239 名探偵の館
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狼
墓
少
霊
全
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
パルックが無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、ナナオ、オーレリア、キルロイ、アーサー、ジョージ、セレスト、シメオン、メルヤの8名。
セレストは、やや足早に、食堂へ姿を現した。
2015/10/28(Wed) 07時半頃
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皆様。
エントランスホールへお集まりくださいませ。
(0) 2015/10/28(Wed) 07時半頃
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セレストは、一足先にエントランスホールへ向かった。
2015/10/28(Wed) 07時半頃
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ご覧ください。 ……パルック様が、お亡くなりになられました。
つい先ほどまで元気そうでいらしたのに、こんなに痛ましいお姿で。
[彼女の視線の先には、食堂でシェフとして紹介された人物の成れの果てがあった]
いつ、どこで、誰が、何のために、どうやって、パルック様を殺害したのか―― 名探偵の皆さんなら、すぐにお分かりになりますよね?
この事件を、解決してはくださらないでしょうか。
(1) 2015/10/28(Wed) 07時半頃
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おはようございます、オマエラ。
ルール説明のお時間です。
これから披露していただく「名推理」、要素はランダムに決定してください。
1. 事件の犯人
独り言で[[ who ]]コマンドを使ってください。
2. 犯行現場、死因、小道具
下記の診断メーカーに名前を入力してください。
http://shindanmaker.com...
結果が判明したら、メモにて共有をお願いします。
その後、渡された結果に従い、各自ご自由に推理を行ってください。
遺体の状況等についてはこちらでは一切描写いたしませんので、後はよきように。
(#0) 2015/10/28(Wed) 07時半頃
なお、本日は【洗濯婦 セレスト】への投票は禁止とさせていただきます。
念のため、他の名探偵の方に投票をあわせておくことをおすすめします。
(#1) 2015/10/28(Wed) 08時頃
逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/10/28(Wed) 08時半頃
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……あぁ……。
[セレストの導きでエントランスホールへ向かったオーレリアは、そこにあったかつて人間であったものを目にして深いため息をついた。]
(2) 2015/10/28(Wed) 12時頃
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どうしてこのようなことが……。 誰がこのようなことを……?
いえ……それはこの子が教えてくれますね。
(3) 2015/10/28(Wed) 12時半頃
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オーレリアは、震える足を進め、パルックに近づいた。
2015/10/28(Wed) 12時半頃
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あ……その前にひとつ確認したいのですが、わたくしたちは自由に動き回って構わないのですか? ここにいる名だたる探偵の方々にとって、食堂に集まっていたから、なんてアリバイにはなりません。 ほんの数分席を外しただけで、……いえ、その気になれば一歩も食堂から出ることなく、パルックさんを殺害することも可能でしょう。
数々の事件を解決に導いた思考力、発想力。 それはなにより恐ろしい凶器になり得るのですから。
[パルックに伸ばした手を一度引き、確認するように問う。 そしてホールにいる探偵たちをぐるりと見回した。]
(4) 2015/10/28(Wed) 12時半頃
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[エントランスホールへ、とセレスとに求められ、赴く。 告げられる依頼に、少し首を傾けて]
生者から依頼されるのは始めてかもな…… 遺体を見れば大体想像つくけど
[オーレリアの言葉に少し考えた後]
自由に動き回るのは、まあ、必要だとは思うが それって、もし、俺らの中に犯人が居たら 証拠隠滅とかされかねねえんじゃ、と、思うんだが
単独行動無しならOKかね……
(5) 2015/10/28(Wed) 13時頃
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つまり……わたくしたちは探偵であると同時に、容疑者でもあるのでしょう? そのわたくしたちが調査のために館を自由に行き来しすれば、証拠を消されてしまうのでは?
…………え、すでに館中の写真を撮ってある? なるほど。 セレストさんも容疑者のひとりではありますが……もし、すべての痕跡を既に消して来たのであれば、それもひとつのヒントになるでしょう。
わかりました。 では……調査を、はじめましょう。
(6) 2015/10/28(Wed) 13時頃
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オーレリアは、跪いて十字を切った。
2015/10/28(Wed) 13時頃
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[キルロイの言葉を聞いて]
そうですね。 出来るだけ単独行動は控えましょう。
[と頷く。]
(7) 2015/10/28(Wed) 13時頃
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キルロイは、なるほど、と頷いた。
2015/10/28(Wed) 13時頃
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[オーレリアに、あんがと、と頷いて]
じゃあ俺は既に取ったという館の写真だけでいいかな 必要以上には動き回りたくねえ
とりあえず、パルックさんの部屋の写真があるなら そっから見せてもらいたんだが
[そう言って捜査を開始するだろう**]
(8) 2015/10/28(Wed) 13時頃
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[猫は、いつの間にか起きて部屋の中を動き回っていた。]
Huug...huu...
[この唸り声は、血の臭いに反応して昂っているのかもしれない。 猫の鼻は鋭い。 エントランスホールの中に落ちる一滴の血をカメラに抑えていた。]
(9) 2015/10/28(Wed) 13時頃
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――探偵視点――
『やはりか……。』
[ぐじぐじと煙草を消して、探偵はため息をついた。 招待状が来た時点で何らかの事件が絡んでいるとは思っていた。 探偵の勘だ。当たってしまって残念な限りである。
"外出しない"のはそうでなければ処理しきれない事件の量のこともある。 しかし、「僕が電車に乗れば死体がトイレから発見され、飛行機に乗ればハイジャックされ、バスに乗れば運転手が死に、車に乗れば時限爆弾が仕掛けられ、歩いていけば大惨事が起きる。」と言うこともまた理由の一つである。 猫も歩けば棒に当たる。 探偵が歩けば事件に当たるも然りなのだ。]
(10) 2015/10/28(Wed) 13時頃
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[探偵は電話を片手に、何やらパソコンのデータを忙しく打ち込んでいる。]
『萌美ちゃん。そっちの調査の方は。 ……ああ、ああ。うん。丸ノ助の方でもやっぱりだよ。 調査を頼むよ。そうだね、まずは――。』
[そうして既に調べたデータを照合して、この探偵はこの時点である程度の目星がついていた。]
『被害者のパルック。唯一この人物のデータだけがこっちに無くてね。 "殺す理由"については――そう。 しかし、殺されるような理由が無かったか――。 まずはそこからだね。動機は大事だよ。犯行のトリックや殺害方法はいずれ割り出すことが出来る。しかし動機は調べてみなければ分からないことばかりだからね。頼んだ。』
(11) 2015/10/28(Wed) 13時半頃
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――名探偵の館――
[くんくん。臭い。 くんくん。くっさぁい。 もういい。 猫が臭いを嗅ぐのは、好奇心によるものが多い。嗅ぎ慣れていないものを嗅ぐのだ。目には見えていなくても、"そこには何かがある"ということである。
ホールの中には、不自然な箇所がいくつかあった。 カメラに映り込んだのは、砕けたたまごポーロ。 水を滴らせたであろう、水の跡。 それは絨毯に染みていて分かりにくい。 そして、鋼鉄のハリセン。更に近くに小さな血の跡……。]
(12) 2015/10/28(Wed) 13時半頃
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――探偵視点―― 『……と言うわけだ。犯人は既に逃亡中、だがすぐ捕まるよ。 萌美ちゃんはそっちの事件のあらましを警察に連絡しておいてくれ。 データありがとう。それじゃ。』
[片手間に二階堂三階殺人事件を解決しつつ。 送られてきたパルック氏のデータの詳細を見て。]
『……やはりか。』
[と呟き、名探偵は煙草に火をつけた。**]
(13) 2015/10/28(Wed) 13時半頃
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えっ、え、なに!?
[ごぐん、と音を立てて口の中のものを飲み込む。セレストの言葉に皆が食堂を出ていくのに続く。皆不思議と冷静な顔をしているのが印象に残った──特に、呼びに来たセレストが。]
……う、うそ……。
[目に入ったのは、遠目からでも事切れていると分かるパルックの姿。]
(14) 2015/10/28(Wed) 16時半頃
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[皆行動が早い。それこそ『なるほど』だった。慣れているのだ。 オーレリアの発した「容疑者」という言葉に一度びくりと体を強張らせたが、すぐに目を伏せひとりごちる]
容疑者……そうか、そうだよな……。
(15) 2015/10/28(Wed) 17時半頃
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……。
[>>0セレストに呼ばれ、エントランスにやって来て、パルックを見て、本当に死んでいることを確認し、それから十字を切って黙祷する。
職員室に呼ばれた時くらいのカジュアルな神妙な顔をして、依頼>>1を聞く。
(用意したみたいだなぁ)
内心そんなことを思いつつ、口を開く]
これだけ名探偵が居るなら、あっという間に解決するかな。 ぼくは、まず、皆さんの捜査や推理を勉強させていただこうかなーって。
[そうして、先ほどより辺りに注意を払いつつ、誰の捜査について行こうかと思案する**]
(16) 2015/10/28(Wed) 18時半頃
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いかにも死にそうなツラしてんな、とは思ったけど。
[まさかホントに死ぬとはね、と嘯く口調はさして驚いた様子でもない]
しかし、妙な話だ。 今、この場には世界の各地から名探偵が集められている。
犯人がわざわざここで事件を起こした理由は何だ?
(17) 2015/10/28(Wed) 18時半頃
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ナナオは、遺体を前にして、ひとりでぶつぶつ呟いている。
2015/10/28(Wed) 18時半頃
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[さて。幽霊と対話が出来る、という事は。 此処で遺体と成っているパルックとも話せると云う事だ。 被害者の部屋の写真を見、蔵書の写真を見、遊戯室の写真を見。 ちらりと視線を上げる。 其処には本物の天使の輪を頭に載せたぱるっくの姿。 ちっ、と舌打ちをひとつ]
あんたペドかよ
こんな辺鄙な場所に在る館に勤めてて 久しぶりにナマの少年を見て見境失くしたか
やだねえ……
[何処までも小声で。 周りには低い声音で独り言を呟いている様に見えるだろう**]
(18) 2015/10/28(Wed) 19時頃
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考えられるパターンとしては。
一、そもそも犯人は事件を起こすつもりなどなかった。突発的犯行。
二、犯行はあらかじめ計画されたものだが、舞台として名探偵が集まる場が選択されたことに合理的な理由はない。
三、シチュエーションはなんらかの明確な目的に基づいて選択された。
ってところか。 さて――そうなると。
(19) 2015/10/28(Wed) 19時頃
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[あの招待状の意味をやっと理解する。だから、招待状の宛先は『名探偵様』だったのだ。何故なにも考えずに、名探偵になりすまして一時逃れようなどと考えたのか。
ふつふつと後悔の念が湧いてくる。 何をしていいのかすぐさま思いつかず、ふと足がパルックの遺体の方へと向かった。その前で何やら考えている様子のナナオを尻目に、ぎこちなく遺体の表情を確認した。]
……うえっ、ひ、ひどいなこりゃ。 普通の死に方じゃないだろ……。ま、まぁ、『普通に死ぬ』って一体何なのかって話でもあるけどさ……。
[その苦悶の表情は尋常のものではなかった。専門的な知識を持たない自分にはすぐ様死因の特定などはできなかったが──とにかく惨たらしい方法で殺されたのだろうと思った。]
(20) 2015/10/28(Wed) 19時半頃
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――エントランスホール―― [猫は高い所が好きだ。そして今、その猫は。 まるで招き猫のように、テーブルの上で毛繕いをしていた。]
『……さて。』
[探偵の一言目は、何時もここから始まる。 いつもは容疑者を集めて。警察関係者を集めて。 探偵の代弁者となった電話やパソコン、猫に少女。 それらを介して。]
[その時、その場にいない探偵は紫煙をくゆらせて。 手を組みながら、暗闇の中でただ静かに語るのだ。]
『まず、被害者のパルック氏について話そう。 彼には殺されるような理由がいくつかある。』
(21) 2015/10/28(Wed) 21時半頃
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[そうして少し、間を置いた。 これが探偵アニメならピキーンピキーンピキーンという効果音でもさせながら、容疑者全員の顔がドアップで映し出されていることだろう。]
(22) 2015/10/28(Wed) 21時半頃
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[容疑者Aは思案顔で安楽椅子探偵の推理を聞き流している]
(23) 2015/10/28(Wed) 21時半頃
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事件の真相を考えるにあたって。
[と。 何処かへ調査に出かけ、戻ってきた後はむっつりと黙り込んでいた奈々緒が唐突に口を開く。
その場には誰かがいただろうか。 彼女の言葉に耳を傾ける者が居ようと居まいと、気にせずに言葉を続けた]
はじめに確認しておくべきポイントが三つある。
(24) 2015/10/28(Wed) 22時頃
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まずはアリバイ。 会食の間、シェフは全員の目の前にいた。
ある時間に、彼が中座したところを使用人が目撃しているが……遺体の発見までは、ほんの僅かな時間しかない。
それにあたしの覚えている限り、そのタイミングで食堂から姿を消した人間はいなかった。 ――たった一人を除いては。
そう。 使用人セレスト、あんたのことだな。
(25) 2015/10/28(Wed) 22時頃
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被害者が姿を消してから、遺体となって我々の前に姿を現すまでのごく短い時間に、同じように何処かへ行っていたやつがいる。 となれば、犯行が可能なのはその人物だけ……というのが、当たり前の推理だろう。
しかし、結論を下すにはまだ早い。 考慮しておかねばならない事項が残っている。 一つは、殺害場所だ。
殺されたシェフの袖の折り返しには、木の葉が挟まっていた。 この館、《人狼館》を囲む森に茂っている木のものだ。
パンツの裾ではなく、シャツの袖。 こんなところに木の葉が入り込むには――【森の中】で倒れこむしかない。
(26) 2015/10/28(Wed) 22時頃
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さらに、被害者の遺体を調べてみると、身体のあちこちに裂傷のようなものがみられる。 これも、森の木の枝や小石によってついたものだと考えるのが妥当だろう。
つまり、事件の犯行現場は屋外だ。 ここで先ほどのアリバイに関する推理に疑問が生じることになる。
本当に、使用人のセレストに犯行は可能だったのか?
(27) 2015/10/28(Wed) 22時頃
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ナナオは、一息ついた。
2015/10/28(Wed) 22時頃
オーレリアは、落ちているハリセンに気づいてそっと拾った。
2015/10/28(Wed) 22時頃
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これはわたくしの……いえ。 なんでもありません。お気になさらず。
[鋼鉄のハリセンをドレスの背中に仕舞う。 そして小声で]
なぜこんなところにわたくしの相棒が落ちているのかしら。 不思議ですね。 誰かに見られたかしら?
……見られたかしら。ふふ……。
[と呟き、頬を赤くした。]
(28) 2015/10/28(Wed) 22時半頃
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ジョージは、きらきらと期待いっぱいのまなざしで話を聞いている。
2015/10/28(Wed) 22時半頃
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わたくしも写真を見せていだだきます。 キールさん、お隣失礼しますね。
[キルロイが見ている写真の中から、キールが見ているものとは違う写真を数枚手に取り、自分の前に並べる。 しばらくじっと見つめていたが、やがて疲れたようなため息をついた。]
いけませんね……。皆さんのようには閃きません。 少し時間をいただきますわ。
礼拝堂は確か……外、でしたね。 ……といっても単独行動は避けるべき。
どなたかの推理が終わったらついてきてくださるようにお願いしましょう。
(29) 2015/10/28(Wed) 22時半頃
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オーレリアは、真摯なまなざしで他の探偵達の推理に耳を傾けている。
2015/10/28(Wed) 22時半頃
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[探偵は、その推理をやんわりと遮った。]
『一つ足りないね。 "第一"の犯行現場は、ここだよ。ホールだ。 そして、それを可能としたのは――。』
nyaaan. [何かの偶然か。必然か。猫は、一人の少女の方へと鳴いた。]
『その鋼鉄のハリセンだよ。オーレリアお嬢さん。』
(30) 2015/10/28(Wed) 22時半頃
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[そこに猫が佇んでいることにも気づいていなかった奈々緒は、>>30その呼びかけに少し驚いたように振り向いた]
……。
ハリセン?
[なんだそれは、と訝しげな表情で問いかける]
(31) 2015/10/28(Wed) 22時半頃
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『パルック氏は、現在はシェフだが。 昔は、大道芸人や漫才師もやっていたようだね。 やたらと子供好きだったようでね。人前でジョークを言うのが好きで、今回も何らかの宴会芸を準備していたようだ。 そして、その時にやるつもりだったのが――。』
[そういって、一旦間を置いた。]
『水中バレエだよ。』
『そこに水槽があるだろう。 エントランスホール。 あの中に入って、全員に芸を見せるにはちょうどいい広さだ。』
(32) 2015/10/28(Wed) 22時半頃
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『様々な国から集まった名探偵の諸君を楽しませる上で、試行錯誤をしたようだね。 言語が分からなくても楽しめるように。』
『そして、演じるそれはただの水中バレエではない。 一緒に一人漫才をやるつもりだったのさ。
糸を使って水中にいる自分の上へと物を落とし、自分にツッコミを入れる。 ただそれだけでも、目で楽しめる見世物だったろう。
しかしここで、彼にとっては予想外の事故が起きた。 本当に使うはずだったハリセンは鋼鉄ではないのだ。 水中と言えど、鋼鉄のハリセンは強力だ。当たれば痛い。本当はセラミック製のハリセン辺りを使うつもりだったんだろう。』
(33) 2015/10/28(Wed) 22時半頃
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『だが、ハリセンは無情にも誰かにすり替えられていた。』
[そうして探偵は、一呼吸置いた。]
『"第一"の犯行は、そんなところだろう。 "そのまま溺死した"という可能性もあるがね。』
(34) 2015/10/28(Wed) 23時頃
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[まさかそんなものが事件に関係しているとは思っていなかったせいか、ホールに人間が入れる大きさの水槽があるということにも今の今まで気づいていなかった。
この猫――いや、喋っているのは猫ではないのだが――やはり侮れない]
なるほど。 あるいは、そういうこともあったのかもしれないな。
そうだとすれば、あたしの推論の欠けていたピースにも説明がつく。 つまり……“もうひとりの”パルックがどこへ消えたのか、ってことについて。
(35) 2015/10/28(Wed) 23時頃
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『それだけの状況では、説明がつかないのさ。 鋼鉄のハリセンは、おそらく乾かす為に床に転がっていた。
そしてパルック氏の遺体は水槽の中ではない。 この水の濡れなどはそれが原因と考えられるが。
果たしてパルック氏はその状況で溺死し、そしてその後に死体を損壊させられたか。 それともまだ生きており、その後に殺されたのか。
――推測だがね。 恐らく、鋼鉄のハリセンを仕込んだのはオーレリアお嬢さんではないかと思っている。意図的か、事故かは別としてね。 そしてそれに気づいたパルック氏は水槽から鋼鉄のハリセンを引き上げ、外へと出した。多分返すつもりでね。
――そして、この後が問題だね。 体力を消耗し、頭に傷を負ったパルック氏。溺死していたもおかしくはない。 たぶん女性や子供でも殺せてしまうだろう。』
(36) 2015/10/28(Wed) 23時頃
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犯行現場が屋外だったとすれば、あたし達の前からパルックとセレストが姿を消した時間だけでは、犯行は到底、不可能だろう。 にも関わらず、パルックはこうして確かに死んでいる。
この矛盾を解決するロジックは一つしかない。 食堂であたし達が紹介されたパルックと、遺体となって発見されたパルックは別人だ。
そこの猫探偵が披露した推理。 その茶番じみたハリセン劇場に見舞われた人間こそが、食堂であたし達が見たパルックだったわけだ。 森の中で殺害され、こうしてエントランスホールで発見されたのは……別人だ。
(37) 2015/10/28(Wed) 23時半頃
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『あいにくと僕の相棒は気まぐれでね。 決め手となったのが何か、証拠がまだ探したりない。 だが――、連鎖的にそれをきっかけに何かがあったのだろう。
僕にはまだ情報が足りない。 だから、他の人の推理を聞かせて欲しいね。』
[そう言って、首輪から出る声は黙り込んだ。]
(38) 2015/10/28(Wed) 23時半頃
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『ほう。』
[と>>37死体別人説を興味深そうに聴いた。 猫はあまり死体に近づいたり調べてはくれないので、確かに同一人物だったか詳しく調べることが出来ないのだ。]
(39) 2015/10/28(Wed) 23時半頃
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すると、アリバイに関する談義は根底から崩れ去ることになる。 議論の前提は、“被害者が食堂で目撃されていたこと”だったワケだが、それこそが思い違いだった。この観点からすれば、いまや犯行は誰にでも可能だ。
そこで考えなくてはならないのが、殺害の方法だ。 発見された遺体には多くの裂傷があり、中にはかなり深いものもある。 運悪くというべきか、あるいは最初から仕組まれていたのかはしらないが……この場に集められた探偵のなかに、医術の心得がある者はいない。だから、残された傷のどれかが致命傷だったのか、それとも他に死因があったのか。
遺体の痕跡からは、はっきりとしたところはわからない。
(40) 2015/10/28(Wed) 23時半頃
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|
そこであたしは、事件の現場を調べることにした。
見つかったのが――これだ。
[言って、奈々緒は懐から一冊の分厚いアルバムを取り出した。 それは、中学校の卒業アルバムだった。
屋外に落ちていたせいで汚損しているが、そうでなくてもかなり古い代物であることが見て取れる]
(41) 2015/10/28(Wed) 23時半頃
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――探偵視点――
(仮に、その説が正しい場合――。 "パルック"氏は死んでいるかどうかも怪しいということになる。)
[そこで探偵は考え込んだ。 パルック氏が本当に死んでいるかどうかの証拠。 猫のカメラの映像だけでは、判別はしがたい。 何かそれを裏付ける、あるいは覆す証拠があれば話は別だが――。]
(42) 2015/10/28(Wed) 23時半頃
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何故、事件現場にこんなものが? その疑問にたいする答えは、中身を見ればある程度、想像することができる。
[そう言って、奈々緒はアルバムをぱらぱらと捲り、そのなかの1ページを開いてみせた]
とあるクラスの集合写真だ。 真っ先に目に付いたのは、ここに“ふたりのパルック”が写っていること。 中学校のころの写真のはずなのに、ほとんど顔が変わっていなくて笑っちゃうな。
そして、この人物だ。 少し写りがぼやけていてわかりづらいが……【ジョージ】。 キミによく似た顔だとは思わないか。
(43) 2015/10/29(Thu) 00時頃
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(初めて事件に遭遇した人みたい)
[皆がそれぞれ推理を行うなか、動揺を見せる>>20メルヤにそんな感想を抱く]
(彼女は犯人じゃないから、今は考えなくていいかな)
(44) 2015/10/29(Thu) 00時頃
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(さて、どうしようかな)
[名探偵アイで遺体と現場を観察した結果、犯人は──いや、犯猫はすでに明らかだった。 さっき部屋に戻る途中で見かけた三毛猫。 雌だったからギネヴィア(仮)と呼ぼうか──彼女が猫好きのシェフの気を惹いて、ここで罠に追い込んだのは明白だった]
(でも、ギネヴィアがどこに居るかわかんないんだよねー) (凶器のピアノ線は持ってっちゃったみたいだし、推理しても証拠がない) (ギネヴィアは所長さんの指示でやったんだろうけど、所長はノリノリで推理してるし、ボロは出さないだろうなー) (……誰か、名探偵が推理してくれるかな?)
[そう。彼が様子見を選択したのには意味がある。 根拠も説得力もない推理を口に出すつもりはない]
(45) 2015/10/29(Thu) 00時頃
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|
もちろん、大昔の中学校の【卒業アルバム】にジョージが写っているはずはない。 だが彼の名は、アルバムが教えてくれる。
Alfred Miller…… この人物は、キミの父親なのではないか。
(46) 2015/10/29(Thu) 00時頃
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|
(誰かがうまいこと言って収めてくれるなら乗ってもいいけど……) (ばたばたするなら何とかするしかないかねぇ) (状況に応じて、火に油を注いだ方がいいのかな?)
[ため息も吐かず、皆の推理を聞きながら、何が使えるか、おうちに帰るまでが遠足なので、ここでどう過ごしたほうがいいか、計算を始める]
(47) 2015/10/29(Thu) 00時頃
|
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ふえっ?
[ちょっと真面目に考えに耽っていたので、 >>43 突然自分の名前が出て変な声が出た]
え? なに、ナナオおねーさん。 わぁ。ぼくにそっくりだね。この子。
[卒業アルバムに視線を落とし、相似を肯定する]
でも、うちのおとーさんは。アルフレッドって名前じゃないよ。
[>>46 首を横に振る。 少なくとも戸籍上は違う名前である。いま現在のところ]
(48) 2015/10/29(Thu) 00時頃
|
|
[カマをかけてみたのだが、>>48少年の反応をみるに、この集合写真に写っている人物が彼の父親でないことは確かのようだ]
そうか。
……だとすれば、この事件の動機は犯人ではなく、被害者の側にあったと考えるのが妥当だろう。 シェフのパルックは――あるいはパルック・ブラザーズは――中学校の同級生であるアルフレッド・ミラー氏に対して浅からぬ因縁があった。 その中身がどのようなものかはわからないが。
本件の被害者は、在りし日のアルフレッド少年に生き写しで、おまけに同じ苗字のジョージを、彼の息子と思いこんだ。 そうして彼を、殺害しようとしたんじゃないのか。
(49) 2015/10/29(Thu) 00時半頃
|
|
ふぅん。
[>>49 動揺もなく怒ることも無く、おっとりと首を傾げたままナナオの推理の続きを待つが、この先はまだ無いようだった]
所長も情報が足りないって言うし……推理は一段落かな? さて、オーレリアおねえさん、礼拝堂に行くんだっけ? やっぱりこういう時は男手だよね。 ぼく、ついていくよ。
[にっこりと笑った]
(50) 2015/10/29(Thu) 01時頃
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|
nyan
[一声鳴いて、テーブルから猫が降りると。 >>50ついていくつもりらしい。懐いているのかどうか。]
(51) 2015/10/29(Thu) 01時頃
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アーサーは、ナナオの方を見て一鳴きして首を傾げた。
2015/10/29(Thu) 01時頃
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[猫が喋った。ぎょっとしてアーサーの顔を見るが、その口ぶりと声からして、猫にスピーカーのようなものが付けられていて、その飼い主が操作をしているのだろうと分かった。彼もまた探偵か。
しばらく聞いていると合成音声に耳も慣れ、まるで猫本人(?)に知性があって、喋っているような気すらしてきて……ばかばかしい。かぶりを振って自分の他愛もない想像を振り払う。]
……なんか、喉乾いたな。
[皆の推理を聞いているうちに頭がクラクラしてきた。 食堂に飲み物が置いてあったはずだ──単独行動は控えようと言われたが、少し何か飲んでくる程度なら構うまい、そう考えエントランスからそっと一人で食堂に戻った。
それに気付いた者は果たしていただろうか。]
(52) 2015/10/29(Thu) 01時頃
|
|
[彼は目を閉じて、何かを考え込むように……回想していた。 夕食時、食事の味すら気にせずに、誰かに話しかけられた事に気付かないほど集中していた時の事を。 食堂に居る人物を一人一人、ゆっくりと観察していく。 そして、その視線はメルヤのところで動きを止めた]
………なるほど。
[やがて、何かを確認したようにゆっくりと頷き、目を開ける。 繰り広げられる他の『名探偵』の推理に耳を傾けつつも、その目はただ一人をじっと見つめていた。 もちろん、彼女がエントランスから出て行くその時も]
(53) 2015/10/29(Thu) 01時半頃
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うん? 着いてくるの?
[>>51 アーサーが寄ってくるのに目を細め、頭を軽く撫でた]
所長の指示? それとも野生の本能? どっちなんだろうね。
と、写真見ててもしょうがないし行こっか。 おーい。オーレリアおねーさん、先に行くよー。
[しれっと口にする。割と待つ気が無い。 >>52 視界の端でメルヤが一人で動くのが見えたが、ひらりと手を振って見送る。 単独行動はやめるべきなんて思ってない]
(54) 2015/10/29(Thu) 01時半頃
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ジョージは、歩き出す。
2015/10/29(Thu) 01時半頃
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─館の中のどこか─
んー。
[写真にすべてが映る訳じゃない。 どうしても死角は生じる。 だからこそ、気になるところで足を止め、手を伸ばす。 たまに届かない。
目的がある訳じゃないので、同行者が居ればその目的地に着いて行くふりをするし、居なければ散歩のような足取りで、使えそうな場所とモノにあたりを着ける]
なんだろうね。これ。
[とある場所で見つけたのは、小さな精密機器。 しばらく観察したあと、ポケットからスマホを取りだす。 写真をひとつ撮ると、それを添付してメールを送る**]
(55) 2015/10/29(Thu) 01時半頃
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アーサーは、ジョージについていったようだ。
2015/10/29(Thu) 01時半頃
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はぁ……しかし参ったな……。 みんな色んなこと言ってるけど、どれがほんとなんだよ……いや、全部ほんとなのか? 名探偵だしなぁ……。
[食堂は誰もおらず、しんと静まり返っていた。 テーブルの上、自分の座っていた席の近くに果物のジュースがあった。生絞りだとかなんとか言っていたか、しかしそれを作った人はもういない。……たぶんパルックが作ったはずだ。
ちびちびと飲む気にもなれず一気にそれを煽った。ごぐ、と喉が鳴る。]
こんなことなら素直にボスに拳骨でブン殴られた方がマシだったかな……歯の二、三本は欠けただろうけど……。
(56) 2015/10/29(Thu) 01時半頃
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[食堂の壁には、自分の2倍ぐらいの高さのある大きな窓が等間隔で並んでいる。そのひとつに近付き、ごんと音を立てて頭を付けた。ガラスはひんやりと冷たかった。 これからどうしよう。そんなことを考えた。外は暗い。夜の黒だ。]
……ん?
……なんだ……?
[ぼーっと外を眺めていると、何やら視界の隅に動くものがあった。それは体に生えた羽をゆっくりと動かし、宙を飛んでいる。鳥か、あるいはコウモリか。館の周囲は森だったはずだ、動物がいてもおかしくはない。
しばらく見ていると、それは徐々に近付いてきて、次第に輪郭が明らかになってゆき、 蝙蝠よりも鳥よりも大きく、まるで人間のように手足が生えていて、夜のように黒い皮膚に包まれた頭部には貌がなく────]
(57) 2015/10/29(Thu) 02時頃
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──うっ、うぁ、うわぁぁあああああああぁぁ!!!!
(58) 2015/10/29(Thu) 02時頃
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なんだろね。
[>>55 そして"それ"が設置してあった場所を確認する。 同じ角度で設置できるようにマーキングされていた。 少し視線を泳がせると、元の位置に戻す。 再びスマホをとりだすとふむふむと頷いて]
ちょっといいかな。
[同行人にそう声を掛けると、意図をもって歩き始める。 少し場所を置いて4か所で同じものが見つかった。 今度は手を出さずに、その位置と向きだけを記録する。 4か所目は、まるで知っているかのように迷いなく、機器のある位置にたどり着いた]
(59) 2015/10/29(Thu) 07時頃
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終わったよ。
[満足したような笑顔で、調査終了のお知らせ。
(中庭、縊死、それとコレで行けるかね?) (みんなの推理聞く限り、“正解”に行く人は居ないみたいだし、正統派で説得力のあるものより──撹乱を目的とした方がいいかな)
探索中、彼はアーサー以外の三毛猫を見ることはなかった]
(60) 2015/10/29(Thu) 07時半頃
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[>>50ジョージの言葉ににこりと笑う。]
ありがとう、小さな騎士様。 猫さんも一緒に来てくださるのね。 心強いわ。
(61) 2015/10/29(Thu) 08時頃
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[途中、ジョージが止まればそこで待ち、興味深げに視線の先に目をやる。]
あら、まあ。ふむ。 館中にいろんな仕掛けがしてあるのね。
不自然なくらいに。……うぅん、でもそうね……。
[そして少々悩ましげに唸る。]
(62) 2015/10/29(Thu) 08時頃
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ジョージは、小さくないよ!と下から抗議した。
2015/10/29(Thu) 08時頃
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アーサー王伝説って知ってる? エクスかリバー抜いた人。
小さい騎士って呼び名はミスターアーサーにこそふさわしいとぼくは思う。
[>>61オーレリアに未練がましくぶつぶつと]
それから、ぼくはこう見えても、もうすぐ15歳にはなるんだからね。
[年齢については、サバを読んだ]
(63) 2015/10/29(Thu) 08時頃
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[少年探偵が調査の終わりを告げるのと、>>58その悲鳴が響くのとどちらが先だっただろう。 館をつんざく恐怖に彩られた悲鳴に、思わずキョロキョロと辺りを見回した。]
今の声は……一体……。 なにかとても恐ろしいものを見たかのような声でしたね。 まさか第二の事件が?
…………いけませんね。 礼拝堂より先に、声のした方を見に行きましょう。
(64) 2015/10/29(Thu) 08時頃
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[ジョージの抗議の声には]
まぁ、ごめんなさい。 それじゃあもう立派な大人ね。ミスター。
[少ししゃがんで低い位置だ目線を合わせて言った。]
(65) 2015/10/29(Thu) 08時半頃
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ジョージは、オーレリアの後に着いていく。
2015/10/29(Thu) 08時半頃
オーレリアは、駆け足で食堂に向かった。
2015/10/29(Thu) 08時半頃
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メルヤさん、どうしました!?
(66) 2015/10/29(Thu) 08時半頃
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[遠くから聞こえる悲鳴、それを引き鉄として、彼はまるで観客がいるかのように語り始めた]
――さて。
そろそろ仕事の時間でしょう。
[静かに深呼吸を行い、自らの意識の中へ深く沈んでいく。 これまでに演じた数々の名探偵の姿を投影させ、融合させ。 新たな探偵を創り上げていく――。 当然、演じるだけで探偵になる事など出来ない。まして『名探偵』になど、普通は到底――だが、]
よし、では『名探偵』を始めよう。
[彼は不敵に笑い、そう言った]
(67) 2015/10/29(Thu) 10時頃
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これまでの推理、さすがに名探偵が集うだけはある。とても興味深かったよ。 別人説や屋外での犯行もなるほど、と思わされる。
けれど私の考えは違う。事件はもっとシンプルだ。 名探偵が集まっているこの舞台が、事件を複雑にしてしまっているということだよ。
[もっとも、私の想像通りなら理解に苦しむ犯行方法ではあるがね――と見透かしたように呟き、探偵はホールを歩き回り始めた。 床を、柱の陰を、壁を、何かを探すように調べていく。そして、やがてある場所で立ち止まると、ゆっくりと天井を見上げた]
(68) 2015/10/29(Thu) 10時頃
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夕食の時に聞いたあの『音』からして、犯行現場はこのホールで間違いない。
そして死体の状況……なるほど、確かに見るに堪えない惨状だ。 これを人の手で作り出すのは結構な労力が必要だろうね。
そして私達はホールに呼ばれるまでは食堂にいた。
なら、犯行が行えるのはセレストさんだろうか? いや、見たところ普通の女性である彼女には無理だろう。 それでは第三者の犯行だろうか? この可能性は今は無い、とまでは言い切れない。
しかし、そのような人物が凶行に及んだのであれば、ここには痕跡が少なすぎる。 例えば――そう、悲鳴とか。
[その視線は食堂の方に向けられている]
(69) 2015/10/29(Thu) 10時頃
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食堂の悲鳴がここまで届いている。 だというのにあの時、どうしてパルック氏の悲鳴は聞こえなかったのか?
つまりパルック氏は……このホールで、私達が食堂にいる時に、悲鳴一つ上げる間もなく死に至った。 これが答えだよ。
では、それは誰が? どうやって? 動機は?
次の答えを提示するにはまだ材料が足りない。そう……あの『音」の決定的な証拠を探さないとね。
[そういって彼……探偵は帽子を被り、食堂の方へと歩いて行った]
(70) 2015/10/29(Thu) 10時頃
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シメオンは、続きはCMの後で**
2015/10/29(Thu) 10時頃
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此の建物の館内図か見取り図、 後……そうだな、周辺地図が在れば見せて欲しい
周辺地図にゃ、まあ、道路と森くらいしかねえかもだけど
[>>29オーレリアに頷き、隣を空け、写真を渡して。 自分は請うた図に視線を落としつつ、皆の推理を耳にする。 何人かがホールを出て行くなら引き止めもせず。 ただ、]
あ、中庭にある、……用水路かな ライトアップ用のオブジェから漏電してるぽい 危ねえから気を付けて 電源落としてくれっと助かる
[そんな事を投げ掛けたが、聞こえたか如何かは確認してない]
(71) 2015/10/29(Thu) 12時半頃
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[視界の端には透けて向こうが見得る焦げたザリガニ。 プランクトン類は、普段なら肉眼では見得ないけれど、 霊体に成ると個の概念が失われるのか、 某きんぐすらいむの様に寄せ集まって肥大化する。 魚やドジョウと云った水棲生物の姿は無い。 なれば森の中にある小川では無いだろう。 中庭奥に配された、コンクリート化された用水路。此れか。
中庭には来客に夜景を愉しんで貰う為か、 客室から見える様にライトアップ用のオブジェが幾つか。 写真にも写っていた、奥に在る美しいガラスのピラミッド。 ルーブル・ピラミッドを彷彿とさせる其れに、 名探偵を集める今宵に向けて、電源を入れておいたのだろう。
なるほど、漏電したのは昨日今日では無い様だ。]
(72) 2015/10/29(Thu) 12時半頃
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アンタ記憶ねえのかよ
[突然の死に記憶の混濁は良く在る事。 だから死者の証言をそのまま丸ごと鵜呑みにはしない。 幽霊とのコンタクトから推理を組み立て、 しかしそれを現実に摺り合わせるのは生者の役目だ]
大切な物を落とした? 盗聴器? 案外えげつねぇなアンタ 其れを拾ってお触りの許可でも貰うつもりだったか ま、アンタの嗜好からすると、ジョージなんだろうね その記憶が今日のものであるならな
……意図的、或いは未必の故意
[食堂の方から上がる女の悲鳴。走る足音。向かう背中。 周りの推理を聞きながら、常人には見得ぬ物を読み解く作業は続く**]
(73) 2015/10/29(Thu) 13時頃
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[食堂に駆け付けたオーレリア>>66と食堂の入り口前でぶつかるように相対し、もがくようにその肩に縋りついた。『どうしたのか』と言われて説明しようと口を開くが、歯ががちがちとぶつかってうまく喋れない。]
──ま、窓に、窓に……っ!
[なんとか声を絞り出す。振り向いて先ほどの窓を指さすと──]
(74) 2015/10/29(Thu) 15時頃
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……いない……?
[既にあの黒い影は見えなくなっていた。夢だったのか──]
……もう、何なんだよぉ……。
[半ば泣き声になっていた。何かの見間違いで慌てふためいた自分を恥じるような声音でもあった。無意識のうちにかなりの力でオーレリアの肩を掴んでいたことに気付き、ぱっと手を離す]
あ、ご、ごめんね、オーレリア……。
(75) 2015/10/29(Thu) 15時頃
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――探偵視点――
『……ん、なんだい? ……。……そうか。』
[電話の内容に、少し考え込む。間を置いてから。]
『シーザーやポリュビオスは試した、と。ヴィジュネルもか。 頻度分析でも解読出来ないようなら、単一換字ではないのかもしれないな。 ……現代の暗号は探偵ではなく、専門家に任せるべきじゃないか? コンピュータの解析に任せられる時代、人力で暗号解読というのは……。 何?……そういうことか。 片手間で良いなら引き受けるが、今もいくつか事件を抱えていてね。……分かった。分かったら連絡する。』
[厄介な依頼をまた引き受けてしまった。今度は暗号文書だ。 一旦探偵の館の方も情報を収集しながらも、平行して解読に頭を悩ませなければならない。 探偵というものも楽ではないと、ため息をついた。]
(76) 2015/10/29(Thu) 16時半頃
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[猫はオーレリアについていき、そして食堂について。 何かが起きたような叫び声があったというのに、特に何もない。]
『窓?』
[出来ればその窓の外も、調べておきたいところだ。 と思いつつカメラの様子から何があったかを考えていると。]
Huug.
[猫は唸り声を挙げつつ、窓の方へと寄る。 何かいるのか。それを感じるのか。空いている窓があれば、猫はそこから外へと出ていくだろう。]
(77) 2015/10/29(Thu) 16時半頃
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(今の叫びは、怯えていた人間が何かを見て驚いたと。)
[この館の趣向で、驚かそうという仕掛けに引っかかった。 と言う線がまず浮かぶ。
殺人事件を解決させる為に探偵を集めるより、まだ健全だ。 かのシャーロック・ホームズを筆したコナン・ドイル。 彼が歳を経てからはスピリチュアルを信じてしまった、という逸話は有名な話だ。聡明な彼が何故そのようなものに騙されたのか。 それこそがミステリーであると僕は常々疑問に思っている。 探偵を集め、ホラーを体験させていけば探偵はオカルトを信じるのか?という実験でもしているのか。 それとも、何らかのトリックをいかに推理し真実を暴くか見る為か。
まだ、情報が足りない。 探偵は2秒の間にそう思考し、暗号解読の方へと試行を移した。]
(78) 2015/10/29(Thu) 17時頃
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……ッ!!
[体当たりに近い勢いのメルヤを抱きとめ、その指が指し示した方角に目をやるも、窓の外には夜の闇が広がるばかり。]
……なにか恐ろしいものでも見たのですね。 でも、もう大丈夫です。 なにもいませんから、落ち着いてください。
[今にも泣き出しそうなメルヤの肩を、ぽんぽんと柔らかく叩く。 メルヤが見たものを否定もしない。]
(79) 2015/10/29(Thu) 17時頃
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ジョージは、アーサーが窓に近づくのに着いていく。
2015/10/29(Thu) 17時頃
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[なお関係ないが、猫の名前の"アーサー"の元はアーサー・コナン・ドイルからつけられている。騎士といえばアーサー王だが・・・。 アーサー違いである。とはいえ、アーサー・コナン・ドイルも騎士として叙勲されているので騎士と言う意味では違いない。 探偵は元々アーサー、という名前だけにするつもりだったらしい。
閑話休題。 猫の唸り声はすぐに無言へと変わる。]
……。
[尻尾を振りつつ、猫耳を立てて警戒してはいる。 が、特に何か怪しいものはないようだ。]
(80) 2015/10/29(Thu) 17時頃
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アーサーは、ジョージの方へと鳴いた。
2015/10/29(Thu) 17時頃
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いいえ。全然平気です。 落ち着いたらなにを見たのか話していただけますか?
[すぐに離れたメルヤの手を追いかけるように握り、手の甲を幾度か撫でる。 一見落ち着いているように見えるメルヤが、芯から落ち着きを取り戻すまでそうしているだろう。*]
(81) 2015/10/29(Thu) 17時頃
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……。 何も見えないね。
[しばらくの沈黙のあと、そんなことを呟く]
ん?出たいの?
[>>77窓を開けた]
(82) 2015/10/29(Thu) 17時頃
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naaan.naaan.
[何かを頼むように、繰り返しジョージの方へと困ったように猫は鳴く。 開けてくれという意味合いなのだが、果たして伝わるものか。]
(83) 2015/10/29(Thu) 17時頃
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アーサーは、礼を言うこともなく、外へと飛び出していった。
2015/10/29(Thu) 17時頃
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[スタッ、スタッと見事に着地した猫は辺りを見渡した。]
(……何も無いね。)
[首輪のカメラを動かし、上を見て窓枠の近辺を映し出す。 外から見ても、特に何らかの仕掛けが施されているようには見えない。]
(振り子を応用して窓の外に何かを通るトリックなど、窓を利用したトリックと言うのは割と定番だ。そしてトリックと言うのは何らかの目的があって仕掛けられるものが殆どだ。無意味なトリックを仕掛ける意味も本物の仕掛けの為に、など意味はあるが……。 そこに何か居るように見せる為、アリバイの為、陽動の為……。 今回で言えば怪しいのは陽動か。この時間帯、驚かしているうちに違う場所で事件を起こしている可能性がある。)
[探偵は事件を未然に防ぐことも仕事のうちである。 しかし。まだ、ピースが揃い切っていない。 どこで、誰が事件に巻き込まれるか。 この段階では、まだ情報が足りなかった。]
(84) 2015/10/29(Thu) 17時半頃
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[そして、猫は。 そこで、衝撃的なものを発見した。]
nyaan.
(85) 2015/10/29(Thu) 17時半頃
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[何の罠か。 どこの猫か。 この館の飼い猫なのかもしれない。
そんな餌に釣られるのはオス猫と熊くらいのものだ。 しかし残念、彼はオス猫であり三毛猫だった。 ふらりと光に引き寄せられる蛾のごとく、あるいは獣のごとく。 猫でありながら、猫撫で声で鳴きながら。 三毛猫の雌である。メスである。]
nyaan.
[探偵は、捜査が暫く滞ることを確信した。
煙草に火をつけ、次は味噌味にすることにした。**]
(86) 2015/10/29(Thu) 17時半頃
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みんなも……騒がしくしてごめん……。
[食堂に集まってきた面々の顔を見る。結局今は何もないのだから随分恥ずかしい真似をしてしまった。 遠目に覗いたシメオンが自分を見ていたような気がしたが──気のせいだったか。]
(87) 2015/10/29(Thu) 18時半頃
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気をつけてね。
[アーサーが出ていったあと、窓を締めた。 かたんと軽い音が鳴る。 もう一度、窓の外を見てからそこを離れると、女子2名のほうにやって来た]
よく分からないけど、無事でよかったね。
[怖い夢を見て夜中に起きた子を見るような、優しいまなざしである]
(88) 2015/10/29(Thu) 19時頃
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……あの……。 見間違い、かも、しれないんだけど……。
[>>81オーレリアになだめられて徐々に落ち着いてくる。 数度、撫でられる自分の手と、オーレリアの顔を交互に見て、ぽつぽつと喋りだす。]
なんか……コウモリ? じゃ、ないな……。 翼の生えた……人間──じゃない、あれは、絶対人間じゃない……。
[ぶつぶつと繰り返し]
……コウモリみたいな翼のついた、人間ぐらいの大きさの生き物が飛んでて……でも、顔が、なくって……ほんとに目も鼻もなくて……。 あ、あんなの、人間でも動物でもない、見たことない……。
(89) 2015/10/29(Thu) 19時頃
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それが、監視するように、沢山飛んでたんだ……。
工場のロボットみたいに、無機質に、いっぱい──
(90) 2015/10/29(Thu) 19時頃
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[しかし窓の外にはもう何も見えない。アーサーが窓の外に出て行ったが、『それ』は見当たらないだろう。それ以外の、例えば猫とかは、いるかもしれないが。]
……っご、ごめん、でも、見間違いかもって言ったけど、あれは……。
[心配するジョージ>>88の声に、顔をあげる。が、思い出したものを話すうちにくしゃくしゃに歪んでしまい、すぐに俯いた。]
(91) 2015/10/29(Thu) 19時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/10/29(Thu) 19時半頃
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[>>91困った顔で口を開く]
怖かったんだね。 それは、よく分からないけど──犯人は分かったよ。 うん。 セレストさんに確認したらはっきりすると思う。 犯人が分かったら、少しは怖くなくなるかな?
ぼくはセレストさんに聞きに行くけど、どうする?
[返事を待たずに動き出す]
(92) 2015/10/29(Thu) 19時半頃
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ジョージは、セレストを最後に見たエントランスホールに向かう。
2015/10/29(Thu) 19時半頃
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─エントランスホール─
セレストさん。
[お目当ての人物はまだそこに居た。 声を掛けてから近づいていく]
ねえ、目を閉じてくれないかな?
[にこっと笑いながら口にするのは奇妙な願いごと。 幾度かのやりとりの後、セレストが目を閉じる。 ポケットからナイフを取り出す。先ほどの晩餐でサーブされたものだ。 右手にそれを持ち、セレストに向かってゆっくりと突き出すと──彼女は自分の身にそれが届く前に、一歩後ろに下がった。 ため息をひとつ]
やっぱり──セレストさんは目が見えていないんだね。
[ナイフをポケットに戻し、代わりにスマホを取り出す]
(93) 2015/10/29(Thu) 19時半頃
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さっき、館のあちらこちらに盗聴器を見つけたんだ。 普通の盗聴器なら、角度まで細かく指定しないし、もっと少ない台数でカバー出来る。
造りとシリアルからすると、恐らく軍事製品だよね。 むしろ、潜水艦のアクティブソナーに近い。 セレストさんは館中に置かれたこれで、イルカのエコーロケーションみたいに、ものを視ているんでしょう?
[スマホに撮られた盗聴器を示す]
(94) 2015/10/29(Thu) 19時半頃
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ジョージは、エントランスホールを見回した。
2015/10/29(Thu) 20時頃
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ここって大きなお屋敷なのに働く人が少ないよね。 人里離れた場所だから、野犬とかどうしてるんだろって思ったら、罠があるんだね。
中庭の一角で、まだ新しいワイヤーの痕跡のある木が有った。 そしてエントランスホールにあったパルックさんのコックコートの裾に葉っぱが着いてた。 遺体の状況から、彼は中庭で、ワイヤートラップにより縊死した。
でも、彼もここのスタッフだし、普通なら罠に掛かる筈はない。 それに、セレストさんは、パルックさんが居なくなったあと……死亡推定時刻には、まだ食堂に居たよね。 じゃあどうしたのかって話だけど。
(95) 2015/10/29(Thu) 20時頃
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ここで登場するのが先ほどの盗聴器って言うかアクティブソナーだ。
セレストさんが自由に館を歩き回るのをぼくは見てる。 つまり、セレストさんはアレをリモートコントロール出来ているってことだ。
(96) 2015/10/29(Thu) 20時頃
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ジョージは、右手のスマホをひらりと振る。
2015/10/29(Thu) 20時頃
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ね。蚊が嫌がる音とか、若者が万引きしないように高周波を使うのって知ってる?
[唐突にまるで関係ないようなことを口にする]
(97) 2015/10/29(Thu) 20時頃
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アクティブソナーは音波を発する。 意図を持ってそれを使えば、感覚を狂わせることは可能だ。
ここは嫌な感じだと思わせるとか、音の聞こえない方に誘導するとかね。
パルックさんを中庭に呼び出して、アレを使って罠に掛ける。 動かなくなったらそれを下ろしてエントランスホールに運ぶだけの簡単なお仕事だよ。 力持ちだもんね。セレストさん。 それくらいならぼくらの前から見えなくたった短い時間でも可能だ。
ぼくの推理は以上だよ。
(98) 2015/10/29(Thu) 20時頃
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ジョージは、ふうと息を吐いて、思い出したように口を開く。
2015/10/29(Thu) 20時頃
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あ。 セレストさんがパルックさんをなんで殺したのか、推測しなないから、ぼくには分からないと言っておくね。
ただ、地の利のあるこの状況で一番パルックさんを殺しやすいのはセレストさんだとぼくは思う。 その可能性を潰してから、他の人を疑うのが合理的かなーって思ったんだけど。 そしたら、これだものね。 名探偵が多いから、逆に第1発見者なら疑われないと思ったとしたら……すごい心臓だね。 おみそれしました。
[肩をすくめるとセレストに一礼をした]
(99) 2015/10/29(Thu) 20時頃
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話は済んだか、ジョージ。
[こほん、と咳払いをひとつ。 使用人と向かい合う少年に、後から声をかけた]
エントランスホールで発見された、あたし達が食堂で目撃したのとは異なるパルック――ここでは仮に、パルック・ブラザーズ二号としよう――は、ある不幸な誤解からキミに対する殺意を抱くこととなった。 おそらく彼は、何らかの手段でこの度館に集められる招待客のことを知っていたのだろう。 わざわざ中学校時代の卒業アルバムを持ってきたのは、万が一にも殺す相手を見誤らないようにするためか。
ともかくブラザーズ二号は、森の中で息を潜め、ターゲットがやってくるのを待ち伏せた。
ここでひとつの疑問が浮かぶ。 彼はどうやってジョージを殺そうとしていたのだろうか?
(100) 2015/10/29(Thu) 21時頃
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[さて、ぱるっく(故人)の証言と現実を簡単に纏めよう。
>>26袖の折り返しに挟まる木の葉。 ナナオは森の木だと断定してたが、あの木は中庭にも生えている。
>>27体のあちこちに裂傷のようなもの。 用水路にて感電したとして矛盾は起きない。 ショックに倒れ、だが即死ではなく、ホールまで這って来たが、 そこで力尽きて仕掛け>>33ごと水槽を巻き込み>>36斃れた。
>>32にゃんこ飼い主からの証言。過度の子ども好き。 ああ、うん、はい]
(101) 2015/10/29(Thu) 21時頃
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[>>37時間差ロジック。全員が食堂に居たというアリバイ。 故人の記憶は混濁していて明瞭ではないものの、 「食事の前に、仕掛けた盗聴器から子どもの声で、 大切なものを落としちゃった、後で取りに行かなきゃ、 きっと中庭を見に行った時だな、ピラミッドきれいだった、 との呟きが聞こえ、チャンスだと思った。 仕事を終えた足で、皆が食事をしている間に取りにいけば、と」 強く欲望を抱いた事象は記憶に残りやすい。 それが今日の出来事かどうかはともかく、これは事実だろう。
>>43屋外に落ちていた卒業アルバム。 犯行現場が森だった確証はないので、決め手にはならない。 ただ単に森で落として見つけ出せていなかっただけかもしれない。
>>69シメオンの言う「音」とは。 ホールで水槽を巻き込んで斃れた時の派手な音のことだろう]
(102) 2015/10/29(Thu) 21時頃
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[>>70パルックの悲鳴が聞こえなかった。 感電は悲鳴があげられない。
>>94戻って来たジョージの証言。 ああ、やっぱり館内に盗聴器は実際にあったんだな。 アクティブソナーか。 それをパルックが使っていなかったと断言することは出来ない。 好みの人間が来た時には悪用していたかも知れない。 大道芸やお笑いが好きだったならば、仕掛けとして使っていた可能性も。 そもそも、セレストは本当に目が見えないのか? 医学に長けている人物がここには居ないのだから、断定できはしない]
(103) 2015/10/29(Thu) 21時頃
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館を取り囲む森は広大だ。 あたしはその全てを調べきれたわけではない。
しかし、問題の卒業アルバムは森の中に落ちていた。 そして近くに、凶器と思しきモノは見当たらなかった。
犯人が持ち去ったのだろうか? いや……そうではない。 凶器はなかったが、もうひとつ、ここに奇妙な証拠品がある。
虫籠だ。
(104) 2015/10/29(Thu) 21時頃
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俺の推理は終わった。
[ホールから何処に行くことも無く。 ただ、請われても口に出す事はしない。 ジョージが実際にパルックからの邪な視線に晒されて、 それに恐怖を抱き、盗聴器を逆利用して罠に嵌めたなら、 それを皆の前で暴く事は追い込むだけで望ましくないからだ*]
(105) 2015/10/29(Thu) 21時頃
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今回の事件の凶器は、ここに入っていたわけだ。
もうわかっただろう。 ブラザーズ二号が、ジョージを殺害するために準備し、結果的に自分の命を奪うこととなったモノ。
蜂だ。
(106) 2015/10/29(Thu) 21時頃
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メルヤは、皆の推理を不安そうな顔で聞いている。
2015/10/29(Thu) 21時頃
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事件の現場に残された、そして残されなかった痕跡。 パルックが二人いたという事実に加え、彼ないし彼らが、ジョージ・ミラーに対する殺意を抱いていた可能性。
すべてを総合すれば……導き出される結論はひとつしかない。
つまり彼は、スズメバチの毒を利用してジョージを殺害しようとして――逆に、自分が刺し殺されてしまったわけだ。 あるいは、アナフィラキシー・ショックがあったのかもしれん。 二号の死因は【ショック死】だ。
おそらく遺体を詳しく調べれば、蜂に刺された痕が見つかるはずだ。
(107) 2015/10/29(Thu) 21時頃
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当然、蜂は二号を刺し殺した後に、どこかへ飛び去ってしまったと考えるべきだろう。
ジョージ本人が、この事件にどの程度関わっていたのかを確かめるには専門的な捜査が必要になる。 死因が蜂毒であれば、悪くても過失致死か。さもなくば正当防衛ってところか。もちろん、関与が認められずに無罪放免ってこともありえるだろう。
どちらかといえば、問題は……森の中で死んだはずの二号の遺体が、何故エントランスホールで発見されたのか。 そのことのほうだと言えそうだな。
(108) 2015/10/29(Thu) 21時半頃
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ジョージ様。 たいへん、興味深い推理でございます。
(109) 2015/10/29(Thu) 21時半頃
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ジョージは、ぱちぱちと拍手した。
2015/10/29(Thu) 21時半頃
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この目が見えているのか、見えていないのか。 そのことについて論じたところで、大きな意味を為しませんでしょう。
あはは。
見えないから犯行が不可能だ、と主張するのであればともかく。 見えているからといって、事件を起こすことができなかったとは言いがたいですものね?
(110) 2015/10/29(Thu) 21時半頃
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皆様がおっしゃる通り、状況から真っ先に疑われるべきは私でございましょう。 それに、私は一足先にこの館へやってきていたわけですから……ジョージ様のおっしゃるような仕掛けを、あらかじめ施しておくことも十分に可能であると申し上げられましょう。
筋の通った、納得いく部分の多いお話であるといわざるを得ません。自分のことを言われているのに、不思議でございますね。
ジョージ様に限らず、皆様、いずれも劣らぬ名推理。 さすがは名探偵……でございます。
(111) 2015/10/29(Thu) 22時頃
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……あ、あのさ。
私は、みんなみたいに、頭いいわけじゃないから……確かなことは、全然分からないんだけど。
[ややあって、口を開く。]
結局『どれ』でパルックさんは死んだんだろう? パルックさんって、双子なんだっけ……その、どっちもが死んでて……。
[推理を直接口にしない者もいるが、恐らく頭の中では整理が終わっているだろう。皆それぞれのビジョンを持っているはずだ、死の、暴力の。]
(112) 2015/10/29(Thu) 22時頃
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ふぇ……。
[ナナオに向かって拍手をし、 さて、というところで声が掛かり>>109、ちょっとむせた。 こほんとひとつ咳払いをして、にっこりとセレストに笑顔を向ける]
ありがとう。 見えていても犯行は可能。確かにそうだね。うっかりした。 まえにね、潜水艦のソナー手のおじさんに話を聞いた事が有るんだけど、ここ一番って時は目を閉じるって言ってた。音に集中しないと"視えない"って。
[>>110>>111 『自分が犯人だ』と指摘した人に褒められると、さすがに居心地が悪いなと思いつ、その説は曲げない。 そう。 真偽はともかく、ジョージ自身は彼女の事をこれっぽっちも犯人だと思っては居ない。>>45>>47 館をうろうろとして、そこいらにあるものに因縁をつけ、一番押し付けやすいところに押し付けただけである]
(113) 2015/10/29(Thu) 22時頃
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……そうでしたか。
[>>89メルヤの話を聞き終えると、否定も肯定もせず、窓の外に消えた猫を視線で追いかけるように外を見遣る。]
(114) 2015/10/29(Thu) 22時頃
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キルロイおにーさんの推理は終わったんだね。聞き逃した。
[さっき独り言でぶつぶつつぶやいてたアレだったのかー、と勘違いしている]
で……ナナオおねーさん……。 妄想は自由だけど。 もしそれでぼくを犯人って言うなら、パルックさんが誤解してぼくを殺そうとして自爆しただけなんじゃないかな──しいて言うなら事故死か。 というか、ぼくのやった一番悪いことって、パルックさんの目の前に姿を見せたこと?
[>>108 笑顔のままだけれど、一瞬だけ感情の抜けたような冷たい目をした。けれど、すぐさま、それは苦笑いに変わる]
出会ったら死ぬっていう、ドッペルゲンガーみたいな。 もしそうだとしたら、ぼくはむしろ、アルフレッドさんのドッペルゲンガーだったのかもしれないね。 死んじゃったのはパルックさんだったけど。
(115) 2015/10/29(Thu) 22時頃
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[それから──]
メルヤさん、エントランスホールへ参りましょうか。
あなたが見たものがなんだったのか、わたくしは答えを持ちませんが、少なくとも、今は人の気配のある場所へ行けば、あなたを捉えている名状しがたき恐怖からあなたは解放されるかもしれない。
ね?
[メルヤを人のいる場所へと誘導する。]
(116) 2015/10/29(Thu) 22時頃
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(ナナオおねーさんの推理は、相手を攻撃しないね)
[陸の孤島とか密室とか、閉鎖空間で殺人犯に出会った時、これ見よがしに真犯人を見つけたらどうなるか? 『あいつは危険人物だ』と殺される確率が上がる。 非常に危険である。 真犯人を見つけたら、速やかに『犯人にとって生きていた方が都合が良い人物』と思われるように動いた方が生存確率が上がるのだ。 真犯人を指摘するのは、絶対的にこちらの火力が上な時か、真犯人が居なくなった後にすべきだ。 これは、ちょっとしたサバイバル知識である]
(おねーさんも、わざとそうしてるのかな?)
(117) 2015/10/29(Thu) 22時頃
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んー。 ぼくはみんなの言っていることが事実かどうかまで調べてない。
[>>112 メルヤのほうを向くと肩を竦めてみせた。
(司法当局もたまに間違えるしね)
笑みを消し、少しだけ真面目な顔をする]
メルヤさんにしか見えないものがあったよね? それと同じように、みんな、自分にしか見えないものがあるんじゃない? ぼくも、すべての手の内をさらしている訳じゃない。 自分の中での真実が明らかになったほうが幸せなら、推理すればいいし、 違うなら何も考えなくていいと思う。
[食堂のことを思い出させるかもしれないな、と思いつつ、敢えてそう言った]
(118) 2015/10/29(Thu) 22時半頃
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[メルヤが落ち着いてひとりでもいられるようになった頃、オーレリアはそっと館の外へと向かった。 単独行動は控えるべきなのだが、それ以上に、推理を披露する若い探偵達の邪魔になってはいけない。
森閑とした外の空気を吸って、ひとり考える。]
たしかに──。 誰の推理をとってみても論拠がはっきりしていて矛盾がない。 見事です。
なのに──。 違和感が拭えない。
何か見落としている気がします。
(119) 2015/10/29(Thu) 22時半頃
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──礼拝堂──
[目指す礼拝堂は館の裏手の、朝には日の光が一番に当たる場所にあった。 オーレリアは中に入ると、祭壇の前に跪き手を組んだ。
そのまましばらくは、無言で一心に神に祈りを捧げるかのような時が流れ──]
(120) 2015/10/29(Thu) 22時半頃
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[>>116オーレリアに連れられて、エントランスホールに戻ってきたのが数十分前になる。確かにひとりではない、という事実が安心感をもたらし、今は少し落ち着いていた。]
あ、や……えと、どれが真実かとか、間違ってるとか、そういうことが言いたいんじゃないんだ。
[真面目な顔──というより、探偵の顔をしていると思った。ジョージ>>118に言葉を返し]
『どれ』で死んだかはあんまり重要じゃないの、かも。
(121) 2015/10/29(Thu) 22時半頃
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[どれほど時が経過したのか、ゆっくりと目を開けたオーレリアの視界に、一枚のカードが映った。]
これは、まさか……。
[細い指先がそれを慎重に拾い上げる。]
…………やっぱり。
間違いないですね。 まさかここにこれがあるとは思いませんでした。
しかしこれなら。いえ、これでこそ、か。 やっと違和感の原因が──足りなかった欠片がわかりました。
(122) 2015/10/29(Thu) 22時半頃
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[少し時間は遡る。 ホールから食堂まで歩きつつ考え、結論は出た。欲しいものも見つかった。
しかし、と彼は独り言ちた。
これが答えなのは間違いない。 だが、このトリックならば誰でも犯行が可能な上、こんなにも無理のある方法を選ぶ必要はなかったのではないか、と。
犯行に使われた道具にしても、この中では最もそれらしい、というだけの理由に思える。 それではなぜ犯人を……と、そこまで考え、彼はその先を考えるのを止めた。彼は小さくかぶりを振る。
その視線の先には――どこか怯えたような表情のメルヤがいた。傍らにはオーレリアの姿]
(123) 2015/10/29(Thu) 22時半頃
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[本来ならば、犯人を名指しして推理を披露する場面だ。 探偵ならばそうするだろう。しかし――彼はその横を通り過ぎ、食堂へ向かった。 振り向くと、彼女たちはホールに向かったようだった。
今、彼女を糾弾する必要はない。それに、動機を追うにつれ、見えてしまった理由もあった。
何より、オーレリアに介護されているようにも見えたメルヤに向き合いたくなかったのだろう。
全てを暴き、完全に事件を解決する探偵でなければ、向き合えない。今の彼はそう思っていた]
犯人は……メルヤさん、あなただ。
[メルヤ達が居なくなった食堂で、まるで誰かが見ているかのように、彼は語り始めた。それが必要な事のように]
(124) 2015/10/29(Thu) 23時頃
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メルヤさん。 あなたはこの館に入ってからすぐ、エントランスホールの『ある仕掛け』に気が付いた。
そして、その仕掛けを利用するトラップをその場で組み上げ、食堂に向かった。
[こつ、こつと革靴の音が響く。 人差し指が額に当てられ、小刻みに揺れている]
あなたの様子、初めて見た時から妙だと思っていました。それでしばらく注目していたんですが――。
あれは、そう。オーレリアさんの言葉です。『容疑者』という言葉にあなたは一際大きな反応を示しました。
何かのボロでも出したのかと思ったけれど、そうではなかった。 あの反応は、日常的にその言葉を恐れている者の反応です。
あなたは名探偵かもしれない。しかし同時に、何らかの容疑者……追われている身でもあるのではないですか?
(125) 2015/10/29(Thu) 23時頃
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……まあ、その真偽はここで証明する手立てはありません。 事実は過剰な反応を示した事だけです。
しかし、僕はその情報を、もう一つのメルヤさんの『大きな反応』と関連付けました。
思い出してください。あの時、食堂で、あなたがした過剰な反応――。
[ガタン、と音が鳴る。彼は椅子を動かし、その音を鳴らしていた]
丁度こんなような音がして、あなたは立ち上がりました。
案外、大きな音ですね。そしてその時、その音に紛れるように……小さく……『かちりという音』がしました。
よほど集中していなければ聞こえないような音です。メルヤさんのリアクションも合わさって、ほぼ完全に消え失せていたでしょう。
(126) 2015/10/29(Thu) 23時頃
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さて、ではその音は何の音なのか?
僕は初め、ホールの仕掛けを作動させるもの……そのためのスイッチか何かかと考えました。 しかし、館に来て直ぐにそれほど直接的な手段を手に入れていたとは考えにくい。
だから、手持ちの道具を作動させる、比較的簡単なものでしょう。
これを食事中に作動させることでメルヤさんはアリバイを手に入れ、何食わぬ顔で事件現場に赴いた。
[そこで一度言葉を切り、彼は懐から一発のひしゃげた銃弾を取り出した。 見る者が見れば、それは5.56mm口径の物だとすぐに分かるだろう]
跳弾したんでしょうかね。 エントランスホールの入り口付近…その柱に埋まっていましたよ。丁度猫の手の届かないあたりに、ね。
そう……メルヤさんが作動させたのは、【遠隔操作でサプレッサー付きのM16自動小銃のトリガーを引くためのスイッチ】です。
残念ながら小銃は見つかりませんでしたが……結論はこうです。
(127) 2015/10/29(Thu) 23時頃
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スイッチが押された瞬間、前もって安全装置が解除され、固定されていた小銃のトリガーが引かれた。
そして放たれた銃弾は、ホールに仕掛けられた『罠』を作動させる。
恐らく、スイッチを押してからある一定の重さを感知して発動するタイプの仕掛けでしょう。 ……そして、結果的に仕掛けは時間差で発動した。
一方パルック氏は仕掛けに気付かず、ホールを移動しようとする。 その時、仕掛けが作動し……。
天井の一角が、パルック氏目掛けて落ちてきた。パルック氏は天井に押しつぶされ、即死したんです。 つまり……彼はその時に【圧死】した。
ホールの天井にはシャンデリアがあり、植物や……一見して刃物のようにも見える装飾がされています。 彼の死体が一目見て圧死とは思えないほどに傷付いているのはそのためでしょう。
[彼はパルックを悼むように目を閉じる。小さく十字を切り、目を開けて帽子を取る]
(128) 2015/10/29(Thu) 23時頃
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……これで、証明終了です。
一つ、動機だけは明らかにしていませんが、何もかも暴くのが良いという訳ではない。 それが『不幸な事故』かもしれないと思えば、尚更です。
さて、僕の推理はこれで終わりです。ひとまずは、ですが。
[そう言って、彼は誰にともなく一礼する。足早に食堂を離れ、エントランスホールのほうへ向かった]
こんな所かな。後は……他の『名探偵』をじっくり見させてもらおう。
[彼は人目から逃げるようにしてそう呟き、柱の影にそっと佇んだ]
(129) 2015/10/29(Thu) 23時頃
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[考えながら、少しずつ語る。ゆっくりと。]
『どれか』が確実に仕留めたかも知れないし、『どれ』も致命傷には至らなかったかも知れないし……『どれか』で死んだあと、違う『どれか』でまた死んだかも。
……死を死で上書きするのって無理かな?
とにかく、パルックさん……達は、色んな殺意に曝された。 それに気付くのって、どんな気分なんだろう。『どれか』で死ななかったとしても……きっと怖くて怖くて、苦しくて、最後には……。
(130) 2015/10/29(Thu) 23時頃
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私なら……耐えられないだろうな。
[先程の夜の怪物を思い出す。あれだって怖くて仕方がなかったのだ、ともすれば発狂していたかもしれない、あるいはそのまま、死ぬかもしれない──恐怖で。]
(131) 2015/10/29(Thu) 23時頃
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ジョージは、首をかしげて、メルヤの言葉に耳を傾けている。
2015/10/29(Thu) 23時頃
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パルックさんを殺そうとしたひとが『何故そうしたのか』は分かんないけど。重要なのは、誰かに殺されそうになった──結局殺されたんだろう、けど、そこなんじゃないかな。
名探偵が集まることで……犬が棒に当たるみたいに誰かが死ぬ、局所的に死ぬような目に合わされる。 ば、ばかみたいだな、なんか。でも、そういうことだったんじゃないかなって……。
だけど、これって不確実で、もしかしたら探偵なんて一人も来ないかもしれないし、誰も殺そうとしないかもしれない。
……ほんとは、別に、今日じゃなくてもよかったんだきっと。パルックさんが死ぬのは。
(132) 2015/10/29(Thu) 23時半頃
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だから……名探偵が来ても来なくても、『ここ』にパルックさんがいれば良かったんだ。こんなとこにいたら、いずれ……。
[さっき食堂で見たものを思い出す。声が震える。]
……私達が来るより先に……
パルックさんと、ここにいたのは……。
(133) 2015/10/29(Thu) 23時半頃
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メルヤは、セレストを見つめた。
2015/10/30(Fri) 00時頃
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──エントランスホール──
[ほぼ全員が己の推理を終え、意見を交わし合っていた頃だろうか。 今更のように遅れて現れたオーレリアは、遺体の傍らに膝をつき、死者に語りかけるように口を開いた。]
啓示が下りました。 あなたの語れぬ真実は、わたくしが語りましょう。
まず──これをご覧ください。
[オーレリアの手中から鋭い閃光が飛ぶ。 閃光はホールの絨毯の上に落ちると一際強く輝くようなオーラを放った(ように見えただろう)。
それは銀の飾り文字でSeven Tools of the Thiefと描かれた一枚のカードだった。 デュエリスト達の間では最早伝説となったトラップカード。]
(134) 2015/10/30(Fri) 00時頃
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[──盗賊の七つ道具《Seven Tools of the Thief》]
(135) 2015/10/30(Fri) 00時頃
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……これはとあるカードゲームのカードのひとつ。 Seven Tools of the Thiefというカードです。
[ゆったりとした調子で、オーレリアは語る。]
相手のトラップカードが発動した際、自分のライフを一定数支払って相手のトラップカードを無効にすることが出来ます。 このゲームにおいてトラップは切り札に等しい。それを無効にしてしまえるこのカードは強力無比。もちろん、対価は非常に大きいですが……ほぼ決まりかけた勝負を覆すことが出来るのは、このカードだけと言っても過言ではありません。 そのあまりの効果に公式の大会では第二回目にしてすでに使用禁止にされたほど。
その後は新たに生産されることもなかった幻のカードであるのに加えて、様々な手段で回収が進み、今ではこれを持っているのは第一回公式大会チャンピオンに輝いたプレイヤーだけなのです。
(136) 2015/10/30(Fri) 00時頃
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……そう。 もうおわかりですね。
それがパルックさん。 人狼館でシェフをしていたこの方は、若き頃に人狼戯王というカードデュエル大会の初代優勝者でした。
パルックさんの部屋には黄金のカードトロフィーが置いてありました。 目立たない場所ですが、磨きぬかれて曇りひとつないそれは、彼が今でもチャンピオンの誇りを失っていないことを示しています。
恐らく……いえ、確実に、彼は今でも訓練を続けていたでしょう。 きっとパルックさんの部屋のパソコンを調べればPC版人狼戯王の戦績が見れますよ。 何十年にも及ぶ練磨は彼を高みへと押し上げ、同時にその自尊心も、遥か天高く聳えたバベルの塔のごとくであった。
けれど実は、ここにもう一人の戦士がいました。
(137) 2015/10/30(Fri) 00時頃
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探偵として呼び集められた中に、その類まれなる頭脳をデュエルの世界でも発揮し、昨年の大会で彗星のごとく優勝を攫った若きデュエリストが混じっていた。 館の主がそれを知って招待したのか、ただの偶然かはわかりません。 けれど、運命は彼らを引き合わせた。
────そして悲劇は起きました。
(138) 2015/10/30(Fri) 00時頃
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この写真をご覧ください。
[オーレリアは一枚の写真を見せる。 腕に装着したカードデッキにカードをセットし、映像はVR(ヴァーチャルリアリティ)で直接網膜に映すタイプの最新の通信デュエル機器だ。]
これを用いて、往年のチャンピオンと若き超新星の苛烈な戦いは幕を開けた。
(139) 2015/10/30(Fri) 00時頃
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そもそも、おかしいじゃないか。
名探偵を招待した、セレストの言う『主』はどこにいるんだよ、何で出てこないんだ?
『ここ』って一体どこなの?
……どうやって『ここ』まで来たのか、どの道を通って、何を見て、ここにやってきたのかよく覚えていない、いや、全く思い出せないのは何故なんだよ……!
(140) 2015/10/30(Fri) 00時頃
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礼拝堂で見つけたSeven Tools of the Thiefには、この庭にしか咲かない薔薇の香りが染み付いていました。
……ここにも、ほら。
[オーレリアの指が、パルックの髪に絡まった小さな赤い花びらを拾い上げる。]
おそらく、戦いの場所は薔薇の香りに包まれた中庭。 美しく整えられた夜の庭が、世紀の戦いの舞台に変わった。
[ほんの束の間、オーレリアの瞳は、その時の光景を思い浮かべるように遠くを見た。]
薔薇の舞台は彼──初代の王に甘い香りとともに敗北を届けました。 彼は誇りを折られた。
デュエリスト同士の戦いはあまりに苛烈。 衝撃に、パルックさんの心臓は耐えられず、鼓動を止めた──。
(141) 2015/10/30(Fri) 00時頃
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盗賊王の七つ道具はすべてを見、そして語ります。 カードデッキで行われたデュエルの情報は、ネットを介して人狼遊戯を経営するNINJIN社のデータバンクにすべて記録されています。
先ほど、パルックさんの対戦相手を調べるようわたくしの執事に頼みました。 ……シントシン社の調査力をもってすれば、すぐに結果は届けられるでしょう。
[そう言うのとほぼ時を同じくして、オーレリアの携帯に着信があった。]
わたくしです。
……ええ。そう、ですか。
(142) 2015/10/30(Fri) 00時頃
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ジョージは、目を丸くした。
2015/10/30(Fri) 00時頃
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[通話を終えたオーレリアは顔を上げて一人の少女を見た。]
あなただったのですね、ナナオさん。
────いいえ。 デュエル会の超新星、ヘルズエンジェル ナナオさん。
(143) 2015/10/30(Fri) 00時頃
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ジョージは、眼鏡を拭いて掛けなおす。
2015/10/30(Fri) 00時頃
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ナナオさんに殺意があったのかはわかりません。 いえ。 きっと二人共、純粋に闘士として力をぶつけあっただけでしょう。
これは殺人事件ではありません。 頂点同士のぶつかり合いによって、起こるべくして起きてしまった悲しい事故……。
(144) 2015/10/30(Fri) 00時頃
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ヘルズエンジェルって……『あの』ヘルズエンジェル!!?
[未知のものへの恐怖が滲んだ視線をセレストへぶつけていたが、聞こえた単語>>143に目を見開いて振り返った。]
(145) 2015/10/30(Fri) 00時頃
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オーレリアは、メルヤにゆっくりと頷いた。
2015/10/30(Fri) 00時頃
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ご存知ですか? メルヤさん。
(146) 2015/10/30(Fri) 00時頃
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シメオンは、戸惑った様子で二人を見ている。
2015/10/30(Fri) 00時頃
オーレリアは、シメオンに頷いて見せた。
2015/10/30(Fri) 00時頃
シメオンは、オーレリアにひどくうろたえた。
2015/10/30(Fri) 00時頃
メルヤは、「マジかよ……」と呟いてナナオを見た。
2015/10/30(Fri) 00時頃
キルロイは、オーレリアに真剣なまなざしを向けた。**
2015/10/30(Fri) 00時半頃
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な、名前を聞いただけだけど……。
[オーレリア>>146に頷いて見せた。ヘルズエンジェルの活躍について具体的なことを言うのは憚られた。畏れ多くて。]
(147) 2015/10/30(Fri) 00時半頃
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メルヤさんもまた一人の決闘者(デュエリスト)なのですね。
わたくしも決闘者の末端に名を連ねる一人ですが、経験が浅く、また、まさかこんな場所でそんな運命的な邂逅を果たしているとも思い至らず、答えにたどり着くのに時を要してしまいました。
(148) 2015/10/30(Fri) 00時半頃
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カードは主を裏切らず、正々堂々戦ったデュエリストの間には絆が生まれると言います。
パルックさんは、戦いを通じてナナオさんを認め、最期の瞬間に彼女を守りたいと願った。 デュエルによって命を落としたとナナオさんが知れば、心優しい彼女は二度と決闘を行わないかもしれないから。……それだけは防ぎたかったのではないでしょうか。
(149) 2015/10/30(Fri) 01時頃
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この子(Seven Tools of the Thief)は、主人であるパルックさんの最期の願いを叶えるために、他のカード共々風に乗って館の外へと散ったのかもしれません。
館の外ならセレストさんの目も届かない。 ナナオさんは真実を知ることなく、デュエルを続ける。
……わたくしは、この子を見つけるべきだったのでしょうか?
(150) 2015/10/30(Fri) 01時頃
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オーレリアは、憂いを帯びた寂しそうな表情で遠くを見つめ、十字を切った。**
2015/10/30(Fri) 01時頃
オーレリアは、キルロイに真剣な眼差しで答えた。**
2015/10/30(Fri) 01時頃
アーサーは、雌猫にビンタをされてフラれていた。
2015/10/30(Fri) 01時半頃
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[あれが伝説のカード、盗賊の七つ道具……。オークションにひと度出れば、最低でも五桁、下手すれば100万円以上の値段がつくこともあるという。 床に落ちたカードを見つめた。ごくりと喉が鳴ったのは緊張のためであり、金額にドキドキしたからではない。]
……。
[オーレリアが電話で外部と連絡を取っていた。情報の真偽はともかく──電話口の先の人物は一体誰なのだろう。
確かめてみろ、と促す勇気はなかった。 『ここ』は現実の世界じゃない、と結局口に出せなかったのと同じように。]
(151) 2015/10/30(Fri) 07時頃
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……あ。
[視界の隅に小さな影が映った。さっきナナオが犯行に使われたと言っていた蜂だろうか。空中で浮遊するように飛ぶ姿は、ヘリコプターや、何と言ったか……いつだかテレビのニュースで見た無人探査機のようだ。
──あの怪物に似ていなくもない。 ぶんぶんと頭を振った。ぶり返した恐怖を消すように。再び目を開けると、小さな蜂の姿はなかった。どこかへ飛んでいったのだろう。]
(152) 2015/10/30(Fri) 07時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/10/30(Fri) 07時頃
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[どうやったら帰れるんだろう、と思う。どうやって来たのかも分からないのに。 不安になって、ポケットの中のお守りに触った。癖なのだ。
そのお守りは西洋宗教的なシンボルの形でもなく、東洋宗教的な紙や布で出来ているわけでもなく。冷たい金属の感触がする。 4、5cmほどの長さの銃弾だった。拳銃の弾ではない。軍人だった父が死ぬ前に、お守りだと、そう言い含めて渡したものだった。
いかなる銃の弾なのか、持ち主は知っているのか。それを判断できるのは、本人を除けば、神のみぞ知ると言ったところであった。ここにおいては冒涜的で、正体の知れぬ神が。]
(153) 2015/10/30(Fri) 07時半頃
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ナナオは、メルヤの視線に気づくと、小さく首をかしげた。
2015/10/30(Fri) 07時半頃
オーレリアは、飛行するナニカを目にした
2015/10/30(Fri) 07時半頃
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ヘルズエンジェルだなんて……。 その名前で呼ぶのはやめてくれよ、恥ずかしい。
ただでさえ、漫画のキャラみたいな名前で、コンプレックスだってのに。
最初は「エンジェル」だったんだがな。 調子に乗った野次馬がそんなふうに声をかけてくるのを睨みつけて黙らせていたら、いつの間にか頭に余計なもんがくっついていた。
(154) 2015/10/30(Fri) 07時半頃
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悪いが、話は聞かせてもらった。
確かに……あたしは人狼戯王のプレイヤー。ヘルズエンジェルと呼ばれることもある。
――そしてこの館の中庭で、仮面をつけた正体不明の決闘士と戦った。
(155) 2015/10/30(Fri) 07時半頃
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メルヤは、帰る前にサインもらお、と思った。
2015/10/30(Fri) 07時半頃
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え……
[顔が一瞬強張った。 信じられないものを見た、とでも言うように。]
(156) 2015/10/30(Fri) 07時半頃
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奴は強敵だった。
起死回生の聖なるバリア―ミラーフォース―が仮面の男の七つ道具によって砕け散ったとき、あたしは敗北を覚悟した。
だが……次のターン。 あたしの手元には最後の切り札が――《翼を織り成す者》が握られていた。
(157) 2015/10/30(Fri) 07時半頃
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ナナオは、顔を少し俯けた。
2015/10/30(Fri) 07時半頃
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(まさか、まさか……メルヤさんの話は、
ほ ん と う に ? )
(158) 2015/10/30(Fri) 07時半頃
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