208 【突発誰歓】ーClan de Sangー【R18薔薇】
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人
狼
墓
少
霊
全
黍炉に9人が投票した。
丁助に1人が投票した。
黍炉は村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
全ての人狼を退治した……。人狼に怯える日々は去ったのだ!
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薬、飲んどらんかったんか…? でもお前、あれは…──
[飲まなければ体調を悪くしてしまうのではないかと。 思い至ったところで、そうまでしても記憶を留めていたいと きっと彼は思っているのだろうと気付く。 今までなかったその変化に、心配とない交ぜになる感情。]
無理は、しなよ? 思い出したらまた、書くんはしちゃるけ。
[微かに笑う彼の顔。 愛しい彼へ向けるのは、心配そうな表情。 それでも、応えるように微笑んで。]
(*0) anbito 2014/12/30(Tue) 05時半頃
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すまん、の。 たぶんわしの感覚、可笑しいんじゃ思う。 もっとなんぞ…かけれる言葉……あろうに。
[友を糧に自分が生きたと謂う記憶。 その告白を受けながら、返した言葉が死者に対する感謝だなんて。 どこか可笑しいんじゃないだろうか。
けれど思わずにはいられなかった。 口にせずにはいられなかった。
命を殺めた重さを肩代わりすることは出来ないのだとしても 少しでも、彼の『重荷』を軽くしてあげたかった。 それがエゴでも構わない。 肩を抱く力は必然と強くなった。]
(*1) anbito 2014/12/30(Tue) 05時半頃
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[見上げる顔をそっと見下ろして。 迷うように、或いは何かを思い出すように。 少しだけ視線を外す。 ぐ、と腹部に痛みを感じた。 幻肢痛であろうとわかっていながら、軽く傷痕を押さえて。]
───わしも。
人、殺したことあるけ。
[ぽつりと、溢す。]
(0) anbito 2014/12/30(Tue) 05時半頃
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ー自室ー
まだいたのか……
[吸血鬼の部屋を妖精が訪ねてきた。 ライジから真相を聞いただろうに今更何の用があるというのか。文句でも言いに来たのだろうか。]
どうしたんだ、ジリヤ?
[まるで我が子にでもするように、常のように優しく穏やかな声で問いかける。]
(1) mikenek 2014/12/30(Tue) 09時頃
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ー初めてのくっきんぐー
[古城にかくまった我が子はやがて空腹を訴え出した。 私は血液さえ摂取すれば人間のような食事を摂る必要はないので、どうすればよいのやら焦った。
人間は何を食べるのだろう。 確か聖書にはパンだとか魚を食べるとあったような……。
その日、久方ぶりに人里に下りた。 人間の振りをして市場でそれらしい物を買ってみる。]
ええと、確か人間は魚を焼いて食べるのだったか……。
[無事に古城まで戻ってきた私は買ってきた食材たちを顰め面で睨みつける。 私が古城に住み着いて以来初めてその城の台所の炉に火が灯されることとなった。]
(*2) mikenek 2014/12/30(Tue) 12時半頃
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出来たぞ。
[我が子が食べられ易いようにしっかりと真っ黒になるまで焼いた。これにはあの子も喜ぶだろうと私は満足げに笑って頷いた。*]
(*3) mikenek 2014/12/30(Tue) 12時半頃
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ー祖国は冬景色ー
……矢っ張り。
[その碧を目にして一言ぽつりと思わず言葉が漏れた。]
海だけは幾ら年月が過ぎても変わらないのだねえ。
[磯風に攫われる赤毛を押さえながら隣に居る彼に笑いかける。]
如何だい、あっしの祖国の海は。 此の海を見て育ったんだよあっしは。
お前さんに見せられて良かった。
[薬はもう暫く断っていた。 そろそろこの世から消え失せるのだと思う。 手を伸ばし彼の頬に触れる。]
(2) mikeru 2014/12/30(Tue) 13時頃
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こういう時には今生では運命の悪戯でどうの、 来世では末永くなんとやらと約束を交わすもの。 ……らしいよ。
[口付けられるほど近くに寄る。]
でも散々お前さんと長く居たのに、 来世でもなんてもう勘弁。だね。
[此処で貴方と消えるのが倖せ。 でも少しの願い位はしてもいいでしょう。]
其れでも、其れでもね。
若しもお前さんさえ良ければ、 来世でまた相見えた時に あっしの事を口説いておくれ?
[くすりと微かに口端に乗る笑みは、何時もの笑みを浮かべようとしたものだったけれど、上手くいかなかったか知ら。]
(3) mikeru 2014/12/30(Tue) 13時頃
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きっと、あっしはまたお前さんの前では 素直に振る舞えないだろうから。
(4) mikeru 2014/12/30(Tue) 13時頃
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[思い出すのは、赤い赤い色。 見知らぬ男に刺された脇腹から出た、自分自身の血。 引き抜いて、その刃で【5】の命を絶つ。 血に濡れた手は『誰か』の首に手をかけて、ゆっくりと命を奪っていった。]
なぁ。 愛してるよ。
俺はお前を───『愛してる』んだろ?
[謂い続けた言葉こそ、重ねてきた愛こそ贋作。 『愛してる』だなんて思ったこともない。 男は拾われ、ただ捨てられただけの絵を描く道具だった。 金を稼ぐための道具だった。 『誰か』を満たすための道具だった。 ならば最期まで満たしてやろう、贋作の愛で。]
(*4) anbito 2014/12/30(Tue) 16時頃
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(赦せないだろ、『愛してる』なら───)
(*5) anbito 2014/12/30(Tue) 16時頃
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[呼吸を奪えば虚ろになっていく瞳。 恐怖をない交ぜにしたそれを見詰めながら、涙のひとつも溢れなかった。 人を殺めることに、躊躇も罪悪感も何もなかった。 真っ直ぐに彼を見下ろして、首を絞めた。
指先が震えていた理由は、今でもわからない──*]
(*6) anbito 2014/12/30(Tue) 16時頃
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[彼の命がなければ、自分は生きていられなかった。 きっとそれは間違っていない、けれど、自分の行いが正当化されるわけではない。 得られたこの地での、“人並みの幸せ”を、素直に享受できなかった理由は、きっとここにあったのだろう。 罪を犯したものが、幸せを得られる筈がない。 だから、かつてと同じように、日々を無意味な雑用に費やしてきた。 それが得られた安寧への、せめてもの対価だと思っていた。
薬の事に触れられれば、少しだけ目を伏せて。 それでもその顔を見上げて、笑う。]
……薬、飲まないで過ごすのは怖ぇよ。 けど、……そろそろ、逃げるのを辞めたい。
この傷はちゃんと痛いんだって、思い出したい。
[そう言って、シャツの上から包帯に触れる。 薬を抜いていけば、いつかこの傷も塞がるのだろうか。 心がその場で留まり続けないのと、同じように。]
(*7) kirisame1224 2014/12/30(Tue) 18時半頃
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[外れた視線に、自らも視線を自分の手元に。
人を殺めた、その事実は、決して揺らがない。 記憶に封はできても、罪が消えることはない。
自らも人を殺めたと、そう告白するのに微か、瞳を揺らがせる。 泳がせた視線は、その腹部を押さえる掌に気付くか。
恐る恐るとその方に指を伸ばして、掌へと軽く、触れて。]
………、
[目を、伏せる。]
(5) kirisame1224 2014/12/30(Tue) 18時半頃
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……世界の、色んな所が見たい。
[目は伏せたまま、ぽつり、と呟きを落とす。]
ここを出ようって、お前、言ったよな。 けど俺は、主に黙って抜けだすだとか、そんな事はしたくない。
主のお陰で、今、生きていられるんだ。 ……忘れたいって、俺が言ったのを、叶えてくれたのも主なんだ。
けど、……ここに留まって、無為に時間を過ごすことで、あいつが浮かばれるとは思わない。 [人として扱われなかった日々を、抜けだして。 そうして得た日々がこんな、臆病に逃げ続ける毎日ではきっと、誰も救われない。]
だから、……ここを出たい。 ここを出て、いろんな物を見たい。
[このクランでしか見られないものが、沢山あったように。 きっと世界には、そんなものが沢山あるのだろうと、思う。]
(6) kirisame1224 2014/12/30(Tue) 18時半頃
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それで、……たくさんの物を見て。
主に、ありがとうって、……俺は、言いたい。 ……あの時、助けてくれてありがとうって、……言えるようになりたい。
[重罪を背負って尚、命を繋いだことを、後悔と思いたくないから。]
……駄目かな、……甘いかねぇ、
主は、……許してくれるかな
[閉じた瞼、触れる体温。 温かいと感じられる事だって、今命があるからこそなのだろう。]
(7) kirisame1224 2014/12/30(Tue) 18時半頃
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ーシュロの自室ー
お邪魔します。 ライジから聞いたよ。
[顔だけ出して彼の様子を伺ってから室内へ。 いつもと同じ口調で少し悲しそう。 近寄って、顔を覗き込もうか。先ほどの彼のように
ひとつ言葉を区切って手を差し出す]
ボクに薬頂戴。命令したのは君。 飲まなきゃダメなんだよね。
(8) angel 2014/12/30(Tue) 19時頃
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薬……どうして? 君は自分は吸血鬼でないともう知っただろう?
[彼が何故薬を要求するのか分からなくて尋ねる。]
私は吸血鬼で……だから、皆、 出て行ってしまうのだと……
[吸血鬼の頭の中には「彼が生きたいが為だけに薬を要求しているのではないか」と勘繰る脳はない。 取り敢えず言われるがままに彼に錠剤を渡そうと机の引き出しを開け、小瓶を取り出し、蓋を開けて錠剤を取り出そうとしたところで、]
あっ。
[バラバラと錠剤を零してしまった。 机の上と、ジリヤの足元とに散らばる。 椅子から立ち上がり慌ただしく拾い始める。]
(9) mikenek 2014/12/30(Tue) 19時半頃
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[命を繋ぐために、命を奪った彼と ただ断つために、命を奪った男と。 似ているようで真逆の罪。 告げることに怯えが、恐怖がなかったはずがない。 悟られないように、肩を抱く力が籠もる。
見上げてくる顔が笑うから。]
……、…そか。
[逃げるのを辞め、痛いんだと思い出したい。 そういって触れる包帯に目を移す。 唇は少しの間、口篭る。
その決意を、聞かせてくれたのはどうしてなのか。
ただ、忘れないように?]
(*8) anbito 2014/12/30(Tue) 22時半頃
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[腹部を押さえた手に、彼の手が触れる。 格好もつかないことに、指先は微かに震えていた。
自分が犯した罪を思い出したことへの恐怖。 そう謂えたなら、幾分マシだった。 微かに吐き出すように、笑い声が落ちる。]
………ふ、は。
[何よりも怖いのは。 自身のことを、恐れ、拒絶されるのではないかということ。
死ぬのは怖いと謂っていた、彼に。]
(10) anbito 2014/12/30(Tue) 22時半頃
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[落ちていく彼の声を、逃さぬように聞きながら 再びスケッチブックに手を伸ばす。 書き認めていく文字。
『世界の色んな所が見たい。』 『主のお陰で、今生きていられる。』 『たくさんのものを見て、主にありがとうっていいたい。』 『助けてくれてありがとうっていえるように』
『───誰と?』
隅に小さく書いてから、スケッチブックを閉じる。]
ありがとう、か。 わしゃ思うたことなかったの、そういえば。
[食事については、謂わずとも感謝していた部分もある。 けれど、助けてくれたことについては 感謝などしたこともなかった。 省みも、顧みもしなかった。]
(11) anbito 2014/12/30(Tue) 22時半頃
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[けれどそういわれてから、ふと思う。 助けられていなければ、きっと今隣にある体温を感じることもなかった。 【4】はその意味の如く終わりを遂げ 彼に触れることさえ出来なかっただろう。]
んー、どうじゃろか。 許してくれるかは、聞きに行ってみんと判らんけど。
甘いた、思わんよ。
[その決断が、その選択肢が甘えだなどとは思わない。 きっと何も謂わず、出ていくほうが甘えだっただろうから。
ゆっくりと体を離し、カンバスに向かう。 カンバスの前の椅子に座って、彼を呼ぶように手招いた。]
……次、『インスピレーション』の話。
[しようか、と。 聞いてくれるだろうかと、首を傾けて。]
(12) anbito 2014/12/30(Tue) 22時半頃
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― ―
[最初は、妙に煙いと思った程度だった]
[――村に異形が紛れ込んだのだと噂が広がり、屋敷の主が歪なものを“飼っている”事を知る者が火を掛けたのだという。 二人に状況を教え先導していた主は、焼け崩れる階段に巻き込まれ姿を消した。最早下には降りられぬと手に手を取って奥へと駆け戻り、いつか主と共に紅葉を見た窓から二人で身を乗り出す。けれど炙られた瓦の熱さに、きちんと立ち上がることが出来ず――]
[屋根から転げ落ちる前に、長髪の男に抱き留められた]
(*9) vdspuren 2014/12/31(Wed) 00時半頃
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[男は片手を差し伸べ、屋敷の外へと二人を誘う。 火柱と化した屋敷を一度振り返り、己はその手を取った]
[けれど片割れはその手を払ったのだ]
[煙が辺りに立ちこめる少し前、参休が手習いする傍らで片割れは何時もの様に外を眺めていた。きっとその時村人に追われる“異形”のことを視界に収めていたのだろう。 長髪の男に向ける瞳は、男を迫害する人間達と同じもの]
(*10) vdspuren 2014/12/31(Wed) 00時半頃
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[そうして紐は断ち切られ、参休一人が時の流れから転がり落ちた]*
(*11) vdspuren 2014/12/31(Wed) 00時半頃
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― 自室 ―
[――クランに残るのは、ここに居着いてからの記録だけ。主とライジ、その二人と海を越えた頃の事は記憶にも記録にも残っていない。 けれど部屋のあちこちに残る赤黒い日記達が、意識の端に残るものを繋ぎ合わせるとどうなったのかは十分に示してくれた]
……
[赤茶けた染みに覆われた文字をゆっくりとなぞる。 半紙の量から推察した時の流れ、薬を抜き血を流して尚餓えが訪れないという真実、かつて繋がれていた片割れの存在。会いたいと焦がれても到底戻れないという事実が、血の流れるに任せて何度も意識を刈り取っていた]
[ただ――胸の奥が時折疼く理由を教えられた所で、あの頃よりも記憶の滲んだ今となっては寂寥を覚えるだけだ]
(13) vdspuren 2014/12/31(Wed) 00時半頃
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……うん、
[短な相槌に、自らも頷き返す。 口篭る様子に、やはり負担だったかと不安げな色を滲ませる。 包帯に触れる指先は、視線を感じれば自然と力が籠もるか。 見上げていた視線を逸し、瞬いて。]
お前が、忘れないって、言ってくれたから。 ……俺は、思い出したい。
[決意のように、そう言葉にする。 そして、意を決すように、唇を開いて。]
けど、……一人だと怖いから、傍にいて欲しいと、思った。 ……誰でも、じゃなくて、お前に。
……迷惑か。
[手を伸ばし、その掌へと重ねて。 祈るように目を閉じる。]
(*12) kirisame1224 2014/12/31(Wed) 01時頃
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[触れた掌は、微かに震えていた。 理由はわからない、けれどきっと触れるこの掌に関わること。 重ねる指に、微かに力を込める。
零された笑いの意味は何だろう。 常ならば閉口していたであろう疑問を、言葉にする。]
なぁ、……お前のことも、知りたいって言ったら、……嫌か。
……お前のことも、書いて貰えるか。
[そう言って、示すのはそのスケッチブック。 忘れてしまっても思い出せるように、自分のことだけでなく、二人分を。
やがて閉じられるスケッチブックに、綴られた記憶は何人分だったか。]
(14) kirisame1224 2014/12/31(Wed) 01時頃
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……じゃ、明日にでも言いに行くかな。 薬、飲んでないの怒られるかもしれねぇけど。
[そこは仕方のないことだよな、と苦笑して。
甘えではない、その言葉に安堵したように目を開く。 離れていく体温を置い、手招きのままに立ち上がる。
カンバスの前、嗅ぎ慣れぬ匂いがこれらの道具からと気付けば、その顔を見上げる。 首を傾けるのに、小さく頷いた。
カンバスに広げられた青色は、見上げる晴れ空によく似ている。]
(15) kirisame1224 2014/12/31(Wed) 01時頃
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…、……。
[相槌と相槌。 けれど逸れた視線。 暫くの間の沈黙は、きっと不安を抱かせる。 それは男にも、彼にも。
───打ち破ったのは、彼の唇であった。]
……そ、れ は
[一瞬、いや何度も、聞き間違いか何かではないかと。 もしくは頭が都合のいいように解釈しているのではと。 けれど彼へと向けた視線は、彼の赤色を瞳に映す。
掌へと重ねられる、掌。 閉じられた瞳。]
(*13) anbito 2014/12/31(Wed) 02時頃
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……阿呆。
[迷惑なわけがない。 負担なわけがない。 伝えたいのに無駄に喉が渇いたようになって 言葉のひとつ、唇が紡ぐことが難しい。
まだ指先は震えている。 それでも、彼の手を握り返して。
顔を寄せて、閉じた瞼の上に口付けを落とす。]
それは『お願い』で、ええんよね?
[不器用な言葉で、問う。]
(*14) anbito 2014/12/31(Wed) 02時頃
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[重ねられた指を引き寄せて、握り返す。 触れているぬくもりを確かめる。 ああでもきっと今は、男の方が体温が高いだろう。
スケッチブックを閉じる前、零された言葉に 男はゆっくりと頷いて。 新しい頁に文字を連ねる。 覚えている範囲の罪を、思い出した範囲の記憶を。
書こうとしてやめた言葉が一つだけ。
閉じたスケッチブックには、二人の記憶が綴られる。]
(16) anbito 2014/12/31(Wed) 02時頃
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んったら、一緒に怒られにいくかのぉ。 わし今日飲む気ないけ。
[苦笑していた彼が、立ち上がってやってくる。 傍まで来て、小さく頷くのを見られたなら。 カンバスの前に座り、その膝の上に彼を乗せて。 後ろから抱きしめるようにして、筆をとる。
筆を彼に握らせて。 その手を後ろから包み込んだ。
筆先をパレットに導いて、赤い色を掬い取る。
晴れ渡った青空の中に描いていくのは いま、筆を握らせている彼の姿。]
(17) anbito 2014/12/31(Wed) 02時頃
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ずっと他人の絵しか描いてこんかった。 じゃけ、インスピレーションなんか沸くわけなかったんよ。
それがの。 余計な世話焼いてくれるやつが居って。
『すきなもん』でも描け、ちゅて。
[広がった青空の下に共に描いていく赤髪。 その体に、白い包帯を巻くことはない。]
描いてみよう思たんじゃ。 『すきなもん』と、見たい景色を。
[やがて、そこに『ヒュー』が描かれたなら ゆすいだ筆をまた握らせて、今度はパレットを差し出した。]
(18) anbito 2014/12/31(Wed) 02時頃
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傍に、居らせてくれる? 誰でもじゃなくて、『わし』を。
青空だけじゃない。 星降る夜も、霧雨の朝も。
───隣に。
[下手でもいいなんて、謂わずとも通じるだろう。 ヒューのその横に描いてほしくて。 何色を乗せるのかが、見たくて。 自らの手で、記憶を、カンバスに刻んでほしくて。]
(*15) anbito 2014/12/31(Wed) 02時頃
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何度でも、謂わせてくれる?
ヒュー、『愛しとる』って。
[スケッチブックに書かなかった言葉。 思い出せるようにじゃない。 忘れないようにじゃない。
贋作でないその言葉を この先、いつだって、囁きたかったから──…]
(*16) anbito 2014/12/31(Wed) 02時頃
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─あの後─
[あの夜、屋敷を出ようとした時、 ハワードに引き止められ、 手渡されたものはパスポート。
主人から渡す様にと言われたとの事 それを見せれば身元は保証されるから そう、言われた。
一番の懸念がそこだったから、本当にありがたい 主人が色々な国を旅できていたのは この様な力があったからなのだろう]
(19) suikei 2014/12/31(Wed) 02時頃
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[その後、ふもとの町で宿をとった。 丁助の身なりはやはり目立つ。それでも彼はどこ吹く風なのだろう。
彼を知らずに見たものは、役者か何かだと勘違いしている。普段も仮装している役者がいるものか。]
明日、明るくなったら 服装を現代のに合わせたら?
それくらいは余裕あるだろ
[悪目立ちはしたくないと伝えるが。 彼は、自分なんかより肝が座っているから、あまり効果は期待できそうにもない。*]
(20) suikei 2014/12/31(Wed) 02時頃
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[それから、旅をしたいと、宿の者に旅行会社を教えてもらい、そこで丁助がいきたいという場所へ手続きを済ませた。長い船旅になると思っていたら、いまは飛行機というものがあるらしい。]
でも、…最後だし、 ゆっくり船旅でもいいのかもね [そう言ってしまったのは未練なのだろうか 少し良い客室を取ってと強請って。 どうせ片道だけでいいから*]
(21) suikei 2014/12/31(Wed) 02時頃
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ー道中ー
へ?服装を?
[じぇれみから為された提案は随分と意外なものに思われた。]
其れって、お前さんみたいな格好を すればよいということ?
[それなら……]
いいよ、そうしよう。 但しお前さんが選んでおくれ。 あっしには良し悪しなど分からない。
[若しもあっしの尻に獣の尻尾が有ったのなら、じぇれみと同じ格好が出来ると喜びに悶えてるのが一目瞭然であったろう。]
(22) mikeru 2014/12/31(Wed) 07時半頃
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[彼はてきぱきと手続きやらなんやらをしてくれるので、甘えて其れらの事を任せる。]
ひこぅき? あっし、そんな面妖なものに乗るのは嫌だよ。 お船がいい。
[唯一乗り物にだけは口を出して。 未知の物に乗ったりして、怯えじぇれみに縋り付くあっしの姿を最後の最後に彼に見せることになってしまうのは、なんとも情けない事だと思うもの。*]
(23) mikeru 2014/12/31(Wed) 07時半頃
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[瞼を閉じて暫く。 言葉が返ってくるのを待つ間、自分は何を考えていたのだったか。 瞼に触れた柔らかな感触に、はっと目を開く。 震える指が自らの手を取って握り返すのを、赤い瞳は確かに見ていた。
瞬きの間の後。 僅かばかり笑めば、頷いて。]
……命令がよきゃ、そうする。 けど、……俺には、そういうの向いてねぇから、やっぱり。
……傍にいて欲しい、……お願い。
[そうして再び目を閉じれば、その掌の暖かさに浸るように。
薬を断ち、夢を恐れる夜も、きっと乗り越えられるだろう。 そうすればきっと、頁に文字を、増やしていけるのだろう。
安堵するように、詰めていた息を吐き出した。]
(24) kirisame1224 2014/12/31(Wed) 08時半頃
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[そうして手招きの後、青いカンバスの前、彼の膝の上に座ることになるか。 彼よりも体格は劣っている、けれど決して小さな身体ではない。 重くないかと問うより先、伸びてきた筆に身体は硬直する。
それは、思ったよりも軽く、簡単に折れてしまいそうだと思った。 恐る恐るといった風に筆を握れば、包まれた掌に導かれるままにカンバスに色を置いていくだろう。 一色、一色。 はじめは荒かった絵も、細部が書き込まれていく内に精密なものへと変化していく。 硬直していた身体から、だんだんと力が抜けていくかのように。
青い空、揺れる赤い髪、肌に微かな古い傷跡。 もしかしてを問うより先に、彼の描きたかったものの事を語られれば、口を噤んだ。
そうして絵は出来上がる。 清涼な青空の中佇む、一人の青年の姿を。 驚くほどに鮮やかな手付きで描かれたそれを見ていれば、筆とパレットとを差し出されるか。
きょとん、とした顔でそれを見下ろすも、その内に意図を察して困ったように眉を寄せる。 それでも、手を伸ばして受け取って。]
(*17) kirisame1224 2014/12/31(Wed) 08時半頃
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……後で、ちゃんとフォローしてくれよ。
[浮かべた苦笑の顔のまま、受け取った筆とパレットとを両の手に持ち向き直る。 朧な記憶とはいえ、人の顔の造形までは忘れない。
とはいえ、それをカンバスに描いていけるかといわれれば、また別の問題になるのだが。
ゆっくりと、ゆっくりと、色を選び、色を置いて。 歪に、それでも、描き進めて。]
……おう、何遍だって、聞くから。 俺が忘れても、……忘れなくても。
[そう告げて笑えば、筆を“ボリス”へと返すだろう。 子供の落書きの方がずっとマシであろうそれに、改めて向きあえばじっと見つめて。]
なぁ、 ……絵、教えて?
[“お願い”、と、付け加えて笑った。*]
(*18) kirisame1224 2014/12/31(Wed) 08時半頃
|
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[瞳を閉じた顔も、驚きに瞬く顔も。 僅かに笑む顔も何もかも。 隣でこれからも見ていたいと思う。 繋いだこの手を離したくない。]
ふは、確かに向いとらんの。
………ん。 おらして、ずっと……お願い。
[再び閉じられる瞳、指先を指先に絡める。 温もりをわけあうように。 怖い夢を見る夜は、忘れさせてやりたい。 隣で、いつまでも。
こういうのをプロポーズというんだけれど。 そんなことを思いながら、吐き出される息にくすくすと微笑んだ。]
(25) anbito 2014/12/31(Wed) 10時半頃
|
|
[膝の上の体は決して軽くなどないけれど それでもその体を後ろから抱き締めていた。 硬直している時も、肩から力を抜いた時も。
やがて描き上がるのは歪な橙。 落書きのようなそれに、また笑みが落ちる。]
初めての割には、うまいもんじゃで? でも、教えようかのぉ。
[忘れても、忘れなくても 嫌になるくらい愛を囁きながら。 それを聞いてもらいながら。
受け取った筆でカンバスに記すのは“Boris,Hugh” 筆をそっと置いて*]
(*19) anbito 2014/12/31(Wed) 10時半頃
|
|
[そんな時間が過ぎ去れば、そろそろ月も上る頃になろうか。 抱き締めたまま、頬と、耳朶とに口付けを降らせて。 低い甘さで囁く。]
明日、怒られに行くんじゃったら。 今晩はお前さんの部屋に行ってもええじゃろか?
……『また今度』の続き、せんとの?
[きっと忘れているだろうと、囁いたが。 さて、彼は思い出すか否か。]
(26) anbito 2014/12/31(Wed) 10時半頃
|
|
―食堂―
[銀髪の少年は主の元へと。 己が去ることを告げれば、 参休は思案の素振り見せただろうか。 共にいる時間は長かった筈だが、記憶にある限り常に冷静な男だと謂う印象は変わらない。 それは今、この時も。 黒髪の青年はどうあったろう。 気になったのは、ニコラスの抜け殻のような姿。 ぎらとした、熱い野心を持った青年は、 このような狭い世界ではなく、外の世界の方が似つかわしいと、唇描かれる弧を見るたび思ったものだが。 今はその口許に優美な曲線は見られない。 軽く頬を叩く]
確りせよ。 やっと、出られるのだぞ?
[其れを望んでいたかは判ぜず、一声かけて、 食堂を出た*]
(27) CANNABIS 2014/12/31(Wed) 16時頃
|
|
―自室―
[碌に物のない部屋。 中央にあるベッドに腰掛けて。 何時もの如くぼんやりと過ごすうちに、窓の外の景色には夜の帳が下りる。 ジェレミーとチョウスケは既に発ったのだろうか。 死を仄めかしていた金髪の男。 既に朦朧とした記憶だが、数日前風呂場で会ったのは二人であったように思う。 ――独りを厭う主の呟きが重なる]
(28) CANNABIS 2014/12/31(Wed) 16時頃
|
|
[朝に出る、と主には謂ったが、 己には取り立てて準備するものもない]
死に往く為とは謂っても 流石にこの姿で出て行くわけには行くまい……?
[今の世のことは知らなかったが、 其れくらいのことは朧な理解を持って。
只今は、もう少しだけ、此処での時間に浸ろうと目を瞑り**]
(29) CANNABIS 2014/12/31(Wed) 16時頃
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ー島国での或る日ー
[人よ月の紅い一夜に外を歩くなかれ。
充分注意をしていたと思っていたが吸血の瞬間を町人に見られてしまった。 暗闇の中で提灯に照らされた顔が驚愕と恐怖の表情を浮かべているのが見える。 遠く、ブケだったかアキンドだったかの屋敷の二階の一室にも灯りが灯っているのが星明かりのように見えた。 身を翻し晦冥の中に姿を消すと、背後から町中の人間を起こして呼ばわろうとする絶叫が轟いた。
“化け物だ、人の血を吸う妖が出た”
命を奪うまで紅い命の源を貰ったことはないというのに。]
(*20) mikenek 2014/12/31(Wed) 18時半頃
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この国の人間は月の無い夜には 家に火を放って灯りとするのか……?
[いつの間にか先ほどの屋敷は煌煌と燃え盛っており、 朔の晩をまるで紅い月のように照らしていた。
物陰に隠れて様子を見ていると、二階の窓から二人の人間が身を乗り出すのが見えた。 それはいかにも頼りない危なっかしさで、誰かが手を差し伸べてやらねば今にも命を落としてしまいそうに見えた。
そう考えるや否やこの身は既に動き出しており、 あっという間にその屋敷の元へ。 そして二人が転げ落ちるその寸前に 抱き留めることができた。]
大丈夫か?さあ、安全なところへ行こう……
[屋敷に火が付けられたのを見て、きっとこの二人も自分のように迫害されているのだと思った。 だから手を差し伸べた。二人を虐める屋敷の中から早く連れ出してやらねばならない。
一人は、その手を取った。]
(*21) mikenek 2014/12/31(Wed) 18時半頃
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君の手は温かいのだな。
[我が子と比べて私は笑いを漏らす。 だがもう一人の手の温度は痛かった。
彼に向かって差し伸べた手は払われたのだ。 私を見て叫んだ町人のように、 彼はその顔に恐怖を浮かべている。 そんな視線には耐え切れない。人間の顔だ。
二人を繋ぐ紐が目に入った。*]
(*22) mikenek 2014/12/31(Wed) 18時半頃
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[月の昇る頃。 夕餉のベルに応じずとも、そして薬を口にせずとも、咎める主は現れず。 微かな違和を胸のどこかで感じていた中、筆は置かれたか。
抱きしめられるままに、そっと手をその背に回して。 服越しに聞こえる、心臓の音。]
……あ、ぁ。 それは俺もお願いしようと思って、……続き?
[夢を一人で乗り切る勇気はなかった。 だから、部屋に呼ぼうかとは考えていたのだけれど。]
悪い、……あんまり覚えてなくて。 ……部屋で聞かせて貰えるか?
[そう言って、回していた腕を解き、その手を引いて自らの部屋へと誘おうか。]
(30) kirisame1224 2014/12/31(Wed) 21時頃
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[交換したばかりのシーツは、不格好に敷かれていながらも完璧に近い程真白だ。 先立って自分が腰を下ろせば、ぽん、と隣を叩いてみせる。 彼が隣に腰掛けたのに、その顔を見上げればに、っと笑ってみせて。]
……ほら、続き。
するんだろ?
[そう言って細まる瞳の奥に、『また今度』の記憶は映っていただろうか。*]
(31) kirisame1224 2014/12/31(Wed) 21時頃
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ー海辺の或る日ー
[今朝の浜は何と騒がしい事か。 先ず喧噪が聞えてきて「こんな朝っぱらから月がどうとか何言ってやがんだ、妖め」と怒鳴る声もした。 どうやら一触即発の空気。其の騒ぎの方を見やるとどうやら何者かが村人たちに囲まれているようであった。 血を吸う化け物、などとの声も聞える。
唯事ではないように感じられて近づくと、 人々の頭の間から紅い瞳の人が見えた。 とても寂しげな色を湛えた紅いお月様。]
待ちな!
[彼の事が他人事に思えなくって、 人の波を無理矢理掻き分け、 彼の前に立ちはだかり盾になる。]
(*23) mikeru 2014/12/31(Wed) 23時半頃
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此の人が何をしたんだか知らないけどね、 金をやるから見逃してやっておくれよ。
[自分は何を言ってるんだか。 赤の他人の為に金を使うだなんて。 其れでもあっしは有り金全部渡して紅い瞳の人を助けてしまった。
落ち着いて彼に向き直ってつくづく見ると、長い黒髪がなんとも美しい長身の異国人だった。 彼がぼんやりと此方を見る視線が気に喰わなかったので、思わず眉を顰めてこう言った。]
別に勘違いするんじゃあないよ、 浜が騒がしかったから黙らせただけだ。
……ほれ、怪我はしてないかいぼんやりさん。
[手を差し伸ばしてやる。 あんまりにもぼうっとしてるから下手すると一日中其処にいる侭かもしれないと思ったのだ。
すると彼はやっと事態を理解したかのようにおずおずとあっしの手を取った。 見れば誰もがはっとするような美しい見目をしてる癖して抜けてるものだと、あっしは思わず笑みを漏らした。]
(*24) mikeru 2014/12/31(Wed) 23時半頃
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[その瞬間とても厄介で、けれどもこの上なく優しい妖に魅入られてしまったのだとも知らずに。*]
(*25) mikeru 2014/12/31(Wed) 23時半頃
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ー海辺の或る日ー
うん?
[浜辺を歩いていると人間の血を吸うという妖の人相(?)書きにお前が似ていると言って呼び止められた。 あっという間に周りを数人に取り囲まれ厳しい視線が向けられる。 血を貰う際には命までは奪わないが、立ち塞がる者には容赦なくその胸に紅い花を咲かせてきた。 この者たちも同じようにすればいいだけだ。 別に悲しいことなどない……]
こんなに月も紅いから、愉しい夜になりそうだ。
[人間たちにとっては不気味な印象を与える程に穏やかな笑みを浮かべてそう言い放つ。 私の瞳に浮かぶ満月は紅く染まり、人間達を手にかけようと]
(*26) mikenek 2014/12/31(Wed) 23時半頃
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“待ちな。”
[血に塗れた月見が訪れようとしたのを紅葉の紅が止める。
剣呑な空気を押し止める声が響いた。見ると赤毛の者が私を囲む輪を割ってこちらに向かってくる。 人間たちの眉が釣り上がり「赤毛頭が」などの文句を吐く者がある。
赤毛の者は私の前に立つと、くるりと向き直り人間たちを睨みつける。見ていると彼は懐に手を突っ込んで金子を取り出し突き出した。 周りの人間達は彼の金子を入れていた袋が空になってしまうまでそれを受け取ると、去っていった。
どうやら彼は私のことを助けたのだと一拍遅れて気づく。 何しろ「助けてもらう」なんて体験は初めてだったから。
赤毛の者は私に向き直ると、顰め面で「別に」とか「勘違いがどうの」と言いながらも最後にこちらに手を差し伸ばしてきた。 手を差し出されるのも初めてのことで、私は戸惑いながら彼の手を取った。すると彼はふっと微かに微笑みを浮かべ、その紅い髪が揺れる。
同じ紅でもその椛の如き紅のなんと優しげなことか。 その心安らぐ紅をずっと眺めていたくて、気がつくと私はこう口にしていた。]
(*27) mikenek 2014/12/31(Wed) 23時半頃
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どうやら君は私と同じ存在のようだ。 助けてもらった恩もある。君を私の城に招待しよう……*
(*28) mikenek 2014/12/31(Wed) 23時半頃
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[抱き締めた相手が胸に何の違和を覚えているとも知らず。 ふと過るのは、夕食も食べないという雰囲気。 ベルがなれば従順に向かっていただろう赤毛が食事をとらない。 夜中腹が減って起きたり、空腹に胃が痛くなったりはしないだろうか。 僅かばかり心配になるこれが『過保護』というものだと知るのは 聊か先のことになるだろう。]
……ふはっ! 教えたるのはかまんけど、……っくく。
[どんなことをするのか、わかっていればこんな反応にはなるまい。 さて、あんな約束を過去にしたのだと知ればどんな顔をするのか。 いじめてしまいそうで、くっくと喉を鳴らした。]
(32) anbito 2015/01/01(Thu) 00時頃
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─ヒューの部屋─
[手を引かれ、部屋へと入れば招かれるのはベッドの上。 男の部屋のものとは違う、真っ白なそれが少し不格好に敷かれている。 見上げてくる瞳を映す男の糸目。 緩やかに唇が弧を描きながら、指先が頬へと触れる。]
……続き、してくれるか?
[鼻先を合わせ、自ずと傾けなければ口付けられないように。 薄まった記憶を辿るように。 青空のような瞳は、彼を見つめて離さない。]
(33) anbito 2015/01/01(Thu) 00時頃
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− 自室 −
[見つめる瞳を、じっと赤い瞳は見つめる。 指先が触れた頬は、笑みの形。 彼の瞳は、こんなに青い色をしていただろうか。 触れた鼻先にそんなことを思っていれば、妙にそれが照れくさくなって目を閉じる。 微かに、顔を傾けて。]
……、ん、
[僅か、身体を寄せれば、触れるだけの口付けを。
睫毛と睫毛とが触れ合うような距離、そっと唇を離せば笑んだように息を漏らす。 薄く、薄く目を開いて。]
“この間”は……、ここで、終わってんのか?
[そうわざとらしく問えば、再び唇を寄せる。 微かに開いた唇から伸びた舌は、ちろりと擽るように上唇に触れたか。 そっと、腕をその身体へと伸ばす。]
(34) kirisame1224 2015/01/01(Thu) 02時頃
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[赤い瞳を見つめていれば、やがてその瞳は閉じられる。 そっと触れる頬を撫でて、傾く顔に男からも顔を寄せた。]
……ン。
[触れる口付けが離れる前に、少し啄んでから離す。 ちゅっと口付けの音と、触れあった睫毛の微かな音が響いて。]
さぁ、どうじゃったか。 思い出せるまで、してみよか?
[再び合う唇は開き、上唇に触れるものへと舌を伸ばす。 代わりに下唇を吸い上げて舌を滑り込ませれば、上顎を軽くつついた。 ゆっくりと体を抱き寄せて、赤い髪に指を絡ませる。]
(35) anbito 2015/01/01(Thu) 02時半頃
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……俺頼りなのかよ。 俺の事、覚えててくれねぇの?
[冗談には、冗談を重ねていく。 深まる口付けに目を閉じれば、抱き寄せられるまま背に腕を回し、そのシャツをそっと掴む。 髪をかき分け、地肌へと触れる指に、背筋が震えるような感覚。 荒い呼吸を試みていれば、鼓動がすぐ耳元で鳴っているような錯覚を覚えるか。]
……っ、 は、
[凭せた身体を押し付けるように、体重をかけていけば、その背はシーツへと触れるだろうか。 背に回していた片腕を解けば、自らのシャツの釦を1つ、2つと外して。]
最後に、シーツ汚しちまったら、 ……主、怒るかな……
[冗談めかして笑いながら、わざとらしくシャツを肌蹴て見せる。 指差して示すのは、肩口の結び目か。
それが、解きやすいように緩められていることを知っているのは、包帯を巻いた彼だけで。*]
(36) kirisame1224 2015/01/01(Thu) 03時半頃
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―はじめての食事―
[吸血鬼の手料理は最初それはそれは酷いものだった。 満面の笑みで出された炭化した魚のなれの果てを、 『やっぱり俺は此処で死ぬのだろうか』 曇り顔になり見つめて]
料理なら俺が……。
[作った方がマシだろうと謂いかけて、 彼の、料理中の真剣な横顔と今目の前にある笑顔に、 結局それ以上言葉を続けることができず、 肩竦め嘆息することになる]
有難う。食べる。
[出会ったときの、孤独な眸。 思い出してしまったのだから仕方ない]
(*29) CANNABIS 2015/01/01(Thu) 12時頃
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……だ が、不味くて死にそう だ……っ。
次はまともなもの作ってくれ……。
[不平不満ははっきりと、口付けた後で主張した*]
(*30) CANNABIS 2015/01/01(Thu) 12時頃
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んな、可愛いこといいなさんな。 お前さんのことならなんだって覚えとるよ。
[重なる冗談に愛しさが募る。 つい、口にしてしまうのは冗談のようなそうでないような言葉。 回された手がシャツをつかむ。 その指先の微かな力ひとつ、残さず愛おしい。]
ふ… ──っ、うぉ
[口付けに夢中になっていれば、気付けば押し倒されていた。 ベッドのスプリングがすこし軋んで二人の男が微かに弾む。 やがて自ら外されていく服の釦に目を奪われるように見つめ。]
怒られたら、二人で洗ってこうかの?
[肌蹴たシャツの中に手を伸ばす。 緩くだけ留めた結び目を解くのが己であることに、頬が弛む。 包帯を脱がす手つきは優しく、肌が露になれば直接触れて吐息を溢した。 言葉なくとも、指先がいつでも『愛してる』と囁く。]
(37) anbito 2015/01/01(Thu) 13時頃
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― 自室→ライジの部屋 ―
[部屋を出た頃には日もとっぷりと暮れていた。彼の事だ、眠りに就いてしまったかもしれないと思いながらも、唯一の上位者、その私室に辿り着き扉を叩く]
[迎え入れられたのならば、ライジの顔を見て話せる位置に落ち着いた後、まずは“その格好>>29で出ていくつもりですか”等と切り出しただろう。 応えがなければ扉には触れない。……けれど立ち去りもせず、内にも届く様にと気を払いながら口を開いた]
……参休には、最早還る所がありません。
[ここを出ると告げていたのに、食堂を出る際>>27ライジは薬の瓶に触れていなかった。 宵闇を追い遣る焔の鮮やかさ>>*9は、未だ瞼の裏に浮かんで来ない。けれどクランを出た所で、紅葉の記憶と共にあった片割れにもかつての主にも屋敷へも辿り着く事が出来ないと、己は心の奥で理解してしまっている]
ですから、ここにて御別れです。
[――そして二度と遭うことはないのだろう]
(38) vdspuren 2015/01/01(Thu) 14時頃
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[主の手を取って以来常に先を歩いていた彼。今生の別れを味気ないものにはしたくないと、久方ぶりに二人きりで話しかけた]
……ライジ、我々の死期とはどのようなものだと思いますか。
[あの薬を口にしている限り、老いて死ぬ事はない。であればクランにおける寿命の意味は各人毎に変質する]
参休の寿命は、きっと 全てを忘れる時でしょう。
[未だ己から手放す程生に飽いてはいない。だがそもそも、自覚が無くなる程の忘却の淵にいれば、時の流れを感じることすら出来ないだろう]
[だから己に死期があるというのなら、生き長らえる為の薬を摂る事すら忘れたとき]
(39) vdspuren 2015/01/01(Thu) 14時頃
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……世話になりました。
[屋敷を出てからの生は、主と、眼前の“兄”と共にあった。……記憶の断片にすら触れられないまま感謝を告げるのは少々心苦しいものがあったけれど、最初期の記憶など己が意志で呼び起こせる範囲からとうの昔に外れてしまっている]
[そう遠くない内に後を追う事になりそうです、と呟いて、僅かに苦笑を浮かべた]
(40) vdspuren 2015/01/01(Thu) 14時頃
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─食堂─
[ぽつりぽつりと人影の薄くなる様は、現実に表れた靄の向こうと見て、未だ自分は夢の中にあると動かぬまま。 最早夢現の境など、とうの昔に失っていたと背凭れに身体を預けて思考を止めていた。]
──……?
[其処に彼>>27が居たのは何時からか。 視界に入ったのか否かすら配慮の外。 それでも頬を打たれたのは確かな感触となって。 今が確かに現実だと嫌が応でも思い出されて、蜂蜜色の瞳が動いてライジを捉えた。]
外に出たなら、何か良いことがある?
[大凡、聞いた話には薬を持たずに出て行く者たちは死に場所を選ぶ様子。 それが各々にとっての幸福であるなら、それはそれで良いのかも知れないと思うが、結局は同じ話ではないかとさえ思う。 ──それなら。 緩慢な動作のまま"兄"の背を見送った後。 それでも僅かに動き始めた思考でもって、殺伐とした食卓を後にした。*]
(41) redegg 2015/01/01(Thu) 14時半頃
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─主の部屋の前─
[こつ、と力の無いノックを一打ち。 節ばった指に力は篭らない。
ただ、ノブが動くかどうかを睨むように見つめ。 開けばそのまま部屋へ。 暫く動かずに不在と判断すれば扉の前、背を其処に預けて廊下に足を放り出して。*]
(42) redegg 2015/01/01(Thu) 14時半頃
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ー自室ー
[三度目のノックが吸血鬼の部屋に響く。 一時に皆で来れば良いのにと思ったのか、それとも未だにクランに人の残っていることを不可解に感じたのかは定かではないが、吸血鬼は僅かに眉を顰めた。]
入れ。
[吸血鬼は椅子に座ったまま、入室を許可した。自らドアを開けようという気は毛頭無いようだ。]
(43) mikenek 2015/01/01(Thu) 14時半頃
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[声を掛けられれば素直に扉を開いて。>>43 本来であればよく訪れても良さそうな場所であるのに、来たことがあるか否かすら記憶の彼方で、漏れるのは僅かな苦笑。 それは、口許が歪んだ笑い。]
──…楽しかった?
[言われるままに彼の前へと行けば、その顔を見つめて首を傾けた。 金の髪は相変わらず淀みなくさらりと流れるが、その心中はぐるぐると渦巻いて。 だから、問い掛けた。 張りぼての上の日々、己すら忘れる己たちと交わした時間を彼がどう思っているのかを。]
(44) redegg 2015/01/01(Thu) 14時半頃
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そんな囀りを齎す為だけにここまで羽ばたいて きたのかい、美しいカナリアよ。
[戸を開けて入ってきたニコラスの髪が流れる様を追い。]
さあ。 ただ、独りの日々を思うととても寂しくなるから、 これが楽しいという事だったのだろう。
[静かに瞬きをする。
永遠を望むことの何が悪かったというのだろう。 悲しいこと、寂しいことは嫌だよ。
ただ……少しばかり疲れた、と吸血鬼は思った。 永遠に完璧な世界を保ち続けることに。]
(45) mikenek 2015/01/01(Thu) 15時頃
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[>>38 扉を叩く音がしたのは、 酒も煙管も無いことに口寂しさを覚えた頃]
お前か。 [部屋に迎え入れ、己に次いで長く此処にいる男と顔をつき合わす]
そうか、残るか。 なればあやつは独りにはなるまいな。
[独りの寂しさを埋める為、我が子達を増やし愛でてきた吸血鬼。 求めるものが其れのみならば、独りであることと何が違うのだろう。 唯、ひとりであるよりも虚しいことのように思えた。 だからいっそ、全て泡沫の如く消え失せてしまえばよいものと、裡にある思いは口にせず]
(46) CANNABIS 2015/01/01(Thu) 15時頃
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ああ、お別れだ。達者でな。 この格好がまずいと謂うならば、 お前の着ている…… 其れと同じものでも羽織って行こう。
[着物の着方は分からないから、服の上に羽織る心算。 有能な執事がすぐに用意してくれるだろうと]
俺の死期は疾うに過ぎている。 [恐らくシュロと初めて逢った時に。 其れ以降は唯の夢。永い夢を見ていたのだ]
(47) CANNABIS 2015/01/01(Thu) 15時頃
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[全てを忘れる時と参休は謂う。 忘れたいのかそうでないのか、変わらぬ様子からは読み取れない]
達者でな。
憶えてはいない、が、こうして話していると、 こうして話していることが懐かしく思えてくる。
[追想を伴わない別れは淡々としたもので。 唯静かに、古き同胞へ最後の言葉を交わした*]
(48) CANNABIS 2015/01/01(Thu) 15時頃
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―回想:食堂―
[>>41 鈍く動く蜂蜜色。 其れでも溜まったまま動かぬよりはいい]
――さて。 お前次第ではないか。
[何処に、何を求めるか。 何が外に在るかなど、己にも分からないのだ]
少なくとも、違う景色は見られる。 望めば、もっと別のものも。
此処で悠久の時を過ごしたいと謂うのなら、 好きにすれば良い。
[今のニコラスは、何方を望んでいるのか、 望みなどあるのか測り兼ね、その場を去った*]
(49) CANNABIS 2015/01/01(Thu) 15時半頃
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別に貴方に対しての恨みなんて遠い昔に忘れてるし。 かと言ってお礼を言う存在でもないし。
[己は彼に独りと思われたのか。 もう霞も遥か深くに潜ったところの記憶。 ただ、彼の元を訪れたのは度胸試しの一種だった気もするのだけれど。]
──…僕が今生きてるのって。 寿命を超えて生きてるのは貴方を喜ばせるためでしょう? みんな自分で選んではいるけれど。 じゃあ、とうに僕の意思を超えて今ここにいる僕は。 自分を忘れてまでここにいる僕は。 どうするのが正解なんだろう。
(50) redegg 2015/01/01(Thu) 15時半頃
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[顔を顰める美丈夫>>45は、確かに人ならざる者なのだろう。 あの、上書きされ続ける世界が楽しいと思えるのは。 だからこそ、人を求めながら人を理解できないのか。 それは人の命の長さを超えたとて、所詮人の器の己の知るところではないが。
最早この命を永らえるも、終わらせるも。 また、いつかの様に別の己になることも。 彼の掌の上で踊り続けた身としては彼自身に委ねるしか道は見えず。]
僕を人だと思うなら、今この場で殺して。 貴方の人形遊びのコマだと思うなら、また薬を与えて遊べばいい。
[その心中などあずかり知らぬところの話。 ただ、己の思いを彼に押し付けた。]
(51) redegg 2015/01/01(Thu) 15時半頃
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[結び目を解くのに常よりも時間がかからぬ事に、気付ける程余裕があるわけではない。 向き合う格好のまま、寝台で。 彼に包帯を解かれるのは初めてではないというのに、どこか可笑しいのは普段とは違う空気だからか。
肌蹴た服のあわいに差し入れられる手の温度に、ふっと息を吐く。 そろりとシャツを脱げば、薄く血を滲ませる傷ごとが外気に触れる。 再び唇を寄せて口付けを請いながら、向き合う彼の着衣を緩めにかかるか。]
シーツ干してったら、誰かちゃんと回収してくれんのかな……
[一人で洗うのが大変だとしても、二人ならば直ぐに洗い終わるだろうか。 そうして、旅の支度を二人でして。 世界を回る準備をして。]
……反対、されないといい、よなぁ
[瞳を細めてそっと笑う。 晒した首元に顔を埋めるように、身体を擦り付ける。
いつか人並みの絵が描けるようになれば、主にも見てきた世界を教えられるのだろうか、なんて。]
(52) kirisame1224 2015/01/01(Thu) 15時半頃
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私を喜ばせるため?
[吸血鬼はただ我が子に死なれるのが悲しいから薬を与えただけだ。それが自分のためになるのかと吸血鬼は初めて自覚した。]
さあ?君にとっての正解など私は知らないな。
ただ選択肢を私に委ねるようでは、 それこそ君は人形扱いしかされないであろう。
[吸血鬼はそう言い放ってから、ニコラスの薄い色の瞳を見つめて躊躇いがちに尋ねた。]
我が子達は、 私と一緒にいても幸せではなかったのかな……?
[今まで聞いてみようとも思わなかったその質問を尋ねる気になったのは、吸血鬼の内でも何らかの変化が起こったのか。]
(53) mikenek 2015/01/01(Thu) 16時頃
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……羽織るものではありませんよ。>>47 もし着て行かれるのなら、これも襦袢に替えるべきです
[己と丁助がいるのだから内揚げ前の長着もあるだろうが、長くこの格好で過ごしていたライジは窮屈に思うかもしれない。ガウンの襟元を掴んで寄せ、襦袢ならこの程度は寄せますよ、と囁く]
[こうして伝えておけば、後はきっと、彼の望みと死出の旅路に応じたものを執事が見繕ってくれるだろう]
(54) vdspuren 2015/01/01(Thu) 16時頃
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[死期を疾うに過ぎたと言うのなら、あるいはクランの生そのものが末期の夢であったのか。彼は何故この場にいたのだろうとふと思い、今問う事ではないと口を噤んだ。 ――もしかすると、かつては主と出会った時のことをこうして問うていたのかもしれない。懐かしく思えるのだとライジが囁く>>48のだから]
[目を伏せる。耳元に囁く声は自然と低く震えた]
貴方も。 ……どうか、良い終焉を。
[一度その髪に触れてから、その場を辞した]*
(55) vdspuren 2015/01/01(Thu) 16時頃
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ー羊飼いの或る日ー
[道をゆくと右手に広がる草原に羊の群れと白髪で老年の羊飼いがいるのが見える。眩しい日光に顔を顰めながらその牧歌的な風景を通り過ぎる。
夜にその道を戻る。草原からは濃厚な血の臭いがした。 私はそこをそのまま通り過ぎようとしたが微かな呻き声が聞えた。その声は確かに「助けてくれ」と言っていた。
私は草原に足を踏み入れて声の主を探し始めた。 声は最初に聞えてから途切れた。 もう死んでしまったのだろうか?
辺りには羊の死体が転がっているようで避けながら歩く。 人間なら、すわ野党にやられたか狼か傭兵集団かと推理するところであろうが、吸血鬼である私にはそんなことは興味なく、ただ救いを求める声の主を探す。
やがて胸から大量の血を流して仰向けに倒れている人間を見つけた。まだ息はあるようだがこのままにしておけば死ぬだろう。勿論草原は街から遠く離れており、医者など近くにいる訳はない。]
助かりたいのか……?
(*31) mikenek 2015/01/01(Thu) 17時頃
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[私はこの者の命を救えるかもしれない方法を一つだけ知っていて彼にそう尋ねた。その者はもう声も発せなかったが、瞳が問いを肯定するかのように一回だけ瞬いた。]
では……
[私は彼の元に屈み込む。
危険過ぎて我が子にはとても試せない方法だが、 死にかけなら死んで元々だろう。 私の血を大量に流れ込ませて治癒能力を上げさせるのだ。 大抵は拒絶反応が起こって命を落とす。 だから我が子達には一晩に薬は一錠だけを厳守させている。
だが生き残れればクランに入ったばかりのチョウスケよりも血が濃くなるだろうなと思いながら口を開け牙を剥き出す。 牙を自分の舌に立てて傷を作り、それから、胸から血を流す老爺の口を開けさせて唇を合わせた。
彼の舌に噛み付き吸う。 やがて吸血鬼の血と人間の血が咥内で混ざり合い、血流の道が出来る。老爺の体内に向かって吸血鬼の紅い血が注ぎ込まれ始めた……
その吸血鬼の試みが成功したか否か。 それは現在吸血鬼の傍らに白髪の執事が控えていることから察せられる。*]
(*32) mikenek 2015/01/01(Thu) 17時頃
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少なくとも。
[口を開いたのは暫しの沈黙の後。 主から聞いた話>>53を嚥下してから。]
僕は僕を喪ってまで飼われていた。 僕であることを否定して尚、活かされてたとも言うね。 それを幸せとは思わない。 なら、死んだ方がマシだとも思うから。
[真っ直ぐに主──だった男ではあるが──を見返して、はっきりと言い切る。 不老を望んだのは自分だったかも知れない。 記憶を捨てたのも自分だったかも知れない。 そう思いながら。 ただ、優しいけれど傲慢でしかない吸血鬼を見つめて。]
(56) redegg 2015/01/01(Thu) 19時半頃
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でも、貴方が悪意でそうしてた訳でもないだろうことも、薄々だけど気付いてる。
隠し事をしてまで一緒に居るのが家族なの? 無理矢理一つに縛り続けるのが家族なの?
──僕は貴方の人形として永く生き過ぎた。 人ではないから外で生きるのも難しいだろうし、家族も他人と何の繋がりもない世界に未練もない。 貴方がしてきたのはそういうこと。 貴方が処分を考えて。
[何かを試す様に。
真実を知り、彼を捨てて人であることを見出せた兄達と己は違うのだろう。 切り捨てたニコラスの前のニコラスは、すぐ近くにいる筈なのに思い出せそうにない。 少しばかり顔を覗かせた彼の姿も、靄の向こうに影だけが見えるのみ。 今の自分にあるのは、ただの傀儡として生かされていたという事実。
忘れたものを明確に取り戻したとて、今更の話だと言外に。]
(57) redegg 2015/01/01(Thu) 19時半頃
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そうか。
[ニコラスの答えを全て聞いて、吸血鬼は静かに。]
私と同じように永く生きれば…… 私の気持ちを分かってくれる者が増えると 思っていた。
[吸血鬼が口を開くたびに白い牙が照り返す光がちらつく。とても悲しそうな口調なのに、吸血鬼は無表情を保っている。]
人間の真似をして、 ただ一緒にいれば家族なのだと思っていた。
[吸血鬼は椅子をぎしりと軋ませると、立ち上がる。]
おいで、ニコラス。
[吸血鬼は小さく名を呼んでニコラスを近くに来させる。彼が近づいて来たのなら、差し伸ばした手を彼の頬に添える。]
(58) mikenek 2015/01/01(Thu) 21時頃
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私は我が子の血を吸ったことはないし、 人間を死なせるまで吸血したこともない。
[だから、彼を苦しませないようにするならこの部屋を汚すことになるだろう。彼のシャツの首元のボタンを解いて邪魔をするものがないようにする。]
おかしいな、君さえいてくれれば私は孤独ではないのに。 私はどうしてこのような事をしているのだろうね。
[吸血鬼は自嘲するように呟くが微笑みすらその顔にはない。 吸血鬼の長い爪がニコラスの白い喉元に当てられる。]
すぐに終わるから、目を瞑っていなさい。
[吸血鬼の爪は、何よりも鋭い刃物となって、 美しい金髪の我が子の首を真っ二つに──
──裂いた。
──紅い華が咲く。]
(59) mikenek 2015/01/01(Thu) 21時頃
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[吸血鬼はもう鳴かないカナリアの血に塗れながら、彼が息をしなくなるその瞬間までその身体を掻き抱いていた。*]
(60) mikenek 2015/01/01(Thu) 21時頃
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[呼ばれた>>58なら彼の側に、身体を寄り添わせ。 続けられる言葉には静かに耳を傾け、施される行為を素直に受け入れる。]
僕の。 僕たちの気持ちを知ろうとした? 僕は。 僕たちは貴方の気持ちを知れた?
[今際の際で少しだけ見た彼の姿は、きっと初めて愛おしく見えた。 好ましいだとか、そういう軽いものではなく。 もっと早くそれを知っていたなら、色々なものに抗えたのかも知れないけれど。 己にとっては全て遅く。]
もし次があるなら。 その時は失敗しないで。
[晒された首元に、彼の爪先が触れたなら。 その身体を抱き締めるように腕を伸ばして。]
──ありがとう、お館様。
(61) redegg 2015/01/01(Thu) 21時半頃
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[言われるまま、瞳を閉じて。 笑ったのは鋭い刃物の如き爪が己の首を掻く間際のこと。]
[ごとり、と重さのある何かが床とぶつかる音がして。 ニコラスだった物の頭が落ちた。 その表情は綺麗な弧を描く口元でも歪に右だけが上がる口元でもなく。 安らかな、柔らかい自然な笑み。
残った身体は彼の身体に手を添えて。 紅く紅く染まって行った。
己を抱く、その腕の感触は知らぬまま。*]
(62) redegg 2015/01/01(Thu) 21時半頃
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済まない……。
[ニコラスの最期の礼に、 吸血鬼は彼の首を掻き切った後で答えた。
吸血鬼は悲しそうな顔も 微笑みも浮かべていなかったが。
涙がその頬を伝っていた。]
(63) mikenek 2015/01/01(Thu) 21時半頃
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この私に次があると思うのか……ニコラス。
[また誰かと共にあることを望んでいいのだろうか。*]
(*33) mikenek 2015/01/01(Thu) 21時半頃
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[はらり、簡単に解けていく包帯。 くすぐったいような空気に頬が緩むのは必然か。
見えずとも背では傷が血を浮かび上がらせているのだろう。 触れていた手をそっと背に回して、傷口に触れる。 痛くはないと謂っていたが、そっと痛まぬような手つきで。 唇には応えるよう、柔らかく口付けを重ねて 服のボタンが外されていくのに、微か息を吐いた。]
おー、誰かしてくれろぉ。 反対もせん思うぞ、ちゃんと判ってくれるじゃろ。
[逃げるわけじゃない、世界を旅して回って。 いつか帰ってくるのだと約束すれば、きっと。 二人でシーツを洗って、二人で準備をして。 一緒に世界を回って。
細まる瞳、優しげな笑み。 背に回していた手は自然と、後ろ頭を撫でることになる。 とんとんと、数度抱き寄せるようにして。]
(64) anbito 2015/01/01(Thu) 22時頃
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さあて。 そろそろ、こっちに集中してもらおかね?
[ふ、と口角を上げて零すのは多少意地の悪い声。 空いた片手は膝に触れ、内股をなぞって更に奥へと。 衣服に覆われたそこを肌蹴させて、熱を直接するりと撫でた。]
わしの腕の中で あんま他の男のこと、考えよんじゃないで。
[唇はそっと彼の鎖骨へと移る。 薄くなりかけた花弁の傍へと刻む、もう一枚。
掌は中心を慈しむように、緩やかに握っては擦る。]
(65) anbito 2015/01/01(Thu) 22時頃
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ー中庭ー
[吸血鬼は今では血だけではなく泥に塗れていた。 ハワードの申し出を断り、代わりに新しい服を用意させに走らせて、墓穴は一人で掘っていた。]
ニコラス……安らかに。
[人間を弔う方法など吸血鬼は知らないが、吸血鬼なりの弔いの気持ちを込めて墓穴に寝かせたニコラスの死体に囁いた。]
(66) mikenek 2015/01/01(Thu) 22時頃
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[白い月だけが吸血鬼と喪われた吸血鬼の子の二人を見ていた。*]
(67) mikenek 2015/01/01(Thu) 22時頃
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……手、汚れる、
[包帯を解けと、暗に促したのは自分だというのに、傷に触れられればそんなこをと述べる。 薄い皮膚、滑るような感触。 重ねた唇に、震えた吐息。
掌が内腿に伸びるのに、押し倒す格好から身体を僅かばかり起こす。 開いた空間に伸びた指は、緩やかな動きのまま甘い刺激を齎して。 薄れかけた其処に、再び赤く印がつけば、小さな声を漏らしたか。]
……っ、 ……わかったよ、……悪かった、
[わざとらしく苦笑してみせれば、自らもそっと手を伸ばし、下衣を寛げる。 触れた茎を数度擦れば、軽く腰を押し当てて、その指の絡む自身とを擦り合わせるか。]
……俺だけ、やられるのは、 やっぱ、やだ、
[そんな風に笑いながら、甘く刺激を分けあっていれば、自身は確かに熱を帯びるか。 吐き出す吐息に、幽かな声が交じる。]
(68) kirisame1224 2015/01/01(Thu) 22時半頃
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いいの。
[汚れても構わないと思うと同時、そこに痛みを与えたくなくて指を離す。 傷のない部分に触れて、滑らせた指。 重ねて離れる唇が零す吐息に、裡が震える。
起こされた身体の隙間に伸びる指は、刺激とするには弱いものを与える。 零れた声に、ふっと口角が上がるのは仕方ない。]
ン、…ほんとにの?
[苦笑のあとで与えられる刺激は、また弱く。 なのに寛げられたそこにあるのは、幾分と熱いもの。 擦れあう二つの熱に息は篭もる。]
ふは、『やっぱ』?
[刺激に自然と揺れる腰。 熱を帯び始めた彼の中心、くにくにと指先で先端を弄ぶ。 覚えていたような、思い出したような、そんな言葉に微かに笑んだ。]
(69) anbito 2015/01/02(Fri) 00時頃
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じゃあ、『お願い』しても…ええ?
[ゆっくりと下衣をその足から抜き取りながら やられるだけは嫌だと告げた彼を、そっと抱き寄せる。 優しい力で押し倒したなら、体勢は逆になるだろう。 真っ白なシーツに、僅か浮かんだ血が滲む。]
……──愛してる、て 謂うて?
[請いながら、願いながら。 けれどゆっくりと唇を重ねた。
汗ばんだ指先が、彼の窄まりへと伸びる。 風呂で後処理をした記憶と重なりながら。 ゆっくりとそこを解していこうか。]
(70) anbito 2015/01/02(Fri) 00時頃
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……ん、『やっぱ』、
[思い出したのか、覚えていたのか、それともただの偶然か。 微かに笑むのに、唇の端を吊り上げる。
二人分の熱を擦り合わせながら、唇を寄せ、幾度目かの口付けを強請るだろう。 揺らぐ腰の動きが隠し切れないものとなった頃、抱き寄せられるままに姿勢は入れ替わるか。 熱に滲んだ赤い瞳が、じっとその瞳を見上げる。 シーツが汚れると、無意識に背は反って。]
……ん、 ッ、ぅう、 ……ッふ、
[『お願い』と共に、重ねられる唇。 指先が探るように触れるのに、そっと両の足を開く。 そろりと、背に腕を回せば、力を込めて。]
(71) kirisame1224 2015/01/02(Fri) 01時頃
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……愛して、る。
愛してる、……クアトロ、
[ひゅ、と、息を一つ吸う音の後。]
……、……ボリス、……?
[確かめるように、名前を呼んだ。]
(*34) kirisame1224 2015/01/02(Fri) 01時頃
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―庭先―
月の綺麗な夜であるな。
[参休が去り、最期の晩酌をしようと部屋を出て。 >>66>>67 見慣れた影気づき、声かける]
発つに必要なものを幾らか用立てて貰おうと……、 どうした? 酷い姿だ。
[泥の塗れた姿に注視する。 主の顔は普段通りのものだったろうか]
(72) CANNABIS 2015/01/02(Fri) 01時半頃
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たく、……かわええヤツ。
[たった三文字の言葉だけで、心が擽られる。 他の誰かが溢しても無意味なその三文字。
強請られるままに口付け、願うように唇を重ね。 何度も響かせるリップノイズ。 揺れる腰の動きひとつ、淫猥なそれさえ愛おしい。 入れ替わる姿勢、白に赤い髪が軽く解けて 熱の篭もる瞳で見つめられたなら、そっとその頭を撫でた。]
滅茶苦茶にはせんよ? 『初めて』じゃけ、優しくせんとの。
[開かれた、受け入れる意思を示されたそこに指は進入する。 重ねた唇が離れたなら、そっと耳に囁いて。]
痛かったら、引っかいてええけぇ、ね。
(73) anbito 2015/01/02(Fri) 01時半頃
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……、っ…ひゅ
[返される言葉は『初めて』の『愛してる』。 返されたことのない、愛の囁き。]
ん? ……はは、うん…ヒュー。
[呼ばれる名は二つ。 どっちも呼ばれて嬉しいだなんて、贅沢であろうか。 幽閉される前のものだった【ボリス】も この施設に来る前に殺されたはずの【クアトロ】も 愛しい彼が紡ぐなら。 零れ落ちそうになる涙が、薄っすらと青い瞳を滲ませた。]
…ヒュー、―――愛しとる よ。
[やがて繋がる為に、一つになる為にと 指を抜いた場所に硬い熱を宛がいながら、囁いた。]
(*35) anbito 2015/01/02(Fri) 01時半頃
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[わざとらしく告げられる『初めて』の言葉。 それが嘘偽りであることを、彼は知っているだろうに。 幽かに苦く残るのは、浴場での記憶。]
んなこと、言われなくてもわかっての。 ……酷くしない、ことくらい、
[そう言いながらも、進み入る指先に、反射的に視線は逸らされる。 息を吐き出せば、違和を快楽へと掏り替えていくように。
そんな一つ一つの動作から、自分はやはりこういった行為に慣れているなどと悟るだろう。 その度に誰とどんな言葉を交わしたのか、そもそも抱かれたのは誰だったのか。 覚えていられないのが、ただ、辛かった。]
……ッ、 ぅ、そこ、 そこ、……もっと、
[そんな考えを紛らわすように、一瞬掠めたように触れた箇所への刺激を強請るか。 真っ直ぐに、その顔を見つめて。]
(74) kirisame1224 2015/01/02(Fri) 02時頃
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[かつて、誰の腕で抱かれたのか。 それらを覚えていられないのは、これが最後になるように。 これからは、言葉の一つ一つを覚えていられるように。
そういう決心では、この行為は『初めて』となるのではないだろうか。 そんな思いつきを口にしては、甘いと笑われてしまうだろうか。
涙を薄ら滲ませるその頬に、そっと指を添わせる。 唇を、寄せて。]
……ごめん、 愛してる、 ……ありがとう、
[宛てがわれる熱を迎え入れるように、息を深く吐いて。 自ら唇を寄せれば、目を閉じた。]
(*36) kirisame1224 2015/01/02(Fri) 02時頃
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[指先が中を擦りながら、思い出すのは浴場でのこと。 涙を浮かべ嫌だといった彼の声や表情。]
ん、そうじゃの。
[酷くなんて出来やしないのは、男自身が一番よくわかっている。 解す手つきはそこに快楽を見出せるように。 は、と熱い息を吐き出したのは彼も男も同じように。
上がる声は強請るように刺激を求める。 見つめられたなら、ふと顔を綻ばせた。]
ここ、な? ……覚えた。
[焦らすように、その場所をコリコリと擦るのはほんの時折。 指先だけで満足なんてさせはしない。 ちゅ、と耳元にキスを落として。]
(75) anbito 2015/01/02(Fri) 02時半頃
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[もう二度と『忘れてもいい』なんて嘘は吐かない。 自分が傷付くのも、彼が傷付くのも。 そんな永遠は、嫌だから。
はたりと、耐え切れず涙が落ちた。 ただ一度だけ情けない顔を晒したのは 彼がごめんなんて、有難うなんて謂うものだから。]
……阿、呆。
もう…忘れんな。 忘れんく、しちゃるけ。
[頬に添えられた手に手を重ね、指先を絡めたなら。 ぎゅ、と強くその手を握る。 もう二度と離さないと、謂えない代わりに強く。]
(*37) anbito 2015/01/02(Fri) 02時半頃
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ヒュー…、っ
[力を抜くように吐かれた息にあわせて、腰をぐっと進めた。 熱の切っ先は、慣れているだろう『初めて』のそこへ ゆっくりと押し入っていく。
吐き出す吐息は、甘い。 繋いだ手は離さずに、もう片方の手で頭を抱きしめた。]
(*38) anbito 2015/01/02(Fri) 02時半頃
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……何泣いてんだ、ばか、……
[青を滲ませた雫が、頬へと触れた掌へと落ちる。 掌を滑らせるようにその雫を拭えば、身体を寄せて刺青の瞼に口付ける。
その涙に濡れた掌は取られ、指と指が絡みあい。]
ん、……忘れない、……忘れないで、……思い、出していくから、
[過ごした時間の、一つ一つを。 少しずつでいい、思い出していきたい。 その決心を、誓うように、掌を握り返す。
指が快楽を齎していた時間は、本当に僅かだった。 指の代わりに押し入る熱に、く、と喉が反る。 それを捕まえるかのように伸びてきた手に導かれるように、再び顔を寄せて。]
(*39) kirisame1224 2015/01/02(Fri) 03時頃
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……は、ァ、……ぁっ、 あ、 な、ァ、……はい、 った、……?
[震えた声で、問いかける。
背に回したままの片方の腕に、力を込めれば口付ける。 暫くは動かないでいて、と、小さな声での『お願い』を。 そうして、暫しの後に動いていい、と掠れた声で呟いた。]
(*40) kirisame1224 2015/01/02(Fri) 03時頃
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だ、れが …泣いとるか
[落ちた雫は頬を伝い、掌を濡らす。 【4】に寄せられる口付けに、瞼を一度だけ閉じた。 涙を拭う掌に掌を重ねて絡め。]
…ン。 一緒に、思いだそな?
[忘れてしまった時間を、少しずつ。 たくさんの景色を見ながら、一緒に、二人で。 握り返された手に、唇は柔らかな弧を描く。 掴まれているのは掌であり、もっと更に奥。 とくとくと、鳴り響く鼓動。
赤い頭を捕まえて、顔が寄せられたのなら 仰け反りかけた喉に唇を添えて。 愛しさに、何度も薄い皮膚を啄ばんだ。]
(*41) anbito 2015/01/02(Fri) 03時半頃
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…、ッ …ん……全部。 わしら…繋がっとる …よ?
[は、っと熱い息が洩れる。 まるで包み込まれるような下肢の熱。 小さな『お願い』も、まるで煽るようにしかならず 繋がる中でひくりと動いてしまうのは、仕方がないことだろう。 それでも掠れた声が許可を出すまで腰は動かさなかった。]
……動く、ぞ。
[一呼吸、熱の篭もる囁きを落とせば もっとと強請られた場所を擦り上げるように ゆさゆさと腰を揺らし始める。]
(*42) anbito 2015/01/02(Fri) 03時半頃
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[繋いだ指先から抜けそうになる力を、必死に留める。 反らせた首元へと唇が降る度、その指先は幽かに跳ねた。
全てを納めたと、その声に数回に分けて息を吐き出す。 意図的に動いていない、そうはわかっていても内側の動きに身体は震える。 時折、きゅうと裡を締め付ければ、あ、と短く声を漏らした。]
……ん、……動いて、 ……動いて、いいから、
[滅茶苦茶に、とも、好きにしろ、とも口にしなかった。 口にせずとも、きっと応えてくれるだろうからと。 揺する動きに、応えるように腰を動かして。]
……は、 ……あ、っ、あッ、あ、 ぅ、ッ んっ、 ……っは、 くあとろ、……クアトロっ、
[的確に擦り上げていく動きに、高く跳ね上がる声。 触れられずとも、自らの熱は先走りを零して。 両の足をその腰へと絡めれば、もっと深くを求めるように、全身でその身体を抱きしめる。]
(*43) kirisame1224 2015/01/02(Fri) 03時半頃
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[絡んだ指先を軽く擦る。 口付けに跳ねる指先に、きゅっと力を入れて絡めて。
零れる吐息も、裡を締め付ける動きも 短く零れ落ちる声も昂ぶりをただ促すだけで。 動くのを我慢しろだなんて、酷な『お願い』をするものだ。]
阿呆、んな……煽ん…な──、っ
[壊してしまうつもりはない、けれど止められそうもない。 淫らに動く腰使いに煽られて、次第に息は荒くなる。 打ち付けたい、突き上げたい衝動。 抑える気など更々となくて。]
ひゅ、ぅ…ッ! ……は、っ…、ヒュー…っ
[動けば動くだけ、締め付けられる感覚に中へと滑りを溢していく。 彼の茎からも雫が溢れ出したなら、それも繋がる場所へと伝い 摩擦の痛みを和らげる潤滑剤になろうか。]
(*44) anbito 2015/01/02(Fri) 04時頃
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…ヒュ、ー……っ、く か、わえ……ヒュー、 …ン──
[高い高い声は普段とのギャップで直ぐ傍の耳を擽る。 揺らす腰へと絡む足。 肌が打つ音と水音、彼の嬌声の三重奏に たまらず呼吸を奪うほどに、深く激しい口付けを落とす。
可愛い、愛しい、愛してる、すきだ。
子供が主張するような、幼稚な言葉しか思い浮かべられない。 想いを言葉にする代わりに、彼が悦ぶように 自らの腰を揺らして打ちつけ、熱い息を注ぐ。]
(*45) anbito 2015/01/02(Fri) 04時頃
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[打ち付ける音が、耳に届く。 鼓膜を震わせた音が、頭を痺れさせる。
ただでさえ頭が追い付いていないというのに、その口付けにより酸素の供給が阻まれれば更に、追い詰められることとなるか。 身体に浮いた汗は、背で滲んだ血液と混じりあい、シーツを赤く汚していく。 精の独特の香に混ざる、赤い鉄錆の香り。]
……っ、ぅ、 ん、 んン、っ、
っは、 くあとろ、 ……ッ、……い、きそ、
[そう口にしていながらも、既に何度か達していたのかもしれない。 熱く融けていく思考。 それでも裡の動きを察せば、更にきつく、きつく抱き締めて。]
ッ、 ん、 っぁ、 あ、 ――――……、
[一際大きく身体を跳ねさせれば、咥え込んだ茎ごとを締め付ける。 しゃくり上げるような呼吸を繰り返せば、最も大きな波に耐えるように。 内側へと精が注がれるのに、そろそろと身体の力を抜いた。]
(*46) kirisame1224 2015/01/02(Fri) 04時半頃
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……もう少し、このままで、
[背に回していた掌を頬に添え、小さな声で囁く。 絡めた指からは、既に力は抜けていただろう。
それでも、腰へと絡めた足は解かれない。 呼吸がある程度まで落ち着けば小さく頷き、その腰を解放しただろう。*]
(*47) kirisame1224 2015/01/02(Fri) 04時半頃
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[二人が立てる音が聴覚を犯す。 ぞくぞくと背筋が震えるのは、先が近いからか。
口付けから開放すれば、肌に浮く汗を舌が舐め上げる。 背では血と共にシーツへと吸い込まれて匂いを漂わせる。 本来は不快なものなのかもしれない。 けれどそれは嗅ぎなれた、ヒューの匂い。]
ん、わしも… やっ ば、…
[蜜を溢れさせるそこに手を伸ばせば、何度かぷくりと精を溢した。 それでも終わらせることなく、指先が先端を擦る。 抱きしめる力が強くなれば、同時にぶるりと背が震えたか。]
ひゅ…───ッ !
[締め付ける裡の奥を穿ち、腰が軽い痙攣を示す。 舌足らずな喘ぎが、しゃくり上げる呼吸になり その奥へと放つ飛沫は熱い欲望。 数度に分けて、注ぐ。]
(*48) anbito 2015/01/02(Fri) 05時頃
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……も、少し?
[放ちきって、呼吸を数度。 その間止まっていた腰を、意地悪く旋廻させれば 中に注いだ白濁がこぷりと溢れるだろうか。]
だ、ぁめ。 ヒュー…、ん、もっかい。
[解かれない足に、にぃと口角を上げた。 繋がるままに、力の抜けた体を抱き上げてぐるりと反転させる。 後ろから包み込むように座った状態で、ゆるり、腰を動かして。]
後で、包帯、巻き…なおさん、っ、とじゃの?
[ベッドは余計に軋む。 男はまだ、彼を解放してやるつもりはなさそうだ*]
(*49) anbito 2015/01/02(Fri) 05時頃
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─あの後─
[嫌だと言われるかと思ったが、衣服を今風にという提案は受け入れられてしまった。
東洋人は幼げに見えるところがある上に赤い髪も可愛らしい。]
なんでも、良いんだな…
[にたりと笑って、辛子色のコートに、赤い髪に合わせて暗褐色のセーター、紺色のチノパン、首元に灰茶のチェックのマフラー、靴は茶色。そんな可愛いらしい目のものを選ぶ。]
あはは、かわいい
[笑って見せたら彼はどの様な反応だったか。
自分については、周囲と 見比べても、違和感ないのでそのままにしておいた。丁助が船旅でも良いというので、着替え等は船で買うことにする。]
(76) suikei 2015/01/02(Fri) 05時半頃
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[船旅は何日程だったか。 長い様で短い様で。
その船は大きなホテルがひとつ 海に浮いている様なもので 道中退屈することは一切なかった]
薬を止めたら どれくらいで消えるのかな…
[まだ少しの倦怠感で済んでいるが 感覚でわかるのだろうか。
ちょうど、彼が見たいと言っていた 海についたとき旅が終わればいい]
(77) suikei 2015/01/02(Fri) 06時頃
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ー中庭ー
ニコラスを埋めていた。
[吸血鬼の顔も血と泥で汚れているが、平素のような穏やかな微笑みを浮かべている。]
彼が死なせて欲しいと言ったから。
[そう言って吸血鬼は穴に土を被せていく。ハワードに持たされたスコップが土を掬って一回、二回とニコラスを埋めて行く。]
子を喪うというのは悲しいものだな。
[そこで、吸血鬼は手を少し止めてライジを真っ直ぐ見つめた。]
(78) mikenek 2015/01/02(Fri) 11時頃
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なんだか紅葉みたいな色合いだねぇ……。
[じぇれみに見繕ってもらった格好を鏡で確認して、袂が無いのが落ち着かないのでぽけっとに手を突っ込む。]
か、かわいい?まともな格好なんだろうね此れ?
[変な格好させてるなら容赦しないよとぎりと彼を睨み付ける。]
この格好でお前さんの隣を歩いて大丈夫なのかい?
(79) mikeru 2015/01/02(Fri) 12時頃
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さあ、どれくらいだろうねえ? 主様ったら、細かい事は何にも教えてくれないんだから。
[もうちょっと過保護に一から十まで説明してくれたっていいのに。 船縁から景色を楽しみながらそんな会話を交わす。]
ねぇ、じぇれみ、次はばーとやらに行こう。 主様はわいんばっかりだったけど、色々教えてくれるんだろう?
[なんて、船にある施設の一つに彼を誘う。 酒に弱いあっしがその後どうなったかはまた別の話。*]
(80) mikeru 2015/01/02(Fri) 12時頃
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うん、かわいいよ にあってる
[そのうち、自分の好みも出てくるだろう。 着せ替えも今のうちかと、思いながら
そして、船旅が始まったら]
着替えは自分で選ぶと良い
[そう言って彼を買い物に引っ張っていく]
(81) suikei 2015/01/02(Fri) 13時頃
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バーに? そうだね、良い提案だ
スーツも買うと良い [彼がどの様な服を選ぶのかを ニヤニヤとしながら見守り。]
(82) suikei 2015/01/02(Fri) 13時頃
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に、似合ってる!?そうかい!?
[似合っているなら仕方あるまいと、かわいいと言われたことは流すことにしてこの服を大事にすることにした。
船の上で着替えは自分で選びなさいと言われた。困った、何を着ていいか分かるわけない。取り敢えず買ってもらったのと似たようなのを選べばいいかと考えていると、耳に入る「すぅつ」の一単語。]
すぅつ、ってなんだいそれ?
[教えて貰って、はわぁどさんが着ていたような物だと大体理解した。
其れはすかぁとと言って婦人の着るものだからやめなさい(着物みたいで過ごしやすそうなのに奇妙なことだと思う)とか注意されたり色々しつつも、着替えとすぅつとをなんとか買い終えた。
彼に買ってもらったせぇたぁのふんわりと暖かいのが気に入ったので、其れに似た生地の白に近い灰色のじゃけっと?こぉと?を選んだ。 後は青と白の縦縞模様のしゃつや無地の白いしゃつをいくつかと狐色のずぼんを買った。 買ってもらった分と合わせて着回せば此れで大丈夫だろう。
店員に帽子も勧められたが、被り物は何とも落ち着かないので断った。]
(83) mikeru 2015/01/02(Fri) 13時半頃
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ねえ、この格好でばーに行けばいいのかい?
[最後に黒いすぅつとすらっくなんちゃらを身に纏って彼に見せた。]
(84) mikeru 2015/01/02(Fri) 13時半頃
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[自分で選ぶと良いと言いながら 心配で横で見守りつつ、あまりに妙なものを 選ぶ時には横から口出しをして]
うん、それでいい
[なかなか、覚えが良い 自分の場合は、容姿に頼る生業をしていたのと 現代の衣服は自分が生きていた頃から あまり大きく変わっていない様で苦労はなく
一見年若く見える、彼の尊大な口調に付き従い、 買い物させるのが、なかなか楽しい。]
(85) suikei 2015/01/02(Fri) 14時頃
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[彼が選んだものを眺めた後、 微笑み、その頬に口づけ。]
もう、そのまま着ておくといい
[タグを外して、着ていたものを袋に詰めてもらうと、 そのまま店を後に。手荷物を部屋に置き、バーへと向かう。]
服を買ってあげるというのは 脱がしたいからって、何かで見たな
[彼の様子を見下ろし、笑う]
(86) suikei 2015/01/02(Fri) 14時半頃
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そうだろうそうだろう、 あっしってせんす良いだろう?ふふ。
[言いながらも、じぇれみのが長身に良く合うように衣服を着こなしていて美しいと思う。 そんなことは口に出さないけれどね!
すぅつを見せたら何故か彼に頬に口付けされた。]
なっ、ひ、人前で何してるんだい!
[自分の過去の事は棚に上げて、顔を赤らめて彼を非難する。 クランにいるのはどうせ見知った顔だからいいが、此処には赤の他人しかいないじゃないか。]
脱がしたいから……って、 お前さん夜を徹してあっしの事を 犯し尽くすつもりかい。
[彼について行きながらいかにも「引いてます」といったげんなりとした顔をしてみせる。 其れから彼を追い越す際に耳許でこう囁いた。]
(87) mikeru 2015/01/02(Fri) 15時半頃
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あんまりあっしを人前で 紅く染めるような事を言わないでおくれ。 恥ずかしくって散って仕舞うよ。
[誤魔化すようにくすくすと笑いながら彼の先を行った。]
(*50) mikeru 2015/01/02(Fri) 15時半頃
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?、挨拶みたいなものでしょ 変なの
[慌てる彼を見て、いかにもわかってませんという仕草で、店員に笑いかけ。先を行く彼の後を追う。]
(88) suikei 2015/01/02(Fri) 17時半頃
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[その後、部屋からバーへ行く途中の戯れの答えに、笑ってしまう]
俺はそこまで言ってないよね それが望みなら
あなたを貪らせて
(*51) suikei 2015/01/02(Fri) 17時半頃
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酔わせたら素直になるのかな? 甘い目のがいい? それとも辛いの?
[黒と金を基調とした内装の薄暗い店内、 窓際の席に座り彼に問う。
夜の海と星が見える。]
(89) suikei 2015/01/02(Fri) 17時半頃
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[薄暗い照明の中、先程の「あなたを貪らせて」という言葉が頭の中で繰り返し再生される。 飲む前から顔が赤いのを悟られないように、早くあるこぉるを口にしたかった。]
酔いさえすれば素直になるなんてあっしはそんなに単純でないよ。 ……いや、待て、あっしは何時でも素直だからね!?
[恥ずかしくて彼の前で素直で居られないなんて子供っぽい事を、自分が何時したかしらと首を傾げる。
奇妙な船の中から眺める海は奇妙だと思った。 あまりにも見覚えの無い海だ。
酒の種類を問う声には迷わず甘いのが良いと答える。 さくらんぼが上に乗っかってるようなのがいい。]
(90) mikeru 2015/01/02(Fri) 18時頃
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あの日、酔って俺に跪いて、何してくれた? 期待していいのかな
(*52) suikei 2015/01/02(Fri) 18時頃
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[いうも素直だという彼の耳元に囁いて、少し笑って 店員を呼ぶ]
俺にはジンライム 彼にはココナッツベースとか カルーア系の甘いの適当に
可愛いのがいい
[くすくす笑ってそう伝えると、 ピンク色で、パイナップルとチェリーの飾られた まるでデザートの様な物が届く]
なにそれ あはは
[ストロベリーとココナッツの香りがする とても甘そうだ]
(91) suikei 2015/01/02(Fri) 18時半頃
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[ガタン。
じぇれみからの囁きに動揺し過ぎて危うく椅子から落ちかけた。危ない危ない、煙となって消え失せる前に後頭部を強打して死ぬだなんて喜劇のような悲劇は御免だ。]
か、可愛いのって…… さっきも思ったけれどお前さんの目には あっしはどう写ってるんだい。
[自分は列記とした男だと思うのだが……東欧人の特徴としてじぇれみよりは些か背は低いが、じりやのような薄い身体をしている訳でもなし。
暫くしてふるぅつでふんだんに飾られた酒が来て歓喜した。目を輝かせて匂いを嗅いでいるとじぇれみに笑われてしまった。]
お前さんにはあげないよ?
[彼を上目に軽く睨みつける。 其れから、酒に口を付ける前に]
えーと……乾杯?
[と。何を祝うんだか分からないけれど。]
(92) mikeru 2015/01/02(Fri) 18時半頃
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[甘い酒はまるでじゅぅすのようで、あるこぉるという事を意識せずにグイグイと飲んで仕舞った。]
おかわりが欲しいねえ。
[氷だけの残ったこっぷをカラカラと鳴らして強請る。]
(93) mikeru 2015/01/02(Fri) 20時頃
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ー路地裏の或る日ー
[吸血鬼にとっても永い年月が経ち、街には高い建物が立ち並ぶようになった。
人目は嫌いだ。 人間のいるのが嫌で夜を選んで出歩いてきたのに、最近では人間は闇夜の恐ろしさを忘れてしまった。
人の気配を避けるように建物が壁のように並ぶ路地裏に私は歩みを進めた。
だというのになんてことだろう、歩みを進める先には沢山の人の気配がする。 嘲笑と微かな血の匂い。暴力の匂いだ。 まだ若く力の無かった頃に、人間たちに嬲られた記憶が蘇り顔を顰める。
気が付いたらそちらの方に移動していた。]
(*53) mikenek 2015/01/02(Fri) 21時半頃
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[そこでは一人の金髪の男が大勢の人間に棒を使って苛められていた。 人間たちはその行為に夢中でまだ私には気付いていない。
何処からか唸り声が聞こえた。 狼人間が満月につられて出たのかと思ったら、唸っているのは自分自身だった。
男を嘲り甚振る人間たちの顔が醜悪な悪魔のものに見えてくる。いや、人間だから醜いのだ。
"殺してしまってもいいじゃないか、 こんな奴ら。"
もう何百年振りだろうかというほどの激しい怒りに支配される。瞳どころか思考まで真紅に染まっていくようだ。
足に力を込めると、音も無く跳んだ。 棒を持つ人間の首を爪で一閃。 その隣の人間の腹を。 その隣の隣の人間の胸を。 項を。眼球を。 一閃。一閃。一閃。一閃。]
(*54) mikenek 2015/01/02(Fri) 21時半頃
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[一拍おいて、彼らから紅く美味な芳香を放つ液体が噴き出した。]
はは、ハ、ハハハハハハッ!
[こんなに愉しい気分になるのは初めてだ。 私はぐいと口角を歪めてまだ息のある人間を踏みつけにする。 これくらいじゃあ足りない。苦しんで死ねば良いのだ。
腹の傷をグリグリと踵で捻り潰す。人間は顔を歪めてその痛みの程を露わにした。]
ハハ、は……。
[だがその内妙な気持ちが湧いてきた。 苦しんでいるのを見ても先程のようには面白くない。]
……………死ね。
[もう助かりようのない程傷の広がったその人間の首を裂いた。]
(*55) mikenek 2015/01/02(Fri) 21時半頃
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人間はずるいな……。
[一思いに殺しても一方的に私の心を傷付けていくし、それならと苦しませて殺してもそれはそれで私の心を抉る表情をするのだから。 これからは人間を殺す時には大人しく首だけを裂こうと私は心に決めた。
金髪の男は気絶していたようで、ちょうどその時目を覚ました。]
おや、目が覚めたかい? こんなに人を殺したのだから疲れただろう?
[この寂しさを、悲しさを埋めるものが欲しくて私は彼にそう微笑んだ。*]
(*56) mikenek 2015/01/02(Fri) 21時半頃
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―中庭―
[その言葉を理解するのに暫しの時間を要する。 己が吸血鬼でないと分かった時も、 得ようとした存在が零れ落ちた時も、 味わったことのない衝撃があった]
死なせて欲しい、と……それで、殺したのか。
[此処にいる者が死を望んでも不思議ではない。 事実己も、最早生に執着はなく。 過る金の髪。白い喉にかかる両の手指。 胸奥の渇望を抑えて吸血鬼を見る。 悲しげな顔、幾度となく見たであろう表情を。 偽りのものだろうか、今までの日々と同様に?]
(94) CANNABIS 2015/01/02(Fri) 23時頃
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[気づけば、拳を振り上げ殴りかかっていた。 人間の身である己の力と動きは、 吸血鬼にとって避けるに造作ないことだろうが]
お前にとって悲しみとは何だ! 此処は……俺達は何だったのだ。 死者を侍らすことで埋められるものなのか。
[参休のように、未だ死を望まむ者もいる。 だが、この日々を生と呼ぶのは抵抗があった]
簡単に手放せ、 幾らでも取り替えのきく存在と謂うのなら。
[それは愛ではないと。低く呟く*]
(95) CANNABIS 2015/01/02(Fri) 23時頃
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普通に男に見えているけどね
[仕草が小動物ぽく可愛らしく見える。意地っ張りなところもそう思えているが、口にしたら余計に慌てたり怒ったりしそうなので言葉は濁しておいた]
ほら、そーゆーとこ 味見させてくれないの?
[届いたデザートの様な酒に目を輝かせる様に笑い 乾杯と掲げる杯に合わせて自分も習う]
初めての旅に
(96) suikei 2015/01/02(Fri) 23時半頃
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[そして最後の旅。 一口目を嚥下した彼に口付け 口の端を舐めとる]
あはは、わからなかった [得られたのは甘い香りだけ]
(*57) suikei 2015/01/02(Fri) 23時半頃
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おかわり? そんなペースで大丈夫?
[とは言え、店員を呼ぶと 今度はフルーツベースのカクテルが届く オレンジ色の鮮やかなものだ]
甘いカクテルはレディキラーって いうそうだよ
それはともかくだけど たたなくなると困るね
[相変わらずジュースの様に飲むなら そんな揶揄を言って]
(97) suikei 2015/01/02(Fri) 23時半頃
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ー中庭ー
[ライジの表情に浮かぶ感情はなんだろうと吸血鬼は首を傾げる。
吸血鬼はそのまま、ライジの振り上げた拳を顔にまともに受けた。そうすれば彼の気持ちが分かるのではないかと思って。]
ぐ…っ!
[唇が切れて紅い一筋が伝う。]
怒っているのかライジ……?
[頬の痛みと、声を荒げる彼の様子からそう推測する。彼が何故怒るのかは分からなかったけれど。]
君たちは私の我が子だ。 だから、……
[言葉が継げなくなる。 ニコラスの言った事を思い出した。 家族とは。一緒にいるだけの存在ではないのか。]
(98) mikenek 2015/01/02(Fri) 23時半頃
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愛………?
[吸血鬼はライジの低く呟いた言葉を繰り返した。そんな言葉は初めて聞いたという風に。]
それが、私に足りなかったものなのか?
[ニコラスが"次"に望んだものなのか?]
(99) mikenek 2015/01/02(Fri) 23時半頃
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初めての旅に!
あはは、故郷にいた頃は旅行なんか したことなかったから、 正真正銘の初めての旅だよ!
[杯を交わし、ゴクリと一口目を口に含んだ。]
(100) mikeru 2015/01/02(Fri) 23時半頃
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[その後酒の力を借りるまでもなく耳まで真っ赤になることになる。]
ばっ……!
[罵倒の言葉すら出ずにパクパクと口を開けたり閉めたり。人前で接吻するなんて!
そういう気障ったらしい事を一々するから、あっしがお前さんに夢中になる事になるんじゃないかい!]
(*58) mikeru 2015/01/02(Fri) 23時半頃
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わあ、蜜柑色だぁ。
[次の杯が運ばれてくると歓声をあげる。]
ん?大丈夫だよ、美味しいもの。
[またもやゴクリゴクリと口を付ける。]
れでぃきらぁ?なんだか洒落てるねえ。 んふふ、足腰が立たなくなるまで 酔ったりしないよぉ。
[薄暗い照明の中で見る彼は何だか何時も以上にいい男に見えて、あっしは視線を向けられるだけで照れてしまう。]
あっしがたたなくなっても、 膝の骨を働かせるのはお前さんの役目だろう?
[立てなくなってもじぇれみが部屋まで運んでいってくれるのだろう?という意味で口にする。
数刻後。あっしはその後結局あと6杯カクテルを飲んだのであった。]
(101) mikeru 2015/01/03(Sat) 00時頃
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[少し待てと、そう口にしたのは、達した後の身体では急に動きたくなかったから。 注がれたばかりの精の感覚だけで、頭がどうかしてしまいそうだというのに、そこに更に急な刺激が加わったらと思うと身動きが取れず。 そんな風に身体を落ち着けようと思っていたものだから、急な世界の反転に応じられる筈が、無かった。]
……ッ、あ、 やッ……
[上がる声は、妙に情けなく響いた。 再び始まる抽送に、再び声は甘く漏れだす。 止めろという『命令』は、決して口にはしない。]
……ッ、当たり前、だろ、…… 俺じゃ、巻けねぇんだか、……ら、ッ ぁ、
[視界の端、寝転がっていたシーツが赤く汚れているのが見えた。 抱きかかえられる格好では、結局彼の身体も汚れてしまうだろう。 何よりも、常ならば直ぐに包帯で覆われてしまう古傷の背を、こんな格好で晒すというのがどうしようもない羞恥で。]
(*59) kirisame1224 2015/01/03(Sat) 00時頃
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[開放されたのは夜がどれほど更けてだったか。 眠るためにシーツへと横たわったのは、きっと全ての処置の終わった後。 シーツの汚れもそのままに横になるが、やはり気にはなったか窓だけは開けただろう。
寝台の上、幽かに脇へと寄れば、その隣をぽん、と掌で叩き。]
……手、繋いでて
[眠りに落ちる間際、強請るのはそんなこと。 薬を飲まぬ夜。 いつものような、独特の感覚はない。
どんな夢を見るのか、どんな事を思い出すのか。 それはきっと、眠りに落ちなければわからないこと。
それでも、夢の先に続く明日を、待つように。 その明日が良い物に鳴るようにと、祈るように。
そっと、目を閉じた。*]
(102) kirisame1224 2015/01/03(Sat) 00時頃
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[拳は避けられることのなく、 吸血鬼の口許に紅い筋を残す。 そうだ、彼も、己と同じ血を流すのだ。 拳を受けながらも、不思議そうに己を見つめる貌を見つめ返す]
お前にも、俺にも足らなかった……。
[目の前の男のことは謂えない。 永く傍にいて、触りの良い薄衣の中に包まれたまま、 其れを払いもせずにいたのだ。 愛する者を殺してしまうのではと謂う恐怖と、 人とは違う異質な者であると謂う事実が、 踏み込むことを躊躇わせていた。 だから、吸血鬼を責めることはできない。 偽りの泡沫の日々であっても、ともに過ごした時間は確実にあったのだから]
(103) CANNABIS 2015/01/03(Sat) 00時半頃
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お前を愛せれば、 俺は幸せな男になれただろうに……。
[血の付いた拳を握り締める。 いっそ、この男を殺せてしまえば良かったのかもしれない。 見つめる眸に映る貌。伸ばされた手――あれもまた夢だろうか?]
さよならだ、シュロ。 俺は、お前のいい子にはなれなかったな。
[人ではない生き物に、言葉を尽くして伝わるのだろうか、 だとしても、其れは己の役目ではないのだろうと。 最後に一度口づけて、切れた唇の端を舐めとる]
お前の血で少しは保つのだろ。
[唇を歪めて笑い、吸血鬼の元を去る*]
(104) CANNABIS 2015/01/03(Sat) 00時半頃
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君は私を愛していなかったのか、そうか……。
[ライジの告げた事実を噛み締める。 吸血鬼は何だか寂しさが胸に空いた穴を駆け抜けて行ったような痛みを感じた。
もしかして自分が長年求めていたもの……求めていた事にすらたった今の今まで吸血鬼が気づいていなかったもの、それは彼の言う愛というものだったのではないだろうか。
暗闇の中から窺い見る人間の生活には、 それが溢れているように感じられた。]
さよなら、ライジ。
[彼の口付けを受ける。 人間ならこの行為に温かみ以外のものを見出せるのだろうか。 それを理解できない吸血鬼にはただ彼の背を見送るしか出来なかった。*]
(105) mikenek 2015/01/03(Sat) 00時半頃
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ほらね、かわいい
[驚いた顔で口をぱくぱくしている所 反応がいちいち可愛らしい
甘みを得られなかったのは少し残念にも思う 相変わらずジュースの様に飲み干すのを見て苦笑しながらそう言う。放っておいたら6杯目にさしかかろうとしている]
チョコレートとコーヒーどっちが好き?
[答えを得られたら、 アイスクリームに好きだと言った方の リキュールをかけてもらい 紅茶のホットを一つ頼む]
デザートで締めにしなよ
(106) suikei 2015/01/03(Sat) 01時頃
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まあ、あなたが たたなくても 俺は好きにすればいいのかな?
[そう耳元で囁いて]
(*60) suikei 2015/01/03(Sat) 01時頃
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うーん、ちょこらぁ……
[美味しい美味しいと思って飲んでいたら急に意識が朦朧としてきた。 どうやらいつの間にか許容量を超えてしまったらしいとほんやりとした頭で思う。]
でざぁとだ。ふふ。じぇれみ好き。
[くすくすと笑いながらスプーンを握ってアイスを舐めた。]
美味しいー。
(107) mikeru 2015/01/03(Sat) 01時頃
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うん、好きにして?
[上目遣いに強請った。 ついでにアイスを乗せたばかりの舌でべろりと彼の唇を舐める。]
今なら甘いよ、ふふ。
(*61) mikeru 2015/01/03(Sat) 01時頃
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ほら、素直 [口の端についたクリームを 舌で舐めとり笑い]
だけど、これじゃあ つまんないな
[店員を呼び、チェックを済ませると、酔ってふらつき上機嫌な彼に肩を貸し部屋へと戻る
自室へ着くなり、彼の頬に口付けジャケットを脱がし、タイを緩め、シャツのボタンに手をかける ]
(108) suikei 2015/01/03(Sat) 01時半頃
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おとなしくして 脱がしづらい
[ふにゃふにゃと笑って身をよじる彼にじゃれつきながら、その衣服を一枚ずつ剥いで行く。着替えさせて脱がせる、ラッピングの様だ。
ぐったりとして辛そうにも見えるから 水を一杯手渡して その間に浴室に湯を張り彼の手を引く ]
さあ、酔いを覚ましてもらおうか
[下着だけの彼を浴室へ押し込み、シャワーヘッドを掴むと彼にぬるま湯を頭からかぶせ ]
(109) suikei 2015/01/03(Sat) 01時半頃
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[彼が何事か抗議するなら シャツを濡らすのを厭わず、彼に口付けし、 その口をふさぐ]
たたない相手なんて 俺はやだよ
それでも覚めないなら 口に指突っ込もうか?
[そう口元でささやき、彼に忠告したでしょうと仄めかす]
(*62) suikei 2015/01/03(Sat) 01時半頃
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ふふふ、あははは。やっぱり脱がすー。
[部屋に戻るなりじぇれみの手がすぅつを脱がしにかかるものだから、擽ったくて身を捩る。]
うん。大人しくする。
[彼が親切にも水を渡してくれたのでゴクゴクと飲む。 ああ、暑いよ。
彼が手を引くのにも何の疑問も感じずに付いていく。 バスルームだ。彼がシャワーヘッドを掴んで、それで、]
ぎゃっ
(110) mikeru 2015/01/03(Sat) 08時半頃
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お前さん、いっ………んっ
[抗議しようとした口は彼に塞がれた。]
……………、
[酒の所為ではなく赤面した顔で彼をただ見つめる。 だから囁くのは反則だと言ったじゃあないか。
様々な種類の恥が胸の内で蠢く感じがして、 彼から目を逸らした。]
ご、御免なさい……
[なんだか怒られた気になって謝った。]
(*63) mikeru 2015/01/03(Sat) 08時半頃
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―何処か―
[クランを出て数日が経つ。 薬の摂取を止めたことで、脳内に幾重にもかかった靄は徐々に晴れ。 取り戻していく記憶とともに、あまりにも様変わりした世界に戦慄にも似た驚き]
鉄が……空を飛んでいる。
[貨客船の甲板より頭上横切る機影捉えて。 初め見た時は何の鳥かと近くにいた者らへ問い質したものだ]
慣れぬ。
[現在の世界にも、己の恰好にも。 着物を羽織って出ようとしたが、其れでは拙いと執事に止められ。目立たぬようにと窮屈な三つ揃えを着せられた]
そうだ。ハワードと謂った。
[今頃思い出した名を呟けば、 傍らに居た者が眉を寄せて己を見ている]
(111) CANNABIS 2015/01/03(Sat) 12時頃
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『ごめん、そっちの言葉の方がよっぽど慣れぬだわー』 『何、古語なの、それ?』 『なりきり? イタイと思うよ、はっきりいって』
………………。
[捲し立てる娘の言葉は半分も理解できなかった。 だが、その口振りには己を苛立たせるものがある]
煩い女だ。 では俺に付き纏うこともなかろう。
[何処の生まれとも知らぬ娘は、昨夜街角で逢い、そのまま一夜を過ごした。 己の下で反る喉の脈動に知らず唇舐めたが、 安い作り物の香料が鼻につき、衝動を押し留めることができた] 『こっちも家出とかじゃないんだから、 いわれなくてもそのうち帰るよ』 『それより! 今度はちゃんとゴム付けてよ』
(112) CANNABIS 2015/01/03(Sat) 12時頃
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[生返事をして海を見る。 桟橋から出る時は浮いた油が目に付いたものだが、 眼前の海原は己の知るものと変わりない]
……つまり、変わったのは俺だ。
[雲間から陽が覗く。 身体に変化はないが、見の奥に灼ける感触。 さて此れは、いつ頃より生じたものだろう。
遥か昔に差し出された手。 その手を握り返した時。己の魂はその時に死んだ。 しかし、その時には無かった感覚に。 己の手のひらを凝視する。 この皮の下はあの時とは別のものと成り果てている]
本当に、あやつのことは謂えぬ。
[唇の端を上げれば不審な目を向けられる。 見返す眸に紅光の輝き放つのを知る]
(113) CANNABIS 2015/01/03(Sat) 12時頃
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俺は寂しがりではないがな。
[シュロとは違う。 どうせ死した身ならば、もう少し漂ってみるのも面白い。 そして、孤独な吸血鬼が得られなかったものを手に入れよう]
港へ着いたら、手始めに、市場へ行こう。 いや、違う呼び方だったか? 何でもよい。 ――まずは魚を焼かねばならない。
[新たな吸血の徒の眸は、先の陸へ向けられる**]
(114) CANNABIS 2015/01/03(Sat) 12時頃
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[男は優秀な犬ではない。 命令以外の『待て』など聞くはずもないのは、わかりそうなものだろうに。 それも達したばかりで敏感だとわかっているから尚更 更なる悦びを与えるため、更に自分を刻み付けるため。 快楽と愛しさで繋がる場所を深めていく。]
っく、 はぁ、ひ ゅう…!
[甘く、どこか情けなく上がる嬌声に応えるよう囁く。 何度も耳元に落とすのは彼の名前。 打ち付けに声が揺れても、何度も囁いて。]
そ、…じゃの? ────おまじ、ない。
[擦れる皮膚が胸を、腹を、かるい赤に染めていく。 痛々しい傷だと、何度見ても思う。 耳朶からうなじ、肩、そして背中にキスを降らせる。 傷のある場所にそっと触れて、呟くおまじない。]
(*64) anbito 2015/01/03(Sat) 14時頃
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[傷のことなど気にせず、深く繋がる未来を求めて。 包帯など巻かなくてもよくなる、未来を願って。
後ろから抱き締めた体を、下から何度も突き上げる。 貫くに等しい行為は、ベッドに組み敷くよりも奥まで熱を捩じ込むだろう。 軋む音も水音も、一度目よりも激しく。
やがて二度目の飛沫を上げたなら、きゅうとその体を抱き締めて 奥へと数度に分けられた精を放った。]
(*65) anbito 2015/01/03(Sat) 14時頃
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|
[その後、何度行為を繰り返したか。 月も高く、夜もとっぷりと更けた頃。 背の傷口は消毒を済ませて、綺麗に包帯を巻いた。 シーツも換えようかと思ったが、そもそも換えがなく諦めた。
赤髪がベッドに横たわり、少しの間を作る。 細い目を少し開けて驚いてから、ふっと唇を、頬を緩めた。]
……おう。
[促されるままに手を繋ぐ。 そして隣へと横たわり、疲れているであろう体をそっと抱いた。
薬はお互い、飲んでいない。 また『怖い夢』を見るかもしれない。 そうならないように、見てもすぐ隣に自分がいられるように。 一緒にいると、子供をあやすような手つきがとんとんと撫でていく。]
(115) anbito 2015/01/03(Sat) 14時頃
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風邪、ひくなよ?
[目を閉じる彼にそんな一言を。 窓が開いてるんだからな、と付け加えて。]
……───おやすみ。
[閉じた瞼にそっと口付ける。 これも、『怖い夢』を見ないように。
夢でもあえますように。
そんな、おまじない*]
(*66) anbito 2015/01/03(Sat) 14時頃
|
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そんな顔しないで 怒ったりしてないよ
俺の我が儘なんだから
[酔いが少しは覚めたのか、 ふわふわと浮ついたとこの無くなった彼の頬に口付け]
頭洗ってあげようか?
[にこりと笑って シャワーでぬるい湯を彼に注ぎながらそう問う]
(*67) suikei 2015/01/03(Sat) 19時半頃
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|
あ、また頬に接吻した!
[別に今は人前でないからいいのだが。 繰り返されるうちに彼の頬への接吻が好きになってきた。]
怒ってないならいいけど…… 頭洗う?しないのかい?
[未だ酔いの心地よさが残っていて、彼の笑顔をぼんやりと見つめる。
あーあ、彼のしゃつがびしょびしょになってしまっている。脱げばいいのに。 なんとなく彼の濡れたしゃつをきゅうと掴んでみた。]
(*68) mikeru 2015/01/03(Sat) 19時半頃
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甘やかしたいだけ それとも、したいの?
[先ほどまでの性急さは棚に上げて にこりと笑いながら、そんな事を言う。
濡れたシャツを握りしめた彼の指を一瞥 再び頬に口付けし、口元へ
ちゅ、ちゅと湯に濡れたそれを啄ばみ]
じゃあ、脱がせて
(*69) suikei 2015/01/03(Sat) 20時半頃
|
|
[傷が塞がったとしても、傷跡は消えない。 それを良きことと捉えるか、悪いことと捉えるか、それは考え方の問題だろう。
このクランで過ごした時間、自分はこの傷と共にあった。 もしこの傷が癒えたとしても、傷跡としてこの時間は身体に残り続ける。
そう思えば、残る傷跡もきっと、厭わしいものではなくなる筈。 なにより、最も傍にいてくれるという彼が、この無残な背を見ても嫌悪を抱かないというのならば。]
……あッ、……あっ、はァ、 ……ん、ッ ッ……、 ……血、不味いだろ、……
[それは“吸血鬼”にかける言葉ではなかったのかもしれない。 薄い皮膚に触れた唇に、大きく身体は跳ねる。 深く、深くを抉り、貫く熱に、次第に呼吸すら覚束なくなる。 突かれる度に達しているのでは、などと錯覚するほどに。
内に放たれた精の感触にも、そのまま体重をその身体に預けていたか。 繋がりから抜ける感触にすら、軽く達しそうになっている事が悟られなければいい。]
(*70) kirisame1224 2015/01/03(Sat) 20時半頃
|
|
[先程迄の乱れが嘘のように、包帯はきちりと巻かれ、シャツの釦は留められる。 全ての処置を終えた掌は、今、自らの手の中に。 そうして自らの身体をその腕の中に収めてしまえば、背を穏やかなリズムで叩く。
疲れきった身体には、心地良い感触。]
まだ、寝るの、怖いんだ。
……けど、……明日、ちゃんと話そうな。 怒られても、……反対されても、……
[そんな事を口にしながら、重くなった瞼は閉じられる。 窓からは風が吹き込んで。
けれど、決して寒くはない。]
(116) kirisame1224 2015/01/03(Sat) 20時半頃
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[閉じた瞳、触れた唇。
応える声はなかったけれど、口元は穏やかに笑んで。*]
(*71) kirisame1224 2015/01/03(Sat) 20時半頃
|
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−翌朝 自室−
[目がさめて、目を開いて、違和感を覚えた。 それは寝台にもう一人いるのだという、そういうわかりやすい事ではなくて。 夢の内容を覚えている、そういった内の事でも無くて。]
……クアトロ、おい、
[隣の者は起きていただろうか、身体を起こせばその肩を揺する。 彼は、この違和に気付いただろうか。 手早く寝間着を着替えれば、寝台から降りて部屋を出た。
朝食のベルの時間は遠い。 けれど、それ以上に、この違和は何だろう。 決して壁の薄い建物ではない。 けれど、確かに伝わる人の“気配”というものがあった。
あった、筈なのだ。
自然、早足となった足取りは、真っ直ぐに主の部屋へと向かう。]
(117) kirisame1224 2015/01/03(Sat) 20時半頃
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→ 主の部屋 −
……主、……さま、
[扉を開き、第一声。 その姿があろうとも無かろうとも、そんな言葉と共に部屋へと入っただろう。
目的である主の姿があれば、ある程度の距離は、保ったまま。]
……クランの様子が、何か、おかしい、……です、よね。 俺が気付いてて、主が気付いてないなんて、……無い、ですよね。
……何か、あったんですか、
[さて、その吸血鬼は何処までを口にしたか。]
(118) kirisame1224 2015/01/03(Sat) 20時半頃
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したいよ……
[上目遣いに見つめる彼の笑顔は眩しくて心の臓がどきりと脈打つ。 目を細めて彼の接吻に甘んじていると信じられない言葉が耳に届く。]
ぬ、脱が……っ!?
[本気で言っているのだろうかこのあんぽんたんは。 探るようにじいと瞳を覗き込んでみるが、彼の笑みは変わらない。]
え、ええい、脱がせりゃいいんだろ脱がせりゃ!
[やけくそ気味に彼のしゃつの釦を解いていく。 上から下へと一つずつ。 その間俯いて手元に集中し、じぇれみのことは見上げないようにする。 彼のにやにやとした笑みを目にしようものなら恥ずかしくって続けられなくなってしまうから。
ずぼんを寛げる段になってぴたりと手が止まる。 あの晩もこうしたなと思い出すと同時に羞恥の思いが噴き出してきたからだ。]
(*72) mikeru 2015/01/03(Sat) 21時頃
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ね、ねえ、こんなところだとびしょ濡れになってしまうよ。 移動しよう?
[続ける代わりに甘えたような声を出してベッドへの移動を提案。]
(*73) mikeru 2015/01/03(Sat) 21時頃
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ー自室ー
[朝。吸血鬼はライジを見送った後泥のように眠り、今ちょうど部屋に備え付けのシャワーで昨晩の血と土の汚れとを落としたところだった。 つまりバスタオル一枚でヒューの前に姿を現した。]
おや、ヒュー。 ライジから何も聞かなかったのか?
[部屋はハワードが掃除したのでもう血の汚れはないが、いつも床に敷いていたカーペットが消えていた。]
何と言うかな、家出だ。
[ぎゅうと長い髪が吸った水分をタオルで拭きながら説明する。]
みんな、私の元から去っていってしまった。 君たちもか?
[吸血鬼の表情に変化はないが、辛い報告があるなら早くしてくれとばかりにヒューの話を促す。]
(119) mikenek 2015/01/03(Sat) 21時半頃
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上手だね
[くすくす笑う。 恥ずかしげにシャツのボタンを外す彼の邪魔をしようと、口付けを深くしていく。ついばむ様だったそれは舌で唇を割り、彼の口内を嬲るものに。
湯の飛沫ですでにスラックスもシャツも濡れていて、彼の作業は捗らない。
そのもどかしさが楽しくて、すでに下着だけになった彼の首筋に口付け、胸元を指先で弄る。]
すでにびしょ濡れだけどね
(*74) suikei 2015/01/03(Sat) 22時頃
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[彼の、今は「現代風」の下着に指先をひっかけ、少しだけずり下ろす。腰骨を指先で撫で。]
ここでいいよ
[そう言いながら彼の下着を引き下ろし、足を持ち上げそれを引き抜く。シャワーの湯を壁に当てて温めたあと。]
壁に手をついてよ だめ?
[そう笑いながら彼にいう]
(*75) suikei 2015/01/03(Sat) 22時頃
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んっ…
[しゃつの釦を外すのに上手も下手もあるかという抗議の言葉は咥内を貪られ、音にならない。 口付けだけであっという間に身体が熱くなり反応してしまう。]
まっ、邪魔しないでおくれよ。
[胸元を弄る彼の手をやんわりとだが押し止めようとしていたのでは、彼を脱がす作業は進むはずもない。]
あっ、ちょ、此処で? そんなの駄目……
[と彼に言おうと思って彼を見上げたが。]
じゃない……。
[彼の笑顔を目に入れるなり、口が気づいたら勝手に言葉を紡いでいた。身体が勝手に壁に手をついていた。 そして「早く」と誘うように振り返る。]
(*76) mikeru 2015/01/03(Sat) 22時半頃
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─翌朝・ヒューの部屋─
ん、……ぁ?
[激しくも愛おしい時を過ごしてからの、朝。 思い返しても、愛しさに体が疼きそうになるのを抑え。 幾らかまだだるい体が揺り起こされる。 おはようのキスを──なんて甘い空気ではない。 何かの異変を察知しているらしい彼を見てから 漸く、この館の異変に気がつく。]
……ヒュー。
[彼はどんな表情だったか。 とにかく安心させようと名前を呼んで、頭を撫でた。
橙のシャツに腕を通すと、彼の直ぐ傍を歩く。 やかましい場所だった覚えはないが 人の足音が、気配が、薄い。 足早になる彼の歩調を追うように、男の足音が廊下へ響いていた。]
(120) anbito 2015/01/03(Sat) 23時頃
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[男が辿り着いたそこには、珍しい姿の主があり。 その姿は、この施設で長男に当たる男を思い出させるか。
異変に気付いているという、ヒュー。 その長男からなにも聞かなかったのかと謂う主。
──家出、の言葉。]
嫌われたもんじゃのぉ。 ま、みんな割かし思春期なん違うか?
[タオルに水分を吸わせている様子を眺め。 男はヒューの言葉を待つように、促すように 黙ってその手をそっと握った。
夜に、手を繋いだように。]
(121) anbito 2015/01/03(Sat) 23時頃
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かわいい
[彼のすべらかな背を撫で、肩に口付け。腕を前に回すと腹を滑らせ、下肢へと触れる。
これから何をされるか彼もわかっているのだろう、ゆるく立ち上がりかけたそれに手をそえ、ゆっくりと上下に 扱く。
もうっぽうの指は背後から、尻たぶを割り、窄みにぐにぐにと触れ。その刺激で彼の体がピクリと震えるのがわかる。]
やらしい、格好
[自分が希望しておいてそんなことを言う うっそりと笑って、備え付けのボディソープを手に垂らし、慣らすために指を割り込ませていく。
男のものを知っているそこは、あまり苦もなくつぷりと指を飲み込んでいく。ぬるぬるとした指先をゆっくりと前後に動かせば、彼の声も逼迫していく様に思えた。]
(*77) suikei 2015/01/03(Sat) 23時頃
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ん、……
[カチャカチャと、片手で、ベルトを外しスラックスの前をくつろげて。]
わかる?
[壁に手をついている彼に、すでにかたみを帯びたそれを彼に押し付け、耳元で囁く]
(*78) suikei 2015/01/03(Sat) 23時頃
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そうか、知らないのか。
[ヒューの傍らのクアトロの様子から二人は知らないのだなと吸血鬼は見当を付ける。
それはそれで困った。 昨日のニコラスの言葉を思い出す。 いっそのことライジから聞いてくれていれば、彼らに真実を話してしまうか否か悩まなくて済んだものを。
吸血鬼の髪は長く、髪が乾くまでにはまだ時間がかかる。]
(122) mikenek 2015/01/03(Sat) 23時頃
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─【4】─
[男がボリスと謂う名を捨てさせられ 四番目の道具となったのは、どれ程前の話だろう。 贋作だけを描き続け、偽りの愛を持って人を殺めたあの日。
放って置かれたなら死んでいたことだろう。 腹部の傷は思うより深かった。]
(嗚呼、俺は死ぬんだな。)
[これといって、未練などなかった。 生きているのか死んでいるのかわからないような生。 贋作の絵を描き、贋作の愛を描き。 そのまま死んだところで、悔いも何もなかった。
血を垂れ流しながら、ふらふらと外を目指した。 死ぬのなら、死ぬ前に、空を見たくて。]
(*79) anbito 2015/01/03(Sat) 23時半頃
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[眼前に広がるのは、星の散りばめられた夜。 たった今、起こったことなど何も知らず煌く星は、腕を伸ばしても掴めない。 世界でいかに己がちっぽけな存在であるか、そんなことを突きつけられたような気がして。]
……、死ぬなら。 死ぬ前に、『愛され』たかった、な。
青空が、見たかった…、のぉ。
『描き』た 、 か …ッ
[青空なんて何枚も描いたはずなのに。 自分が描いた偽物のことなんて、何も思い出せない。 格好がつかないからと無理やりに変えられた、元の口調に戻っていく。 贋作ではなく、本物(オリジナル)を描きたかった。 ───絵も、愛も。]
(*80) anbito 2015/01/03(Sat) 23時半頃
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[星に伸ばした手が、誰かに取られた頃には 男は意識を手放していた。
───それは【4】つめの道具が死ぬはずだった夜の話**]
(*81) anbito 2015/01/03(Sat) 23時半頃
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[男は緩やかに、過去のことを思い出していた。 ここへ来たのは、他の者たちよりは日が浅い。
死ぬはずだった【4】の手を取り助けた、目の前の男へ。 青空と同じ色の瞳を向けたまま。]
……ヒュー。
[そっと、見つけた愛しさの名を紡ぐ。 決意を語るのなら、きっと今だ。
きゅ、っと手を繋いで*]
(123) anbito 2015/01/03(Sat) 23時半頃
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[吸血鬼の部屋にいた主の姿に、面食らったのは事実だ。否定はすまい。 けれど、その事を指摘するよりも先に、触れるべきことがあるだろう。 ライジに聞いたかという問いかけに、首を横に振って。]
……何も。 何も、聞いてない。 家出って、……どういうことですか……。
[問えば、この施設から出て行った者達の真意が、そして隠されてきた真実が、断片でも聞けただろうか。 視線を彷徨わせる主の部屋、床にカーペットが欠けている事に気付けば、それすらも常とは違うという要素に変わるか。 長く、長く、不変の時を送っていた、この施設で。
促す言葉に、肯定も否定もしなかった。 言葉を選び、傍らにクアトロがいればそちらに視線を向けて。 それから、口を開く。]
……薬を抜いた夜。本当に珍しく、夢を見たんです。 昨晩も、……はっきりと、夢を見た。 貴方が、俺を助けてくれた夜の夢。
[赤い、月夜の夢。]
(124) kirisame1224 2015/01/03(Sat) 23時半頃
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……俺が、今迄夢を見なかったのは。 ここでの記憶が、長く保たないのは。
体の傷が、いつまで経っても癒えないのは。
……貴方の、せいなんですよね?
[一つ一つを確かめるように、問いを重ねる。 肯定が得られれば、少しだけ悩んだ後、静かに頭を下げただろう。
痛みを拒絶したのも。 かつての過去を拒絶したのも。
紛れも無い、自分だったのだから。]
……ありがとうございました。
[その言葉は、真っ直ぐに。]
(125) kirisame1224 2015/01/03(Sat) 23時半頃
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……っ、
[彼の手が前と後ろとを弄り始める。 顔を前に向けてぎゅうと目を瞑った。 彼の愛撫に敏感に身体が反応して震えるのが、 彼に伝わるのが恥ずかしくて堪らないのだ。
浅い呼吸を嬌声として吐き出す。]
お前さんがそうさせた癖に。
[やらしいのはじぇれみの方だものとの意を言外に込める。
彼の指が押し割って行く其処からじんじんと熱を帯びるようで、甘い蜜のような声が喉からまろびでる。]
ぁっ、ん……
[彼がずぼんを寛げる音が浴室に響けば、今日は特別急いているなと笑みが漏れる。 その微笑みも快楽への期待で艶を帯びたものとなる。]
(*82) mikeru 2015/01/03(Sat) 23時半頃
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わかる、から一々聞かないでおくれ……
[彼の其れが充てがわれれば、先を求めて止まない窄みが収縮を繰り返してしまう。 軈て望みの物が其処を穿ち──]
───あぁッ!
[顎を逸らして天井に向けて素直な鳴き声を一つ漏らす。 いや、一つでは済まされなくなるのだ。 其れを思うと自らの腰は勝手に揺らめき始める。 早く貫いてと。]
(*83) mikeru 2015/01/03(Sat) 23時半頃
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貴方が助けてくればければ、俺は、あそこで死んでた、から。 ……ここに、連れてきてくれて、本当にありがとうございました。
[そこまで告げれば、頭を上げる。 赤い瞳は逸らさずに、真っ直ぐに、その顔を見つめる。]
……もう、大丈夫です。
傷が痛くても、昔の事が厭でも、もう、大丈夫。 ……乗り越えられる、から、……
[そこまで伝えてから、少しだけ考える。 言葉を探して、探して。 そうして、唇を開いて。]
……『旅行』に、行きたいんです。
[それは、どんな本にあった言葉だろうか。 貧しい日々では、決して叶う事はない行動。 けれど、生きながらえた今では、きっと視野に入るであろう、行動。]
(126) kirisame1224 2015/01/03(Sat) 23時半頃
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俺が、あの場所にいては行けなかった場所に行って。 俺が、生きていなくてはできなかったことをたくさんして。
たくさんを見て、知って、……覚えておきたいんです。
[そこまでを告げれば、握っていた掌をそっと握り返す。]
それで、クアトロに絵を習って、見てきたものを絵にして……主さまにも、見てもらいたい。
……反対されるだろうって、思ったけど。 でも、何も言わずに出て行くのは、俺が嫌だ。
[“旦那様”から逃げ出した時。 逃げ出す足をどこか緩ませたのは、やはり残してきたあの場所への気掛かりがあったからだろう。 自分と同じような立場の者は、逃げ出した二人だけではなかったから。]
……お願いします。
[再び、深く頭を下げる。]
(127) kirisame1224 2015/01/03(Sat) 23時半頃
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チョウスケとジェレミーと、ライジに………… ニコラスが出て行った。
[ニコラスの名を出す時には躊躇いがちに。 家出とはどういうことかという問いに、 ただいなくなってしまった者たちの名を並べる。
彼の見た夢。真相を突く問い。 吸血鬼はそれに確りと頷く。]
ああ、そうだ。私のしたことだ。 私の喜びのためにな。
[吸血鬼の辞書には罪という概念はなかったが。 吸血鬼が今したことは自分のした罪を認めるという行為に似たものだった。
吸血鬼の肯定を呑み込んだヒューが何の結論だろうか、礼を言うのを吸血鬼は瞬いて静かに見つめる。 彼が何故礼をしたのか理解していないから、また理解しようとしているからだった。]
(128) mikenek 2015/01/04(Sun) 00時頃
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[もう大丈夫、乗り越えられる。 その言葉に吸血鬼の胸の内によく分からない感情が満ちる。 それは子の成長を喜ぶ親のような感情であったが、何百年と我が子とクランの彼らを呼んでおきながら今初めて感じたのだ。]
『旅行』に? では、私の元に帰ってきてくれるのか? いずれ?
[クランから出て行くというのに、また戻ってくるというのか。信じられない思いで彼らを見つめる。 二人は頷きを返してくれただろうか。
頭を下げるヒューを見て、吸血鬼は机の引き出しを開けた。そこから瓶を取り出す。 紅い錠剤が入っているのだ。]
それなら、帰ってくる場所を忘れられても敵わない。 これなら記憶が朧げになることはないから。
[吸血鬼は引き出しから次々と瓶を取り出す。 どうやらそこに何本も保管してあったようだ。]
(129) mikenek 2015/01/04(Sun) 00時頃
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やる。
[それらをずいと二人に差し出す。]
(130) mikenek 2015/01/04(Sun) 00時頃
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[赤い瞳が頭を下げている間も、男は頭を下げなかった。 青い瞳は隣から視線を感じればそちらへと向けて 視線が外れれば、主を見つめていた。
家出ではなく、『旅行』という言葉に そんな空気でもないのに、ふと頬が緩んだ。
ヒューの言葉が決意を伝えるまで黙ったまま。 そして深く頭を下げられてから漸く。]
……わしからも、頼む。
こいつの傍に居りたい。 居らせてくれ、頼む。
[ゆっくりと頭を下げた。 それ以外に言葉は出さない。 短い橙色の髪が、はらりと流れた。]
(131) anbito 2015/01/04(Sun) 00時頃
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[彼が壁に手をついてうつむき、耐える様にしている様子は腰にくる。前のものを愛撫しながら、戯れに胸の尖りを撫で、それらの刺激でいちいち震える彼の体が愛おしい。]
うん、そう おれがしたいだけ
[次第にもどかしくて、張り付いたシャツを脱ぎさり、傍に投げ。 湯でしっとり濡れた彼の体が心地よくて、その背に擦り寄り、頚椎に口付け甘噛みして。
彼は無防備に急所を晒し愛撫を許す]
今なら楽に殺せそうだね…
(*84) suikei 2015/01/04(Sun) 00時頃
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[体を密着させたまま、片手で己の下着を少し下げ、自身のものを取り出し、彼の濡れたそこへぬるぬるとすりよせ、すぼみに引っかかった様な感触がしたときに、彼が期待の声を上げた。
それに少し笑って。]
かわいい…
あはは、俺も、それしか言えてない… ん、入れるね
[湯とボディソープでぬるんだそこに、自身をあてがい、ゆるゆると腰を進めれば、少しの抵抗はあるがゆっくりと飲み込まれていく。]
(*85) suikei 2015/01/04(Sun) 00時頃
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……勝手に何処へでも行け。
[ヒューに合わせて頭を下げるクアトロの言葉に、そっと横を向いて吐き捨てる。
何故だろう、彼らがいずれは帰ってきてくれることを内心喜んでいるということを悟られるのがもの凄く癪だ。 これが恥という概念かと、過去に参休だったかチョウスケだったかが説明してくれたような語句を思い出す。
そういえばそろそろ髪も乾いたしいいかと、椅子の背に掛けておいた衣服をゆっくりと纏い始めた。]
(132) mikenek 2015/01/04(Sun) 00時頃
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楽に殺せ……? じぇれみはれでぃきらぁなのかい?
[確かに自分は彼に射殺されたようなものだと妙に納得する。 彼の体温が背に触れるのがただ心地よくて、力を抜いて身を委ねている。甘噛みされる度に「んっ」と軽く甘い息を吐く。]
あぁ……はいってくる…
[彼のものが裡を進む感覚が襲い来、焦りとも感嘆ともつかない声が漏れ出る。 捕食されても文句の言えない無防備な格好で彼にただ身を委ねるのは、背徳のようなえも言われぬ快感を齎した。]
ねえ、あっしの好い所を早く……
[どうせなら乱暴に貪ってくれてもいいのだよと、声で誘う。]
(*86) mikeru 2015/01/04(Sun) 00時半頃
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[述べられる四人の名、自分と同じ地で、長い時を過ごした者達。 その中に、懇意にしてくれたチョウスケの名があったことに、僅か眉を寄せる。 告げずにこの場を離れた理由が、あったのだろうか。 きっと彼らには、もう二度と会えないだろう。 確信にも近い、そんな予感がした。
全てを認めた吸血鬼が、自らの願いを聞き入れるか。 返事を待つ間、じっと共に頭を下げたクアトロの手を握っていたが。]
……え? あ、……はい、
主さまにも、……俺の、俺達の見てきたものを、知ってもらいたい、です。 ……主さまがいなければ、俺は死んでいたわけですから。
[その『旅行』は、かつて血を啜った友のため。 命を繋いでくれた主のため。 そして、共に歩むと言ってくれたクアトロのために。
そのために、向かいたいと思ったから。]
(133) kirisame1224 2015/01/04(Sun) 01時頃
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[そうして取り出される赤い錠剤は、外見上は常と変わらぬ用に見えた。 けれど、記憶が朧気にならない、ということから、やはり記憶の誤魔化しは意図的に行われたものだと察するか。 差し出された瓶を、複雑な表情で受け取りながら、それでも確かに胸に抱くようにして。]
……ありがとうございました。
[そして、かつては告げられなかった言葉を。]
いってきます
[服を纏う背中に、確かに告げた。*]
(134) kirisame1224 2015/01/04(Sun) 01時頃
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[暖かくぬるんだそこの肉を割り、腰を進める。根元まで埋め込めたとき息ついた]
良いとこ? 素直だね ふふ、じゃあ、声で教えてよ
[本当は、教えられなくても覚えている。 彼が声を上げる場所、そこを穿つ。 壁に手をつく彼を、背後から犯す様は本当に獣にでもなった気分だ。
腰を抱え、彼の前のものに手を這わせて。腰の動きとともに刺激を与え。
次第に高まっていく彼の声に 自分の制御も危うくなっていく]
(*87) suikei 2015/01/04(Sun) 01時頃
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[彼を慮る余裕が失われ ただ自身の快楽を追う
うつむき、腰を揺する
湯を張った浴槽の熱気と自身の熱で 額が汗ばみ、雫が彼の背にポタリと落ちる ]
もすこし…、
[乱暴にしても良い。 彼がそういったのは聞こえたのかどうか 優しくしたいと思いながら 自身の欲を追う
彼の前を上下に扱き 彼も何も考えられなくなれば良い
そうして、張り詰めたそれを 達するとこまで導き──。*]
(*88) suikei 2015/01/04(Sun) 01時頃
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……いってらっしゃい。
[背を向けながら、吸血鬼は言葉を返した。
吸血鬼がこれから識るのは、 帰りを待つ淋しさと待つ人がいる喜び。*]
(135) mikenek 2015/01/04(Sun) 01時頃
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[ちゃぷちゃぷ。
彼の身をシャワーで一度清めたあと、 その後、目的の髪を洗わせてと強請り
湯を張った浴槽のなかで彼を後ろから抱え込み二人で浸かる。湯のなかで肌の触れが心地良い]
ふふ、幸せって こんな感じかな…
[バーで飲んだ酒がすこし残っていてぼんやりして眠たい。温かな湯の中でこのまま眠ってしまいたい気分だ]
(136) suikei 2015/01/04(Sun) 01時頃
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― 中庭 ―
[土を掘り返した跡がどうも目につくものだから、あれは何かと辺りに問う。そうして、ニコラスが死を望んだということを聞いた]
[隠し事をしてまで共にあるのが家族なのかと、そう主に問うていったという]
……
[――生まれてこの方世界は狭く、箱庭にしか暮らした事がない。主に同じ質問をされたとて何も答える事は出来ない]
[次々と死や外を望むクランの居住者、ニコラスの問う家族の定義に、言いようのない不安が湧く――知らず袖を握っていた]
(137) vdspuren 2015/01/04(Sun) 01時頃
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─冬の海─
[彼の国の冬の海はモノクロだと思った。 灰色の空に灰色の海。
海風で流される髪を指で押さえると 彼も同じ仕草をしていて少し笑えた。]
寒い…!
[どうだと聞かれてそれだけ答えたあと 彼を引き寄せ、 自分のコートの中に包み込む]
来世なんてないよ ここで全部終わり
(138) suikei 2015/01/04(Sun) 01時頃
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……主、御願いがあります。
[主はどの様な表情をしていただろうか。吾子が何人も手を離れたばかりの主には酷ではないかと思っていたが、それでも尚切り出した。今主に伝えられるのはこれだけであったから]
参休が薬を摂る習慣すら忘れてしまったなら、そのままにしておいて下さい。 ――それが参休の死期です。
[脳裏を過ぎるのはライジの言葉――訪れた死期を無視してまで生命を繋いでも仕様がないと、朧気に思う]
[“磨り減り砕け散るまで箱庭にいた所で、それが何になるというのか” そう背後から囁きかける影が己の内にあるけれど、返す言葉は未だ持たない]
(139) vdspuren 2015/01/04(Sun) 01時頃
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飽きたやだって言っても、 ずっと一緒ってこと 俺は執念深いからね…
(140) suikei 2015/01/04(Sun) 01時頃
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[その日以来、日記を残す事にした]
[かつて忌んでいた、記憶を留める為の日記ではない。実際本棚の一角を占める程に頁が増えても然程読み返しはしなかった]
[抱いた疑問を、得た答えを、己の変遷を、手に取れる形で残しておけば――例え何処へも行き着けないまま消え去ってしまっても、過ぎた時間が無為でなかったと言える様な気がして]*
(141) vdspuren 2015/01/04(Sun) 01時頃
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[また、口説くってことは、離れてた時があったってことになるでしょうと文句を言って。
来世なんていらない、どうせ自分に認知できない世界だ。なら今が幸せならいい。
はらはらと雪が降ってきて 視界が白く染まっていく
手の中の温かなものだけが 確かな存在で、 ただそれをぎゅっと抱きしめ
──残ったのは 渡航の記録と手荷物だけ。*]
(142) suikei 2015/01/04(Sun) 01時頃
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|
ふは。 勝手に、じゃと。 残念ながら『勝手に』は行けんのよね。
[吐き捨てられた主の言葉に、喉奥を鳴らす。 その言葉がどういった意味合いで吐き出されたのかはわからない。 が、冷たく当たられようと仕方のないことだと思っている。 助けてもらった吸血鬼相手に、男はいつでも反抗的でいたのだから。
出て行ったらしい面々。 彼らも反抗期だったのだろうか、理由は知らなくとも 永遠に続くこの場所から、外に出たのなら なにか変化が、いいものを齎してくれればと微か思う。
不変などこの世にはなく 永遠の中に、きっと幸せなんてない。]
(143) anbito 2015/01/04(Sun) 01時頃
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[差し出された薬には、一度眉を顰めて見せた。 それは単純なもので。]
また薬かぁー…飲み忘れそうなのぉ。
[そんな冗談を、不変から変化した床に落としたか。 胸に薬の瓶を抱くヒューを見ながら 彼が主へと落とす言葉に耳を傾ける。
感謝と、旅立ちの挨拶。
わしゃわしゃとその赤い頭を撫でて 男も一つ二つ、言葉を溢した。]
(144) anbito 2015/01/04(Sun) 01時頃
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助けてもらったこと、感謝してる。 死んでたら、出逢うことも出来なかった。
サンキュ。
……じゃ、『いつか』。
[ヒューよりも先に主へと背を向けて。 歩き出す前に、手を伸ばす。
旅立つならやることが残っている。
まずは汚したシーツでも、二人で洗いに行こうか**]
(145) anbito 2015/01/04(Sun) 01時頃
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|
え、声で……?
[戸惑いの言葉を発するなり、其処が穿たれた。 望み誘った好いところが。]
あ、あぁ……ッ、ぃ
[甘い高い声と共に裡がきゅうと締まる。 これでは例え口を塞いでいたって其処があっしに快楽を齎す場所だと判ったことだろう。 前の自分の雄の部分と秘所とを同時に嬲られて、頭の中はあっという間に悦楽に舌舐めずりし其れを味わう事しか考えられなくなる。]
あっ、も、すごっ…いぃッ!
[締まり無く開いた口から涎が垂れ汗と混じる。 奥を突かれる度にただただ感じたままを其の儘に示す喘ぎが漏れ出るが、最早それを恥ずかしいと感じる余裕すらない。
彼の欲望の侭に揺すられているかのような激しい律動に、意識が絶頂の高みへと昇っていくのが分かる。]
(*89) mikeru 2015/01/04(Sun) 01時頃
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いく……ッ、
[やや掠れた声と共に白く濁った熱を放ち達した。*]
(*90) mikeru 2015/01/04(Sun) 01時頃
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[如何してそんなにあっしの髪を洗いたいのだか。 それでも彼の齎す蜂蜜のように甘い優しさに寄りかかり、彼のしたいようにさせる。]
幸せだよ。此れがね。
[くすりくすりと笑いながら、 湯と彼の腕の中で幸せな眠りについた。]
(146) mikeru 2015/01/04(Sun) 01時半頃
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ー冬がくれた景色ー
[どうせなら雪ではなく 雨が降ってくれればいいのにと思った。 彼のコートの中で少し泣きそう。]
ずっと一緒って……馬鹿。
[刹那だけど永遠の幸せ。彼が約束してくれた。]
何回繰り返してもお前さんと一緒になるのなら、 今此処で消えるのがいい。ね。
[目の前が白に染まる前に目を閉じた。 世界に残ったのは彼の温もりだけ。*]
(147) mikeru 2015/01/04(Sun) 01時半頃
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愛してるよ。**
(148) mikeru 2015/01/04(Sun) 01時半頃
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ダメでしょ 寝ちゃ ほんと、あなたときたら…
[自分より先に寝てしまった彼を風呂から引き上げ。うとうとしながらも、指示には従うから、バスローブを着せ水気を払い。髪をタオルで優しく拭いてやる。
自分の身づくろいも同時に済ませ、髪が乾いたなら、パジャマに着替えさせ、ベッドに寝かしつけ。]
(149) suikei 2015/01/04(Sun) 01時半頃
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おやすみ 捨ててくれても良かったのに
[忘れてまた違う人と恋をすれば良かったのに。 自分と死ぬと言ってくれた人 自分は言いたくても言えなかった言葉。
己の虚無を埋めてくれた人]
最後まで、一緒に
[眠る彼にそう呟いて。 きっと彼には聞こえていない**]
(150) suikei 2015/01/04(Sun) 01時半頃
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ー中庭ー
……そうか。
[参休の言葉を聞いて、彼もまた緩やかな死に向かって行くつもりなのだと吸血鬼は感じた。 彼に残された時間には限りがある。今ならそれが分かる。 そうして、吸血鬼は己のすべきことを考えた。]
参休。私には家族というものが分からない。 教えてくれとは言わない。
ただ、私と一緒に探してくれないか。 君の残った時間で。
[そう言って、あの日あの時或る日のように手を差し伸ばす。 彼と再び家族になるために。
いや、初めて家族になるために。*]
(151) mikenek 2015/01/04(Sun) 02時頃
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─旅立ちの瞬間─
準備、終わった? 忘れもんないか?
[過保護に訊いてしまうのはこれから先も変わらないだろう。 ゆっくりと手を差し出して、重ねてくれるのを待ちながら その指先が触れたなら、そっと絡めて離さない。
どんな旅をしようか。 まずはじめに、二人で青空が見られたらいい。]
んだら…───行こかのぉ。
[この先、何が起きても愛しいこの手を 繋いで**]
(*91) anbito 2015/01/04(Sun) 04時半頃
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