254 東京村U
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視点:
人
狼
墓
少
霊
全
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ヤヘイが無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、ジリヤ、リー、みょんこ、トレイル、キルロイ、ゴロウ、イルマ、デメテル、ヒナコ、ドリベルの10名。
|
[泊まるところ。あとで会おう。 人と話せたのに安心して、ついつい話し込んでしまったが、なんだか言葉の端を気にしだすと、とたんハラハラしてきた。 もし会うとしても、だれか安心できる知り合いとが良いかもしれない。 その上――]
えっ
[名前を呼ばれて、顔が強張る。]
な、なんで、知って、あっ 母からきいてた?
(0) 2016/09/29(Thu) 00時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/09/29(Thu) 00時半頃
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/09/29(Thu) 00時半頃
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[家にいた父親を名乗る男に、突然みおんと呼ばれたことがまざまざと蘇って、鳥肌がたつ。 そこで、自分のスマホに通知がきた。 従兄の『るいくん』から安否を確かめるようなメッセージ。]
あの、さっきいってた、知り合い! 連絡きたから!
一回きります、ね。ありがとうございました!
[声が強張る。一方的にまくしたてて、思わず電話を切ってしまった。果たしてそれで良かったのだろうか。]
(1) 2016/09/29(Thu) 00時半頃
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―新宿駅南口>>1:193>>1:196―
そういう事もあるらしいな。 ま、こっちは今のところ恨まれるような覚えはないんだが… 越してきてからこっち、前より数が増えてるような気がするんだよなあ……
まあ、そうだな。あまり困るような事があれば連絡はさせてもらう。大家の婆さんを通してになるかもしれねーが。
[東蓮寺にはそう言って、上野に戻るため駅へと姿を消した。]
(2) 2016/09/29(Thu) 00時半頃
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その子がもし、入間澪音なら。 自分、彼女のクラスメートです。李沢一二三って言えばわかります。
[何か彼女が事件に巻き込まれているような気がして。電話をしている青年に捲し立てるように声をかけた。]
(3) 2016/09/29(Thu) 00時半頃
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― 夕方:新宿新南口周辺 ―
えっ、いや、今たまたま一緒に居る少年がキミの名前を……。
えっ、えっ、知り合いなの?
[すでに通話が切れているスマートフォンと少年を交互に見やった]
(4) 2016/09/29(Thu) 00時半頃
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……あ、ごめん。 通話切られた。
[スマートフォンからは、ピープ音が漏れている。 少年の勢いに負けて、なんだかよくわからないが謝ってしまった]
……聞こえてたみたいだけど、まあなんか色々あったみたいで。
[通話画面から地図アプリに切り替える。 目的地まではもう少しである]
(5) 2016/09/29(Thu) 01時頃
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あ、いや、こちらこそすいません。
[考えてみれば、いきなり名前を言い当てられたらびっくりするにきまっていた。 直感で動いたとは云え、完全に判断ミスである。]
(6) 2016/09/29(Thu) 01時頃
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本当に、ありがとうございました。 なんだか邪魔しちゃったみたいで……
[そうこうしている間に、目的地に着いたようだ。 青年に一二三はお辞儀をする。]
(7) 2016/09/29(Thu) 01時頃
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―新宿駅新南口―
ヤヘイという人を探していまーす! なにかご存知な方はいらっしゃいますかー?
ここに居た、ヤヘイという人を探しています! どこかで彼を見た方はいらっしゃいますかー?
[ギターをかき鳴らしながら、できるだけ大きな声で周辺に声をかける。もう時間がなかった。せめて、彼の安否だけでも確かめたかった。
行きかう人々は、みな怪訝な顔つきで眉をひそめ、ジリヤの脇を通り過ぎて行くばかりだ]
(8) 2016/09/29(Thu) 01時頃
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そうだね。奇妙な事は、すぐそばに…… それこそ足元にでも、転がっているものなのかもしれない。 一寸先は闇、なんて。言ったものでさ。
うん、 またね。
[用事を終えて彼女が去っていく、 その様に青年がかけたのは、今生としない別れだった。 それは単純に会話が楽しかったという気持ちを込め、そうして、オカルトの話から、偶然を信じてみたいような気になっていたというのも、あったのかもしれない。 それから、青年は背に背を向けかけて]
[ふと、過る。浮かぶ。 オカルト、好きなんだ? そう言った刹那の彼女の顔が。 話しながら見据えていた顔、何処かかそけき気配、 オカルト、……そんな会話をいつかした気がする。遥か昔。
――見た瞬間、何処かで会ったように思った、]
(9) 2016/09/29(Thu) 01時頃
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[母のスマホを持ったまま、今度は自分のスマホを操作する。
東蓮寺 琉衣。 入間家も、あまり親戚づきあいの盛んな家ではない。 ずっと前に会ったきりの従兄だった。 喧嘩ばかりの両親への不満は特盛りだが、この東蓮寺 琉衣という従兄といとこ同士になれたことだけは、心から感謝している。
再会して、大人になった従兄への第一印象は、満点といえる。 物腰も柔らかいしなんか爽やかだし顔はキレイだし睫毛は長いし足も長いし…… そんな理由で、東京で再会してから、どうしてもとラインを交換しようと強請ったのだ。自慢の従兄である。 心細いときに、こんなに頼もしい存在は他にない。]
(10) 2016/09/29(Thu) 01時頃
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うん、びっくりしたよ。
[声にあまり生気がこもっていない。 通話の後半、何やら怪しまれていた様子だったのがショックだったようだ]
さて、目的地についたけど……。 少年とは同郷でもあるし、何か縁のようなものを感じるな。 何かあったら、ここに連絡でもしてみて。
[目的地に辿り着いた頃には気を取り戻したようで、丁寧なお辞儀をする少年に別れ際、名刺を渡した。 作ってみたは良いけれど、渡す機会がほとんど無かった物だ。 『ホラー作家 木露 流衣』そんな肩書と共に、連絡先とツイッターのアドレスが記されている]
(11) 2016/09/29(Thu) 01時頃
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[入間はすぐに返信した。>>1:288
「怪我は平気」 「パパには連絡がつかなくてママの携帯は家におちてた」 「家に居た変な人、アタシの名前しってて」 「アタシのパパとママだとか言ってる」 「全然しらないひと」
何から伝えていいのかわからず、とにかく早く断片的にでもと急いで伝えた。こうして文字にしてみると、家は今どんな風になっているんだろうと想像してしまう。 不安だ。それに気持ち悪くて吐き気がしてくる。]
(12) 2016/09/29(Thu) 01時頃
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…… みよちゃん?
[咄嗟に振り向き、発した声は、店主に何事かと見られる程度には、やたらと大きな声になってしまって。だが、もう背が遠く消えかけて見えた、彼女には、聞こえたかも、知れず]
……、
[何にしろ、彼女は、戻ってきはしなかっただろうし。 青年は、それを走り追いは、しなかった]
(13) 2016/09/29(Thu) 01時頃
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[ワンルームの部屋がいくつも並んで、そこには私のお小遣いではとても借りられないような家賃が並んでいる。 ……うん、東京の部屋は高い。
間取りをみていた視線を空へと移す。狭い視界には橙色のしみ出した青が写っていた]
と、行かなきゃ。
[お腹が減っていたことを思い出して、不動産の前から離れて歩き出す。 うん、独り暮らしをするときはうちみたいな部屋を探そう、なんて思って]
(14) 2016/09/29(Thu) 01時頃
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PPP イルマは、メモを貼った。
2016/09/29(Thu) 01時頃
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あ、わかりました。もし、入間に会ったら、心配してたって伝えといてください。
[名刺を丁寧に財布の中にしまうと。木露に別れを告げ、面接のビルへと向かう。]
(15) 2016/09/29(Thu) 01時頃
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ホラー作家、木露流衣かぁ。 帰ったら調べてみるかな。
[ホラーやらオカルトは、『姉』の一件から好きではないけれど。 あの人がどんな作品を書くのかは、興味があった。 一二三はビルの階段を上がっていく。]
(16) 2016/09/29(Thu) 01時半頃
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ああ、伝えておくよ。 李沢君。
[少年とお互いに挨拶をして別れる。 その後は、来た道を引き返し始めた]
(17) 2016/09/29(Thu) 01時半頃
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― 新宿新南口 ―
[ギターの音に足を止める。 先ほどダンボールの看板を置いていた少女が声を張り上げている。 それだけ必死なのだろう。 ヤヘイの身内か近しい人物か。 興味本位で調査を始めた自分が声をかけるのは*躊躇われた*]
(18) 2016/09/29(Thu) 01時半頃
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─ 新宿、鉱石店前 ─
[外に出ると、まだ日差しは高かった。それまでさえぎられていた陽光に目を細める。]
……
[つと、背後から声が聞こえて、明るさの中で眼鏡をかけた女は一度立ち止まると、ゆっくりとふりかえった>>13。]
(19) 2016/09/29(Thu) 02時頃
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[その場からは戻ってくることはなく、 遠巻きにしたまま唇が動いた。
「 」
行きかう人の雑踏に紛れながら、 三文字分、口を動かすと、 にっこり と目を細めて女は笑った。 あるいは、どこかよく知る相手に親し気に笑いかけるように。]
(20) 2016/09/29(Thu) 02時頃
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[それだけで、中肉中背の特徴のない淡い服を着た女は、雑踏のうちに紛れて見えなくなってしまった。 明暗の差と、遠さからそれは読み取りにくく ただ、もしも読み取れたなら、 それはこう言っているように見えただろう。]
(21) 2016/09/29(Thu) 02時頃
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「 * はずれ * 」
(22) 2016/09/29(Thu) 02時頃
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― 夕方:株式会社 黒い鳥 新宿オフィス編集部 ―
『出目ァ。お前、今日は泊まらねェで帰れよ。』
[横柄な態度の編集者が、出目照子を睨み、怒鳴るように言いつける。 本社時代から辣腕を奮った尊敬すべき先輩だが、彼は不機嫌を他所に放出せずには居られない性分だ。]
え?
あっ……そっか。 そうですよね……。
[普段は帰れなどと口が裂けても言うような男ではない。 しかし明日はビルの点検日。早朝から、そもそもこの場に立ち入れないのだ。]
(23) 2016/09/29(Thu) 02時頃
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[つまり、家に帰らなければならないという意味だ。 そしてそれは出目照子にとって、少々都合が悪かった。
出目は少し考えて、重い足取りで喫煙所へと足を運んだ。 この会社でサボリは許されないが、喫煙者が喫煙のために席を外すことにお咎めはない。 そんな会社だから、出目はとうとう今年、25年間一度も吸わずにいた煙草の味を覚えてしまったのだ。
喫煙所に立ち入ると、河馬のような面構えの男が視界に入る。 営業部長だ。本社にいた頃から、女性関連で常に不穏な噂が付きまとう男。 彼は出目を『気に入って』いるものだから、事あるごとに手垢をつける機会を伺っている。 先ほど淹れたたっぷりのコーヒーで満ちた腹を揺らしながら、出目を見ると下卑た笑みを浮かべた。]
『デメちゃん。どうしたの?俺に会いたくなっちゃった?』
(24) 2016/09/29(Thu) 02時頃
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[その問いかけに、出目ははにかんで見せる。]
そうなんですぅ。ちょっと……寂しくなっちゃって。
[来るとわかっていた問いかけに、用意していた言葉を読み上げるだけ。この男を嫌悪する一方で、御しやすさを感じているのも事実。件の企画を通す際も、この男は後ろ盾として大変有用に動いてくれた。 少し迷ってから……次の『台本』を読み上げる。]
あの……部長。 今日……部長の家に……
[ここで俯き、もじもじと言いよどむ仕草で5秒溜め。]
…………お泊まりさせてもらえませんか?
(25) 2016/09/29(Thu) 02時頃
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― 夕方:新宿新南口 ―
……はぁっ ……はぁっ ……ふぅ ……はぁっ
[肩で息をしながら、ペットボトルに残った水を呷る。秋の夕暮れだというのに、額も背中も汗だくだった。顎にたれた雫を手の甲で拭う。
あれから西口にも足を運び、東口を経由して、南口へ戻り、そして再びこの新南口へ。その結果得たものは、侮蔑の視線と嘲りの声だけだった。
血が滲んだ指先に、もうわずかな感覚も残ってはいない]
……わかってた。 こんなこと、意味ないなんて、 最初から……わかってたよ。
(26) 2016/09/29(Thu) 02時半頃
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[沈み始めた陽の光が、まばらに浮かんだ灰色の雲を青と赤のグラデーションに染めはじめる。それはなんだか、ひどく不吉なものに、ジリヤの目には映った。
自分の影が、ながくながく伸びて、駅を行きかう群衆の影と混ざりあう。どこかでカラスが鳴く声が聞こえた]
ただ、最後に……なにか、やってあげたかったんだ。
あんたのために……。
[空を見上げて呟いた声は、誰の耳にはいることもなく喧騒にかき消される。星のひとつでも見えれば気持ちも少しは晴れただろうか。東京の濁った空に、わずかな光も見出すことができなかった]
(27) 2016/09/29(Thu) 02時半頃
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(バイバイ…… ヤヘイ)
(28) 2016/09/29(Thu) 02時半頃
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[それは、ちょうどTシャツの裾をまくりあげて、顔を乱暴に拭いた直後だった。前方に向けた視線が、こちらを見つめる男の姿(>>2:18)をとらえた]
……あの、なにか?
[男に対して、力ない笑みを浮かべた。物見遊山でもなんでもいい。ただ最後にもう一度だけ、このみすぼらしいジリヤとして、誰かと話がしたかった**]
(29) 2016/09/29(Thu) 02時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/09/29(Thu) 02時半頃
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[昼日中の日差しの中、スマートフォンを取り出す。 指が画面をとんとんと平面をタップする。 ◆調査結果 と、デジタルの無機質な文字が画面に並んだ。]
/*
からすさんからすさんそっと赤相談ありに甘えての相談なのですが、ヤヘイくんの処遇って、何か想定があったりするでしょうか 天声で死んでいるなり行方不明ですなり状況落としてあげたほうがよかったりするかなと思って迷っての現在地ですが…!
(*0) 2016/09/29(Thu) 03時頃
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[声をかけた彼女の足が止まる。 振り返る。 半ば逆光たる光景の中で、ただ、彼女が笑うのは見えた。 そして唇が何かを紡ぐ、
その音を考え続け、そして予測出来たのは、 少しく後、 大通りの傍らの歩道を進む、半ばの事だった]
…… はずれ 、
(30) 2016/09/29(Thu) 03時半頃
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[珍しく何も買う事なく、鉱石店を後にして。近くのファミレスに適当に入り、適当にランチを頼み、紅茶の香りをふかしながら、青年は、ぼんやりと思考を巡らせていた。 みよちゃん。確か、みよ子、その女子には確かに覚えがあって、その女子は確かにあの姿と面影が重なるもので、 もしそれが正しいのなら、何処かしら、変わったのだ、とは思う。十数年の空白の間に、何かが。けれども変わったというのなら、己とて、当時を知る者ならバンドマンの今など予想出来ない筈だ。 カルトじみていると噂される活動。 それに現在関わる彼女が、かつてその両親が、 カルトに関わりその故に彼女が煙たがられていた、 そうした事実をふいに思い出せば、 もやもやとしたような、微妙な沈みも覚えたが]
……
[何より浮かぶのは、 去り際の彼女の、意味、だった]
(31) 2016/09/29(Thu) 03時半頃
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― 新宿・サザンクロス口付近 ―
[そんな事を考えていれば、気付くと大分長居してしまっていた。吸殻は十本を数える手前だ。青年は店を出て、 なんとなく、すぐ帰る気にもならず。そぞろにうろついている内に、空は暮れ始めていた]
…… ?
[いよいよ帰ろうか、あるいは呑みでもするか、と思ったところだった。場所はサザンクロス口のすぐ近く、横断歩道を挟んだ歩道の端。ぴぴぴぴ、ぴぴぴぴ、「信号」に設定してある着信音が鳴るのに、立ち止まり、iPhoneを取り出し、 画面を見て、瞬いた]
(32) 2016/09/29(Thu) 03時半頃
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彼方
後で通知 メッセージ
拒否 応答
(33) 2016/09/29(Thu) 03時半頃
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― 夜:新宿駅前付近 ―
[とぼとぼ、一人、外を歩く。 隙間なくステッカーが貼られたキャリートランクを引きずりながら。
結果は……敗北だった。 男は浮かれた素振りで、嬉々として受け入れる姿勢を見せたものの…… 男に用事があったために、宿場は確保できなかった。
さては惚れたか、部長の俺に取り入る気か、などとズレた事を言ってくる。 明日なら空いてるよ、などとズレた事を言ってくる。 今日が、今が大事なのに。
どちらにせよ、服を取りに帰らなければならない。 その場しのぎでネットカフェばかりを使っていたが、そろそろ、色々と限界だ。]
……帰りたくないなあ。
[疲れを見せる顔色にもかかわらず、目的地を見失い、ふらふらと彷徨う。 幼く見えるその風貌も相まって、傍目には家出少女のように見えるだろうか。それでも構わない。誰かに声をかけられるのを望んでいたのかもしれない。**]
(34) 2016/09/29(Thu) 03時半頃
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…… 彼方?
[ぽつり、口から言葉が漏れる。惑い、躊躇っている内に、その着信はぷつりと途絶えた。 平常に戻った画面を見つめ、考える。今のは、何だったのだろうか、と。最初に浮かんだのは、メンバーの悪戯の可能性だった。呑みの最中にでも誰かが電話帳をいじり、こんな妙な名前にして、驚かせにきたのではないか。 だが、そうして確認した電話帳には、彼方の文字はなく]
……、
[履歴を見る。彼方、と、確かにある記録。 十秒、二十秒、それを見つめていてから、 青年は緩慢に指先をその番号に乗せた。 発信中… 表示される文字。手にしたそれを耳元に寄せ]
(35) 2016/09/29(Thu) 04時頃
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[電話は、すぐに通じた]
[聞こえたのは、ざわめき。 ラッシュ時のホームを思わせるような。 老若男女混じり合う声、環境音めく、]
(36) 2016/09/29(Thu) 04時頃
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‥苦輪苦輪苦輪苦輪苦輪苦輪苦輪苦輪苦輪苦輪 苦輪苦輪苦輪苦輪苦輪苦輪苦輪苦輪苦輪苦輪 苦輪苦輪苦輪苦輪苦輪苦輪苦輪苦輪苦輪苦輪苦輪苦輪苦輪苦輪苦輪
(37) 2016/09/29(Thu) 04時頃
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、 ……!
[反射的に、iPhoneを取り落としそうになった。 ほとんど同時に、ぷつりと通話が切れる。 聞こえた、繰り返す声は、経めいて、無感情に低く]
……、……
[画面を見つめたまま、佇む。 ややあって再び表示した履歴からは、彼方の文字が消えていた。まるで、今の全てが白昼夢であったかのように]
(奇妙なことって、意外と、 そばにあるのかもしれないわ)
[そんな彼女の声が思い出されて、 暫く耳殻から離れないで*いた]
(38) 2016/09/29(Thu) 04時半頃
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/* お疲れ様だ。 いや、描写は落とした方がいいんだろうが、特別に想定はしてないな。 行方不明とするのが一番すっきりとするような気はする。
(*1) 2016/09/29(Thu) 08時頃
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|
あ、ええと、ヤヘイ……? そのヤヘイって、あのヤヘイかな?知らない街がどうこうって言ってた。
[躊躇っていた間に、相手から声(>>29)をかけられた。 用意していなかった言葉がしどろもどという形で、吐き出される]
あっ、ヤヘイの行方を知っているわけじゃないんだ。 俺も調べ始めたばかりだからさ。
[ヤヘイの名前を出したことで変な期待を持たせてはいけない。 慌てて補足として付け加えた]
(39) 2016/09/29(Thu) 09時頃
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[相手の口からヤヘイの名前がでたことで、浮かべていた笑みに明るさが増した]
うん、そう。 借家の天井から来た、あの変なやつ。
[両手で綱を手繰る仕草をしてみせる]
え、あなたも?
あ、あの······なら、ちょっと話しない? じゃなくて······お話し、しませんか? あいつのこと、すこしは知ってるから······ なにか、お手伝いできるかも。**
(40) 2016/09/29(Thu) 10時頃
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─ 新宿不動産 ─
[従妹からの反応は、それから間もなくだった。
入間 澪音。 随分昔に会ったきりの年下の従妹だ。 久しぶりに再会した従妹は、いかにも都会の女子高生然としていて、妹がいるわけでもない青年は、彼女に最初はどう接したらいいものか内心戸惑った覚えがある。
明るく、ころころと良く変わる表情。 彼女の両親の仲はあまり良いものではないらしく、それは甥の耳にすら聞こえてはいたものだが、そんな中でも捻くれた風のない従妹だった。 こんな悪趣味な悪戯を仕掛けてくる風は記憶には、ない。>>12]
………?
[だが。画面に視線を落とす東蓮寺の眉は寄る。 知らない人が家にいる?パパとママだとか言っている?どういうことだ…?]
(41) 2016/09/29(Thu) 10時頃
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「無事でよかった」 「知らない人が、おじさんとおばさんだと名乗っているの?」 「もうじき仕事が終わるから少し待って。どこかで会おう」
「今どこにいる?」
[文字からはさっぱり分からない。 ひとまず顔を見て話せばどうにかなるかも知れないし、彼女が不安がるなら、あまり気は進まないが自分が一緒に彼女の家に行ってみればいいことだろう。 そう結論して、短い文章をLINEに打ち込む。 幸い、じきに業務も終わる時間だ。]
(42) 2016/09/29(Thu) 10時半頃
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「うん。。全然しらないひとがパパとかママとか名乗ってる」 「何度も言うしキモくてこわい」 「今新宿 まだ改札のなか」 「どのへんに行ったらいい?」
[従兄に返信。あぁ、やっぱり頼りになる!]
(43) 2016/09/29(Thu) 10時半頃
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|
「分かった。じゃあ、あまり動かないでいていいよ」 「どこか喫茶店かレストランで待ってて」 「俺も仕事を片付けて、すぐそこに行くから」 「ついたら店の名前教えて」
[やっぱり分からない。 が、文面から伝わってくるのは異常さと真剣さだ。 ならば落ち着かせた方がいいだろう。
デスク周りを片付けて、端末をシャットダウン。 残業する気を微塵も見せずに、東蓮寺は席を立った。]
(44) 2016/09/29(Thu) 10時半頃
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|
[ヤヘイの名前を出したことで、少女の表情に明るさが宿る。 はやり、親しい間柄なのだろう。 暫く、ヤヘイについて語り合った。 といっても、自分から切り出せる話は無く、少女が語るヤヘイの話を殆ど聞いているだけだったが]
(45) 2016/09/29(Thu) 11時頃
|
|
[話に一区切りがついたタイミングで、ダンボールの看板に目を落とす]
こっちで何か進展があったら、その番号に掛ければいいかな? こっちは……何かあったら、ここに。不都合がなければ、連絡をくれると嬉しいかな。
[差し出したのは先程、一二三に渡したもの(>>11)と同じ名刺。 肩書、名前、連絡先とツイッターアドレスが書かれている]
(46) 2016/09/29(Thu) 11時頃
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[あまり動くなといわれたから、入間は乗ってきた中央総武線のホームから去り、JRの西口改札を出た。 従兄の職場の位置はわからないが、とりあえず駅前にあるクロワッサンのマークの喫茶店を選んで、場所を連絡して従兄の到着を待った。]
(47) 2016/09/29(Thu) 11時半頃
|
PPP イルマは、メモを貼った。
2016/09/29(Thu) 11時半頃
|
[ホットミルクティーだけ注文して、飲み物をもって空いてた席に腰かける。座った途端に、緊張と混乱と走ったせいもあってか、どっと疲れを感じた。 それでも待つ間も何かしていないと落ち着かないので、先ほどキルロイ先生に言われた「会社か印刷所か書店」を参考に、まずは母の勤務する出版社に電話をかけることにする。 榛彬堂白明社。母の携帯のアドレス帳からそれらしき登録名を探して、そこへ電話をかけた。少しして、女のひとが電話に出た。]
あ、あの すみません、 入間祥子が今日会社にきてるか知りたくて
[静かに考えるような間があった。居心地が悪い感じがして、なんとはなしに椅子の上で座りなおした。 少々お待ちください、と言われて暫し待つ。]
(48) 2016/09/29(Thu) 12時頃
|
|
[少しして今度は男のひとが電話に出た。]
すみません、入間祥子は今日会社にきてますか? あの、娘なんですけど…… 家のほうで心配ごとがあって……
[意外な相手からの電話のせいか、電話先の相手は、はぁ、と気のなさそうな相槌を打っている。母より年上かもしれない。]
今日、母、会社にきてますか?
[電話のむこうで、「え?」と聞き返される。]
(49) 2016/09/29(Thu) 12時半頃
|
|
[電話のむこうの男が「今日は家のはず」と言った。 背中にまた悪寒がやってきて、つばを飲み込む。]
そ、そうですか。 じゃあいいです。
[怖くなってきて、電話をすぐに切ってしまった。]
…………。
[父にもまた電話をかけてみる。 まだつながらない……]
(50) 2016/09/29(Thu) 12時半頃
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[社から出ると、入り口に一人の少女が佇んでいた>>1:278 客…というには、まだ若すぎる。
間取りを見て楽しんでいたのだろうか。 時折見かけるタイプである。 とはいえ、微かに見覚えがあるような気もして、]
…?
[内心、小さく首を傾げた。 視線が合えば軽い目礼を送って、再び慌ただしく歩き出す。]
(51) 2016/09/29(Thu) 12時半頃
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|
[いつもの経路から少しばかり逸れ、目指したのは西口からすぐのチェーンの喫茶店である。少し曲面を帯びたガラス窓に、大きく店の名前が書かれていた。 ビルに入って階段を2Fに上がれば、ショーケースに可愛らしくパフェや何かのメニューの見本が飾られている。
中に入れば賑わう店内の入口に程近く、座る従妹の姿が見えた。何となくほっと息をついて、ひとまずカウンターを素通りして、そちらへと歩み寄った。]
お待たせ、澪音ちゃん。 久しぶりだね。
(52) 2016/09/29(Thu) 12時半頃
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[どう声掛けしたものかを少し迷って、結局無難に落ち着いた。 思えば、彼女の名前の呼び方も当初随分と迷ったものである。
幼い頃から親しい付き合いであれば良かったのだろう。 けれど生憎、そうした親戚付き合いには恵まれなかった。 従妹とはいえ、もう大きくなった女子高生を呼び捨てにするのは躊躇われ、軽く迷った挙句に”ちゃん”付けで呼ぶようにしてから今日に至る。 おかげさまで、今もってぎこちないことこの上もない。]
大丈夫かい?
[ただ、掛ける声には確かに気遣いの色が乗る。]
(53) 2016/09/29(Thu) 12時半頃
|
|
友達っていうほどじゃないけど······
ここで、酔っ払いに絡まれて、つれてかれそうになったとき······助けたくれたんだ。その気はなかったかもだけど、そいつにしつこく話しかけて、おいはらってくれた。鼻のとこ、包帯あるでしょ?あれ、そのときに殴られて······絆創膏あげたら、とれないようにって、あれずっと巻いてるの。変だよね?
ふさいでるときは、自分の牛丼くれて······お腹一杯だから、あとは全部やるって。ガリしか手つけてないのに。
[噂の奇人に関する思出話。人にとってはなんてこともない出来事を嬉々と語る]
(54) 2016/09/29(Thu) 13時頃
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あ、ごめん······またあたしばっかり。 うん、ありがと。いつでもいいから、なにかわかったら·····
[男性の差し出した名刺(>>46)を受けとった。どこかで見た顔だな、と既視感を覚えながら名刺に目を通すと、はっ とその目を見開いて顔をするだらうあげる]
(55) 2016/09/29(Thu) 13時頃
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― 夕方:新宿西口駅前の喫茶店 ―
[入口のドアが開くたび視線をやる。 久しぶりに会う従兄だが、遠目にもわかる。 知った顔、しかも血縁、さらに父母と面識ありの相手と会えたことで、気がぬけるようなほっとした感覚。 それと同時……]
(あっ!わー!仕事おわりのるいくん〜〜!!かっこいい〜!)
[これはもう入間澪音としての、いやあるいは女子高生としての条件反射の一つだから、どんな状況であってもその感想を一瞬……あくまでほんの一瞬抱いてしまうのは止むを得ないことだ。生理現象のようなものである。]
(56) 2016/09/29(Thu) 13時頃
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[椅子から立ち上がり、身を軽く乗り出すようにして]
るいくん! 来てくれてありがと……あの。
いまもママの会社に電話してみたんだけど 今日は家にいるはずとかいわれて…… もう一回警察とか、電話してみたほうがいいとおもう?
[見知った人が来た事で、つい不安から一気に喋ってしまう。 それにしても……やはり今日もちゃんづけ。 ラインを交換しあったあの日も「澪音ちゃん」と呼ばれた時「も〜〜〜〜〜♡」「ちゃんとかいう〜〜〜〜♡」「呼び捨てでもいいのになーー♡」「でもそんなところが誠実っぽ〜い♡」なんて思ったものだ。」
(57) 2016/09/29(Thu) 13時頃
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[男性の差し出した名刺(>>46)を受けとった。どこかで見た顔だな、と既視感を覚えながら名刺に目を通すと、はっ とその目を見開いて顔をあげる]
······きつゆ るい。 あ、あの、『トレーサー』の!?
[いつか読んだインタビュー記事。そこに掲載されていた写真のままの人物が、目の前にいる。慌ててキャップ帽をとり、胸の前でくしゃくしゃに握りつぶした。色素の薄い金のみつあみが、肩からはらりと垂れる]
(58) 2016/09/29(Thu) 13時頃
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ほ、本······全部もってます! 新刊よみました!最高です! オシッコいけなくなりました!
あ、あの······
[地べたに放られていたショルダーバッグを漁り、1冊の文庫本を取り出した。背表紙には『素顔連盟』のタイトル]
サイン······もし、よかったら······
[文庫本の背表紙を開いて、木露に差し出した]
(59) 2016/09/29(Thu) 13時頃
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[大きく開かれたままになっているショルダーバッグ。そこから顔を覗かせる、もう一冊の本。黒地の特徴的な表紙に記されたタイトルは
『東京村』
その下に書きなぐられた赤い三文字。
や へ い
**]
(60) 2016/09/29(Thu) 13時頃
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『あれ。なんです、この紙?』
(#0) 2016/09/29(Thu) 13時半頃
[パトロールから戻った巡査の一人が、交番の入り口横に設置された落とし物入れの中から、四つ折りにされた紙を引っ張り出した。
その拍子に何かのキャラクターのキーホルダーや、黒の細マジックペン、中身の入っていない財布や、ビーズのブレスレットなどが擦れて小さな音を立てる。持ち主が取りにこずに取り残されたままのモノたちは、すっかり埃っぽくなってしまっている。]
『先輩〜、イチオウこれゴミ箱じゃないんですけど』
『ああ。その紙? いや、ごみじゃないよ。
いちおう落とし物だから』
[見回りから戻った片割れの抗議に、
報告書と向き合っていた年配の警官が顔を上げた。]
(#1) 2016/09/29(Thu) 13時半頃
『そうなんです? でもこれメモにしても
線がいっぱい引っ張ってあって、
ぐっちゃぐちゃですけど。なんですこれ?
地図?…… 迷路の試し書き?
よくわかんないなあ』
[まっすぐとは言い難いふらついた線の道と思しき感覚には、
上から何か所もバツ印がつけられている。
その道をあとから封鎖でもしたように。]
(#2) 2016/09/29(Thu) 14時頃
『それね、あの例の彼の落とし物じゃないかって、
あたりはつけてるんだけど、
渡す機会に恵まれてないんだよね』
『ああ。最近みてないっす。ここ一週間くらい?』
[そう、その一週間前に注意したときにときに拾ったから。
と、いう先輩に、ああ〜と大きく後輩の男は首を揺らした。]
(#3) 2016/09/29(Thu) 14時頃
『でも、なんスかねこれ。
ああここ、矢印? かな。ゴール?
文字みたいなのが書いてありますけど、
スゲー癖字だなあ。読めないや。
ヅいカ?』
(#4) 2016/09/29(Thu) 14時頃
[読めない文字に目を眇めて顔を近づけては遠ざける。]
『んん〜〜〜〜 ……いや、何にもわかんないっすわ』
[しばらく紙と睨めっ子したあと、ダメっすね。と
若い巡査は早々にあきらめて首を横にふった**。]
(#5) 2016/09/29(Thu) 14時頃
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[さて、一二三のバイトの面接はどうだったかというと――――]
(61) 2016/09/29(Thu) 14時頃
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あ、ハイ。明日からでも大丈夫といえば大丈夫なんですけど。 学生なんで昼間はちょっと厳しいってのを考慮していただければ。五時半には遅くてもつけると思います。
[アッサリと採用が決まった。 正直、飲食のバイトの方が厳しくて割りにあわない。それに比べれば割にあった、いや、分相当以上の仕事であるといってもいいだろう。]
(62) 2016/09/29(Thu) 14時頃
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それじゃ、早速明日からで。よろしくお願いします。
[厳しく言われたのは『守秘義務』という言葉。芸能関係の人も出入りするらしいから、当然といえば当然ではある。]
(63) 2016/09/29(Thu) 14時頃
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―新宿某所―
…………少しは貯めないとな。
[ビルを出て、ポツリと呟く。 『守秘義務』の件は、『姉』の違約金の絡みで『あの世界』がとんでもないことはわかっているつもりだから、他者に口外するつもりはサラサラ無い。
むしろ、『知りたい情報』がちょっとあるだけで、『金』と『情報』、両方が手に入るこのバイトはうってつけであることには間違いはなかった。]
(64) 2016/09/29(Thu) 14時頃
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あー、いいなぁ。一人暮らしってのも。 ま、絶対無理だけど。
[駅までの帰り道、不動産屋が見えて、足を止める。 ワンルームというのも憧れはするが、家族もいるししばらくは手の届かない夢では*あるのだけれど*]
(65) 2016/09/29(Thu) 14時頃
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ジリヤは、イルマに話の続きを促した。
2016/09/29(Thu) 14時半頃
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[露わにされた少女のやや日本人離れした容貌に、既視感を覚えた。 が、その後に続いた言葉(>>59)にそんな印象などは吹き飛んだ]
えっ、『トレーサー』以外も呼んでくれてるの。 いやあ、そう言われると嬉しいなぁ。
[トイレに行けなくなった。それはホラー作家にとっては最高の褒め言葉ではないだろうか。 次の執筆も頑張ろう、そう現金に思った。 上機嫌で差し出された本に丸みがかったサインを記入する]
(66) 2016/09/29(Thu) 15時頃
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[だが、そこであるものに気づいて少女への印象がまた塗り変わる。 浮かれた気分は吹っ飛んでいってしますた。 ホラーが好きならばその本を持っていることはおかしくない。 だがその表紙には名前が刻まれていた。 消息不明となっている人物の名前が]
(67) 2016/09/29(Thu) 15時頃
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ええと、こんなもんでいいかな。
[サインを終えた本を少女へと返す。 先程の本はヤヘイという男の物で自分の名前持ち物に書いていたのだろう、先程の話ぐらいの仲ならば本の貸し借りをしていてもおかしくない。 そんな風に気持ちを落ち着かせる。 ただそれでも、心に残った奇妙なしこりのような違和感は*消えることは無かった*]
(68) 2016/09/29(Thu) 15時頃
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― 夕方:新宿西口駅前の喫茶店 ―
叔母さんは家にいるはず、か。 つまり出社の予定はなかったんだね。 でも、家に居たのは知らない人だったんだよね。 もう一回…?警察にはもう電話をしてみたの?
[問いかけながら、向かいの椅子を引いて腰かける。 一気に流れてきた言葉>>57の中には、既に聞いた情報と新しいものが混ざり合っていて、それらに東蓮寺は考える表情を見せた。
店内は明るい音楽と、日常のざわめきで満ちている。 なのにここだけが、妙に非日常だ。]
(69) 2016/09/29(Thu) 16時頃
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そうだなあ……。
もういっそ、警察に電話ではなく直接出向いて、 一緒に家に行ってみるのがいいかも知れない。
泥棒やなにかだったら、もういないかも知れないし。 勿論、その時は俺も一緒に行くよ。 魅音ちゃん一人で放っておくわけにもいかないし。
[どう?と、彼女の反応を待ちながら、にこりと東蓮寺は笑みを見せる。]
……ひょっとしたら、 おじさんとおばさんの悪戯…かも知れないし。 それとも、二人が家出をしてしまう心当たりでもある?
(70) 2016/09/29(Thu) 16時頃
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[娘に悪戯を仕掛けるような茶目っ気のある人々ではないとは思ってる。また万が一、悪戯であったにせよ、今ん今まで娘である澪音に連絡がないのもおかしな話だ。 そう分かりながらも口にしたのは、東蓮寺なりの従妹への配慮だ。少しでも明るい可能性を提示してみる。
そして最後に茶目っぽく付け加えたのは、無論ただの冗談。実際に、高校生の娘が家出をしようとも、その両の親が同時に家出などあるものか。
話の合間に、レジカウンターが空いた。断って席を立ち、自らのコーヒーを確保して席に戻る。そのついでに、レジ横にあったクッキーを一袋購入した。それを澪音のホットミルクティーの横に添えてやる。]
このままってわけにもいかないし、ね。
[どうだろうと、年下の従妹へと向け首*傾けた*]
(71) 2016/09/29(Thu) 16時頃
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[少しの間、静止していてから。青年は再び画面に触れた。ブラウザを開く。検索欄に単語を打ち込む。 「彼方 着信」「彼方 発信元」「彼方 番号 悪戯」 ――その類で引っかかる事もあるだろうかと、考えて。幾つかの検索、それぞれを数頁ずつ見てみたが、それらしきものは欠片もヒットしなかった。 ブラウザを閉じる]
……はあ。
[そうして何の変哲もない画面を見つめていると、やはり今自分は白昼夢を見ていたのではないか、というような気持ちになる。そうでなくとも、何かの間違い、でしかないのだろうと。 何かの間違い、 わからないなにか、]
[考え、ふと思い立って、青年はメールを開いた。 (ちなみにLINEはやってない)]
(72) 2016/09/29(Thu) 17時頃
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[ペン先がさらさらと裏表紙の上を滑る。あの恐ろしくも美しい物語が、このように綴られたのかと思うと、それだけで感慨深かった]
ありがとう······ございます。 これからも、いっぱい書いてください。 お、応援してます。
[丸みを帯びた特徴的なサインを見つめながら発した声援は、緊張のあまり、すこしうわずってしまった]
(73) 2016/09/29(Thu) 17時頃
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······ヤヘイも怖い話が好きで。 ううん、好きって言うより、本気で信じてて、怪談とか都伝説とか、真に受けて。先生の本もよく貸してたんだけど、全部本当のことだって思ってるみたいで。気を付けなきゃいけないから、研究するって。
[小さく笑って見せたのも束の間、その表情は真剣味をおびる]
木露先生は、本当にあると思いますか。都市伝説のような、怖い話。たとえば······ドッペルゲンガーとか。まわりは、ドッペルさんっていうんだけど。
(74) 2016/09/29(Thu) 17時半頃
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これ、ヤヘイに話したら本気にして······おまえもあぶないから気を付けろ、なんて言ったんです(>>1:276)。御守りの本までくれて······
聞いてくれますか? まゆみの······“ともだちのともだち”の話なんですけどーー * *
(75) 2016/09/29(Thu) 17時半頃
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―『ドッペルさん』の噂 ―
ブクロで売りやってたMちゃんっていうんだけどね。すっごい可愛くてスタイルよくて、見た目はイケてるんだけど、根暗で愛想悪いの。だから、ちょっと男受け悪くて。
したら、いきなり周りの評判よくなって。買った客から、『今日は機嫌わるいね?』なんて言われるようになったんだって。初めての客からも。
不気味だったんだけど、そっくりさんが売りやってんのかな、っ無理に思い込んでスルーしてたの。で、ある日、デートする彼氏に会いに行ってる途中、電話かかってきて。携帯みたら、自分の番号からなの。え、なんで?って不思議に思って電話でたら、Mの声で『みつけた』って言われたんだって。
(76) 2016/09/29(Thu) 17時半頃
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― 夕方:新宿西口駅前の喫茶店 ―
そうなのかな。 朝、休みってカンジでもなかったと思うんだけど、 会社のひとがいうし、そうなのかも。
[うん、と頷いた。]
(77) 2016/09/29(Thu) 17時半頃
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後ろ振り向いたら、いるの。Mそっくりの、もうひとりのMが。彼氏と、なかよさそうにうで組んで。
その日から、Mは人が変わったように明るくなって人気者になったの。暗いほうのM?そっちのMは、*もう誰も見てないんだって*
* *
(78) 2016/09/29(Thu) 17時半頃
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PPP イルマは、メモを貼った。
2016/09/29(Thu) 17時半頃
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うんとね…… 知らない人がいて、アタシ怖くて逃げないとと思って、 ママの部屋に隠れたんだ。鍵かけて。
で、そこから警察に電話したの。 てか、早く来て欲しかったから一番近い交番に。
来てくれるっていうから、その部屋から出ないで 知らない人追い返してくれるの待ってたんだ。 ドアの音したし、話し声もしてて。 遠くてちょっと話のナカミはわかんない。 隠れてたから、顔とかも見てないし。
なんか、話したあと、警察帰っちゃったぽくて……
その後、その知らない人たちにも 「警察にいたずら電話なんてしてどうしたの」みたいなこと 言われたし……あっ、あと
[入間は母のスマホを机の上に乗せた。]
(79) 2016/09/29(Thu) 17時半頃
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これベッドの下におちてて……。 ママのなんだよね。 フツー持ってくと思うし、家に頭おかしい人いるし、 ちゃんと無事かなって……
[まだ従兄に聞かせていなかった内容を、もう少し詳しく話して聞かせた。顔がうつむき、声のトーンがさがっていく。]
(80) 2016/09/29(Thu) 17時半頃
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家に?
[入間は顔をあげる。見に行ってみてくれるのだろうか。 今も尚知らない人間がずっと家に居座っている可能性や、はたまた何か盗まれてすでにもぬけのからの可能性、そして警察にはもういたずら電話だと思われてるかもしれない。 でも、そのままというわけには当然いかないし、どうにかしないとならないから、もう一度確かめてみないと、という気持ちはあっても、怖くて気が進まなかったのだ。]
(81) 2016/09/29(Thu) 17時半頃
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るいくんなら顔しってるし……いいならお願い! アタシ警察にイタ電かけたと思われてるかもしんないから、 行っても信じてもらえないかもって、もお嫌で〜……
[ため息。なんだってこんな目にあわねばならないのか。 目が潤んできた。 従兄は整った顔に安心させるようとしてくれているのか、笑みを浮かべている。続けて冗談まで聞こえた。]
(82) 2016/09/29(Thu) 17時半頃
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……いたずらだったらマジ許さねーあいつら〜。 家出……は、仲悪いしどっちか片方ならあり得るかもだけど。 二人でってのは、どうかな。
[言葉の最後に力なく笑う。ばかおや、と悪態もついた。 鼻を小さくすんと鳴らした。**]
(83) 2016/09/29(Thu) 17時半頃
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─ 夕方・上野中下アパート前 ─
[しゃがれたカラスの鳴き声が、長く響いている。 日は傾いていて、足元には背丈より長く影が伸びていた。
昼過ぎに向かった上野中下アパートの大家へ土産の水晶を手渡したあと、次の契約をどうするか、いつ頃に募集をするか。次に紹介する希望者の身元についての制限など、話を終えるころには日がすっかり傾いていた。]
ええ、はい。
一応、また募集はかけるそうですが すぐにというわけにも。はい。 ええ、亡くなられたということで、お祓いもと。
そうですね。五階の──
はい。ええ なるべく早く、とはおっしゃっていました
[耳元にスマートフォンを当てて、話し合いの結果を上司に伝える。入口前で頭上を見上げると、五階のベランダにカラスが留まっていた。]
(84) 2016/09/29(Thu) 18時頃
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[あるいは、あのカラスが不吉を呼んだのだろうか。]
(*2) 2016/09/29(Thu) 18時頃
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(もしそうなら、また 噂が広がるかしら?)
(*3) 2016/09/29(Thu) 18時頃
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[カラスの考えはわからない。 黒い鳥は超然とそこに佇んでいるだけだ。]
もし、あなたたちの仕業なら、
(*4) 2016/09/29(Thu) 18時頃
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── お礼をいわないといけないわねえ
(*5) 2016/09/29(Thu) 18時頃
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イルマは、トレイルに貰ったクッキーを、ミルクティーといただくことにした。
2016/09/29(Thu) 18時頃
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やあ、元気? 別に用でもないんだけどさ、 ちょっと妙な体験したから誰か キミにでも話したいかなって
さっき、彼方から電話が来たんだよ どういう事かって、発信者の表示が「彼方」でね かけ直してみたら なんか大勢の声と、お経みたいな変な声が聞こえたんだ
悪戯だかなんだかわからないけど ホラーな感じで、面白くない? 似たような話知ってる?
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(85) 2016/09/29(Thu) 18時頃
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ええ、希望としては。 ただそうですね。 ……なかなか難しいかもとは
[黒い鳥に目を眇める。大家さんとしては空き室のままにしておきたくない気持ちもあるのだろう。>>0:74 以前に張替やお祓いを費用を取り戻したいという気もあるように思われた。]
はい。そうですねえ。入居者様側への説明もありますから
[そういいながら、ちらりとどことなく名残のようなものを感じてしまうでこぼこのアスファルトの上に視線を流した。]
(86) 2016/09/29(Thu) 18時頃
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イルマは、ジリヤ達の歌う「らぶらぶにゃんにゃん」が誰かのケータイから聞こえるのを聞いた。
2016/09/29(Thu) 18時頃
みょんこは、ドリベルのベースがあってこその……と、そう話している二人連れに道を譲った。
2016/09/29(Thu) 18時頃
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[そんなメールを、「木露 流衣」に――ホラー作家であり、そして、かつて大学の後輩だった、親交のある彼に送る。 ついでに、彼と自分の交流する切欠となった秋葉にも、似たようなものを送っておいた。オカルト好きな、其処から親しくなっていた相手故に。
そうしてみたのは、実際心当たりが出てくる可能性もあるかと考えたのもあるし、純粋な「喋りたさ」もあるし、 結局は何処かに残る居心地悪さの誤魔化しもあったのかもしれない]
(87) 2016/09/29(Thu) 18時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/09/29(Thu) 19時頃
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[御守りとして受け取った(>>75)、その言葉を聞いて緊張が解ける。 今日は色々な事があった気がする、そのせいで考えすぎてしまったのかもしれない。 『東京村』が御守になる、なんて事はヤヘイという男の思い込みだろうけど……]
そうすると、ヤヘイは自分の身に何かが起こると確信していたってことか。
[ヤヘイの行動や口ぶりからはそう考えることが出来る。 これもまた、考えすぎなのかもしれないが]
(88) 2016/09/29(Thu) 19時半頃
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[少女が語る『ともだちのともだち』の話。 その話が終わったところで、ようやく口を開いた]
そういったモノを取扱う者として無条件で実在すると信じる事はしないようにしてる、かな。 ただ、安易に虚構と切り捨てるようなこともしない。 どちらも無責任な事だからね。 そういった話は、まず背景や世情や意図と言った物を解き解し、次に合理という刃で削ぎ落とす、そうした後に残ったものの奥に割り切ることが出来ない怪異が潜んでいる……まあ、先輩作家の受け売りだけどそんな風に考えてるよ。
[そうした持論を述べた後に、『ドッペルさん』の内容に触れる]
(89) 2016/09/29(Thu) 19時半頃
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その話で矛盾している部分、暗い方のMが消えた日に暗い方のMの主観となっているところを削ぎ落としてみると、話の筋としてはMの性格が変わったと言う話になるね。 とすると、根暗で愛想が悪い少女が彼氏が出来たことで明るく変わって行った事に対して尾ひれが付いた話と考えることも出来る。 前半部分の客の話を考慮するなら二重人格であったとか双子……は、ちょっと無理があるか。最後に片方のMは消えているわけだから。
[先程までと比べて明らかに饒舌になっている。 それこそまるで人が変わったかのように]
ドッペルゲンガーの類型としては見ると死ぬって言う話が有名だけど、今の話はドッペルゲンガーに取って代わられるという結末だね。 ドッペルゲンガーの正体としては、幻覚や脳の病気に生霊や――。
[ポケットから振動を感じ、話が中断される。 もしそれがなければ、延々とドッペルゲンガーについて語っていただろう。 スマートフォンを取り出してメール着信の表示、そして時間を確認した。 結構、立ち話をしていたようだ。 これから方々に電話をすることを考えると、ここいらが潮時のようだ]
(90) 2016/09/29(Thu) 19時半頃
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ごめん、なんか一方的に喋っちゃったね。
[ドン引きされていないか心配になりつつ、謝罪する]
ええと、そろそろ帰ろうかと思うけれど……。 実際に失踪した人物から忠告を受けた、ということだし気をつけてね。 何かあったら、気軽に連絡してくれていいから。
[そんな忠告を残して、その場から*立ち去ることにした*]
(91) 2016/09/29(Thu) 19時半頃
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ジリヤは、キルロイの高説に、ぽかんと口をあけて聞き入っていた。
2016/09/29(Thu) 20時半頃
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(……すごい)
[とめどなく流れる滝のように、目の前の"先生"は途切れなく考察を紡いでゆく]
(……すごい、すごい!)
[僅か数分で、不気味な尾ひれは削がれ、最後は"誰かがみたもう一人の自分"という純粋な謎のみが残った。それこそ他人の空似や幻覚で片付けることもできる、単純な謎。その可能性を削ってなお残ったものこそ"怪異"というものなのか?
まゆみの友達はどうだ(>>1:260)?金髪の若い子をみれば、誰でもジリヤに見えるのでは?]
ううん、いいよ!なんか、すごくすっきりした! ……気にしてた自分が、バカみたい。
ほんと、ありがとう、先生。あ、じゃなくて…… ありがとうございました、木露せんせい! はい、気を付けます。
[その場を後にした木露の後ろ姿を見送った。大好きな作品を書いていた人は、とても賢く冷静で、こんな子供の言うことにも真剣に耳を傾けてくれる。それがとても嬉しかった。そんな大人は、まわりに一人もいないから]
(92) 2016/09/29(Thu) 21時半頃
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[尻ポケットの中でスマートフォンが震えた。淡いパステルカラーのピンク。着信画面に本郷の二文字。みすぼらしいジリヤの時間が終わろうとしていた。待ち合わせ場所に足をむけ、ふと、木露が向かった先を振り返る]
……なまえ…言い忘れちゃったな。
(93) 2016/09/29(Thu) 21時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/09/29(Thu) 21時半頃
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/09/29(Thu) 21時半頃
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― とあるPC内のテキストファイル ―
1.天井手繰りの噂
暗い、とても暗い闇がそこにはあった。 今にも吸い込まれそうな気がして、柱を強く掴んだ。 その奥には得体の知れないモノが潜んでいて、覗き込んだ者を手繰り寄せようとしている、そんなイメージが浮かぶ。 とある貸家の押し入れの、天井板の隙間の奥。 といっても、ここは僕が借りている家ではない。 何故、僕がこんなところでこんな隙間を覗き込んでいるのかというと、話は二週間ほど前のとある出会い……いや、遭遇まで遡る――
(94) 2016/09/29(Thu) 21時半頃
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─ 上野、上野中下アパート付近 ─
[通話を切ると、歩き出しながらスマホのブラウザを開いた。 「上野中下アパート」「カラスマンション」で、 更新時間二十四時間以内のものを検索する。
飛び降りたところを見たとか、自分のところにも警察官が来ただとか、近隣の住民らしいツイートがいくつかぱらぱらと見つかった。
「まただって」「あそこって前も」 「いやにカラスが多いんだよね」
そんな流言飛語と一緒に、カラスがアスファルトの上に降り立っている画像が出回っていた。 画面中央にいるカラスが主体で、上野中下のアパート自体は隅に移っているだけの画像だが、角の電柱でどこ位置なのかは実際にここまで足を運べばわかるようなものだった。]
(95) 2016/09/29(Thu) 21時半頃
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みょんこは、 写真でのカラスが止まっている位置に視線を投げた。
2016/09/29(Thu) 21時半頃
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[写真を画面全体に表示して、体から少し遠ざけた。 実際の風景と重ねるように動かす。]
…… 偶然ってこわいわねぇ
[現実と写しとの二重の風景は、ちょうど大家さんが「あのあたりにね、」と、声を潜めながら指をさした位置に重なった*。]
(96) 2016/09/29(Thu) 21時半頃
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― 夜:代々木 203号木露宅 ―
[帰ってきて手早くシャワーを浴び、半裸のままPCの電源を入れる。 引きこもり気味なだけあって、やや貧相で残念な身体つきだ。 メールクライアントを立ち上げ、流れる件名を眺めている。 DM、SNSの通知……その中から、名前等の共通点から親近感を抱いていた不動産屋からのメール(>>1:284)に目を止めてそれを開いた]
(97) 2016/09/29(Thu) 22時頃
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[メールに添付された物件の資料を開く。 一通り部屋の写真を眺めたが、残念ながら奇妙なものは写り込んでいなかった。 今度は真面目に資料に目を通す。 なるほど、どれも条件に一致している物件だ。 その中でも二つ目の物件が気に入った、特に家賃が気に入った。 家賃が安くなり、今の部屋よりも広くなる。 交通の便は悪くなるが、そもそも頻繁に出かけることがないのだ。 早速メールに返信して、この物件を押さえてもらうことにした]
(98) 2016/09/29(Thu) 22時頃
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To.新宿不動産 東蓮寺さん Title.Re: ご要望のありました物件につきまして
ご連絡有難うございます。 木露です。
添付の資料を拝見させていただきました。 資料番号2の物件が気に入りました。 こちらの方、押さえていていていただけますでしょうか。 よろしくお願いします。
[失礼な文章になっていないだろうか、逆に仰々しすぎる文章になっていないだろうか。 細心の注意を払って文面を確認する。 仕事のメールといい、こういったメールは神経をすり減らす作業だ]
(99) 2016/09/29(Thu) 22時頃
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今回の物件とは別の話になりますが、次回お会いした折に心理的瑕疵物件のお話を聞かせて頂く事は可能でしょうか。 こういったお願いをするのは失礼かとも思いましたが、仕事柄そういった情報を収集しておりますのでもし宜しければ、お話頂けるとありがたく思います。
[メールの後ろにそんな文面を付け加え、送信した]
(100) 2016/09/29(Thu) 22時頃
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[次にスマートフォンを手に取る、まずは受信したメールを開くところから。 それは大学時代の先輩、笹本樹からのメール(>>85)だった。 文面を読み、暫し考え込む。 どのように返信したものかと]
(101) 2016/09/29(Thu) 22時頃
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今日はなんか変わったことが色々あってちょっと疲労してます;
さて、早速本題に入ります。 まず、『彼方』という名前の人物からの電話ではないという前提で行きます。 大勢の声と言うのはよくわからないので、お経みたいな声をキーとしました。
ご存知かもしれませんが仏教では、此方の世界を此岸。対して涅槃の世界を彼岸と呼んでいます。 お彼岸とかありますよね。あれは元々の仏教にはない風習みたいですが。
話が逸れました。 つまり、此方ではなく彼方……あの世からの電話、という意味に取れます。 これが悪戯電話だとすると、かなり手の込んだ趣味の悪いヤツですね。
似たような話については、スイマセン今のところ心あたりはないです。 その辺は、秋葉なら知ってるかもしれないですね。
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(102) 2016/09/29(Thu) 22時頃
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[結局、オカルトを苦手としておらず自分がホラー作家だと知っている相手であることを勘案して、ストレートに思いついた内容を送信することにした]
(103) 2016/09/29(Thu) 22時頃
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[入間祥子に関しての調査の結果は、芳しいものではなかった。 何の成果も得られなかったと言っても良い。 普段連絡を取らない作家仲間、同じアンソロジーに執筆していた先輩作家に緊張しつつも当たってみたが、誰も見ていないと言う。 白明社の別の編集にも電話してみたが、何やら訝しげな声で本日はお休みを頂いておりますという返答だった]
(104) 2016/09/29(Thu) 22時半頃
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[一人に電話する度に、心がすり減っていくような気分だった。 電話する先も尽きかけて、編集者繋がりという細い線に賭けてみることにする。 正直期待はあまりしていない。 疲弊した心が癒やしを求めていたのかもしれない。 もっとも、目的はそれだけではなかったが]
(105) 2016/09/29(Thu) 22時半頃
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[電話帳の中から、『出目照子さん』を選択し、通話ボタンをタッチした]
(106) 2016/09/29(Thu) 22時半頃
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→ 新宿、新宿不動産株式会社オフィス前 ─ [上野から山の手線で新宿まで戻り、まっすぐにオフィスのあるビルを目指す。今のところカラスマンション──上野中下アパートを紹介した顧客からのクレームや引っ越し願いなどは届いていないとのことだったが、情報がネットに流れていることもあり何かあれば対応できるように戻ってほしい。とのことだった。
この手の話題は、ときおり他の紹介者にも波及することがある。
特に、新宿不動産所有のマンションなどについては、ある程度事前に説明をしていることもあり、伝播したように不安の声があがることもあった。]
(107) 2016/09/29(Thu) 23時頃
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[低価格を求める顧客はわけありのことも多く、転居率もそれなりに高い。それゆえか、前担当から引き継いだ顧客よりも、鈴里が初めて担当した相手の方が多い。]
あら? ……日菜子ちゃん?
[そんな事情があったから──オフィスの前にたたずんでいる少女の顔に見覚えがあることに気がつけた。
点検や新規入居者の案内で出向くことが多かったこともあるが、直接の契約者である両親ではなくその娘の顔にも覚えがあったのは、六年間、優良な関係を続けられている相手というのがそれなりに珍しかったからだった。]
(108) 2016/09/29(Thu) 23時頃
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─ ??? ─
……っ、はぁっ……。 はい……いずまです……っ。
[コール音が鳴る間も待たずに、受話器からは出目の声。(>>106) ひどく荒い息に、憔悴しきった声色。その声の裏からは、風の音と往来の声が聴こえる。屋外の人通りの多い場所に居るようだ。]
ふっ……、っ……。 ……よかった…………。 どうしたの、キルロイちゃん……。
(109) 2016/09/29(Thu) 23時頃
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― 夕方:新宿駅 西口ロータリー ―
[黒いセダンの後部座席に乗り込むと、助手席の男が口を開いた。刈り上げた頭にいかつい顎。威圧的な巨躯とは裏腹に、その態度は穏やかだった。キャンディノヴァのマネージャー、本郷。元武闘派の暴力団員、いわゆるヤクザだ]
『よぅ、おつかれさん。ヤヘイのやつ、残念だったな』
……知ってたんですか!?
『まぁな……おい、そんな顔すんな。黙っててやるよ。これで、最後なんだしな』
……はい、ありがとう……ございます。
(110) 2016/09/29(Thu) 23時頃
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[走り出した車の中から、遠ざかる新宿駅を眺める。胸にはヤヘイから譲り受けたボロボロの『東京村』。
ページをめくれば、その余白には意味不明なメモと線図がびっしりと書き込まれている。そのいずれもが理解不能で、赤く丸付けされたページに興味をもっていたことを想像するのが精一杯だった。
ヤヘイはいったい、なにを知り、なにをつたえようとしたのだろう]
『……でな。今日、新しい清掃のバイトがはいってな。明日からって話(>>62,>>63)なんだが、うちは深夜手当も出してるからよ。来れるなら今夜からでもいい、って言ってあるんだわ。金に困ってるみたいだったしな。鉢合わせするかもしれねぇから、先言っとくぞ』
……ええ、だいじょうぶです。
[本郷の気遣いにも上の空で、生返事を反すのがやっとだった。窓から眺めていた新宿駅が、もう見えなくなろうとしていた]
(111) 2016/09/29(Thu) 23時頃
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……出目さん?何かあったんですか!? どうしたのって……そっちこそ大丈夫ですか! 今、どこなんです!?
[スピーカーから聞こえてきた声は、予想していたものではなかった。 明らかに尋常ではない、消耗した声色。 腰掛けていたベッドから、つい立ち上がり呼びかける]
(112) 2016/09/29(Thu) 23時頃
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[賃貸情報から顔を上げて、歩き出そうとしたときだった。 ビルから出てきた人影が目に入る。
なんとなく見たおぼえがあるような、この不動産の人だろうか。 友達が一緒にいたら、かっこいいって話題になりそうなそんな人だ。
目礼にちょん、と頭を下げて不動産の前を離れた。
仲介だけでなくマンションの管理もしていたから、その関連で見たのかも知れない]
ご飯食べよっと。
[駅前を過ぎて、それから街灯がぽつぽつとつき始めた歩道を歩く。 同じように歩く人波。たくさんの人がここに入るのに、なぜだか一人でいるような気がしてしまう。
どこにいても、そうだった]
(113) 2016/09/29(Thu) 23時頃
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え……へへ……。 大、丈夫……。ちょっ……とね、走ってた、だけ。 ごめんね。息が整うまで、ちょっとまってね……。
[とんとん、と胸を叩く音。伸びをする音が聴こえる。 先ほどより明るい声色を『作って』受話器へと問う。]
……ほい、おまたせ! ごめんごめん。さっきの件だよね? 何かあった?
(114) 2016/09/29(Thu) 23時頃
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変わった事? なんか、大変みたいだね。お疲れ様
だよねえ、やっぱり、そんな感じだよね あの世から、ってさあ 今度曲にでもしようかな なんて 笑
ありがとう 秋葉、もちょっと聞いてみたんだよね
返事ま■ ないけど 先輩そろ■ろ死期すか? って、返信予想w
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(115) 2016/09/29(Thu) 23時半頃
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そうですか……今、どこです? 会って話したいことがあるんですが。
[本人が大丈夫と主張するからには、電話口で問い詰めても仕方ない。 考え過ぎ、ということもある。 それに元より会って話す予定だったのだ]
(116) 2016/09/29(Thu) 23時半頃
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―少し、前―
[不動産の前を離れようとしたとき、かかる声にそちらを見た。 さっきのお兄さんとは違って、もちろん顔を覚えている。
ううん、連鎖的にさっきのお兄さんもどこで会ったのか思い出せたけれど]
こんばんは、えーと、鈴里さん。 ここのオフィスだったんですね。
私ここに来たのが久しぶりで、プレートを見るまで気づかなくて。
[名前を無理矢理思い出して、頭を下げる。 マンションに様子を良く見に来てくれているのを、知っていたし、挨拶にも来てくれていたから]
(117) 2016/09/29(Thu) 23時半頃
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[やがて来た木露からの返信、 それに返した青年の更なるメール、 普段通りの調子の文章は、けれどそのうちの二文字が、 彼に届いた時、 変わっていた、だろう。
一見機種依存の独特な絵文字のような。 赤いモザイクで出来た四角の一文字に]
(118) 2016/09/29(Thu) 23時半頃
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[それを送ると、青年はiPhoneをポケットにしまい。 サザンテラス口を少し離れ。 近く、某大型書店の別館へと向かった]
(119) 2016/09/29(Thu) 23時半頃
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今? 今は……新宿だよ。 サーティーワン通り過ぎた。駅に向かってる。
ごめん、あたし電池がやばいの。 待ち合わせはちょっと不安かな。
[わずかに、声が震える。]
…………。
……キルロイちゃん。ごめん。
(120) 2016/09/29(Thu) 23時半頃
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そっち……………… 行ってもいい…………?
(121) 2016/09/29(Thu) 23時半頃
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─ 夕方・上野中下アパート周辺 ─
[山岸五郎の住んでいる上野中下アパートは、上野とは言っても本郷寄り、つまり東大の近くだ。上野恩賜公園をぶらつきながら歩いていると、道行く人々は大体スマホの中をのぞき込んでいた。]
……ポケモンか。
[山岸五郎はやっていない。どのみち、新しい就職先が決まるまでは通信料もできるだけ抑えたいのだ。歩いている間もやはりカラスはいた。夕方だからかもしれないが、やはり自分のいるところに常にカラスがいる。]
……つっても夜になったらねぐらに帰るだろ。 うちのアパートにだって、夜は…… どうだったかな。
[昨日あたりからカラスが妙に気に障る。空を見上げると、また目が合った気がした。]
(122) 2016/09/29(Thu) 23時半頃
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─ 新宿、新宿不動産株式会社オフィス前 ─
[ちょうど移動しかけていた背中が振り向く。少し間があったのは名前を思い出す間だろう。]
こんばんは。 ごめんなさい、どこかにいくところだったかしら
[笑って挨拶とともにひとつ頷く>>117。 足先をみて、短く謝罪を添えた。]
(123) 2016/09/29(Thu) 23時半頃
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ええ、会いたいと言ったのはこっちだしもちろん良いですけど……。 本当に大丈夫ですか?一人でこれる?
[注意をして聞いていると、やはり様子が変な気がする。 かといって、電池が切れると言われてしまうと押し問答をするわけにもいかない。 もどかしさを感じながらも、出目の提案を受け入れた]
(124) 2016/09/29(Thu) 23時半頃
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[ここに、と日菜子の言葉にええ。と肯定を返す。]
そうなの。いつもはここで 今日は荷物を取りにきたところなのだけど 日奈子ちゃんとこっちで会うなんて珍しいわねぇ
[いつも顔を合わせるのは鈴里が出向いてマンションでのことが多い。最初の問いかけが疑問形になったのも、そのせいだった。]
…… 最近はどう? 何か、困ったりしたことはないかしら
[少し間をおいて、それとなくマンションの様子を尋ねる。上野中下アパートのこともあり、もうひとつ大きな曰くつきの最近が知りたくもあった。]
(125) 2016/09/30(Fri) 00時頃
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大丈夫、場所知ってるし……。 徒歩で行くから、たぶん、15分ちょいくらい……。
…………いや、やっぱり10分で行く。すぐ行く。 家にいてね。お風呂とか入っちゃ嫌だよ。
[言葉が終わる前に、再び走り出したようだ。 靴音が電話越しにもよく響く。 電池が危ないと言いながらも、会話が終わったにも関わらず、自分から電話を切ろうとはせずに。]
(126) 2016/09/30(Fri) 00時頃
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―新宿不動産前―
大丈夫です、急いでるわけじゃなかったから。 どうせ、一人だし。
[それに、何時間も話し込むわけじゃないし、と呟いて。 困ったことを聞かれると、話していいものか迷う。困っているわけではないし、どちらかと言えばマンションより家庭の方に問題がある、なんて余り人に言うことでもない]
大丈夫、です。 困ってるって訳じゃないけど、夜一人に部屋にはいたくない、位。 最近、ママの帰りが遅いから、こうやってぶらぶらしてから帰るんです。
[少し浮かべた笑顔は、苦笑になってしまった]
(127) 2016/09/30(Fri) 00時頃
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はい、はい、わかりました。 待ってるから、くれぐれも気をつけて来てくださいよ?
[やはり様子変だ、と感じる。 それでも会話は終わってしまった。 躊躇いながらも、通話を切断した]
(128) 2016/09/30(Fri) 00時頃
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[通話を切ると今度は、メール(>>115)の着信があった。 開いたメールは途中まではなんてことない内容だった。 そう、途中までは。 文章の途中に、赤いモザイクが入っている。 今日は色々ありすぎたせいだろうか、その赤色の歪みがとても気持ち悪いものに感じる。 顔文字かなにかなのだろうかとも思ったが、文章的にその場所には明らかに文字が入るはずである。 メールを返信して確かめてみることにした]
(129) 2016/09/30(Fri) 00時頃
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先輩、なんかメール変なことになってますよ。 放送禁止用語でも、使いました?
>返事ま■ ないけど >先輩そろ■ろ死期すか?
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(130) 2016/09/30(Fri) 00時半頃
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― 新宿不動産前 ―
あら。
[一人だという言葉に、少し意外そうに頬に手が添えられた。不動産に用事でないのなら、誰かと遊びにきたのかと思ったらしかった>>127。ただ、それも話を聞く間に、得心に代わる。]
……そうなの。お母さん、お忙しいのかしら それじゃあ、ちょっと 家にいるのと寂しくなっちゃいそうねえ
[苦笑に合わせるように少し眉が下がる。ふーっとため息が吐かれた。]
……うちで紹介しておいてなんだけれど、 もし何かあったら相談してね
(131) 2016/09/30(Fri) 00時半頃
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みょんこは、キルロイに話の続きを促した。
2016/09/30(Fri) 00時半頃
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[メールで秋葉の名前を出し、情報収集(>>1:150)を頼んでいたことを思い出す。 スマートフォンを再び操作して、ツイッタークライアントを立ち上げた]
数ヶ月前に聞いた話です。友達の友達に実際に起きた話らしいんですけど―― ――ソ連や北朝鮮なんかではよく使われた手法で―― ――震災の時に行方不明になった人が―― ――その娘なんですけど、すっかり別人のようになっていたそうです。 ――文字もめちゃくちゃで、ひょっとしたら異世界に来てしまったんじゃ―― ――一瞬、意識が途切れたと思ったら窓ガラスに映る自分の髪の色が―― ――私はおかしいって言ったんですけど、みんなはいつもどおりだって――
(132) 2016/09/30(Fri) 00時半頃
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[リプライに寄せられた内容。 それは、昼間に入間祥子の娘を名乗る少女に語られた人間の入れ替わり、それに類する話ばかりだった]
[スマートフォンをベッドの上へ投げ捨て、頭を抱えた。 一体、何が起きているのだろうか。 大きくため息を付いたところで、自分が半裸であることに気づき急いで上着を着込んだ]
(133) 2016/09/30(Fri) 00時半頃
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― 夜:新宿六丁目・アークレジデンス新宿前 ―
[――時間は少し遡る。
出目照子は、重い荷物を転がしながら、鎖を引きずるような足取りで自宅の前へとたどり着いていた。 最後に家を出たのは、もう5日も前のこと。その際、戸締りと火の元、そして電気は何度も確認したはずだが。]
(134) 2016/09/30(Fri) 00時半頃
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[……自分の部屋があるはずの場所からは、光が漏れていた。
出目照子は、一人暮らしである。]
(135) 2016/09/30(Fri) 00時半頃
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ええ、はい。忙しいみたい、です。 早出で出て行って、帰りも毎日遅いし……。
いつも寝る前に顔を見るくらい。
[それでも、夜には一度は顔を見る。 仲が悪いわけじゃないけど、高校に入ってから会話はどんどん少なくなった]
はい、大丈夫です。 鈴里さんも、お仕事頑張ってくださいね。
[開く冷蔵庫の話を、してみようかと思ったけど。 あれは怖くないものだから、大丈夫。 きゅる、とお腹が鳴ったのが聞こえて右手で押さえた]
(136) 2016/09/30(Fri) 00時半頃
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[ある人が言った。ベッド下に気をつけろと。 ……あれはいつの事だったか。
ある日を境に、出目照子は帰り道、誰かに尾けられ始めた。 近くの店へ入ってみたり、走って逃げたり、回り道をしてみたり、人通りの多い場所へと出てみたり。 その時その時はやり過ごせたけれど、帰宅のたび、何度も何度も夜の街を追われた。 そんな日を何日も過ごし――やがてその気配は、彼女の家へと辿り着いてしまった。
いたずら電話が来た。玄関前にゴミが置かれた。深夜にドアを何度も叩かれた。 そしてとうとう、家へと立ち入られた。部屋中が荒らされ、家具が散乱していた。 ベッドの下を覗くと、そこには黒い髪の毛がごっそりと抜け落ちていた。 出目照子は、金髪である。
それが、5日前のこと。
やがて出目は、会社へと入り浸るようになった。 トランクに着替えを詰められるだけ詰めて、会社か周辺で夜を明かし、ネットカフェでシャワーを浴びる。 そして今日、会社を追い出され、帰ってきたら……、電気が、点いていたのだ。]
(137) 2016/09/30(Fri) 00時半頃
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[背筋が凍りついた。
あの家に、人が居るのだろうか。 今も部屋を物色しているのだろうか。 それとも……あそこに、住み着いているのだろうか。 もしかして、今は外へと出掛けていて、まさにここへと戻るところなのかもしれない。 ここに居たら……すれ違ってしまうかもしれない。見つかってしまうかもしれない。
周囲を見渡す。誰も自分のことを気にする素振りはない。 六丁目とはいえ、ここも新宿。まばらながらに人の姿もある。 道行く人々の存在に安堵し、自室を 見上げ る と
ベランダには 人が 立って いて
目が めが
合っ]
(138) 2016/09/30(Fri) 00時半頃
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[夢中で走っていた。人の多いところへ。三丁目。いや、新宿駅へ。 東口には交番がある。駅まで着ければ どうか 駅まで。]
はっ……はっ……はっ……!!!!!
[三丁目にも交番があることなど、とうに頭から消え失せていた。 引きずっていたトランクは、家の前に置いてきてしまった。 肩にかけた鞄の存在に気付く。携帯電話を取り出す。 怖い。怖い。怖い。とにかく、怖さを紛らわす何かを。]
(139) 2016/09/30(Fri) 00時半頃
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デメテル @demeter_17yearsold やばい。
デメテル @demeter_17yearsold いつのまにか、自宅に妖精が住み着いている(笑)
(140) 2016/09/30(Fri) 00時半頃
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[足が痛みを訴えて、早足へと戻った頃には、ピカデリーを抜け、新宿駅もすぐそこにあった。 少しだけ、落ち着きを取り戻す。 ふと画面の右上を見ると、電池残量は5%を切っていた。 突然、画面に着信の表示が現れる。 『木露 流衣』の名前を見て、考えるよりも早く、緑色のボタンを押していた。]
……っ、はぁっ……。 はい……いずまです……っ。
[涙が零れていた。怖かった。とても、とても怖かった。
交番に行くべきという事は分かっていながらも…… 折れた心は、あの場所へ戻りたくない、という気持ちに屈して、人のぬくもりを求めた。]
そっち……………… 行ってもいい…………?
(141) 2016/09/30(Fri) 00時半頃
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─ 新宿不動産株式会社前 ─
そう。それじゃあきっと、 日奈子ちゃんと話せなくて お母さんも寂しいわねえ
[自身の推察と想像を口にして、困ったことのように眉を下げて鈴里は苦笑した>>136。]
ええ、ありがとう。 …… どうか、無理はしないでね 話しちゃうのも大事よ。
[大丈夫、にそういうも、小さくおなかが鳴ったのに、くすくすと笑って鈴里はごめんなさい。と引きとめたことを謝った。]
(142) 2016/09/30(Fri) 01時頃
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ごはん、ちゃんと食べて、 それとここらへんも、 あまり変なところにはいかないようにね
怖がったりすることも … 大切だから。
[──気をつけて。と、言って鈴里はオフィスの中へ足を向けた。]
(143) 2016/09/30(Fri) 01時頃
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― 夜:代々木 ―
[顔が暑い。汗でひどい事になっているに違いない。 夜道を歩いているのが不安で、結局ずっと走り続けてしまった。足が痛いし、肺も痛い。なんとか呼吸を整えて、木露宅前の通りへと入る。 目的地まで歩いて1分ほどの場所。電池残量は、残り3%。 なんとなく呼び鈴を鳴らすよりも電話で呼んだ方が気楽な気がして、ついついスマートフォンへと発信してしまう。]
着い……たよぉ。入れてぇ………………。
(144) 2016/09/30(Fri) 01時頃
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ママは、あんまり寂しそうには見えないけど、忙しいからかも。
それどころじゃないみたいだから。
[無理はしないで、と言われて首をかしげた。 人から心配されると、悪いな、と思ってしまう。 私には、心配されるような価値なんてない、そう思ってしまうから]
ご飯は、ちゃんと食べますし、変な道にも入りません。 もう、鈴里さん、私これでも高校生なんですよ。
[にこっと笑った顔は、ちゃんと笑えていただろうか。 鈴里さんと別れて、私は食事へと*向かう*]
(145) 2016/09/30(Fri) 01時頃
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[ベッド上のスマートフォンが振動する。 掴みあげて通話に応答しながら、部屋のドアを開けて外へと飛び出す]
今、開けました。
[そう、応えながら出目の姿を探した]
(146) 2016/09/30(Fri) 01時頃
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― 某大型書店・別館 ―
[大型書店の別館。それは、別館とはいっても、名ばかりのものだ。正確には、名ばかりとなった、ものだ。かつて本店と同じように、別の確立した店舗としてあった、其処は。大規模な縮小を行って、今はワンフロアのみの営業となっていた。 六階のワンフロア。 洋書のみを取り扱う、ただそれに関しては変わらず充実した品揃えを誇る其処に、本店程ではないが、青年は尚たまに通っていた。青年は洋書も嫌いではない。正直、読む事については、時間をかければ辛うじて、という程度ではあったが]
[最初に思い立ち眺めたのは、クトゥルフ神話関係の棚。邪神がかわいく描かれた、冒涜的な絵本など手に取ってめくる。そうしてそぞろしていたから、電話と違い着信音をオフにしているメールには、直ちには気付かず]
(147) 2016/09/30(Fri) 01時頃
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え、ほんとだ、 自主規制? ……覚えはないけど
送ったのはそのままなんだけどね、見てみても 記号とかじゃなくても、普通のメールで、 文字化けってするものなんだね
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[その返信は、やや間が空いてになっただろう]
(148) 2016/09/30(Fri) 01時半頃
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おっ邪魔……しまぁす……。 あはは……。 なにかおみやげ買ってこようかなとも思ったんだけど……手ぶらだ……。
[汗だくの姿で胸を上下させながら、おぼつかない足取りで敷居をまたぐ。]
……ほんとにごめんね。こんな時間に。
(149) 2016/09/30(Fri) 01時半頃
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いや、何もなかったようでなにより。
[照子が部屋に入った後、手短に周囲を見渡してから素早くドアを閉める。 電話の時の様子といい、今の様子といい、何者かに追われてるようにしか思えなかった]
とりあえず……飲み物でも飲みます?
(150) 2016/09/30(Fri) 01時半頃
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─ 新宿不動産株式会社前 ─
お母さん、そんなに繁忙期なの。 忙しすぎるとそうかもしれないわねぇ…… [それどころじゃない。という家庭の様子は一端しかわからない。ただ、目を配れなくなっているらしいことを知るばかりだ>>145。]
あら。ごめんなさい。 どうも小さいときの印象が抜けなくて。 本当に、大丈夫ね?
[念押しはほんの少し冗談めかせたものだった。少しだけ、零れるものがないかを待つように首を傾げてから、そっと息を吐いた。 「それじゃあ、またそのうちそちらにも伺わせてもらうわね」と、手を振って鈴里はオフィスに続く入り口をくぐっていった*。]
(151) 2016/09/30(Fri) 01時半頃
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[日菜子と別れて直後。暗がりで、女はぽつりと口を動かした。]
そう。残念ねえ…… もっと何か、あってもいいところなんだけど……
(*6) 2016/09/30(Fri) 01時半頃
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ありがとう、助かる……。
[玄関でぐったりと座り込む。案内されれば、そちらに着いて行くだろう。]
はぁ〜………ありがとう……本当に……。 お客としてじゃなくて雑に扱って……勝手に転がり込んできたんだし……。
っていうか、いち編集者が作家のプライベートにここまで干渉してるの、バレたらヤバい……。
(152) 2016/09/30(Fri) 01時半頃
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とりあえず、一休みしてから心配しましょう。 そういうのは。 緑茶で、良いかな?
[部屋の中央にある円卓にクッションを置きそこに座るように促す。 飲み物について尋ねながら、キッチンへと*向かった*]
(153) 2016/09/30(Fri) 02時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/09/30(Fri) 02時頃
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― 赤坂・高級賃貸マンショ・1905室 17:50 ―
『お―ぅ、まってたぜ、ジリヤ』
[広いリビングの中、ソファの上で胡坐をかいている男が、本をめくる手を止めた。ぼさぼさの髪に、隈が浮かぶまどろんだ目。パーカーの裾から覗く、細見だが鍛え抜かれた身体。この男こそ、ジリヤが所属するアイドルプロダクション、『シルバーケース』――芸能事務所の皮をかぶった売春組織の創立者にしてすべてを牛耳る元締めだった。
三ノ輪 竜彦。35歳。実業家という表の顔をもちながら、裏では闇金融や詐欺グループなど犯罪組織の金主を務める巨魁。東京に巣食う"半グレ"の一人だ]
『だいたい想像ついてんだろうが、話ってのは他でもねぇ。赤羽との"愛人契約"、あとはおまえが「はい」と言えば、それで成立だ。まぁ、強要はしねぇよ?ビジネスってもんは、個人の利益を最大化してなんぼだ。俺はおまえの意見を尊重するぜ。
ただな。これは、おまえが万が一、誤った選択をして泣きをみるのが心配で言う事なんだがよ……』
(154) 2016/09/30(Fri) 02時頃
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[まどろんでいた三ノ輪の目に、ギラリと悪意の灯りがともった]
『受けろ、ジリヤ』
(155) 2016/09/30(Fri) 02時頃
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『セックス、美貌、名声、能力、若さ。金にできる付加価値で、唯一おれ達でもおまえに与えられねぇのが、若さだ。こうして話してるだけでも、どんどんおまえの価値は目減りしてんだぜ。いわゆる劣化資産だ。
金を、幸せを掴むなら、価値がもっとも高い、今この瞬間、男の懐にはいっちまうしかねぇ!はいっちまえば、あとはこっちのもんだ。赤羽を手玉にとって、むしれるだけむしっちまえ。おまえには、男の気を引く素質がある。なぁ、ジリヤ。こいつは、おまえにとっちゃ天職みてぇなもんだぜ?』
[180cmを超える三ノ輪が立ち上がり、見下ろすようにジリヤに迫る。ジリヤは、ひるむことなく三ノ輪をまっすぐ見つめ返した。車内のなかでずっと考え、悩み、そして決意していた]
(156) 2016/09/30(Fri) 02時半頃
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水道水でいいのに……
[クッションまで小走り、ぽてりと体重を預ける。]
心配かけちゃって、ごめんね。 それで……
そっちは、何があったの?**
(157) 2016/09/30(Fri) 02時半頃
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(……負けちゃダメだ。こんなやつの言う事なんて、絶対きかない)
[あの夜も、スカウトの誘いをことわれず、言われるがまま、ここに身を置いてしまった]
(変わるんだ。もうあの夜のあたしじゃない……!)
[拳を握った。弦をかき鳴らした指には、まだあの熱さが残ってる]
(言ってやる。死んでも嫌だって言ってやる。いまのあたしなら……いえる!)
[揺るぎのないまなざし。ジリヤの口が開いた――]
(158) 2016/09/30(Fri) 02時半頃
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はいっ!もちろん、喜んでお受けします! いままで育ててくれて、ありがとうございました。 これからも、ジリヤのこと、よろしくお願いしますね♪
[空っぽの笑顔が、ジリヤの顔を覆っていた]
(159) 2016/09/30(Fri) 02時半頃
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― 赤坂・高級賃貸マンション・中央ロビー 18:32―
[ガコンッ。自販機の引き出し口に落ちた缶コーヒーを掴みとり、プルタブに指をかける。言ってやったつもりだった。なのに、口から出た言葉は自分でも予期せぬものだった。まるで自分が自分でなくなったかのように]
……病気、かな?
[スマートフォンがポーチの中で震えた。着信画面には本郷の名前]
はい、はい……え、19時から? 急ですね。22時から赤羽さんとの約束が…… あ、そうなんですね。わかりました。 いえ、大丈夫です。はい、よろこんで。
[スケジュールに空きができたからと、常連の客が突然来訪し、ジリヤを指名した。通常ならば断わりを入れるケースだが、ジリヤが赤羽専属となってしまう前に1人でも多く他の客をとらせるつもりなのだろう。
指名は通り、22時から予約を入れている赤羽は、正規の2002号室で0時まで待たせることになった]
(160) 2016/09/30(Fri) 02時半頃
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― 中央ロビー 18:48 ―
[準備室の1902号室で汗を流し、空色のワンピースに着替え終わったジリヤは、中央ホールで本郷とばったり出会った。挨拶程度に交わされる軽い雑談]
『……人探しはいいとして、だ。あれはなんだ?てっきり嫌ってると思ったんだが……』
んーと、なんのこと?
[スイッチのはいっているジリヤは、あざとく小首を傾げて本郷の顔を上目づかいで見上げた。本郷の身が、わずかに引いた]
『駅前で歌ってることだ。自作の弾き語りじゃねぇ、アイドルソングをな』
まゆゆが言ったんです?
『ん?いや、スカウトの町田だ。はっきり見たってよ。今日の昼ごろ、東口のアルタ前広場で歌ってただろ?新曲のシュガーキャット』
……。
[記憶にない。記憶にはないが、もう自分のことがなにも信じられなくなっていた。なにも答えず、ぺろりと舌を出してその場を誤魔化した]
(161) 2016/09/30(Fri) 02時半頃
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― 20Fフロア 19:12 ―
[時間をすぎても客が部屋にこない。気になってフロアを見て回ると、壮年の髭をはやした男が2002号室前でうろついているのが見えた。気の早い赤羽なら、もうその部屋にいるかもしれない。うっかり2人が顔を合わせてしまえば、非常に厄介だ]
ごめんなさい、あの、19時からお約束の立川さんですか?
[男の顔をカボチャに見立て、甘い声色で話かける。立川の名は偽名らしい。そういう立場の人間もここでは珍しくない]
ああ、よかった。お部屋にいらっしゃらないから、すっごく心配したんです。今夜のお部屋は2005号室なんですよ。案内しますね。一緒にいきましょう?
[寄り添って腕を組むと、"立川"は下卑た笑みを浮かべた]
(162) 2016/09/30(Fri) 02時半頃
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― 21:38 ―
『おや、ジリヤちゃん、子役とかやってなかったかい?』
やってるように見えます?うれしい〜。 でも、ごめんなさい。 デビューまで、ずっと北の大地でのんびりしてました。
『いやー、たしかにテレビで見たんだよ。ほら、この首元のホクロが印象的でね。はっきり覚えてる。なんだったかな……ぼくが***になったときだから、4年前かな。いやぁ、そのときも可愛いと思ってねぇ』
(……死ねよ、ペド野郎)
[完全に人違いだ。4年前といえばジリヤは10歳。丁度、事故にあい昏睡している最中のはずだ]
(163) 2016/09/30(Fri) 02時半頃
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― 22:47 ―
[ぼんやりと天井の鏡に映った自分と男のやりとりを眺めている。身体から切り離されたかのように、思考だけが自由だった。
事故にあったという8歳から、覚醒した11歳までの、空白の3年間を想う。母の言うとおり、自分は正常ではないのだろう。どこかで脳と心が壊れてしまったんだ。きっとそうだ]
(164) 2016/09/30(Fri) 02時半頃
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― 赤羽・自宅 ―
[夕方を過ぎ、夜の帳が降り切って、少し。青年は居住する団地にいた。あれから、店には長居しなかった。数本後の電車に乗り、赤羽まで、コンビニでちょっとした買い物をしてから、すぐ自宅に帰り着いた。 此方のメールが「文字化け」していたらしい、木露の返信。 それを読むと、ざわざわとした落ち着かなさがぶり返すようで、あるいは増すようで、「ダゴン」の見慣れた英文さえも、不気味に感じられもして、 邂逅した、彼女、の件もあってだろう。 積み重なりに、馬鹿らしいとは思いながらも、今日はもう早く帰ろうという気持ちが、早く帰って酒でも飲もうという気持ちが、わきあがってきて仕方なかったのだった。
そうだ、リンフォンの続きでもやろう。
思いつつ、ドアを開けた]
(165) 2016/09/30(Fri) 02時半頃
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― 23:28 ―
["立川"がベッドの上で大の字になり、寝息をたてている。赤羽との約束まであと30分。それまでに身体を洗ってしまおうと、立ち上がると、とたんに眩暈がした。 身体が鉛のように重く感じる。そうだ、確か今日は1日中弾き語りをして、歩き回って……。よろよろとポーチの元まで歩き、取り出したスマートフォンのアラームを11:50にセットする。すこしだけ、すこしだけ寝よう。愛人になるんだ、それぐらい、赤羽だって許してくれる。
まどろみに沈みながら、スタンドライトに照らされて延びる自分の影を見つめていた]
『おっかないんだ。おまえの影。影のなかのおまえ。 ダブってきたら、気をつけて。すぐ後ろまで来てる』
[あれは、だれがいったんだっけ? あたまに浮かんだ言葉に疑問をもつ間もなく、ふかく、ふかく、眠りに落ちていった―― * * *
(166) 2016/09/30(Fri) 02時半頃
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[出来合いだけで簡単な夕飯を済ました。傍ら、酒を飲み進めていけば、アルコールが回るのと同じ速度で、情動はじわりと落ち着いていった。諸々の奇妙は、些事でしかないように、思えてきた。 一服、煙草を味わう。 ふかしつつ、リンフォンをいじる、と、今日は調子がいいようで、片翼が出来かけただけだったそれは、みるみる勇猛な鷹の姿になっていった]
ほんと、精巧だなあ。…… …… あ、 出来た!
[その姿に感嘆して、直後。 かちり、最後に変化した凸凹に、笑った。 完成したそれを、熊の時と同じに写真に収め]
(167) 2016/09/30(Fri) 03時頃
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― 0:00 まどろみのなかみる夢 ―
[ドアに記された2002号室の金文字。わたしは、ノブをまわしてドアをあける。廊下を歩くと、リビングでくつろぐバスローブ姿の"だーさん"がいる。わたしを見た"だーさん"は、鼻の下を伸ばして、にやにや笑みをうかべる]
『うっほほ、今夜は"その恰好"なのかい?いいねぇ、いつかリクエストするつもりだったんだ』
["だーさん"は、わたしにキスをして、服の上からわたしをまさぐりはじめる]
『たまらないよ。このぴちぴちの肌も、お人形のような整った顔も、この身体も、もうすぐぼくのものになるんだ』
["だーさん"は、わたしから手を離して、後ろを向いた]
『とっておきを用意したんだ、ちょっとまってね。きっとジリヤもクセになるよ!』
[わたしは、リビングを見渡した。ライトスタンド。置時計。キッチンナイフ。ガラスの灰皿。わたしは、ガラスの灰皿を手に取る。ずっしり重いけど、持てなくはない。こらからきっとちょうどいい。 わたしは、"だーさん"の無防備な背中にめがけて、灰皿を振り上げる。奥にある姿見に、空色のステージ衣装を着たわたしが映る]
(168) 2016/09/30(Fri) 03時半頃
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[わたしの口がひらいた]
シク アイ クンネ
フレ ラクル
(169) 2016/09/30(Fri) 03時半頃
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『え?いまなんて―』
["だーさん"が振り返る。わたしは、ガラスの灰皿を"だーさん"の眉間に振り下ろした]
(170) 2016/09/30(Fri) 03時半頃
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♪らぶらぶにゃんにゃん、らぶにゃんにゃん
ゴッ グシャッ
♪あなたのこねこになりたいの
ベキャッ グジュッ
♪らぶらぶにゃんにゃん、らぶにゃんにゃん
ゴチュッ ビシャッ
♪恋する首輪でつながれたい
グチョッ
ヌチャッ
(171) 2016/09/30(Fri) 03時半頃
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― 0:02 2005号室・寝室 ―
……あっ!
[小さな叫びと共に目が覚めた。ここは2005号室。隣には"立川"。とても怖い夢を見た気がする。あたしが、赤羽を――。
枕の脇でスマートフォンが震えている。いけない、寝過ごした。赤羽からだろうか?手に取り、着信画面に目を通す]
(172) 2016/09/30(Fri) 03時半頃
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[手から機体が滑り落ちた。フローリングの上でスマートフォンがぶるぶる震えている。ジリヤは目を見開いて後ずさり、声にならない悲鳴をあげる]
……ひっ……ひいっ……!!
[着信画面に表示された番号。090-××××-××××。それは紛れもなく、*ジリヤ自身の携帯番号だった*]
(173) 2016/09/30(Fri) 03時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/09/30(Fri) 03時半頃
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[それから一時間程。 特別面白くはなく、だがつまらないというわけでもない、まあまあに面白い、たわいないバラエティー番組を眺め、同時にネットサーフィンをし、散漫に時間を過ごしていた。 と、ふと。 着信音が鳴った。丁度、テレビの方に視線をやっていた時だった。手元の画面に目を向けて、]
[息を呑む]
[表示される名は 彼方]
(174) 2016/09/30(Fri) 04時頃
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[瞬間、首筋にぞわりとした冷えを感じた。急速に酔いが醒めるようだった。数秒の躊躇い。応答する。内容は、昼聞いたのと全く同じものだった]
……録音かな、
[そう思えば、不可解な着信の人工みは増す。 履歴はやはり消えているのだろうか、 確認しようとしたところで、また「彼方」の着信があった]
……、
[応答すれば聞こえるのはまたざわめき。 録音、録音なら、相手も何もない事になる]
…… 悪戯なら、やめろよ。
[ぽつりと呟くように零す。低く、低く。 録音でも、流している「相手」はいるのかもしれない。いないならどうせ無意味だ。 少しだけ生じた強気のままに発した言葉に、
ぱたりと、ざわめきが、やんだ]
(175) 2016/09/30(Fri) 04時頃
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もうすぐ
(176) 2016/09/30(Fri) 04時半頃
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[手の中からiPhoneが滑り落ち、がたりと床に落ちる。一言、鮮明に聞こえた声。男とも女とも、若いとも老いているともつかない、無貌の声。落下と同時、通話は切れて]
……、……
[息を詰めたまま、画面を見つめる。 着信。彼方。はっと拾い上げ、拒否を押した。 その後数分、音沙汰はなく、息をつきかけたところで、 着信]
っ、……
[拒否。三分後、着信。拒否。十秒後、着信。拒否。五分後、着信。拒否。二分後、着信。拒否。一分後、着信。拒否。三十秒後、着信。拒否。――十回の着信の後、電源を切った]
(177) 2016/09/30(Fri) 04時半頃
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……何、なんだ。……
[いつしか薄らと汗が滲んでいた。何なんだ。この電話は。悪戯にしては凝り過ぎるし、悪質過ぎる。悪戯でないとしたら、…… もうすぐ、 もうすぐとは、何の事なのだろう]
…………
[電源を切ったそれはテーブルの上に置いたままにして。青年は、ベッドに体を潜り込ませた。まだ普段ならまず寝ない位の時間だ。眠気も、先程までなら幾らかあったが、今は欠片もない。 それでも布団を被り、目を瞑って、 少しでも早く、眠ろうと*した*]
(178) 2016/09/30(Fri) 05時頃
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どうせ、ペットボトルですから。
[そう言った後、続いた問いかけ(>>157)には答えない。 無言。 グラスの当たる音と、液体を注ぐ音が室内に響く]
[円卓の下には深緑色をしたやや厚みのある毛足の短いラグが敷かれている。 窓際にはPCデスクが置かれており、少しでも日光を浴びようという強い意志が感じられる。 東側にベッドと角に液晶テレビ、西側には本棚が並ぶ。 ホラー、ミステリ、オカルト、民俗学……もちろん、『東京村』も納められている。 本棚の影になる部屋の隅には、スペースが足りず収納しきれなかったのであろうコミックスが縦に積み上げられていた]
(179) 2016/09/30(Fri) 12時頃
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[キッチンから緑茶で満たされたグラス二つを持ってきて、一つを照子の前に置いて向かい側に座る。 まだ、口は開かない。 まっすぐに照子の目を見つめる。 本人にそんなつもりはないが、睨みつけているようにも見える*かもしれない*]
(180) 2016/09/30(Fri) 12時頃
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― 夕方:新宿西口駅前の喫茶店>>77 ―
警察が追い返された? いたずら電話だって言われたって?
[澪音の語る言葉>>79に、眉が顰められる。 言葉の端々に浮かぶのは異様。
ふと、昔そんな映画を見たかなと思った。 主人公が帰宅する。そこにいるのは見知らぬ家族。 誰に聞いても知らない。分からない。 次第に主人公は自らの狂気を疑っていく……]
…。警察だって、住人を見知っているわけじゃないだろうし。 口先だけで誤魔化されたのかも知れないな。
[いいや、違う。 少なくとも、今目の前の従妹は正常だ。]
(181) 2016/09/30(Fri) 13時頃
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おばさんの携帯がベッドの下に落ちていた…? そうだね。
澪音ちゃん、それちょっと見せて貰ってもいい?
[ひょっとしたら、おじとおばは何かの事件に巻き込まれたのかも知れない。であれば携帯に何か手掛かりは残されていないかと考える。]
(182) 2016/09/30(Fri) 13時頃
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うん。
[ミルクティーはもう殆ど空になっていた。喉ばかりかわく。 従兄の優しい心遣いに感謝しながら、クッキーも食べ終えた。 気疲れしていたため、甘いものがやけに体にしみる。 こういう気遣いが自然にできるところもこの年上の従兄の魅力のひとつなのだろう。きっとモテるんだろうけど彼女とかいるのかなぁ。]
きっとそうだよね? 全然犯罪取り締まれてないよ〜も〜!
[警察に助けて貰えなかったことに入間は立腹している。]
(183) 2016/09/30(Fri) 13時頃
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[従兄に言われるまま入間は机の上に出してあった母のスマホを従兄のほうへずずいと差し出して、]
アタシ着歴みたんだけどね、 キルロイ先生って人が最後で。 もう電話かけてみちゃったんだ。 どこ行ったとかは、しらないみたい。 作家の人たちにきいてみてくれるって。
(184) 2016/09/30(Fri) 13時頃
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警察も結構適当だからね。
[公的防犯機関への信頼度の低さを口にしながら、スマホを受け取る。
残念ながら目の前の従妹の内心が聞こえることはなく、だから真実が知れることもなかった。東蓮寺琉衣は、顔がいい。だから確かに、昔からモテる。
モテるのだが、あまりに周囲に女性が多かったためか逆にそうした関心は淡白で、これまで付き合った異性は僅かに三人。やたら積極的だった先輩に、机が隣だった女の子、やたら気の強い同級生の部活の友達の三人だ。いずれも、向こうからの告白である。 気になった子のいないではなかったが、それは見ているうちに、知らない男と付き合っていて、言わないうちに失恋した。 要するにヘタレ、そして上京し就職してから後に得た職は契約社員、周囲にいるのは正職員のオネエサマ方ばかりで、目下、東蓮寺は社内のオネエサマ方に人気のあるマスコット…のような扱いである。
更には寺を継ぐことにでもなろうものなら、規則で丸刈り坊主。従妹もさぞや幻滅することであろう。]
(185) 2016/09/30(Fri) 13時半頃
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キルロイ先生? そっか、おばさんの仕事先の作家さんか。
ふうん、そっか。 でもまだ連絡がないってことは、収穫がないみたいだね。 他の履歴にも…特に変わったものはない、か。
[スマホを指先で操作して、履歴をサッと眺める。 特に収穫のなかったそれの画面を消して、従妹に戻した。]
じゃあ、このキルロイ先生から何か来たら教えて。 おばさんの携帯がここにあるってことは…… あ、おじさんの携帯にはかけてみた?
(186) 2016/09/30(Fri) 13時半頃
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[警察に関してを、がっかりして「はーあ」とため息をつく。 適当では困るのに。たしかにストーカーとか出ても何かあるまで動けないとか聞くもんなぁ、と思い出すのだが、しかし今回は不法侵入とかいうヤツでは…?とも思う。]
そうみたい。
[キルロイ先生に関してを頷く。]
あとで会って話できる?て聞いてくれたり 夜過ごせるとこもないんじゃ?て心配してくれてたんだけど…… なんか、最後アタシの名前知ってて。
[心配そうに口元に手をあてて、うーんと唸った。]
ママが話してたんならいいけど、 アタシ怖くなってすぐ電話切っちゃって。 るいくんからラインきたしね。
(187) 2016/09/30(Fri) 14時頃
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パパにも電話かけてるんだけど、全然でないんだよね……。
[もう一度自分のスマホから電話をかける。出ない。]
あ。そういえば……
[制服のポケットから、母のスマホと一緒におちていたカードを取り出した。]
これも、ママのスマホと一緒にベッドの下におちてた。 なんだかわかんないけど……
[プラチナ色のカードだ。 クレジットカードのような厚みがあり、なにかのファンクラブらしく、会員番号と、誰かの電話番号が記してあった。]
(188) 2016/09/30(Fri) 14時頃
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そ……っか。 おばさんの仕事先なら、変な人ではないんだろうとは思うけど。 ちょっと気にはなるかな。 俺も後で調べてみるよ、その先生のこと含めて。
あ〜。念のため、その先生の番号控えさせて貰っていい? さんきゅ。
[一度閉じた画面を再度表示させ、"キルロイ先生"の番号を自分の携帯に記憶させておく。 続けて澪音から提示されたのは、プラチナ色の見知らぬカード。少し厚みのあるそれを、手に取って裏返し眺めた。]
おばさんのスマホと一緒に? じゃあ、これもおばさんのかな…ここにはまだかけてない? 一応メモしておくね。 何か調べられるかもしれないし。
[電話番号があれば、大雑把にでも所在地も知れるだろうか。 職場で検索すれば分かるかも知れないと、それも控える。]
(189) 2016/09/30(Fri) 14時頃
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おじさんには、あとでまたかけてみよう。 俺も試してみるよ。 俺んちには…聞いても仕方ないだろうしなあ…。
[一応、叔母と母は姉妹ではあるのだが。 しかし娘に連絡も来ずに、姉に連絡が入っている、しかもこちらへ連絡が来ないなどあり得ないだろう諦める。]
よし。じゃ、あとは直接かな。 澪音ちゃん、大丈夫? 元気になったなら、一度家に行ってみようか。 大丈夫。次は俺がついてるから。
[あとは家に行って直接確かめようと、従妹の顔を見遣る。]
(190) 2016/09/30(Fri) 14時半頃
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ありがと……。
[緑茶を喉へと流し込む。 中身を飲み干すと、貼り付いた喉が癒される心地がした。]
もう! 心配してくれるのは嬉しいけど、人の顔を観察しないの! いま顔ヤバいでしょ、絶対……。
[視線に気付くと、慌てて片手で目元を隠す。]
(191) 2016/09/30(Fri) 14時半頃
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ありがと。 あの知らない人たちアタシの名前呼んできたから、 知らない人が名前知ってるの、なんか怖くなっちゃって…… お願いしてもいい?
[電話番号を控えても大丈夫かと尋ねられて、もちろんと頷く。 編集の娘や編集の甥などというほぼ完全な他人に電話番号をほいほい渡されているとあっては、キルロイ先生当人としてはたまったものではないかもしれないが、今は他人より自分である。]
カードに書いてある電話にはまだかけてない。 家に変な人いたのも、ほんとにさっきだから……
(192) 2016/09/30(Fri) 14時半頃
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分かった。 そっか…、そうだね。気持ち悪いもんな。
[通常、母の仕事相手に名前を知られていても、母と関わりが深い相手ならばさして気にすることはあるまい。けれど、今は通常ではなかった。その従妹の心理的負担を改めて思って頷く。]
個人の番号じゃなさそうだしね。 万が一、おじさんとおばさんに何かあったのだとしても、このカードが犯人の手掛かり…ってこともないだろうし。大丈夫だよ。
[確かめていないのかと責めているわけじゃない。 そう知らせるべく声は柔らかく、携帯とカードを従妹へ返す。]
(193) 2016/09/30(Fri) 14時半頃
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(うう。るいくん優しい……)
[カードを返してもらいながら、何度か頷く。]
おばさんもきっと分かんないよね…? 朝すごい喧嘩してたから、 それでお姉ちゃんに会いたくなるとか……? うーん……あるか、わかんないけど。 一応あとで、聞くだけ聞いてもらってもいい?
[そういう安全なところで無事にしてくれているのが一番いい。 だから、そうお願いした。 しかし携帯電話は持っていくのではないだろうかとも思うので、正直過度に期待しているわけではない。期待したいのは山々だけれど……。]
とにかく今家の方そのままにしとくわけにいかないし。 大丈夫……じゃないけど大丈夫。今度はるいくん居るしね!
家、東中野なの。駅から近いから、電車でいくね。
(194) 2016/09/30(Fri) 14時半頃
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分かった。 …いや。気になるなら、今聞いてみるよ。 ちょっと待ってて。
[自分のスマホを操作して、実家の番号へ発信する。 暫くぶりだ。普段はかければ戻って来いと煩いので、かけていない。]
もしもし…母さん?
[電話の向こうから、驚いたような反応があった。 電話越しに、叔母の声によく似た母の声が響く。]
(195) 2016/09/30(Fri) 15時頃
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ああ、元気にしとうよ。 そっちも変わりないかいね。
いや、ちょっと…、特に用事ってわけじゃなくて。 久しぶりやけん、どうしてるかと思って。 ああ、わかっとう。父さんは呼ばなくていいから!
最近、入間の叔母さんとは話してる?してない?そっか。 それじゃまたかけるけん。 もう電車乗るけんね!それじゃ。
[母はまだ何か言いかけていたが、強引に切った。 本当に用事らしい電話でもなかったから、母は何があったのだと首をさぞかし傾げただろう。ともあれ目的は達した──残念ながら思わしい結果ではなかったがと、息を吐き、]
向こうにはいない、な。
[従妹へ向け、眉を下げて肩を竦めた。]
(196) 2016/09/30(Fri) 15時頃
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(えっ方言つかってる〜〜〜かっわいっ……)
[ちょっと意外な一面を見せられて、今日の怖さ不気味さによる気疲れが、ほんの微かに癒された気さえした。顔がキレイでカッコよくて電話で方言が出ちゃうなんて、そんなのズルイ……。 電話をかける従兄の表情をほんの僅かな期待を込めて見守る。 しかし結果はやはり思わしくなかった。]
そっか……ごめんね。 ホントに、ちょっと居てくれたらって思っただけだったの。 ありがと。
(197) 2016/09/30(Fri) 15時半頃
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じゃあ、行こうか。
[席を立ち、店を出て階段を下ればまた人ごみの中に二人は飲まれた。この街はいつだってそうだ。いつだって溢れんばかりの人がいる。 これでは一人や二人、入れ替わっても消えていても分からないのじゃないかと思う。二人は東中野に向かうべく、電車に乗るべく西口へと向かった…向かっている、はずだった。]
……… 、あれ?
[ひょいとさっき曲がった道。 そういえばこんなところに、小路があっただろうか? 振り返っても、良く分からない。 その小道の先は行き止まりのようだった。]
(198) 2016/09/30(Fri) 15時半頃
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ん?おかしいな…。 澪音ちゃん、ごめん。道を間違えたみたいだ。
[首を傾げて道を少し戻り、別の角を曲がる。 次はきちんと、見覚えのある道だった。]
(おかしいな…?)
[道に迷ったのだろうか。今更この街で? 狐につままれたような気持ちのまま、駅に辿り着く。]
(199) 2016/09/30(Fri) 15時半頃
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[結局、実家への電話も空振りだった。 ではやはり、自分がしっかりとしていなければならないのに。 こんな風では、彼女を更に不安にさせてしまうだろう。]
おばさんも一度おいでと言ってくれてはいたんだけど。 結局、東中野の家に行くのは初めてだからなあ。 高校は少し遠くなっちゃったんだっけ。 通うの大変だね。電車混むでしょ。
[軽く話しかけながら、ホームへと向かう。 こんな時でもなければ、きっともっと従妹も明るく話せたのだろうけど。]
(200) 2016/09/30(Fri) 15時半頃
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― 夕方:新宿駅 ―
……あれっ? あ、ううん、アタシもよそ見してたから。 気づかなかったみたい。
[二人で行き止まりの小道の傍に立って、首を傾げた。]
こんなとこ来た事ないや。 あーあ、こんな事でじゃなかったら、 今頃デート気分だったのに。
[二人で新宿の知らない道をちょっと迷子になる。他の男の子ならいざしらず、この従兄となら楽しいかもしれないじゃないか。 ただ今はそういう場合ではないため、唇をとがらせて、歩きながらまた父親の携帯に電話をする。今回も、また出ない。 引き返して、別の角を曲がると、見覚えのある場所にでた。]
へー、ここにつながってたんだ?
[意外そうにしながらも、二人は無事改札へたどり着いた。]
(201) 2016/09/30(Fri) 15時半頃
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― 東中野 ―
[新宿駅から中央総武線各駅停車の電車に乗った。 東中野までは二駅で、時間はさほどかからない。 東中野駅から従兄と連れ立って出ると、近くには交番があった。]
あ。電話かけたの、あそこ……。
(202) 2016/09/30(Fri) 16時頃
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[交番勤務中の男には、従兄に声をかけてもらうことにする。 自分はいたずら電話をした人間だと思われるだろうし、上手く言い包められる気もしないから、説明は従兄に任せた。 余計なことは言わずに黙っては居たが、内心「なにもせす帰りやがって」という気持ちでいっぱいである。 警察官は「いたずら電話は困りますよ」とか「先ほども家まで伺いましたがねぇ」と気乗りしていない様子だった。]
(203) 2016/09/30(Fri) 16時頃
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― 東中野のあるマンション ―
[交番の警察官は従兄の説得でもう一度着いてきてくれることになった。道中「お父さんたち心配してたよ」と警察官に言われ、入間は傍らの従兄の背に隠れるようにして、首を左右にふった。
駅から少しで、まだ新しいマンションにたどり着く。 入間家は八階。まずはオートロックの玄関を、入間が開けて、中へ入った。]
(204) 2016/09/30(Fri) 16時頃
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[エレベーターで8階へ。 8のボタンを押して、エレベーターが動き、8階が近づいてくると、どんどん不安が色濃くなってきた。]
あの、ぜったい変なひとなんで、 アタシ来てること言わないでください。
[と入間は警察官に言ってみたのだが、警察官は「うーん。」と困った風で唸っている。 なんだかサエない人だなあと不満ではあるが、着いてきてくれただけでも感謝すべきなのかもしれない……?いや当然のことだ。と思いなおす。 8階につき、廊下に出たが、入間はそこから先に進めずにいる。エレベーターの扉を開きっぱなしに、エレベーターが行ってしまわないように、エレベーターの前から動けずにいる。]
(205) 2016/09/30(Fri) 16時半頃
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る、るいくん。アタシ離れてていい?
[自宅前の廊下がこれほど不気味に見えたことはない。 遠くに見えるあのドアの向こうには、わけのわからない不気味な人達がいたのだ。そして今現在も、居るのかもしれないのだ。 居なくなっていてくれればいいが……と思いながら、入間はエレベーターの傍で、従兄と警察官が自宅のほうへ行ってくれるのを見送り、エレベーター脇の柱の影から、様子をうかがっていることにした。]
(206) 2016/09/30(Fri) 16時半頃
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[扉が閉まらないように、エレベーターの扉を手で押さえながら、廊下の向こうに目を凝らす。
遠く、玄関チャイムを押しているのだろう。 少しして、中からは、女が出てきた。 ぎくりとした。息をのみこむ。 見つからないように、顔を引っ込めてしまったが、これでは様子がみえない。
一瞬見えたのは、 眼鏡、後ろでまとめた癖毛の黒髪、エプロン姿――]
(207) 2016/09/30(Fri) 16時半頃
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[しらない他人。]
(208) 2016/09/30(Fri) 16時半頃
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[まだ居る。
心臓がばくばくと音をたてる。 早く追い払ってよ!と思う。 しかし、警察は家から出てきた女と、再度出向いた理由についてを述べていて、取り押さえるとか、捕まえるとか、そういう様子はない。]
(209) 2016/09/30(Fri) 16時半頃
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[入間家から出てきた眼鏡の他人は、警察官に「娘がご迷惑を」などと謝っていた。 入間の従兄である東蓮寺琉衣の姿をみると「あら?」と頬に手を添えて、表面上穏やかそうな笑みをつくっていた。]
(210) 2016/09/30(Fri) 16時半頃
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― 東中野 ―
[東中野駅を出れば、そこに広がるのはごく普通の町並みだ。 やや大きいマンションが目に付く程度、それもそのはずだろう、この辺りは便利がいい。 駅から出てほど近くに交番があった。]
そうか…。
[ここに電話したというなら、かけた相手も警察で間違いはないのだろう。 交番の中に入り、勤務中の警官に声をかけた。 警察官は、従妹の通報を覚えている様子だった。]
悪戯ではないと、本人が言っているんです。 ええ。俺は彼女の従兄でして、今は付き添いに。 不審者が家に上がり込んでいたとなると大変ですし、お巡りさんももう一度ご同行願えませんか。家宅不法侵入は犯罪でしょう?
[警官は不服そうであったが、結局同行に同意した。 「お父さんたち心配していたよ」とは。 完全に、未成年の澪音の味方などいなかったのだろう。]
(211) 2016/09/30(Fri) 16時半頃
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― 東中野のあるマンション ―
[オートロックを通り、エレベーターで8階へ。 その最中にも従妹の緊張が背から伝わってきた。 彼女の言葉を、警察官は未だに信じていない様子だ>>205 そんなやり取りを黙って見ながら、8階についた。]
分かった。いいよ、澪音ちゃんはそこにいて。
[エレベーターのドアを押さえたままの澪音に、一つ頷く。 警官は眉を顰めたが、いいからと彼を先に促した。 あんな怯えている少女に無理をさせてどうなるというのか。]
(212) 2016/09/30(Fri) 16時半頃
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[ピンポンと響く玄関チャイムの平和な音。 は〜いと答える女の声。 微かに眉を顰めた視線の先に、ドアは開いた。 その先に佇むエプロン姿の女は────
ざ わ り。
寒気がした。 母とも叔母とも似ても似つかぬ、見知らぬ女の姿に。]
(213) 2016/09/30(Fri) 16時半頃
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ここは、入間さんの家で、……
[声が掠れる。確かにそうだ。 ここは澪音の家であるはずで、おじとおばの住む家のはずである。それではなんだ?この知らない人は何事だ?
女が、穏やかそうな笑みを作る>>210 とんでもなく醜悪なものに、それは映った。]
──── アンタ、誰だ。
ここは入間家だろう。 アンタ誰だ。祥子叔母さんはどうした。 俺は…俺も澪音ちゃんも、あんたなんて知らない…
(214) 2016/09/30(Fri) 17時頃
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[入間家の玄関からは、夕食の準備をしていたところなのか、食事のにおいが漂ってきている。 ごく普通にその家で、その女は、生活しようとしているのだろう。
女は東蓮寺の言葉をきいてか見知った人間であるふりをしはじめた。
[久しぶりに会ったから、誰かと思っちゃったわ。 見違えちゃって。スーツだとわからないものね。」
そして困ったように、警察のほうへ一度視線をあわせた。
「どうしたの、あなたたち……二人とも変よ。 “るいくん”久しぶりだから、忘れちゃった?おばさんよ。」
と心配そうに言う。]
(215) 2016/09/30(Fri) 17時頃
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[ カチャッ ガチャガチャッ ]
(216) 2016/09/30(Fri) 17時頃
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[入間は突然の音にびくっと身を竦めた。 近所の家の扉が開いたのだ。 廊下の話声が気になったのだろうか。それともたまたま偶然か。 家から出てきたやや小太りの女は警察と話している入間家の方を見遣る。
まるで、今まで近所づきあいがあったかのように、「あら……入間さんどうしたの」と声をかけたのだ。 母親のふりをしている他人が困ったように笑って、「それがねえ、娘が…」と口を濁した。]
(217) 2016/09/30(Fri) 17時頃
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[どうして近所の人間にまで認められているのかとゾッとする。 柱から顔をのぞかせていたが、あまりのことに隠れ切れていなかったのだろう。 警察官と従兄の東蓮寺の背中ごしに、ついにこちらに気づいてしまった。]
「みおん!」
[女は入間の姿をみつけて、声をあげた。 ほっとしたような、待ちわびたような様子だった。]
「おかえり。ママたち心配してたのよ……」
[その声は、入間祥子の声とも、入間祥子の姉の声質とも全然違っているが、それでもその声は、自分が入間澪音の母だと名乗るのをやめない。ぞっとして奥歯をぎゅっと噛んで、首をぶんぶん振った。]
(218) 2016/09/30(Fri) 17時頃
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スーツも何も、俺はアンタの甥じゃありませんよ、オバサン。
……お巡りさん。 この人の身分証明を。
俺の母は、この家の…入間祥子の姉です。 見間違うはずなんて絶対ないんだ。 あんたたち、叔母さんと叔父さんをどうした? まさか殺したのか。それとも幽閉でもしたのか。 それで入れ替わろうって魂胆か。
[不気味さが、ひやりと背を凍らせている。]
(219) 2016/09/30(Fri) 17時頃
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……近所もグルか……
[なんだってんだ。 おじもおばも、普通の一般市民じゃないか。 一体何があったっていうんだ。
女が、澪音を見つけて声を上げる>>218 ハッとしてそちらを振り向いた。]
(220) 2016/09/30(Fri) 17時頃
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トレイルは、ジリヤに話の続きを促した。
2016/09/30(Fri) 17時頃
トレイルは、ジリヤに話の続きを促した。
2016/09/30(Fri) 17時頃
トレイルは、イルマに話の続きを促した。
2016/09/30(Fri) 17時頃
トレイルは、イルマに話の続きを促した。
2016/09/30(Fri) 17時頃
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アンタなんてしらねーよ!! るいくん!アタシいくからっ。
[そう叫んで、入間は気味が悪くてしょうがなく、エレベータに乗り込んだ。]
(221) 2016/09/30(Fri) 17時半頃
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[入間がまた逃げ出していくと分かった眼鏡の女は、エレベーターの方を見ながら「どうして?」と呟いていた。
入間の叫び声をきいて、うーんと警官は唸る。 警官は、入間家から出てきた眼鏡の女ではなく、むしろ東蓮寺を怪訝そうに見ていた。 「……先ほども確認させて貰っているんですよね。」と言う。 「奥さん、すみません、そういうことですから、もう一度おねがいできますか。」と身分証の提示を求めた。]
(222) 2016/09/30(Fri) 17時半頃
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[眼鏡の女は「はい……」と返事をしている。 警察官と東蓮寺に背を向けて、身分証をとりにいくようだった。]
(223) 2016/09/30(Fri) 17時半頃
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いつも通り可愛いから大丈夫ですよ。
[目元を隠す仕草をする出目(>>191)に、小さく息を吐く]
何の用事で電話したか……言いませんよ。 言わない。何があったか話してくれると約束してくれない限りは。
[視線は変わらず、手に隠された向こう側を見つめている]
(224) 2016/09/30(Fri) 17時半頃
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[ここに従兄だけを残していくのも心配で、エレベーターで束の間、ボタンを押す手が迷っていた。 足音で、おそらく追いかけてきてくれているというのがわかって、従兄が走ってくるのを待ち、1階まで降りる。]
さ さっきのひと。
[エレベーターのドアがしまった。 声をかたくして、呟いた。]
(225) 2016/09/30(Fri) 18時頃
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家から出てきたほうじゃなくて。 別の家から出てきた太ったおばさん。
ずっとこっち見てた。
(226) 2016/09/30(Fri) 18時頃
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[遠くの母親を騙る女も不気味だったが、近所の小太りの女が、なぜか廊下にずっと出ていて、入間のほうへじっと視線を向けていたのも恐ろしかった。 気持ちが悪くて、気持ちが悪くて、結局たまらず逃げ出してしまったが、これではあの家はずっと、あのわけのわからない奴らに使われたままだ。]
ど……どうしたらいいんだろう。 どうなっちゃうんだろう? ママとパパどこいったんだろう。
(227) 2016/09/30(Fri) 18時頃
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― 夜:中央総武線電車内 ―
[マンションから出て、東中野駅に向かった。 家から近いところはどうしても気持ちが悪かったため、駅を変えたくて電車に乗っていた。]
今日どこで寝よう……。
[と呟いていたら、従兄にホテルを勧められた。 シングルで、と付け加えられたが、流石に今は一緒にお泊まりできる出来ないで一喜一憂してリアクションしている余裕がない。]
るいくんのトコ泊めてよ。
[と言ってみたが狭いからと渋られた。どさくさで泊まりに行けないかと考えたがお見通しか……と思ったが、本当に一人が不安でもある。 どこか離れるにしても新宿から乗り換える、ということにして、一度着いてから考えよう、ということになった。]
(228) 2016/09/30(Fri) 18時頃
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―新宿三丁目駅―
ふー、疲れた。
[一二三は、ホームから副都心線に乗り込む。]
(229) 2016/09/30(Fri) 18時頃
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『終電までで、いいなら。』
[ビルを出た直後、担当者から『深夜手当ても出るから、今日からでも勤務良いですよ(>>111)』との話もあったので、条件付きで初出勤という流れになった。
結局、制服合わせとワンフロアの清掃だけで時間となってしまったが。]
(230) 2016/09/30(Fri) 18時半頃
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[電車から降りて、もう一度、従兄の家に泊めてくれるよう頼んだ。 返事はどうだったか。なんだか気分が沈んでしまって、やや上の空だったのだ。ホテル探しもおまかせしてしまっていた。
従兄の背中について、新宿駅を歩いていた。
乗り換え、どこにするつもりなんだろう。 なんか、けっこう歩いたような気がするけど。 そう思って、顔をあげた。 ついて歩いていたのは、いつの間にか、別の人だった。
従兄の背中について、新宿駅を歩いていた―――つもりなだけだったらしい。]
あれっ…… あれっ!?
るいくん?!
[名前を呼びながら、ひとでごった返す新宿駅改札内を見渡すも、彼の姿がない。]
(231) 2016/09/30(Fri) 18時半頃
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…………。
[可愛いと言われ、手の隙間から覗き返す。 むくれた顔で睨んでみるが、眼力に圧されてあっさりと根を上げた。]
……わかったよ。あとで言う。 包み隠さず全部、正直に。 ちゃんと約束するから。
(232) 2016/09/30(Fri) 18時半頃
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[*そういえば――家に帰る前も、西口前で迷ってたっけ。*]
(233) 2016/09/30(Fri) 18時半頃
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PPP イルマは、メモを貼った。
2016/09/30(Fri) 18時半頃
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―19時頃・赤坂高級マンション19F―
あんな若い子も、来るんスね。 レッスンかなんかスか?
[1つ上のフロアに、空色のワンピースを着た、自分よりも若い女の子の姿が見えて(>>162)、先輩のアルバイトに話を振る。]
(234) 2016/09/30(Fri) 18時半頃
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『…………ある意味、レッスンだな。ま、君もすぐに意味がわかるよ。』
[事実、清掃に来た部屋に転がっていた『おもちゃ』で『レッスン』の意味は把握したのであるが。]
(235) 2016/09/30(Fri) 18時半頃
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―副都心線内―
[一二三はサイフから取り出した2枚の名刺を交互に見る。
1つは木露から貰った名刺。1つはバイト先に帰りがけに貰った名刺。]
(236) 2016/09/30(Fri) 18時半頃
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『李沢くん、ここから清瀬だとちょっと遠いよねぇ。休憩室みたいな所用意しようと思うんだけどね、ウチが懇意にしている店があるから、次回時間のあるときに行ってみようか。 一応名刺渡しておくから。』
[日払いで給料をくれるだけでなく、部屋まで用意してくれるとは。 さすが、『芸能界』だけある。]
(237) 2016/09/30(Fri) 18時半頃
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『姉ちゃん』もこんなんだったのかね。
[『姉』のことを思い返し、ぽつり、と呟きながら。 あの回りにいたら、『そういう営業』もしなくてはならないとすれば。 『藤田カオルコ』が歌うはずだった歌が流れてきそうになって、首を振る。]
(238) 2016/09/30(Fri) 19時頃
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リーは、自分の頬をぎゅっ、とつねった。
2016/09/30(Fri) 19時頃
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いてて。
[気を落ち着ける為に見た名刺は、『新宿不動産 鈴里みよ子』と名前が*書かれていた*]
(239) 2016/09/30(Fri) 19時頃
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リーは、イルマは大丈夫かなぁと携帯をいじりながら考えている。
2016/09/30(Fri) 19時頃
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― 夜:新宿駅 ―
[従兄に「どこ!?」とラインを送ったりもしたのだが、遭遇できない。 こちらの場所を伝えて待ったりしてみたが来ず、痺れを切らして探してみたりしてしまったから、すれ違ってしまったのだろうか? 伝えてあった場所に戻って暫くは、友達が、少しづつ返してくれるリプライやラインに、返信をして、不安や心配を紛らわしていた。 父親には変わらず電話をかけてみているが、未だ出ず。]
るいくんまで居なくなったらどうしよう……。
[半べそでひとりごちた。 気を紛わせたさでラインで一二三にも返事をした。>>1:166 『気悪くしてないし こっちこそ苦手だったんならゴメン🙏』 もう、昼間ムッときたことなんて、どうでもよくなっていたから、とにかく構われたさでそう送った。 『家帰れないからご飯奢って 今!✨』 と更に送ってから、深くため息をついた。 『なんて無理だよね😖💧』 と、さらに送って、自分で自分に「なにやってんだ…」と呟いた。]
(240) 2016/09/30(Fri) 19時頃
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[ちゃんと約束する、その言葉(>>232)を聞いて視線を外して大きく息を吐いた]
あんまり、こういうの柄じゃないんで勘弁して下さいよ。 それとも、そんなに頼りないかなぁ。
[髪を掻きながら、冷蔵庫へと向かう。 ペットボトルを持ってきて、空になった照子のグラスに注いだ]
それじゃあ、電話した件だけど。 榛彬堂白明社の入間祥子って編集者知ってます? もし、知っていたら……今日あったりとかしてるわけ無いですよね。
[元より望み薄だと思っていたため、そんな聞き方になる]
(241) 2016/09/30(Fri) 19時頃
|
リーは、トレイルトレイルと曲名を間違えて入力してしまった。この列車栄光に向かって走ってないじゃん。
2016/09/30(Fri) 19時頃
ジリヤは、キルロイに話の続きを促した。
2016/09/30(Fri) 19時頃
ジリヤは、デメテルに話の続きを促した。
2016/09/30(Fri) 19時頃
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えっ
[そうこうしてたら入間からLINEで返信が来た。
大急ぎで返信を返す。]
(242) 2016/09/30(Fri) 19時頃
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『バイトの面接で新宿から帰りなんだけどまだ新宿なの?』
(243) 2016/09/30(Fri) 19時頃
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― 夜:新宿駅 ―
[そう送ったときだった。 母のではなく、入間自身のスマホに着信があった。 ひ、と息が詰まった。 知らない番号からの着信だったからだ。 とっていいのか、悪いのか、しばらく悩んで、あまりにも鳴りやまないので、ついとってしまった。]
「みおん?」 「よかった、心配で電話をかけたんだけど――」
(244) 2016/09/30(Fri) 19時頃
|
|
[最初、だれだろうと思った。 相手の声の向こう側、遠くで、テレビの音がしている。 だんだんその相手に察しがついてきた。
おそらく――おそらくだが、これは、今、自分の家にいる――]
(245) 2016/09/30(Fri) 19時半頃
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[電話を切って、その拍子、スマホを取り落とした。 恐る恐る、震える手で、ごみでもつまむように拾い上げると、また通知。びくっと背中を震わせる。
けれど、それは、母と名乗る知らない人からの着信ではなく、一二三からの返信だった。]
(246) 2016/09/30(Fri) 19時半頃
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[泣きそうなほどほっとする。]
『新宿』
[と、たった一言、焦って返した。 そのあとで、震える手で]
『受かった?😺』
[と、心細さから、返信を続けた。]
(247) 2016/09/30(Fri) 19時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/09/30(Fri) 19時半頃
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『受かった😏』 『新宿、戻ろうか?清瀬までなら終電あるし』
[引き返すなら今しかない。急いで返信を返す。]
(248) 2016/09/30(Fri) 19時半頃
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[願ってもない申し出だった。]
『できそう?😢』
『怖い人から電話かかってきてて』
『一緒にいたんだけどイトコともはぐれちゃって』
[不安から、泣き言も、聞かれていないことも送った。]
(249) 2016/09/30(Fri) 19時半頃
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― 回想:電車内 ―
[さっき、電車でゆられながら、入間はぽつりと言っていた。]
…… そんなつもりじゃなかったのに。
[従兄の家で泊まれないことではなく、アンケートのことだ。]
アタシ、朝ね…… [後悔でその先のことが言えなかった。 ため息のあと、首を振って、しばらく黙っていた。 言えないうちに、新宿駅に着いていた。]
(250) 2016/09/30(Fri) 20時頃
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……うん、ごめん。 頼りにしてるよ。本当だ。
[頼りないはずがない。だから頼った。けど、これ以上迷惑をかけるのは…… 心の中で紡ぐべき言葉の原稿を書く。そしてそれは読み上げられることなく、丸めて心の奥底へと放り捨てられた。 グラスに口をつけながら、続く言葉を待つ。出てきたのは、意外な人物の名前だった。]
入間祥子さん? 知ってるけど、今日は……会ってないね。
[仕事で二、三度顔を合わせた程度の間柄だが、顔も名前もよく覚えている。自分と、名前、似てるもんね。木露と仕事上の交流があることも知っている。 しかし何故、このタイミングでその名前が出てくるのだろう。そして、何故、会ったかどうかなどと聞いてくるのだろう。]
え……。 もしかして榛彬堂白明社となんかトラブった?
[確かに、急に重い依頼を投げかけてしまった。 あちらにとっては少し、いや、かなり都合が悪かったかもしれない。 企画中止のシナリオまで頭に浮かび、次の言葉に身構えてしまう。]
(251) 2016/09/30(Fri) 20時頃
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『わかった』
『新宿戻るわ』
『近く着いたらよろしく』
[一二三は次の駅で降り、反対側のホームの電車へと*飛び乗った*]
(252) 2016/09/30(Fri) 20時頃
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PPP イルマは、メモを貼った。
2016/09/30(Fri) 20時頃
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― 現在・夜:新宿駅 ―
[あのアンケートに八つ当たりしたことを、今更ながらに後悔している。 一二三へ泣き言を送っていたら、ついそのことについても零したくなってしまって、『朝、駅前』とまで打ちかけたが、返信があったので、それを消して、別の文字を打ち込んだ。]
『ありがと✨ ほんとにごめん!🙏』 『ごはんは、みおんがご馳走したほうがいいね🐼💦』 『まってるね』
[一二三の返信や到着を待ちながら、合流が難しい気配濃厚の従兄に『友達がきてくれるって言ってる!着いたらそっちと一緒にいるかも』と送った。 キルロイ先生からの朗報(とも限らないが、期待はしておく)を待ちながら、人の言葉が恋しくて、Twitterを眺めた。]
…………あ。
[誰かRTしたツイートだ。
【閲覧注意】『知らない街ニキ』の遭遇・目撃情報【都市伝説】 - NEVER まとめ
『知らない街ニキ』と呼ばれている変人についてのまとめ。 誰彼構わず話しかける困った人で、入間自身も友達と一緒にいるときに遭遇した。]
(253) 2016/09/30(Fri) 20時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/09/30(Fri) 20時半頃
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[急な絡みに腹がたって、その時は動画まで撮ってやった。 変なことをされたら、警察に届けてやろうと思ったからだ。]
………、……。
[RTした者によれば、『知らない街ニキ』は居なくなったらしい。 いつ何時しょっぴかれて居なくなってもおかしくなさそうな変人と一緒にしたくはないが、父母と連絡がつかない状態で聞く『いなくなった』という言葉は、その言葉だけでも具合が悪くなりそうだった。 こんなタイミングで、聞きたい情報じゃなかった。]
(254) 2016/09/30(Fri) 20時半頃
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―赤坂・高級賃貸マンション2005号室 0:13 ―
[震え続けるスマートフォンを手に、ジリヤは懸命に拒否ボタンを押し続けていた。着信は一向に止まらず、一定のリズムで振動を続ける]
(なんで!?どうして!?)
[パワーボタンを押しても電源は切れず、強引にバッテリーを取り外した。だが、それでも着信は止まず、逆にミュートにしていたはずのコール音が鳴り出す]
(255) 2016/09/30(Fri) 20時半頃
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…………わぁぁぁぁっ!!!!!!
[悲鳴とともに機体を壁に叩きつけた。立川がひとつ唸って寝返りを打つ。床に落ちた携帯は、ブルブルとフローリングの上を這いまわりながら、コール音を鳴らし続ける]
(256) 2016/09/30(Fri) 20時半頃
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[ドンドンドンッ
ノックが響いた。 驚きのあまり、ジリアの身体がビクリと跳ねた。
ドンドンドンッ
ノックの音は玄関から響いてくるようだ。 本郷か、それとも赤羽か?]
(257) 2016/09/30(Fri) 20時半頃
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[ドンドンドンッ
震える携帯を蹴り飛ばして、一気に玄関まで駆けだした]
(助けて!誰でもいいから、助けて!!)
[途中、足をとられてよろめきながら、廊下を駆け抜けて玄関へ。 ドアのノブに手をかける]
(258) 2016/09/30(Fri) 20時半頃
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[ドンドンドンッ。
ノックは、先ほどから同じ、一定のリズムで続いている。 ノブをつかむ手が止まった。一定のリズム。
そう、携帯の着信コールと、まったくおなじリズムだ]
(259) 2016/09/30(Fri) 20時半頃
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······誰?
[返事はない。
ドンドンドンッ]
······誰なの!?
[気配もない。
ドンドンドンッ]
(260) 2016/09/30(Fri) 20時半頃
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『なんだね、こんな時間に。失敬なやつだな』
[背後から、寝起きの"立川"がのっそりと身を乗り出してきた]
『どきなさい。ぼくが一喝して追い払ってやる』
["立川"は玄関のドアノブに手をかけ、ロックを解除した]
あっ······ダメ!!
[ジリヤは"立川"の腕にすがりついた。 だが、ロックが外れた瞬間、ドアは勢いよく開かれた。 誰の手も借りずに]
(261) 2016/09/30(Fri) 20時半頃
|
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[ ――ざわり
得も言われぬ悪寒がジリヤの心臓を握りつぶした。
まだ夢の続きを見ている、ぜったいにそうだ
で、なければ、これは――]
(262) 2016/09/30(Fri) 20時半頃
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|
[ドアの向こうに、"ソレ"はいた。
モニターの"向こう側"にいつも居る"ジリヤ"。
きらびやかな空色のステージドレス。 ミニのスカートからすらりと伸びた白いタイツ。 差し色の赤いチョーカー。 猫耳のボンボン耳当て。
やや前傾姿勢なその姿は、赤黒い飛沫で汚れ、 同じく赤黒い汚れにべったりと染まった両の腕は、 ライトに照らされヌラヌラとテカっていた。
その先に握られているのは、ひび割れたガラスの灰皿。
あらぬ方向を向いていた顔が、ゆっくりとジリヤに向けられた。
無機質な空っぽの笑顔。
ジリヤと目が合い、その口が動いた]
(263) 2016/09/30(Fri) 20時半頃
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『 み つ け た 』
(264) 2016/09/30(Fri) 20時半頃
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["立川"が悲鳴をあげた。 ジリヤを突き飛ばし、そのまま奥の寝室へ逃げ込む]
(……これは?)
[床に崩れ落ちたジリヤは、そのままへたりこんだ]
(……あたし?)
[ステージ衣装を身にまとった"ソレ"は、ゆっくりとジリヤへ迫る]
(逃げなきゃ……はやく逃げなきゃ!)
(265) 2016/09/30(Fri) 20時半頃
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|
[右足の脛に激痛が走った。ぶつけてもいないのになぜ? ブルブルと脚が痙攣し、力をこめることができるない]
(動いて!おねがい……はやく動いて!)
[自由にならない脚を動かそうと、必死に腿を叩く。 その間も、緩慢な動きで"ソレ"は迫り、 ついにジリヤの目の前で止まった。
"ソレ"は、恐怖で震えるジリヤを見下ろしている]
······アッ······ヒッ
[自分の内腿がぐっしょりと濡れていくのがわかった]
(266) 2016/09/30(Fri) 20時半頃
|
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(あたし······死ぬの?)
[だれかに聞いた、ドッベンゲンガーの結末(>>90)が脳裏によぎった。
無機質な笑顔を浮かべたまま、 "ソレ"はゆっくりと灰皿を振り上げる]
(267) 2016/09/30(Fri) 20時半頃
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[そのとき
バチンッ
と、なにかが弾ける音が響いた]
(268) 2016/09/30(Fri) 20時半頃
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[灰皿を降り下ろさんとしていたソレは突然動きを止めた。 顔を左右にめぐらせ、あたりの様子をうかがう。
獲物を突如見失った獣のように――]
(······なに?)
[次の瞬間、ソレはジリヤを置いて風のような勢いで跳びだし、 "立川"が逃げ込んだ寝室の中へ姿を消した。
寝室から悲鳴があがる]
(269) 2016/09/30(Fri) 20時半頃
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(······い、いまっ!!)
[脚に力をこめた。 今度は、どうにか立ち上がることができる。 痛む右足をひきずりながら、開いたままの玄関ドアへ。
途中、背後に暖かな気配を感じ、思わず振り返った]
(270) 2016/09/30(Fri) 20時半頃
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[リビングのソファに置いてあったポーチ。 その口の隙間から、ジリジリと紫の煙が昇っている。
あのなかに残っているものはいくらかの化粧品と財布。 そしてもうひとつ、ヤヘイから託された本。
らくがきだらけの『東京村』]
(271) 2016/09/30(Fri) 20時半頃
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― 赤坂·高級賃貸マンション 中央ロビー 0:46 ―
『大丈夫だ、もう大丈夫だぞ!』
[本郷がジリヤの肩を力強く抱いて背中を叩く。あの直後、立川の悲鳴を聞いて駆けつけてきた本郷たちがジリヤを確保、ロビーにつれて警護にあたっていた。フロア内は柄の悪い屈強な男たちが行き交い、携帯で連絡をとりあいながら"殺人犯"の行方を追っていた。
他の部屋で待機していた数人の女子たちもロビーに集まり、不安そうに様子をみまもっている]
(272) 2016/09/30(Fri) 20時半頃
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[ロビーに三ノ輪の怒声が響く]
『ッザケンナ!! 来た跡も出た跡もねぇってどーいうことだ!? ポッと沸いて消えたって言いてぇのか!! 死ぬ気で探せ!!海しずめんぞ!!!』
(273) 2016/09/30(Fri) 20時半頃
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ああ、いや、トラブルとかではないです。 また、そのうちアンソロの依頼があるかもってぐらいで。
[心配そうな顔をする照子(>>251)に、そんな風に返す。 昨日、電話を受けた段階では事前情報程度のものだった]
今日、その入間さんから電話が……電話、でんわ……。 あっ、スイマセン!ちょっと電話します!
[後で連絡する、そう言ってからかなりの時間が経過していた。 こちらに成果はまったくなかったが、せめて知り合いに連絡が取れたかぐらいは確認しておかなくては]
(274) 2016/09/30(Fri) 20時半頃
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[慌ててスマートフォンを出して、『入間翔子さん』へと電話を掛けた]
(275) 2016/09/30(Fri) 20時半頃
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[本郷は、薄着のジリヤの肩に毛布をかぶせ、自販機で買ったホットココアを手渡した]
『"立川"は······残念だったな』
[ココアを手に持ったジリヤは、その液面を、ただじっと見つめていた。まだ、夢の中にいるようで、現実感がまったくない。身体が心から冷え、震えがとまらない]
······赤羽さんは?
『知らないほうがいい』
[そういうと、本郷はジリヤの肩をたたき、携帯を2台両手でもっている三ノ輪の元へ向かった。]
(276) 2016/09/30(Fri) 20時半頃
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[『知らない街ニキ』のまとめの導入だけ眺めた。 そこには、入間も言われた内容が書かれていた。 誰にでも言っているらしい。
「知らない街だった。」 「まだ、その街から出られないんだ。」 「おまえだって、そうなんだろう?」
思い起こしていると、だんだん、胸がむかむかしてくる。 鎖骨の少し下を、さすった。]
(277) 2016/09/30(Fri) 20時半頃
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きもちわる……。
[知らない――あんな人たち知らない。
あの知らない顔の女は言った。「どうしちゃったのみおん。」 あの知らない顔の男は言った。「何かあったのか…?」 駅前の交番の警官がいう。「お父さんたち心配してたよ」 でも、近所の小太りのおばさんは知っているようで――
まるで、こちらの方がおかしいような扱いだった。]
(278) 2016/09/30(Fri) 20時半頃
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[ココアを一口飲んだあと、部屋から持ち出した、らくがきだらけの本を胸に抱きしめて、ロビーから見える東京の夜景を見下ろした。暗い闇夜の中、街灯がキラキラと輝いている。
抱きしめた本は、そのページの四分の一以上が、やけだたれたかのようにボロボロに崩れていた]
(……護ってくれたの、ヤヘイ?)
**
(279) 2016/09/30(Fri) 20時半頃
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(知らない街なのかな)
[そう思ってしまった途端、あの『知らない街ニキ』は間違いなく変な人だったと思っていたはずなのに、もうあれを変人と呼べる気が、しなくなっていた。]
(280) 2016/09/30(Fri) 21時頃
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[母の携帯に電話があった。 ぎくりとしたが「キルロイ先生」と表示されている。 おそるおそる、電話をうける。]
もしもし。 あの。何かわかりました?
(281) 2016/09/30(Fri) 21時頃
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ああ、木露です。 結論を最初に言ってしまうと、今日どこかで祥子さんを見たという人間はいなかった。
[残念ながら、と付け加える。 期待に沿うような報告はできなかった]
作家連中も、榛彬堂白明社や他の編集者なんかも見てないそうだ。 ……知り合いの方には連絡取れたかい?
[今度は逆に、気がかりになっていたことを問いかける]
(282) 2016/09/30(Fri) 21時頃
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……そうですか……。
[過度の期待まではできていなかったものの、落胆はする。]
あの。 き…つゆ?さん?て、名前なんですか? ごめんなさい、名前、キルロイ先生って書いてあったから。 ありがとうございました。
[どちらにしても聞き慣れない響きだ。本名なんだろうか?それとも、ペンネームというヤツだろうか。]
えと。 知り合いには、連絡とれたんですけど、 さっき新宿ではぐれちゃって……。
(283) 2016/09/30(Fri) 21時頃
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イルマは、ジリヤの画像を待ち受けにしている人の隣で電話をしている。
2016/09/30(Fri) 21時頃
イルマは、ジリヤファンかもしれない隣のひとのことも知らない。
2016/09/30(Fri) 21時頃
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ああ、木露流衣。 読みを変えて並べ替えると、キルロイ。 海外でキルロイ参上っていう……いや、どうでもいいか。
[流石にこういった事態では、悪癖も抑制される。 話を元の筋道へ戻す]
合流の方はできそう?もしくは、他の今晩頼れそうな知り合いはいる?
(284) 2016/09/30(Fri) 21時頃
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[本当に律儀にいろんな人にあたってみてくれたのなら、きっと大変だったことだろう。それに、折り返し連絡をくれたことが、それだけでも有り難かった。 木、露、る、井、と想像してみたが、「る」は電話越しではわからなかった。まあ、今はどうでもいい話のようだ。]
参上? え? はい。
知り合い、ていうか、親戚なんですけど。ホントは。 合流、無理そうかも。全然会えなくて…… 高校の男の子がこっち来てくれるっぽくて、待ってるとこ。 頼れる……かどうかは、わかんないです。 頼っていいのかも、こんな事だから、わかんないし……。
[そう、やや暗く零した。]
(285) 2016/09/30(Fri) 21時半頃
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うーん、そうか……。
[暫く考え込んでから、口を開いた]
本当にどうしようもなくなったら、代々木に来ると良い。 お金を貸すなり、部屋を貸して俺は外に過ごすなり、ぐらいはできるから。
[最後の手段として、そう伝えた。 その後、思い出したように付け加える]
ああそうだ。李沢一二三君、ってクラスメイトかな? 前に電話を受けた時、たまたま隣にいたんだけど。 彼も君のこと心配してたよ。
(286) 2016/09/30(Fri) 21時半頃
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(名前、るいくんと一緒なんだなぁ)
[電話先の相手が考え込むように静かになってしまっている間、従兄の名前である、琉衣という文字を想像する。 それから、続く言葉にはたとする。]
代々木、ですか? ……あ、ありがとうございます! どうしようもなくなったら……泊めてくれるってこと、ですよね?
[会う時は絶対お巡りさんのいるところにしようと決心していることは口にださないし、申し出はありがたい。 見ず知らずの相手だ。入間も最後の手段として覚えておくことにする。 ここからなら、タクシーか、いざとなったら歩いていこうとしていけない距離ではない可能性だってある。]
(287) 2016/09/30(Fri) 22時頃
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[次いで、クラスメイトの名前が出てきて、ぎょっとする。]
えっ!?あ、え……?一緒に居たんですか!? もしかして、名前知ってたのも、ひふみ?
[では、今まさに新宿まで心配して向かってくれているのは、電話をしているキルロイ先生の声を聞いていたためだろうか。入間は、う〜と小さく唸った。鼻の奥が痛む。]
さっきいってた、男の子、そいつです。 さっき、電話いきなり切ってごめんなさい、キルロイ先生。
(288) 2016/09/30(Fri) 22時頃
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そうそう、彼がキミの名前を。 びっくりさせちゃったみたいだけど。 ああ、気にしなくていいよ気にしてないから。
[思いっきり気にしていたとは、言えなかった]
来るときは、彼と一緒に来るのが良いかもしれないね。 一人だと色々と不安だろうし。 それじゃあ、何かあったらまた電話して。
(289) 2016/09/30(Fri) 22時頃
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― 赤坂·高級賃貸マンション 中央ロビー ―
『顧客点呼ソッコー!!』 『手足らねぇ!回してくれ!!』
[ロビーに怒声が響き、末端の男たちと待機していた女子たちが一斉に携帯で通話をはじめる。
ジリヤは、すぐにピンときた。殺害されたのは常連の赤羽と"立川"。シルバーケースとつながりが深い他の常連客にも被害がでている可能性がある。
"対処"が遅れ、先に警察に動かれるとマズイというわけだ]
(290) 2016/09/30(Fri) 22時頃
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あ、あの……てつだいます。 なにかしてないと、おかしくなりそうで……。
[末端を指示していた本郷に声をかける。他に誰かが犠牲になっているのか。ならば、それもあの、"もう一人の自分"の仕業なのか。確かめずにはいられなかった。この怪異を否定できるなにかがほしかった]
『そうか……悪いな、なら頼んだわ。 うちの受け付け用だ、つかってくれ』
[本郷から、顧客対応用の携帯電話を受け取った。プラチナ会員カードに連絡先が記載されているものだ。アドレス帳をひらき、リストの上から順に通話を始める]
(291) 2016/09/30(Fri) 22時頃
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そうなんです、びっくりしちゃって。 家で、知らない人に名前知られてたから――
[自分の手元のスマホが鳴る。「キャッ」と悲鳴をあげた。 さっきかかってきた、登録されていない番号だ。]
い、い、いま、でん、でんわきてます。 家に、いたひと、から。 こ、こういうの、でた、ほうが、いいの、かな?
[声が震える。]
さっき、家、いってきて……るいくん…じゃない、イトコと……。 まだ、いたん、です。
ど、どうしたら……。
(292) 2016/09/30(Fri) 22時頃
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[電話が止まってくれない。
自分の愛用しているスマホが、今はとても怖い代物に思えるが、これを手放すのは人とのつながりを捨てるようで恐ろしい。 例えば友達。例えば一二三。例えば従兄。これらは、今恐怖を堪えるために必要なものだ。
電話が止まってくれない。
何なのだ、一体。 自分が何をしたというんだろう。 何を―――]
(293) 2016/09/30(Fri) 22時頃
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……そんなつもりじゃ、なかったのに!
[入間は半ば叫ぶようにして言った。涙があふれてくる。 震える声は、何かを後悔するように続けた。]
そんなつもりで『書いた』んじゃない、アタシ―― こんなの望んでない……っ
(294) 2016/09/30(Fri) 22時頃
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……出ないほうが良いと思う。 周囲の音から場所を特定されるかもしれない。
[家にいたひとからの電話と、少女は言った。 家族を名乗る、知らない人間。 通話をしてみれば、何か情報を得られるかもしれない。 だが、それは相手も同じはず]
(295) 2016/09/30(Fri) 22時半頃
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書いた?一体何の話……。
[少女の叫ぶような声。 話の前後が繋がらない言葉。 それは、こちらに対して話している様子ではなかった]
(296) 2016/09/30(Fri) 22時半頃
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[電話の声が質問を投げかけている。 入間は、嗚咽交じりに答える。]
……朝……、
朝、アンケート、書いたの。 どんな未来がいい?って書いてあって。
うち、親仲わるいから 喧嘩しない親がいいって書いたの。
こんなことになるなら、 あんなこと、書くんじゃなかったっ……
(297) 2016/09/30(Fri) 22時半頃
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[電話が鳴りやむ。 そして、はたとする。]
でんわ。 さっき、一回、とっちゃった……。
移動、したほうがいいかも。
(298) 2016/09/30(Fri) 22時半頃
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『おかけになった電話は電波の届かない場所にあるか――』
『どうだ?』
……ダメです。 何度かけても繋がらなくて。
[深夜の着信に不快感を露わにした声も、『急にあなたの声が聴きたくなって』の一言で、猫なで声に変わる。顧客の安全確認はスムーズに進み、あらかた終わろうとしていた。ただ一人を除いて]
『入間 祐輔か……』
[本郷は顎を撫でながら、プリントアウトした住所録を眺めている。 普段ならば、地下にはいったか、電源が切れているだけの話だが、今は状況が違う]
(299) 2016/09/30(Fri) 22時半頃
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アンケート……? そのアンケートを書いたから、両親が入れ替わった……。
[そんなことがありうるだろうか。 アンケートに、未来を……。 何か頭の片隅に引っかかるモノがある。 そんな、噂話を聞いたことがあるような]
ああ……。 特定されたとは言い切れないけれど、そこからは離れておいたほうが良いかもしれない。
(300) 2016/09/30(Fri) 23時頃
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[キルロイ先生は電話先でまた考え事をしているようだ。]
じゃあ、一回、きります。 キルロイ先生、もし、最後の手段にもしなっちゃったら、 また電話します。
[と、電話を切った。]
(301) 2016/09/30(Fri) 23時頃
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……盗み聞き、しちゃった。
[どうやら入間祥子さんの行方がわからないらしい。 あちらの声までは聞き取れなかったが、僅かに漏れ聞こえる声色と、木露の話し方、クラスメイトという言葉から察するに、通話相手は女生徒。娘さんだろうか? 『場所を特定されるかも』という言葉は、事件性を連想させるには十分だ。]
入間さんに、何があったの?
(302) 2016/09/30(Fri) 23時頃
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うん、それじゃあ気をつけて。
[また電話をすると言う言葉と共に電話が切れる。 こめかみに指を当てる。 正直、今の会話だけでも頭の回転はいっぱいいっぱいだ]
(303) 2016/09/30(Fri) 23時頃
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キルロイは、イルマに話の続きを促した。
2016/09/30(Fri) 23時頃
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[スマートフォンのホームボタンを押して、照子へと向き直る]
すみません、終わりました。 今話してたのが入間さんの娘さんなんですけど……。 昼間に娘さんから入間さんの携帯を使って電話がありました。 そして彼女はこう言ったんです。 家に知らない人間がいて、母と父を名乗っていると。
(304) 2016/09/30(Fri) 23時頃
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ジリヤは、イルマユウゾウに何度も電話をかけつづける
2016/09/30(Fri) 23時頃
ジリヤは、イルマユウスケの名前を間違えて覚えていた
2016/09/30(Fri) 23時頃
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……………家に、
知らない人間が。
[背筋にまとわりつく、薄ら寒い感覚。 それがどれほど恐ろしいことかを、出目照子は知っている。 なぜなら、まさに先ほど、その体験をしてきたばかりなのだから。]
(305) 2016/09/30(Fri) 23時頃
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[三ノ輪としばらく話し込んでいた本郷が、 ジリヤの傍に戻ってくる]
どうなりました?
『今からS面子(詐欺師)動かしてヤサをあたらせることになった。 まずは生き死にさえはっきりすりゃ十分だからな』
……ああっ、はい。
[歯切れ悪く頷き、視線を落とす]
(もしそこに、あの"もうひとりのあたし"がいたら? みんなは、どうするだろう……?)
(306) 2016/09/30(Fri) 23時頃
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それで、今日入間さんを見た人間が居ないか探していたんですよ。 結局、見つからなかったけど。 その報告をしていたらその知らない相手から電話が掛かってきたと。
[だいぶ掻い摘んでの説明になった。 グラスの緑茶に口を付ける。 だいぶぬるくなってしまっていた]
(307) 2016/09/30(Fri) 23時頃
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─ 東京、四ツ谷マンション『友硯社』支部 ─
[ガー、と印字されたアンケート用紙が先に印刷されていた紙の上に吐き出される。
単身用の1LDKのリビングには不釣り合いな 業務用のコピー機が可動音を部屋に満たしていた。]
(308) 2016/09/30(Fri) 23時頃
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[一種奇妙なのはそのコピー機の圧迫くらいで、他はテーブルに本棚しか室内に家具らしい家具はない。壁際の本棚の上においてある正十二面体の置物が飾り気ない室内で唯一の装飾品だった。
その低い丸テーブルの上には、ノート型のパソコンが一台と、回答済のアンケート用紙が積んであった。
E4159832──ケンカしないマトモでやさしい親のいる未来 →連絡済 希望者あり 依頼中 E4298749──田舎に帰らずに済む未来 →経過観察中 何かあれば対応 E4412164──広がり続ける 音楽を →連絡中 E4377142──この質問にちゃんと答えられる未来を →追跡中
黒のボールペンがノート上に文字を連ねていく。開いた大学ノートには、熱心すぎる執拗さでぴっちりと文字が書かれていた。]
(309) 2016/09/30(Fri) 23時頃
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[その事務所と家を足して2で割ったような部屋の主──鈴里みよ子は、ぺたぺたと奥の狭いキッチンから紅茶のポットをもってくると、ノートPCの前に座った。
エンターキーを押すと休止状態だったPCが立ち上がり、「解放治療カルテ」のファンがやっているらしいブログが表示された。
「ずっとおいかけてきたけど、昔から追ってたから 最近人気ですぎてサミシイ><;;」
等々書かれた内容をスクロールしていく。]
(310) 2016/09/30(Fri) 23時半頃
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[とりあえず場所を変えなくては。 さっき電話に出たのは駅の中央東口改札の近くだった。 電車を使わず改札を出るか、それとも何かに乗り換えるか―― 一二三宛に急いでメッセージを書いた。]
『新宿、いられなくなっちゃった』 『別の駅で会えない?』
(311) 2016/09/30(Fri) 23時半頃
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[コメント欄には投稿者に同調するように「今のままでいてほしい〜」という意見がちらちらと散見される。 変わってほしくないというのは、鈴里にもなんとなく感覚はわかる。ただ、人気が出すぎていやだ。という意見はよくわからなかった。 ──好きなものなら、広まってほしいと思う。]
でも、一気に有名になっちゃうと それも考え物なのかしらねぇ……
[カーソルを動かして、ブラウザのタブを切り替える。表示した「知らない街ニキ」についてのまとめたブログのコメント欄を眺める。だんだんと日につくレスの数は、あからさまなくらいに減っている。]
(312) 2016/09/30(Fri) 23時半頃
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[今の世の中はあまりに情報過多だ。何かが起きたとしても、 あっという間に消費されて忘れられていく。
けれど、 それでは]
もったいない、わよねえ
[あまりに、夢も希望もない。]
(*7) 2016/09/30(Fri) 23時半頃
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[画面をみたままため息をつく。と、 テーブルの上に置いたスマホが震えた。
みると「硯友社」のLINEグループに 新規メッセージが届いたところだった。
『作業すすんでますか』
イヤホンのアイコンがふきだしでしゃべっている。 発信者名は「サミュエル」となっていた。 団体メンバーの中ではわりと最近参加した青年だ。]
(313) 2016/09/30(Fri) 23時半頃
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[渋谷で座り込んでいるところにアンケートをもって話しかけたのがきっかけでやりとりをするようになった。当時のアンケートの回答は「なんでもいい」。それなら、と団体支部に来るかと誘ってみたところ、本当についてきてからの縁だった。
「もちろん」
と、短いレスを返すと、すぐに既読がついた。『そうすか』とリアルタイムで反応がくる。]
(314) 2016/09/30(Fri) 23時半頃
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PPP イルマは、メモを貼った。
2016/09/30(Fri) 23時半頃
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[開きっぱなしの画面に続けて吹き出しが並ぶ。今度はさっきよりも長いメッセージだった。
『さっき、病院の方から連絡きました。 先生、今日は急患が入ったから、 そっちに顔だしはなしだそうで』
『それで、あの例のお母さんとお父さんですけど 今日は病院に泊まってかれるってことで。 院内は電波ダメなんで、俺だけ今外ですけど』
続けて、二連続でそう連絡が並ぶ。]
(315) 2016/09/30(Fri) 23時半頃
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それは…………… 間違いなく、事件だよね。 それも、かなりヤバイ系の。
……キルロイちゃんが、事件に首をつっこむタイプだったとは、知らなかったな。
[厳密には入間の一件は違うかもしれない。 自分宛に電話が来たとあっては、無視を決め込むわけにもいかないだろう。 しかし自分の一件は違う。出目照子は、彼に危うさを感じた。 他人の事件に足を踏み入れると、切り上げ時を見失って破滅してしまいそうな。]
危ないこと、しちゃヤだよ。 お人好しなのか好奇心旺盛なのか知らないけど、出目は心配です。
(316) 2016/09/30(Fri) 23時半頃
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[一二三からの返事はどうだろう。 入間は、指定された場所に、すぐに向かうつもりでいる。 続けて一二三にメッセージを送った。]
『きつゆるい先生わかる?』 『代々木いったら、最悪泊めてくれるかもって』
[従兄にも、『新宿に居られなくなった』とだけ送って、一二三の返事を待った。]
(317) 2016/09/30(Fri) 23時半頃
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PPP イルマは、メモを貼った。
2016/09/30(Fri) 23時半頃
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娘さんの言ってることが全て事実なら、ですけどね。
[そうは言ったが、心は信じる側に傾いている。 実際に話していて、あれが演技だとは思えない。 そう信じ込んでしまっている、考える事も出来なくはないが……]
はい……気をつけます。
[どっちもだろうな、今日の行動を振り返ってそう思った]
(318) 2016/09/30(Fri) 23時半頃
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[顧客との電話連絡を終え、またふさぎ込みはじめたジリヤに、本郷はペットボトルのお茶を差し出した]
『おつかれさん。今夜は麻布を避けて西武沿いのマンションで休め。物は後で運ばせる』
[ゾッとした。自分の身が狙われていることを改めて思い知らされた]
はい……わかりました。ありがとうございます。 あ、あの、この携帯、もうすこし持ってていいですか? ゆうくんから、すぐ折り返しかかってくるかも……
(319) 2016/09/30(Fri) 23時半頃
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そんなだから、出目の案件にも あんまり突っ込まない方がいいんじゃないかな〜……なんて、思ってみたり?
[もちろん、そう言われて引き下がるとは思っていないのだけれど。]
(320) 2016/09/30(Fri) 23時半頃
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それとこれとは話が別です。
[即座に言い放った]
(321) 2016/09/30(Fri) 23時半頃
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ですよね……。
[肩をすくめて、苦笑い。]
……話すよ。約束だもんね。
(322) 2016/09/30(Fri) 23時半頃
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あー……言いにくい。 ほんと、あんま心配しないでよ? これでも大人なんだし、明日はちゃんと警察行くから。
えーっとね……ちょっと、さっきの話と似てるんだよね。
あの……居たの。あれが。あたしの家にね、
……知らない人が。
[少し前から、誰かに尾行されていたこと。 家が見つかって、荒らされたこと。 家の中に、立ち入られたこと。 5日前から、家に帰っていないこと。 そしてついに、今日、対面してしまったこと。 夢中で逃げて、駅前までたどり着いたところで電話を受け取ったこと。 そこで荷物を置いてきてしまったこと。 要領を得ない、原稿の用意が間に合わない話し方。 記憶を手繰り寄せながら、自分でも少し混乱しているのだろう。 すべてを話し終えて、二杯目を飲み干したときには、目尻にわずかに涙が浮かんでいた。]
(323) 2016/10/01(Sat) 00時頃
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[円卓へ僅かに身を乗り出す。 小さく頷いて、照子が語り始めるのを待った]
(324) 2016/10/01(Sat) 00時頃
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『ああ、任せる。きたら知らせろな。 他の客には準備中とでもいっとけ』
[本郷は、三ノ輪が率いる男たちの中に混ざり、エレベーターの中へ消えた。 鬼が居なくなったことで、その場にいた末端構成員たちの緊張がほぐれ、ワッと一斉に雑談がはじまった]
『おい、見たか、例のヤリ部屋(2002号室)。 ありゃ、清掃の連中かわいそうだなー!』
『準備室(2005号室)もヤバイことになってんだろ? 手当もらってもオレは勘弁だぜ〜』
[耳にはいる言葉のどれもが、ジリヤの胸を鋭くえぐった。 膝の上に置いていた本をとり、再び胸に抱きしめて、 迎えがくるのをひたすら待った]
(325) 2016/10/01(Sat) 00時頃
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[照子が語り終えるまで、口を挟むことはなかった。 グラスが空になったところで、ようやく口を開く]
誰にも相談してないんですよね……辛かっただろうに。
[そんな感想を漏らしてから、更に言葉を続ける]
ただ、もっと早く相談してほしかった。 ……って、思います。
[責めるような言葉はそれくらいにして、話の中身へと思考を向ける。 聞いた限りでは、ストーカーのようにも思えるが]
警察もすぐ動いてくれるとは限りませんからね。 さっきの娘さんも警察に連絡したけれど、駄目だったって言ってたし。 それで、その相手は……知らない人なんですね? 全く、見覚えもない。
(326) 2016/10/01(Sat) 00時頃
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[結局ご飯は駅近くのサイゼリヤで済ませてしまった。 8時過ぎの電車に揺られながら、視線は離れていく新宿の街を見ていた]
本当、いなかったな。 あの人……。
[たまたまいなかっただけかも知れない。 いなくなって欲しい、とまでは思わないけれど、いなくなって、それでこんな風に話題が上がることを、少しうらやましいと思った]
(327) 2016/10/01(Sat) 00時頃
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私がいなくなっても、誰も、気づかない――。
[ぽつりと口から出た言葉に、自分で驚いて、口元を押さえた]
降りなきゃ。
[自宅付近の駅に着くと、慌てて電車を降りる。 どちらかが帰っていれば、遅いと叱られるかも知れない。
でも、そのことを期待する自分もいて、マンションそばまで来ると上を見上げた。 ついている明かり、――リビングに誰かがいる、帰っているのはどちらだろう? それとも、二人共だろうか。
少し小走りになってエレベーターへと駆け込んだ]
(328) 2016/10/01(Sat) 00時頃
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『オレ代々木まで行っても大丈夫なの?』
(329) 2016/10/01(Sat) 00時頃
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『むしろ木露先生はさっき会ったけど』
『大丈夫そうなら代々木行く。ウチは連絡すりゃ多分なんとかなるし』
[新宿三丁目の駅から山手線へと乗り継ぐ*準備*]
(330) 2016/10/01(Sat) 00時半頃
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……個人的には相談したかったけど、あたし達、編集者と作家だよ。 逆の立場でキルロイちゃんがもしストーカーに悩まされたとして……あたしに相談してくれた?
[手で目尻を拭う。さっきよりちょっと鼻声だ。]
見えなかったよ、顔は。 部屋の明かりで逆光だったし、外の光は暗かったし。 追い回されたときも、顔は見なかった。
……キルロイちゃんを危ないことには巻き込みたくない。 ストーカーに付きまとわれた女が頼る男の人なんて……いかにも狙われそうな立ち位置じゃない。 大丈夫。これ以上は。ちゃんと自分で解決できるから。
でも…………。
(331) 2016/10/01(Sat) 00時半頃
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今だけは……ごめん。一人になるのが怖い。
泊まっても、いい? 床に転がしてくれるだけでいいの。
(332) 2016/10/01(Sat) 00時半頃
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[雑談のなかで"消えた殺人鬼"についての憶測が飛び交い、尾ひれが膨らみ、三合会説や復讐屋説、しまいには『クローゼットの怪物説』や『ベッド下の男説』にまで発展している]
(……ちがう……ちがう、ちがう、ちがう! みんな……勝手なことばっかり!!)
[ならば自分はどうだろう?自分が今夜見たこと、体験したこと、全ては事実だったのか?それとも頭の病気で、"もう一人の自分"という幻覚を見ていただけなのでは?
ならば、あの憎らしい男たちを実際に殺したのは――]
(333) 2016/10/01(Sat) 00時半頃
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『来るなら二人でって言ってたよ』 『でも最終手段として考えてだって』
[と、一二三に返事を送った。 それはそうだろうな、と、実際文字にして改めて思う。 見知らぬ高校生二人、しかも一人は顔もしらない、わけのわからないことに巻き込まれている女子高生。 出来れば部屋にはあげたくないだろう。]
(334) 2016/10/01(Sat) 00時半頃
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『じゃあ代々木向かうわ』
『日付は多分またぐと思う』
『女の子一人なんだから気をつけろよ』
[そうLINEで送って、山手線の到着を――――]
(335) 2016/10/01(Sat) 00時半頃
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あの人なら……
[ポーチから取り出した財布を開き、カードポケットから丁寧に1枚の名刺を取り出した。そこに記されている名前は――
『ホラー作家 木露 流衣』]
この人ならきっと……解決してくれる。
(336) 2016/10/01(Sat) 00時半頃
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……分かりました。 納得はしてないけど、今日はもう疲れてるだろうし。 話の続きは明日で。
[巻き込みたくない、自分で解決という言葉。 それが腹立たしくもあるが、それ以上を続けることはしなかった]
ええ、こんな話をさせといて一人にさせるわけないじゃないですか。 ただし、泊める条件として俺が床で寝ます。 出目さんはベッドで寝て下さい。
(337) 2016/10/01(Sat) 00時半頃
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『じゃとりあえず代々木で会お』
[と一二三に返事をして、入間も代々木へ向かった。**]
(338) 2016/10/01(Sat) 00時半頃
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