直に美しいと感じた。溢れ出る赤に、苦痛に歪む表情はとても人間らしくて、彼は生きているのだと実感する。]
このままだと、クシャちゃんは死んじゃうのかな。
[淡々と呟けば、なんて皮肉なのだろう、と唇を噛んだ。彼を好いただけなのに、彼に心を開いて欲しかっただけなのに、どうしてこんなに彼を傷付けてしまうのだろうか――。]
(ただ、側に居たいだけなのに。)
[歪む彼の表情を見ても、無理やり彼を縛り付けても、心に虚しさだけが残って。どんなに彼を傷付けても、縛り付けても、彼の心は手に入れられないのだ、と気付くのにそれほど時間はかからなかった。]
(16) 豆 2014/07/07(Mon) 01時半頃
|
|
――正解。 でもね、正しくは“金色”なんだよ。
[今、彼は何を考えたのだろう、何を思って答えたのだろうか。レティーシャには知る術もなく、静かに答えを述べると思考を巡らせた。こうして彼を傷付けて得られるものは何なのだろう、と。彼を傷付けて独占したい気持ちと、それに対する罪悪感とか少しの良心を天秤にかける。どちらにせよ、彼に心を開いてもらうことも、以前のように楽しい時間を過ごすこともないのだろうけど。]
(17) 豆 2014/07/07(Mon) 02時頃
|
|
――クシャちゃんなんか、嫌いだ。
[ぽつり、と呟くとゆるゆると彼に絡ませる腕を緩めて。こんなに痛い思いをさせているのだから、もっと責めてくれてもいいのに。もっと、嫌悪感を露わにしてもいいのに。力なく立ち上がると手荷物の中から真っ白なタオルを取り出して傷口に添え、出血量から太い血管を刺してはいないだろう、と判断すると針を丁寧に首筋から抜いた。そのままタオルを傷口に押し付けて止血を試みる。彼を殺してしまおうかなんて思ったりもしたけれど、彼が生きたいと思っていることを知っているレティーシャにはどうしても手を下すことは出来なかった。このまま彼と居ても、再び彼を傷つけてしまうだろう。せめて最後だけは――普通の、女の子で居たかったから、彼の傷口に負担がかからない程度の力で抱き締めた。彼が何を思うのかは分からないけれど、こんなに身勝手な人間に気を遣わないで欲しい、優しくなんてしないで突き放して欲しい、と強く願って。]
(18) 豆 2014/07/07(Mon) 02時頃
|
|
[偽物だろうか。信じられないと言ったように駆け寄る朝顔を軽い衝撃を伴って受け止める。
怪訝な目で和服の少女を一瞥したけれど、その明るい声>>13を聞けば、少しでも疑惑を向けていた思考を殴り捨てる。捨てた。]
こんなに早く会えるとは思わなかった よかったな… …、無理しなくて良いんだぞ
[そう気に掛けつつも、抵抗なく腕に収まる朝顔をまた抱き締めて。なるべく優しくしてあげたつもりだけれど。 ずっと撫でてあげたかった、自身もまた恐怖から触れられる事の出来なかった、その頭を一つだけ軽く叩くように撫で]
[愛おしげに心を浸せた後に>>11理解りますか、などと問われると思い出したかのように顔を上げて、赤錆の両目で茶髪をジックリと眺めてから、ああ、と小さく言葉を返す。]
セシル先生。 …転勤なんて、上手い冗談だな
[ふ、と少しだけ鼻を鳴らして小馬鹿にしたように目を細める。騙されないぞ、と。 それでも彼が嘘を吐く理由も思い付かずに、半ば以上信じているけれど]
(19) 鹿さん 2014/07/07(Mon) 03時半頃
|
|
[…あ。と僅かに目を大きくして、以前に頼んだ花の事が思い出されれば、抱き着く朝顔の身をそっと離してツカツカとセシルへ距離を詰める。
そのまま距離を詰め、自分より低い位置にある顔を見下ろすくらいの距離へ。随分平気になったものだ、と自分で感心したりもする。 相手の表情を観察する余裕さえもでてくるものだ。治療の効果にしても薄気味悪いほどだとは思うけれど。
上がる腕の片方を、許可も無く掴み下へ下ろす(というより引いた)。突然だったし、多少乱暴になってしまっただろうか。オスカーは全く気にしていないのだが。 傾いたセシルの顔の、耳元へ口を寄せ朝顔に気付かれないように、ボソボソと小声で耳を打つ。]
お前… 朝顔の花の事はどうなった? 朝顔と約束してるんだよ…
[チラチラとまた朝顔を見るように目配せして。きっとその目配せも、苦々しげにしていた表情も見えなかっただろうけど]
(20) 鹿さん 2014/07/07(Mon) 03時半頃
|
|
ニハハ、別に殺されるなら死んでもいーよ?
[死んじゃうのかな、と言われても特に嫌がる素振りはなく。ただレティーシャに殺されるのなら、こんな人生も悪くはなかったかな。なんて思いながら首の痛みを徐々に受け入れていった]
(金、か…)
[二度と見れないんじゃないか、と思っていた色。ちょっと前までは炭がかかったかのようにくすんでいて、今では色すら失われ真っ白となってしまった色。もしも治療が進めばレティーシャの髪ももっとキレイに見れるのか、なんてのんきに考えていた]
………そっか
[レティーシャから放たれた言葉(>>18)は今までの中で一番心に刺さり、首に走る鋭い痛みよりも痛く、涙で視界がぼやけるのがわかった。自分は彼女を生きる希望として、諦めていた生をどうしても諦めきれなくなって。嘘ばかりついていたのが原因だがそれでも彼女から嫌われるのはツラかった]
自業自得、だよね…。でも――
(21) 黒猫音 2014/07/07(Mon) 07時半頃
|
|
[自虐気味に呟いてみたが、レティーシャの反応はどうだっただろうか。止血されてる間にもその場から動くことは出来ず、抱きしめられて初めて、彼女の頭を撫でるくらいには動くことが出来た。少し力を入れてレティーシャにこちらを向かせてみようと試みたがこちらを向いてくれただろうか]
でも、僕はレティの事好きだよ
[今度は本当だったが、レティーシャはどう思っただろうか。もしも、それも嘘だよと言われれば否定はせずただ謝っただろう。少しでも信じてくれるなら、その幼い体にキスでもしてやろう、と。ただ自分を抱きしめてくれる彼女が愛おしく思えた]
(22) 黒猫音 2014/07/07(Mon) 07時半頃
|
|
[力任せに机に叩きつけてやれば、苦痛に歪むその顔>>9に、漸く僅かに笑みを取り戻す。 嗚呼、そうだ。そうして受けた暴力に、ただ泣いて呻いていればいい。 反抗しようと、抵抗しようと。結局最後は自分に屈し、許しを乞えばそれでいい。 だが、彼の顔に浮かんだものは、恐れでも怯えでもなく――"笑み"。
"この傷は消えないだろ"う、と。 締め上げられて目に涙を浮かべながらも、そう言ってのけた彼には、少なからず驚愕した。 そして思い出す。彼がいつだか言っていた恨み言を――"同じ目に合わせてやる"と言った、その言葉を]
……楽しそうですね。
[血で湿ったその傷口へと指を食い込ませながら、相手の呻く声には苛立ち混じりの一言を。
嗚呼、何と言うことだ。口の端を持ち上げて、ただ笑って見せるのが――こうも、難しい事だとは。 そして何故だろうか、いつもなら愉悦に染まるその心が、こうも掻き乱されているのは。
――只怯え、震えるしか脳の無かった筈の鼠ごときに。 心はもう、折ってやった筈なのに。傷を付けられるのは良しとしよう。だがしかし、虚を突かれた事は――耳を、裂かれた事は。 何処までも赦し難い]
(23) ねこんこん 2014/07/07(Mon) 08時頃
|
|
…あぁ、そうですね。 してやられましたよ、不愉快なくらい。 良かったですね、俺に仕返しが出来て――嬉しいでしょう、さぞ。
[――そうして尚も聞こえる挑発>>10には、いっ壮絶なまでの笑みを浮かべる。 嗚呼、彼はこんなにも愚かで無謀だっただろうか?此方の一挙一動に怯え震える彼は一体、何処へ行ってしまったのだろう。 ざわり、ざわり。ざわつくその胸の感情が、次第に昏く黒くなるのを自覚しながら、顎に当てた手で相手の顎を持ち上げた]
返してください。 ――あぁ、いや。返さなくていいですよ。
[吐いた言葉をすぐに訂正し、ぺろりと舌舐めずりをひとつ。 そうして医者は、持ち上げたその顎へと顔を寄せ、血を流すその傷口へと歯を立ようとしただろう。裂けた肉に歯を食い込ませた後は、そのまま血を啜るくらいはしたかもしれない。
泣こうが、喚こうが。 無様に泣いて縋ろうと、いくら赦しを乞おうとも、決して、赦しはしない。
返さなくて構いません…いっそ、離さないでくださいね――何が、あっても。
血で濡れたそんな呟きは、果たして彼に届いたか、どうか]
(24) ねこんこん 2014/07/07(Mon) 08時頃
|
|
[苛立ち混じりの一言には、視線をやる事しか出来ず。けれど涙で揺らいだ瞳でも、彼が笑みを作っている事は分かったから、酷く落胆した様な気分になる。
震える手を、持ち上げられた口端に持っていって。振り払われないのであれば、いつだかの様にその形をそっとなぞった。 その時ふと心に浮かんだのは、憎悪でも嫌悪でもなく――淡い憐憫の情で。こんな時まで笑顔を繕わなければいられない相手に、ほんの少し、目を細める]
あ、あ……。嬉しい、よ。
[存外難しくはなかったがな、と。そんな言葉を吐息の合間に零す。半ば無意識だったというのに、妙に皮肉っぽくなってしまう自分に小さく苦笑する。
――ああもう、本当に。ここまできたらいい加減、救いようが無いじゃないか。素直にただ怯えていれば、彼の怒りも幾らかは収まったのかもしれないのに。 とはいえ、そんな器用な真似が出来ない事、誰より自分が知っているけれど。
顎にかかった手が持ち上げられれば、堪らず体を引き攣らせた。 対格差のせいで足が浮き、踏ん張る事が出来ないから、自然と傷口に体重がかかってしまって。そうされるだけで随分と痛みを伴ったのだ]
(25) 製菓 2014/07/07(Mon) 10時頃
|
|
――ッあ゛!
[噛み付かれ、血を啜られれば、わなわなと体が震えて、断続的に小さな悲鳴が洩れる。 痛みと酸欠で頭がぼんやりして、されるがままになる他無く。伸ばした腕も、柔く彼の頭を包むだけで、何の抑止力にもならないに違いない。 引き剥がそうと足を上げもするけれど、結局それすら叶わずに、振り上げたそれは宙を蹴った]
や、だ……、やめ、
[制止の言葉も満足に口に出来ず、であれば許しを乞うなんて以ての外だ。 変わらずぼろぼろと涙を流しているけれど、もうそれだけで。皮肉を言う気力も、悪態を吐く思考も、すべて取りさらわれてしまっている。
目の前がちかちかして焦点も定まらないし、絶え間なく悲鳴をあげる口元からは唾液が零れていて、それを拭う気力も無いのに。けれど間近で落とされた呟きは、何故だか聞き取る事が出来て。
――何だ、大切な物じゃあなかったのか。 そんな事を考えるけれど、勿論口に出す余裕など無かった]
(26) 製菓 2014/07/07(Mon) 10時頃
|
|
[抱きついてからからと笑う少女>>13と、抱きとめて頭を撫でる青年>>19と。 実際に目にしてもやはり奇妙な組み合わせだったけれど、それでも妙な微笑ましさに表情を緩めて。]
…覚えていて頂けたのなら、光栄です。 けれど、 僕は冗談なんていう人間に見えますか。
[名を呼ぶ声に意外そうに瞳を丸めれば、至極真面目に言葉を返す。 疑うような言葉と反して棘の少ない語調に、からかわれているのだろうか、なんて思いながら。 彼はそういうタイプの人間でないと、思っているつもりだけれど。]
(27) g_r_shinosaki 2014/07/07(Mon) 11時半頃
|
|
[おもむろに少女から離れて歩み寄ってくる青年>>20を、足を止めて何事かと見遣る。 年下のくせに上にある視線に、無意識のうちに不満そうに眉を寄せながら。]
…うわ、!………、え?
[突如手を掴まれれば、それなりには驚いた。 今まで、彼がこうして自分から接触してくるのは、何かしら攻撃の意図を持っていたから。 思わず肩を強張らせながら、乱雑に動かされた腕に声を上げて、寄せられた顔に身を固めて。 聞こえた意外な言葉に、すぐに脱力することになったのだけれど。]
ああ、……あの花なら、毎日世話をしましたよ。 一方的に押し付けていってしまうんですから。 まだ花は咲かないと思いますけれど、花壇の形は作ったので、今も世話はされていると思います。
[潜められた声につられるように、口元を覆いながら返す。ここぞとばかりに、言えないまま持て余していた小言も混ぜ込んで。 少女から見れば奇妙だろうと、そのあとは簡潔に答えを告げた。]
貴方が花を育てるなんて、可愛いところもあるんですね。
[揶揄うつもりでもなく、表情を緩めるでもなく、思った事をそのまますとんと落として。寄せられた顔へ視線を向けようと、一歩身を引いた。]
(28) g_r_shinosaki 2014/07/07(Mon) 11時半頃
|
|
い、要らなくなった? ――そんな事、僕は一言も言った覚えは無いけれど……。
[息を飲み、言葉を詰まらせる彼に、戸惑いの表情を見せて。けれどこれだけは否定しておかねばならないと、どうにか言葉を吐き出す。 ……要らない、だなんて。そんなわけがない。それこそ初めて会った時から、いつまでも共にありたいと、そう思ってきたのだから。
揺らいだ瞳には、まだ何処か悪いのかと心配にはなるが、指摘する事も出来ず。 大丈夫かい、などと。月並みな言葉を落とした]
……何も。
[あげられるものはないと言われれば、少しだけ眉を寄せて]
何も、要らないよ。 ……違うな、貴方からはもう、たくさん貰っているから。
[頷くように閉じられた瞳に触れて。それだけでは足りずに、彼が見ていないからと、拒絶される事はないだろうからと――そっと、口付けを落とす。 それだけで酷く彼を汚してしまっているような感覚に陥ったけれど、それでもこれ以上触れないでいるのは耐えられなかった]
(29) 明治 2014/07/07(Mon) 11時半頃
|
|
貴方が隣りに居てくれるだけで、それだけで。
[僕は幸せだよ、と。小さく小さく呟いた言葉は、彼に届いただろうか]
(30) 明治 2014/07/07(Mon) 11時半頃
|
|
/* 赤独占たのちい
(*0) 明治 2014/07/07(Mon) 12時頃
|
|
[――不快だ、不愉快だ。 唇をなぞるその指>>25も…まるで、哀れむようなその眼差しも。痛めつけられて尚、そんな眼差しを向けるなど――気に、食わない。
顎を持ち上げた時の悲鳴にすらも、この心は穏やかになってくれず。皮肉地味た物言いに、更に更にざわつく思考を御する事も出来ないままに、その血を啜る。 口の中に広がる鉄臭い味と、痛む耳に打ち付ける耳障りな悲鳴>>26にすらも、何故だか苛立ちは募るばかりで。 それを振り払うかのように更に歯を食い込ませ、舌で傷を抉ってやれば。零れた唾液と混じり合うその血を、強く強く啜ってやれば。 彼はまた、悲鳴を挙げただろうか。
一度口を離し、コクリと喉を鳴らして口内に溜まった血を飲み下す。生臭いその血の香りに不快感を募らせつつも、短い息を吐き。 完全に開いた傷口へと舌を這わせながら、チラリ。相手の握られた手を――赤い石を握るその手へと視線をやる。 未だ離そうとしないそれに焦慮に駆られつつも、焦慮に駆られるその事実にすら、苛立って]
(31) ねこんこん 2014/07/07(Mon) 13時頃
|
|
(……何とも表情豊かになったものですね。つい先日まで、眉を寄せる事すら出来なかった君が)
[嘲笑混じりのそんな思いを胸に、血で濡れた自らの唇を舌で拭いながら、喘ぐ唇と、涙で濡れるその顔を見下ろす。 ――そうして、微かに震える息を吐く。 嗚呼、何とも惨めではないか、と。耳を裂かれ、その手にピアスを奪われ、情動に任せて相手の首を締め上げその血を啜ったとしても。相手の瞳に見えるのは、惨めで哀れな己の姿だけだ。 余裕も何も失う自分を、彼は心の中でさぞかし嘲っているのだろう――いい気味だ、と]
…………、
[ふ、と。軽く目を伏せ、ゆっくりと、深く息を吐く。そうして徐に、首にかけた手を解いた]
………返してください。
[静かに、出来る限り静かな声で。真っ直ぐに相手の顔を見つめ、告げる。 涙で潤んだその瞳に映る自分は、眉を寄せて何とも滑稽な顔をしていたけれど。その事にまた苛立ち、嘲笑うような笑みを浮かべて見せて。
果たしてそれが、誰に向けての笑みなのか。 ――あぁ、そうだとも。自分に向けての笑みだとも。 こんな姿を晒す自分は、何よりも許し難いものだったから]
(32) ねこんこん 2014/07/07(Mon) 13時頃
|
奏者 セシルは、メモを貼った。
g_r_shinosaki 2014/07/07(Mon) 14時頃
さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。
ねこんこん 2014/07/07(Mon) 14時頃
|
――は、っぐ、
[吐息の合間合間、悲鳴を滲ませて。時折耐える様に息を飲むけれど、結局吐き出されるのは隠しきれない悲痛の声だった。
執拗に抉られるその傷口には、よりいっそう涙を溢れさせる。変わらす悲鳴は滑り落ちるけれど、それも段々と力を無くしていった。少しすれば、呻きの様な掠れた声を洩らすだけになるだろう。
力の入らない腕は、既にぐたりと机に投げ出していて。それでもどうにか、手の中の石を落とす事は無かった。大事な物でないのなら、こんな物どうでもいい筈なのだけれど]
……、
[ひゅーひゅーと惨めな呼吸音が喉元から零れる。けれどそんなことを気にする余裕は無く、か細い呼吸を何度も繰り返した。 自分を見下ろす彼の血塗れな口元を、拭う様に蠢く舌を無感情に見、そっと一度瞬きをする。彼の微かに洩れた吐息の震えに気付けば、随分と愉快な表情をするものだと、薄く笑った。 とはいえこの状況では、笑っている余裕など此方にも無いのだけれど。
――血を失い過ぎたからだろうか。頭がぐらぐらして、酷く手足の先が冷えてきている。まさか死ぬ事など無いだろうが、重たくなった思考は酷く煩わしかった]
(33) 製菓 2014/07/07(Mon) 14時頃
|
|
げ、ほ……っ!けふ、……は、ぁ、
[彼の手が首から外されれば、堪らず咳き込んで体を丸くする。そろそろと左手で喉元を摩り、静かに此方を見詰める相手の目を見返した。 その唇に浮かべられた笑みに、やはり目を細めて。無意識ながらも、再び哀れむ様な視線を向けたかもしれない]
……ん、
[震える右手を持ち上げて、ピアスを渡してやるという風に突き出す。もし彼がこの手を取ろうとするのなら、そのまま手を引いて抱きすくめてやろう、などと。そう、考えながら。 そうしてもしそれが叶ったなら、逃げられない様にその背中に手を回して――その耳の傷口に舌を這わせるくらいはやってのけただろう]
(34) 製菓 2014/07/07(Mon) 14時頃
|
会計士 ディーンは、メモを貼った。
製菓 2014/07/07(Mon) 14時頃
双生児 オスカーは、メモを貼った。
鹿さん 2014/07/07(Mon) 14時頃
|
………、
[咳き込みながら身体を丸める様子>>34を、舌打ちでもしそうにただ見つめる。 そうして未だ、ここまできて尚向けられた哀れむような眼差しに、忌々しげにギリと奥歯を噛み締めた。
上下関係は明らかだった筈だ、自分が支配する側だった筈だ。なのにその相手から、鼠の如く卑しい相手から、今迄散々――今ですらも、見下し続けている相手から、そんな憐憫の目で見られるなんて]
………どうも。
[差し出された手に、ただ淡々と業務的に返答を返す。ただし視線だけは、握られた拳から離さずに。 こうも反抗してきたのなら、此方が受け取ろうとする際に、その手に握られたピアスを投げ捨てくらいはするかもしれない、と。 そのくらいの警戒は、していたのだけれど。
そうして突如、引かれた腕に。 僅かながら――いや、情けない程には、狼狽した]
……何を、
[――しているんですか、と。 思わず見開いた目を細め、これ以上ないくらいに眉を顰める。それでも何とか平坦な声を、僅かに嘲笑すらも滲ませて出す事くらいは出来たのだけれど]
(35) ねこんこん 2014/07/07(Mon) 15時半頃
|
|
[手から零れたピアスが、カツン。小さな音を立てて床に落ち、そのまま微かな血の軌跡を描きながら机の奥の床へと転がる様子を、半ば呆然と見つめながら]
……ッ、
[耳にかかった息に眉を跳ね上げ、次いで訪れた痛みに小さく息を詰め。もう一度、ギリ。奥歯の軋む音が、何とも耳障りで仕方が無い。
成る程、成る程。 意趣返しのつもりだろうか。まるで自分がしたように傷へと舌を這わせる相手を、いっそ射殺すくらいの眼差しで睨みつけながら、そう思う。 彼にしては、やってくれるではないか。ここへ見舞いに来た時の、あるいは先程縋るように乞うてきた彼の姿からは、到底想像出来ない位には。
――あぁ、それにしても不快ですね。
背に回された手と、そこから伝わる生暖かい体温と。血を失った為か酷く冷えたその指先との対比に悪寒すら覚えながら。 ――否、それだけではないことは、分かってはいたのだけれど]
(36) ねこんこん 2014/07/07(Mon) 15時半頃
|
|
…まさか君がここまでしてくれるとは思っていませんでした。 それについては詫びますよ、ディーン。
――触らないで、くれますか。
[嘆息混じりに、揶揄るように。触れる体温に身震いしそうになりながら、耳元の彼に向けて囁いてみせる。 最後の一言だけは、低く。精一杯の嫌悪感を示すように。
気持ち悪くて堪らない。 その相手の体温が、そしてそれが、此方の内の内にまで、入って来そうになるその感覚が。
耳の痛みのお陰だろうか。まるで鈍器で殴られたように痛み始めた頭に眉を寄せ、彼を引き剥がそうと未だ血を流すその顎の傷を肩で押し、距離を取ろうと胸を押す為に、乱暴な手付きで手を伸ばした]
(37) ねこんこん 2014/07/07(Mon) 15時半頃
|
|
――……。
[死んでもいい、と痛みを受け入れるのは本音か建前かレティーシャには分からなかった。どうして、彼の心はこんなにも見えないのだろうか、と寂しく思う。ただ、彼がどう思おうと死んで欲しくない、なんて我儘で理不尽な結論に行き着いて。これ以上、彼を傷付けたくない、と望んだ。]
(どうか早く、逃げて……。)
[自業自得、彼の言葉は真っ直ぐにレティーシャの心に突き刺さり、クシャちゃんは何も悪くないんだよ、と呟いた。もっと心が強ければ、もっと心に余裕があれば、こんなことにはならなかっただろうか――。 不意にじわり、と涙が浮かぶのに気付けば、人を傷付けておいて泣くだなんて身勝手だ、とそれを抑えるように目を閉じた。 こんな状況でも自分のことよりも他人のことを――それも、自分の事を殺そうとした人間を気にするなんてお人好しにも程がある。そんな優しさが胸に染みて痛み、逃げたしたい気持ちになっていった。 それでも促されて彼のほうを向くと、気まずそうに視線を彼から逸らして。]
(38) 豆 2014/07/07(Mon) 16時頃
|
|
――ありがと、
[彼の言葉を嘘だ、とは思わなかったけれどそれは本心なのか、それとも気遣いなのか、そこまでは分からなかった。どちらにしても、今のレティーシャには些細な問題で嬉しい気持ちと、罪悪感と、いろいろな気持ちが混ざった複雑な感情が心の中に湧き上がって抑えていた涙が溢れ出す。彼に投げ掛けた言葉は途切れ途切れになって嗚咽が混じり、聞き取るに堪えなかっただろう。]
ごめん、……ごめんね……。
[彼の傷を見つめて、しきりに謝罪の言葉を述べて。本当は好きなんだよ、と伝えようかと思ったけれど殺そうとしておいて好きだ、なんて信用してもらえるわけがない、と口を噤んだ。]
(39) 豆 2014/07/07(Mon) 16時頃
|
|
[思いの外容易に腕の中に収まった彼に、一つ息を吐いて。そのままちろりと耳の傷を舐め上げた時の彼の狼狽っぷりといったら!
呼気の様な笑みを零して、その傷口から僅かに溢れた赤を飲み下す。けれどとてもじゃないが美味いとはいえないその味に、険しく顔を顰めた。よくこんな味の物を飲めたものだ。
ギリギリと、奥歯を噛み締める音が耳心地いい。見下していた相手に報復されるのは、酷く屈辱的なのだろう。くつくつと喉を鳴らして、つつ、と。彼の背中に指を這わせた。 ――この体制は、少しだけ先の行為を思い出させたけれど。けれどそれも、彼への嗜虐心が勝れば霧散していく。だって今は、蹂躙される側でなくする側なのだ。何を恐れる事がある?]
――ふ、は!
[触るなという言葉に、思わず哄笑する。 これではさっきまでとは立場がまるで逆だ。低く囁かれた声も、愉快で堪らない。高みから見下ろす気分というのは、こういうものなのか。確かにこれは……癖になる。
事此処に至っても、怪我の重度でいえば充分彼の方が優位だと言えるだろう。それなのに、随分余裕を無くしてくれたものだ。作り笑顔ばかりするくせに、存外繕うのが下手な彼に冷笑を送ってやる]
(40) 製菓 2014/07/07(Mon) 16時半頃
|
|
……ッ何だよ、つれないな。 肌まで重ねた仲だろ――離れるなよ。
[傷を押される痛みと乱暴な手つきに堪らず彼を解放する。 けれどそれも少しの間だけで、机に完全に体を預ければ、浮かせた足を逃れ様とする彼の腰辺りに纏わり付かせた。ついでに胸を押してくる手を取って、起き上がろうとするその体を引き止める。
両方とも、彼が本気で逃れようとするのなら。触れられたくないと思うのなら、すぐに振り払える程度の力しか込められていないだろうが。
触れるなと、自分は一体何度言っただろうか。それでもそれを是としなかったのはあちらだ。随分余裕を無くし、どうやら自分と同じ様な気持ちを味わっているらしい彼に、ふ、と。笑みを零して。
彼が逃れていも逃れていなくても、手を伸ばしてぴたりとその頬に触れてやれば……彼は一体どんな顔をしただろうか]
――詫びなくて良いから、もっとその顔をよく見せてくれ。
[眉を寄せ、屈辱に塗れたその表情に酷く心をくすぐられる。伸ばした手が頬に届いていたならば、慈しむ様にそのまろやかなラインにならって手を添わせただろう]
(41) 製菓 2014/07/07(Mon) 16時半頃
|
|
[耳に届いた哄笑>>40に、今度こそ驚愕に目を見開いて。まるで蹂躙する側の、支配者側の視線を送って寄越す彼に、一瞬頭に血が上り――そして、一気に冷えるのを感じる。 嗚呼。何を勘違いしているのだろう。一度、そうたった一度、此方の余裕を奪ったくらいで、何をそんなに浮かれているのか。
――その一度が、命取りだと。そんな事は、十分すぎる程に分かってはいるけれど]
…………、
[離れようとしたその手を取られ>>40、腰に足を絡められ。先程煽るように背に這わされた指といい、何と生意気で腹立たしい事だろう。 冷え切った頭の中、只々苛立ちだけが燻り、そして消えていく。
――そうですか、君がそういうつもりなら。 目を細め、小さく顔を俯かせ。まるで相手につられるように、至極愉快に肩を震わせ、クスクスと笑った]
(42) ねこんこん 2014/07/07(Mon) 17時半頃
|
|
あぁ、そんなに"悦かった"んですか。 …俺でよければ、いくらでも抱いて差し上げますよ。
[最後に一言、"とんだ色狂いですね"なんて付け加えて。 絡められた足に従うように、離そうとした身体を寄せてやる。加えて片手でゆっくり艶かしく、その腿をなぞってやれば。彼は果たして嗤うだろうか。それとも。
身に纏わり付くその体温は、依然として不快なものには違い無かったけれども]
…お許し頂き光栄です。 そんなにこの顔が見たいなら、幾らでも。
[壮絶な笑みと共にそう告げると、頬へと添えられた手に擦り寄るように、顔を近付ける。まるでその瞳へと、自分の顔を映すかのように。 映って見えた自分の姿は、やはり滑稽極まりないもので。様々な感情の入り混じるその己の顔に僅かな吐き気すらも覚えながら、痛む頭に胸中で舌打ちを]
(43) ねこんこん 2014/07/07(Mon) 17時半頃
|
|
[まるで、"愛する者へと"するように、彼の頬へと手を添えて、その頬へと瞼へと、何度も何度も唇を寄せてやれば。 果たして彼は、どんな顔をするだろう。
そうして何かを囁く為に、耳元へと顔を寄せ。もしも彼が抵抗したのなら、その頭を押さえ付けてでも。 それを囁いたのなら、仄かに血で染まったその歯でもって、噛み切らんとばかりにその耳朶へと噛み付いただろうか。
さぁ、とくとご覧なさい。 滑稽ですか?愉快ですか? …あぁ、そうですか。それは良かった。 君に、喜んで頂けたのなら]
………愛おしい君の為なら、幾らでも。
[――心から、嬉しく思いますよ]
(44) ねこんこん 2014/07/07(Mon) 17時半頃
|
|
ー1階 案内所
ふぅん…そうだったの。 [彼女はここに来た経緯、状況、そして自分の病室を聞き出しては少し怪訝な顔をした。 「奇病の治療の見通し」と聞いてはすぐに信じる事は出来ず、まるで他人事のような素っ頓狂な顔をして。]
…多分、院長が運んだのよね…
[くるくる と手元のスイートピーを弄ぶ。だとしたらこの花は彼からの贈り物だろうか?そう考えるといまいち納得がいかないーそんな考えを誤魔化す様に、その花の香りを愉しむ。]
…ふふ、綺麗だから、何でもいいわ。
[病室に戻ろうかと考えて、その考えを払拭する。 今後身を置くこの施設、つい先日まで居たサナトリウムとは比べ物にならないほど広い。生活をする上で探索をしておいた方が得策だ。そんな考えに至って]
…行きましょ、お花さん
[慈しむ様にその花弁を撫で、歩き出す。 何者かによって贈られたそれは、彼女の孤独心を少しだけ和らげる]
(45) コタロー 2014/07/07(Mon) 18時頃
|
|
[>>28眉を寄せるなんて、変な顔をするものだ。(自分の事などは知らない。) 多分嫌悪か不快か何か。オスカーはそんな感情を気に留めるつもりもなくまじまじをそれを見下ろしてから。]
[掴んだ腕も、動揺した声も、固められた身体も。その力が抜かれることも肌身に感じられて。返事の言葉を聞きながら、掴み取れた腕に"人に触れられる"と、おぼろげな感動すら湧いて。 その様子は真面目に話を聞いていないように見られただろうか。]
…、ああ、よかった。ありがとう。 …頼むのがお前しなかったんだ。
[つくづく真面目なやつだ。それに救われたというのが本心だけれど。 小言にはふぅと息を吐いて言い訳するように零す。言い訳になっているか微妙なところだが、彼ならしょうがないと思ってくれるか、なんて甘い打算もあって。]
(46) 鹿さん 2014/07/07(Mon) 19時半頃
|
|
[身を引かれて、見えた表情と真っ向から落とさられた言葉には片眉を寄せて見せた。 可愛いなんて言葉は不本意だ。むっとして、掴んだ腕を胸元まで掴み引いて睨みつける。悪意はない。]
僕じゃない。朝顔だ。 …花を育てたいと言ったのは。
[最後の付けたしの言葉は、段々と小さくなる。それに加担している自分が馬鹿らしく思えて顔を逸らした。朝顔を馬鹿にしたい訳じゃないけれど、どうにも柄じゃない。
ーーふと、伏せていた顔を上げて。 そうだ、聞きたいことがあった。と言っても、まるでたった今思い付いたというように。
オスカーは病気が治って変われるなら、自分が変わるなら、色々は事をしたいと望んでいた。この白い空間から解放されて色々なモノに触れてみたいと、口には出さないけれど。]
花が咲いたら見に行けるかな
[外へ出る許可は、白衣を着た医者であれば答えを貰えると思って、その黒色の瞳を覗き込んだ。なんとも、悪くないんだよなぁ。]
(47) 鹿さん 2014/07/07(Mon) 19時半頃
|
|
[俯いた彼の肩が揺れれば、笑うのを止めて眉を寄せる。そうしてそれに続いた言葉を聞けば、憎々しげに顔を歪めた。 ――嗚呼、どうやら少々やり過ぎたらしい。今更気付いても、遅いのだろうけれど]
……色狂いはどっちだよ。 いい年して、少しお盛ん過ぎるんじゃあないか?
[さっき散々満足させてやっただろう、と。馬鹿にする様な言葉を、ほんの少し青褪めた顔色でそう言って。
背中を冷えた汗が伝うのを感じる。やっと調子を取り戻し始めたというのに、これでは振り出しに戻ってしまうじゃないか。 ぎり、と。散々噛み締めた後の唇を噛む。そうしてじわと口内に溢れた鉄の香りに、より顔を歪めた。
体が寄せられ、腿に彼の手が這えば、ぴしりと体を強張らせて。それでもそれを悟られない様に、無理矢理笑みを形作ってみせる]
そりゃあどうも。
[笑みのままに近付いてくる顔に、舌打ちの一つでもしてやりたい気分だけれど。けれどその表情が笑みだけでないと分かれば、僅かに目を見開く。
揺らぐ瞳に彼を映して、少しずつ目を細めて。笑みを浮かべている筈のその顔を、冷たい掌で撫ぜた]
(48) 製菓 2014/07/07(Mon) 19時半頃
|
|
……ッ、何を、
[けれど落とされる口付けに、思わず強く目を瞑った。先までの態度と違う柔らかで優しいそれに、わけが分からないという風に眉を寄せて、それでも拒む事は出来ずにただそれを受け入れる。 ……まるで恋人に落とす様な口付けだ、と。回らない頭で考えて。それでもその意味にまで思考が追い付く筈も無い。
いっそ自分も同じ事を返してやろうか。そんな事すら考えて、睨み付ける為に瞼を開ける。 けれど耳元に寄せられた唇にぞわりと肌を粟立て、間抜けな声を上げた]
――は?
ッい、ぎ……!?
[囁かれた言葉に、怪訝そうに眉を寄せて。だというのに、その言葉を思考に落とす暇も無く、耳を襲う痛みに悲鳴をあげた。 惰性で絡めていた足に思わず力が入り、腕を取ったままだった手は強張り爪を立てただろう]
(49) 製菓 2014/07/07(Mon) 19時半頃
|
|
な、んだ、それ……、 じ、冗談にしては、笑えないぞ、
[えらく暴力的に囁かれた"愛してる"は、先に落とされた口付けのせいか随分真剣味を帯びていて。そんなわけがないと、そう分かっていても、その真意を問うてしまうくらいには心に引っ掛かりを残した。 ――自分でなければいけない"理由"はそれなのかと……そんな事を考える。勿論次の瞬間には、そんな空恐ろしい考えは打ち消したけれど]
(50) 製菓 2014/07/07(Mon) 19時半頃
|
|
…、ん、うん、
[ありがとう、と恥ずかしそうにしながら彼の似合うよ、という褒め言葉を聞いて。>>6:2こくこく、と何度も頷きながら、それに応える。 彼まで同じくらい恥ずかしい思いをしているなんて、きっとデメテルは気がつかない。]
……綺麗。
[そして、不意に差し出されたその美しい髪飾りが貯めた光が、瞳に反射する。髪飾りのせいか、嬉しさのせいか、瞳が、きらきらと輝いて。
頬を染めたまま、とても嬉しそうにはにかみながら、受け取ったそれで早速髪の毛を少し纏めてハーフアップになるように纏めた。
いつもより大人びて見えるその髪型は、彼がくれた髪飾りがあるからこそ出来るもの。]
…似合うか?
[少し恥ずかしそうに、聞いて見た。]
(51) ねおたん* 2014/07/07(Mon) 20時頃
|
|
[彼女の呟きは痛いほど耳に届き、同時に後悔が押し寄せてきた。どうしてこんな事になってしまったのだろう。元はと言えば自分が何も話さなかったのが悪いのだがそんな事はクシャミが知る所ではない 涙を浮かべて謝るレティーシャに、さっきまでのキスでもしてやろうかと言う軽い気持ちは消えてしまった]
…謝る事なんてないよ
[レティーシャの背中へ腕を回すと、離れないようにとばかりに強く抱きしめる。もしも受け入れられるならそのままレティーシャを見つめ続けただろう 今はただ、泣きながらにも自分の心配をしてくれるレティーシャが愛おしく、そして離したくなかった]
ニハハ、僕ね。レティの事好きなんだ。勿論女性として
[ロリコンみたいに思われるかにゃー?なんて軽く笑いながらも言葉一つ一つを強く、そして嘘に思われないように。何も気を使わずに自分の言葉ではっきりと伝える事は出来ただろうか]
(52) 黒猫音 2014/07/07(Mon) 20時半頃
|
|
ね、嫌じゃなければさ
[キスして良いかな?なんて、言ってみる。不意をついたり、人をからかったりするためなら許可を取る必要なんかなくて。ただ、合意の上で好きな人にマーキングするように、ただ目の前の少女を自分の物にしたかった 拒絶されても嫌な気はしないし、自分を殺そうとした相手だ。きっとそっちが正解なのだろう。と受け入れただろう]
(53) 黒猫音 2014/07/07(Mon) 20時半頃
|
|
[クスクス、クスクス。 歯を食い込ませれば、堪らず上がった悲鳴>>49に、何とも愉快に笑ってみせる。 噛み付いた拍子に強まる足と、立てられた爪の痛みにすらも笑いながら。 憎々しげに顔を歪め、少々青ざめたその姿>>48を見れば、漸く、ほんの僅かに心が凪いだ]
つれない事を言わないでください。 "色狂い"同士、仲良くしようじゃありませんか。
[――"君もまだまだ足りないでしょう?"なんて。 "笑えない"、と宣う彼>>50に、心底悲しそうに眉を下げて見せながら。眼差しの険しさを取り払い、切なく細めた瞳で見つめてやれば、より一層"それらしさ"も増しただろうか。
す、と。食い込ませた歯のせいで、血で濡れた相手の左耳に指を滑らせ、にこにこと笑うその笑みは。決して"取り繕っている"ものではなかったのだけれど、果たして彼にはどう映ったか]
お揃いですよ、気分はどうです。
[今だ血の滴る自分の耳へと触れながら、さも嬉しそうに笑ってみせる。 赤い血のピアスに彩られた、お互いのその耳を指し示すように。
クスクス、ケラケラ。 顔を僅かに起こさせて、微かに喉を反らせて嗤う気分の、何と愉快な事だろう]
(54) ねこんこん 2014/07/07(Mon) 20時半頃
|
|
…冷たい、ですねぇ。 寒くありませんか。
[血を失い、白む指先へと手を重ね。彼が振り払いでもしなければ、ゆっくりとその指へと自らの指を絡めただろう。手を持ち上げたなら、慈しむように、その指先へと口付けでもしただろうか。 そうして先の、彼からの問いを思い出したように、ただ一つだけ嘲笑を]
冗談でない、と言ったら。 君はどうしますか。
[重ねた身体に体重をかけ、首を傾げて問い返す。 ――さて、さて、さて。 吐いた言葉が"本音"か"嘘"か。君はどちらだと思いますか、と。 さも"それらしく"、両手でその顔を挟みながら。穏やかな眼差しで瞳を見つめ、その薄い唇へと唇を寄せてやれば。 精々、"愛している"ように見えるだろうか?
――君はきっと。 こうされるのが、一番心が折れるでしょうから。
ギリ、と。 一度だけ噛み締めた奥歯の軋みは、彼に届いたかはわからないけれど]
(55) ねこんこん 2014/07/07(Mon) 20時半頃
|
|
[見下ろしてくる相手>>46に居心地の悪さを覚えながら、続けようとした小言は、けれど後に続いた言葉に飲み込まれる。 お前しかいない、と言われてしまえば、満更でもなかったのだから。 それが彼の打算通りだとは思わないけれど、もしも気付いていたとしても、きっと変わらなかっただろう。]
……構いません、よ。 頼まれた事は、しっかりと果たさせていただきますから。
[眉間の皺は、きっともうとっくに取れてしまっていただろうけれど。 その視線を見つめ返すのも居た堪れずに、足元に目を落とそうとしたところで、腕を引かれて>>47バランスを崩す。 だからどうしてそう、力任せなのかと。何故だか睨み付けてきた相手に、再び視線を合わせて目を細めた。]
それは、なんとなく予想はできますけれど。 もう数週間もすれば、きっと花も咲くでしょう。
[伏せられた顔を追うのは容易で、先とは逆に逸らされた顔を見ながら、悪びれもせずに言う。]
(56) g_r_shinosaki 2014/07/07(Mon) 21時半頃
|
|
[不意に上げられた顔には、今度は何事かと目を丸くして。意外ところころと感情を見せる錆色を見ながら、独り言とも問いかけとも取れる言葉に、表情を緩ませた。]
ええ、治療が進めば、外出許可も出るでしょう。 完治したなら、退院することだって。 そうしたら、押し花は自分で作ってくださいよ。
[彼の様子、それから朝顔を見ても、見つかったという治療法はどうやら効果的なようだと。 前向きな言葉を掛けることができるは、医者として嬉しい事であるから、自然と薄く笑う。――単純にそうとも言い切れないひとりの患者の事は、思考の奥にしまい込みながら。]
転院、おめでとうございます。 花の季節が過ぎる前に、治れば良いですね。
[緩やかな絶望に付きまとわれていたあの場所を出て、ようやく口にできた祝いの言葉を、どこか誇らしげな気持ちで伝えた。]
(57) g_r_shinosaki 2014/07/07(Mon) 21時半頃
|
|
[どうやら調子を取り戻したらしい彼に、心底嫌そうな視線を向け、色欲に溺れているのは相手ばかりだと伝えてやる。勿論、彼がそれを理解しているだろうとは、分かっているが。
悲しげに下げられる眉も、細められる瞳も。確かにそれらしい表情ではあったのだろう。だがまさかそんな表情で素直に信じられる筈も無く――からかわれているのだと、彼の嫌がらせなのだと当たりをつける]
……そうだな、悪くないよ。
[鼻で笑って、心にも無い事を言ってやった。その嬉しげな笑顔は一体何処から来るのか。先まで不快そうに顔を歪めていたくせに。
彼の口から洩れる笑い声が酷く不愉快で、小さく舌打ちを落とす。どうしてそんなに愉しそうにしているのだろう。何がそんなにおかしいのか。 ――此方は未だ、屈したつもりは無いのに]
だれの、せいだと……。
[随分と冷えてしまった手に彼のものが重ねられれば、ただ不愉快だと伝える為に眉を寄せる。
振り払うのも億劫で放置していたのだけど、指が絡められるのを見れば思わず拒否する様に手が跳ねた。それでも取られた手の行く先を見つめ、少し目を見開く。 先程から、この茶番は何だというのだろう。何が楽しいんだ、これ?]
(58) 製菓 2014/07/07(Mon) 22時頃
|
|
[零される嘲笑には、むしろ安堵の息を吐いて。ただからかわれているだけなのだと、そう思おうとするのに]
――……馬鹿にしているのか?
[伸し掛ってくる体を拒絶する事も出来ず、ただ怪訝そうに言葉を返す。 顔を両手で包まれ、瞳を見詰められて。それでもその目を逸らす事をしなかったのは、彼の問いに言葉とは裏腹の感情を持ったからだろうか。――作り物めいた愛を囁く姿は、酷く滑稽にも映ったけれど。そろりと寄せられた唇は、酷く優しげで。 まるで"愛されている"錯覚を覚えてしまいそうになる。
……だから何だ。これが本音でも、嘘でも。どちらにしろ、自分には受け入れるという選択肢は無い。であれば思考は無意味だろう。無意味な筈、だ]
……は、
[合された唇の間に吐息を吐いて。その合間に軋んだ音を聞けば、ぐっと眉を寄せる。――その、耐える様な所作はなんなんだ]
ほんとうに、わけの分からん奴だ……。
[そっとその背に手を回して。無意識のうちに、僅かに宥める様に手を滑らせる。次の瞬間には、引き剥がそうとその服を引っ張ったのだろうけれど]
(59) 製菓 2014/07/07(Mon) 22時頃
|
|
["悪くない"、そう聞こえた相手の言葉>>58に、思わず笑みが漏れる。触れただけの口付けの後、少しの間肩を震わせ、ひとしきり笑った後は何とも馬鹿馬鹿しい心地になった。
心にもない言葉には、心にもない言葉を。 成る程、そういうつもりなのだろうか。 息が詰まる程に笑った後に残ったものは、何とも惨めな気分だけで。未だ頭の中で煩く鳴り響く鐘に眉を顰め、引き剥がされるままに身体を離す。
――正直な所、安堵しはした。 まるで宥めるように背を撫でる手に、またその首へとこの手を伸ばしてしまいそうになっていたから]
…別に。馬鹿になんてしていませんが。
[身体を起こし、絡む足を振りほどこうと手をかけながら。さも鬱陶しげに溜息と共に、吐き捨てるように呟いてみせる。
――嗚呼、もう何もかも面倒だ。嘘を付くのも、取り繕うのも、嗤うのも。 ここまで剥がれてしまったのなら。隠す事すらも面倒になり、うっそりとした笑みだけをその顔へと乗せる。
――本当に、忌々しい。首を血で染めるその姿を嘲笑うように見つめ。 そうして今一度、机に手を付いて相手の鼻先までに顔を近付けてやった]
(60) ねこんこん 2014/07/07(Mon) 23時頃
|
|
……"本音"ですよ。
["これでいいですか、他に聞きたい事は?"、と。おどけるように首を傾げ、その唇を一度だけ、啄ばんでやろうとしただろうか。
そうした後は、目を細めたまま相手の身体を振り解き。例え万一抵抗されたとしても、何とか振り払おうとしただろう。
態とらしい溜息をつきつつ、机の下に落ちたピアスを拾おうと身を屈める。 小さな石が欠けていない事を確認すれば、溜息と共にポケットへとしまい込んだ――あぁ、付ける場所が無くなってしまいましたね、なんて呟きながら]
ほら、いつまで寝てるんですか。 そろそろ貧血で倒れますよ。
[呆れたように、机の上の彼を見やり。 少し離れた所にあった車を引き寄せ、深く息を吐く。
嗚呼、馬鹿馬鹿しい。 苛立ちのままに強く拳を握れば、短く切りそろえた爪の食い込む痛がチクリ。 それに眉を顰めれば、岩を打ち付けるような耳と頭の痛みがズキリ]
(61) ねこんこん 2014/07/07(Mon) 23時頃
|
|
(……頭が、痛い)
[こうも掻き乱されたのはいつぶりだろう、と。一人で喚き、笑い、そしてみっともなく情動のままに感情をぶつけ。 ――嗚呼、我ながらまるで、癇癪を起こした子供のようではないかと憂う。
情けなくて涙でも出そうだ、と胸中で自嘲するように笑いながら。 近くのシンクで血で汚れた手を洗うと、ガタリと音を立てて椅子へと座った。 適当なガーゼを裂けた耳へと当ててその血で張り付かせると、医者は諦めたように肩を竦め、そのまま準備を進めただろう]
(62) ねこんこん 2014/07/07(Mon) 23時頃
|
|
[彼の言葉に無言で首を横に振ると、そんなことないの、と震える声で答えた。勝手に嫉妬して、それを消化できないからって傷付けたのだ、悪いことをしていないわけがない。だからといって、謝って済む問題ではないのは分かって、彼が許すのであれば時間をかけて償おうと考える。頬を濡らす涙を手でごしごしと拭えば、彼の顔を見つめて力なく笑みを浮かべて見せた。]
――これでも、おとなだもん。
[だからクシャちゃんは、ロリコンじゃないよ、と頬を赤く染めて。そう述べれば、彼に体重を預けて信じてもいーい?と彼に問い掛けた。もし彼が否定しないようであれば、恥ずかしそうに、わたしも好きだよ、なんて甘い言葉を投げ掛けるだろう。あれだけ執着していた彼がわたしを好いてくれるなんて、夢のように思えて。確かめるように彼の頬をそっと指先で撫でた。]
(63) 豆 2014/07/07(Mon) 23時頃
|
|
……わたしで、いいの?
[クシャちゃんをこんなに傷付けたんだよ?普通の女の子じゃないよ?と不安そうに述べれば、それでもいいのなら、と問いに答えだろう。涙はさっき拭ったばかりなのに、既に視界を歪ませていて。どうして、彼を信用出来なかったのか、と自らを責める。今目に映る彼は人を騙すようには見えないはずなのに。努力をすれば再び普通の女の子として、彼を愛せるだろうか――。いや、きっと本当に彼を愛しているのならば自ずとなれるだろう、と考えてそのまま幸せな時間を肌で感じた。]
(64) 豆 2014/07/07(Mon) 23時頃
|
|
良いに…決まってるでしょう
[ボソリ、と呟くとそれでも目の前の少女が泣いて自分に体重を預けているのが年上に見えなくて。言葉にすれば怒られるだろうが、お世辞にも頼りになる年上のお姉さんというポジションではなかった]
レティが良いんだよ。
[そう言ってレティーシャの顎に手をやると自分の方を向かせ、何かを考えさせる暇もなくその唇を重ね合わせた それ以上踏み込む事はせずにただ唇を重ねるだけの中学生がするようなキスだけで今は満足出来て。ほんの数秒だったが長く感じた]
…ニハハ、これからもよろしくね
[こういうのって付き合うって形で良いのかな?なんてとぼけた質問をしながら、この少女だけはもう泣かせちゃいけないなと決意した]
(65) 黒猫音 2014/07/07(Mon) 23時半頃
|
|
……うん、すごく、綺麗
[ハーフアップにされた髪も、こちらを見つめる真っ直ぐな瞳も。彼女>>51の全てが輝いて見えて、思わず目を細めた。 常にない大人びた雰囲気に、少し息を飲んだけれど。綺麗だ、と。恥ずかしげに見上げる少女に、飾り気はないけれど、偽りない言葉で。
そして、近付く見慣れた白衣の姿が目に留まれば。]
ーー青い鳥が、幸せを運んでくれたみたい
[転院の知らせを直接受け取って、息を吐くように言葉を漏らした。 幸せが続きすぎて、夢のようで。どこか、恐ろしいくらいだけれど。 この愛しい少女とこれからも共にいれるのだと、こみ上げる嬉しさが何よりも優って。]
行こう、デメテル
[小さな手をふわりと取って、光の差し込む出口へと、ふたりで歩みを進めた。 自然と奏でられる鼻歌に明るい気分を乗せながら、これから広がる幸福へと、思いを馳せて。]
(66) pochi_ro 2014/07/07(Mon) 23時半頃
|
少年探偵団 ガーディは、メモを貼った。
frigidity 2014/07/07(Mon) 23時半頃
童話作家 ネルは、メモを貼った。
pochi_ro 2014/07/08(Tue) 00時頃
|
[彼が足から逃れ様とするなら、今更引き止める事も無くそれを解くだろう。吐き捨てる様な呟きには小さく眉を上げて。すっかりと元気を無くしてしまった彼に、変わらず懐疑の視線を向ける。
とはいえ何にせよ、一応窮地は脱したのだろう。そう考えれば、ほうとため息を吐き出す。――けれど笑みを乗せた顔が再び近付いてくれば、ほんの少し目を見開いて、思わずその顔を見詰めた]
――本音?
[落とされた言葉に目を瞬いて。一体何が本音だというのか。ふとそんな事を考えるけれど。すぐにその言葉の真意に気付けば、眉を寄せて苦笑する。
嘘だろう、また詰まらない冗談だな。そう言おうとしたのだけれど。 啄む様に落とされた唇と、おどける様に傾いだ首に、もう数度瞬く。半ば呆然としたまま離れる体を見送れば、無意識の内に言葉を落としていた]
何だ。あんた、本当に私に惚れてるのか?
[まさか違うだろう、そんな声音でもって首を傾げた。 もし本当にそうだとして。これ以上の笑い話は無いと、そう思うのだけれど。妙に落ち着いてしまった相手の手前、嘲笑う事も出来ずにただただ不思議そうな視線を向ける]
(67) 製菓 2014/07/08(Tue) 00時半頃
|
|
[……せめて先の様にからかう口調であれば、腹を抱えて笑えたものを。ほんとうに、冗談のタイミングの分かっていない奴だ。
彼がピアスを探す様を、見るとはなしに見て。呆れた様な視線と目が合えば、ぐっと眉を寄せた]
……好きでこうしてるわけじゃない。 クソ、手ぐらい貸せよ……。
[ぐらぐらする頭を抱えて、どうにか立ち上がる。まるで自分は関係無いみたいに言ってくれるが、一体誰のせいでこんな事になっていると思うんだ。 覚束無い足取りで、どうにか彼の対面にある椅子まで辿り着いて。静かになってしまった彼に、もう一度首を傾げる]
――変な奴だな、あんた。
[言う事も、やる事も。全てが全てディーンの理解の範疇外だ。だというのにそれが当然という顔をして、此方を傷付けて。立場が危うくなれば癇癪を起こして。――そのくせ今は、ディーンを治療しようと準備などして。
……随分とまあ、情けない奴だ。可哀想な、奴だ。 ふ、と。目を伏せて哂う。嘲笑めいたそれが、彼に届いたかどうかは分からないけれど]
(68) 製菓 2014/07/08(Tue) 00時半頃
|
|
[彼の呟きを聞けば、体重を預けたまま目を閉じ、耳に響く心臓の音と温かい体温を感じて。恐らく年下であろう彼はまるで年上の大人のようで、なんだか不思議な感覚に感じる。情けないなあ、なんて思う反面そんな彼を頼もしく素敵に思えて、どちらが大人か分からないね、と呟いた。 返事を聞く前に唇が重なり、短いはずなのに長く感じられる時間と静寂に時が止まったようにも思えて。いっそ、このまま時間が止まってしまうのも悪くない、と心の中で思って。]
……ん、よろしくね。
[照れ臭そうに答えれば、彼の質問に1度小さく頷いて。それから彼の顔を見つめると長い前髪を手でよけ、彼が反応をするよりも早く唇を重ねた。 唇を話せば悪戯っ子のように笑みを浮かべて彼の様子を伺う。とはいっても、文句や小言は聞き流すつもりだけれど。]
痛む……?
[ふ、と彼の首筋に視線を移すと問う。あれからどれ位時間が経ったかは分からないけれど、出血は収まっただろうか。]
(69) 豆 2014/07/08(Tue) 01時頃
|
|
[頭を抱えて立ち上がる相手>>68を助け起こすこともせず。此方とて、傷を負って疲れているんです、なんて理由を付けて、あくまで椅子に座って相手を待つ。 変な奴だ、と投げられた言葉には、否定とも肯定とも取れるような苦笑を一つ浮かべて見せて。 その後に見えた――何処か嘲笑じみた彼の笑みに、また傷を抉ってやろうかと伸びかけた手を握り込む]
(……流石に倒れますよ)
[自分へと言い聞かせるように胸中で呟き、何とか苛立ちを霧散させる。 代わりに溜息をひとつ、軽く顎を持ち上げて開きに開いたその傷を露にさせて。 そうしてただひたすらに無言のまま、見るからに悪化しているその傷の処置を進める。
処置の最中に、先程聞き流した彼の一言>>67をぼんやりと思い返しながら]
…さぁ。惚れてるんじゃないですか。 少なくとも執着はしてますよ。
[処置を進める手を止めぬまま、視線も傷へと向けたままに。ポツリとそれだけ呟けば、何事も無かったかのようにまた手を動かす。 依然として、耳も頭も痛んだけれど。その痛みを与えた彼に、苛立ちが無かったわけではなかったけれど]
(70) ねこんこん 2014/07/08(Tue) 01時半頃
|
|
[彼の返答など、どうでも良かった。 ただ、聞かれたから答えただけだ、と。
そうしてやがて、顎とそして耳の処置が終われば、鮮血に染まった自分と相手の服を見て、思わず失笑を零す]
お互い、酷い格好ですね。 スプラッタ映画にでも出ますか。
[あぁ、でもそれにはもう少しグロテスクにならないといけませんかね、なんて。 冗談めかしてそう言うと、新しい包帯の当てられた傷を指で軽く弾いてやれば、彼は痛みに呻きでもしただろうか。
ガーゼの当てられた相手の耳へと手を伸ばし、避けられでもしなければその傷を指でそっとなぞっただろう。 そうして触れる事が叶ったのなら――腰を上げてその、頭を。軽く抱き耳元に顔を埋めただろうか]
(71) ねこんこん 2014/07/08(Tue) 01時半頃
|
|
えぇ、そうですね。好きですよ。 ……これは、本音です。
[諦めたように、ポツリ。 顔を見せぬまま、極々静かに告げたその告白に、彼は嗤うだろうか。青ざめるだろうか。 そんな事は何方でもいい。何方にしても、愉快な事には変わりが無い筈だったから。
嗤うのならば、それこそ容赦なくまた嬲ってやれる。その心を折れずとも、疲弊させるくらいはしてやれる、と。 嗤わず、青ざめでもするのなら、それはそれで愉快な事だ、と。 今日は何度も、彼にはしてやられているのだから。
ならばせめて、この最後の嫌がらせくらいは。 ――成功する事を、願って]
(72) ねこんこん 2014/07/08(Tue) 01時半頃
|
|
[廊下を歩み進めて、端っこの階段までたどり着く。 エレベーターは狭っ苦しいのと、内臓ふんわりするの好きじゃないし。 4Fから階段も、地味に面倒ではあるけど。
とん、とん、一歩ずつ、緩いペースで階段を下る。
そうしながらポケットから半ば癖付いた動きで、イヤホンを引き摺りだした。 それにつられる形でプレーヤーまで出てきて、細いコードを支えに不安定にぶらぶら揺れるから、空いた片手で受け止める。 片手が動かせないってのは、思ったより不便だよね。 受け皿にするくらいしか出来やない。]
――…、
[浅い溜息を吐き零して。イヤホンを耳に引っ掛けてから、プレーヤーを持ち直してボタンを押した。 一段おりる度に画面がぶれて見辛いから操作に少し手こずる。]
(73) frigidity 2014/07/08(Tue) 02時頃
|
少年探偵団 ガーディは、メモを貼った。
frigidity 2014/07/08(Tue) 02時頃
|
[…>>56彼に拒否されたことは、今まであっただろうか。要求ばかり重ねた覚えもないけれど。 いつも小言を漏らしながらも決して無下にしなかった彼は何と無く滑稽で、嫌いになれないものだ。]
[睨んだものの、顔を逸らすのは目を追われる気まずさもあって。分かりきった様に言われた言葉も大して快くはなく。 淡々とした言葉には、無愛想に僅かに視線を送るだけで応えた。]
[>>57穏やかに答えられた言葉には、隠し込んでいた期待が思わず湧き上がる。 外出、なんて。今まで抑制されてきたそれが叶うなんて。そうしたら愛しい妹にも自分から会いに行けるだろうか。 口元が思わずにまりと緩んで、見せないようにと顔を伏せたけれど、語調からは滲み出ただろうか。押し殺した喜びが。]
ああ、うん、押し花くらいは自分でやる。 朝がのためにな。
(74) 鹿さん 2014/07/08(Tue) 02時半頃
|
|
[改めて伝えられた堅苦しい祝いの言葉も何処かこそばゆくて。そりゃどーも、と素っ気なく返しつつも溢れ落ちた希望は目に見えていただろう。
暫ししてからまた相手をチラリと見やって、思い付けば堅苦しい言葉に合わせるよう、ここでようやく掴んでいた腕を離して]
ありがとう、
[首から下げられた(もしくは耳に掛けていたか)色眼鏡を取り上げると、口元へ寄せ、フレームの傍に唇を触れさせる振りをして口付ける。ちゅ、と舌先で僅かな音も作り鳴らしながら。
威厳ある騎士が女王への敬愛を示すように、まぁ指先にでも落とせれば良かったのだろうが。からかうにはこれで十分だろうと。
相手の表情はどうだっただろうか、そう一瞥した時に笑いを堪えるよう歪ませた目元と口元を、見られてしまったかも知れないが。]
(75) 鹿さん 2014/07/08(Tue) 02時半頃
|
|
[最中に落とされた言葉に、少し目を見開いて。何でも無い事の様に言う彼を、じ、と。見詰める。 尋ねておいてなんだが、無視をされるか、馬鹿にされるか……そんな反応が返ってくるものと思っていたから、反応も出来ずにただ固まるだけになる。
返事など要らないという風に処置を続ける彼に、一つ嘆息して。なるほど、と。小さく言葉を洩らした。なるほど、正しく本音だったわけか、と]
今はもう、そんな気分じゃ……ッ、い゛、 ……あんたなあ、
[久々に出た話題に、それはもう必要無いと返そうとした所で傷を弾かれ、じろりと睨んでやる。何だ、照れ隠しかなにかのつもりか。そんな風な事を考えたけれど、まさか口に出来る筈も無く。
耳をなぞる指先に、小さく目を細めて。腰を上げて近付いてくるその体を拒絶する事も無く、ただ見詰めた。 拒絶した方が良いのかもしれない、とは。思っていたのだけれど]
(76) 製菓 2014/07/08(Tue) 02時半頃
|
|
――ああ、そうか。 いや、存外悪い気分じゃあないな。
[静かに落とされた告白に、く、と口角を上げる。そうしてすぐ目前にあるその体に、媚びる様に頭を擦り付けた。 ――嗚呼、なんて滑稽な奴だろう。散々虐げて、見下していた相手に、愛の告白をするだなんて。 これが本音だとは、とても思えないけれど。こういう惨めな冗談になら、乗ってやってもいい。
己の頭を抱く彼の手を軽く引き、そのまま手を伸ばしてその体を抱き締める。 今までディーンがこういう事をすると、彼は随分嫌がっていたけれど、今回はどうだろうか。振り払われたり、していないと良いのだけれど]
……で? あんたは私にどうして欲しいんだ?
[参考までに聞いてやるよ、なんて。笑うでもなく、嫌悪に顔を歪めるでもなく。至極真剣な表情で言う。 勿論その根底にあるのはただの好奇心だけれど……彼にそれが分かるかどうか。
抱き締められていたのなら、その哀れな背中を、そっと撫でて。偽りでしかないその行為に、彼はどう感じるだろう。そう思うと、ちりと燻る嗜虐心のままに、その首筋に吸い付いた]
(77) 製菓 2014/07/08(Tue) 02時半頃
|
|
[顔は伏せられても、俯いた彼から聞こえる言葉>>74は、常よりもどこか柔らかく聞こえる。 長い間、しかも謂れのない妄想に取り憑かれながら、真っ白い病棟へ閉じ込められていたのだ。外への渇望も近付く解放への感慨もひとしおだろうと、素っ気ない言葉>>75にも目元を和らげた。]
そういえば貴方、本が好きだって仰ってましたよね。 きっと朝顔さんも喜びます。
[食堂での出来事を思い出しながら、少女にも目を遣って、薄く笑う。 そこで僅かの間沈黙した相手に、掴まれたままの手をどうするべきかと視線を彷徨わせながら、その挙動を伺った。
向けられた目線とともに離された腕に、意識を向けるよりも前に。]
あ、ちょっと、………っ、
[取り上げられた眼鏡と、クリアになる視界と。 今度は何をするつもりだと、なかば呆れながら上げかけた声は、すぐに詰められた。 先まで身に付けていたものに落とされた唇と、妙に可愛らしい音と。 理解するよりも先にかっと熱を持った頬は、動揺ゆえか、羞恥ゆえか、そんな判別をする思考の余裕もなかったけれど。]
(78) g_r_shinosaki 2014/07/08(Tue) 04時頃
|
|
……っな、んですか、それ。
[顔を隠そうにも、そのための眼鏡は外されて相手の手の内にある。 こちらを伺うように向けられた視線からは、咄嗟に顔を背けようとして。けれど彼らしくもなく緩んだ表情に気付けば、唇を噛んでそれを留めた。]
……、揶揄うのはやめてください。 まったく、貴方の考えていることは、…やっぱり良く、理解らない。 …けれど。
[俯いて火照る頬を押さえながら、瞳だけを上げて僅かに高い位置にある赤色を睨む。恨みがましげな声音で覇気の削がれた小言を呟いてから、手を離して。]
そんな顔が出来るのは安心しました。 ……そっちの方が、僕は好きですよ。
どういたしまして。…良かったです。
[眼鏡を持つ彼の手元に手を伸ばしながら、視線は眼鏡へと落としたまま呟いた。 きっとこれから、彼の表情はもっと豊かになるのかもしれないと。そんな表情を見られただけ良しとするべきか、と。 敵意を向けられこそすれ、彼からは悪意を感じた事はないから。どうしても強く当たることのできない自分を恨みつつ、その指先からやんわりと取り上げようとする。 それが叶ったならば、顔に戻そうとしてから暫し悩んで、結局胸に提げるに留めただろう。]
(79) g_r_shinosaki 2014/07/08(Tue) 04時頃
|
|
/* 忘れないうちに延長しておきますね
(*1) 明治 2014/07/08(Tue) 11時半頃
|
|
[まるで、媚びるように。 思いの外拒絶されないばかりか、軽く抱いた頭に擦り寄られ>>77、ぱちりと目を瞬かせ。 そして、笑う。相手の上がった口角は見えずとも、きっと今彼は笑っているのだろう。
悪くない、と。そう言いながら、まるで自分を抱き締めるように手を引く彼には、流石に閉口したけれど。 ――なかなか、捨て身の嫌がらせをしてくるものだ、と]
…別に、どうも。 何もしてくれなくて結構ですよ。
[随分と真剣な顔で聞いてくる彼には、一言そう返答を。彼がその問いをどういうつもりで聞いてきたかは分からないが、元々何かを"して貰う"気など更々無い。
彼に何かをして貰わずとも、手離す気などありはしない。その傷を抉ったその事実を、後悔した事など一度も無いと。 ――彼は何か、勘違いしているのだろうか。彼は自分が、支配する側に立ったと錯覚でもしているのだろうか。 例え"本音"を告げようとも、その傷が消えない事には変わりないのに。
――残念でしたね。無様に君に縋る俺を、期待でもしましたか? なんて。小さく呟いたそれが、彼の耳に入ったかは分からないけれど]
(80) ねこんこん 2014/07/08(Tue) 11時半頃
|
|
…あぁ、それとも。 頼めば何か"してくれる"んですか。
[小さく肩を震わせながら、一言。 まったく、一体どういうつもりだか。抱き締めた背を撫でる手の感触に、ぞわりと背筋が粟立った。 嗚呼、本当に生意気な事を。その紛い物の触れ合いで、此方がどうする事を期待しているのだろうか、と。
変わらず痛み続ける頭と、纏わり始めた不快感に眉を寄せていれば、首筋へと吸い付く柔らかな感触。擽ったいそれに一瞬目を見開くと、すぐに堪らず吹き出した。
クスクスとまるで愉快に笑いながら、項垂れるように触れた肩へと、少し重くなってきた頭を預ける。 嗚呼、駄目だ。いい加減不快極まりない。少し冷えたその体温も、嘘にまみれたその触れた唇も]
(81) ねこんこん 2014/07/08(Tue) 11時半頃
|
|
元々、執着は酷い方なんです。 逃がすつもりはありませんよ――例え君が、拒もうと。
[ひとつ。その血で赤く染まったシャツのボタンへと指をかける。大した抵抗が無ければ、そのままボタンを外し、するりと手を滑らせたであろう。 そうして喉元を締め上げながら、小さく動く喉仏へと歯を立てるくらいはしただろうか。
歯を立てたのなら、赤まったその喉へと舌を這わせ、彼がしたように小さく吸い付きくらいはしたかもしれない。 いつになく饒舌な自分に、吐き気すらも覚えながら。
嗚呼。一体何をこんなに掻き乱されているのだろう。たかだか鼠ごときに、情けない。 ――今更何を、望むと言うのか]
(82) ねこんこん 2014/07/08(Tue) 11時半頃
|
|
[照れ臭そうに頷くレティーシャに満足気に笑って居ると突然前髪をどかされ、ただでさえモノクロだった視界を黒くしていたものが無くなりレティーシャがハッキリとその目に映った]
なっーー!?
[何するの!?と言おうとしたその口は発言を許可される事は無くレティーシャに塞がれてしまった。今度は先程とは違い一瞬何が起きたのかわからないくらいだ。気が付いたら悪戯っ子のような笑みでレティーシャがこちらを見ていた事くらいで]
……えっち
[動揺の果てに出た言葉はただ小言でも何でも無く目を見られたであろう事からの恥ずかしさだった。素顔を見られたのは2人目だけれど未だに慣れる事はなく、むしろ気恥ずかしさだけが増していた。その頬は誰から見ても真っ赤だっただろう]
んーん、痛まないよ。へーきへーき
[全く痛まないと言うわけでもないが、下手に心配をかけたくない一心で痛みが無いようにした。勿論嘘は見抜かれるだろうが、レティーシャの反応はどうだっただろうか]
(83) 黒猫音 2014/07/08(Tue) 11時半頃
|
ガーディは、さくさくぱんだおいしい
frigidity 2014/07/08(Tue) 12時頃
|
好きな人の顔を見たらえっちなんだ?
[悪戯っ子のような笑みを浮かべたまま首を傾げて見せると、珍しく動揺している彼を見つめて満足気に赤い頬に触れた。]
――すごく赤い。
[普段見せない彼の瞳はとても綺麗で、隠しているなんて勿体無いなぁ、なんて思ってどうして目を隠しているの?と聞いてみる。彼が答えたくないようならば深くは聞かないだろう。それはそれで、他人が見たことない彼を知っている、という優越感を感じるわけで。]
そっかぁ、それならよかった……。
[彼の嘘には気付いたけれど、そんな素振りを見せずに呟く。――これじゃあ、また同じことの繰り返しになるかもしれない、と思考を巡らせて。少しの沈黙の後にぴしり、と彼の額を前髪の上から指で弾いた。]
(84) 豆 2014/07/08(Tue) 13時頃
|
|
わたしには、隠し事は通用しないんだぞー?
[いつかマリーにやったように、親指と人差し指で輪っかを作って片目にあてて見せると冗談めかして言ってみる。それから小さく息を吐くと、何を考えているか分からないけれど、気を使わないのっ、と拗ねている振りをしてみせて。嘘を吐くのをやめてほしい、とはもう思わなくなっていて、ゆっくりと彼が本音で話してくれる日を待っていよう、と密かに思った。]
(85) 豆 2014/07/08(Tue) 13時頃
|
|
――別に、構わんよ。 今は特別気分が良い。
[意味深に問うてくる彼に、笑みすら浮かべて答えてやって。自分の接触に不快そうな反応を返す彼に、より口角が上がった。
吹き出されても、特に気分を害す事は無く。 肩を震わせ、笑い声を零しながら預けられる頭の、そのくすんだ白髪に自らの手を埋め、手の内で弄ぶ。 ……髪を弄るのは、彼のお気に入りの様だったから。そんな皮肉めいた事を考えつつ、まるで櫛を通す様に指を滑らせた]
拒む?何故私が拒むんだ? ……ふ。こんなに楽しいのに。
[少なくとも今は、拒む気なんて起きやしない。 眉を寄せたり、笑みを作ってみせたり。彼が自分の一挙一動に表情を変える限りは、こうやって遊んでやるつもりだ。
ボタンを外す手には、特に抵抗を示す事も無く。肌を滑る掌にも、少し体を固めただけで、振り払う事はしなかった。 締め上げられる喉元に、小さく眉を寄せて。彼が噛み付き痕を残すのならば、痛みに体が跳ねただろうが、それだけだ。呻きともいえない吐息を洩らして、ただ沈黙を貫こうとする]
(86) 製菓 2014/07/08(Tue) 13時半頃
|
|
[――まるで受け入れる様なこの所作を、彼はどう捉えるだろうか。そう考えると、思わずくつ、と。喉が鳴った。ただの嫌がらせだと捉えられても良いけれど。少しでも希望を持ってくれたらより面白いに違いない。
まあ、そもそも彼が自分に何を望むかすら、分からないのだけれど]
……は、ぁ。
[深く息を洩らして、覆い被さる体に改めて腕を回す。 これ以上は、流石に許すつもりは無いのだけれど。さて、どう逃れたものかと思考を回そうとしても、考えるそばから思考の糸が千々に切れていく。
随分頭がぼぅっとしてきた。ただでさえ体力の無い体に無体をはたらかれ、その上血を無くし過ぎた。 視線がふらりと揺れて、彼に添えた手の感覚も、随分ぼんやりしてしまっている]
ああ、クソ、
[折角楽しくなってきた所なのに。このまま倒れ込むのだけは嫌だ。胸中でそんな事を考えながら、回した腕に力を入れる。そうして縋る様に彼の体に寄り添って、浅い息を繰り返した]
(87) 製菓 2014/07/08(Tue) 13時半頃
|
ガーディは、ネルにさくさくぱんだ
frigidity 2014/07/08(Tue) 14時半頃
|
[まるで受け入れるような彼の様子>>86に、小さく口端を歪め。痛みに身体を跳ねさせつつも、呻くような声だけを漏らし、只々沈黙を貫く様子に首にかけた手を解く]
(…忌々しいですね、本当に)
[只一度。只一度だけの失態で、と。相変わらずの、自分の詰めの弱さに言葉も無く。 嗚呼、やはりもっと追い詰めておくべきだったのだろうか。それこそ、刃向かう気力も失う程に。
髪を梳く手に小さく眉を寄せつつも、返したのは小さな嘆息一つだけ。 相手の声音に滲む色も、きっと上がっているであろう口角も。そしてまるで楽しむような様子だって、察してはいたのだけれど。 しかし何故だか、先程よりは苛立ちも少なく。
此方の内にまで入ってきそうなその体温は、相も変わらず不快だったけれど。それでも特に何もせず、ただぼんやりと甘受したのは。 ――思いの外、心地が良かったから、だろうか]
…大丈夫ですか。
[力無く預けられた身体>>87に、そして短く繰り返される浅い呼吸には呆れたような一言を。 "そうなると思いましたよ"、なんて呟きながら、溜息をひとつ。 そうしてゆっくりと身体を離して腰を上げ、嘔吐物やら何やらで汚れたシーツを剥がし始めた]
(88) ねこんこん 2014/07/08(Tue) 14時半頃
|
|
[剥がしたシーツと白衣を適当に床へ放り、棚から出したシーツをぞんざいに広げれば、椅子に座る彼の額へと手を当てる]
一眠りどうぞ。 暫くはここに居ますよ。
[そう言いながら、冷たい相手の手を取ろうと手を伸ばして。彼が自分でベッドに入る力があるのなら良いのだけれど。
もしもその力が無かったのなら、態とらしく溜息を付いてみせでもしただろう。そうして嫌々ながらに、なるべく揺さぶらぬよう、その身体をベッドへと運んだだろうか。
そうして彼をベッドに放り込むと、傍らに引いた椅子に腰掛けて、ぐったりと背もたれに体重を預け。 ――此方もいい加減、頭痛が限界だ。 痛む耳と頭に眉を顰めつつ、その痛みに苛立ったように血の滲んだ傷を指で抉るように押せば、強い痛みに息を詰め。 嗚呼それでもほんの一瞬だけ麻痺してくれたその痛みに、嘆息と共に目を伏せた]
(89) ねこんこん 2014/07/08(Tue) 14時半頃
|
|
………、
[ふ、と。軽く視線を逸らし、暫しのあいだ思案するように目を伏せる。
"して欲しい事"。 そう言われて只一つだけ、思いついたものがあった。ただそれを口にするのは少々――躊躇われて。
しかしやがて諦めたような溜息をつくと、包帯の巻かれた相手の耳へと視線をよこす。先程歯を立てたその耳朶へと伸ばした手は、果たしてそこへと届いただろうか――この状態で、振り払えるとも思えなかったが]
(……後で一つだけ、聞いて貰いましょうか)
[彼が、本当に大人しく聞き入れるとも思えなかったけれど。それならそれで、今迄通りに無理矢理聞き入れさせれば良いか、と。
――一度歪んだ思考は、中々元には戻らないものですね、なんて。 そんな苦笑と共に、医者は伸ばした手を引いただろうか]
(90) ねこんこん 2014/07/08(Tue) 14時半頃
|
|
[どうして目を隠してるの?と問われればレティーシャの顔を直視する事は出来なくて。ただ深い意味など無く]
……目を合わせるのが、怖いから
[震えた声でニヘラと笑う余裕が無いのはバレバレだろう。自分を取り繕う暇などなく本心からそう言ったが笑われるだろうか 額をパチンと叩かれれば慌てたように前髪を戻し、目を見られないようにしてレティーシャから自分の素顔が見えないだろうと確認するとまたいつものようにニヘラと笑った]
ニハハ、ちゃんとそのうち話すよ。でも今は少しこうしてたいかにゃー。なんちゃってね
[レティーシャを抱きしめる腕に少し力を加えると全身が密着するのがよくわかった。服の上からでは相手の鼓動が伝わらなかったが、レティーシャの頭を抱えてその頭に顔を埋めた]
……良い匂い
[安心出来て、それでいて時間がゆっくり流れるような。もしもずっとこのまま居られたらどんなに幸せだろうかとレティーシャの耳元で呟いた。その際に耳に息がかかってしまったが、どういう反応だっただろうか]
(91) 黒猫音 2014/07/08(Tue) 15時頃
|
|
……別に。
[平気だ、と。振ってくる呆れの声に眉を寄せて。支えが無くなればそのまま倒れそうになるけれど、どうにか持ち堪えた。
手を引かれ、立ち上がろうとすれば蹈鞴を踏む。結局彼の手を借りる事になったのは酷く癪だったが、まるで医者の様に此方の体を労って移動させる相手に、思わず苦笑を洩らした。変な所で気が利く奴だ、などと。失礼な事を考えながら。
ベッドに体を横たえて、霞む瞳で彼の方を見やる。 椅子に預けられた体と、強く顰められた顔を見れば、ほんの少し、悪い事をした様な気がして。そもそもあちらがやってきた事だし、それ以上の事をされた自覚はあったけれど。だが、どうにも甘くなってしまうのは、何も彼に対してだけではない。
痛むらしいその頭を撫でてでもやろうかと、重い手を持ち上げる。 けれど結局それは彼に届く事無く、ぱたりとシーツの上に落ちた。――その頭を撫でたなら、彼がどんな表情をするか。少し興味があったのだけれど]
(92) 製菓 2014/07/08(Tue) 16時半頃
|
|
――いい、寝ない。
[どうぞという言葉にはすげない返事をして。とてもじゃないが眠る気分になんかなれない。 吐かれたため息と、伸ばされた手に、ちらと視線をやる。耳朶へ触れられれば、多少の痛みを伴えど、ただ眉を寄せるだけでそれを受け入れた]
おい、言いたい事があるなら言えよ。
[気不味げに逸らされた視線と、無遠慮に伸ばされた手と。そこに何かの意思がある事は分かったから、まるで躊躇っている様な彼に促しの言葉を投げた。
――一体何を取り繕おうというのか。どんな事だって、無理矢理従わせてきたくせに。今更それを躊躇うだなんて。しかも此方は何でもしてやると、暗にそう言ってやったのに。
ふん、と。一つ鼻を鳴らして。引かれそうになった彼の手を掴む。勿論、そんな手はすぐに振り払えただろうけれど。振り払われたとしても、それを追ったりはしなかっただろう。
彼の手が取れたなら、それを支えにして体を起こす。取れなかったなら、ただ自分の手で起き上がるだけだ。 そうしてベッドの上で立て膝をついて、椅子に座る彼の対面に座っただろう]
……はやく言え。
[そうしてもう一度促してやれば、彼はどうしただろうか]
(93) 製菓 2014/07/08(Tue) 16時半頃
|
|
[引こうとした手を掴まれ>>93、体重を掛けられれば、反射的に腕に力を込めて、結果的には彼が起き上がる手助けを。 寝ない、という彼には一言、"倒れても知りませんよ"、と忠告だけは投げておいたけれど。
手を持ち上げるのも億劫な癖に、と先程ぱたりとシーツに沈んだ腕>>92を思い起こし。しかしそれでも起きると言うのなら、勝手にすれば良いと、それ以上は口を噤んだ]
………、
[彼が起き上がったのを確認すれば、握られた手を軽く振り払う。 促される声にやはり沈黙を続けながら、対面に座る相手の瞳を何の表情もなく暫く眺め――しかしやがて、ふ、と小さく笑った]
…じゃあ、一つだけ。 その耳、開けても?
["聞いてくれるんでしょう"、と。目を細め、何処か投げやりな眼差しを向けながら、形だけの質問を。 ポケットから乾いた血の付いたピアスを取り出し、指先で弄りながら、相手の耳へと視線を向ける]
(94) ねこんこん 2014/07/08(Tue) 18時頃
|
|
君のせいで、付ける場所が無くなってしまいましたから。 代わりに付けておいてくれますか。
["人の耳を引き千切った責任くらい取って下さいね"、なんて。そんな何とも自分勝手な要求と共に告げた言葉を、彼は拒絶するだろうか。 ――否、きっと拒絶するだろう。妙に確信めいた考えに小さく肩を竦めながら、手の中にある赤い石を見つめる。
そもそも万一受諾されたとしても、もしかしたら、知らぬ内に捨てられる可能性だって十分にあるだろうに。 なのに、何故。手放そうと思うたのだろう]
……一応、大事な物なので。 無くさないで下さいよ。
[言うた後には、苦笑をひとつ。 嗚呼、こんなただの"口約束"に、何の効果もある筈が無いのに。 拘束力も何もない、こんな意味の無い約束を交わした所で、何の保証も無いと言うのに]
(95) ねこんこん 2014/07/08(Tue) 18時頃
|
|
(……馬鹿らしい)
[――そう、思うのに。 もう笑みを浮かべる事すらせず、相手の顔を見ることすらせず。手の中でピアスを弄びながら、軽く目を伏せて返答を待つ。 彼がもし、自らの意志で捨てたのであれば。それはそれで――構わないか、なんて。 浮かんだ自分の考えに、少なからず驚愕しながら。
拒絶されたならば、無理矢理にでも開けてやろう。そう、思いはするのだけれど。 嗚呼、どうにもそこまでの力が出そうにないのは、この耳と、頭の痛みのせいなのか、それとも]
(どうかしてますよ、我ながら)
[――ほんの少し、針の先程度に抱いてしまった…期待の為だろうか]
(96) ねこんこん 2014/07/08(Tue) 18時頃
|
|
[被される様に落とされた問いに、少し眉を下げて首を振る。 けれどそれに続いた言葉には、小さく目を見開いて。彼のその真意を知る事が出来れば、ほぅ、と。吐息を吐き出した。
返された言葉は酷くあたたかく、じわじわと胸に広がっていく。 からかう様に付け足された言葉には、馬鹿正直にゆるりと首を振った。――まさか、彼が同じ事を思っていてくれているだなんて、考えた事も無かったから]
それは……知らなかったな。 ……その、嬉しいよ。
[ほんの少し頬が上気するのを感じながら、彼が自分の髪で遊ぶのを面映い気持ちで見守った]
どれだけ一緒に居たと思っているんだい。 そんなの、苦でも無いよ。
[引かれるまま、此方からも彼の瞳を覗き込んで。しっかりと目を合わせて、答えを返した。 この答えを、彼も望んでくれている筈だと、そう考えながら]
(97) 明治 2014/07/08(Tue) 21時頃
|
|
――カリュクス、
[そっと彼の名前を呼んで、顔を近付ける。 そしてもし許されるのならば、その白磁の髪をかき分けて、陽の透ける額に口付けを落とすだろう]
(98) 明治 2014/07/08(Tue) 21時頃
|
|
……耳?
[彼の視線の先、己の耳朶に触れながら、小さく首を傾げた。 けれど取り出されたピアスと続けられた言葉に、そういう事かと納得する。
それが思いの外殊勝な願いだったものだから、思わず肩透かしをくらった気分になった。 彼の事だから、もっと無理難題を押し付けてくるかと思ったのだけど。(そうであれば、考えるべくもなく断っただろうが)]
……あんた、そんなに私と噂になりたいのかよ。
[揃いのピアスを片耳ずつ、だなんて。噂してくれと言っている様なものだ。 それを揶揄する様に、心底嫌そうな顔で悪態を一つ。 けれど続けて仕方無いな、と呟けば、髪をかきあげて耳にかけた。
どうやら彼は、最初からこの願いが聞き入れられるとは思っていないらしい。 であれば余計聞き入れてやろう、だなんて。そんな天邪鬼な気持ちが首をもたげたものだから、自分でも驚く程すんなりと、その願いを肯定していた]
(99) 製菓 2014/07/08(Tue) 21時半頃
|
|
まあ、髪で隠れるだろう。 ……切ろうと思っていたんだが、それじゃあ切れないか。
[眉を寄せて、面倒臭くさそうに言って。くるくると毛先を指で遊ばせる。 けれど失くすなと言われれば、眉を上げて怪訝そうな視線をそちらに向けた。
"大事な物"……果たしてそれは本当だろうか。だとしたら、何故自分などにそんな物を押し付けようとするのか。 まさか本当に惚れてるわけでもあるまいし、と。解せぬ表情を続けながらも、一つ首肯する。 身に付ける……しかも肌に貫通させるものだ。そうそう失くしたりはしないだろう]
おねだりを聞くのは一つのつもりだったんだがな。
[失くさないよ、と。何でも無い事の様に言って。此方を見ようともしない相手を、苛立ちのままに睨み付ける。
――お願いする立場だというのが、分かっているのだろうか。否、分かっていないのだろう。どうせいう事を聞かないのであれば、無理矢理聞かせれば良いとでも考えていそうだし]
……痛くするなよ。
[せめてもと最後にぼそりと付け足して、彼が動き出すのを見守った。 ……穴を開ける道具を持っている様には見えない事が、酷く不安だったけれど]
(100) 製菓 2014/07/08(Tue) 21時半頃
|
|
クシャちゃんにも怖いものがあったんだね、
[人間らしくて良いと思うよ、と続ければ軽くフードの上から頭を撫でた。いつも笑っている彼でも恐怖や不安といった感情を持ち合わせているのだ、と分かれば嬉しく思えて。]
――今度はちゃんと待ってるから。
[そう答えれば恥ずかしそうに目を伏せ、夢のような恋に身も心も浸りきる。彼を想えば想うほど胸は締め付けられるように苦しくて。それは心地の良い苦しさで、いくらでも耐えられるような感覚に感じられた。――きっと、もう刃物は必要ないだろう。]
ん、ふ……くすぐったい……、
[耳にかかる吐息にもそり、と身体を捩らせ甘い声を漏らせば小さな声で呟いた。不意に漏れた声に恥ずかしそうに口を手で覆えば誤魔化すように笑ったが彼はどう思っただろうか。どちらにせよ、なにか仕返しをしてやろう、と画策して。]
(101) 豆 2014/07/08(Tue) 22時頃
|
|
(………楽しんでますね、これは)
[掻き上げられた髪には、す、と眉を不服そうに寄せて見せる。 どうやら彼の意趣返しは、未だ続いているらしい。 此方の予想の尽く逆を行って見せてくれる彼に、それはそれは不服だった。しかしそれでも、意趣返しの為に痛みと、傷までも甘受すると言うのであれば。 ――少しくらいは、我慢しても良いかもしれない、と。
しかし続いた言葉>>100には、流石に笑いを禁じ得なかったようで]
…おねだり、おねだりですか。 ………あぁ、そうですね…ックク、確かに。
それはどうも。君はお優しいですねぇ。
[髪を掻き上げ、何とも偉そうに言って見せる彼を前に、堪え切れなかった笑いが零れる。顔を逸らし、それでも堪えようとしてみせるのだが――やはり無謀だったようで。 揶揄るでもなく、嘲るでもなく。只々愉快に楽しそうに、笑い転げてみせた。
ひとしきり笑い終えれば、軽く噎せながら相手の方を見上げ、落ち着かせるように咳払いをひとつ]
(102) ねこんこん 2014/07/09(Wed) 00時半頃
|
|
それは確約できませんよ。 一度言ったんですから我慢して下さい。
["精々、悲鳴をあげないように"、なんて。 どうやら不安に駆られているらしい彼には、もう一つ不安をプレゼントしておいてやろうか。 ここまで来たら、後には引ないだろうから――まぁ、実際に"痛くするか"は…まだわからないけれど。
車を引けば、その中を漁り何かを探す。やがて幾つかの注射針を見つければ、これでいいか、とその中で一番太いであろうものを手に取り、彼の方を向き直る]
そう言えば、噂はもう手遅れなんじゃないですか…もしかしたら。
[消毒綿を手に、耳の包帯を外そうと手を伸ばし、"ある青年"の顔を思い起こして。 …実際の所は、先程部屋を出た時に鉢合わせた看護師の様子から、どうやら彼の危惧するような事態にはなってはいなさそうだったけれど。 それでもその事を思い出させれば、彼は一体どんな顔をするだろうか、と]
(103) ねこんこん 2014/07/09(Wed) 00時半頃
|
|
しかし君も本当に素直というか……馬鹿というか。
[呆れたようにそう呟くと、耳たぶを軽く引き、開けたばかりの針をそこへとあてがう。 ――わざとゆっくり、痛くしてやりましょうかね。 そんな悪戯心が、ふと頭を擡げ。あぁそれも中々楽しそうだ、と目を細めてにやりと笑ってみせた。
――けれど。]
……ほら、悲鳴をあげる準備はいいですか。
[クスリ、と。言うが早いか、医者は手にした針を、血の滲んだ耳の肉へと一気に突き立てただろう。彼が激しく動きでもしない限り、正確に、その箇所を貫いただろうか。
――本当は、ゆっくり突き立てて、じわじわと悲鳴を上げる様を楽しもうかとも思うたのだけれど。
"失くさないよ" 何ともなげに呟かれたその一言に免じて、ほんの少しだけサービスしてやった事は、胸の内だけにしまっておこうか]
(104) ねこんこん 2014/07/09(Wed) 00時半頃
|
|
は? お、おい。まさかそれで開けるってんじゃあないだろうな?
[彼の取り出した注射器を見て顔色を変える。だってまさかそんなもので開けるだなんて思わないだろう!
けれど当然の様にそれを使おうとする彼に、一つため息を吐いて。やがてそれを受け入れる決心を固める。――ああまで言っておいて、今更出来ません、だなんて言えるわけがない。
不安を煽る様な言葉には鋭い視線を向ける。 此処で怖じ気づいて面倒なのはそちらだろうに、口の減らない奴だ。そんな事を考えてみるけれど。まあ、今更殊勝になられても気持ちが悪いだけだ]
どうせそう遠くないうちに退院だ。 ……もう諦めた。
[言葉とは裏腹に、心底嫌そうな顔で吐き捨てる様に言う。 実際諦めきれたかというとそういうわけではないのだけれど。手遅れならそれはそれで仕方ない、と思えるくらいには開き直ってきている。
まあ自分と付き合っている、だなんて不名誉を彼に着せると考えれば、幾らかは愉快な話にも思えるだろう。 精々趣味の悪い奴だと思われるが良い。――いや、彼の本音があの告白であれば、正しく趣味が悪いと言えるのだろうけれど]
(105) 製菓 2014/07/09(Wed) 09時頃
|
|
[馬鹿と言われれば片眉を上げたが、それだけだ。息を吐く様に此方を罵倒してくるものだから、いい加減何かを言い返す事も面倒になってきた。
耳たぶを引かれ、針が宛てがわれれば息を詰める。合図の様に落とされた言葉に体を固めて、せめて彼の手が滑らない様にと動きを止めた]
……っ!
[一気に穴の開けられる感覚に、ぎゅ、と。眉を顰めて。思いの外痛みが少なかった事に疑問を感じつつも、盗み見る様に彼の方を見た。
――奴の事だから、じわじわ嬲る様な真似をするかと思ったのだけれど。別に痛くして欲しかったわけではないから歓迎するくらいだが、一体どういう風の吹き回しだろう]
こんなもんで開けて本当に大丈夫だろうな……。
[化膿したら責任とれよ、なんて。ちら、と。注射器を見ながら言う。 ピアスなんて開けた事も無いし、その後の処置の仕方なんて分かるわけもない。そうすると必然彼に頼る事になるかと思うと、今から気の重い話だ。
結局一つ深いため息を吐いて。ピアスを催促する様に手を出してみるが、果たして彼はどうするだろうか]
(106) 製菓 2014/07/09(Wed) 09時頃
|
|
なら、たっぷり化膿して貰いましょうか。
[盗み見るような視線には気付かぬまま、差し出された手>>106には、"どうせ付けれないでしょう"と軽く制するように触れ。 針にピアスを通し、そのまま針だけを貫通させる。そうして留め具を付ければ、"出来ましたよ、痛かったですか?"なんて言って見せた]
何かあれば、いつでもどうぞ。 "責任を持って"処置してあげますよ。
[そんなまるで親切とも取れる言葉を投げて寄越して、ベッドの淵へと腰掛ける。 見えたピアスに満足そうな笑みを浮かべているのは、半ば無意識だったのかもしれない。 伸ばした手で、付いたばかりの赤い石に触れようとすれば、彼はどうしただろうか。
そうして、ふと。先程聞こえた言葉>>105に、ざわりと胸がざわつくのを感じた]
(…だから。倒れますよ、ってば)
[退院、と。その言葉に荒ぶりそうになる感情を宥めるように溜息を。 嗚呼、いけない。伸ばした手をその顎の傷へ、あるいは首へと滑らせそうになるのを必死に御しながら、小さく眉を寄せる。 それでも胸に広がり続けるそのどす黒い感情に、小さく奥歯を軋ませはしたけれど]
(107) ねこんこん 2014/07/09(Wed) 12時半頃
|
|
……治らなければ、いいのに。
[ポツリ。 何時ぞや呟いた言葉を、何時ぞやと同じような笑みと共に。伸ばした手を彼の髪へと滑らせば、果たしてその指は届いただろうか。届いたのなら、笑みを徐々に薄れさせながら、先程彼がしていたように、指先でくるくると毛先を弄び始めただろう。
嗚呼、せめて。 せめてずっと、憎まれていれば良いのだが。その顎の傷も耳の穴も、きっときっと永遠に消えないだろうから。その傷が痛むたび、軋むたびに、自分への憎しみを思い出してくれれば良いのだが。
彼の心を蝕んでいる自信は優にあったのに。誰よりも、何よりも。憎まれ恨まれている自信は優にあったのに。 えらく大人しくなってしまった彼に対して覚えたのは、何とも言えない――"不安"]
………"忘れないで下さいね"
[またひとつ、同じ言葉を。 自信に満ちたあの時とは違い、何処か確かめるような――まるで"縋る"ような声音になってしまったその事実には、険しく顔を顰めてしまいはしたけれど。
嗚呼、何と情けない。 情けない、情けない、情けない。 身体を傷付け心を砕き、無理矢理縛り付けてやる筈だったのに。 これではまるで――縛られているのは、自分の方ではないか]
(108) ねこんこん 2014/07/09(Wed) 12時半頃
|
|
[待ってるから、と言われた言葉は嬉しくて。それでもあまり感情的にならないようにと口元がにやけるのを抑えたがレティーシャにはどう見えただろうか]
ニハハ、レティってば色っぽいにゃー
[大人っぽいよ、そういう所は。と付け加えるといつものようにヘラリと笑った。目が治った時にはちゃんと言おう。そうして、彼女の髪の色が綺麗な金色だったよ、と伝えようと思って]
(109) 黒猫音 2014/07/09(Wed) 12時半頃
|
|
[妙に嬉しげに言葉を紡ぐ彼をしかめっ面で見る。一体何がそんなに楽しいのやら。此方は散々痛い思いをさせられているというのに。
手が伸びてくれば少しだけ目を細めた。まるで首輪をつけられた気分だ。全く不愉快極まりない。 諦めた様に一つため息を吐いて。耳に触れてくる掌に軽く顔を預ける。 随分疲れてしまっていた。そのまま非難めいた視線を向けてはみるけれど、果たして意味はあったかどうか。きっと、無いのだろうけれど]
――治るよ。 すぐ、治る。
[既に一度聞いた言葉に、ふ、と。吐息めいた笑みを吐き出す]
何だ、そんなに離れるのが嫌かよ。
[眉を寄せ、耐える様な表情の彼を見れば、そのままくすくすと笑い出した。 別に、馬鹿にするつもりはない。けれど彼がそんな風に別れを惜しむ様な事を言って、辛そうにするから。――傍若無人なくせに、変な所で可愛らしい奴だ。好ましいとは、思わないけれど。
髪を弄ぶ手を、見るとはなしに見て。あんたがそうやって触りたがるから切ろうとしてたんだ、なんて言葉は、流石に飲み込んだ。 いつもだったら言っていたのだろうけれど。薄まる笑みを見たら、言う気も失せてしまった]
(110) 製菓 2014/07/09(Wed) 16時半頃
|
|
……あんな事されて、忘れられるか。
[半ば無意識のうちに出た声音は、妙に刺々しく聞こえて。 一瞬言い淀めば、そのまま続けて言葉を紡ぐ]
――ふん。 そんなに忘れられたくないなら、もっと真っ当な努力をしろよ。
[縋る様な声音が、顰められた顔が。……酷く煩わしい。今更殊勝になっても無駄だと、そう言ってやりたいのに。どうしてだか、口にする事は出来なかった。 こんな表情を見てしまっては、流石に彼の本音とやらを疑う事は出来なかった。 理解出来ないけれど、これが彼の愛し方とかいうやつなのだろう。随分とまあ、重い愛だ。こんなもの、物語の中だけだと思っていたのだけど]
……クソ、限界だ。もう寝る。
[冷えきった体も霞む視界もいい加減うんざりで。言葉と共にぼす、とシーツに沈んで、面倒そうに彼の方を見る。 帰れ、と。そう言おうと思ったのだけれど。開きかけた口を閉じ、ドアを差し掛けた手を下ろして。はあ、と。またため息を吐く]
好きにしろ。
[結局それだけ言って、シーツに顔を埋めた]
(111) 製菓 2014/07/09(Wed) 16時半頃
|
|
[本?と一度疑問を浮かべたものの、ああ確かそんなことも言ったっけ。所有したり読み漁ったりはしないものだから、つい返ってきた言葉に首を傾げて。 すぐに取り繕って、そう朝顔のため、と平然とすました顔で言い放ち。]
(112) 鹿さん 2014/07/09(Wed) 17時半頃
|
|
[伺った相手の表情>>79は予想外なものでなく。むしろ赤く動揺する様は狙った以上のもので、目元を緩ませて楽しげに首を傾けた。
睨む黒は小動物のようで存外悪くない、美しく豪勢な例えよりはよっぽどそちらの方がらしい。 ポツポツとした小言には、お前には感謝してるんだ、なんて言いのけようと思っていたのだけど。発する前に言葉を続けられれば、自分はどんな顔をしていたのかと、照れ臭くてつい顔を背けた。]
本当に、お人好しだ。 人の顔のどこがいいとか。
[呆れたように嘆息して、背けていた目線をじとりと投げて。その拍子に思ったよりも近くに伸びていた腕に僅かに身を固めた。 眼鏡を指先から攫われたなら抵抗はせずに一連の仕草を眺めて。
そうして、は、と馬鹿にしたように息を吐き出せば掌で宙を煽る。やれやれ、といった具合に。]
お前と居るとどうも調子が狂う。
[最後に黒の瞳をじっと透かすように見やれば、耐え切れずに、逃げ出すように背を向けて朝顔の元へと歩き始めた。 止まることが無ければそのまま朝顔の側へと辿り着くだろう。]
(113) 鹿さん 2014/07/09(Wed) 17時半頃
|
|
[今まで見ることのなかった楽しげな表情>>113に、眉間の皺を深める。 以前よりも感情の幅が広がったのは結構だし、それを悪く思わないのも事実だけれど。それでも不服であることに変わりはない。
相手のどこか照れたような挙動を見ながら、その理由は理解らないものの、多少は機嫌も戻る。 お人好しだ、と。そんな事を言われることはなかなか無かったから、首を傾げはしたけれど。]
……、貴方もきっと、大概ですよ。
[だんだんと上向き始めた機嫌のままに薄く笑いながら、その手から眼鏡を取り上げようとして。 瞬間固まった様子に、治療中とはいえ軽率だったかと、伸ばした手は僅かに揺れる。 それでもそれ以上の変化が見られないのを良いことに、取り返した眼鏡を首に掛けながら、呆れたような動作に首を傾げた。]
嫌がられていないのなら、それで良いです。
[調子が狂うのはきっとこちらもだと、そんなことは口にはしないけれど。]
(114) g_r_shinosaki 2014/07/09(Wed) 18時半頃
|
|
[ふと視線が絡めば、丸い赤錆にどこか落ち着かない気持ちで目線を返す。逸らすのは癪で、それからどこか、勿体無いようにも思えて。]
………花が、咲いたら。 僕にも教えてくれたら、嬉しいです。
[背を向けた青年の背中に小さく呟いた言葉が、彼に届いたかは解らないけれど。 朝顔の元に向かう彼をそれ以上引き止めるのも憚られて、そのまま彼らとは逆方向へ、廊下を歩き始めた。
これから先も、きっと彼を担当することはあるだろうけれど。以前は憂鬱だった回診は、彼にならば存外悪くはないかもしれないと。 ぼんやり考えながら、胸の上で揺れる眼鏡を掛け直した。]
(115) g_r_shinosaki 2014/07/09(Wed) 18時半頃
|
ガーディは、カルピスおいしい
frigidity 2014/07/09(Wed) 18時半頃
|
[二人と別れて、そのまま廊下を歩く。 一階の廊下を進みながら、さてどこから見て回るべきかと思案して。]
……そういえば、
[自分よりも先に病院を移った彼らを思い出しながら、あの病院に人は残っているのだろうか、と。ふと考える。 院長が気にかけていた少年の転院を切っ掛けにするようにして、次々と治療法が見つかったらしいということは、耳にはしていたのだけれど。
渡されたままろくに目を通してすらいなかったカルテのことを思い出して、ひとつ苦笑した。 そこまで意識が回らないほど、自分は他に気を取られていたかと。 思考を占めるその要因が何かなんて、それすらも考えるのは躊躇われて、ひとり緩く首を振る。]
(116) g_r_shinosaki 2014/07/09(Wed) 19時頃
|
|
[すぐに舞い戻ることになった執務室の前へと足を運びながら、上階への階段から聞こえる足音>>73に目を上げる。]
……、
[その足音の主とは、果たして目は合っただろうか。 まさに今、浮かび掛けて掻き消していた顔に僅かに息を詰めながら、一寸前の自分の判断を恨む。 この場所に来てから、一度も顔を合わせてはいなかった相手に、どう顔を合わせたものかと思案したのは一瞬だった。
転院前の出来事から、変わってしまった弟を取り巻く環境から。まだ、何の整理もついていない。 ――どのみちこれから先、嫌でも顔を合わせる機会もあるだろう、と。 その場凌ぎの言い訳を浮かべながら、そのまま背を向けて、執務室の扉へと手を掛けた。]
(117) g_r_shinosaki 2014/07/09(Wed) 19時頃
|
セシルは、氷おいしいです
g_r_shinosaki 2014/07/09(Wed) 19時頃
|
真っ当って…例えば。 花でも持って、愛の言葉でも囁けばいいんですか。
[小さく言い淀んだ後の非難の言葉>>111に、髪を弄る指はそのままに肩を竦める。吐いた言葉は揶揄るようなものであれど、嘘もなにも込めないままに。
嗚呼、もう何もかもが面倒だ。 ここまで情けない姿を見せたその後ならば、最早繕うものすらも無いではないか。隠すのも、繕うのも。何もかもが面倒で、どうでも良くなってきた。 ――本当は、晒す気など更々無かったのだけれど]
花はいずれ必ず枯れます。 言葉も時が経てば、簡単に忘れますよ。
…なら、そっちの方がずっといい。
[チラリ、と。シーツの間から見える包帯に視線を移し、呟く。 例え向けられる感情が、暗い憎しみだったとしても。何の感情も向けられず、ただ忘れ去られるよりはずっと良いと。
"喜びよりも憎しみの方が、ずっと忘れ難いですからね"、なんて。 悪びれもせずにそう呟いた一言に、彼は理解の出来ないという顔をするのだろうか。 妙に刺々しく聞こえた言葉には、何処か少しだけ安堵してしまったあたり、どこまでも救えないのかもしれないと、少しだけ憂いながら]
(118) ねこんこん 2014/07/09(Wed) 19時頃
|
|
だから言ったでしょう。 はぁ…君が眠ったら帰りますよ。
…寒くありませんか。 何なら、暖めてあげましょうか。
[限界を訴え、シーツに沈む様には苦笑をひとつ。ついでに彼にとっては"笑えない"冗談も、投げてはおいたけれど。 冷たい頬へと体温を分けるかのように、自らの手のひらを押し当ててみれば、彼は果たして拒絶しただろうか。
開きかけた唇と、微かに動いたその腕と。そしてポツリと零された一言には、どんな意味があったのだろう、とほんの少しだけ、気にはなったけれど。 ギシリ。重心を動かすと微かに聞こえたベッドの軋む音を聞きながら、やはり部屋主には無駄で取り出した煙草に火を付けようとし――小さく肩を竦め、そのまま懐へとしまいこむ。
そうして医者は、患者がこのまま眠るようならば、その寝息が聞こえて来るまでただぼんやりと、微睡むように目を伏せただろう。 許されるのであれば、手慰み程度に――ほんの少しだけ名残り惜しげに、その髪を指先で弄りながら]
(119) ねこんこん 2014/07/09(Wed) 19時頃
|
|
[両耳に引っ掛けたイヤホンから流れる音、前々程までには、ボリュームを上げる気がしない。 とんとんと階段を降りる自分の足音や、他の物音なんかは、紛れてしまう程度ではあるけど。
あと少しで段を全て下りきり、手隙からも滑らせるように沿わせていた指先を離そうと。 足許へ落としていた視線を擡げ、曲がる先にある廊下へ流した時。 視界に映った人影に、ほんの僅か、目を瞠った。
なんでか妙に、久しく見なかった顔な気がするのは、確かに気の所為でしかないんだけど。]
(120) frigidity 2014/07/09(Wed) 19時半頃
|
|
[同じ場所にいることを、耳に挟まなかったわけでもない。 顔を合わせずに済むと、思っていなかったわけでもない。 それでも、あんまり唐突だったから。 頭の動きが一瞬停止しかけた。]
ーー…何、シカトしてんの。
[殆ど瞬間めいていた視線の交差もなかったかのように向けらた背>>117に、うっそりと双眸を細めた。 扉のノブに手をかけようとするその後ろ姿に、声を投げる。
いろいろと、考えていた事が、あったような気もするけど。 それを全て纏めきれるほどの思考の回転力は何処かへ失せていて。結局何も考えてないみたいな、抑えたような平坦な声色しか出ない。]
(121) frigidity 2014/07/09(Wed) 19時半頃
|
|
[背後から書けられた声>>121に、僅かに肩を揺らす。 よくも声を掛けられたものだ、なんて、そんな思考は身勝手な憤りでしかないことは理解っている。 振り向かずにそのまま扉を開いて、執務室の中へと身を滑り込ませながら、ようやく肩越しに振り向いた。]
……、何だよ。
[無感情に響く声からは何も読み取れずに、なんとか抑えた声音で問い返す。 此方ばかり動揺を見せてたまるかと、それは半ば意地に近いものでもあったけれど。 そもそも、この感情が動揺なのかどうかさえ、理解らない。]
病室で、…横に、なってなくて良いのか。 まだ治療も途中だろ。
[本当は、弟の処置がどこまで進んだかすら、確認できずにいたのだけれど。 相変わらず眠たげに細められた瞳は今までと同じように見えて、それでも自分の図り知らぬ場所で、何かが確実に変わっていることは明白で。 ――それが酷く歯痒くて、恐ろしい。
けれど、シカトするのかなんて、そんな挑発とも取れるような言葉を掛けられてしまえば、間を遮るように戸を閉めることもできずに。 開き掛けた扉を押して大きく開いてから、背を向けて室内へと足を進めた。]
(122) g_r_shinosaki 2014/07/09(Wed) 20時頃
|
|
[一度止めた足を再び動かす事はなく、傍観じみて、相手の反応を待った。 待つ時間ってのは、いつだってばかみたいに長く感じる。 漸くといっていいほどの間の後、振り返った顔には、無意識のうちに眉根をわずかに寄せた。]
まだ寝れるわけじゃない。
[治療が進んでるなんていったって、眠れもしないのにベッドにただ転がってるなんて拷問に近い。言外にそう含んで言葉を返したけど。
それでも扉の開く音を響かせて、室内へ消えゆく背中には、小さく溜息を吐き出す。 苛立ちとか、呆れとか、そんなのよりはどちらかといえば、諦めに近い。
突っ立ったままになっていた足を踏み出して、残った階段を下りきると、廊下を僅かな距離だけ進んで、相手が入っていった部屋の前に立つ。 歩むペースは緩慢なもんで、到達するまでには、幾らか時間を要したかもしれない。]
…、"可哀想"じゃなくなった俺は、もういらない?
[閉じられもせず、開け放たれたままの扉。 それを潜って中には入らないまま。
緩く首を傾げて、そう問い掛けた。]
(123) frigidity 2014/07/09(Wed) 20時半頃
|
|
……分からん。理解出来んな。
[愛を語らうより相手を傷付ける事を選ぶのもそうだけれど、それより。……それより理解し難いのは、人にそうまで執着出来る事だった。 憎まれても良いから、その記憶に留まりたいなどと。そんなの、考えた事も無かった。 そもそも彼とは同じ土俵にすら立っていなかったのだと、一つ鼻を鳴らす]
――なあ、
[この言葉を、告げるべきかどうか。暫しの逡巡の後、おずおずと口を開く。 恐らく何も言わずにいた方が利口なのだろうと分かってはいても、いい加減仕舞い込むのも難しい]
私も、あんたには忘れられたくないと思うよ。
[ぽつり、と。ほんの小さい声で言葉を吐き出す。これが彼に届くかどうかすら分からなかったが、勿論言い直すつもりなど無かった。
散々虐げられて、その結果が忘却だなんて、許せる筈が無い。傷を見る度に己を思い出させたいのは、相手ばかりではないのだと、そう伝えてやる。
忘れられたくない理由は、全く違うものなのだろうけれど。この言葉が彼にどう受け取られるかも分からないけれど。 隠しておくには余りにも重い感情だった]
(124) 製菓 2014/07/09(Wed) 21時頃
|
|
……ふ。 何だ、一緒に寝るか?
[頬に伸ばされた手に指を絡める様に、柔く握って。笑みのまま落とした言葉に続けて、嘘だよ、なんて。からかう様に言ってみる。 あたたかな掌がじわりと冷たくなった事を感じれば、用は済んだとばかりに振り払ってやるのも忘れない。
出してそのまま仕舞われた煙草には、苦笑を一つ。吸っても良いなんて絶対に言ってやるつもりは無いけれど、此方は態々止めるつもりも無いというのに。 気遣われたのかと思えば、悪い気はしないけれど]
……葡萄。 一粒で良い、取ってくれよ。
[そう言って、机の上にあるバスケットを指差す。 もし彼がそれを取ったのなら、食べさせろとでも言って口を示すだろう。そしてそれも叶ったなら……彼の体を引いて、その唇に口付けただろう。 勿論、拒絶されていなければ、だけれど]
これでこれも忘れられなくなるかね。
[口内の葡萄を相手の口に押しやって。桃の礼だ、と。食べる度に彼を思い出すであろう果物の名前を出せば、此方の意図は伝わるに違いない]
(125) 製菓 2014/07/09(Wed) 21時頃
|
|
――忘れるなよ
[そう囁き、うっそりと微笑めば、彼は一体どんな顔をするだろうか]
(126) 製菓 2014/07/09(Wed) 21時頃
|
|
ー回想・セシルとオスカーの対話前ー
[一つだけ撫でられた頭>>19に手を当てる。 手の感触を忘れないように。と、撫でられた場所をもう一度自分でも撫でればにっこりと笑顔になる。]
う……?
[抱きついていた体を突然離されてしまえば、怪訝さと不満が混ざったように唇を尖らせ
文句を言おうかと口を開きかけたが、オスカー>>20がセシル>>28の元へと大股で歩み寄るのを見れば、 自分にはわからないような大切な用事があるのかもしれない。と素直に思い直す。
毎日の注射は怖いけれども、それで普通に戻れるなら、少しくらい我慢しよう。なんて、ちょっとだけ大人になった気持ちで、浴衣の袂から紙風船を出して膨らませ始めた。
大人の会話に首を突っ込むのはお行儀がわるいし、なにより目を離しても大きさが変わらないことが面白くて。 そうやって思って遊び始めてしまえば、声をかけられるまで周りの様子が目にはいることもなく。
長い長い廊下に、紙風船のポンポンという音がこだましていた。]
(127) 月花 2014/07/09(Wed) 21時頃
|
|
[大概だなんて言われる覚えも筋合いも無く。何だか負けた気分になって逸らした顔から横目で睨みつけたけれど。]
[返された言葉をこれまで警戒と威圧を向けてきた相手に放たれたと思えば、拭い切れないものがあって。 はやりお人好しなのは彼方だろう。ここまで良心的に接される覚えもない。
呟くのが聞き取れて、暫ししてからようやく振り返りチラリと見ればもう彼は背を向けて歩き出していて。 名残惜しくも思えたけれど、数歩も経たず朝顔の側に辿り着けば、その背中を優しく押し叩いた。]
朝顔
[紙風船で遊んでいるらしいことは触れてから気付いたけれど。邪魔してしまったか、とその様子を伺う。]
(128) 鹿さん 2014/07/09(Wed) 21時頃
|
|
[まだ治療はそこまで進んでいないと>>123、僅かに表情を動かしながら告げられたその言葉に覚えたのは、確かに安堵だった。 そんな思考に自分で嫌気を覚えながらも、染み付いた執着を今更修正できるとも思わない。
部屋の中へと踏み入りながら、階段を降りきる軽い足音を背中で聞く。 ――どうか此方へ来てくれるな、と。 扉を開け放しておきながらそんな事を考える。足を止めた弟を見れば、それは叶ったとも叶わないとも言い難い結果になったのだけれど。
書類の散らばる机に近付いたところで、最早そこへ意識を向けられるはずもない。 それでも背を向けておきながら、今更向き直るのも許せずに、本来の目的だったカルテを手に取ろうとして。]
(129) g_r_shinosaki 2014/07/09(Wed) 21時半頃
|
|
………、何?
[廊下から掛けられた声に、先までの思考も忘れて咄嗟に振り返った。 思いもよらない言葉を掛けてきた弟がどんな顔をしていたかなんて、冷静に見る余裕もなかったけれど。]
……っ、 …全部、理解ってるんじゃないか。
[こんなに自分が惨めな理由も。 同じ病院にいることを知りながら、病室へ出向きもせず、あげく顔を合わせたところで避けようとした理由も。 ――そんなの、余りに無様で仕方がない。 自嘲するように吐き捨てながら、手の中のカルテは再び机へと放る。今はもう、そんなものに用などないように思えた。]
…満足、だろ。 これでもう、……哀れまれることもない。縛られることもない。
[なかば自棄のような気持ちで口に出して、そうしてしまえばその言葉がしっかりと形を持ってしまったようで、恐ろしさばかりが募る。 言いたいのはそんな言葉ではないと知りながら、何ひとつ纏まらない思考に舌を打って。]
(130) g_r_shinosaki 2014/07/09(Wed) 21時半頃
|
|
………、入れよ。
[自分から、弟の元へ踵を返すことはできずに。人目を厭うような意図を含ませて、その顔を睨みながら呟いた。 真意の読めない弟からの問い掛けに、どこか縋るような響きが混じり込んでしまったことには、自分でも気付きたくはなかったけれど。]
(131) g_r_shinosaki 2014/07/09(Wed) 21時半頃
|
|
[変わらず向けられる背中>>129を視界の正面に捉える。 無理に視線を逸らす必要もないから、 此方に向かない顔に苛立つ事はない。
結局どちらにしたって、乾いた微かな紙の音に意識を僅かに奪われて、視線もそこへ逸らされたけど。]
ーー…そんな事聞いてない。
[漸く向いた視線は、その前に微妙にずらした視線のせいで、交わる事もない。 手許のカルテと思われる紙片を眺めて、それがまた机の上へと放られるのを目で追いながら。
自嘲めく幾つかの言葉>>130に、答えにはならない返答を向ける。
思考の漏れない淡々とした響きは、何も伝わる事がないのを、知ってるけど。
だってアンタの其れも答にはなってないから。 俺が答えてやる義理もない。]
(132) frigidity 2014/07/09(Wed) 22時頃
|
|
まだ答えを聞いてない。
[それまでは、この扉を潜る気はない。 開け放たれた儘の室内に、足を踏み入れる事は容易だけど。 まるで境界線でも張られてるみたいに、入室を促す声>>131にも応えず、その場からぴくりとも動かない。
答えを聞くまでは、頭ん中で渦巻くいろいろを、見せる気なんてないし。そもそもそれを聞いてどうしたいかなんて、まだ考えてなんていないんだから。]
(133) frigidity 2014/07/09(Wed) 22時頃
|
|
なあに?
[彼の不自然な反応に疑問の言葉を口にすれば、首を傾げて。何か変なことをしたかなぁ、なんて考えては見るけれど結論は見えなくて時間と思考だけを浪費した。 こんなに近い距離に彼がいてくれることが不思議に思える。あれだけ悩んだり、悲しんだりしたのに。夢のような事実を堪能するように彼の耳朶をいつかマリーにしていたように軽く噛めば色っぽい?なんて冗談めかして囁いて様子を伺う。]
へんなの。
[夢じゃ、ないんだよね。と呟くとふにゃり、と笑って見せて。]
――夢だとしても、いいけどね。
[目覚めたくはないけど、という言葉は飲み込んで前髪の下の表情を思い出しながら彼の顔を彼を見つめた。]
(134) 豆 2014/07/09(Wed) 22時頃
|
|
[躊躇いながらも告げられた言葉>>124に、微かに目を見張り。 ――今日は驚いてばかりな気がしますね。 そんな呟きが自然に浮かぶも、意識は相手の言葉の上へと]
…そう、ですか。
………、さぁ。どうしましょうかね。
[吐露されたそれに、態とらしくそう返してはみるけれど。きっと今更こんな事を言った所で、何も隠せやしない事など分かり切ってはいるのだが。 "何故"、とは聞けなかった。代わりに、微かに混乱する脳内で、何とか彼の思考を探ろうと頭を巡らせる。
――悔しいですね。 そうして浮かんだのは、そんな一言。彼の事だ。自分のこの考えを、理解したとも思えない。きっと、これも報復の一種なのだろう。 そう、解ってはいるのだけれど。 "早く忘れて解放してくれ"と。その言葉ならば、きっと笑って受け取っただろうに。
添えた手にゆるりと絡められたその指も。預けられたその頭も。そのおどけたような冗談も。まるで自分のこの歪んだ執着を"赦された"ような。 そんな滑稽極まりない勘違いを起こしそうになるなど――たちが悪いにも、程がある]
(135) ねこんこん 2014/07/09(Wed) 22時半頃
|
|
…漸く食べる気になりましたか。
[振り払われた手にひょいと肩を竦め、腕を伸ばして葡萄を一粒つまみ取る。食べさせろ、と口を開く彼に対し、怪訝そうに眉を寄せつつも拭いた手で皮を剥いて相手の口へと押し付けて――]
……ッ、…
[腕を引かれるままに沈む身体を支えようと手を付くも、すぐに唇に押し当てられた柔らかさと甘い香りに思わず腕から力が抜ける。 押しやられた葡萄の粒を、相手の促すままに喉の奥へと押しやり、うっそりと笑うその――何とも表情豊かになったその顔を、その瞳をじっと見つめた。
そうして悔しげに眉を寄せれば、シーツに沈まる相手の頭を抱きかかえるようにして再度、唇を重ねようとしただろうか。 先程よりも、強く、深く。重ねた唇の間から舌を差し込み、唇の縁をなぞるように。口の中に残った葡萄の香りを味わわせようとでもするように、相手の舌を追いかけて、絡め取ろうとしただろう。 その舌を、噛み切られでもしない限り]
…忘れませんよ。 よくもまぁ…人の好物を。
[小さな音とともに唇を離し、軽く睨み付けながら。触れる事が叶っているのであれば、抱きかかえた頭に顔を寄せ、小さな口付けでも落としたかもしれない]
(136) ねこんこん 2014/07/09(Wed) 22時半頃
|
|
[――それに、しても。 こうまでやられてばかりは、やはりどうにも気に食わないのは確かで。 ちらりと芽生えたそんな感情のままに、相手の瞳を覗き込むように目を合わせ、やがてゆっくりと口を開く]
…愛していますよ。 誰よりも、何よりも。狂おしい程に。 君だけを…ディーン。
[指先で髪を梳き、目を細めて柔らかく笑いながら。 未だ血の流れる自分の耳に指先で触れ、付いた血で相手の唇へと触れる。 す、と小さく指を引けば、そこにはひとひらの薔薇の花弁のような赤。 花束の代わりだとでも言うように、唇の先でその赤い花びらを啄ばみ摘み取ってみれば、彼は満足してくれただろうか。
"真っ当な努力、これでいいですか"、と。 見下ろしながらそう笑ってやれば、彼は果たして。少しは驚いてくれるだろうか]
(137) ねこんこん 2014/07/09(Wed) 22時半頃
|
|
[振り向いたところで交わることのない視線>>132には、安堵とともに苛立ちを覚えた。
肯定でも否定でもなく、ただ淡々と返される言葉であったり。 頑なに境界を越えようとしないくせに、かといって立ち去る様子も見せないままであったり。
どちらとも取れずにただ立ち続ける弟からは、相変わらず何も読み取れない。]
………、必要だ、って言ったら。
[自分だけが置いていかれるような錯覚に囚われながら、ならば離れるという選択肢すら見つからないのだから、どうしようもない。 目の前の相手は――"可哀想な弟"は、そもそも本当に自分のものだったのだろうかと。 根拠のない確信として自分の中にあった前提条件さえ揺らぐ、そんな感覚を押し留めるように、視界を覆う眼鏡の弦を押さえつける。]
そうしたら、…おまえは。 離れずにいてくれるのか。
[狡く濁した答えは求められていないとは知りながら、断言することはできずに、追撃のような問いには質問で返して。 ――けれど、言いたいことは、聞きたいことは、そんな事じゃない。]
(138) g_r_shinosaki 2014/07/09(Wed) 23時頃
|
|
――おまえが、 ひとりで立てるようになったら。 …僕はどうすればいい。
[兄としてだとか、弟の為だとか。そんな正の感情は、そこには存在していない。 ひどく自己中心的な恐れを口にして、開け放したままの扉へ向けて踏み出そうとして、結局それは叶わずに。]
………僕にはおまえが、必要なのに。
[おまえはもう、そうじゃないだろう、と。 弟の顔を見詰め続けることは耐え切れずに、リノリウムの床に視線を落として呟く。
――自分が必要とすると同時に、弟からも必要とされていた自覚はあった。 それゆえに、どんなに拒まれてもけして離れていくことはないと。そんな確信も自分の支えであったのに。
結局問いに答えているようで、どこか主点を外した恨み言にも似た言葉を、冷えた静寂の中に落とし込んだ。]
(139) g_r_shinosaki 2014/07/09(Wed) 23時頃
|
|
[ポンポンと夢中で紙風船と戯れる。 あんまりにも一心に風船ばかりを見ていたものだから、近づいてくるオスカーの足音にも気がつかず]
ひゃ!?
[軽く背中を押し叩かれれば>>128素っ頓狂な声を上げ]
びっくりしたー。 ふたごのおにーちゃん、わんわんのせんせーとおはなしおわったの?
[ぱさりと床に落ちた紙風船を拾い上げ、丁寧に畳んで袂にしまいこむ。]
(140) 月花 2014/07/09(Wed) 23時頃
|
|
[ついでに浴衣の裾を軽く払って、しゃんと背筋を伸ばす。]
ねっ。 もうおにーちゃんのかお、ちゃんとみられるよ。
[怖くないんだよ。と鼻の頭を掻きながら照れたように笑う。
もし双子の姉がお見舞いに来たなら。その時には、向こうの病院でオスカーと一緒に植えた朝顔の話をしよう。と心に決めた。]
たいいんするころには あさがおさいてるといいね。 そしたら、いっしょにみにいきたいね。
[朝顔が咲くまでに退院できるかわからないけれど、 あの陽のあたる中庭で、二組の双子がピクニックをする様を想像して、にっこり笑った。]
(141) 月花 2014/07/09(Wed) 23時頃
|
|
[>>140驚かせてしまったは申し訳なく思えたけれど。謝る言葉はすぐに口から出ることは無く、それよりも先に問われればサラリと黒髪を撫でて応える。]
あ…、 …終わったよ。 待たせてごめん
[>>141笑う少女にはつい口元が緩む。今まで人の顔などはろくに見れずに、今でさえ明るい幼子の笑顔は照れ臭く思うもので。]
咲いてたらを押し花を作ろう。 退院したらきっと、 …ホリーにも会いに行く。
[退院する頃、なんて希望は抱けるのか。捨てることは尚更出来ないけれど。 瞼の裏には未だ妹の顔がハッキリと思い出されて。儚い夢のように思えるけど、それがきっと叶う気がして鼓動が治まらない。
手を置く頭を更にくしゃりと、やや乱暴に掻き撫でれば、ふ、と小さく笑って。]
楽しみだね
(142) 鹿さん 2014/07/09(Wed) 23時半頃
|
|
[違う。それじゃ答えになってない。 疑問のような、曖昧な言葉>>138に頑なに口を閉ざした儘。 背中から、手許から、机へ、そうして流れた視線は、最後に無機質な床へと辿り着く。
欲しい言葉は、明確な否定か、肯定の、どちらかでしかないのだから。
視界に映る足許の、扉が収まる筈の線は、まさに境界だ。 踏み越えるか否かの決定権を委ねるように、ただ待つ。
求めてはみたものの、その答えがどちらになろうと、どんな感情に呑まれるのかを考えるのは怖いから。それを怖いと思うことすら嫌だから。
それなら、今は何も考えなければいいだけだ。]
(143) frigidity 2014/07/09(Wed) 23時半頃
|
|
ーー…、
[随分と、待たされた。 それでも幾らか濁された台詞>>139ではあったけれど。まあいいよ。言葉と共に押し留めていたかのように、深く、長く、重たい息を吐く。
抱いたのは安堵なのか、何なのか。 思っていた程の感情の揺れもない事に気づいたけど。それも、そうなのかもしんない。何処かでそんな答えが返ってくることに、甘えた期待をもってたような気がするから。]
ねえ。俺はまだ、可哀想だよ。
[長い時間、実際には其れ程でもないけれど、動きを止めていた足をゆっくりと踏み出す。 そうして室内に入り込んだら、開きっぱなしの扉を後ろ手で閉めて顔を上げた。
薄っすらと滲む諦めを見せ付けていつものように跳ね除けて欲しいのかとも、思う。 よくよく考えてみたら、こんなのおまけみたいなもんじゃないのか。ずっとずっと、もっと前から憐憫の視線を向け続けてきたのを、忘れてるなら、思い出させてやる。]
(144) frigidity 2014/07/09(Wed) 23時半頃
|
|
――ッは、ん。
[力の抜けた腕と、悔しげに寄せられた眉を見れば、より笑みを深くして。 けれど頭を抱えられ、拒む間も無く再び口が重ねられれば、小さく目を見開いた。そして口内に先程彼に押し付けた葡萄の香りが広がれば、諦めた様に目を細める。 絡め取られた舌は、流石に応える事無く、ただされるがままになっていただけだろうけれど。
一瞬この舌を噛み切ってやろうか、などと考えてもみたものの。どうにもそんな気分にはなれず、ただ深まるそれを甘受した]
……そいつは重畳だ。
[これから彼は好物を食べる度に自分を思い出すだなんて、酷く愉快な話じゃないか。そう考えれば、くすりと笑いながら、落とされる口付けをただ受け入れる。
お互い随分と似合わない、甘ったるい事をしている自覚はあるものの。彼が殊勝なままであれば、このからかいあう様な関係を続けるのも悪くない……などとは、思っていても口にはしてやらないが]
(145) 製菓 2014/07/10(Thu) 00時半頃
|
|
[不意に合わせられた目に、不思議そうな視線を返して。ゆっくりと言葉を紡ぐその口をじ、と見詰めた。 そうして落とされた言葉には、露骨に顔を顰める。ほんの少し頬が熱い気もしたが……これは相手が小っ恥ずかしい事を言ってきたからだ。
続いて落とされる赤と、啄む様な口付けには少しだけ顔を引く。別に拒むつもりはなかったが、この至近距離では染まった顔を隠す事も出来ないと気付いたから。とはいえ結局それも、受け入れる事にはなったのだけれど。 背中に回した手を外し、片手で顔を覆う。妙に熱のこもったそこに、冷えた指先は酷く心地良かった]
……全くもって悪趣味な奴だ。
[ち、と。一つ舌打ちを。 照れ隠しだなんて、そんなつもりはないのだけれど。相手からしたら、そうとしか見えないかもしれない。……嘆かわしい事に]
(146) 製菓 2014/07/10(Thu) 00時半頃
|
|
ああ、そうだな。 ……満点をやるよ。
[笑みと共に贈られた言葉に、睨む様に相手を見る。 ――折角此方が優位に立っていたというのに。一瞬で逆転されてしまったじゃあないか。 悔しいけれど流石に、これに対抗する手段を自分は持っていない。であれば、ただただその愉快そうな顔を睨みつけて。いつか仕返ししてやると、そんな決心を固めるしかなかった]
(147) 製菓 2014/07/10(Thu) 00時半頃
|
|
[表面だけでも取り繕っていた兄の仮面なんて、とっくに無残に剥がれ落ちていたのだけれど。 それこそ余すところなく吐露した言葉に対して深く吐かれた息>>144に、床を伝って足元へと、落とした視線を移す。]
……っ、
[けれどぽつりと落ちた声と、静かに響く足音に、伏せていた目を上げた。 その言葉を咀嚼する間に、閉じた扉へ、それからその前に立つ弟へと、視線を流す。 いざとなれば随分すんなりと越えられた一線は、ひたりと閉じた戸によって、もう視認することはできなくなっていたけれど。]
……なんだよ、それ。
[乾いた喉から、恐る恐るといった体で言葉を絞る。 ――可哀想だ、と。 他ならぬ弟の口から申告された言葉は、弟自身を縛りつける言葉だと、気付かないはずがないだろうに。]
(148) g_r_shinosaki 2014/07/10(Thu) 01時半頃
|
|
[哀れな奇病を境に弟への執着が増したのは事実だけれど、それ以前から兆しはあった。 自分でも忘れられるほど浅い感情ではない、けれど。]
やめられる、だろ。…今なら。
[自分が縛り付けて、弟はそれを厭いながらも受け入れて、更に自分がつけ込んで。 ずっと前から繰り返されてきたそんなループは、今ならば、弟にならば。 抜け出すことは、容易だったはずだというのに。]
本当に、…どうしようもなく。 可哀想だよ、おまえは。
[他意もなく、純粋な憐れみの言葉を吐いて、弟と同じく包帯の巻かれた自分の喉を押さえる。 廊下からの淡い光が遮断されて薄暗くなった室内を、今度こそ一歩、踏み出した。
存外近くに立っていた弟へ近付きながら。 ここへ来てからは拒絶の言葉をひとつも聞いていないことに思い至って、震える息を吐く。]
(149) g_r_shinosaki 2014/07/10(Thu) 01時半頃
|
|
…また、僕のせいにするのか。
[弟の言葉に滲んだ諦めの色は、自分への甘えにも思えて。 改めてそれを責めるように呟くとともに、じわじわと心は満たされた。
袖に当たったカルテが机から零れて、耳障りな音を立てて床に舞い散る。 快復を示す文と並んで弟の写真の貼られたカルテを、新調したばかりの革靴で踏み付けながら。 ゆるりと伸ばした腕は、まだ微かに揺れていたけれど。]
(150) g_r_shinosaki 2014/07/10(Thu) 01時半頃
|
|
おや、満点ですか。それは光栄ですね。 …でもそんな顔をされると、本当に勘違いしてやりますよ。
[思いの外赤らんだ頬と、それを隠すように覆う手>>147に、クスリと小さく笑い。 ポツリと冗談交じりに告げた言葉は、彼にはどう伝わっただろうか。 自分の口付けを拒絶する事なく受け入れて、囁いた言葉にはまるで照れたように僅かに顔を赤らめて。その上満点まで頂けて。 違うと解りきってはいるけれど、それでも勘違い"してしまいたくなる"、と。
ぽすん、と。 軽い音を立てて、彼の隣に寝転がる。そのままシーツに包まった彼の身体をシーツごと抱き寄せてやれば。 "一緒に寝てくれるんでしょう"、なんて、彼の寄越した冗談をほじくり返してやれば。 彼は、どうしただろうか]
……ディーン。
[未だ痛むであろう、彼の傷へとそっと触れながら、小さく小さく名を呟く。 この傷を付けた事を、欠片も後悔などしていない。この傷のお陰で彼に"忘れさせない"と思わせられたのなら、それだけで十分、付けた価値はあるだろう。 その考えはきっと、これからも変わる事は無いのだろう]
(151) ねこんこん 2014/07/10(Thu) 01時半頃
|
|
[嗚呼、それでも、もしも。 このまま全てを勘違い"してしまえた"のなら。してしまう事が、出来たのなら。 ――それもそれで、なかなか悪くはないかもしれませんね。 そう思ってしまった自分には…もう、呆れるしかないだろう]
……きっと俺は、変わらないでしょうけど。
君にその傷を付けた事も…喜びこそすれ、悔やむ事はこの先一生無いでしょうけど。
[ポツリ、ポツリと。 抱き寄せる事が叶っているのなら、寄せた髪に顔を埋めるようにして、言葉を零していっただろうか]
それでも、少しくらいは。 …君の言う"真っ当な"努力を、させて頂きますよ。
[告げながら、小さな息と共に顔を上げ、付いたばかりのピアスへと――軽く腫れたそこに、口付けようとしただろう。 そうして告げた言葉を裏付けるように、傷へと軽く触れながらも彼を此方へと向かせようとしただろうか。 向かせる事が出来たなら。笑みと共にその鼻先へと、そっと唇を寄せただろう]
(152) ねこんこん 2014/07/10(Thu) 01時半頃
|
|
(……足掻いて、みましょうか…ね)
[随分と長い間、諦めてしまっていた気がするけれど。誰かを求める事なんて。 だけどもしも、この命が尽きるまでに後一度だけ…誰かに対して、足掻く事があるのだとしたら]
………、もしも、満足したら。 その時は、俺にも見返りを下さいね。
[そのたった一度は。 他の誰でもない、君に対して足掻いてみようと。そう、思いますよ――なんて。]
(153) ねこんこん 2014/07/10(Thu) 01時半頃
|
|
[扉を背にすると途端に閉塞感に襲われる。 そんなに、狭い部屋でもない筈なのに。 恐らく、きっと、目の前の相手が同じ空間にいるせいだ。意識はしていなくても、多分いつもそうだったから。
暫くぶりに合わさった視線は、すぐにでも逸らしたくなって曖昧に泳いだけど、結局は元の位置に戻って。 絞り出すような枯れた声>>148に緩慢な瞬きを返した。 何だよも何も。言葉の通りの意味しか、含んでいない。]
(154) frigidity 2014/07/10(Thu) 02時半頃
|
|
逆でしょ。 アンタはどこにだっていけるはずなのに…、
[刷り込みめいた思考に囚われて、動けないのは自分だけの筈だ。 抱え込んだこの病だって、要因の一つに過ぎないし。 俺より都合の良い、"可哀想"な奴なんて幾らでもいるんだから。
だからこそ、今更こんな事で揺らぎを見せる兄が、たまらなく憐れで、不快な程に腹立たしい。 それでいて、尚、同情すら疎外されたような単純な憐みを向ける不変さには、確かに何処かで安堵をするのだから。本当に、どうしようもない。]
…そうだよ。 アンタのせいだ。
[近付く足音>>149と、散らばる紙の乾いた音を耳にしながら。 責任も何も、全てを押し付ける身勝手な言葉を吐き出すのに、躊躇の間は然程必要なかった。
ゆっくりと伸びる腕>>150が何処に向かおうとも、 伏し気味の瞼の奥の瞳が、それを追うだけ。]
(155) frigidity 2014/07/10(Thu) 02時半頃
|
|
[行き場所を探すように泳いだ視線>>154が、再び戻されるのに薄く息を吐く。 ここに来て初めて聞いた否定の言葉>>155は、けれど自分を擁護するとも取れるもので、その事実よりも内容に、思わず目を瞬かせた。]
……、僕が? 本気で言ってるのか、…それ。
[鬱々と巡る思考は、予想の外を行く言葉にしばし形を潜める。 話が食い違うのは常からの事だったけれど、今回ばかりはそのままにする訳にもいかずに、揺れる瞼を細めて。]
おまえが居なきゃだめだ、って。 言わなかったか、僕は。
[上辺だけを見て出来た子だと褒めそやす両親とも、僅かに触れただけで扱い辛い部下だと断じる上の人間とも違う。 自分の全てを視て、それを否定した上で、けれどそのまま受け入れることができたのは、――弟を置いて他に居ないのだと。]
――おまえじゃなきゃ、駄目なのに。
[懇願じみた響きを含ませて、一度は諦めかけたものを、弟を。再び縛り付ける為の言葉を吐く。]
(156) g_r_shinosaki 2014/07/10(Thu) 03時半頃
|
|
[靴の底で擦れる紙の音なんて、今はどうでも良い。 弟を責め立てる言葉に返されたのは、同じく自分を責める言葉だったけれど。 伸ばした腕が包帯の上から喉に触れて、それから肩に触れて、それを拒まれないことに、心底安堵した。]
僕のせいで、良いから。
[――置いていかないでくれ、と。 いつかも繰り返した問答の答えを、今度ばかりははっきりと口にして。 肩を引き寄せながら落としたそんな懇願すらも、いつか相手から聞いたはずだと既視感を覚える。 顔だけでなく思考まで似た肉親に、その身体を手繰り寄せることに、吐き気にも似た忌避を感じるのは初めての事ではない。 けれどそれに縋る意外に、手段なんて浮かばない。
散々縛り付けて良い様にしてきた弟が、いざ離れてしまうかも知れないと、そんな恐怖を覚えてしまえば。 それでもまだ追い縋れる余地があるのだと、そんな隙を見せられてしまえば。 何に代えたとしても、それをみすみす逃すなんてできようがなかった。
――それが自分の為であるのか、それとも弟の為であるのかは、未だ判断がつかなかったけれど。]
(157) g_r_shinosaki 2014/07/10(Thu) 03時半頃
|
|
言ったよ。聞いた。
[瞠目めいて開閉を繰り返された瞼>>156からも、疑問めいた響きを持った声色からも、相手は認識していないのだと知らされる。 別に自分である必要が、ないんじゃないかって事。 今じゃなくても。いつかだったとしても。代わりになる何かが、誰かが見つかれば、離れていく事は兄にとっては容易な筈な事。
当人すら気付いていないその懸念を。 わざわざ口にするべきかが躊躇われて。 相手の言葉への肯定だけで返答が途切れる。]
――…。そう。
[結局言い切れなかった不安は繰り返し紡がれた言葉ごと、呑み込んだ。 可哀想な弟を縛り付ける事でしか存在を保てない、気の毒な兄でいてくれるならそれでいい。 自分だって何処にも行く宛なんてない。そうじゃないなんて、馬鹿みたいな不安に煽られてるのは、行き場を奪った本人だけだ。]
(158) frigidity 2014/07/10(Thu) 05時頃
|
|
[頸や肩に触れる指先>>157の感触に、とっくに慣れを感じている自分と、それでも未だに嫌悪を感じる自分がいる事に安心する。 それを知って尚縋る兄を矢張り嫌悪して、安堵する。 そうゆうわけのわからない全部で出来上がったのが自分だから、このくだらない連鎖は、馬鹿みたいな話だけど、必要なものでしかない。]
そうだよ。 僕の居場所を全部取ってったのは、アンタだよ。
[だから此処しかないんだ。置いていくも何も、動けない。
それを顕すかのように回された腕と、近付く身体に、呼吸の詰まるような圧迫感に、身動きの取れなさが思考を乏しくさせる感覚に、いつも通りに気持ち悪さと、それ以上の安堵感から、吐息を零した。]
(159) frigidity 2014/07/10(Thu) 05時頃
|
|
[返された肯定>>158にはただ頷き返しながら、それ以上の言葉が続かないことには僅かに不服さを覚える。 言葉の足りない自分がそれを糾弾するのは、あまりに勝手とは知りながらも、結局は咎めるように薄く睨んだ。]
……本当に、理解ってるのか。
[――おまえでなければ駄目なのだ、と。 それが理解されていないんじゃあ、きっと意味がない。 この歪な関係が限りあるものかも知れないと、今は気付いてしまったから。流れを押し付けて、そのまま押し切ってきた今までとは、きっと同じでは居られない。]
……、
[それでも引き寄せた体温と、子供の癖に変わらず低いそれと、吐息とに>>159。意識を取られかける。 居心地の悪さと共に、けれど自らの鼓動が落ち着き始めるのを感じて。 繰り返してきたこの接触は、何から何までもが異常なのだと、改めて思い知りながら。 自分の言葉には碌に応じようともしない癖をして責任だけは押し付ける言い様に、静かに目を伏せる。]
(160) g_r_shinosaki 2014/07/10(Thu) 06時頃
|
|
それで、いい。 おまえの居場所なら、此処にある。 ……此処にしか、ないんだから。
[呵責と同時に、どこか自虐めいても取れる言葉を肯定すると同時に。 幼少からずっと押し付けてきた刷り込みの延長の如く、弟の飲み込んだであろう言葉は二度繰り返した。
ひとつ息をついた後に、肩を押して、弟の身体を閉じた扉へと押しやる。 強制するほど力は入らなかったから、僅かでも抵抗の意思があったなら、拒否するのは容易いだろうけれど。 それが叶ったのなら、残る逃げ道を全て塞いだかのような満足感に、小さく息を零しただろう。]
……、言いたいことがあるなら、言えよ。 それくらいは、聞いてやるから。
[僕は全部吐き出したというのに、と。 先の流れを蒸し返すように、寄せた耳元に言葉を落とす。 喉を覆って爪を立てようとした手は、けれど力を込める前に離れた。
無意味とは知りながら繰り返してきた虐待にも似た些細な暴力を、今は行使する気にはなれずに。 横柄な物言いの中、懇願めいた響きが含まれたその言葉に、弟が応じるかは理解らないけれど。]
(161) g_r_shinosaki 2014/07/10(Thu) 06時頃
|
|
――…、置いてったら死んでくれる?
[殺してくれだの何だのと、幾度か繰り返してた遣り取りをもう一度。結局果たされなかったのだから、こんな口だけの約束に意味はないのかもしれないけど。 それでも此処で肯定が返るなら、散々否定ばかりしてきた兄の言葉を、たまには聞き入れてみてもいいのかもしれない。 いつか逃れる事を願ってきたこの唾棄すべき関係を、受け入れるしか、自分には方法がないのだと気付いたからには。
どうせ前進も後退も出来やしないんだから。]
(162) frigidity 2014/07/10(Thu) 07時頃
|
|
うん。
[異常と知りつつ反発してきた物を結局望んだ異常さに、それでもいいやと落ち着き始める頭はやっぱり異常なんだろうけど。 繰り返される言葉>>161は妙にすとんと頭の中に入り込んだ。
押された肩は身体を動かすってゆうのを忘れたみたいにあっさり手の動きに沿って後方へ揺れる。背中に当たった扉はやけに硬く感じて、余計に閉塞感が増して息を詰まらす。でもそれがいっそ、心地よくすらある。]
大嫌いだよ。全部きもちわるい。 でもあいしてる。
[耳元に寄せられた言葉が何を求めての物なのかは知らないけど。 殆ど触れるだけみたいな動きで離れていった指先の温度が包帯越しの喉元から消えてから。
自分で口にしていて吐き気のする、あまりに歪んだ表現で、正しさなんて何もない、だけど自分と同じ場所にいる相手になら伝わるのかもしれない戯言を告げた。]
(163) frigidity 2014/07/10(Thu) 07時頃
|
|
[抱き寄せられれば>>151、抵抗無くその腕に収まった。落とされた言葉に一つ鼻を鳴らして。つい、とそっぽを向いてやる。 好きにしろと言っただろう、なんて。もごもご口の中で呟くくらいはしたかもしれないけれど。
触れられ、名前を呼ばれ。反射的に逸らしていた視線を彼に向ける。 抱き寄せられたままなので、その表情はよく見えなかったが、酷く穏やかに紡がれるその言葉に、ふと唇に笑みを乗せた。
――随分とまあ、執着されてしまっているらしい。 言っている事は全く反省の見えない言葉だけれど、いつも澄まし顔の彼が自分にこんな事を言ってるかと思えば、悪い気はしない。
自分を抱き寄せるその体に、そっと手を回して。このくらいしてやってもいいだろう、と。手繰り寄せる様に力を入れた]
(164) 製菓 2014/07/10(Thu) 07時半頃
|
|
……恥ずかしい奴だな、本当。
[こんな時でも憎まれ口を叩いて、彼の胸元に頭を押し付けようとする。 顔の熱を誤魔化そうとそうしたのに、結局それは叶わず。耳元に送られる口付けにほんの少し息を詰めた。
真っ当な努力の証明の様に落とされる口付けには、どうにも照れが出る。口角の上がった口元は全くもって忌々しい。――そう思いつつ、拒む事はしなかったのだけれど]
……気が向いたら、な。 精々努力しろ。
[ふ、と。吐息めいた笑みを落として。彼にされたのを倣う様に、その鼻先に唇を落とす。 ……砂糖を吐きそうなくらい甘ったるい逢瀬だ。これ以上を望まれるのは、少々気が重い。 とはいえ、いつか見返りとやらを与えてやる事が出来れば良い。そう、思わなくもないけれど。
抱き締められた腕の中、今度こそ彼の胸元に頭を寄せて。そうしてその心音を聞けば、やがて静かに寝息をたて始めた]
(165) 製菓 2014/07/10(Thu) 07時半頃
|
|
[突拍子もない問いかけ>>162には、けれどさして驚くこともなかった。 本気だったのか、そうでなかったのか、思い返せばそれすら理解らない命のやり取りの中で、霞がかった意識の中で。 ひとり残されるくらいならばこのまま殺されてしまいたいと願ったのは、記憶に新しいから。]
おまえが望むなら、…いや。 死ぬだとか、死なないだとか、そんなことじゃない。 そうなったら、……死なせてくれよ、
[受け入れられないのならば死んでやる、だなんて、よくある色恋沙汰のヒステリーじみたことを言うつもりはないのだけれど。 自分を置いていくくらいならば、そんな裏切りめいた仕打ちの後始末は、おまえが着けていってくれと。 そこまで囁いてからふと浮かんだ考えに、もうひとつ言葉を続ける。]
それか、その時は、その時こそは。 僕がおまえを殺してやるから。
[脅迫めいた響きを伴った宣言が、果たせるかどうかなんて、自分でも理解らない。 けれどそうして口にしてしまえば、既に雁字搦めになったこの繋がりを、より強固なものにできるだろうかと。 いまだ鈍い痛みを残す喉に手を当てながら、あるかも解らない最悪の未来に向けて、押し付けるように約束を取り付けた。]
(166) g_r_shinosaki 2014/07/10(Thu) 08時頃
|
|
[従順とすら言える肯定>>163には、それ以上続ける言葉もない。 扉との間に押し込めた身体を見下ろしながら、その容易さに、充足感に。吐き出した吐息はその狭い空間に溶け消える。
冷たい扉と、追い詰めた狭い背との間に手を差し入れて、掬い上げるように抱き寄せながら。 不意に耳に届いた言葉に、寄せていた顔を僅かに引き戻した。]
……、僕もだよ。
[本来の性質から外れた歪な愛の言葉は、ざわりと皮膚を粟立てながら思考へと浸透する。]
(167) g_r_shinosaki 2014/07/10(Thu) 08時頃
|
|
[視界を阻む色眼鏡を、鬱陶しげに取り払って。 自分と同じ、僅かに癖のかかる柔らかい髪に顔をつけて目を閉じた。]
おまえを、愛してる。 ――…だから、ずっと。
[ずっと側にいてくれ、と。 温い体温に身を寄せて、吐き気を催すほど甘い言葉を、その耳元へ落とし込む。 その歪さを厭うような思考なんて、とっくに捨ててきてしまった。
そのまま耳元を通って、白い包帯の巻かれた首筋へと唇を寄せる。 自分で隠した白い布切れを取り払って、そこに残る手の痕を認めると、ほうと薄く息を漏らして。 用済みになった包帯を放り捨ててしまえば、欲しい物を手に入れた子供じみた顔で、きっとようやく。満足げに笑えたかもしれない。]
(168) g_r_shinosaki 2014/07/10(Thu) 08時頃
|
|
そうですか。 なら、好きにさせて貰いますよ。 ……言いましたからね。
[もごもごと、口の中で呟かれた言葉>>164には、ほんの少しだけ意地の悪い声音で。 あぁそうですか。好きにしろと言うのなら――大いに"勘違い"してやりましょうか、と。
手繰り寄せるように回された手に目を細め、相手の顔に笑みが浮かんでいるのを見れば、一瞬だけ、眉を寄せた。 ――しかしそれも、ほんの僅かな間の事であったけれど]
…生意気ですねぇ。 あんまり調子に乗ると、知りませんよ。
[軽く押し付けられた頭に何処か擽ったそうにしながら、僅かに不服そうにそう告げる。 少し前――それこそ、ここに見舞いに来たばかりの時ならば。吐いた言葉に意味もあったのだろうけれど。 今はきっと、恐れも何もしないのだろう。それが何とも腹立たしく――少しだけ、気分が良かった。
聞こえてきた寝息>>165に、小さく口端を持ち上げて。暫くの間、ぼんやりとその髪へと指を通す。 するり、するりと。流れるようなその感触は、中々に心地が良いもので]
(169) ねこんこん 2014/07/10(Thu) 08時半頃
|
|
…満足したら、ちゃんと"おねだり"を聞いて貰いますからね。
[まるで、いつかの未来を約束を強請るような、そんな言葉を投げかけて。 何の保証も確約も無い、ただの希望。そんな不確かなものを信じようと思う事など、希望を願う事など。 そんな事、今迄決して、しようとしなかったというのに。
もしも、この勘違いが赦されるのなら。 柄にも無く、甘ったるい言葉でもって、君に愛を囁いてみせますよ。 君の言う"真っ当な"方法でもって、君を、君だけを。心から愛してみせますよ。
それで君が、俺を忘れないのなら。 一度だけ、信じてみてあげますよ。
――だから、ディーン。君も。]
……忘れないで下さいね。 例えもしも、その傷が…癒える事があっても。
[眠る彼には、きっと届かないだろうから。 だから今のうちに、ただただ浅ましく希望を願ってみるのも――悪くは、無いのかもしれない]
(170) ねこんこん 2014/07/10(Thu) 08時半頃
|
1
2
3
4
5
6
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る