43 朱隠し
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[蝶へ手を伸ばし、触れないギリギリあたりでくるくる指を動かす。 まるで操っている気分になれるこの遊びはお気に入りの一つ]
鳴き声はいらないから、長く動けば嬉しい。
[本物の鳥を捕まえて部屋に押し込めてみた事があった。 小さいそれは、アヤカシと流れる時間が違うがゆえに直ぐに動かなくなってしまって……それ以来拾うのは人間だけにしている]
(217) 2011/02/15(Tue) 16時半頃
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…………そうだったのか?
[きょとりと驚いて指を止め、華月斎を見る]
こういうイキモノかと思っていた、呼び寄せる力があるのだと。
カラクリとも違うのだな、それも面白い。 華月斎が一緒に居る限り鳥が動くならそれもいいな。
ただ、本当に欲しくなる前に止めないと際限無く欲は湧き上がる。 だから動かない鳥でもいい。
[むっと不満そうな顔を向けまた直ぐ戻して笑う、少年の駆け寄る足音が聞こえてきた]
(220) 2011/02/15(Tue) 17時半頃
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それ、俺にも真似できるだろうか。
[どうやって作り出しているのか皆目見当付かないが、自分も出来たら一人が寂しくなくなるかもしれない。
余計に寂しくなるかもしれない。
姿を見せる少年は、誰かに似ている気がした]
(226) 2011/02/15(Tue) 17時半頃
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一平太は華月斎がアヤカシなのを“知っている”よ。
[屋根の上でごろごろしている時に、確認している一平太を見ていた。 ふふんと得意そうな顔でそう春松と華月斎の間に割る]
そっちの甘い匂いの人もさっきのを「見てた」よね。
[仕舞ってあったキセルを取り出して指差す代わりに定吉の方へ向ける]
(230) 2011/02/15(Tue) 18時頃
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藤之助は、定吉に向けて手を差し出してみる。触れればわかるというように。
2011/02/15(Tue) 18時頃
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一平太は連れてゆく気は無いな、其れよりも興味深いことがあるし。 恋仲の?…………ああ、朧。あれは特別だ。
[視線が似ている男を知っている、そうだ。先の祭りで無理やり連れ帰った青年だ。 もしかしたらその弟が、目の前の少年なのだろうか]
そも、勝手にアヤカシを神だと言っているのは人間の方ではないのだろうか。
(238) 2011/02/15(Tue) 18時半頃
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ええ、朧には会いましたよ。その後なぜか怒られましたが。
[何故アヤカシなのかと激昂された理由は、今でもわからないままではあるが。
「兄が神隠しに」と聞けば確信する]
ああ、君は雪柳の弟なんだね。
[にやぁり、笑みを一つ]
(241) 2011/02/15(Tue) 18時半頃
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でも、アヤカシのいう事は信じないんだよね。 ……残念だ。
彼は今も元気だよ。
[空のキセルを銜えて吹かす真似]
(246) 2011/02/15(Tue) 18時半頃
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そんなに欲しいなら、攫ってしまえばいいのに。
(*28) 2011/02/15(Tue) 19時頃
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[春松が飛びかかってきても、通り過ぎるだけ。
キセルに葉を詰めて火をともせば漂う藤の香り]
教えてくれた、一平太の秘密のちから。 あれを見てみたいと思ってね。
そう思わない?
(249) 2011/02/15(Tue) 19時頃
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人になりたいなんてなあ。
[人間からアヤカシに転じた自分には到底わからない話]
(*30) 2011/02/15(Tue) 20時頃
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その穴を埋めたいから
人の子を攫うんだ。
何故それがいけないのだ。
(*34) 2011/02/15(Tue) 20時半頃
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里への道は一方通行だったと思うけれどな。 俺も生まれつきアヤカシではないから知らん。
[定吉の申し出に>>256、うーむと首を傾げる。 連れて行って、会って、二人で村に戻りたいなんて無理な話しである。
里で二年過ごしている雪柳もとうに人間ではなくなっている、それにあわせて春松は喜べるかどうか]
(277) 2011/02/15(Tue) 20時半頃
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飴屋のお前は案外酷い事を言うのだな。 会うだけでまた引き離されるのも酷な仕打ちだ。
――それに雪柳はとうに人間ではない、身も心もアヤカシになっているのだぞ?
[姿は変わらずとも、アヤカシでなければ里では生きられない。強制的に攫われても適応できるのは人間だからこそ。
化物といわれても肩を竦めてみせるだけ]
アヤカシがどんな思いで流れる時の中で過ごすのかを、人間は知らないのに言いたい放題だ。
(282) 2011/02/15(Tue) 20時半頃
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家族、肉親が居れば幸せかと聞かれればそうでもない人間が居ることだけは知って欲しいかな。
人もアヤカシも皆無いものねだりだ。
[縁台から立ち上がると歩き出し、呻く定吉の横を通り過ぎて何処かへ向かおうと辺りを見回す]
(290) 2011/02/15(Tue) 21時頃
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それを、俺に言われてもね。 どれだけのアヤカシが居ると思うんだ?
それにそんなの、お前だけの話ではないだろう。
[足を止める春松に身も蓋も無い返事を返す。 アヤカシは一人ではないし、人間が一人どうこう言ったところで人を攫うのはやめないだろうから]
ふふ、赦されなくても構わないよ。
[ゆるりと笑顔を浮かべながら別の方へゆっくりと歩き出す]
(296) 2011/02/15(Tue) 21時半頃
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俺のこと?
[ふわりと軽い足取りで飛ぶように歩いていれば、其処は井戸の側]
そんなに思われて俺は嬉しいよ。
[からかうような軽い言葉。その奥に隠される意味は深く考えない]
(308) 2011/02/15(Tue) 22時半頃
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触れたい…………相手に触れたい?
[今までそう思って人を攫っただろうか。
――否、ただ隙間が埋まればとそれだけで]
(*40) 2011/02/15(Tue) 22時半頃
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残念ながら今着たばかりだよ。
[朧に睨まれるのは、何故か心地よい。 もっと、色々な表情を眺めて居たくなる]
なあ、違う顔も見せてくれないか。
(314) 2011/02/15(Tue) 23時頃
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―手水舎前のこと― 俺「が」いいのなら、其れを真っ先に明之進が願うのなら叶えたい。
[居場所の無かった自分を救ったのは、他でもないアヤカシ。ならば今度は自分がその立場になれるのではと浅い考えで返事をする]
…………。 死んで欲しく無い、そう思う相手は多くないんだ。
[置いてゆかれた子供の顔で、歩き去る背中を見ていた。 呟きは届くだろうか、たとえ届かなくても気持ちは変わらない]
俺はお前に何をしてやれるのだろう……何もしない方が幸せだとは、思えないんだ。
(318) 2011/02/15(Tue) 23時半頃
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誰も居ない、籠から出した小鳥は空へ逃げてしまった。
[身勝手なアヤカシに振り回された可愛そうな元人間たちは、一方的な情に流される事無く自由になると直ぐに何処かに行ってしまった。
がらんとした部屋で一人、自分の気配しかしない事が恐ろしくてまた誰か攫いに来た。 何度繰り返しても隙間は埋まらないまま、ある事に気がついた]
……俺は、人間のまま死んだ方が良かったのか。
(319) 2011/02/15(Tue) 23時半頃
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では矢張り俺はアヤカシであるべきだな。 こうして朧に出会えたのだから。
[揚げ足を取って返す、自然と口角が上がるのは隠さない]
(323) 2011/02/16(Wed) 00時頃
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[ゆるりゆるりと歩み寄ってゆくと、触れられそうな程の距離まで詰める]
そうだな、もっと頭の中が俺で一杯になるといい。 そうすればきっと……
最後にもう一人だけ攫いたい人間が居るが、構わないだろうか。
(325) 2011/02/16(Wed) 00時半頃
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嫌っているのだろう?知っている。
[屈む朧へずいと顔を近づけすり抜けないギリギリの所で口だけ動かす
お 前 を 攫 う
ふふっと笑い声を上げて直ぐに顔を離す]
聞き入れられなくとももう決めてしまった。
(332) 2011/02/16(Wed) 01時頃
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ウトは とても優しいな
(*43) 2011/02/16(Wed) 01時頃
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俺も、子犬のように拾われたのか?
[くすぐったそうに返事をする、あれから随分時は過ぎたかもしれないが今でもまだ子供のまま]
親、の……そうだな。俺もウトは親だと思っているよ。 そのウトへ、もう一つ頼みたい。
俺はどうしても朧を気に入ってしまったから
“一緒に里に行きたい”んだ。
(*45) 2011/02/16(Wed) 01時半頃
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喜んだ、か?
[今一度顔を近づけ、じぃと瞳を覗き込み]
どうなるだろう?それは、向こうでのお楽しみだな。 どうしたい。俺はそうだな……
(346) 2011/02/16(Wed) 01時半頃
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[拾われた子犬は懐いて喉を鳴らし、擦り寄るだろう]
ありがとう、ウト。 俺が人間を攫うために祭りに降りるのはこれで最後になるだろう。
[不思議と確信する、胸に手を当て誓うようにそう告げる]
(*47) 2011/02/16(Wed) 01時半頃
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あの夜はあんなに素直だったのに、今はそれも隠してしまうとは器用だな。
[このまま覗いていればその心が見えるだろうか 誰よりも綺麗に輝くその光に、手を伸ばし抱きしめられたらどれほど幸せか]
ずっとずっと憎めばいい、そうすれば朧の頭は俺で一杯だ。
(355) 2011/02/16(Wed) 02時頃
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/* >>*49 ▼藤▲朧でお願いする。 一応、メモに転載も……自分で言うと恥ずか死しそうだ。
あ、でもじじから飴を受け取らないとな。
(*50) 2011/02/16(Wed) 02時頃
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鳥には籠は必要ないんだ。 だけど、朧は側に…………居て欲しい。
[すり抜ける腕の中瞳を逸らさないまま、触れるギリギリまで顔を寄せて**]
(361) 2011/02/16(Wed) 02時半頃
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