26 Fairy Tales Ep.4
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―回想 雑貨屋―
[ソフィアの気配が、完全に遠退き。 さらに暫くの間の後、目を開く。
今だ落ち着かぬ心臓に手を宛がい。 CLOSEと看板の掛けられた扉から外へ。
大きな枝を持ったオスカーが帰ってくるのが見えたが、声は掛けなかったので入れ違いになり。 その後何をしていたかは見ていない。]
(24) 2010/08/11(Wed) 13時頃
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―――――。
[ずっ 狼の声に、引き摺っていた足を止める。]
フランシスカさん……? 診療所の方みたいですが……。
[細めた目で哂う。]
"俺は"何もしてませんよね。 仲間を止めろ、とも言われませんでしたし。
[くっくっと肩を揺すると。 小さく咳き込んでから、診療所の方へと*歩き出した。*]
(25) 2010/08/11(Wed) 13時頃
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診療所ですか? 楽しそうな事をしているようですね。
[診療所の煙はまだ見えない。]
(*0) 2010/08/11(Wed) 13時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/11(Wed) 13時頃
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―診療所への道―
[初めに見えたのは黒い煙。 近寄るにつれ、窓硝子越しに赤い炎がちろちろと踊るのが目に入る。]
これは、随分と派手な。
[それ以上近寄るのは危険そうだった。 煙を避け、近くの木を背に座り込む。 それと同時。
――ガシャァン!! 硝子の割れる音と共に、ルーカスと幼い少女が窓から飛び出してきた。]
(33) 2010/08/11(Wed) 21時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/11(Wed) 21時頃
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……ルーカス。 何が、あったんですか? 先生は?
[ルーカスと少女が駆け出そうとする所。 何食わぬ顔で声を掛ける。 俯き暗い表情はこの悲劇に心痛めているように見えるか。]
(36) 2010/08/11(Wed) 22時半頃
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先生が?
[俯いた顔を上げ、本当に少しだけ驚いて目を丸くすると。 炎が見える診療所の窓を見やり。]
それにフランシスカさんが人狼だなんて。
……逃げるのなら。 俺なんて捨て置いて先に行って下さい。 この足では、絶対に足手まといになりますよ。
[僅か首を傾け。 萌葱の瞳を見詰め返した。]
(39) 2010/08/11(Wed) 23時頃
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……奇麗事ばっかり。
[昏い、笑みを浮かべる。]
あなた、その子共々死にたいんですか。 人狼が本気が追う気ならとっくに追いつかれているでしょうに。
……いいですよ。自分の足で歩いてあげます。 今は、ね。
[深呼吸の後、踵を返し村へと歩き出す。 逃げるというにはあまりにゆっくりと。]
(42) 2010/08/11(Wed) 23時頃
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素直? 無理ですよ、あなたの事嫌いですから。
[ぼそぼそと、しかしはっきりと言い切り。]
俺は、死しかない前など見たくない。 俺は前を向くお前達が嫌いだ。
……みんな死ね。
[暗く翳る赤茶の目を伏せる。]
(48) 2010/08/11(Wed) 23時半頃
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楽に死なせると思うな。
(*1) 2010/08/11(Wed) 23時半頃
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好きだった人なんてもう居ませんよ。
レ……養父も兄弟も兄と慕っていた人も――。 みんな、死にました。 殺されました。
[坦々と紡ぐ言葉は、恨めしげな響きを持ち。 伏せたままの瞳は赤く染まるが、背の高いルーカスの位置からは見えないか。]
(57) 2010/08/12(Thu) 00時頃
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[そこで頭の横を叩かれて。 バランスを崩し、その場に蹲り荒く息を吐く。]
………ゼィ………。 俺が死ぬのに生きてるなんて許せない……。
全員―――。
[殺してやる。 言葉は音にはまだ為らず。]
(59) 2010/08/12(Thu) 00時頃
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それでも俺は、生きたいんだ。
[まだ名も、ルーカスとの関係も知らぬ少女を見る。 その瞳の中で赤が揺れる。]
(68) 2010/08/12(Thu) 00時半頃
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[少女を見ていたのは僅かな間。]
………、……。
兄弟を殺されて。 家族もみんな失って。 歩けるようになるのに2年かかった。 そうしたら今度はこの心臓。 大嫌いな奴らの情けに縋って。
その上、兄さんまで殺されたなんて―――。
(72) 2010/08/12(Thu) 00時半頃
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憎む以外に、どう生きろというんだ。
[伏せた顔は憎悪に満ちる。 少女には、口から覗く鋭い犬歯と赤めく瞳が見えただろうか。]
(73) 2010/08/12(Thu) 00時半頃
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……立てますよ。
[変化があったのは一瞬。 少女が差し出す手には一瞥すら呉れず。 杖を持つ手に力を込め立ち上がる。]
(75) 2010/08/12(Thu) 01時頃
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[立ち上がってもすぐには歩き出せない。 何度も何度も息を吐いて。]
……可哀想なんて言葉も。 哀れんだ視線も、同情も、優しさも。
お前達からのものは何一ついらない。
[苦しげな中、僅か苦笑して。]
一緒に生きる。 ソフィアさんも、そんなような事言ってましたね……。
(83) 2010/08/12(Thu) 01時頃
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だけど、絶対に御免だ。 信じられませんよ。 自分の意に染まねば、殺すなんていう人のことはね。
[そういえば、ナイフを手に出て行ったソフィアとグロリアはどうしただろうと思って。 それからルーカスに向けるのは妬みの篭った眼差し。]
でも、あなたは健康だ。 足だって不自由じゃない。
人間と人狼の関係をどうにか? ルーカスはどうしたいんですか?
あなたに倣えとでも?
(84) 2010/08/12(Thu) 01時頃
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本当に奇麗事だ。
[勝ち誇ったようなルーカスの顔を苦々しく見上げる。]
どちらも手にしようとして。 どちらも無くしてしまえ。
素晴らしいあなた達は。 無くしたって、奪われたって。 死者たちの事など忘れ去り。 憎まずにいられるんでしょう。
[杖に額をつけるような体勢で息をつきながら、卑屈に笑う。]
(100) 2010/08/12(Thu) 02時頃
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俺は全部が全部。 大ッ嫌いなんですよ……。
何もかもが!
(101) 2010/08/12(Thu) 02時頃
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殺した奴らが憎い……。 まともな体の奴らが嫌い……。
けれど、見捨てたのは俺で。 きっと全部報いだ。
(*2) 2010/08/12(Thu) 02時頃
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俺は俺が、一番憎くて、嫌い。
(*3) 2010/08/12(Thu) 02時頃
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……………。 もういい。
[先程の叫びが嘘の様に静かに]
話すことはないです。 二人だけで行って下さい。
[萌葱を見返しもせずに、座り込む。 休憩も入れず無理に動いた身体は限界で、顔色は*蒼白。*]
(104) 2010/08/12(Thu) 02時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/12(Thu) 02時頃
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/12(Thu) 02時頃
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……どんな奇麗事を言ったって。 結局、殺すんでしょう。
[気だるく振り返り、陰鬱な目でルーカスの背を追う。 行く先の空が朝焼けではなく、焔で赤らむ。]
…………。 急かさないでください。 俺を殺したいんですか。
[背中を押したり、手を引っ張ろうとしたり。 急かす少女に煩げに言って。 更に引こうとするその腕を掴む。]
(125) 2010/08/12(Thu) 15時頃
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……何処で、その言葉を聞いたのか知りませんが。
あの奇麗事ばかりのルーカス。 一緒に生きたいとか言うソフィア。 俺は奴らも怖くて、殺したい。
[少女が反芻した言葉への返事。 腕を掴む力は病人とは思えぬ程、強い。]
奇麗事を口にして。 一緒に生きたいと言いながら。
白狼の事も。 証の事も。
奴らは何も聞きませんでしたよ。
(126) 2010/08/12(Thu) 15時頃
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[腕は掴んだまま、よろよろと立ち上がる。 眼差しは冷たい。]
……さあ、行きましょう。
[少女の手を無理矢理に引いて、歩き出す。 向かうのは村ではなく、*森の方向。*]
(127) 2010/08/12(Thu) 15時頃
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目を逸らしている癖に話し合えると思っている。 愚かな人間に思い知らせなければ。
(*6) 2010/08/12(Thu) 15時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/12(Thu) 15時頃
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[ポルクス――。 呼ばれた名に引き摺る足を止める。]
……………。
[振り返らずに、また少女の手を引き。 反対と指摘されても、進む方向は変わらない。]
……ルーカスに聞きました? なら知っているでしょう。 10年前、この村を滅ぼし損ねた人狼の名ですよ。
(138) 2010/08/12(Thu) 19時頃
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………。
[一方的な約束に、返事はしないが拒否もしない。]
……この村で暴れていた狼です。 噂になっていると思いますけどね。
片足の悪い、白い狼の事―――。
[抑揚なく、答える。 足を引き摺る音が響く。]
(139) 2010/08/12(Thu) 19時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/12(Thu) 19時半頃
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10年前も、今も、ですね。
沢山人間を殺した人狼で。 これからも沢山殺す人狼です。
呼ぶ『声』を聞いた?夢で? そういう人間が偶に居るらしいとは聞いたことありますが……。
[僅か眉を潜め、続く核心を突く質問に。 ひたりと足を止める。]
もし、俺がそうだとして―――。
(141) 2010/08/12(Thu) 20時頃
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逃げなくていいんですか?殺されますよ?
[振り返った瞳は冷たく赤い。]
(142) 2010/08/12(Thu) 20時頃
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………良く見ると。 少しだけ、カストルに似てる。
[短く髪を切った少女を見て、ふと思う。]
(*7) 2010/08/12(Thu) 20時頃
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殺されたら残念と思う後なんてないでしょう。
[僅かに口調と表情に呆れを混じらせ。 また、ゆっくり歩き出す。]
人間は怖くて憎い。 何もしていない兄弟を、人狼だからと殺す。 なら、人間だから、殺すんですよ。
証は……。 すぐ、分かりますよ。
[手を引き向かう目的地は。 森の中の墓標。 欲望の『証』を死者に預けた場所。]
(146) 2010/08/12(Thu) 20時半頃
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死ぬと、星が堕ちるんだそうですよ。
[木々の間から見える空を見上げて、立ち止まった。 目の前には大きな石が一つ。 供えた花はもう完全に枯れている。]
……墓です。 レグルス様とカストルを葬った。 ムリフェイン兄さんは、まだ一緒にしてあげられてませんが。
[少女を掴む手を離し。 墓の前に座り込む。]
(149) 2010/08/12(Thu) 21時半頃
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……逃げてもいいんですよ。 すぐに追いつきますから。
[素手で、まだ柔らかい土を掘る。]
……是がなければもう、まともに動く事すらできない。 あの人達は追求する気すらないみたいですから。 もう隠す意味もないですね。
[かちゃり 隠したチョーカーは持ち主を待つように其処に在った。 再び手にした証が、手の中で淡く仄暗い光を放つ。]
(150) 2010/08/12(Thu) 21時半頃
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精霊?
[振り返る顔色は悪いが、苦しげな様子は見えないだろう。 その首元を『証』が飾る。]
そういえば、欲望のガーディアンがどうとか言っていましたね。 レグルス様の姿をした……ルシエドと名乗る亡霊が。
よくは知りませんけど。
[瞳は赤く、髪の毛先は僅かに色を褪せつつある。]
(159) 2010/08/12(Thu) 22時半頃
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…………。
[暢気に本を捲り出す少女に、ふぅと溜息を零す。 瞳も髪も元の色へと戻る。]
……暢気ですね。 俺は、君を殺そうと思っているんですよ?
[夢中に本を読む少女の傍に寄って。 わざと低くした声を掛ける。]
(163) 2010/08/12(Thu) 23時頃
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精霊ルシエド……。 欲望は戦乱を巻き起こす負のエネルギー……。 呪いの檻に閉じ込められた者が人狼……。
[目の前に開かれたページに書かれた文字を口にして。 きょとんとしている少女を見る。]
護ろうとしていた君を殺してやったら。 ルーカスがどんな顔をするか、見たいじゃないですか。
……ゾーイが誰なのかは知りませんけど。 俺が少し、爪を立てれば殺せるんですよ。
[また溜息をついて、困ったように眉を下げる。]
(168) 2010/08/12(Thu) 23時頃
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『希望』なんて、俺にはない。 ただ生きたいと願うだけです。 前を見ろと言う奴らは、何も分かっちゃ居ない。
[眉を下げたまま、じっと少女の目を見詰める。]
……悲しんで、後悔して。 何処まで、奇麗事言っていられるんでしょうね。
その人狼の友達だという子とも友達居られますかね。 きっと殺されますよ。 君か、友達か、どちらかが。
[鋭い爪の指先で、少女の頬に触れる。]
(178) 2010/08/13(Fri) 00時頃
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調子が、狂うな……。
(*8) 2010/08/13(Fri) 00時頃
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前を見る方法なんて俺にはわかりませんよ。 前を見るのが怖いだけ……。
きっと『希望』に溢れた君にも分からない。
[少女の強い目から、ふっと俯き遁れる。]
頑固ですね。 一生言い続けても方法なんてないのに。
少し――――に似ている……。
[頬を触る指は滑り、少女の首元へ。]
(185) 2010/08/13(Fri) 00時半頃
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答えがないなら、奇麗事ですよ。 誰も何も救えはしない。
只の自己満足。
[言葉は常と同じ、突き放すように冷たい。 けれど、その声に冷たさは殆どなくなっている。]
……………ッ! 爆発音?
[診療所の方から何か音がした。 思わず少女の首に触れる指に力が入る。]
(193) 2010/08/13(Fri) 01時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/13(Fri) 01時頃
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[悲鳴にはっと振り返ると、少女は座り込んでいて。 僅かに少女を傷つけた指先は紅に染まる。]
…………。
[指先をじっと見て、それから自分を呼ぶ声に気付く。]
……オスカー、怪我を? それとも必要な工程ですか?
[入れ替わりに気付かぬまま、指先の赤をべろりと舐める。]
(198) 2010/08/13(Fri) 01時半頃
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ソフィアさん?
[眉を寄せ、上から下まで眺める。 どう見てもオスカーにしか見えない。]
からかっているんですか? ああ、でも、あのアイリスとか言う女も似たような事を……。
痛みを無くす……そういうことですか。 そうなると、俺にはソフィアさんの体ですか? 持て余しそうだ。
[ははっと、笑って。 オスカーの細まる目を睨んだ。]
(201) 2010/08/13(Fri) 02時頃
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ところで―――。
[少女へ空の薬瓶を放るのを赤い目で見詰めながら。]
聞かないんですか? 何を、していたのか?
[首元の『証』の光が強くなる。]
(204) 2010/08/13(Fri) 02時頃
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―――『やめて』
あなた、そう言ったじゃないですか。 俺がこの子を襲うと思ったんでしょう? そうでしょう。 そうに決まっている。
[瞳も『証』も、爛々と輝きを増していく。]
そう思っている相手に何を語るというんですか? 結局、あなただって同じでしょう。
[ぎゅうと胸元を掴むと―――。]
(209) 2010/08/13(Fri) 02時半頃
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―――ぅぅぅぅっ
[唸り声と共に。 その身を純白の狼に姿を変え。
憎悪に染まる赤い目はオスカーを睨む。]
(210) 2010/08/13(Fri) 02時半頃
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―――ぐるる……。
[一歩また一歩と。 近寄るオスカーに答えるのは唸りだけ。 瞳に燃える憎悪と怒りは強くなる。
取りすがる少女を前足で払いのける。 爪を向けてはいないが弾き飛ばされるくらいはするだろう。]
(213) 2010/08/13(Fri) 03時頃
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やっぱり奇麗事だ。 口先だけだ。
これだから人間は怖い。
(*9) 2010/08/13(Fri) 03時頃
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―――うぉんっ!!!
[純白の獣は聞く耳を持たず。 牙を剥き、オスカーへと襲い掛かった――。**]
(214) 2010/08/13(Fri) 03時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/13(Fri) 03時頃
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