254 東京村U
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
ジリヤに1人が投票した。
リーに1人が投票した。
キルロイに1人が投票した。
ゴロウに2人が投票した。
デメテルに1人が投票した。
ドリベルに2人が投票した。
ゴロウは村人の手により処刑された。
|
ドリベル! 今日がお前の命日だ!
2016/10/03(Mon) 00時半頃
|
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
現在の生存者は、ジリヤ、リー、みょんこ、キルロイ、イルマ、デメテル、ドリベルの7名。
|
[聞こえてくる単語が、随分特徴的だなあ、と思う。 言葉のだけ頭におさめるも疲弊した脳は像をむすべない。]
金髪……空色。
アルタ前……ですね。 分かりました。じゃ、東口から出ます。
アタシは……えー、髪はながめで…白い…… ううん、いいや。 雪野瀬さん、目立ちそうだから、こっちで探します。
(0) 2016/10/03(Mon) 00時半頃
|
PPP イルマは、メモを貼った。
2016/10/03(Mon) 00時半頃
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/10/03(Mon) 00時半頃
|
― 新宿駅 東口アルタ前広場 入間澪音がいる場 ―
[1歩足を踏み入れた瞬間、駅の雑踏が遠のいた。 濃霧が立ち込めたかのように、群衆の気配が希薄になる。 そのなかで、たった一つ。圧倒的存在感を放つ人型があった。
それは入間 澪音の目には、はっきりと映っていただろう。 あるいは、周囲にいた人間の目にも見えていたかもしれない]
(1) 2016/10/03(Mon) 01時頃
|
|
[きらびやかな空色のステージドレス。 ミニのスカートからすらりと伸びた白いタイツ。 差し色の赤いチョーカー。 猫耳のボンボン耳当て。
ステージ上でスポットライトを浴びるかのように、 "ソレ"は歌い、笑い、踊った。
スピーカーなど、どこにもない広場には、しかし、 ハッキリと、BGMを伴って街に流れるあの歌が流れていた]
(2) 2016/10/03(Mon) 01時頃
|
|
♪らぶらぶにゃんにゃん、らぶにゃんにゃん ♪恋する首輪でつながれたい
[それは紛れもなく、メディア媒体の中に存在した "キャンディ・ノヴァ"のジリヤだった]
(3) 2016/10/03(Mon) 01時頃
|
|
["ソレ"は、軽やかなステップを踏んで澪音の前に立った。 両手を広げ、澪音の身体を抱きしめる。
媚びるような、造られた笑顔。 閉ざされた口からは、しかし、はっきりと言葉が紡がれた]
(4) 2016/10/03(Mon) 01時頃
|
|
だ〜〜〜い好きだよ♪ みおん♪
(5) 2016/10/03(Mon) 01時頃
|
|
[そっと澪音から身を引いた瞬間、笑顔はそのままに、
どこからか手にしたキッチンナイフを振り上げ、
澪音の眉間めがけて振り下ろした]
(6) 2016/10/03(Mon) 01時頃
|
|
[そのとき
バチンッ
と、なにかが弾ける音が響いた]
(7) 2016/10/03(Mon) 01時半頃
|
|
[澪音の目の前に、もう"それ"はいなかった。
希薄だった群衆の気配は、何事もなく元に戻っていた。
ただ平凡な昼間の新宿駅が、そこにはあった。]
(8) 2016/10/03(Mon) 01時半頃
|
|
[シク クンネ ラクル アイ フレ
どこからか、そんな言葉が聞こえた気がしたかもしれない**]
(9) 2016/10/03(Mon) 01時半頃
|
|
― 新宿駅 東口アルタ前広場 それからほんの数秒後―
[ようやくアルタ前広場についた。 待ち合わせ相手である入間澪音に電話をかけながら、 早く見つけてもらえるよう、少しでも高い段差の上に立つ]
……長めの髪に、白の……服? どれだろう……人おおすぎ。
[あたりをきょろきょろを見回す。 行き交う人が、じろじろと自分をみる視線を感じ、 居心地の悪さを 感じる。
なんだか、普段よりも見られているような気がした**]
(10) 2016/10/03(Mon) 01時半頃
|
|
……、
[落ち着こう、と、思う。落ち着け、と自分に言い聞かせる。思えば昨日からの色々だ、悪夢の一つや二つ見てもおかしくはない。考え過ぎている、結局未だ気にしているから、妙な夢なんて見るんだ。 寝不足の疲れだってあるのかもしれない、 そうだ、気にするのはやめよう、これも忘れよう。そして今夜こそ早く早くに寝ればいい、]
……ん。
[考えつつ、珈琲を飲む。飲みつつiPhoneを眺めて、ふと、メールの新着に気が付いた。 五通。登録しているサイトからのものが二つ。携帯会社からのものが一つ。フィルターを抜けた広告が一つ。それと、秋葉からのものが一つ、だった。少し、指先が固くなる。丁度忘れようとしていたところで、それでも、やはり、頭に過る、 何か、わかったのだろうか、と]
(11) 2016/10/03(Mon) 01時半頃
|
|
……あれ?
[ともあれ青年はすぐにそれを開き、 否、開こうとして、止まった。 開こうとタップしたのと、ほとんど同時に、そのメールは、 消えた。何のアクションもなく、忽然と。ゆっくりと画像の一部が変わっていく、クイズの一種のように、それが高速でなされたかのように、消えて、なかったものになって、]
………… ……あれ?
[青年は、また、同じ台詞を吐いた。 メール画面を見つめ、首を傾げる。 何故、]
[何故、ボクは、メールを開いたんだったっけ?]
(12) 2016/10/03(Mon) 01時半頃
|
|
[ああ。ただ確認してみただけ、だった。それで、迷惑メールを消そうとしていた、んだった。すぐに「思い出し」、青年はその一通のメールを削除した。加えて他の三通のメールを既読にした]
(13) 2016/10/03(Mon) 01時半頃
|
|
――――――――――――――― 先輩 言ってたやつ、またかかってきました? 他に何かありました?
もしかしたら、っていうの、見つけた かもしれないんですけど もしそれだったら、かなり、やばいかも
先輩、その電話の前に、 何か変わったも//////////////////
(14) 2016/10/03(Mon) 02時頃
|
|
─ 新宿 ─
[山岸はちらちらと上空の様子をうかがっていた。 つられて鈴里も上を見たが、その時にはカラスの姿は見当たらなかった。]
カラスって、頭がいいですからねえ 何か原因にお心当たりってあります?
[どういう理由で、彼が目をつけられたのかはわからない。頬に手をあてた。]
お部屋、警察の方が現場保存ってことで 昨日には入れなくて。
[部屋を気にする山岸に、心配げに見えるように眉を寄せた。]
(15) 2016/10/03(Mon) 02時頃
|
|
…… でも、おっしゃるとおりに 何か、は、あるんでしょうねえ
(16) 2016/10/03(Mon) 02時頃
|
|
[ぽつり、と、 そんなことを言って、 不動産屋の女はふふっと笑った。]
そうですねぇ。飛び降り同士ですけど、 ひとまずカラスは関係ないかしら。
─── 連れていかれてしまいかけた、 という雰囲気だったみたいですよ
[そちらは。と、困ったように微笑んだ。 少し、沈黙が落ちる。]
(17) 2016/10/03(Mon) 02時頃
|
|
[一瞬ばかり空いた会話の隙間に、腕時計に視線を落とす。顔をあげて、提げた鞄を両手で持ちなおす。]
ええ。山岸さんも、お気をつけて。 カラスには、ご注意くださいね
[そんな風にして、歩き出す山岸とは別れた。]
(18) 2016/10/03(Mon) 02時頃
|
|
[その、数十分後かの話だった。]
(19) 2016/10/03(Mon) 02時頃
|
|
[新宿の交差点に、トラックがつっこんだ。と そう大騒ぎになったのは。]
(20) 2016/10/03(Mon) 02時頃
|
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/10/03(Mon) 02時半頃
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/10/03(Mon) 02時半頃
|
―東村山市・李沢宅―
ただいまー。
[一二三は自宅に戻ると母親から昨日帰宅しなかった理由を問われる。]
あ、新しいバイトの面接と、友だちがちょっと困っててね。 今からちょっと学校顔出してくる。 その後バイト。
[一二三は階段を登ると、]
(21) 2016/10/03(Mon) 02時半頃
|
|
今度のバイト、もしかしたら『姉ちゃん』の行方、わかるかもしれないし。
[ぽつりと呟いた言葉に、母親は一瞬動揺は隠せず。 何かを落とした音を尻目に急いで学校へ行く準備をした。]
(22) 2016/10/03(Mon) 02時半頃
|
|
─ 新宿駅西口付近 交差点 ─
[死傷者が複数出て、新宿の一角は騒然となった。
事故現場の写真や被害への衝撃を受けて ツイートなどが一斉に広がった。
ただ、その話題がワッと拡散したのには、 ひとつ、奇妙な情報が、 付加されていたせいもあった。]
(23) 2016/10/03(Mon) 02時半頃
|
|
[ 『トラックを運転していたのはカラスだった』 ]
(24) 2016/10/03(Mon) 02時半頃
|
|
―副都心線―
[そんなこんなで、重役出勤での授業は終わった。 入間の姿はやはり無く。 まぁ、彼女の日常の態度からして一日休んだくらいで問題になることはない。後は、変な騒ぎに巻き込まれてないか、不安なくらいである。]
(25) 2016/10/03(Mon) 02時半頃
|
|
――――えっ
[電車内のモニターを見て思わず声をあげる。]
(26) 2016/10/03(Mon) 02時半頃
|
|
新宿…………マジかよ。
[新宿の交差点でトラックを巻き込んだ事故があったらしい(>>20)
一二三は入間にLINEで連絡をとる。]
(27) 2016/10/03(Mon) 02時半頃
|
|
[運転席から大柄なカラスが飛び立っていくところを見た。 という証言が、複数あがったせいだった。
もちろん、ありえないという否定の声も多くあったものの、 カラスが引き起こした事故だ。という意見は消えずに、 噂と言われながらも、それはまことしやかに、広がっていった。]
(28) 2016/10/03(Mon) 02時半頃
|
|
『入間、新宿で事故あったんだけど大丈夫か⁉』
『学校はとりあえず大きな問題は起こってないっぽい』
[そう送り、携帯をカバンにしまうと、新宿三丁目の駅に*到着した*]
(29) 2016/10/03(Mon) 02時半頃
|
|
「……ねー、でさー! ほんとかなあ、アレ、カラスが運転してた、って!」
「まっさかーー、んなわけないじゃん! ホラー映画みたいじゃん、そんなあったら。 てか、怪談?」
「だよねー、まー、ありえないよね。 でも、マジだったら怖くない?」
「事故の時点で怖いっしょ」
「言えてる〜」
(30) 2016/10/03(Mon) 03時頃
|
|
[女子高生だろうか、遠くない席から聞こえてくる話し声、高くよく響くそれに、やや意識が向く。西口交差点で起きた事故について、青年はスタジオにいる内に知った。スタジオを出て、解散するまでの合間、その未だ騒然とする現場の付近を通りかかっては、メンバーで軽く言及などしたものだった。 怖いな、と思った。事故や事件は本当にいつ巻き込まれるともわからない、明日は我が身かもしれない。そんな事を、人間は近く何かが起これば思い知り、そして、大方すぐに忘れてしまうものだ。自分もまたそうだ、と、思う。 奇妙な事故だ、とも思った。カラスが運転していた、だなんて、都市伝説の見本のような話、それが急速に広がっている様は、それ自体、非現実めいてすら感じられた]
(31) 2016/10/03(Mon) 03時頃
|
|
[カラスの起こしたと噂されるその事故についてのニュースを、 鈴里が知ったのは、真嶋家が入居していたマンションを訪れた その後の話になる。]
(32) 2016/10/03(Mon) 04時頃
|
|
[真嶋家のマンションに行った結果としては、マンション自体には 破損のようなものはなかったといえる。 ──もとより煤けているままに放置されたテラスを除いては。
その場の証言などを聞いてから、その後よった病院には、真嶋家の父親が来ており、軽く挨拶とお見舞いの言葉とを伝えてから、病院を辞した。
遠目に見た日菜子は眠っているだけのようでもあり、 ただやはりどこか生気がなく、 魂が抜けて透けてもいるように思われた。]
(33) 2016/10/03(Mon) 04時頃
|
|
― 夕刻/新宿通り ―
[呪われてでもいるのだろうか。そうだとしてもそうおかしくないかもしれないけれど。]
……
出ないわねぇ……
[病院からの帰りがけに事故を知ったあと、鈴里は山岸の携帯にかけてみることを幾度か繰り返していた。 カラス、というキーワードが、山岸とつながってしまった。もしかして巻き込まれたのではないか。という推測は半ば確信めいて胸中にせりあがっていた。]
(34) 2016/10/03(Mon) 04時頃
|
|
できれば、本人にお話がききたかったけれど……
(*0) 2016/10/03(Mon) 04時頃
|
|
[通じない電話をかけ続けることを一時あきらめて、顔を上げる。ガラスばりの喫茶店の中をなんの気なしに覗く。]
…あら
[つと、中に見えた人影に、 歩く足を止めた。]
(35) 2016/10/03(Mon) 04時頃
|
|
[一瞬だけ、目を眇める]
(*1) 2016/10/03(Mon) 04時頃
|
|
[さして迷う時間もおかずに、店内に入る。店員の視線に、一席を見やって案内は断った。 そのまま目元の隠れた青年が座っている席へゆっくりと歩み寄る。]
… ドリベル様?
[いくらか、昨日よりもどこか憔悴して見える青年へと、昨日調べて知ったばかりの名で呼びかけて、眼鏡の女は首を傾げた。]
(36) 2016/10/03(Mon) 04時頃
|
|
[事故の話に向いた意識は、留まる事なく逸れる。青年には、それ以上に考えるべき事が、考えたい事があったからだ]
[数本灰皿の脇に転がした煙草、その一本を拾い上げて咥え、やはり傍らに置いていたライターにて火を点ける。細く紫煙を吐き出しながら、思考を巡らせる]
[…… 考えるといっても、 もう、その形は固まりつつあった。 あの子のおかげだな、と、その笑顔を浮かべて思う]
[自分は、……やはり、音楽を変えたくはない。 全く、でなくてもいい。なるべく、叶う限り。 その上で多くの人に聴いて貰えたならと、 伝える事が出来たのなら、と思う]
[だから、メジャーデビューについて、 敗走する羽目になるかもしれない、少し無謀な戦いとして、 挑戦、として、踏み出せたら、なんて、]
[きっと、わがままで、勝手な、想いだけれど。 素直なところの自分の気持ちを、 近く、切り出してみようと、思った]
(37) 2016/10/03(Mon) 04時頃
|
|
…… あ。
[そうして考えていたから。 近付く姿に気が付いたのは、声をかけられて後だった。はたりと驚き、呼ばわった姿を見て、もう一度、驚く。 短くなった二本目を灰皿に押し付け捨てて]
…………えっと、
[眼鏡をかけた女性、その姿に。 返そうとした言葉は、詰まった。どう返事をするべきか――どう呼ぶべきか、咄嗟には、思い付かなかったから]
(38) 2016/10/03(Mon) 04時半頃
|
|
[驚いて、それから言葉に詰まった様子に、 にこりと笑った。]
外から貴方の姿が見えたから、 ナンパをね、しにきたの。
座ってもいいかしら。
[小首を傾げて許可を求める。顔は相変わらず笑ったまま、説明と名前を呼ばずとも答えられる質問を並べて少し待った。]
(39) 2016/10/03(Mon) 04時半頃
|
|
……先、越されちゃったな。 今度会ったら、またナンパしようかと思ってたのに。
うん、勿論。
[笑う彼女に、また少しの間を置いて、青年も笑い、冗談めかした。戸惑いはあって、聞きたい事もあったが、何にしても。また会えればと考えていたのは、確かだった。 向かいの席を手の先で示して勧め]
……バンド、調べてくれたんだね。
[そうして彼女が着席したなら、 ひとまずの切り出しは、たわいなく]
(40) 2016/10/03(Mon) 05時頃
|
|
[許可にありがとう。と言って、 勧められるまま、手前の椅子を引いた。 青年の対面に足をそろえて座る。]
機会が先にめぐってきちゃったみたい 私が見つける方が少し早かったわ
[冗談めかせた口調で言って、目を眇めた。]
ええ。昨日のうちに。 聞いてすぐ、歌詞の情景が浮かぶところ 好きだなって思ったわ
……。ほんのちょっぴり少し試聴しただけだから 偉そうなことはいえないけれど
[あまり詳しくないから。と、バツが悪そうに付け加える。 膝の上に鞄を、その上に手を重ねておいて]
(41) 2016/10/03(Mon) 05時頃
|
|
────、ああいう音楽が広がっていくなら、 それもきっと素敵ねって、思ったわ
[そう添えてから少し──時間にすれば2秒足らずほど、間があった。視線が下に一度落ちてテーブルの上をなぞり、青年の長い前髪に戻った。]
… 笹本くん、よね?
[確認を取るように、そう、ぽつりと。 声が板の上に転がった。]
(42) 2016/10/03(Mon) 05時頃
|
|
[視線が下を向く、薄く開いた唇から細い息を長く吸った。 微かな煙草の匂いが深く肺まで届くようだ。]
……石見 妙子ちゃんって、名前。覚えてる?
小学生のときクラスにいた、 もうひとりの、
"みょんこちゃん"
(43) 2016/10/03(Mon) 05時半頃
|
|
有難う。嬉しいな。
[曲の感想を貰えば、返す笑みは今度は繕いのない、ぎこちなさをひそめたものになった]
多くの人に聴いて貰えたら、 一人でも多くの人に、……伝わったらって。 思って。
[言葉には先の思考も滲み。 ただ、全ての緊張を失くしはしないままに、青年はつと彼女を見据えた。聞いておきたい、と思った。聞かなければ、と思った。会った事があるかと、もう一度、 その名を、もう一度、]
え、
[そうして思い切って口を開こうとしたところで。先に相手から出た一言に、拍子、間の抜けた声が漏れた]
(44) 2016/10/03(Mon) 05時半頃
|
|
……そうだよ。 ボクは、笹本樹、だよ。
[静かに、低く、返答の声は空間に落ちた]
[キミは、
そう続けかけた。あえて言い切らない断片。だがそれは、そもそも一文字さえ音にはならなかった。その前に彼女が言葉を継いだからだ。 覚えている? その問いに、すぐに返事は出来なかった。 記憶から引き出され揺蕩っていた名、 それとは別の名、 ただ、同じ「呼び名」を持った、]
(45) 2016/10/03(Mon) 05時半頃
|
|
[随分高くなった空、 現のそれとは裏腹に、 鮮烈に青い一面の色が、 白く灼けた世界と目が眩む黒の影が、 にわかに、脳裏に広がった]
[耳元で蝉が鳴いている、 ような、気がした]
(46) 2016/10/03(Mon) 05時半頃
|
|
……
[否定にも肯定にもなり切らない、沈黙が、 はじめに返した、こたえ、になった]
(47) 2016/10/03(Mon) 06時頃
|
|
[古い、地面が近くて影も近い頃の記憶だ。 思い出せなくても、無理はないくらいの。 覚えていると期待を持つほうが愚かなくらいの。]
(48) 2016/10/03(Mon) 06時頃
|
|
[青年の口から聞こえた名前に、知っていたことの確認がとれたような、ほっとしたような同時に、どこか困ったような曖昧な表情が浮かぶ。]
… はきはきしてて。委員長気質の仕切り屋さんで、 それで、なかよく…してもらってて、… 覚えてないなら、それでいいんだけど
[鈴里みよ子とは、ずいぶんと違うもうひとりの、 石見妙子の説明を挟みかけて、ただ、途中で息を吐いた。]
それで、いいんだけれど。
["その方が"とも取れる響きで零して首を横に振る。]
(49) 2016/10/03(Mon) 06時頃
|
|
……たえちゃん?
[沈黙の後。ぽつりと呟き名を呼ぶ声は、昨日のそれとは似て非なるものだっただろう。疑問符の形の語尾には、異なる色が滲んでいただろう]
覚えてるよ、……覚えてる。 でも、
[変わった、という印象。 勘違いした、という認識。 どちらも言葉にせず、呑み込んで]
……わからなかった。
[代わりに零したのは、そんな一言だった]
(50) 2016/10/03(Mon) 06時半頃
|
|
……
[対面の青年との間に落ちた名前に、 そう。とも、──はずれ。とも、 青年の前に座る女は言わなかった。]
…… 笹本くん、音楽するようになってたの 意外だったわ。 学者先生になるのかなって思ってたもの
[ただ、ほのかに笑う表情のつくり方も、目元も──大ぶりの眼鏡も、淡い印象をもったふわりとした髪も、声でさえ、どれもこれもが鈴里みよ子にこそ、似せかけられている。]
(51) 2016/10/03(Mon) 07時頃
|
|
[そこにいるのが石見妙子だというなら、 ふたりいた"みょんこ"がすっかり、 ── 入れ替わってしまったように。]
(52) 2016/10/03(Mon) 07時頃
|
|
[懐かしさが、あった。何処かで会ったと感じた、それが事実だと思って見れば、改めて、一層に、懐かしさを覚えた。笑い方も、話し方も、大人になったその姿も、確かに記憶と通ずるものだった。 内にある、――鈴里みよ子の、それと。 奇妙な感覚だった。懐かしい、安心をもたらすような感情である筈のそれが、むしろ多大な落ち着かなさを、強い違和感を、生じさせていた。 石見妙子。その少女を、青年は確かに知っていた。 それを、けれども、その記憶は、……]
……意外、だよね。 自分でもこんな、バンドやったりするなんて。 昔は思ってなかったよ。 中学に入ってからさ、音楽、好きになって。
[さざなみ立つような心中を自覚しながらも、 唇は「旧知との真っ当な」会話を紡ぐ]
(53) 2016/10/03(Mon) 07時半頃
|
|
……そっちは? 今、どうしてるの?
や、アンケートの事は、昨日知ったけど。 アンケートも、なんで始めたのか、とか、 ちょっと、気になるけれどね。
(54) 2016/10/03(Mon) 07時半頃
|
ドリベルは、みょんこ、その名を抱く「面影」を、見つめながら。
2016/10/03(Mon) 07時半頃
|
[石見妙子はストレートの黒髪を肩まで伸ばしていた。つり目で物怖じせず、はっきりと物を言った。口を大きく開けて笑う子どもだった。]
図書館の主ってかんじだったもの いつも机に分厚い本が乗ってて
[ふふ、と目の前の女は口元を手で押さえて笑う。やはりおとなしげな鈴里みよ子に似たしぐさで、声で、女は話を続ける。]
中学の友達の影響だったりするの? 意外だったけど、 詩は、笹本くんっぽいなって
ああ、そうそう、さっき、声をかけたとき 何か考えてる風だったけれど…… それも詩のことだったりしたの?
[控えめにほのかに笑う唇の形まで、一種執拗ささえ感じさせるほどに鈴里みよ子の面影を持っている。]
(55) 2016/10/03(Mon) 08時頃
|
みょんこは、ドリベルに、そう尋ねて
2016/10/03(Mon) 08時頃
|
図書館の主、かあ。 はは。 確かに、毎日みたいに本借りたりね。 篭ったり、してたな。
大体そんな感じ、かな。 丁度仲良くなったのが、音楽好きで、其処から。 二人で楽器始めて…… それで今、ベースとギターしているわけだけれど。
[応え、話す、そのさなか、前髪に隠された視線は、その輪郭を追い続けていた。 半ば無意識に、「石見妙子」の面影を求めて。 己を納得させられる、証左を求めて]
(56) 2016/10/03(Mon) 08時頃
|
|
[向けられた水に、ゆっくりと瞬く。]
わたし? ああ。アンケートはね、… 言ってみると、人探しなの。 えっと、なんていえばいいかしら…
[ミステリの途中で犯人を真剣に推理するような顔をしてから、手を顎から軽く話した。] そう……そうよね。笹本くんなら、って、 思って今日は声をかけたんだもの
[決意を固めるようにひとつ、ふたつと頷いて、 あれはね。と説明を続けた。]
(57) 2016/10/03(Mon) 08時半頃
|
|
…あれはね。私と一緒に、 お話をつくってくれる人を。探してるの
(58) 2016/10/03(Mon) 08時半頃
|
|
[だがそれを見出せはしないまま。 遡る問いかけには]
ああ、……うん。 そんなもの、かな。 バンドのこれからで、少し考え事していて。 でも、なんだか、答えは見つかった気がしたところだよ。
[幾分はにかむように答える。 そして、今度は問いに答え出す彼女の声に耳を傾け]
(59) 2016/10/03(Mon) 08時半頃
|
|
……、
お話を?
[思わず、復唱する。アンケートの実物や噂や、その手の活動の類例から、なんとなくに想像していたものとは、全く違った、意想外の単語が発せられたために。 同時に、何処かで、 「鈴里みよ子」を、殊更に、*思い出していた*]
(60) 2016/10/03(Mon) 08時半頃
|
|
[「お話を?」と、復唱が返される。確かにアンケートの動機としては奇妙なことを口にした女は、そう。と息を吐き出すように肯定した。]
ずっと、ひとりで小説なんか、 続けててみたんだけど、ぜんぜんで…
…、そう それだけは、…
[ふと、眉間に皺が寄る。鼻先が微かに下がるに合わせて眼鏡に角度がついた。浮かべていた表情が反射に隠れる。どうしても。と、唇が続けた。何故か、どこか──悔し気に歯裏に引き込んだ唇が淡紅色から白に色を変えた。話していたテンポが、微かに崩れる。]
(61) 2016/10/03(Mon) 09時半頃
|
|
[敵わなかった] [適わなかった] [叶わなかった]
(*2) 2016/10/03(Mon) 09時半頃
|
|
[どう逆立ちしても真似をすることができなかった。
──彼女の、あの、才能だけは。]
(*3) 2016/10/03(Mon) 09時半頃
|
|
[奇妙奇怪な話を書くことを、幼い鈴里みよ子は趣味にしていた。熱心に、周囲から疎まれても続けるほどに。筆を折ることなど、考えられないくらいに。]
… … 不純な動機だから、あまり、 人には言わないようにしてるんだけど……
[ふっ と顔が上がる。なんて、と、つきそうなわりには、華やかになりきらないどこか影をもった鈴里みよ子の微笑みが、また女の顔に舞い戻る。]
(62) 2016/10/03(Mon) 09時半頃
|
|
…… 面白いと思う本って、貸出カードに、 いつも、笹本くんの名前があった気がするもの
[ほんの僅か、ずれた何かを戻すように、 話題が過去に移される。]
じゃあもう、ずーっとの付き合いなのね。 私は中学の子とも、疎遠になっちゃってるから 少し、うらやましいかもしれないわ
[首をかしぐと肩につかないほどの緩やかな髪が揺れた。 知らなかった間を埋めるような会話は、 ゆったりと、喫茶店内の話し声にまぎれていく。]
(63) 2016/10/03(Mon) 09時半頃
|
|
あら。じゃあ目指すところ、 もう見つかっちゃったのかしら。
[ほんの微かに苦笑して、はにかむように答える青年に幾分──残念そうにも、首を傾げてみせた。]
あのアンケートは、もちろん 書いてもらった希望を叶えるお手伝いもね する気はあってさせてもらっているから
そうそう、 今日はね、それで、
[♪]
(64) 2016/10/03(Mon) 09時半頃
|
|
[[ ♪ ♪ ♪ ♪♪ ]]
(65) 2016/10/03(Mon) 09時半頃
|
|
[つと、話を続けかけた女の鞄から、着信音が聞こえた。はた。として、誘いをかけようとした言葉が途中で止まる。]
ごめんなさい
[話が中断されることに謝罪を述べて、スマートフォンから流れる音楽を止めようと、カバンから角の丸い板を取り出す。]
あら? …
[素の表情で素早く睫毛が二度瞬いた。少し、通話ボタンを押すのをためらったのは、相手が非通知だったからだ。]
(66) 2016/10/03(Mon) 09時半頃
|
|
もしもし?
[少し迷ってから、スマートフォンを耳そばにかざす。耳との距離が遠いのは警戒の表れだった。最初は声が遠くて、無言電話かと、首をかしげて、]
… ぇ
[そこで。 ぎくり と、なで肩が痙攣した。]
(67) 2016/10/03(Mon) 09時半頃
|
|
と ら
な い
で
(68) 2016/10/03(Mon) 09時半頃
|
|
っ
[思わず、ぱっとその声を耳元から引きはがした。 画面を凝視したまま固まる。 声に、聞き覚えがあった。よく覚えのある、けれど、もっと若い
唾を嚥下した喉が、上下に動いた。 やけにぬめりけがひっかかる。
心臓が圧搾されている。 一瞬、世界から音が消えたような錯覚。
それで、気づくのが遅れた。
まだ、着信音が、続いている。 通話中の手元のスマートフォンからではなく、]
(69) 2016/10/03(Mon) 09時半頃
|
みょんこは、ドリベルの方──音の発生源を見やった。
2016/10/03(Mon) 09時半頃
|
[どこかビリビリと空気が震えている。 警告でも発しているように甲高く、
早く、と急かすように*音は鳴り続けていた*。]
(70) 2016/10/03(Mon) 09時半頃
|
PPP イルマは、メモを貼った。
2016/10/03(Mon) 11時半頃
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/10/03(Mon) 11時半頃
|
― 新宿駅 東口アルタ前広場 ―
[新宿東口のひとだらけの駅前。 たくさんの人がいるゆえの声や足音などがつくるざわめき。 新宿アルタ前広場が、待ち合わせの場所だった。 真っすぐ、やや速足にアルタ前広場へと入間は向かい――
不意に、耳鳴りや立ち眩みと近い感覚があった。 目の前が暗くなったわけでも、頭が重いわけでも、足から力がぬけていくわけでも、倒れそうなわけでも、甲高い音が耳に聞こえているわけでもない。 ただ、耳鳴りや立ち眩み時の時の音が聞こえにくくなる感覚や、周囲になにがあるのか分かりにくくなるような、それだけが似ていた。奇妙な感覚だった。]
(71) 2016/10/03(Mon) 12時頃
|
|
[入間はこの立ち眩みのような感覚を煩わしく思った。待ち合わせのひとを探さなければいけないのに。 目を細めるようにして、周囲を見渡そうとすると
そのなかで、ひとりだけ。 はっきりと見える人がいた。
「何アレ」と思わず口を動かしていた。
はっきりと見えたその人は、新宿東口の真ん前で、アイドルが着ているような空色の衣装を着ていた。 場所が場所なので「キツい」と咄嗟に思う。 音が遠くなった、と思ったのに、そこには、今はいやにはっきりと、音楽が流れている。]
(72) 2016/10/03(Mon) 12時頃
|
|
(あー知ってるこれ)
[目の前の女の子も。ここにある音楽も。 教室で小馬鹿にして真似たあの歌声。]
(キャノバだ)
[最初は、音楽はアルタ前のモニターのせいとか、どこかにスピーカーがあって流れているのかと思った。 ……ソロコンサートか?とも。]
(73) 2016/10/03(Mon) 12時半頃
|
|
[女の子は、軽やかにステップをふみ、あっとう間に目の前にまでやってきた。彼女は顔に媚びた笑顔を張り付けている。
両腕を広げたのをみていたのに、後ずさることもできずに、入間は、そのアイドルにふわっと抱きしめられていた。]
(74) 2016/10/03(Mon) 12時半頃
|
|
(え?)
[金縛りにあったかのようだった。 体は動かない。見るという動作だけが許されている。 入間はその女の子の口元を見ていた。開いてない。 腹話術のように、声だけがする。]
(75) 2016/10/03(Mon) 12時半頃
|
|
(なんでアタシの名前知ってるの)
[その女の子も、入間の名前を知っていた。 何がおきているのか分からずにいると、女の子は感触だけをのこして、そっと身を引き――]
(まって)
(76) 2016/10/03(Mon) 12時半頃
|
|
(やばいまずいちょっとまって体がうごかな……
だってあれ 包丁――……!!!)
(77) 2016/10/03(Mon) 12時半頃
|
|
[バチン、と音がした。]
……っっ、 あっ
[そこで入間はようやく呻き声のような小さな悲鳴をあげた。 手足がひどく冷たくなって、冷や汗をかいていた。 青ざめた顔であたりを見渡す。周囲の音も気配も元通りになっていて、目の前で消えた女の子も、もういない。 腕や背中には、まだ人に触れられた感覚が残っている気がして、二の腕を何度もさすった。 ――なんだ、今のは。]
(78) 2016/10/03(Mon) 12時半頃
|
|
[眠らなかったから、白昼夢を見たのだろう。 あるいは、金縛りの一種なのかもしれない。 前髪を指でよけて、額をさわった。 切れていない。割れてもない。 寝不足気味の頭が重く痛んで、入間はこめかみをさわった。]
(あ……)
[こめかみを揉みながら、入間ははたとした。 ジリヤ。どうして気づかなかったのだろう。こんなにもあのアイドルが出るまで聞き慣れない名前だったのに。ジリヤとは、キャノバの空色の子だ。]
(あれ?まって。金髪で空色のワンピース…… カードに会員番号……)
[口元に手をやって、入間は暫しの間、かたまっていた。]
(79) 2016/10/03(Mon) 12時半頃
|
|
[シク クンネ ラクル アイ フレ
ふと聞こえた声に(>>9)固まっていた入間はきょろきょろとするが誰が言った言葉なのかはわからなかった。
かわりに、やや高い段差で、自分と同じように周囲をきょろきょろと見回している金髪の女の子を見つけた。(>>10)]
……ガチかよ……まさか……
[道行く人が、じろじろと彼女に視線をなげている。 入間は少しの間、恐怖心や戸惑いから足を動かせずにいたが、意を決して声をかけることにした。 人は急に消えたりしない、だからさっきのはアタシの夢か金縛り、と心のうちで自分に言い聞かせる。]
(80) 2016/10/03(Mon) 13時頃
|
|
人違いだったらゴメン。 入間です。
[と、やや高い段差にいる華奢な女の子に声をかけた。 頭の芯をぼんやりさせる寝不足と、さっきの白昼夢のせいで、やや警戒するような、愛想のない口ぶりになってしまった。 目の前の女の子の顔をジッとみる。奥歯を噛む。 先ほどの白昼夢の媚びた笑顔が脳裏に浮かぶ。 無意識に、じり、と半歩、後ろに下がっていた。]
(81) 2016/10/03(Mon) 13時頃
|
PPP イルマは、メモを貼った。
2016/10/03(Mon) 13時半頃
キルロイは、みょんこに話の続きを促した。
2016/10/03(Mon) 15時頃
|
[『入間です』
女の声に、身体がビクンッと跳ねた。 あの携帯から聞こえてきた声。 抑えめの低いトーン]
(······おこってる?)
[こちらを見つめる一人の女。 長い髪。刺すような視線。 固く閉ざされた口。 緊張したただずまい]
(······おこってる!)
(82) 2016/10/03(Mon) 15時頃
|
|
[口許に手をあて、ぶるぶると震えながら、 小さく何度も頷く]
······ゆ、ゆき······のせ じ······じりや······です。
(83) 2016/10/03(Mon) 15時頃
|
|
[青ざめている顔から、さらに血の気が引いていく。 さながら断頭台にあがった罪人のような覚悟を決め、 ぎゅっと、きつく目を閉じる。 目頭に溜まった涙が、ぼろぼろ零れだした]
ご、ごめん······なさい。 ······な、なんでも······お話しします。
だから、ゆ······ゆるして······。
(84) 2016/10/03(Mon) 15時頃
|
ジリヤは、イルマからの往復ビンタを覚悟した。
2016/10/03(Mon) 15時頃
|
― 夕方:新宿駅周辺 喫茶室 ―
[アルタ横にある、名画の名前を店名に掲げた喫茶室で照子と向き合うように座っていた。 空いている席に置いてあるリュックには、自宅から回収したノートPCや着替え等が詰まっている。 どうしてか、気になって手に取ってしまった『東京村』もその中にはあった。 店員が運んできたメロンソーダには手を付けず、照子に断ってからスマートフォンとノートPCでメールを確認する。 スマートフォンの方には、先輩からのメール(>>2:148)と秋葉からのメールの二通が届いていた]
[まずは、秋葉に昨日の礼を兼ねて返信する。 ついでに今日泊まる場所を三室確保―照子と澪音が同室で気を使わなくて良いように―して貰えるよう依頼した。 続けて、樹へと返信を行う]
(85) 2016/10/03(Mon) 15時半頃
|
|
――――――――――――――― 先輩。 秋葉から話を聞きました。
まだ、電話は掛かってきてるでしょうか? もし、何か拾ったりしていたなら連絡下さい。
俺の方で実家に処理してもらいますんで。
―――――――――――――――
(86) 2016/10/03(Mon) 15時半頃
|
|
[宮城の実家は、神社である。 大学時代から行っていた秋葉とのネタ探しの中で関わった、『ヤバイもの』を何度か処理してもらった。 手に負えないものの場合は、もっと専門的なところも紹介してもらった事もある。 だから、秋葉から怪談じみた噂話のメールを受けて、そんな返信をした]
(87) 2016/10/03(Mon) 15時半頃
|
|
[続いて、ノートPCからのメールを確認すれば不動産会社からメール(>>3:258)が届いていた。 いつこの騒動が落ち着くか――そして、その時に自分は無事でいられるか――わからなかったため返信は保留にした]
[PCをシャットダウンしようとした時、デスクトップに置かれたとあるファイルに目が止まる。 開いてその中身を確認した後、深刻そうな顔で照子へとノートPCの画面を向けた]
(88) 2016/10/03(Mon) 15時半頃
|
|
出目さん。 このファイル見てもらっていいかな。
[そのテキストファイルには三つの奇妙な物語(>>2:94 >>3:271 >>3:272)が綴られている。 その文体は、これまで照子が携わってきた木露流衣の小説と類似していた。 そのファイルの名前は*『東京村U』だった*]
(89) 2016/10/03(Mon) 15時半頃
|
|
[この日本人離れした顔。 ちいさな背。おそらく自分より2つか3つは離れている年齢。 華奢な体。声の雰囲気。――先ほどみた白昼夢。]
……まじで、あなたが雪野瀬さん?
[信じたくないというか、俄かに信じがたかった。 目の前の少女はなぜか顔を真っ青にして、ついに泣き始めた。 驚くよりも心配するよりも、まずは自分が虐めたみたいになるじゃないかと、そう思って、入間は不服げに眉根を寄せた。 心配の声をかけるでもなく、入間は続ける。]
(90) 2016/10/03(Mon) 15時半頃
|
|
なんでも話してくれるって今言ったよね。
そうしてもらうつもりでアタシも来たし。 聞きたいこともいっぱいあるし―― てか、今さっき、聞きたいことも増えたから。
[しかし――それにしてもだ。]
(アタシより年下じゃん) (もう捕まれよあのクソジジイ!!!!!!)
[浮気の真偽はわからないが、会員番号を持っていたというだけでもドン引きである。なんだったら今現在警察のご厄介になっており過去の犯罪歴からすべてをあらいざらい白日のもとにさらけ出すことで自宅のアレは「なりすまし」であると証明してほしい。 ジリヤが想像したとおり、入間はある意味、怒っていた。]
(91) 2016/10/03(Mon) 15時半頃
|
イルマは、ジリヤをビンタするよりもまず父親にビンタをしたいというかキモすぎて触れたくない。
2016/10/03(Mon) 16時頃
|
なんなの……キモすぎ……クソかよ……あのジジイ……
[疲れ果てたように、深いため息をついて小さく独りごちる。 父親への文句の続きに死ねよと言うのはどうにか飲み込んだ。]
えーーーーーとね。 あのさ。
悪くおもわないでまず聞いて。 一応いっとかないと、アタシもあなたと喋りにくいから。
……… あなた、包丁もってない?
[入間は、急に飛びかかられるのも想像し、覚悟の上で訊ねた。 これだけ人がいるのだ。誰かしら助けてくれるかもと期待している。]
(92) 2016/10/03(Mon) 16時頃
|
|
― 夕方:新宿駅周辺 喫茶室 ―
お世話になっておりますー!黒い鳥の出目です。 入間さんはいらっしゃいますか?
……はい、はい……。 そうですか。わかりましたぁ……。 恐れ入りますが、火急の要件で、出社されましたら折り返しご連絡をいただければと……はい、黒い鳥の、出目、です。 ああいえ、いるまではなく、いずま、と。はい。
お手数おかけします。はい、よろしくお願いしますっ。 はぁい、失礼しまーす。
[電話を切り、木露の方を見る。 PCを眺めていた彼が、何かを見つけたような顔で、出目へとPCの画面を見せる。 出目は、それを見て……首を傾げた。]
(93) 2016/10/03(Mon) 16時半頃
|
|
これは…… 東京村Uの、構想?
[果たして、どう解釈すべきだろうか。 木露のPCに木露の文体で書かれた文章。 当然、木露の書いたものだろうと思う。 昨日別れてから、すぐに用意したのだろうか? だとしたら……何故そんな顔をしているのだろう。 まるで、今初めてそれを見知ったかのように。]
これ、キルロイちゃんが書いたの?
(94) 2016/10/03(Mon) 16時半頃
|
|
[それだけは。 そうしても。 彼女が口にする、その言葉には、声色には、表情には、それまでとは確かに違うものを感じた。溢るる鈴里みよ子の面影、それと違った、それが掻き消えたような、歪んだような、 なにか、 ひと時。なにか、の正体を考える間もなく、変化は溶け消えて]
……、
[何だろう、と思う、 代わりに考える、 何処か曖昧な、得体の知れないような、相手のいらえ。希望を叶えるお手伝いも、そう彼女は語る。お話を作る。希望を叶える。その言葉を重ねれば、それは想像していたもの、ある種の類例に、近いような、そう組み立てられるような気もして、 その実際についても。 彼女と記憶の相違についても、勝手な想像――その力で、青年は並べて折り合いを付けようとした]
(95) 2016/10/03(Mon) 18時頃
|
|
[していた、ところで]
[それで、と彼女が切り出す、その声が途切れる。響く着信音。スマートフォンを取り出し応答する彼女の様子を、やや渇いた喉に一口冷やを流しつつ眺める。仕事だろうか、あるいはアンケートの、窺うでもなく考えて]
……?
[違和感。 通話までの僅かな躊躇いには、青年は気が付かなかった、通常の範囲の反応だと思った、けれど。何か、妙に緊張したような空気に、どうしたのだろうと思い、 ――彼女の肩が揺れる。スマートフォンが耳元から払われる。 その確かな異常に、電話の終了を待ち閉じていた口を開いた]
どうか、
[どうかした? そう尋ねかけて、止まる。着信音。ぴぴぴぴ、ぴぴぴぴ、 「信号」のパターン、無機質の電子音]
(96) 2016/10/03(Mon) 18時頃
|
|
笹本くん……の、携帯、じゃ、ない?
(97) 2016/10/03(Mon) 18時半頃
|
|
[空気が、固まる。冷え切る。彼女の「通話」の内容を、青年は知らない。ただ、その態度は明らかに異様で。それ以上に、聞き慣れた着信音が、青年には今、違って感じられていた。にわかに思い出す。感情が呼び起こされる。聞き慣れた着信音。聞き飽きた着信音。何度も、何度も、何度も、聞いたそれ、 昨夜に聞いた、]
……
[まさか、と浮かぶ思考を、違う、と思い込みたい希望が遮る。鳴り続けるそれを取り出し、画面を見て、息が詰まる。 非通知。 何処から? 誰が? 非通知。この電話は。いや、違う。あの、彼方、あの奇妙な通話とは違う、非通知ならば何もおかしい事はない、ガラケー時代と比べれば珍しいけれど、非通知のワン切りやら何やら、まれにはある事だ、怪しい電話番号のそれと変わらない、何もおかしくない、でも出ないべきだ、だから出ないべきだ、こういうものは返したら相手の思うツボなのだから、番号があるなら後で調べるけれど、そういつもそうする、非通知ならただ無視すればいい、無視し続ければいい、ただ切れればいい、 呼吸が速くなる。動悸がする。頭が締め付けられるような緊張。 そうだ出なければいい、出るな、]
(98) 2016/10/03(Mon) 18時半頃
|
|
[思いながら、青年は、応答をタップしていた]
(99) 2016/10/03(Mon) 18時半頃
|
|
…… っ、
[耳元に通話口を寄せた青年が、息を呑むのが。見る間に、蒼褪めるのが、彼女には明白に見えただろう]
なん…… 何っ、なんだよ、……!!
[低音が僅かに上擦り、掠れる、そうして荒く吐き捨て、着信を切り、画面側を叩き付けるようにテーブル上に置いた、その一連は見て取るまでもなく、尋常ではなく]
(100) 2016/10/03(Mon) 18時半頃
|
|
[聞こえたのは、ざわめきだった。 あの彼方からの声と同じ、 否、それが、遥かに大きく、 近くなった、
無数の声、出して出して出して出して出して出して出して出して出して出して 呻き、悲鳴、囁き、怨嗟、出して出して出して出して出して 笑い声
出して出して出して出して出して
出して出して出して出して出して出して出して出して出して出して出して早く出して出して出して出して出して出して早く出して出して出しても出して出して出しもうて出して出して出して出して出すして出して出して出してすぐ出して出してもうす出して出して
もうすぐ ]
(101) 2016/10/03(Mon) 18時半頃
|
|
……、
っ、 ひっ、 !
[混乱を露わに、青年は彼女の方へ顔を向けようとして、その半ばでびくりと震え、引き攣れたような悲鳴を零した。ばっと、後じさるように、テーブルを揺らし、背凭れに身を押し付けるように背をぶつける。 推せられるだろう視線の先は、テーブルの下に向き]
(102) 2016/10/03(Mon) 18時半頃
|
|
…… あっ、 あぁ、はは、えっと…… なんでもない、……うん、なんでもない…… なんでもないよ。ごめん。……
[数秒、十秒、十数秒、一分の三分の一に満ちるか満たないかの間を置いて、青年は、笑み、言葉を紡いだ。 笑みは酷く引き攣っていたし、顔面はこれ以上なく蒼白で、何よりそれまでの全てからして、極めて不自然な「平静」]
ごめん、あの……ごめんね。 急に用事で……うん。 えっと、これ、メール書いてあるから、 今度連絡して。
[続ける、唐突な言葉。唐突な離席。 ただ名刺を取り出して差し出し、財布を取り出して中から珈琲分の小銭を出して脇に置きやる、その一連ばかりが、場には不釣合いなような悠長さがあって]
(103) 2016/10/03(Mon) 19時頃
|
|
……俺が書いたものに見えますか、やっぱり。
[一拍、間を置いてから言葉を続ける]
昨日話を貰ってから、色々あって家に帰ったのが夕方。 そして、方々に電話を掛けて回った後に出目さんに掛けた。 その後の事は一緒に居たから、わかりますよね?
(104) 2016/10/03(Mon) 19時頃
|
|
[躊躇うような数秒の間の後、テーブルのiPhoneを拾い上げる。何処かよろけるような動きで青年はギターケースを担ぎ、テーブルの脇に立ちあがって]
……またね、
■■■■ちゃん。
[最後に呼びかけた声は、その一部は、彼女には水の中で発せられたもののように不明瞭に。そして、青年とは似つかない、高音のものに、聞こえた事だろう。 青年は、ただ「たえちゃん」と呼ばわったつもりだった。呼ばわったつもりのまま、何の異変の自覚もなく。 彼女は同時に、それを見もした事だろう。
青年の右肩に、覆い被さられているかのように数房流れ落ちた、長い黒髪を。 首筋に、手足に、絡み付いた、無数の白い指を]
(105) 2016/10/03(Mon) 19時頃
|
ドリベルは、みょんこの反応には恐らく気付かないまま、足早に去りゆいて。
2016/10/03(Mon) 19時頃
|
書いてる時間なんて無かったんですよ。 それどころが、構想も何も出来ていやしない。 ……この一話目。これ、ヤヘイの事ですよね、名前は出てないけど。 昨日から、わけがわからない事ばかりだ。
[テーブルへと前のめりになり、頭を抱える。 小さなため息と共にそんな言葉を漏らした。 緑の液体に乗ったクリームが溶け出し、グラスを伝う]
(106) 2016/10/03(Mon) 19時頃
|
|
― 某大型百貨店本店付近・コンビニ ―
[歩く。足早に歩く。走り出したいような衝動を堪えて、ひたすらに歩いていく。とはいえいつまでも歩き続ける事もなく、あてもないそれをやめ、青年は適当なコンビニエンスストアへと入った。 そういえばライター忘れてきた。使い捨てだからいいけど。買わないと。喉もまた渇いちゃったし。ジュースでも買おうかな。ああ、そうだ、夕飯はどうしようかな、赤羽着いてからでいいか、 浮かべるのは極めてたわいもない日常的な思考。それは無意識に先刻のそれを押し込めるようなものだったが、実際、ありふれたコンビニに入り、ありふれた店内放送を聞きつつ、ありふれた陳列を眺めていると、気持ちは休息に落ち着いてきた。落ち着いてきた、といっても、全くいつも通りには到底なれなかったが]
…… 、
[恐る恐る、iPhoneを取り出して見る。履歴は――また、消えていた。非通知の着信の痕跡は、其処にはなかった。息を吐く。ゆっくりと。ふと、奇妙な笑いが唇に出た]
(107) 2016/10/03(Mon) 19時半頃
|
|
─ 新宿通り傍、喫茶店内 ─
[耳元からひきはがしたスマートフォンをゆっくりと下げる。目線だけが音の出所を探るように追った。
どこかスムーズすぎるほどの動きで、 音の発生源がぷつり と切れる。 続いていた連続音が絶えた。]
、
[悪戯電話かもしれない。けれど、聞こえた声は、 やけに耳孔の奥から入り込んで喉から出す声をふさいだ。]
(108) 2016/10/03(Mon) 19時半頃
|
|
[応答ボタンを押して以後の変化はほんの数秒で、それも顕著だった。見る間に青年の顔色から血の気が引いて、声が揺れる。]
さ、
さ さもとくん?
[混乱。動揺。短い引き息。電話の音声までは聞き取れずに、戸惑った声が出た。テーブルが揺らされた衝撃で、コップの丸い底が踊る。透明なコップの中で水が揺れて、閉じ込められたさざ波がくわんくわんと出口を求めて回った。]
なに? どう
[眼鏡の奥から青年の視線の先を追う。 テーブルの下に何か。 想像すると、いささかぞっとして足が地面に張り付く心地がした。]
(109) 2016/10/03(Mon) 19時半頃
|
|
[空笑い。乾笑。青年の笑い方はそうとしか言えないような空虚なものに聞こえた。]
なんでも……、って、
[様子にはみえない。どこもかしこも不自然この上ない。違和感だらけのちぐはぐな答えだった。笑みに眉が寄せられる。]
え? いえそれは、 ぜんぜん、……
[>>103 謝らなくてもいいけれど。困惑のまま指先を差し出される長方形に乗せる。唐突さだけが目立つ素振りに言葉が最後まで言えずに詰まった。]
(110) 2016/10/03(Mon) 19時半頃
|
|
[珈琲分の代金がおかれる、ごく当たり前の日常的な動作が、なぜか違和感ばかりを増幅させる。がたんと椅子がひかれる音までは、確かに普通だった。]
…え
[異常だったのは、青年の呼びかけだった。青年の声に、不明瞭なあぶくが笑うような声が聞こえた。追おうかとしていた足が縫いつけられる。吸い込もうとした息を途中でとめて、何を言おうとしていたのかをその場できれいに忘れてしまった。]
(111) 2016/10/03(Mon) 19時半頃
|
|
[濡れたような黒髪が、無数の白い指が、 出来の悪い装飾品のように 青年の首に、手足に絡んでいる。]
(112) 2016/10/03(Mon) 19時半頃
|
みょんこは、ドリベルのほうを見たまま、絶句した。
2016/10/03(Mon) 19時半頃
|
[ もうすぐ ]
(113) 2016/10/03(Mon) 19時半頃
|
|
[幻聴が聞こえた気がして、全身が粟立った。 半面、その勢いで体が動いた。]
ま、 ちょっ…… !
笹本くん!!
[引き止めるように投げた声は、珍しくも声を荒げたものだった。けれど、それも遅い。足早に青年がその場を去る方が早かった。]
(114) 2016/10/03(Mon) 19時半頃
|
|
[あの場から離れたかった。あの場から――テーブルの下、奈落が開き、白い人人が蠢き、その無数の手を伸ばしてきた、夢に似た光景――離れたかった、 だから咄嗟に店を後にした、けれど。 あれはただの幻では、なかっただろうか。すぐ後に全部消えてしまった、あれは白昼夢でしかなかった、のではなかっただろうか。また来た電話だって、全部。全部、 彼女から見た自分の様子は、ただ異常でしかなかっただろう。それは、だが、――それだけが事実なのではないだろうか。それだけが。全て幻で、幻覚、]
…… はは、
[笑う。おかしくて。笑うしかなくて。微かな声で。 ボクは本当に狂ってしまったんだろうか? …… だとしたら、バンド名が洒落にならないな、なんて、 …… 片仮名混じりの文体が頭に浮かぶ …… そうじゃないとしたら? ………… どっちにしたって ……………… どうすればいい? ……………………]
(115) 2016/10/03(Mon) 19時半頃
|
|
……、
[メールが来ているのに、気が付いた]
――――――――――――――― 先輩。 秋葉から話を聞きました。
まだ、電話は掛かってきてるでしょうか? もし、何か あったら、言って下さい
―――――――――――――――
(116) 2016/10/03(Mon) 19時半頃
|
|
――――――――――――――― あれからは、少しも なかったら良かった、んだけど 鬼電ってやつかな
ねえ おかしなこと聞くけどさ ボクは正気なのかな ボクは正気だと思う?
ごめん、ほんとにおかしな事だね ―――――――――――――――
(117) 2016/10/03(Mon) 19時半頃
|
|
[ああ、これこそ、正気を疑われるようなメールだ、なんて思いながら、木露にそんな文章を返信した。白く明るい店内の片隅で。窓外に広がる夜へ入る景色を*見やった*]
(118) 2016/10/03(Mon) 19時半頃
|
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/10/03(Mon) 20時頃
|
(······いけないっ。 泣くの······や、やめなきゃ)
[眉根を寄せた澪音(>>90)の表情に、母の面影が重なる。 反射的に息を止め、涙を堪えようと顔を強張らせた]
······ご、ごめっ······なひゃっ ······ひ
[右手の甲でごしごしと目元をぬぐう]
(119) 2016/10/03(Mon) 20時頃
|
|
[包丁、の一言(>>92)に目を見張る。 そこまで警戒されるとは思ってもいなかった]
そんなっ……ほ、うひょう……なんてっ た、ただ……あたし……は、はなひを……っ。
[ポーチを目一杯開いて中身を見せる。 いくらかの化粧品とハンカチ、ティッシュ、携帯2台。 そして、らくがきだらけの黒い本が一冊。 背表紙には『東京村』のタイトル]
(120) 2016/10/03(Mon) 20時半頃
|
|
[鼻をひとつすすり、はぁっ、と息をついた。 今は泣いてる場合じゃない。 いつもの要領で気持ちを切り替え、落ち着いた態度を装う]
·······いろんなこと、一度にありすぎて。 頭のなか、ぐしゃぐしゃで······ はぁ······ごめんなさい。
本当は、これからホテルにいって、 中でゆっくりお話しするつもりだったんです。 でも、運転手が、帰ってしまって······もうひとりのあたしと。 あたしの偽物と。 なぜか連絡がつかなくて……
だから、どこか近くの、座れる場所に行きましょう。 お任せします。そのほう、きっと安心してもらえるだろうし。
(121) 2016/10/03(Mon) 20時半頃
|
|
[これだけは確認しないといけなかった。 いくら泣かれて、相手が喋れてなかろうと、入間はきっぱりとした口調で、次の指示をする。]
……両手開いて。一周ぐるっとまわってみて。
[確かに、ポーチの中には刃物らしくものはない。 普通の持ち物。中にも黒い本が一冊入っており……もしその本から煙でも出ていようものなら、驚くだろうが。]
(122) 2016/10/03(Mon) 20時半頃
|
|
[澪音の口から零れた言葉(>>92)は、 いつもジリヤ自身が放っていたものだった。 男に対して。祐輔に対して。そして、自分に対して]
(わかる······その通りだよ)
(123) 2016/10/03(Mon) 20時半頃
|
|
……
[ジリヤは鼻をすすって息をつく。 いくらか落ちつきを取り戻してきたようだ。 昔から泣いてる女をみると、妙に冷めてしまうのだ。だから、今はいっそのこと冷静になれて、それがありがたかった。 入間は提案をきき、うーん、と唸る。]
……ありがと。その提案がちょうどいいかもね。
いきなり変なこと聞いて悪かったとおもうけど。 ……もうちょっと、変なこというね?
……さっきここで雪野瀬さん見た。って言ったら、どう思う? フリフリ着てた雪野瀬さん。
今……かなり心配してるのは、そのせいね。
[入間はジリヤの目を見ていった。]
(124) 2016/10/03(Mon) 20時半頃
|
|
…………ヤヘイ。
[身を乗り出して、もう一度、その文章に目を通す。特に1話目を、食い入るようにじっくりと。]
……うぅん……わからん。 何なんだろう、ここ数日。 まるで、あたしたちの方が東京村の世界に入り込んだみたいだ。
[目を通し終わると、後ろへと身を投げ出す。 ソファへと深く身を沈め、ノートパソコンよりも低い目線から足をぶらつかせ、しかめっ面で対岸のキルロイの足をぺしぺしと蹴る。 ふと顔を上げ、思い浮かんだ疑問を口にした。]
でも、アレだね。 これをキルロイちゃん以外の人が書いたんだとしたらさ。 これって、誰視点のお話なんだろね?
(125) 2016/10/03(Mon) 21時頃
|
|
[東京村に入り込んだよう、という照子の言葉にリュックの中にある『東京村』へと視線を向けた。 そう言われると、全ては東京村の執筆を受けた時に動き出したのではないか、そんな事を考えてしまう]
斧男、ではないでしょうね。
[家に侵入し、凶器を持ってベッドの下へと息を殺して潜み、小説を書いて去っていく。 意味不明な存在過ぎて、小説にもならない」
俺、視点なのかなぁ。 これまで書いた小説で、一人称が僕で名前不詳な登場人物いたでしょう? あれ、俺なんですよ。
[蹴ってくる足を自らの足で絡めとるようにして抑え込む。 自分を小説に登場させていた、と告白正直気恥ずかしかった。 しかも、ちょっと設定を盛っているのだ。 自分や友人が体験した話を物語の中で語らせるときに登場させていた]
(126) 2016/10/03(Mon) 21時頃
|
|
[澪音の指示(>>122)に一切の躊躇いもなく、両手をひろげ、 よく観察できるよう、ゆっくりと1周まわる。 脱げと言われれば、いまこの場で脱ぎだしかねないほど従順な態度だった。
ポーチの中にあった本から煙こそ出ていないものの、ほんのりと焦げた香りがしただろう。訳を尋ねれば、ジリヤも若干驚きつつ、話すと長いので詳しくは後で、と説明を一旦保留する]
(127) 2016/10/03(Mon) 21時半頃
|
|
ええっ!?
[澪音の"もうちょっと変なこと"(>>124)を耳にして、 ジリヤは驚きのあまり声を上げ、即座に口を手でおさる。 真剣なまなざしで澪音を見つめ返し、小声で言った]
そっ、それ!! ……それです! あたしの影、偽物、ドッペルゲンガー……!
なにかされましたか?怪我は? ああ……どうして……っ
全部わかりました、納得です! そ、そんなの……怪しまれたって仕方ない!
[あたりを警戒するよう、左右を見渡す]
(128) 2016/10/03(Mon) 21時半頃
|
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/10/03(Mon) 21時半頃
|
へぇー、そうなの?
[思いがけぬ告白に目を輝かせる。]
そうだったら面白いなって思ってたけど…… なんとなく、やらないタイプかと思ってた。そういうの。
[楽しげな顔で、捕まった足を振る。動かない。 やがて観念したのか抵抗をやめ、身を沈めたまま唇を尖らせた。]
でもそれじゃあ、やっぱりキルロイちゃんが書いたって事になっちゃわない? 存在しない時間に、存在しない記憶をもったキルロイちゃんが作ったテキストだ。
[思いつきを、適当に唇に乗せる。 それは願望かもしれない。]
(129) 2016/10/03(Mon) 22時頃
|
|
[入間は「本当は当人がしでかしている事なのではないか」と「白昼夢だったのではないか」の二つの考えの間で、ジリヤにこの話を「へんなこと」として言ったから、ジリヤの反応はひどく意外だった。もっと、電話先で叫び出した時のように「どうしてそんなこというんだ」と怒り出すとか、そんな想像ばかりしていたのだ。]
えっ!?
[それです、と言われて、自分が言い出したのにも関わらず、入間は目を丸くする。]
えと――えっ? もしかして、それが、雪野瀬さんが言ってた 「にせもの」?
ご、ごめん。 アタシ実は、カマかけてたところがあって。 ホントは夢か金縛りかなんかなんじゃないかって――
(130) 2016/10/03(Mon) 22時頃
|
|
んー…… 怪我はないけど。
ご、ごめん……なんかまだわけわかんないから、 あくまでまだ「アタシの夢」のことって形で話しさせて? あ、移動しながらでいい?
[入間は、東口でどこかは入れる店を探す。 二人きりが恐ろしいなら、目的地は喫茶店あたりのほうが無難かもしれない。 入間はつい先ほど、自分が見たものの話をした。 周囲の気配が遠くなって感じ、「らぶらぶにゃんにゃん」を歌うジリヤを見たこととと、額を包丁で切り付けられそうになったことを話した。]
だから……もし本当だったら、怪我してたかもね。 最後に「バチン!」てなって、 その、あなたのいうにせものは消えたんだけど。
(131) 2016/10/03(Mon) 22時頃
|
|
メタホラーをやろうとして没にした時の名残なんですけどね。
[照れ隠しにようやく、メロンソーダへと口を付けた]
まるでドッペルゲンガーみたいな……。
[その用語で、再び昨日であった少女の事を思い出す。 色々な出来事、噂が、交錯し絡み合い、枝分かれしつつも収束していくように感じる。 その中央、奥の奥に潜む闇はいったい何なのだろうか]
出目さん、現状を整理したいと思うんですが話を聞いてもらっていいですか?
[記憶を辿るように、語り始めた]
(132) 2016/10/03(Mon) 22時頃
|
|
ドッペルゲンガーかぁ……。
[ドッペルゲンガーが書いたネタって、掲載していいのか?]
(133) 2016/10/03(Mon) 22時半頃
|
デメテルは、キルロイに話の続きを促した。
2016/10/03(Mon) 22時半頃
イルマは、みょんこに話の続きを促した。
2016/10/03(Mon) 22時半頃
イルマは、ドリベルに話の続きを促した。
2016/10/03(Mon) 22時半頃
|
まず、昨日の朝に出目さんから東京村執筆の依頼を受けました。 その後に、ヤヘイの事について調べるために新宿駅西口へ向かう。 が、迷って新宿駅新南口に辿りつきました。 そこで同じく、迷っていた一二三少年と遭遇。 道案内をしている最中に、入間さんの娘さんである澪音さんからの電話を受けます。 家に『知らない人間』がいて、両親と名乗っている。本当の両親と連絡が取れないという内容です。 その際に一二三少年と澪音さんがクラスメイトだと判明しました。 入間さんを知ってそうな心当たりに電話して、後程連絡するということで通話を終了。
[そこで一息ついて、ストローを吸った。 クリームはもう全て溶けてしまっている]
(134) 2016/10/03(Mon) 22時半頃
|
|
……カ、カマ?
[言い出した本人が目を丸くする様に、ジリヤは怪訝な顔をした。 訳を聞けば納得し、]
……構いません。 あたしも、最初は夢かと。 夢だったら……どんなにいいかと。
(135) 2016/10/03(Mon) 22時半頃
|
|
[澪音の利き手側に並んで、誘導されるがまま新宿の街を歩く。 喫茶店にむかっているようで、それはジリヤにとってもありがたかった。個室に2人きりになってしまったら、気まずい所の話ではない。
澪音が話して聞かせてくれた"にせもの"の目撃談。 空色のステージ衣装。歌う曲。 凶器での攻撃。そして謎の破裂音。 細かな違いはあるものの、ジリヤが体験したドッペルゲンガー現象と酷似しているようだった。]
(136) 2016/10/03(Mon) 22時半頃
|
|
……たぶん、間違いないです。 それ、あたしの"にせもの"…… ドッペルゲンガーです。
あたし、殺されかけて……2人も人が死んで。 だから、澪音さんが見たっていったとき、 ほんとにびっくりして……。
[例の本が入ったポーチを手で触れながら、 そっと心の中で礼を言う]
(137) 2016/10/03(Mon) 22時半頃
|
|
[一区切り聞いて、何とも言えない微妙な顔になる。]
李沢くんと遭遇したの、そんなに最近の出来事だったんだね。 そのときに偶然、事件に巻き込まれた女の子から電話がかかってきて、 しかもそれが偶然道案内をしている少年のクラスメイトだったと。
いやぁ……。
[偶然のオンパレードだ。ありえるのだろうか、そんな事。 木露がストローを離したところを見計らって、緑色の濁ったグラスを手に取り、甘さの権化のような物体をつるりと胃に流し込む。]
(138) 2016/10/03(Mon) 23時頃
|
|
[その言葉を聞いた時。 あまりにも自然にそれが聞こえて、ふりかえって聞きかえした。 現実感が――わかないことは、なかった。 なぜならいやにリアルに夢で殺されかけたばかりだったから。]
し……、……死んだ?
[入間が選んだのは、仕事中の大人が多そうな喫茶店だ。 店先でジリヤの顔を見て、やや顔を青くする。]
(139) 2016/10/03(Mon) 23時頃
|
|
[店内に入り、入口で店員ひとりを捕まえた。 どうやら二人掛けの席があいていそうだ。]
……つまり、アタシが見た夢……夢?夢……うーん…… それを、あなたも見たことがあるってこと?
[それはそれで非現実的になってきた。 入間はわけがわからないといった様子で、これを現実として認めていいのかに戸惑っているようだ。]
(140) 2016/10/03(Mon) 23時頃
|
|
― 午後:新宿のある喫茶店 ―
[店員が来て、席に案内される。 二人掛け用の小さな机と、椅子がひとつづつ。 入間は向かい合わせになって、ジリヤの表情を、改めてまじまじと見ている。]
(141) 2016/10/03(Mon) 23時頃
|
|
帰宅途中に新宿駅で、ヤヘイを探している少女と出会います。 その少女は、まあ、俺の小説のファンだったんだけど。 『素顔同盟』の文庫本の他に、『東京村』を持っているのが見えました。 その表紙にはヤヘイの名が書かれており、お守りとして渡されたと言っています。 ヤヘイは何かに警戒していた様子で、その少女にも警告をしていたようです。 少女から『ドッペルさん』の話をされてから、連絡先を交換し別れました。 自宅でスマートフォンを確認すると大学時代の先輩からメールが届いていました。 『彼方』……あの世から電話がかかってきた、という内容です。 返信した後、知り合いの作家連中に連絡をしました。 そして、出目さんにも電話したというわけです。 その後は、ご存知の通り出目さんと合流して『ストーカー』の話を聞きましたね。 と、その前に澪音さんに電話して結果を報告。再度、家に行った事と親戚とはぐれてしまったと聞きました。 それで、寝ようとしたところでベッドの下に潜んでいた『斧男』と目が合った。
[あの時は、心臓が飛び出るかと思った。 喉を潤すために、グラスへと手を伸ばす。 が、空振る。 何故かグラスは照子の手元に移動していた]
(142) 2016/10/03(Mon) 23時頃
|
|
[振り返った澪音に、はっきりと一度だけ深く頷いた]
はい……死にました。
[澪音の顔がやや青くなったのがわかる。 悪戯に怖がらせるのは不本意だが、 危険を知らせるのも今日の目的の一つだ。 ぐっと唇を噛んで、喫茶店のドアを潜った]
(143) 2016/10/03(Mon) 23時半頃
|
|
― 午後:新宿のある喫茶店 ―
[店員に促されて、二人掛けの机に案内されてしまった。 このスペースで向い合せになるのは、正直、居心地が悪い。]
エスプレッソとプレーンクッキーを…… あの、澪音さんは?
[まじまじと見つめてくる澪音の視線を痛いほど感じる。 できるだけ冷静を装うが、テーブルの下では、 左右の脚が忙しなくクロスしては、組み変わっていた]
(144) 2016/10/03(Mon) 23時半頃
|
ジリヤは、イルマにチラリと目をむけるが、ばっちり合ってしまって、慌てて逸らした。
2016/10/03(Mon) 23時半頃
|
そのあと、澪音さんと合流した一二三少年と共に渋谷のホテルに泊まることになったわけです。 ここまでが昨日の話。
今朝、目が覚めると部屋にアイドルが居ました。 夢だとは思うんですけど、どこか現実味がありましたね。 そのアイドルは俺の名前を呼び、抱いて、と好意があるかのようなことを言った後、キッチンナイフを振り下ろしてきます。 胸に刺さることはなくそのアイドルは消失しましたが、昨日新宿駅で会った少女に似ていたような、そんな気がします。 その話を同室で寝ていた一二三少年にすると、彼も別のアイドルの夢を見ることがあるという話をされました。 少年の姉はIKB32にいたアイドルだったそうです。 姉弟には『たすけて』という声が聞こえるそうです。 IKB32、『たすけて』という声というキーワードから、彼の夢に出てくるアイドルというのは『藤田サクラコ』の事でしょうね。歌番組に映ってしまった『心霊映像の噂』に当たりました。
[その噂を調べている際に、『カラストラック』(>>24)という新しい噂が目に留まった。 今日発生した事故が、もう噂へと変わっているようだ]
(145) 2016/10/03(Mon) 23時半頃
|
|
[折をみて疑問を口にした。 その様子を見る限り、澪音がドッペルゲンガー現象を体験するのは、先が初めてのようだ。なら、彼女が見たという父親の"にせもの"は?]
ところで、その……そちらの方は? 裕輔さんの"にせもの"は ……澪音さんになにかしました? 怪我させるような……
……それが心配で。
[運ばれてきたエスプレッソに角砂糖を2つ。 ティースプーンでかき混ぜながら、ぐるぐると回る液面に目を落とした。
ドッペルゲンガーにも種類があり、性質が異なるのか。それとも、彼女が見た"にせもの"は、まったく別のなにかか――?]
(146) 2016/10/03(Mon) 23時半頃
|
|
アタシはじゃあ……紅茶でいいや。
[と、ジリヤに続いて注文を済ませる。 ミルクティーを殆ど考える間もなく定番のように頼んで、ジリヤに再度視線をあわせる……が、視線はジリヤの方からそれてしまう。 入間は時にひとに怯えられることにある程度は慣れていたため、然したる問題には感じなかった。]
……パパの偽物ね。 じゃあそっちの話からしよっか。
(147) 2016/10/03(Mon) 23時半頃
|
|
アタシの家にはいま、アタシの家に勝手に住んでる他人が 二人ほどいるわけ。 二人ともアタシのこと「娘」って言ってる。 てか、父と母だって言ってる。
で、アタシはそいつらの事なんて、 これっっっっっぽっちも知らない。
…………、それだけで。
[キルロイ先生にも言ったが、何か暴力を振るわれるとか、乱暴にされるわけではないのだ。]
怪我するってことは、今のところないよ。 昨日の夜からずっと電話はかかってきてるけどね……。
(148) 2016/10/03(Mon) 23時半頃
|
|
で……心配してもらってるみたいだし。
……フツーに命の危険があるっぽいから、 あなたの言ってた「死んじゃった」って経緯について。 一応聞かせてもらっていい?
(149) 2016/10/03(Mon) 23時半頃
|
|
その話を聞いていると徐々に一二三少年の様子がおかしくなっていき、剃刀を手に取り自傷をしようとしたので、殴って止めました。 まるで正に憑りつかれたかのようなというべき様子で、正気に戻った後は自傷しようとした記憶は残っていなかったようです。 次に、澪音さんに話を聞きました。 親戚とはまだ連絡が取れていないそうです。今晩も一緒にどこかに泊まったほうがいいかもしれませんね。 そこで、もう一つ気になる話を聞きました。両親が居なくなった朝に、喧嘩しない親がいる未来がいい、と『アンケート』に書いたそうです。 聞いたことありませんか?『希望の未来を叶えるアンケート』の噂。
[そこまで話し終えて、大きく息を吐いた。 話しながら、認識している無数の糸の他に、まだ見えない糸や気づいていない糸がこの身体に巻き付いているのではないか、そんな感じがした]
以上です。これが、今日の朝までに俺の周囲で起きた出来事になります。
(150) 2016/10/04(Tue) 00時頃
|
|
もう、クラクラしてきた……。
[木露の体験はそれで終わりではない。 次々と信じがたいような怪異の連続。そして――]
……また、ヤヘイ。
[その名を聞いて、眉間に手を当てる。 グラスへと手を伸ばそうとしたであろう木露を見て、手元のアイスコーヒーを渡した。 それはガムシロップを一つしか入れてなかったから、出目にはちょっと苦い。]
あー……とりあえず、ね。あれだね。 情報が多すぎて、パンクしそうだ。
えーっと……なんだっけ……。
(151) 2016/10/04(Tue) 00時頃
|
|
何かと話に絡む天井手繰りに。 ストーカーに追われる私に。 私を匿って斧を持った男を目撃したキルロイちゃん、そのPCには知らない文章。 アイドルに憑かれた李沢くんに。 両親に成り替わられた入間さんと、連絡がつかなくなった親戚の人。 ドッペルゲンガーを知りたいファンの女の子と、その子そっくりな殺人アイドル。 あとは、あの世から電話がかかってくる先輩と……。 胡散臭い未来の希望を叶えるアンケートと……?
[指を折りながら数えていると、スマートフォンが振動する。不規則に、ぶるり、ぶるりと。 何度も鳴るので、たまらずそれを手に取り、画面を確認する。 その内容を見て、出目は怪訝な顔をした。]
あー…………。
キルロイちゃんさ、今日ニュースになってた『カラストラック』の件だけど。 あれの被害者の一人が、明日、うちで面接する予定だったみたい。 足を折る怪我をして、面接キャンセルだって。いま、社内のLINEで話題になってる。
(152) 2016/10/04(Tue) 00時頃
|
|
[怪我の危険は今のところないと聞いて、ほっと息をつく。 だが、この短い話、不気味な個所がいくつもある]
……これっぽちも知らない。 つまり、全然似てないんですね?
[念押しするように聞き返した]
……なのに、なりすますなんて。 普通……似せてこないかな?
(153) 2016/10/04(Tue) 00時半頃
|
|
(うわっ、きた)
は、はい……あの、まだ整理できてなくて…… それに、ちょっと話しづらいことも多いから。
[エスプレッソをかき混ぜる手がはやくなる]
……マイルドに話すのと、そのまま話すのと、 どっちがいいですか?
[顔をあげて澪音の目をじっと見つめる。 今度は、目を逸らさなかった]
(154) 2016/10/04(Tue) 00時半頃
|
|
そのまま話すと……澪音さんが聞きたくない話、 いっぱい、間にはさまると思います。
[けれど、目の前の少女ならばきっと――]
(155) 2016/10/04(Tue) 00時半頃
|
|
……はー………いやいやいや……。
こんな事、ある?身の回りだけでも十分ありえない事が起こってる。 だけど私達だけがそれを全部体験したっていうのもそれはそれで不自然だし……きっと他の視点でも、他のことは何か起こってるんだ。
たとえばアンケートに答えた他の人。たとえば殺人アイドルが幻覚じゃなかったとして、動機はなんなのか、殺しは初めてなのか。たとえば成り替わられた両親や、行方不明になった親戚に起きたこと。たとえばPCの文章に書かれた二話目と三話目の言葉の意味。たとえば事故の原因になったカラス。たとえば斧男がベッド下にいた理由。
それで……いくつかの話が『ありえないけれど何故か』繋がってそうに見えるわけだ。 アンケートと成り代わりと行方不明の親戚、 ストーカーと斧男、殺人アイドルのドッペルゲンガー……。
[不気味だし、信じがたいし、怖いし、勘弁してほしい。 けれど。]
いけないな。不謹慎だけど……。
ちょっとだけ、楽しいね。
(156) 2016/10/04(Tue) 00時半頃
|
|
うん。うーん。 全く似てない部分はないとはいわないけど、 顔そのものは違うというか…
[おおまかな特徴――たとえば眼鏡をかけているとか、おおざっぱににている部分もあるが、基本的には他人だという、見てきたものの話しをそのまま聞かせた。母と父の特徴なども聞かせたろう。]
ていうか……ちがうのに、 ちがうのに誰もわかってくれない。
[入間は不快感も露わに、ぽつ、と零した。]
(157) 2016/10/04(Tue) 00時半頃
|
|
……マイルドに話されても、きっとわからないから。 とりあえず全部。全部そのまま話してみて。
……聞きたくないもののなかに、 聞きたい話がまざってたら、 どうせ困るしね。
[父や母や従兄の顔を思い浮かべながら、入間は言った。]
(158) 2016/10/04(Tue) 00時半頃
|
|
また一つ、繋がった……。 どうも、噂話がキーになってる気がしますね。 都市伝説が現実化しているのか、それとも現実に怪異が発生していてそれが噂話となっているのか。 悪い冗談、とも言い難いか。これだけ重なっていると。
[アイスコーヒーを受取り、口にする。 コーヒーの苦味が、連続する怪異に酩酊した頭を醒ます。 流れるような手つきで、角砂糖を4つ追加した]
多分、他にも色々な事が他にも起きているんでしょうね。 例えば、二話目と三話目の登場人物がヤヘイと同じく実在するのならば……異世界に迷い込んだり、屋上から落ちたりしているのかもしれない。
[ホラーやオカルト好きにとってはこの状況を楽しいと、待ち望んでいたと思うかも知れない。 ただ、それには条件があって]
そうですね……ただ、そう思えるのも実害がなければ、ですけどね。 斧男とストーカーはどうしましょうね? あれも、古典的な都市伝説ですが。
[照子に現状降り掛かっている実害について、*話を振った*]
(159) 2016/10/04(Tue) 00時半頃
|
|
[澪音から説明された、両親の特徴。 父親の裕輔に関しては、ジリヤがしるものとぴたりと一致している。母親の特徴については、じっとただ聞いているだけだった。
最後に零れた言葉に、ふと、 昼の通話で聞いた澪音の呟きを思い出した。
――知らない街]
(160) 2016/10/04(Tue) 01時頃
|
|
[『全部そのまま話して』 澪音の口から、そう要望された。 これで、もう、自分は逃げられない。
エスプレッソに一口つけて、息を整えた]
……昨日の深夜でした。 その晩、あたしは"お客様"を2人抱えていました。 "お客様"の1人……Aさんを他の部屋に待たせて、 あたしは先に、Bさんと寝ていました。 0時からAさんの部屋にいく予定だったのに、 つい寝てしまって――
(161) 2016/10/04(Tue) 01時頃
|
|
[昨晩、体験したドッペルゲンガーについて、 思い出せることを全て語った。 赤羽を殺害する夢。ドッペルさんの噂。 噂通りの鳴り止まない携帯。携帯と呼応するノック。 そして出現した"もう一人の自分"。 金縛り。謎の破裂音。そしてもう一人の死。]
――夢だ、と言われたら、そうかもしれません。 でも、2人が殺されてしまったのは本当です。
あの弾ける音は……きっと、この本が御守りになって、 護ってくれたとしか。
それも、もうほとんどのページがダメになってて……。
(162) 2016/10/04(Tue) 01時頃
|
|
―週間初潮秋の特大号・李沢志乃、逃れられない業、志半ばで逝った友の影―
(163) 2016/10/04(Tue) 01時頃
|
|
[ジリヤの話を、黙って聞く。 ジリヤが体験してきた話。片鱗からわかるジリヤの仕事。 黙って聞き続け――その話の最後、テーブルに乗ったのは『東京村』という見た事のない小説だ。そして、その奇妙な落書きだらけの本は、ほとんどのテーブルはダメになっていた。]
……………。
一回。ちょっと整頓しよ。
雪野瀬さん。 アタシ、ぶっちゃけ、あなたのことって パパの浮気相手かなんかだと思ってるけど。 反論は?ない?
違うなら今のうちにいってね。聞くから。
(164) 2016/10/04(Tue) 01時頃
|
|
『凋落が止まらない――――
仙台の地方グループ『IZM32』から移籍してきた『IKB32』の元メンバー、李沢志乃(21)が瀬戸際に立たされている。
2年前、アイドルのKの自宅で自殺未遂を図った志乃。その代償は大きかった。 人気絶頂の最中、グループの掟である『恋愛禁止』を破ったとされ、グループからは卒業というのは名目上だけの、事実上の解雇。 本人はアイドル業を引退し、結婚をする意思を固めていたが、Kの事務所の副社長が激怒。結婚会見と騙し討ちをする形で志乃を呼び、謝罪会見を強行したのである。』
(165) 2016/10/04(Tue) 01時頃
|
PPP イルマは、メモを貼った。
2016/10/04(Tue) 01時頃
|
[一通り話し終えたジリヤは、またエスプレッソを1口。]
……浮気とは、ちょっと違います。 あたしを買うお客様の1人、ですね。
(166) 2016/10/04(Tue) 01時頃
|
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/10/04(Tue) 01時頃
|
『結婚を考えていた志乃は大きなショックを受け、引退に踏み切ることもできず。生活は荒れに荒れ、歌など歌える状態ではない状況に。
Kの事務所の副社長はさらに志乃を追い詰め、家族を巻き込み多額の違約金裁判を『IKB32』側に焚き付け、志乃は雲隠れ状態。 仙台に住む家族にも借金の取り立てが来ており、家族は仙台を離れてしまったと関係者は語る。』
(167) 2016/10/04(Tue) 01時頃
|
|
[確かにそこには、買われる側からしてみれば大きな差異があるだろう。入間はジリヤに頷いた。]
たしかに……?雪野瀬さんとしては、ちょっとちがうか。
[小さく嘲って笑ったのも父親に対してだ。]
じゃあ訂正ね。 アタシの家のクソ親父が、買ってた。
で、アタシの家のクソ親父は、 結婚してることも娘が居ることも、あなたに言ってない。
(168) 2016/10/04(Tue) 01時半頃
|
|
『その影には志半ばで逝った親友・藤田サクラコの影がみえる。』
(169) 2016/10/04(Tue) 01時半頃
|
|
― 夜・JR新宿駅西口 ―
[JR新宿駅の西口。ラッシュの最盛こそ過ぎれど、その名残も未だあり、人々が溢れた、人声が満ちた、閑静とは対極にある駅の一端。改札を入る前、広告で四方を埋めた角柱に、青年は背を預けるように立っていた。 青年は、電話をかけていた。 かける方は久し振りだな、なんて、不穏で下らない冗談みた思考を、頭に過ぎらせつつ]
…… あ。 てる? ごめんね、いきなり。 用事だって言ってたのにさ。
[程無くして、電話が繋がる。相手は、メンバーであり旧来の友である、ヴェスパタインだった。本名からの呼び名を始めとして切り出す、それに彼はもう用事が終わった事を口にし、 「……大丈夫か? 何か、あったのか?」 そう、気遣わしげに問いかけてきた。 その静かな調子に、浮かぶ顔に、少し不安が和らぐのを感じた]
(170) 2016/10/04(Tue) 01時半頃
|
|
『李沢志乃は藤田サクラコが四ッ谷のマンションから飛び降りた追悼番組で憔悴した姿で号泣する姿を鮮明に思い出す人も多いだろう。
藤田サクラコが歌うはずであった曲を李沢志乃が歌い、歌番組で藤田サクラコの亡霊が立っていたとか、『たすけて』という声がバックグラウンドに聞こえるなどインターネットでは評判になっている。』
(171) 2016/10/04(Tue) 01時半頃
|
|
[律儀に訂正する澪音に対して、ほんのわずかに顔がほころぶ]
はい……なにも、聞かされていません。 こちらからは、聞けない決まりですし、 そこはお客様次第……って感じですね。
(172) 2016/10/04(Tue) 01時半頃
|
|
『――――しかし、彼女との接点はそれだけではない。
李沢志乃と交際していたアイドルKが、サクラコに曲を提供していたMとお忍びデートの記事が持ち上がっていたのである。
それだけならたんなる偶然で済まされるが、その数週間後にMは大物俳優と結婚。藤田サクラコは大物俳優の子どもを妊娠していたのでは無いかと噂されているのである―――――』
(173) 2016/10/04(Tue) 01時半頃
|
|
『藤田サクラコも大物俳優とMとの結婚に大きなショックを受け、事務所のビルから飛び降り自殺を図ったとされているが遺体の損傷が激しく、司法解剖もされず―――――』
(174) 2016/10/04(Tue) 01時半頃
|
|
おっと、すいません。
(175) 2016/10/04(Tue) 01時半頃
|
|
すいませんね。ペットボトルを捨てるところだったんで。
[週間初潮はペットボトルの中味がかかってもう読めそうにない。]
でも、雑誌読むんでしたらごみ箱を漁らないで買って読んだ方がいいと思いますよ?
[そうサラリーマンに嫌味を言うと、一二三は新宿不動産の中へと*入っていく*]
(176) 2016/10/04(Tue) 01時半頃
|
|
……で。
[この質問を――しないほうがいいんだろうか。 つまり、命の危険とか、そういう意味で。 なにせジリヤの周りでは、人が死んでいるという。 入間はジリヤの目をみたままでいる。 先ほどの媚びた顔を思い浮かべた。]
で、雪野瀬さんの「にせもの」が出てる話は、 最近のことで、 そのうえ、夢……じゃないかもしれない。 ほんとに誰かが死んでるってことだもんね。
[声が震えかける。ビビるな。しゃんとしろ。 ここにはたくさんのひとがいる。そう自分に言い聞かせる。]
(177) 2016/10/04(Tue) 01時半頃
|
|
……、言ってなかったけど。 アタシ、さっき雪野瀬さんの「にせもの」と会った時。
「みおん」て呼ばれてるの。
「だ〜い好きだよ、みおん。」だって。 そう言ってた。
アタシのパパは娘の話をしてないから、 アタシの名前をあなたに言ってない。
アタシ……電話で、あなたにしか名前を言ってない。 しかも、今朝……てか昼か。 今日いったばっかりでさ。
(178) 2016/10/04(Tue) 01時半頃
|
|
ごめん、アタシ、気になったら言っちゃう性分なんだよね。 ……、……
あなたの話、疑うわけじゃないけど。 本気で話してくれてるっぽい、と思ってきいてるんだけど。 その……「ドッペルゲンガー」って。
[紅茶を飲んだはずなのに、喉がかわく。 乾いた喉を湿らせたくて、唾液を飲み込んだ。 息を整え、言う。]
本当に……あなたと別のものなの?
(179) 2016/10/04(Tue) 01時半頃
|
|
[人殺しだと言いたいつもりもない。 けれど、これを口にするということは「おまえが人殺しなのではないか、もしかして」と口にするのと等しい。
ただ――できるだけ真っすぐに、この話を本当だとしてきいていくと、違和感にぶちあたってしまう。
もう、入間澪音には、どうしようもなかった。]
(180) 2016/10/04(Tue) 02時頃
|
PPP イルマは、メモを貼った。
2016/10/04(Tue) 02時頃
|
……、…………
[沈黙。切り出すまでの間。どう切り出したらいいのか、切り出してもいいのだろうか、悩む合間があって]
……てるはさ。 もし、ボクが、オカルトな…… 例えばそう、幽霊に追われてるとか、そういう事。 そういう事で、困ってる、って言い出したら。
どうする?
[躊躇いがちにもそう口にすれば、今度はあちらが沈黙する。緊張が高まる。長い、否、青年には長いと思える、空白が空いてから、彼はぽつりと言葉を発した]
『……正直、すぐには信じられない。 俺は、オカルトは……幽霊なんていうのも。 信じてはいないから。
でも、お前がそう言うなら信じたいし、 どうにかしてやりたいと、考えると思うよ』
(181) 2016/10/04(Tue) 02時頃
|
|
…… そっか。 有難う。
うん、いや、何でもない。 何でもないんだ。 別に、何かあったとかじゃ……ないから。
…………うん。 じゃあ、また明日。
[彼らしい、生真面目で真摯な物言いに、微かに笑む。明日雄一も一緒に夕飯でも食べようという、その提案に同意を返した]
『……今、駅か何か、か? 少し、聞こえづ な、騒 しく 』
[ふと、疑問形に零された声には、そうだよ、と返事をした。何も、気になどしなかった。駅か何かかという、それは、その通りであったから。騒がしい駅に、あったから]
――また明日。
[その言葉だけ、繰り返して]
(182) 2016/10/04(Tue) 02時半頃
|
|
― 赤羽・自宅 ―
[それから一時間も経たず、青年は自宅に帰り着いた。部屋に上がり、電気を点ける。照らし出される室内、テーブルの上に残る紙を見れば、やはり胸は騒いだが、あえて考えの外に置き。 置いて、それでもどうしても、落ち着かずに。ひとまず、普段から半ば以上閉め切っている――主には本が灼けるからだ――カーテンを、全て閉め切った。 夕食を取る、といっても食欲はなく、栄養ゼリーだけを啜る。時計を見る。早い時間。予定していた通りに、すぐに寝てしまおうと思う、思い、その前に、少しだけ、リンフォンを進めようと考える。パズルなどやれば幾分気も落ち着く、そう、昨夜と同じ事を、]
(183) 2016/10/04(Tue) 03時頃
|
|
まあ、あたしのケースに関しては……一応さ、ほら相手は人間だし。 ダメ元で警察には相談するよ。そんで荷物だけ運び出して……引越し先でも探す?
[最後の一言だけは、なぜか同意を求めるように語りかけた。 まだ携帯は断続的に震えている。 賑やかなLINEに混ざって、Twitterにも何やらリプライが送られてきているようだ。]
もうっ。
[手帳型のケースをぱたんと閉じて、鞄の奥底へと眠らせる。]
(184) 2016/10/04(Tue) 03時半頃
|
|
とりあえず……着替えが欲しいな。 昨日から、ずっと同じ服だから。
[付け加えるなら、下着もだ。着替えの入ったトランク(>>2:139)のことは、もう諦めた。 お気に入りの服が入っていたのが少し、いや結構痛いけれど。]
じゃ、そういうことで、お会計はよろしく!
[机の上に千円札を置いて、入口まで逃げようとして……]
いっ。
[余所見しながら早歩きなどをするものだから、足をひっかけて地味にこける。 顔を上げると、仕切りを挟んであちら、二人掛けの小さな席に、今朝ほど見た横顔がひとり。見知らぬ女性と、緊迫した雰囲気。 彼女が木露に言っていた『カードにかけたら出てくれたパパの浮気相手(>>3:306)』だろうか。**]
(185) 2016/10/04(Tue) 03時半頃
|
|
[尾鰭だけが出来ていたリンフォンは(いつの間にか、尾鰭が出来ていた、それは)、順調に形を変えていった。考えた通りに、指先の作業と思案に没頭していると、何もかも忘れられるようだった。十二分に気を逸らせた。 次々と成っていく様は、この状況でも楽しく感ぜられもして。
右鰭が出来る。 (リンフォン――RINFONE) 背鰭が出来る。 (完成したら、何になるの?) 顔らしきものが出来る。 ( 私は気が付く事はなく)
これで左鰭が浮かぶのだろう、突起を掴む。 ついに出来る。もうすぐ、完成する。 もうすぐ、]
…… もうすぐ、?
[頭に浮かぶ。思い出させる。重ねて聞いた声。 もうすぐ。 それは、何が、何を、]
(186) 2016/10/04(Tue) 03時半頃
|
|
[かちり、と、 突起が押し込まれ、そして現れる、 小さな音が、やけに大きく、部屋に響いた]
(187) 2016/10/04(Tue) 03時半頃
|
|
[何かが閃く。 頭に閃く。 全てが、突然に、浮かび、重なり、繋がっていく]
[文字が、赤く、脳裏を流れていく]
[―― RINFONE]
(188) 2016/10/04(Tue) 03時半頃
|
|
[何かの気配を感じて、 視線を感じて、窓を見る]
[いっぱいに カーテンが開かれた 窓の外 赤く染まった空を背景に
無数の目が こちらを みていた **]
(189) 2016/10/04(Tue) 03時半頃
|
|
[澪音の目をまっすぐ見つめ返す。 怒るでもなく、嘲るでもなく、彼女の目は真剣だった。(>>177) ――なにかに気づいたのだろうか?]
はい。人づてに噂を聞き始めたのも、ここ最近です。 どこそこで、ステージ衣装のあたしが歌ってるところを見た、って。
……夢、ではないと思います。 実際に人が……死んでいるから。
[危険を強調するように、力強く言い切った]
(190) 2016/10/04(Tue) 05時頃
|
|
[澪音の証言(>>178)に、ハッと息を飲む。 エスプレッソを混ぜていた手が止まった。]
……にせものが、なまえを!? そんな、だって……
[ジリヤの名前を知ったのが今日の午前(>>3:234) それまでは、その存在すら知らなかった。]
そうですよね! お昼に、お話して…… はじめて知ったのに……どうして!?
(191) 2016/10/04(Tue) 05時頃
|
|
[ざわり、と悪寒が走った。
見られていた? あの、"もうひとりの自分"――ドッペルさんから?
頬に冷や汗が伝い、食器をもつ手がカチャカチャと震えた。 胸を締め付ける漠然とした不安。
なにか、大切なことを見落としている……。]
(192) 2016/10/04(Tue) 05時頃
|
|
[そっくりなニセモノ。なりすまし。もう一人の自分。 『ドッペルさん』
"ソレ"は、外から来るものだと思っていた。 原因は、他の何かだと考えていた。 巻き込まれただけだと願っていた。
だが、それはやはり
――影法師。]
……アレは……あたし?
[澪音の指摘(>>179)に、頭が真っ白になった]
(193) 2016/10/04(Tue) 05時頃
|
|
……ご、ごめん。 ちょっと……気分が。
[世界がぐるりと反転するような衝撃。 警鐘の音が頭の中で鳴り響いた。 右脚の脛が、ズキズキと疼き始める。
テーブルに肘をつき、頭痛に耐えるかのように、 こめかみを押え、目をきつく瞑る。]
(……もし、そうなら。 あたし、思い違いしてる?)
(194) 2016/10/04(Tue) 05時頃
|
|
[昨晩のできごとは、澪音につたえたこと、それがすべて。 すべてのはじまりは、あの都市伝説。『ドッペルさん』 全ての怪異は、『ドッペルさん』の噂通り]
(……本当にそう?)
(195) 2016/10/04(Tue) 05時頃
|
|
[ともすれば気を失いそうな意識を保ち、 昨晩の記憶を"手繰り"寄せる。]
(……ほら、しっかりして。 "全部そのまま話"すんでしょ?)
(196) 2016/10/04(Tue) 05時頃
|
|
『目撃される"自分"』、『殺害する夢』、『自分の番号から着信』、『着信と呼応するノック』、『みつけた』、『金縛り』、『もう一人の自分』――……
(197) 2016/10/04(Tue) 05時頃
|
|
[顔をあげて澪音を見つめる。 澪音の背後、窓ガラスに映る自分を見る。
真っ青な顔。震える口。おびえるような目。 あの晩に見た、煌びやかな自分の鏡像とはまるで違う(>>168)。 そう思いいたったとき、ふと、口から零れた。
あのとき、夢の中で、"もう一人のジリヤ"が口にした呪文。 今まで忘れていた言葉。]
(198) 2016/10/04(Tue) 05時頃
|
|
…………"ラクル" (>>2:169)
[それだけは、『ドッペルさん』の噂から"違いすぎた"]
(199) 2016/10/04(Tue) 05時頃
|
|
[ハッと我に返り、口に手を当てた。 違和感の正体、それを少し掴んだかもしれない]
……"尾ひれ"、だったんだ 形を借りただけで、『ドッペルさん』は本質じゃない。
『みつけた』んじゃなくて、 最初から……あたしのなかに……っ
だから、澪音さんの名前を知れば、 むこうも名前を……
なら、この呪文は……あたしに関係が?
(200) 2016/10/04(Tue) 05時頃
|
|
[少しの間、ぶつぶつとつぶやき、思考をまとめると、 澪音に向き直り、こっくりと頷いた]
……"別"だけど、"同じ"。 うん、たぶん、そう。 だから、あたしが止めないと……。
ごめん、ちょっと電話かけるね。 確かめたいことがあって。
あ、澪音さん……ありがとう! すっごい、いいヒントだったかも。
(201) 2016/10/04(Tue) 05時頃
|
|
[財布のカードポケットから1枚の名刺をとりだし、 携帯に番号入力した。発信]
……もしもし、*木露せんせいのお電話ですか?*
(202) 2016/10/04(Tue) 05時半頃
|
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/10/04(Tue) 09時半頃
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/10/04(Tue) 09時半頃
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/10/04(Tue) 09時半頃
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/10/04(Tue) 10時半頃
|
[自分の事になると急に歯切れが悪くなった照子を尻目に、スマートフォンをポケットから取り出す。 振動と共に表示された番号は、昨日ダンボールの看板に書かれていた数字と同じだった]
はい、木露です。 ……あっ、ちょっ。
[通話を開始したタイミングで、照子がお札をテーブルに叩きつけた。 早足で入り口に向かおうとするその背中を慌てて追いかける。 足を引っ掛け転んだ照子を、地面に衝突する寸前で空いた左腕で抱えるように止めた]
(203) 2016/10/04(Tue) 12時頃
|
|
[丁度その場所の真ん前。 二人がけのテーブルに座る少女と目があった]
あ……やあ、昨日ぶり、それとも今朝ぶりかな? 今度は刺さないでおくれよ。
[冗談めかした口調が、二つに重なってジリヤの耳へと*届けられた*]
(204) 2016/10/04(Tue) 12時頃
|
|
─ 新宿通り傍、喫茶店内 ─
…、
[半端に立ち上がりかけた姿勢のままだった膝が折れて 背中に背もたれがぶつかる。]
今の……
[追いかけるには機を逸してしまった。 もらった名刺を引き寄せる。 それを、呆然と硝子越しに見下ろした。]
(205) 2016/10/04(Tue) 12時半頃
|
|
……
すてき……
(*4) 2016/10/04(Tue) 12時半頃
|
|
[追いかけなかったのは、失敗だっただろうか。 そんな思考が脳裏をめぐる。 けれど、なんだか、気おされてしまった。
痩身が去っていった方を眺めて、 はあ。と息を吐いた。]
(206) 2016/10/04(Tue) 12時半頃
|
|
[はあ。と息をこぼす。──熱い吐息を。 女は、頬を紅潮させて目を潤ませた。]
本物?幻覚?……ううん、どっちでもたいしたことじゃないわ。 とってもぞくぞくしちゃった、この禁忌に踏みこむ悪寒がこんなにはっきり残ってるんだもの。なにが原因だとしても産まれた感情を否定するなんてとんでもないことだわだってたしかにここにあるんだもの!
ああ……困ったわどうしましょう。アンケートについて彼にもお手伝いしてもらおうと思ってたのに。まさかあんなことになってるなんておもいもしなかったから!ほんとうにだめね、いつきくんにはいつもいつも先にいかれちゃってて。あの子と彼にはずっと負けっぱなしであれって放置したらどうなるのかしら追いかけたほうがよかった?でもこれからきっと他に連絡をとるでしょう?そうよね?ふたりにぜんぜん敵わないわたしなんかがお話をきかせてもらうより身近な人に不安を伝えるほうがきっともっとずっと広がりがあってステキなお話ができるものがまんしなきゃああ本当にいつきくんは昔からわかっててかわってないなんて奇跡みたい!
(*5) 2016/10/04(Tue) 12時半頃
|
|
[恍惚とした笑みで女は両手を組み合わせた。 あまりの感動で息が震えるのを押さえられず、 長く息を吐きだして、肺腑を絞る。]
(*6) 2016/10/04(Tue) 12時半頃
|
|
[両手を組み合わせて、バッテンに交差した 親指に息を吐きかける。 目を閉じて深く深く息を吐いた。
そのまま、しばらくそうして祈るように動きを止めたあと、 ゆっくりと顔を上げる。
視線を動かして、長方形を手に取る。角をつぶさないように、 ごく丁寧に連絡先が書かれた名刺を長財布にしまった。
小銭と領収書をもって席を立つ。]
(207) 2016/10/04(Tue) 12時半頃
|
|
[ジリヤは青い顔をさらに青くしている。 最初は戸惑い、いまは考え事をしている風だ。 気分もすぐれないらしい。 心配の声がかけられるでもなく、黙ってじっと様子をうかかっていると、少しして、彼女は意味不明の言葉を発した。"ラクル"。]
……あっ。
[入間は声を上げる。おなじものを聞いている。 白昼夢だと断じるには、もう同じものを見聞きしすぎている。 強張った表情で、低く、入間はつづけた。]
……それ。 アタシも聞いたとおもう。
[気味が悪い。 同じ夢をみているにしても、現実なら非現実的な何かを見たことになることも。]
(208) 2016/10/04(Tue) 13時頃
|
|
……けっこう、状況は違ってそうだもんね……。
[分かったことといえば、父が若い(若すぎる)女を買っていたことと、その女が奇妙なことに悩まされており恐ろしいことに殺人も関わっていそうなこと、祐輔がサービスを利用した最後の日付が昨日の朝より何日も前でありそうなこと。 そして、ジリヤの周りのひとたちも、入間祐輔を探していたが、偽物を本物だと思っているらしいということ。
つまり、ジリヤの身の回りで起きたことと入間家でおきていることとは別のことで、同じ事件として協力しあうことは難しく、また、父を見つける手がかりには、今のところならなさそうなのだ。]
……はぁ。
[入間は小さくため息をついた。]
(209) 2016/10/04(Tue) 13時半頃
|
|
[ジリヤは電話をかけるようだった。 一言ことわられて、「うん」と頷き、入間はまだ連絡のこないスマホへ視線をおとした。 ――次は探偵事務所にでもいってみようかな。 そう考えていた時である。視界の端でなにかが大きく動く。]
(210) 2016/10/04(Tue) 13時半頃
|
|
[ぎょっとしてそちらを向いた。 そこには、出目を抱きかかえているキルロイ先生が居た。]
……えっ? え……え? 居たんですか?
[目を丸くする。 なんだか昨日から奇妙な偶然ばかりだ。 あとやっぱりこの二人は付き合ってる。]
(211) 2016/10/04(Tue) 13時半頃
|
|
キルロイちゃん、グッジョブ。
[抱きとめられた姫を気取るには些か間抜けた格好で挨拶。 見知らぬ少女と木露を交互に見る。またひとつ、パズルのピースが繋がった。]
……アイドルの、ドッペルの人。
[そしてついつい声に出しちゃう。 想像していたよりも若い。 立ち上がりながら、なぜ入間が一緒に、と問いかけようとして口を噤む。もしや、の予想がついてしまうだけに、彼女らの口からそれを言わせるのは憚られた]
(212) 2016/10/04(Tue) 14時半頃
|
|
[小さく声をあげた澪音に顔を向けた。 続く、アタシも聞いた、の声に、ぶるりと身体を震わせる。]
澪音さんも!? ······やっぱり、それが。
[まったく心当たりのない言葉に、 なぜか胸が激しくざわついた。 右脚のうずきがわずらわしい]
(213) 2016/10/04(Tue) 15時頃
|
|
[数回のコール音のあとな、電話の相手がでた。 期待どおりの声に安堵する]
······あ、先生っ! あの······
(214) 2016/10/04(Tue) 15時頃
|
|
[言いかけたときに澪音が、ぎょっとした顔で、ある一点を見つめた。つられて振り替えると、そこには一人の小柄な女性と、それを抱き抱える男。呑気な声が、受話器と目の前から、重なって聞こえてくる]
······先生!? えっ、あっ、ええっ!? なんで!?刺すって、えっ!?
(215) 2016/10/04(Tue) 15時頃
|
|
[ぶるぶると頭を振る。 今はそんなこと気にしてる場合じゃない]
あっ、あっ、でも、丁度よかった。 実はあたし······みちゃった。 ドッペルゲンガー。それで先生に······。
(216) 2016/10/04(Tue) 15時頃
|
|
[ハタッと言葉を切った。 澪音に顔を向けてなら、また木露に向き直る。 続いて聞こえた声。『アイドルのドッペル』]
さ、刺されたの?······今朝? あ、"あたし"が······刺したの?
[フリルをあしらった空色のワンピース。 格好こそドッペルゲンガーに似ているが、 その怯えるような、疲れきった顔は、 あの笑顔から程遠いものだった]
(217) 2016/10/04(Tue) 15時頃
|
|
[店内の視線が、集まるのを感じる。 さすがに店の真ん中で、女性を抱き支える男は目立つ]
あ、えと······場所、かえませんか? 静かでゆっくりできる······図書館とか。 もし、お時間が許せば、ですけど。
(218) 2016/10/04(Tue) 15時頃
|
|
[場所を移す道すがら、 ジリヤは木露に自分の体験を聞いてもらった]
先生と会ったときは、もう噂されてて、気になって······ それで先生に『ドッペルさん』の話を。 ばっさり切ってもらって、すっきりしたんだけど······ その夜、見ちゃったんです。 もうひとりのあたしを。 人を殺す、あたしを······
[澪音に伝えたように、あの夜に体験した全てを説明した。 澪音が今日、そのドッペルゲンガーを見たことも]
(219) 2016/10/04(Tue) 15時半頃
|
|
自分なりに、ちょっと考えて······ 先生に聞いてほしくって。
あと、そうだ。 ······先生、“ラクル”って知ってます? ええと、確か······ シク、アイ、クン······いや、え、クイ······?
[記憶を辿って、あの聞こえてきた謎の言葉を 懸命に思い出そうとする]
(220) 2016/10/04(Tue) 15時半頃
|
|
やあ、うん、なんか居たね。 まあ、合流する手間は省けたか。 出目さんはいい大人なんだから、あんまりはしゃがないで下さいよね。
[スマートフォンをポケットにしまってから、澪音に向かって軽く手を上げた。 そうしてから、照子を降ろしてジリヤへと向き合う]
(221) 2016/10/04(Tue) 17時半頃
|
|
そう、今朝、ホテルの部屋で。キミに似た歌って踊るアイドルに。 正確には刺される直前で消失した、かな。
「そう補足してから、]
図書館?良いけれど、調べ物でもあるのかい。 ないなら、夕食を食べておきたいところだけれど。 人目が気になるなら、個室の店でも。
[そう言いつつ、移動はすることにした]
(222) 2016/10/04(Tue) 17時半頃
|
|
[二人の分も支払いをしてから、喫茶室を後にする。 歩きながら、ジリヤの語るドッペルゲンガーについての話を聞く]
人を殺す、ね。
[その言葉に引っかかりを覚える。 他人を殺すドッペルゲンガーと言うのは、余り聞いたことが無い気がした。 が、そこまで考えてより強い引っ掛かりを感じたので口に出す]
人を殺すの見たって……実際に、人は死んでいたり?
[あまり肯定してほしくない問いかけをした]
(223) 2016/10/04(Tue) 17時半頃
|
|
……シク、アイ、クンネ、フレ、ラクル。 あれ?ラクル、フレだっけ?
[こういった呪文のようなものは後々書き出す事になるため、記憶する癖がついていた。 前後は少し怪しかったが]
(224) 2016/10/04(Tue) 17時半頃
|
|
─ 夕刻、新宿 ─
[喫茶店を出て職場方面に向かいながらやや遠回りして歩く。 浮遊感が続いていて、足元が不確かに感じられた。 途中、通りかかったトラックの事故現場近くは、まだ立ち入り禁止になっていた。警察官が数名で交通整理をしている。 トラックが突っ込んだんだろう、店の壁ががらがらと崩れていた。ひっかけられた道路標識がぐにゃりと曲がっていて、まるでそこだけ突発的な災害をこうむったようだった。
と、それに気を取られて足を止めかけたところで、 振動音が着信を知らせた。視線を鞄に向ける。 今度は発信者の表示が出ていた。]
あら
[電話なのは珍しい。「サミュエルくん」と表示された愛称に、 そういった意味で驚きながら応答ボタンを押す。]
(225) 2016/10/04(Tue) 18時頃
|
|
もしもし?
[声をかけると『あ』と男の声がした。掛かったことにいくらか戸惑ったように、『みょんこさん?』と疑問形の声が聞こえた。]
そうだけれど…… どうかしたの?
[『あー…』と、戸惑いを含んで声が長く続いた。電話の向こうからぶつぶつと聞こえる声は歯切れが悪い。]
(226) 2016/10/04(Tue) 18時頃
|
|
[『いや』と、前置きが置かれる。音の上下の少ないしゃべり方で声はつづけた。
『雪野瀬ジリヤって知ってます?』
と。]
(227) 2016/10/04(Tue) 18時頃
|
|
[雪野瀬、その苗字には心当たりがあった。半年前に不動産屋に来た少女だ。下の名前まではともかくとして。]
雪野瀬ちゃん?
[きょと。と聞き返しに、『あれ』と、 意外そうな声が返された。]
『みょんこさんほとんどTV見ないのに、 知ってるんです?キャノバの』
きゃのば?
『あ、知らない』 [ですよね。と含んだ相手の認識はわかりやすすぎて、 いっそ言葉と二重音声のように聞こえた。]
(228) 2016/10/04(Tue) 18時頃
|
|
―新宿不動産―
[一二三はアルバイト先の男性と新宿不動産へ入る。担当の鈴里さんは今、外出中らしい。 東蓮寺さんという人がサブの担当らしいが今日は休みらしい。 アルバイト先の、銀縁眼鏡が似合う担当は、『いつもの物件』を頼むとの事を口にしていたが。 担当が戻ってくるまで席でぼんやりと*待っている*]
(229) 2016/10/04(Tue) 18時頃
|
|
[硯友社四ツ谷支部には、テレビをおいていない。もっぱら情報はwebから入ってくる。アンテナはマンション共同のものなので、NHKにはオーナーがまとめて料金を支払っているはずだったが。]
わたし、TVに出るようなアイドルって サクラコちゃんぐらいしかよく知らないもの
[藤田サクラコ。正しくは彼女についてもTVに出ているところはやはりあまり知らなかったが、同じマンションに住んでいたことならある。
東京新宿区四谷のマンション>>1:45。 彼女が飛び降りたコンクリートタワー。 サクラコの住居だった部屋の隣が今の支部だ。
『ああ』と、みょんことは異なり、それなりに芸能界事情にも詳しい青年は、『いましたね』と過去形で言葉を紡いだ。]
(230) 2016/10/04(Tue) 18時半頃
|
|
『えーっと、なんだっけじゃなくて。キャンディ・ノヴァ、っていう ジュニアアイドルっていうか、あー、後で動画送ります』
[説明が面倒くさくなったらしい。興味あったらみといてください。と詳しくはwebに丸投げされた。]
『まあとにかくですね。 えーっと 時間いつだったかなあ。 その雪野瀬ジリヤの恰好したコが 朝?ぐらいですかね。俺のところにきて』
(231) 2016/10/04(Tue) 18時半頃
|
|
『TVで見る感じでフワフワ歌ってると思ったら 包丁かかげてて。ぐさって 刺された?刺されかけた?んですよ。今日。』
(232) 2016/10/04(Tue) 18時半頃
|
|
『アイ、 …フレ なんだっけな なんか変なこと言ってて。
ときどきオフのときも見かけてたから、そんときはわざわざ水色フリフリの服とかきちゃって刃物装備とかおまえマジかよ次その路線なのPの頭大丈夫?とか思ってたんですけど
こっちに向けて包丁振りおろす速度がマジもんでこれ顔面まっぷたつじゃねえのやべついに死んだわみたいな』
『でも、とっさに目ぇつぶったらそのままパッて消えちゃって』
[なんか緊張したぶん気が遠くなって、倒れちゃって今なんすけど頭床にぶつけたみたいですんごい頭痛いです。病院行ったほうがいいですかね。と、淡々と青年の声はつづけた。]
『で、まあみょんこさん こういう話お好きかと思って』
(233) 2016/10/04(Tue) 18時半頃
|
|
[電話口の説明に緩やかに首を傾げる。]
怪奇現象じゃないかってこと?
[尋ねると『はい』という返事があった。]
『ああ、ドッペルさんとかの噂もあったっけな ……なんか知ってます?』
[電話口の向こうから聞こえる、幾分信用ならないような声に、ふふ。と口元が笑った。]
(234) 2016/10/04(Tue) 18時半頃
|
|
さあ…… わたしは知らないけれど。 ドッペルさんって、 ドッペルゲンガーと同じもの?
[質問には『んー?まあ?』と、 曖昧な肯定が返った。そっちは有名人のそっくりさんを見かけた、的な噂だと簡易な説明が続いた。]
(235) 2016/10/04(Tue) 18時半頃
|
|
[噂話の説明を聞きながら、そうねえ。と視線をやや上に向ける。]
どうとも言い切れないけれど、 説明がつかないタイプのドッペルゲンガーねえ
[本人ではなく、第三者が見ているらしい。当人が見る自己像は病理学的に説明がつくものもあるが、第三者がとなると確かに超常現象じみている。]
…追い出しちゃったのかしらね?
[影法師を。TVで映る姿をしていたという少女について、そんな風に首をかしげた。]
(236) 2016/10/04(Tue) 18時半頃
|
|
[『生霊ってことですか?』と問いに、まあそうねえ。と答える。影の病、離魂病。肉体と魂の分離。抜け出した魂を見たものはすぐに死んでしまう。]
つまり、分離はしても同じモノなのよね。 本当なら、同じところにいなきゃおかしいもの。
ドッペルゲンガーはあくまで本人なの。 自己像の複製だもの。別人じゃないわ。 影って、いくら伸びても 本人につながってるでしょう? でも、そんなの自分じゃない。って 遠ざければ遠ざけるだけ、本来の場所から ズレてっちゃうから
[そっちの方が危ないんじゃないかしら。と、女は首を傾げた。]
あとね、サムくん
(237) 2016/10/04(Tue) 18時半頃
|
|
[ちょうど新宿不動産のビルが視界に入る。 区切りをつけるように、スマホを耳から少し離す。]
二〇点だわ もっと怖い話風に言ってくれないと [今度やりなおしてね。と付け加えると電話口から 『ええ……』と嫌そうな声があがった*。]
(238) 2016/10/04(Tue) 18時半頃
|
|
─ 新宿不動産 ─
[戻るとすぐに声がかかった。担当の客が来ているといわれて、 応接室に移動する。すでに二人連れの来客が、 ソファに座って待っていた。]
ごめんなさい、遅れてしまって それで、今日は? そちらの子のお部屋をということですか?
[物件情報のファイルを机の上に置きながら、対面に座ってそれを広げる。高校生くらいと見える男の連れに、にこりと鈴里は微笑んで話の続きを促した*。]
(239) 2016/10/04(Tue) 18時半頃
|
|
『そうそう、新しいバイトの子でね。住んでるのが清瀬って話だからちょっと休憩室代わりに部屋を用意しようと思ってね。』
[鈴里に銀縁眼鏡の男が話をする。]
『なんか、部屋の希望とかある?畳じゃないと寝れないとか。』
[男が一二三に話を振れば]
(240) 2016/10/04(Tue) 19時半頃
|
|
いや、特に自分はどんなところでも寝れるんで。 負担がキツくなければ別に。 それと、ちょっとトイレ借りても良いですか?お腹がちょっといたくて。
[一二三は指し示された方を見れば、トイレに中座する。]
(241) 2016/10/04(Tue) 19時半頃
|
|
『ま、あんな感じだから鈴里さんにお願いしたんだけどね。』
[一二三の姿が見えなくなった途端、タバコの火をつける。]
『赤坂の近くは、例の事件もあるし使い勝手が悪い。 金も持ってないから物件に関しては『事故物件(いわくあり)』でいい。 そして何より、』
(242) 2016/10/04(Tue) 19時半頃
|
|
『『李沢志乃』の弟らしいぜ。ホラ、『藤田サクラコ』の『親友』だったって話の。 ウチの若いのに調べさせたら出てきた話だが。
ちょっと興味のある話じゃないかい、』
(243) 2016/10/04(Tue) 19時半頃
|
|
『恋人のマンションで手首切りたくなるくらいの、親友の怨念っての』
[銀縁眼鏡の男が、鈴里の耳元で、そっと囁く。]
(244) 2016/10/04(Tue) 19時半頃
|
|
『ま、普段から新宿不動産(アンタら)には世話になってるからね。 あのガキは新宿不動産(アンタら)の好きにしてもいいとは思ってね。
ま、こちらとしては最悪あのガキのケツさえ使えれば元は取れるって話さ。 売れるのは女だけとは限らないしな。』
[銀縁眼鏡の男は気だるそうに煙を吐き、タバコの火を*揉み消した*]
(245) 2016/10/04(Tue) 20時頃
|
|
······先生のところにも?
な、なにか·····他になにかしました? なにか、言ったりとかは?
[少しでも情報を得るために、畳み掛けた。澪音には、だいすき、と言ったらしいが、先生にはなにか言ったのだろうか?]
(246) 2016/10/04(Tue) 20時頃
|
|
[さきに夕飯をという提案には、素直に喜んで従った。ジリヤの体験を聞いた先生は、さっそくなにかを考えてるようだ。質問に対して、ごくりと息をのんでから、躊躇いがちに答えた]
······実際に、二人も死んでます。 死体は、他のひとも見てるから、 夢とかじゃないと思います。
(247) 2016/10/04(Tue) 20時頃
|
|
[木露が、その言葉をスラスラと述べる様(>>224)に目を見張る]
……そう、そう!それです! ああっ……先生も、やっぱり言われたんですね! な、なんとかしなきゃ……
えと……シク、アイ、クンネ、フレ、ラクル……っと
[ポーチからマジックを取り出し、いそいで手の甲にメモをとる]
(248) 2016/10/04(Tue) 20時半頃
|
|
そですね……電話するまえに会えちゃった。
[入間はキルロイ先生に頷く。 駅前すぐで便利そうな喫茶店ではあったが、意外だった。]
は……!? キルロイ先生も見たの!?
[雪野瀬ジリヤに似た歌って踊るアイドルが、こちらを刺してくる話。どこまでも不可解で、気味が悪い。]
(249) 2016/10/04(Tue) 20時半頃
|
|
[うーん、と唸る。殺されかける奇妙な夢を三人もみている。なにか不気味で、ホラー作家の(スマホで調べた)キルロイ先生がもし知っているのなら、彼の見解はきいてみたいところではある。 しかし、自分の家族をほったらかしに聞きにいくことも選べないので]
なんか……意味わかんないことばっかりですね。 アタシはこれから行くところがあるんで、 またあとで……夜に連絡しますね。
えと、……いや、探偵とかってどんなもんだろうって思って。 警察、ちゃんとしてくれないし。ちょっとネットで見てみたら 捜索願も、あんまり探してくれないって書いてあったから。
(250) 2016/10/04(Tue) 21時頃
|
|
ただ、アタシも刺されそうになってる……?から。 もし何かわかったっぽかったら教えて貰えたら嬉しいかも…… 気味わるいし。
[お会計はキルロイ先生が払ってくれようとしたのだが、一応自分の分くらいは小銭を渡そうとした。 店の前で雪野瀬たちと別れる。]
(251) 2016/10/04(Tue) 21時頃
|
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/10/04(Tue) 21時頃
|
― 某飲食店 ―
[澪音と別れ、木露たちと夕食をとる中、 さっそくジリヤが切り出した]
……先生、あたしの考え、聞いてくれますか?
最初、『ドッペルさん』が来たと思ったんです。 噂の内容とそっくりだったから。
それで、調べたんです。ドッペルゲンガーのこと。 でも、全然参考にならなくて…… 人によって体験したことが全然ちがうから。
(252) 2016/10/04(Tue) 21時頃
|
|
― ■■ ―
[走る、街を、走る。 見慣れた街。けれども見慣れない街。赤い空、赤く染まった、赤と黒の、朽ちのない廃墟、人のいない、誰もいない、赤い街、 知らない街、 その只中を、走っていた]
……っは、……はぁ、……!
[あてもなく。 だが止まる事も出来ず、走り続ける。 背後に迫るそれから、逃れるために]
(253) 2016/10/04(Tue) 21時頃
|
|
リンカーンは鏡のなかに、 サジェって教師は授業風景のなかに、 自分のドッペルゲンガーを見てて…… 喋れないって定説なのに、喋ってる例もあって……
ずっと不思議でした。 でも、ドッペルゲンガーは、本人と"同じ"ものだ、 って考えたら、すっきりして……。
その人の経験とか、考え方によって、 "もう1人の自分の形"が決まるんじゃないかって。 ドッペルゲンガーは、きっと…… すごく個人的な、その……"怪異"
(254) 2016/10/04(Tue) 21時頃
|
|
あたしは、『ドッペルさん』の噂を聞いて知った。 だから、その内容をそっくり真似しただけ。 あまり、そこには意味ないんじゃないかって。
大事なのは、『ドッペルさん』以外のところ…… "ステージ衣装"のあたしが、"人を殺す"。 あの、"呪文のような言葉"もそう。
それが、あたしの中にある、"もう1人の自分の形" 願望とか、欲望とか……そういうもの。
だから、あの"ステージ衣装のジリヤ"は……あたし自身。
(255) 2016/10/04(Tue) 21時頃
|
|
[そこまで言うと、烏龍茶を飲み干して、息をついた。
澪音の指摘(>>4:179)で閃いた仮説。 あらかた外れてもいない、という確信がジリヤの中にあった。
けれど、これは正確な説明になっていない。 わずかに残る、大きな違和感。 それを解消する答えは、その先にあった。
こんなこと、本当に話してもいいのだろうか。 唇を何度もなめて、息を整える。 飲んだばかりなのに、もう喉渇いてヒリヒリしてきた。
真面目に聞いてもらえるだろうか、こんな突拍子もないことを。 拳を膝の上で、ぎゅっと握りして、ジリヤは口を開いた]
(256) 2016/10/04(Tue) 21時頃
|
|
それか
――……あたしの中にずっと憑りついてる"他の何か"。
(>>2:158)(>>2:159)
(257) 2016/10/04(Tue) 21時頃
|
ジリヤは、イルマが無事に両親と再会できることを祈った。
2016/10/04(Tue) 21時頃
ジリヤは、ドリベル様に、いつか自作の曲を披露したいと願った。
2016/10/04(Tue) 21時頃
|
そっか、それじゃあまた後で。
[出そうとした小銭は丁重にお断りをしてから、澪音と別れた]
さてと、行きますか。 女性と食事をするんだからおしゃれな店の方が良いんだろうけどね。
[そんな事を言いつつも、たどり着いたのは蕎麦屋だった]
(258) 2016/10/04(Tue) 21時半頃
|
|
― 木露宛に送られたメールの添付ファイル ―
4.見つめるカラスの噂
東京からカラスが消えた。 都内では駆除が進み、生体数が減っているらしい。 が、この場所では別のようだ。 カラスマンション。埼玉にそう呼ばれる心霊スポットがある。 この場所も、心霊スポットとして扱われるうちに同じ名前を与えられた。だから、アパートなのにマンション。 アパートを見上げる背中に視線が突き刺さるのを感じる。 そんな風に僕が意識してしまうのは、二月前に病院で聞いたあの話のせいだろうか。 酔った友人に絡まれ骨折し入院した先で、隣のベッドにいた男から聞いた話――
(259) 2016/10/04(Tue) 21時半頃
|
|
─ 新宿不動産 ─
お手洗いは出て右のつきあたりにありますから
[>>241 席を辞する李沢にそう声をかけて、 手で方向を示す。後には銀縁眼鏡の男が残った。]
問題になりそうな点は一応、 ちゃんとお話しは させていただきますけれど……
[男の言葉に苦笑して頬に手を当てる。 心理的瑕疵物件には、説明義務がある。問題を避けるためにも、建前上そこを無視するわけにはいかなかった。]
(260) 2016/10/04(Tue) 21時半頃
|
|
[男がいう赤坂の事件>>242、というのは鈴里は知らない。赤坂でどうこう、という話がニュースになっていた記憶もない>>3:72。詳しく広める気は相手にはないだろう>>2:290。ただ、何か赤坂で警察に知られるとまずいようなことがあり、男がその近辺を避けたいということだけわかれば顧客として対応することはできる。]
李沢志野……
サクラコちゃんのですか
[手招かれたまま体を前に倒すと 男が顔を寄せてきた。]
(261) 2016/10/04(Tue) 21時半頃
|
|
[耳元で繋がりがささやかれる。さきほど出て行った男の子はどうやらアイドルの弟なのだろうか。 鈴里は芸能界には疎い。華やかなものへの興味がそもそもあまりないのだ。 ささやきに、視線を左右にさまよわせる。]
…… 怨念、なんですか?
[結果、伝えられた噂話に対して出てきたのは疑問だった。]
(262) 2016/10/04(Tue) 21時半頃
|
|
ごめんなさい。 志乃さんが、手首を切るようになるまでの つながりがよくわからなくて
[素直に疑問を口にして、姿勢を後ろに戻す。]
… 志乃さんは何を思っていて どこに行きたかったのかしら
(263) 2016/10/04(Tue) 21時半頃
|
|
……あ゛っ、 は……
いやだ、嫌…… ああ、あぁあ、あぁ……
[漏れるのはすんでで言葉になる程度の迷妄。 幼子のような詮無いもの。 だがそれ以外にどうしようもなかった、あまりに非現実的な、あまりに絶対的な、何にも勝る根源的な強大な何にも勝る恐怖それ自体のような存在に状況に、青年に抗う術などなかった。 涙が滲む。荒い息と共に、唾液が零れ落ちて]
(264) 2016/10/04(Tue) 21時半頃
|
|
[頬に手を添えてそんなことを口にしてから、希望に添えそうな物件を探す。男は大口の顧客だ。都内の高級マンションをいくつも買っていってくれた経緯がある。事故物件でもそれなりの値で買っていってくれる相手がいるからこそ、新宿不動産が買い上げで曰くつきの物件を保有する決断ができるという面もある。]
いえ……うちは健全経営を目指していますから そういうわけにも。
そんなツテもありませんから
[>>245 離席している少年について男が示唆する言葉には、やんわりとそういう冗談は。と困ったふりで通した。 なんとなく男の背景についても察しがついてはいる。が、確定できるほど──共倒れになるほどべったりはしない。というのが新宿不動産側の意向だった。]
(265) 2016/10/04(Tue) 21時半頃
|
|
[走りながら、 今にも縺れ転びそうになる足を走らせながら、 青年はiPhoneを取り出し、通話を試みる。 もう通じなどしないのかもしれないと思いながら、 まず選んだのは、木露に向けて]
(266) 2016/10/04(Tue) 21時半頃
|
|
─ 夜:タカシマヤタイムズスクエア ─
[13F、そば処総本家との看板を掲げる蕎麦屋。 半個室の席に座って、話を続ける]
二人、死んでるのか……。 因みに、知り合いだよね?
[お茶を一口啜り、零すように尋ねた]
自分で言うのは照れくさいんだけどなぁ。 『ねぇ、木露先生。わたしを……抱いて』って言われたよ。
[記憶を辿り、間までもほぼ正確に再現した]
呪文に関しては、今のところ意味がわからないなぁ。 別な言語なのか、並べ替えるのか、置き換えるのか……。
(267) 2016/10/04(Tue) 21時半頃
|
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/10/04(Tue) 21時半頃
|
[傍ら、
青年の電話番号を知る者は、 メールアドレスを知る者は、 どちらも知らずとも、青年と関わりある者は、
それを受け取ったかもしれない。
あるいは、「彼方」と発信元の出る、応答したとしても何の音も聞こえない、奇妙な悪戯電話としか思えない電話を。 あるいは、発信元がシステム的にはありえない完全な空欄になっあている、赤い空らしき不鮮明な添付画像だけの空メールを]
(268) 2016/10/04(Tue) 21時半頃
|
|
ドッペルゲンガーと一口に言っても、文化圏やその原因なんかにも寄って性質が変わってくるだろうしね。 確かに、実際に怪異として存在し出会っている場合は分類にこだわらず、起こっている現象に着目するのは正しいと思うよ。
[ジリヤの語る話に、同意して頷く。 ただ、願望や欲望が形になっていると言うところは違う気がした。 現実にステージ衣装を着て、脚光を浴びている存在なのだから。 そう口に出そうとしたが、話にはまだ続きがあるようだ]
(269) 2016/10/04(Tue) 21時半頃
|
|
[少しの間、考える素振りを見せる。 噛み砕くようにゆっくりと言葉を放った]
……つまり、自分が生霊のように飛び出しているわけじゃない、と。 例えば、二重人格のように内側に居た別の物が何かをきっかけに外へと解き放たれ、人を襲っている?
(270) 2016/10/04(Tue) 21時半頃
|
|
っと、ごめん。 電話だ。
[スマートフォンの振動を感じて、ポケットから取り出す。 そこに表示された発信元は『彼方』]
(271) 2016/10/04(Tue) 22時頃
|
|
[応答して、スピーカーを耳に当ててみても何も聞こえない。 大勢の声も。 お経のような変な声も。 何も聞こえなかった]
っ、先輩……。
[通話を終了して、連絡帳を開く。 『樹先輩』。 その連絡先へと電話を掛けた]
(272) 2016/10/04(Tue) 22時頃
|
|
[発信は、ややあって切れた。 やはり繋がらないのかと思ったところで、 今度は逆にかかってきた電話、 表示される木露の名前に、急ぎそれを取り]
(273) 2016/10/04(Tue) 22時頃
|
キルロイは、ジリヤに話の続きを促した。
2016/10/04(Tue) 22時頃
キルロイは、ジリヤに話の続きを促した。
2016/10/04(Tue) 22時頃
|
『……あっ…… き、木露? 木露だよね、なんだよね、ねえ、
駄目だ、駄目なんだ、どうしよう、どう……どうすれば、 やばい、あぁあ、 ――呼ばれてたんだ!!
あれはっ、地獄の、(耳に痛いようなざわめき)』
[通じた後には、彼はそのような声を聞いただろう]
(274) 2016/10/04(Tue) 22時頃
|
|
はい!木露です。 先輩っ、今どこですか! 地獄……っ!?
[電話が通じ、向こう側の異常な様子に焦りながら呼びかける。 つんざくようなざわめきに眉をひそめ、一瞬スマートフォンを耳から離す]
(275) 2016/10/04(Tue) 22時頃
|
|
[通話中、とつぜん焦り始めた木露に仰天する。]
……せ、先生? 地獄……っ!?
(276) 2016/10/04(Tue) 22時半頃
|
|
『ど……何処に、 家にいたんだ、でも、違って、 気付いたら赤くて、赤い、あのパズル、 リンフォン、が、出来たら、
赤い世界、赤くて、……知らない街…… 何処、……何処なんだよぉ…… 彼方なのか? 彼方、 地獄、 ボクは、
追ってくるんだ、追ってくる、もう……
(277) 2016/10/04(Tue) 22時半頃
|
|
助け、 助けて……(先よりは小さいざわめき)
助けて、くれ、(高音の女の笑い声)
あ、』
(278) 2016/10/04(Tue) 22時半頃
|
|
[直後、彼の傍らにいた人間にも聞こえるような、 低音が上擦りひきつれたような、叫び声が響き渡り。 通話は、ぶつりと、切断された]
[それ以降。 電話をかければ、いつまでも通じず。 メールも返信はいつまでもなく、 青年は、音信不通に、なった]
(279) 2016/10/04(Tue) 22時半頃
|
|
[手が伸びる]
[手が伸びてくる]
[手が、奈落から、……――]
(280) 2016/10/04(Tue) 22時半頃
|
|
[住人を失った、三階の一室。 其処には歌詞らしきものが書かれた一枚の紙と、 電源が入ったパソコンのみが、際立って存在していて。
二十面体の姿は、 元からなかったように、何処にも、ありはしなかった]
(281) 2016/10/04(Tue) 22時半頃
|
|
っ……。 先輩!先輩っ!!
[地獄の底から放たれたような、叫び声。 それでも、今度はスマートフォンを離さずに呼びかけ続ける。 しかし、返ってくるのは機械的な話中音ばかりで。 何度、掛けなおしてもそれは変わらなかった]
ああ、秋葉。 うん、うん……地獄って。 そう、樹先輩の捜索を。 頼む……。
[秋葉への電話を終えた後、力なくスマートフォンをテーブルの上に置いた]
(282) 2016/10/04(Tue) 23時頃
|
|
[大きく息を吐いた後、不安そうにしているジリヤヘと向き直る]
……ごめん、話を戻そうか。
(283) 2016/10/04(Tue) 23時頃
|
|
[木露の手に握られていた携帯から音が響いてくる]
……っ
[身の毛のよだつような音。 その上擦り引き攣れたかのような叫び。 この低音は、まるで――]
……せ、先生。 な……なんなんですか? 捜索って、なにが……!?
[懸命に誰かを呼びかける木露の様子に、 ただオロオロするばかりだった]
(284) 2016/10/04(Tue) 23時頃
|
|
[ジリヤに向き直った木露は、青ざめて見える]
……い、いいんですか?
[捜索、と言っていた。誰かがいなくなった? 澪音の両親も消息不明。こんなことばかりだ。 背筋が凍り、ぶるっと身震いする]
(285) 2016/10/04(Tue) 23時頃
|
|
ちょっと、大学時代の先輩にトラブルがあってね……。 とりあえず、居場所がわかるまでは俺には何もできないから。 話の続きをしよう。 その方が、気も紛れるし。
[そう言って、疲労が隠せきれていない笑顔をジリヤへと向けた]
(286) 2016/10/04(Tue) 23時頃
|
|
[青年の失踪は、数日経ち、バンドの公式サイト・ブログから報告がなされ、Twitterやネットニュースの話題に上がった事だろう。TVや新聞の大手メディアには一部だけ欠片だけ取り上げられる形ながらも、ネット上では、随分に。 「解放治療カルテ」、そのファンによる悲痛は勿論、 そればかりでなく]
[某バンドの失踪したベースは、悪魔崇拝、終末論、そのような類の、異常な思想に傾倒していた。結果、地獄の実像を、世界の真実を、知り、ついに発狂してしまった。 音はそれらを歌詞に、曲に、二つに分けて残した。 曲はネット上に不明の音源ファイルとして回り、 歌詞はメンバーによって隠匿されている。 二つが合わさると地獄の門が開くという、 実際を、防ぐために]
[そんな、*都市伝説として*]
(287) 2016/10/04(Tue) 23時頃
|
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/10/04(Tue) 23時頃
PPP イルマは、メモを貼った。
2016/10/04(Tue) 23時頃
|
─ 夜:タカシマヤタイムズスクエア ─
[携帯からの叫び声を聞いて、しばらく。 木露に勧められるがまま、ジリヤは会話を続けていた]
――……まだ、ほとんど勘ですけど、 生霊だったら、やっぱり、ちょっと変。 それだと、知り合う前の澪音さんを襲う理由がないです。
この呪文さえ、なにかわかれば、きっと……。 図書館に行きたかったのも、それなんです。 ネットで調べても、病院とか、そんなのばっかりで。
(288) 2016/10/04(Tue) 23時半頃
|
|
そうだね、俺もそこが突破口になると思う。 意味もなく唱えているとは思えないし。
[ジリヤの考えに、同意して頷いた]
(289) 2016/10/05(Wed) 00時頃
|
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/10/05(Wed) 00時頃
|
― 新宿駅前 ―
[カラスだ。 黒い鳥はやや高いところから、東口前を歩く大勢の人間を見下ろしている。]
ん……
[入間は一二三からのLINEに気づいて、返事をうった。]
『ガチ?💦』 『心配ありがと✨ いまから西口行くところだった』
[入間はホテルで調べておいた探偵事務所に向かうところだ。 どんな人が調べてくれるのかや、料金などのイメージもつかず、焦りながら評判など調べようとしても一切ピンとこなかった。 だから、良し悪しなんて分からないがとりあえず一か所まずは向かってみることに決める。]
(290) 2016/10/05(Wed) 00時頃
|
|
!?
[テーブル上のスマートフォンが振動し、大きく体を竦ませる。 秋葉からの連絡か、と思ったがツイッターの通知だった]
(291) 2016/10/05(Wed) 00時頃
|
|
聞いてください。友達の友達が変なアンケートに答えたらしいんですけど―― ――そのアンケートは硯友社っていうカルト団体が主催してて、なにもないと答えると勧誘―― ――答えると、飴がもらえるそうなんですけどその飴の中には―― アンケートを集めてるメガネの女なんだけど、友達が同じ時間に別の場所で―― ――一週間くらい前から隣、すっかり静かになったんだって。
(292) 2016/10/05(Wed) 00時頃
|
|
『鈴里さん、つれないねぇ。なんか面白い案件抱えてそうに見えたんだけど。』
[銀縁眼鏡の男はタブレットを口にする。]
(293) 2016/10/05(Wed) 00時頃
|
|
硯友社 新宿不動産 希望調査アンケート 眼鏡の女に気をつけて
(294) 2016/10/05(Wed) 00時頃
|
|
『もし、李沢志乃と藤田サクラコの関係に興味があるならば今週の週間初潮を読んでみればいいですわ。
恋愛のもつれで手首を切ったように見えるけど、アレは―――――――』
(295) 2016/10/05(Wed) 00時頃
|
|
すいません、戻りましたー。
[応接室に、一二三が入ってくる。]
(296) 2016/10/05(Wed) 00時頃
|
|
硯友社、新宿不動産、アンケート……眼鏡の女。
[つい、声に出して読み上げてしまった。 噂話の中にあって、そのリプライだけが異質だった。 明確な警告を促している。 そして、他の噂話に一切出てきていない言葉があった。 新宿不動産――]
(297) 2016/10/05(Wed) 00時頃
|
|
すいません、なんだかちょっと食べすぎた見たいで。
[一二三は、銀縁眼鏡の男と鈴里に頭を下げる。]
(298) 2016/10/05(Wed) 00時半頃
|
|
あっ、なんかこの部屋、いいっすね。 結構駅から近いんですか?
[食べすぎたという言い訳は、上手く言い繕った言い訳で。 むしろ普段よりはたべている量は少ない。]
(299) 2016/10/05(Wed) 00時半頃
|
|
[振動した木露の携帯に、どきりとする。例の捜索の件か、と身構えるが、どうも様子がおかしい。木露が読み上げた単語は、つい最近耳にしたばかりのものだ]
……新宿不動産? 眼鏡の女性って、たしか"みよ子"さんですよね? お知り合いですか?
(300) 2016/10/05(Wed) 00時半頃
|
|
あっでも自分はどこでもいいです。
[トイレに立った理由は、何となく担当の、いや鈴里氏の雰囲気が苦手というのもあった。 営業スマイルというかなんというか、どこか作られた笑顔な気がして、あまり好きになれなかったと云うところか。]
(301) 2016/10/05(Wed) 00時半頃
|
|
─ 夜:タカシマヤタイムズスクエア ─
[一体何が起こっているのかはわからない。 呪文、地獄……いよいよ並ぶ言葉が魔術じみてきた。 緊迫した空気の中、木露が呟いた場にそぐわない言葉に興味を注ぐ。]
新宿不動産……?
[聞き覚えのある名前だ。 携帯の画面を覗き込む。]
……アンケートって、あれか。
(302) 2016/10/05(Wed) 00時半頃
|
|
……!
入間さん、そのアンケートに答えてたよね?
(303) 2016/10/05(Wed) 00時半頃
|
|
みよ子……?
[新宿不動産から来たメールを思い出す。 宛名はそんな名前ではなかったか]
新宿不動産に行ったことあるの? 希望調査アンケートって知ってる?
[机に乗り出しそうな勢いで、ジリヤに問いかけた]
(304) 2016/10/05(Wed) 00時半頃
|
|
面白い……ですか。いろいろ見るものはありますけれど、 なにぶん、他のお客様のことですから
[>>293 顧客情報を簡単に他所に漏らすようでは商売はやっていけない。 やんわりと言えない旨を伝えて、笑みで返す。]
週間初潮、…
[芸能人のウワサ。ということだろうか。あまりその点については、 さしたる興味は向かなかったが、いちおう記憶にとどめおきつつも、 男が声を控えるのに、ドアのほうへ顔を向けた。]
(305) 2016/10/05(Wed) 00時半頃
|
|
新宿不動産……。
[その場所に一体、何があるというのだろうか。 警告はされた、けれど行ってみなければ何もわからない]
……明日行ってみるか。
(306) 2016/10/05(Wed) 00時半頃
|
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る