75 サプリカント王国の双子
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
|
――庭園>>5:124――
わかりません。 本当に求めた結果は得られていないので。
[けれど頭の悪い自分にはこれしか取る手がなかった。 どうやって王家を崩壊させるべきなのか、そこで辿り着いたのが女王の暗殺だった。 はじめは心が凍っていたから、シルヴァーナすら手にかける気でいたけれど。 徐々にこの王女の顔が曇るのが怖くなって、ためらった。 もしも殺せていたらなにか変わっただろうか。もう、遅い。]
――ええ。お望みなら、ミッシェル様ご自身で突き出してくれても構わない。 覚悟のうえです。私の罪はきっとこの世のなにより重い。
[これだけの人間を殺し、これだけの人間を傷つけ、欺いて。 それでもこの目の前の少女を救いたかった。救え、なかった。]
(0) mmsk 2012/01/18(Wed) 11時半頃
|
|
何を、泣いているんですか。 ちゃんと、無事ですよ。ほら。怪我なんて、貴女に手当てしてもらったばかりじゃないですか。
いけません。こんな下賤の犯罪者に流す涙なんて、貴女は持っていちゃいけない――
[雨が降っていた。 頬を伝うこのぬるい水は雨だ。 ぬかるみに座り込む、そこに手を伸ばすことはできない。
ざわめきがいっそう強まった。 いたぞ、と聞こえる。もうすぐだ。]
(1) mmsk 2012/01/18(Wed) 11時半頃
|
シメオンは、ミッシェルに聖印を切り、厄払いを祈った。
mmsk 2012/01/19(Thu) 22時頃
シメオンは、ディーンをひそかに、騎士団に密告した。
mmsk 2012/01/19(Thu) 22時半頃
|
――庭園――
――今晩は。 お揃いですね。
[集まった黒服の男たちに向かって見せたのは常と変わらない笑顔だった。 もう抵抗する気はない。誰もが知ってしまったなら隠しても無駄だ。 頬に降る雨も止んでいた。庭園には未だ降り続いているせいで、見た目の変化は少ないかもしれないが。 手に小さな花束が握られたままで、一歩、彼らの方に進みでた。 『押さえろ!』、群衆の先頭の叫び声。 最後にくるり、とぬかるみに座る少女を振り返る。]
それでは、さようなら、ミッシェル様。
(25) mmsk 2012/01/19(Thu) 23時頃
|
|
私は、貴女を、助けたかった。
[囁いた言葉は問いの答えにはなっていないのかもしれない。 けれど本心だった。今日という日のすべてを偽ってきた男の本心だった。 何が救いなのか、もうわからない。 それでも、どうしても、助けたかった。]
(*1) mmsk 2012/01/19(Thu) 23時頃
|
|
どうかその名を呼ばないで。 国家反逆者ですよ。
[いつの日からだろう、もう今ではしなくなった仕草。 お互い庶民の出で、時折昔の話をして。そんなとき秘密を共有するように、そっと人差し指で口元に戸を立てるのだ。
遠くに男を従えるシルヴァーナを見て、あの生成地色の血が好みなのだろうか、と、今だから思えるような毒を思想の中に。 けれど、目があうようならやはり笑う。]
――狂ってる。
[雨音にかき消されてしまうほどの小さな小さな声。 笑顔のままで吐き出された怨嗟。この国はやはり理解出来ない。]
(38) mmsk 2012/01/20(Fri) 01時頃
|
シメオンは、ベネットにただいまーと手を振った(atろうや)
mmsk 2012/01/20(Fri) 02時頃
|
――……はは。
[睨み返された。ふいと視線逸らして、から笑い。 いい女王になるだろうか。この国の未来など知らない。 壊したいと思っていたのに、壊れない。
両の腕は駆けつけた黒服に縛られた。 歩け、と蹴りつけられる前に、素直に歩んだ。 雨降る庭園を連れゆかれ、新たな女王となる男の横を通ったろうか。 その時は目を合わせようとしなかった。 己を裁く法は、この"女王"の一存で決まるやもしれない。]
――――狂っている。
[再度つぶやいた言葉は先程よりははっきりと。 黒服の数人がこちらを見た。が、その時はそれ以上何も言わなかった。口汚く罵られても、身体に痛みが走っても。]
(44) mmsk 2012/01/20(Fri) 03時頃
|
|
そう。 だから壊した。
[救いたかった、などというのは伝えない。 結局何のひとつの救いにもならなかったのだ。]
シルヴァーナ様。 これ、ミッシェル様にお渡し願えますか。 汚らしいと思われるならそれでも結構。 私はこれを持っている資格がないと、それだけですから、捨ておいてくださってもかまいません。
[縛られた手の中、握られた花束。五本ほどの茎が束ねられているだけのそれは花束などと呼ぶにはあまりに貧相だったけれど。 銀のピンで止められたその花々は、受け取られるか、取られないのか。 受け取られないなら、その場のぬかるみにとさりと、落ちるだろう。]
(48) mmsk 2012/01/20(Fri) 15時頃
|
|
[黒服が、身の程をわきまえろと蹴り飛ばす。]
ああ、少しクルック(ペテン師)ごときが喋りすぎたようです。 それでは。
[まっすぐにこちらに向かうミッシェルの視線には気づいていた。 だからこそそれには触れられなかった。 早く自分のことなんて忘れてしまえ。かける情など、なくしてしまえ。]
(49) mmsk 2012/01/20(Fri) 15時頃
|
|
[車に詰められて向かった留置所は夏のくせに冷たかった。 ボディチェックをされて、あのペーパーナイフも、手紙も、抜き取られた。 特に手紙は念入りに調べられた。燃やしてしまえばよかった、と心中舌打ちしたが、もうどうでもよかった。 殺害動機を問われても答えなかった。 答えて死者が返ってくるわけでもなく、答えて己の犯した罪がなくなるわけでもない。]
――……
[ただ、裁きの時を待つ。]
(50) mmsk 2012/01/20(Fri) 15時頃
|
|
――あれから――
[夏も終わろうかという頃。 遠く、教会の鐘が鳴る。
決められた処刑は覆らない。ミッシェルが決断を下したと、遠く聞いた。 ああ。本当にあの場所から彼女を引きずり下ろすことは出来なかったのだ、と思った。 彼女自身を傷つけ公務を行えないようにしたら、と過ぎったこともゼロではなかった。 けれどそう出来なかったのは、己の胸の燻りが故に。
群衆は政治家とマスコミュニケーション関係者と、カメラマン、それから物見遊山の観客。 ゴシップ記者がノートを抱え、どこかの国の外交官が愚者の愚行を笑いに来ていたかもしれない。
都合がいい。 斬首台の刃が落ちる寸前に、息を、強く深く吸い込む。 最後の悪あがきだった。]
(92) mmsk 2012/01/21(Sat) 00時頃
|
|
狂ってんだよ!
[一斉に視線が向く。 黙れ、と官吏は制したが、しかし止まる気はなかった。]
魔女の呪い、だなんだか知らないが! 双子しか生まれない家系で、一人は女王、一人は政治! それを守ってきたからって、男が生まれても迷わず女王! 妹が死んだら身代わり連れてきてはい王女です! 狂ってんだよ! ただの、何にも知らない、九つの女の子捕まえてきて! 王女になれだ!
[ざわめく観衆の声。 本当だったのか、という声と、罪人の戯言だ、という声と。 混じり合って声はどんどん大きくなる。 喉が潰れて血の味がした。 喉を裂いた他のやつの口の中もこうだったろうか。 目を切れるほどに見開き、食らいつくように叫ぶ。]
(94) mmsk 2012/01/21(Sat) 00時頃
|
|
シルヴァーナ=サプリカントは男だ! ミッシェル=サプリカントは死んだ! それが事実だ、お前らが求めてきた事実だ!
(95) mmsk 2012/01/21(Sat) 00時頃
|
|
[殺してしまえ、と事務的に動く官吏の手で斬首台の刃が落ち て]
(96) mmsk 2012/01/21(Sat) 00時頃
|
|
この国は何年も前から狂ってんだよ! ずっと、ずっと、ずっと! あそこにいる妹王女は、何も知らない、ただの女の
[ ズタ ン ]
(97) mmsk 2012/01/21(Sat) 00時頃
|
|
[ そしてまた時は過ぎた ]
(98) mmsk 2012/01/21(Sat) 00時頃
|
|
[もの言わなくなった金の髪の青年を群集は、そして王宮はどう受け止めただろうか。 新聞、ニュース、ゴシップ記事。所々様々な所で青年の最期の言葉は取り上げられたろう。 事実を突き止めようとする記者たちの執念はすごいものだ。 王宮は炊きつけるようなフラッシュの雨に襲われるかもしれない。 まだ即位就任したばかりの"双子王女"には重い課題となるか。
けれど、所詮人の噂も七十五日で。 彼女らが忙殺されるうちにシメオン=クルックの名などサプリカント中の誰もが忘れていく。 皆、皆、忘れていく。 ただの一事件に成り下がり、人々の意識は死んでしまった罪人などより今日を明日を生きることに移り変わる。]
(99) mmsk 2012/01/21(Sat) 00時頃
|
|
[波音ざわめくサプリカント。 あたたかな人々、素晴らしい気候に、美しい海と山野。 子供たちには笑顔絶えず、穏やかで平和なこの国は観光客も多く。 賑やかに栄える島国は、常の輝きを取り戻していった。
数人の内腑に、深くナイフを突き刺したまま*]
(100) mmsk 2012/01/21(Sat) 00時頃
|
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る