192 革命の嵐
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エリアスに1人が投票した。
ウォーレンに1人が投票した。
ポーチュラカに1人が投票した。
イワノフに4人が投票した。
アーサーに1人が投票した。
フランシスカに1人が投票した。
イワノフは村人の手により処刑された。
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ポーチュラカ! 今日がお前の命日だ!
2014/09/07(Sun) 13時頃
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時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
現在の生存者は、エリアス、ニコラス、ウォーレン、イワン、ポーチュラカ、アーサー、シメオン、フランシスカの8名。
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― 船長室 ― [そこにたどり着いて中を、と思った時、 扉のところで止められた。]
な、なんだべ? ジーマ船長に・・・。
[すると、副官とかいう人が現れる。 そして、にこやかにこちらに向いて笑った。]
は?船長は逮捕?抑留される? な、なんでだべ?
[だが、その理由はすぐに述べられた。 つまり、命令違反の砲撃を繰り返したからだという。
そして、この艦はただちに船長代替え。 元船長とはもう、面談はできない、とそれだけ告げられ・・・。]
そんだだ、いや、それより、今、この船に何かが・・・。*
(0) 2014/09/07(Sun) 13時頃
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馬鹿 イワンは、メモを貼った。
2014/09/07(Sun) 13時頃
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[艦内から怒声が聞こえていた。 銃声が聞こえ、断末魔の声も聞こえる。 煽動の呼応は艦内を人づてに伝わり艦内を覆う。 革命が成就した証しだった。けれど青年は目を伏せる。]
ソーニャ!無事で………
[青年は後ろ髪を引かれる思いで ソーフィヤを探す同志たちに加わらずに艦橋へと急ぐ。 そこに、既に捉えられたイワノフの姿があり、青年は見下ろした。]
帝国海軍艦長。名を聞こう。 私はシメオン・ドミートリエヴィチ・ショスタコーヴィチ…
貴方の信じた主義に殉じてもらう。
[名を聞くと、青年は発砲する。その弾丸は彼の右肩を貫く。 それは致命傷にはならないだろう。けれど、これからの人生に、常に障害をもたらすだろう。青年は新たな弾丸を銃に込める。]
(1) 2014/09/07(Sun) 13時半頃
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―河岸の食糧倉庫近く― [噂は噂を呼んで、食糧庫には陸続と人が集まりつつあった。 小さな水流が合流して大河となるように、最初は小さな集団であったものが溢れかえるほどの規模に膨れ上がっていた。 後から加わった者たちの中には、食糧が手に入るとしか聞いていない者や、単に好奇心から加わっている者さえいる。 もはやそれは、扇動を始めたヤコヴレフやその仲間の革命家たちにも制御できない大群であった。*]
(2) 2014/09/07(Sun) 13時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/07(Sun) 13時半頃
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─ 戦艦ヴィーゾフ号 ─
[ふたたびの混乱が始まる戦艦の甲板を横切り、柵や荷物の影を通って猫はするすると船倉へ向かう。 まるで行くべき場所がわかっているかのような迷いのなさで軍艦の奥へ奥へと進んでいた。 たがしかし、目的の場所にたどり着く前に、扉に阻まれる。
かしかし、と扉を引っ掻く猫を見つけた船員は、首根っこを掴んで扉から引きはがした。 さらに暴れる猫に辟易して、麻袋に詰め込んでしまう。 あろうことかそのまま甲板へ出て、麻袋ごと船の外に放り投げた。]
(3) 2014/09/07(Sun) 13時半頃
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[猫好きの艦長がいればそんな悲劇は回避されたかもしれない。 だが、猫のあずかり知らぬところで艦長は囚われの身になっていた。 ゆえに]
にゃぁぁぁあぁぁ
[悲痛な声を残して猫は水の中。 麻袋からはどうにか這い出したものの、寒中水泳を強いられることとなった**]
(4) 2014/09/07(Sun) 13時半頃
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艦長… もとい、元艦長を小舟に載せて流せ。 そうだな…叛乱者との公文書を同船させてやれ。
[青年の指示は早い。 きっと、彼の考え続けてきた計画のひとつなのだろう。]
これより艦は名を変える。名はポチョムキン。 航海士、回頭せよ! 砲手、全砲門開け!
目標。大天使宮……撃て!
[青年は艦橋より命令を下す。 それに従う砲門の数は、ほぼ全数に近い。一斉射撃の轟音が響く。名を知られた大貴族の館を、薙ぎ払うように吹き飛ばした。**]
(5) 2014/09/07(Sun) 14時頃
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砲手。
宮城へ全砲門を向けよ…だが撃つな。 けれど、白旗に十字。それを認めた建物には躊躇なく撃て。
僕は、宮城に交渉に向う。
この…元艦長の徽章を見れば、馬鹿でも解るだろう。
[手には、イワノフの軍服から剥ぎ取った徽章。 青年は艦を同志に委ね、小舟に乗って、帝都へと戻る。**]
(6) 2014/09/07(Sun) 14時半頃
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イワンは、砲撃は駄目だあああ、と叫びつつ、
2014/09/07(Sun) 15時頃
イワンは、砲撃は駄目だあああ、と叫びつつ、
2014/09/07(Sun) 15時頃
イワンは、リーダーらしき若者が乗った小舟をめがける。**
2014/09/07(Sun) 15時頃
馬鹿 イワンは、メモを貼った。
2014/09/07(Sun) 15時頃
許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/07(Sun) 15時頃
許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/07(Sun) 16時頃
病人 エリアスは、メモを貼った。
2014/09/07(Sun) 16時頃
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―皇帝宮殿― [戦艦ヴィーゾフ号の全門斉射は、離れた帝宮にもはっきりとした異変となって伝わった。 一連なりとなって聞こえるくぐもった轟音。
ようやく皇帝との会談が終わり、部屋から出てきたフリストフォル大公に話しかけてまもなくそれは起きた。 室内は騒然となった。 慌ただしく出入りする侍従のひとりから、「西風宮」が砲撃で破壊されたと知らされるに及び、ニコライの氷の仮面にも流石に亀裂が走った。 頭の芯が煮え滾り、指先にまで痺れに似た熱流が走る。]
あいつらにはラファエロやフェルメールの価値が分からないのか!! 建物はいくらでも立て直せるが、美は唯一無二だ。 芸術の破壊は過去の歴史の破壊、そして子孫に受け渡すべき未来の掠奪だ。 目先の小事にばかり囚われて、大事の理解できぬ愚か者どもめ!
[未来の岳父たる大公の御前にあるのを一瞬忘れ、低い呟きに怒気を迸らせた。]
(7) 2014/09/07(Sun) 16時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/07(Sun) 17時頃
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[直後、大公の視線に気付き、目を伏せ胸に手を当てる。]
申し訳ありません、大公殿下。 衝撃に我を忘れて、見苦しいところをお見せしてしまいました。
邸内の家臣たちの安否が気遣われてなりません。 ユスポフ家に仕えてくれた忠信に報いてやりたいと思いますが、救出したくともここにいる者達だけでは到底手が足りません。 どうかお力を貸していただけませんでしょうか。
[白皙を憂いに曇らせて真摯に希えば、親族の結束を重んじる大公は未来の娘婿への援助を快諾した。 非常事態で動かせる人員は限られるが、死傷者の捜索と救出のために守備兵の一部を貸すとともに、ニコライともども自分の宮殿で保護すると約束してくれた。]
(8) 2014/09/07(Sun) 17時頃
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[大公は次の対策会議のために、また皇帝と面談に戻ったが、ニコライに便宜を図るよう命じて家臣をひとり置いていった。 ニコライはその男と諮り、死傷者の救出作業と美術品や資産の回収を手配した。 現場には自分の配下を先行させ、具体的な作業の指揮を執らせる。]
大公殿下の宮殿の一角をお借りして、そこで負傷者の治療をします。 医師の手配は、大公家の方でもしていただけるそうです。 家臣や侍女のうち、帝都内に家族がいる者は連絡してやりなさい。 低い身分の者も、できるだけ国立病院で治療を受けられるように取り計らってやるように。 絵画の回収は最優先で行いなさい。 それも一旦殿下の宮殿に運び込みます。
私も片付き次第、向かいます。 もし叛徒が現れたら、構うことはありません。 殺しなさい。
[命を受けた配下が足早に去っていくのを、見もせずにニコラスは再び善後策を講じるために動き出した。*]
(9) 2014/09/07(Sun) 18時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/07(Sun) 18時頃
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― 戦艦ヴィーゾフ号から海へ ― >>6 [わけがわからないうちに、また艦砲は放たれる。 それを止めるべく叫ぶが、もう男の声は伝わらない。
リーダーらしき人物が、命令を経てから、小舟へ渡り移るのを見て、男はどうっと走り寄った。]
おおーーい!砲撃をやめさせるだよー。 もう、なにも壊しちゃなんねぇだよー。
[だが、喧騒と砲撃音の中、それは伝わることはあるか。 ともかく、そのリーダーらしき男に訴えるべく、彼が移る小舟に飛び乗ろうとしたが]
(10) 2014/09/07(Sun) 18時半頃
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どばしゃーーーん!
[次にたったのは水しぶき。 巨漢の男は、海中に落ちていく。
暗い海の中、 だが、しぶとい男が四苦八苦しながら、なんとか海上に顔を出したとき]
うおっ
[>>4 寒中水泳をしていた猫をちょうど頭の上に乗せることになった。**]
(11) 2014/09/07(Sun) 18時半頃
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馬鹿 イワンは、メモを貼った。
2014/09/07(Sun) 18時半頃
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−小舟で−
アーチ? 君は本当に神出鬼没……
[再び小舟に乗り込んだ青年は、港へ戻る間、燃え上がる西風宮を見つめていた。やがて見慣れた飼い猫が川面の上にあるのを見て、失笑する。そしてその下に、生きた男の顔があって、青年は目を見開いた。小舟を寄せ、手を差し伸べる。]
…君は?
(12) 2014/09/07(Sun) 19時半頃
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>>12
おおう、な、な、海坊主だがーー!?!
[頭の上に確かに感じたぬるっとしたもの。 見上げても頭の上だから、見えないが。 見えたとしたら、濡れ鼠の猫。 きっと猫本来の姿とは程遠いエイリアン状態の猫がそこにいるだろう。いや、濡れてるから。]
っで、 ぶはっ
[そう叫びつつ、うっかりまた海中にぶくぶく沈む。 きっと猫は飼い主の手へ向かい、ジャンプでもしたのではないか。]
ぶわっ。 しょっぺ!づか、溺れるだ。 た、った、たーすけで!!
[じったばたするが、その濡れた制服は陸軍のものだとはみてとれるだろう。]
(13) 2014/09/07(Sun) 20時頃
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陸兵も水の中では形無しだね。
[やはり失笑して、青年は彼の奥襟をつかんで引き上げようとする。思いのほかの巨体で、すこし手こずっただろうか。]
…それで?
[青年はベルトの小銃を手にして撃鉄を上げる。さすがに彼に銃口を向けないけれど、警戒していることをその金属的な音で示した。]
(14) 2014/09/07(Sun) 20時頃
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馬鹿 イワンは、メモを貼った。
2014/09/07(Sun) 20時頃
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>>14
おおう、ありがとうだ。 ありがとうだ。
[なんとか引き上げてもらって、ぜーはーしつつ、 猫はエイリアン状態からふるふるとかしただろうか。水飛び散る。]
ぶわぁは、っていや、 そう!
砲撃はよくないだべ!!
[その次の瞬間、金属音に顔がさあっと青ざめた。。]
(15) 2014/09/07(Sun) 20時頃
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ぶわーー!!撃っちゃ駄目だべーー!! 死ぬ死ぬ死ぬだーーー!!
っでいうが。 物騒なもんばっかりだべ!
[両手を広げて、わあああ、と振ったあと、頭を抱えて小さくなった。それでも十分でかいが。]
(16) 2014/09/07(Sun) 20時半頃
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ー 教会 ー
[河の方角から砲声が響き(>>3:10)、身を縮ませる。]
うほっ、ま、またか………
[『今度はどちらでしょう…?』神父と不安な顔を見合わせて]
さあ、のう………これからどうなるのじゃろうか………
[神父は首を横に振り、黙って胸の前で十字を切った。]
(17) 2014/09/07(Sun) 20時半頃
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軍籍にある者の言葉とも思えないな。 君自身が、帝政の操る武器のひとつじゃないか。
[その臆病ぶりに、青年はあっけにとられたように肩を竦める。船尾に頭を抱えて小さくなる(なろうとする)男とバランスを取るように、青年は船首に腰かけた。小舟はゆっくりと進む。]
…名は?
(18) 2014/09/07(Sun) 20時半頃
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[気を落ち着かせる為に、自分も聖堂のマリア像に向かって祈りを捧げる。 聖堂にはキリスト生誕の絵画や彫像、天井には天使が描かれており、外の喧騒が嘘のようだ。 香枦や銀の燭台は鈍い光を放って、絵画の人物や彫像を浮き上がらせている。]
………音楽じゃ、ここから音楽が聴こえるのう………
[受胎告知の絵画の前に立てば、花の香りさえしそうで、その清らかな音と香りにしばし時間を忘れていた。]
(19) 2014/09/07(Sun) 20時半頃
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>>18 ぐんせき?ていせいのあやつるぶき? お、俺は人間だで、鉄砲は出ないだよ!
[肩を竦める青年の前で、撃たないのがわかれば、おそるおそる、見上げ…いや、それでも大きさ的には見下げた。]
お、俺は、イワンだべ。 づが、俺は武器じゃないだ。 ただ、街を壊すのはよくないだ。 人が死ぬだよ。
[船首にかける男にそう答えると、船のバランスを失わないように、周りをきょろきょろ見回して、また船、しがみつく。]
お、俺は、あんまり海は慣れてないだ。 馬はだいじょうぶなんだどもな。
いや、そじゃなぐで、あの砲撃、止めるだよ。 駄目だよ。街の人困るだ。
[その砲撃の目標が貴族の別荘などとは知らず。]
(20) 2014/09/07(Sun) 21時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2014/09/07(Sun) 21時頃
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……………………! ふぉっ、こ、こんどはなんじゃ!?
[先程より大きな砲声(>>5)に清らかな祈りは中断された。これはただ事ではない。神父も厳しい顔で壁の外に視線をやって]
………始まったかの、これは…
[神父は頷き、教会内の伝達をする為、奥に入っていった。]
(21) 2014/09/07(Sun) 21時頃
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無知は罪だ。
[青年は吐き捨てるように呟く。 けれどイワンを見ていると、なにか怒る気にもならずに。]
イワン…。 君が、人が死ぬのが嫌と思うなら、皆に伝えて。 皇帝や貴族の建物に近づくなとね。
[岸部が近づいてきて、青年が立ち上がると小舟は大きく揺れる。]
そうだった。僕も名乗ろう。 僕はシメオン。革命家にして…あのフネの艦長さ。 それも皆に伝えるといい。
(22) 2014/09/07(Sun) 21時頃
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ドンッドンッ
[耳を塞ぎ縮こまっていると、何やら音がしてびくりと体が震えた。]
『………………けろぉ!』『やっちまえ……!』
ドンッドンッドカッ、バキッ
[何かが壊される音とともに、人が雪崩れこんできた。*]
(23) 2014/09/07(Sun) 21時頃
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ムチは罪? なんだが、よぐわがんねだが、 知らないことはよぐないごどっていうのが?
[吐き捨てるようにいう男に首をかしげる。]
人が死ぬのがいやなら、建物に近づくなって、 あんたはいったい、何をする気だ?
攻撃をやめればええだよ。 殴ったって、痛いだけなんだがら。
[イワンはそれでも必死にそう訴える。]
撃つのはやめるだよ。 人を殺したら、 その人は死んでしまうんだよ!!
(24) 2014/09/07(Sun) 21時半頃
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人はいろんな人がいっぱいいるだ。 でも、生きてるだ。
生きている人を殺すのは、いけないごどだべ。
っでいうが、殺すのが好きな人なんで、きっといないだ。 なにか腹立つごどがあったら、まずは話をしてみるだべ!!
巨体はそんなことをいって 次には、すっくと立ち上がり、シメオンに訴えようとして…]
あ、あで・・・・・・
(25) 2014/09/07(Sun) 21時半頃
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どばしょーーーん!!!
[男はバランスを失い、また落ちた。]
(26) 2014/09/07(Sun) 21時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/07(Sun) 21時半頃
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−川岸・港−
おい…。
[小舟が大きく揺れて転覆しそうなり、青年は桟橋に飛び移る。 大した深さもない川岸で溺れるイワンを呆れたように見下ろし。]
おい……立て!イワン!!
(27) 2014/09/07(Sun) 22時頃
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イワンは、わあわあ、おぼれる!と大騒ぎしたあと
2014/09/07(Sun) 22時頃
イワンは、あで?と立ち上がった。
2014/09/07(Sun) 22時頃
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おお!俺、溺れてないだよ! 生きているだ!!
[じんわり、感動]
(28) 2014/09/07(Sun) 22時頃
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よし、俺、 宮殿にいってくるだ。 砲撃したの、謝ってくるだよ。
だがら、砲撃はもう、やめるだ。
[そして、次の瞬間にはそんなとんでもないことを言って、水から、這い上がろうと、岸辺に向かう。 そのとき、海岸にも幾人か人の姿はあっただろう。 そして、革命家の男と一緒に巨漢の兵隊がいるという情報は、おそらくゆるり、とだけど、確実に、人の耳口を渡っていくことになる。*]
(29) 2014/09/07(Sun) 22時頃
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馬鹿 イワンは、メモを貼った。
2014/09/07(Sun) 22時頃
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─ 寒中水泳中 ─
[初冬とはいえすっかり冷えてきた水の中 ───とかそんなことは全く持ってどうでもよく ともかく水だった。水、水水、なんてったって水。
必死の形相で水を掻くも、毛皮はたっぷり水を含んで重い。 あわやひっくり返って流されようかというところ、 真下から巨大な物体がぬっと現れる。]
(30) 2014/09/07(Sun) 22時頃
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[それがイワンという馬番の頭、などということは知る由も興味もなく、ただもうこれを放せば死ぬと言わんばかりにがっつりと爪を立ててしがみついた。
浮き沈みする頭の上で震えていたら、名を呼ぶ声がする。 飼い主の顔を見つけて、彼がちゃんと乾いた場所に立っているのを見て、足場をおもいっきり蹴って小舟に飛び移った。]
(31) 2014/09/07(Sun) 22時半頃
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─ 小舟 ─
[ちゃんとした足場を確保したら、ぶるぶると身震いひとつ。 盛大に水は飛び散ったが、その程度で毛皮が乾くはずもなく、べっしょりと毛が張り付いて目ばかり大きい細っこい怪生物の風情で船底に座り込む。
あとはもう、一心不乱に毛づくろいを始めた。 人間たちがなにやら言い争いをしていることなど、もはや関心の遙か先にある。]
(32) 2014/09/07(Sun) 22時半頃
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馬鹿には勝てない…
[青年は苦笑気味にイワンを見送った。 行く先は同じだったけれど、同行する気にもなれなくて。]
アーチ。 君も宿に帰れ。風邪をひくぞ。
[そんなことを言っても、 この猫がそうそう何度も、青年の言うことを聞くとも思えなかった。 青年はまた苦笑する。**]
(33) 2014/09/07(Sun) 22時半頃
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−食糧倉庫近くの川辺ー [民衆が暴徒となり、一つの大きな熱となって>>2からしばらくして、エリアスはその場所にたどり着く。 彼は河ごしにそれを見る。既に食糧庫の門は開け放たれ、怒れる群衆によって備蓄の物資は運び出され始めていた。 武装した何十人もの警備兵が殺到しているものの、一つの濁流と化した群衆を止めるには全く足りず。 放っておけば、食糧庫の備蓄は根こそぎ彼等に奪い取られるのは時間の問題だった。 そうなれば、中流以上の市民階級から、彼等が敵視されるのは必至だ。自分が記事を書こうが書くまいがそれは変わるまいし、革命家を擁護するような文章をかいてしまえば、自分もまた爪弾きとなるだろう。 響く怒号や快哉の声。
その光景を見て、エリアスは最初はただ言葉を失い立ち尽くした。
数十秒もすれば、この状況を理想に近づけるためにどのような行動を取れるか考え始めるが。 彼がこの状況を好転させるには、権力や勢力、金銭力、どれもが足りないことは、考えるまでもなくわかっていたことだった]
(34) 2014/09/07(Sun) 22時半頃
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[毛づくろいに精を出していたら、不意に小舟が大きく揺れて盛大な水飛沫が上がった。 派手に散った水を浴びて、せっかくの毛づくろいの成果が一部台無しになる。
もう一度体を震わせて水滴を弾き飛ばしたあと、恨めし気な顔で水の中の大男と飼い主とを見た。
ひょいと桟橋に飛び移り、放置されている箱の影にするりと入り込む。 そうして頭から毛づくろいを再開した。]
(35) 2014/09/07(Sun) 22時半頃
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[飼い主に名を呼ばれれば、荷物の影からしっぽだけがちらりと覗く。
背中にはだいぶ哀愁が漂っていた。]
(36) 2014/09/07(Sun) 22時半頃
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きっと大丈夫だよ。 ソーニャはあの艦のどこかに居るんだろう?
[青年は片膝をついて。 残してきた彼女の無事が気になるけれど。 青年は飼い猫に語りかけて、持っていたハンカチーフで猫を撫でてやった。それでも、まだどこか恨めし気な視線に苦笑する。]
ありがとう。アーチ。**
(37) 2014/09/07(Sun) 23時頃
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― どこぞの宮殿 ―
[さて、それがどこの宮殿なのか。 ともかく、男は、戦艦に乗り込んだときと同じように、 手をぶんぶか振って、扉をどんどん叩いだ。]
ごきげんようーごきげんようー 俺は、イワンっていいますだ。
偉い人はいますだかー?いますだがー? あの船の砲撃は、間違いですだ。違うんですだ。 でも、迷惑かけたのは確かだけんど、
とにかく謝りますだ。 だがら、もう、街の人をいじめないでつかぁさいい。
[そんなことを繰り返す喚きながら、 宮殿の門を叩いている。
たぶん、おそらくそろそ門兵にひっとらえられるだろう。**]
(38) 2014/09/07(Sun) 23時頃
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馬鹿 イワンは、メモを貼った。
2014/09/07(Sun) 23時頃
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[戦艦の全砲門は、今や宮城に向けられていると聞いた。 それは、畏れ多くも皇帝陛下の喉元に剣を突きつけ脅迫する行為、とニコライは反乱者の浅薄さに目も眩む思いだった。
これでこの反乱は、どう解決しても皇帝の威信を傷つけ、元々保守的な皇帝は自由主義思想への嫌悪を強め、反動で規制をより強化するだろう。 それは、ニコライたちの計画に長期的な影響を及ぼす。
勿論、治安維持のために革命運動の弾圧は必要だ。 だが、保守的で頭の固い貴族や権益に阿る官僚が重用されればどうなるか。 近代化は進まず、工業化は滞り、諸外国から後進国と見做されるようになるだろう。
万が一反乱が長期化して、帝都が戦場となれば、最悪のコースを辿る。 その行きつく先は、内乱による国土の荒廃と諸外国の介入、帝国の瓦解だ。]
(39) 2014/09/07(Sun) 23時頃
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[近づいてきた飼い主の顔を見上げ、 撫でられるがままにおとなしくしている。 しっぽだけは、びたんびたんと不機嫌に地面を叩いていたが、ふーと鼻から息を吐き出すと、撫でるその手をざらりと舐めた。
黄色い目でシメオンを見上げ、声を立てずに口だけを鳴く形に開き、額を飼い主の手にごつりと擦り付ける。]
(40) 2014/09/07(Sun) 23時頃
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[そうしてどうにか猫っぽさを取り戻した姿で適当な荷物の上に駆け上がり、人間の視線より高い位置を確保する。]
なぁお。
[低い声で鳴いて、しっぽをぴんと立てた姿は、 どことなく、幸運を祈るとでも言っている風情だった。]
(41) 2014/09/07(Sun) 23時半頃
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[奴らは自由を叫ぶが、世界で初めて市民革命の起きた国がどうなったか、まるで学んではいない。 国王を処刑した後は、全土で粛清の嵐が吹き荒れた。 少しでも反革命分子と見做された者は投獄され、次々にギロチン台に送られた。 次に、革命政府を作った指導者たちは互いに争い、暗殺と処刑を繰り返した。 それら全てが「自由と平等」の美名のために行われたのだ。 狂信者どもは、それが地上に善美をもたらす正義の行いと信じて疑わなかった。
最終的には恐怖政治は打倒され、革命家たちは全員処刑された。 自由と平等を得た愚かな民衆は、自分たちを支配してくれる強い指導者を欲し、若い英雄を選び皇帝とした。 自由は無に帰し、王制が復古した。
民衆は完全なる自由など欲していない。 欲しいのは腹いっぱい食う自由、自分だけが傷つけられない自由だ。 食わせ、保護を与えてくれる者になら誰にでも尻尾を振り、自ら軛に繋がれる。 それが真理だと、ニコライは考えていた。*]
(42) 2014/09/07(Sun) 23時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/07(Sun) 23時半頃
病人 エリアスは、メモを貼った。
2014/09/07(Sun) 23時半頃
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[じき、フランシスカが到着し。同志からの非難>>3:34と忠告>>3:53を聞き。
「裏切り者」と聞けば、一瞬驚いたような表情を浮かべるが。 二秒ほどして、口元を真剣なものに戻して。その時の表情を問う。悲しそうな笑みだったとでも答えるならば。表情がごく僅かに、困ったような、不敵に笑んだかのような、複雑な表情に変わる]
裏切り者と、そう言ったんだな。彼が。しかし明確な非難ではなかったと。 ………そうか。
[エリアスは、同志の言葉をこう解釈する。 「僕たちは君を助けない。だから好きにしろ。異論があるなら生きて伝えに来い」 ……こんなところだろうと。]
………いや困った。僕があれを何とかするとして、しかも僕は生き延びねばならないのだな……そうしなくては、弁明もできない。 [熱が一刻一刻と高まって行く中、彼の言葉はそれでもなお文学の作法に則ったものだった。作家魂がそうさせるのか、まだ余裕があるのか、その判別は難しいだろうが。
忠告に関しては、] ……裏切り者に忠告するには、随分と丁寧じゃないか。
[軽く、冗談交じりのような軽く感想を述べておいてから]
(43) 2014/09/07(Sun) 23時半頃
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確かにそうだな……ともすれば、これは何者か……下手をすれば、貴族筋からの介入の可能性もあるか。……もしそうなら、下手は踏めないな。 無茶をせずとも、利用できるところだけ利用すればいいとでも言いたいのだろうが…… ……何もかもを綯い交ぜにして、連中と同志を一緒くたに悪党とされることを。僕は望まない。
[可能性はあると言いつつも、その推測が的中している可能性は考えもせず。 「すまないな、同志シーマ」と小さく呟いて。 どうするべきなのか思案の表情を浮かべ、30秒ほどそうして。 フランシスカの方に向き直り、問う]
……フランシスカさん。情報屋と見込んで、あなたの意見を聞きたい。
(44) 2014/09/07(Sun) 23時半頃
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彼等に偽の情報を信じ込ませ、何もかもが手遅れになる前に、彼等自身に手を止めさせることは可能と思うか。 情報は……そうだな。 「これら一連の騒動は、我々の地位を貶めるための貴族の陰謀だ。参加した者は反乱分子として一族もろとも処刑の目に遭う」……かな。
[そう言って、フランシスカの回答を待っている。 もし彼女がそれについて、僅かでも可能性があるというなら、彼は自身の計画を実行に移すだろう。それが危険であったとしても、元々革命家寄りの自分。危険が増えることなど大したことでは無いと**]
(45) 2014/09/07(Sun) 23時半頃
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―回想:港へ向かう途中― すまないが、よろしく頼む。
[シメオンへの伝言について謝罪と共に依頼をした後。
フランシスカから自分に対して投げられた言葉>>3:43。 自分自身を守ることを忘れないでと。 自分はきっと必要な人だと。]
……すまないが、自分を守り切るという約束は出来ない。 僕も革命を目指すものである故だ。 ただ、努力はしてみよう。ありがとう、フランシスカ!
[既に方向を食糧庫の方向へ変えて動き始めていたから、彼女に言葉を届けるのには若干声を張る必要があった。 それでもなお、伝わったという事自体は彼女に返さねばならないと思ったから、それなりに大きな声で返して。
フランシスカは何か更に言葉を返しただろうか。 いずれにせよ、これで一旦彼女の姿は見えなくなった] ―回想終わり―
(46) 2014/09/08(Mon) 00時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2014/09/08(Mon) 00時頃
病人 エリアスは、メモを貼った。
2014/09/08(Mon) 00時頃
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ー 教会 ー
[門を破って来たらしい先頭の男は武器を手にしていて、辺り構わず椅子や壁を破壊しはじめた。]
な、な、なにを、なにをするんじゃ!?
[驚いて声を上げてから、しまったと思ったがもう遅い。屈強な男衆が数人こちらへと向かってきて]
『なんだぁ、このジジイは?』『おい、やっちまえ!』
[ビシリと体に響く衝動。気づくと床に横になって倒れていた。]
………や、やめ、んか……ゴホッゴホッ
[息苦しさの中、掠れた声を絞り出す]
(47) 2014/09/08(Mon) 00時頃
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[そうして、シメオンがその場を離れるまでを見届けたなら、 三毛猫は優雅さを取り戻した足取りで歩み出す。
向かう先は淫売宿ではなく、人間たちが騒がしくしている場所**]
(48) 2014/09/08(Mon) 00時頃
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[なおも咳き込んでいると上の方から声がする。]
『ジジイなんざぁ、ほっとけ』『…そうだな』『それよりも……』
[痛みに涙の滲んだ目に映ったのは、壇上に土足で乗り上げ十字架を引き下ろす者、燭台や香枦を奪い去る者、絵画や彫像を傷つけたり、取り去る者の姿だった。**]
(49) 2014/09/08(Mon) 01時頃
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[「国体の維持」という点において、自分と内務大臣の利害は一致している。 ならば、ここは一旦内乱の早期鎮圧に向けて、彼と協調した方が良い。 配下のひとりを呼び、その耳に命令を吹き込む。]
騒いでいる民衆に、何種類かの噂を流しなさい。 「戦艦を占領し、反乱を企図した首謀者は既に軍に逮捕、拘束された。今起きている騒乱は残党によるものに過ぎず、遠からず収束する」 「反乱に加担した者、騒乱に乗じて略奪した者は、全員反乱分子と見做して処刑される」 「治安維持に協力した市民には、後ほど皇帝陛下より褒美を賜るだろう」 ……信憑性は乏しくて構いません。できるだけ拡散させなさい。
[ここら辺の細かい加減は、腹心の従僕ならばすぐに汲み取って、ニコライの意図以上の結果を出してくれただろうが、不在時の対応を任せるために西風宮に置いてきてしまった。 彼が今ここにいてくれたらと、残念でならない。]
(50) 2014/09/08(Mon) 01時頃
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[報告は、あまりに突然のことだった]
西風宮が…!?
[突然の砲撃音に身体を竦め、何が起きたのかを確かめようとした時に届いた報告。 何度か見たことはあるが、西風宮にも彼の侍従や家臣は居たはずだ。 従兄は西風宮に居なかった為怪我は無いようだが、彼の心中を考えれば顔が曇った]
…革命家は、貴族を倒そうとしているのでしょうか。
[ようやく悟った、自分の地位と立場。 夢を壊さなければ、自分の身や家族の安全を保障出来ないという事。]
(51) 2014/09/08(Mon) 01時半頃
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[今ひとりへは、声を潜めるのみで命を下す。]
アリョーシャ、いやアレクセイ公子の居場所を探し出して、安否を確認し、私が「大至急進言したき儀があるのですぐに伺います」と言っていたとお伝えしなさい。 帝宮にお戻りならば良し、でないならば……
[心当たりの二三箇所を告げ、すぐに向かわせた。]
(52) 2014/09/08(Mon) 02時頃
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[と、そこへ侍従がやってきて、プーシキナ家からの使者を名乗る者が来ているという知らせがあった。 面会したプーシキナ家の召使は、ニコライが無事なのを確認するとホッと安堵した様子で、ポーチュラカからの手紙を差し出した。]
ポーシャが私に……?
[まだ幼さの残る従妹が何故今この時に私に手紙を、と疑問に感じつつも、封を切って開けると、少女らしい優しい書き文字が並んでいた。>>3:51 文面を読み取り、ニコライは小さな溜息をついた。]
(53) 2014/09/08(Mon) 02時頃
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[従妹は何を見、何に触れて、このような考えを持つに至ったのか。 温室の花のように、世の中から隔離され育てられたものを。
世間知らずの子供の迷いと切り捨てるは容易いが、無下に扱えば誤った方向に道を逸れてしまう可能性もある。 それはニコライとしても好ましくない。 故に、能う限り誠実に向きあうことにした。
侍従にペンと紙を所望し持ってきてもらうと、従妹への返答をしたためた。]
(54) 2014/09/08(Mon) 02時頃
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[>>3:53青年の言葉は、歩き出した女の足を止めさせた。 忠告と、強い意志。そのどちらも受け止めて、頷きを返した後]
デモ。 イリヤさんダケじゃ、きっと足りナい。 だからアナタも、気をつケて。 アナタの目で見たモノ、為したコトを語る為二。 アナタの志ヲ、貫く為二。
[既に港を離れた舟の上、どこまで声が届いたものかは解らない。 けれど、女は彼に声を返し。 そして女は、今度こそ振り返ることなく食糧庫へ向かい駆け出した]
(55) 2014/09/08(Mon) 02時半頃
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─ →食糧庫 ─
[港から離れ、その場所に近付いた女の耳と目に入る喧騒は酷いものだった。 >>2既に暴徒と化している輩に巻き込まれぬまま食糧庫に近付く事は難しく、女は服の裾を破き顔を覆い隠し。 あえて暴徒に紛れ込むことで、己に被害が向かぬようにした。 そうしてまでエリアスを探す義理など女には無いはずだったのだが、託された声を届ける為に。 女は何時からか気付かぬ内に、革命家へと肩入れをしていることを自覚した。 もう一つ、女の心を占める想いが今の女の動く理由でもあるのだが]
イリヤさん。良かった、無事デ。
[押し合う人を掻き分け、この惨状を見遣る男を見つけ名を呼ぶ。 危険を避ける為物陰に彼を引き込んだ後、>>43港で交わした革命家とのやり取りを伝え、その表情の変化を見つめた。 >>44推測を口にした男に、女も同意の頷きを返した]
(56) 2014/09/08(Mon) 02時半頃
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コレを理由に、弾圧ガ増す可能性もアる。 革命の動キ、だけジャなく。 私タチが悪いノだから困窮モ仕方ない。 そんな大義名分にスるのは、きっと簡単。
それデ苦しムのは、真っ当ニ生きてる、関係ない人達。 そんな未来ハ、私モ避けたい。
[たまたま遭遇しただけの女の境遇に泣いてくれた男の顔を思い、話す。 彼はきっと誰に対しても同じことをする。 もしもこの推測が実際のものになったなら。彼はどれ程悲しむことか。 そんなこと、女は望まない。 彼にはいつも笑っていて欲しい、だから女は苦しむ人が少しでも出ないように願い、動くのだ]
(57) 2014/09/08(Mon) 02時半頃
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ソレで止めるノは、難しい。 もっト人数がアれば出来タかもしれないケレど、一人二人程度じゃ広げルだけの時間が足りナい。
一度動き出しタものヲ、小石一つデ止めるなんて出来なイでしょう?
ダから、私は無理だト思う。
[>>45男の問いかけに、女がまず返したのは否定。 けれど、一旦言葉を止めると視線を喧騒の逆へと向けて]
今、この場デはネ。
(58) 2014/09/08(Mon) 02時半頃
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たとえバ。 酒場二行けば、飲んでいる人達ノ中デこの襲撃ヲ良く思わない人は必ズ居る。 その人達に情報ヲ流せバ、後は広げテ、動いてくれル。
『貴族達ガ、革命の芽ヲ摘む為濡れ衣ヲ着せようト襲撃ヲ起こしタ』とカ。 相手に合わせて、噂を変えるコトも必要。
何軒カ酒場を巡っテから聞いた話トして噂を流せバ、誰かガ言ってたっテ信憑性モ出る。
[女の挙げた例えは、そう外れたものでもないと女本人は知らないが。 大衆心理を止めるのは、同じ大衆心理を利用するべきだと女は主張した。 エリアスの同意を得られずとも、女は自分が口にした通りの行動を起こす為酒場に向かう。 それまでと違う性急な行動は疑惑の目を集めやすいリスクも増すと知りながら**]
(59) 2014/09/08(Mon) 02時半頃
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「可愛いポーシャへ
心配しているかも知れないが、私は無事でいるから安心して下さい。 今は、あなたのお父上と共に、宮城で陛下をお助けするために働いています。
私は帝国第一の臣として、帝国に忠誠を尽くし、常に国家の繁栄のために行動しています。 英雄の血を引く名門に生まれた私は、幼い頃より貴きの持つ血の伝統と責務の重さを言い聞かされて育てられました。 権門の家に生まれた者は、そうでない下々の安寧を図る義務があります。 貴族とは、決して生まれ持った特権を振るうだけの者であってはいけません。 社会に尽くす、無私の心を持って初めて、真の貴族と呼べるのです。
国家の運営に携われば、より多くの国民に幸福をもたらすために、時には少数に不利益をもたらすこともあるでしょう。 その決断をし、責を負うのは、能力を与えられた者の務めです。 無知なものは誹るでしょうが、私たちの正しさは後世の歴史が証明してくれる筈です。
(60) 2014/09/08(Mon) 03時頃
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ポーシャはまず自分の身の安全を第一に考え、家族に心配をかけるような軽挙は慎んで下さい。 あなたはまだ若いのですから。
これから帝国は動乱の時代を迎えるでしょう。 どうか貴族の誇りを忘れず、強く生きて下さい。
あなたの従兄コーリャより」
(61) 2014/09/08(Mon) 03時頃
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[書き上げると、印章指輪で封をし、プーシキナ家の使者に渡した。
自分が今何をしているか、どんな立場で、何を目的として動いているかは、可愛がっている従妹にも明かせなかった。 誰がその手紙を入手して読むか分からないからだ。 また、多感で潔癖な年頃の少女に聞かせて良い内容でもない。
だがそれ以外の、自分の志については、全て嘘偽りなく語ったつもりである。 願わくば少女が自分の心の内を理解し、この革命騒ぎに関わらないでいてくれるように祈った。**]
(62) 2014/09/08(Mon) 03時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/08(Mon) 03時半頃
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―食糧倉庫近くの川辺― [フランシスカの願い>>57。それは、自分の理由とは異なるものではあったけれど、望む結果は同じで。 そのことが、彼に一つの自覚を喚び起こす。自分も、思っていたよりもこの革命に肩入れしていたのだと。そうでなければ、「理由が違うのに望む結果が同じ」など起きるものか、と。
さて。フランシスカの評価>>58を神妙な顔で聞く。 その評価はある種予想したものではあった。何とか出来る方法が彼女から出てこないかとわずかに期待もしていたがゆえ、少なからず落胆した。 だからこそ、「今、この場では」という条件付けの言葉には、驚きと期待の目を向ける。
自分ひとりでは決して辿り着くことのなかっただろう作戦>>59に、どうやら心から感心したようで]
……なるほど、さすがだ。……ならば早速……え?
[最初に提案したがゆえ、それをすべきは自分だと思っていたが。 彼女はその行動を彼女自身で遂行するという。「君は自分が囚われの身となるリスクを解っているのか?」という問いかけが喉から出かけるが、彼女の目と表情がそれを押し留め、聞くまでも無いと断じさせた。 この女性にもまた覚悟がある。それを悟るには十分だった]
(63) 2014/09/08(Mon) 07時頃
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わかった。あなたが行ってくれるというならば、僕が行くよりいいだろう。 僕のような者が酒場に行っては悪目立ちしてしまうから。
それならば、僕は教会の方に行こう。あちらも人が集まるし、酒場よりは慣れているから。
[そう言い、フランシスカの目を見て頷けば]
……君さえ良ければ、今だけはこう呼ばせてくれ……同志、フランシスカ。 どうか、無事で。
[理由は違えど理想の結果は同じはず。 だからエリアスは、“同志”という言葉を選んだ。共に戦う身として。 もうちょっと余裕があれば、エリアスという愛称を伝えても良かったのだが。呼び方にこだわるのは再会してからでいいかと、今は伝えなかった。
そうして、彼女とは別の方向へ動き始めた**]
(64) 2014/09/08(Mon) 07時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2014/09/08(Mon) 07時頃
許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/08(Mon) 11時頃
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ー 教会 ー
『おやめなさい!なんということを……!』
[神父の声が聴こえる。奥から出て来たのだろう、声を震わせて。]
うぅ……あ、危ない……
[目が霞んでよく見えないが、神父は説得を試みているようだ。 その声はこの無法者達に届くのだろうか。**]
(65) 2014/09/08(Mon) 12時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2014/09/08(Mon) 12時頃
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