122 BAR: a returnee
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[>>*51トレイルが自分のために画策していることは知らない。 知らないまま、猫は庭を自由に歩き回る。 興味があれば顔を突っ込むし、 そうでなければ見向きもしないで他を追いかける。]
強いの、やっぱ羨ましいな。
[>>*53ぺろりと唇を湿らせてから、 猫は今一番気になるものへとまっしぐら。 擦り寄った腕の中、アルコールと香水と 僅かに感じる煙草の匂いに包まれて 肌へと軽く歯を立てて、トレイルを味わう。]
(*62) 2013/05/03(Fri) 21時半頃
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[>>*54軽いじゃれ合いだけのつもりだったのに、 くすぐったくて出た筈の声は妙に甘ったるくて またいつもの自分とは違う顔になっているかもしれない。]
トレイルがくすぐるから。……っ、んア! するい、俺もしたい。
[いつもは外されることのないリボンタイがなくなり 顕になる項へと唇を寄せて、ぺろりと舐める。 傷は見えていなかったが、そのまま上書きするように はぐっと柔らかく歯を立てた。]
(*63) 2013/05/03(Fri) 21時半頃
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[>>*55やり返せた!と思って油断していたら、 視界が回って天井を見上げていた。 驚いた顔のまま、覗きこむトレイルを見つめて むーっと唇を僅かに尖らせた。]
嫌だっていったら、やめるのか?
[きっとトレイルは、言葉にしなくてもやめないだろう。 やめられても、困るし嫌だから 先手必勝とトレイルの背中に腕を回して 酔いではなく別の意味で熱を持ち始めた身体を押し付けた。
悪戯されてもいいだなんて、言葉に出来るはずないだろ 結構恥ずかしいんだから。]
(*64) 2013/05/03(Fri) 21時半頃
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[>>*65項から顔を離すと困ったような、でも 嬉しそうな顔が見えて無性に困らせたくなる。 でも結局困るのは自分の方のようだ。]
本気で嫌なら、今こうしてない。
なんだそれ、暇人め……ッ!
[>>*66そんな下世話なことをしそうなのは、 マスターと……自分だって消えるくせにベネットか。 あのやろーおぼえてろ。いや忘れていい。忘れろ!]
(*68) 2013/05/03(Fri) 23時半頃
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んっ ……は。ァ、やじゃない、 から。
[拗ねた素振りさえ、もう無駄のようで 唇が重なると舌を伸ばしてしまう。 服の下で焼けずにいた腹が露わになって、 くすぐったさに身を捩りかけ、腰が引けたところで 舌の感触にぞくぞくと感じてしまう。 驚いて上がりそうになる声を殺そうと、唇を噛んだ。]
ッ、う……く…… ン
(*69) 2013/05/03(Fri) 23時半頃
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[>>*73嫌なら誘わない、ついて行かない、帰る。 それくらいの自我はあるし、選んだのは自分だ。 流されているつもりはないと箱庭の中で鳴いた。]
俺のせいかよ……っあ、 ぅ。
[日常茶飯事、とは行かないが少なくないことも知っている。 どんな口実でも自分がそうする側になるとは 思ってはいなかったのだけど。]
(*75) 2013/05/04(Sat) 00時頃
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ふっ、く ……ゃ、あ。
[>>*74くすぐったいから身体は逃げてしまう、 しかしそれを許さないトレイルとシートの狭さで 満足に逃げられずにびくびくと身体を震わせて 悔しいけれど薄っすらと涙まで浮かんできた。]
あ、 ぅ ばか。
(*76) 2013/05/04(Sat) 00時頃
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[指を押しこまれて情けない声になった。 思い切り噛んだらきっと痛いだろうから 舌で押し返そうと指先をぐいぐい舐める。]
んぁ……っ!!――ッ、ふ、 あぁ。
[甘ったるい鳴き声を必死で殺すけれど、 開かれた唇からこぼれ落ちてしまってもう止められない。 更に胸を舐められて、しがみつく指に力が入る。]
(*77) 2013/05/04(Sat) 00時頃
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[>>*78トレイルが自分に触れていると思うだけで 恥ずかしさでどうにかなりそうなのに、 更に鳴けと言われて頭が爆発しそうだ。
けれども恥ずかしいとは言えないのが猫。]
んな、声の出し方なんて しらねーんだよ ばかぁ……
[自分の声なんて色気もないだろうし、 自信もまるでない。]
(*80) 2013/05/04(Sat) 00時頃
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――ァ、ぐっ!?
[>>*79なんだかよくわからない内に 口が閉じられなくなってしまった。 仰向けな今はまだ平気だが、 飲み込みきれなかった唾液が溢れそうで、眉を顰めた。]
―――ん、っ、 !
[返事が出来ないまま胸を吸われて、 肩がびくんと震えた。 こんな所で感じるものなのだろうか?なんて思う間もなく 内側からざわざわしてくるような何かに襲われて トレイルに、助けてほしい、のは、どうして。]
(*82) 2013/05/04(Sat) 00時半頃
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[>>*81それがどういうものかわからないというのに、 いっそもう、トレイルが見せてくれればいい。 そんな言葉も封じられて悔しそうに 涙の浮かんだ目で軽く睨む。]
――う、 、……ん。
[腕は拘束されていないのに、 そのままろくに抵抗もしないでいるのは何故か。 指だって噛んでしまえば開放されるだろう、 酷い顔を見られているのに、怒らないのは。]
(*84) 2013/05/04(Sat) 00時半頃
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[>>*83真っ直ぐな視線に恥ずかしさは増して 懇願する顔のまま、瞳を伏せた。 これでトレイルの視線からは逃れられると思ったら 見えない所で触れる場所が増えて、 思わず両足を閉じようと足は動く。 挟んでしまった手が熱を持って困っている処へと触れ 見えない不安から結局目を開く。 口端から唾液が一筋垂れて落ちた。]
っ、ふぁ、 ぅ…… んっー!
[もっとされたいけれど、もう開放もされたい。 腰が揺れそうになるのを堪えて、 少しだけ指に歯をたてた。]
(*85) 2013/05/04(Sat) 00時半頃
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[>>*86絶対に、逃げてなんかやらない。 全てをトレイルに見られてしまったとしても、 だからこそ余計に他の誰にだって こんな姿見せられない。]
――ァ、……っふ。
[>>*86口がやっと開放されて、息を吐きだす。 きっと指には歯の跡がついているだろう、 それなのにトレイルは気にもとめないようだ。]
なに、……っ ぅあ、まっ! トレイル、 ん、ぁあ!!
(*88) 2013/05/04(Sat) 01時頃
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[>>*87見ていてと言われて視線で追いかける先、 下着を押し上げている所に顔が近づいて 恥ずかしい予感しかなかったのに、 やはり逃げなかった。 それはされたらどうなるかという好奇心と、 もう開放されたいという溢れる欲情から。]
ぅあ、トレイル、――は、 ああ!
[シャワーを浴びていないとか、そんなことも構わず 敏感な先端に熱い唇を感じて、鳴き声が止められない。 髪に手を伸ばして引っ張るつもりが腰を揺らして押し付け もっとつよくして欲しいと身体が強請る。]
(*89) 2013/05/04(Sat) 01時頃
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トレ、ぃ るっ!
[>>*90ものすごく恥ずかしいことを上書きされている。 そんなトレイルの咥内へと飲み込まれる自分のものを 思わずしっかりと見てしまって、 余計に熱が集まって震えた。 舐められているというよりは、食べられている。 そういえば、アリスを食べようとしたのは誰だったか。]
お、れ…… それ初めてだ、――ッあ。
[童貞には刺激が強すぎると涙を溢れさせながら ゆるゆる首を振った。]
(*92) 2013/05/04(Sat) 01時半頃
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ぅあ、っ、あ。とれ、 っふ、アア!
[>>*91名前を呼ぶのもままならないほどだから もう自分でもなんて言っているのかわからず、 ただその刺激を受けて喜ぶ声は耐えること無く 初めて感じる粘膜の熱さと舌の強さ、 括れをかすめる歯にさえ悦んで先走りを溢れさせ 徐々に早く強くなってゆく動きに翻弄される。]
――まっ、て。 も、もう俺…… い、
[出そう、と髪を引っ張って訴えるが 果たして間に合うだろうか。]
(*95) 2013/05/04(Sat) 02時頃
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[>>*94取り繕うことなんて出来ないから、 とんでもないことを口走った自覚もあまりない。 一応セックスの経験だって、ある。一応。]
ぅあ、んっ! トレイル、トレイル……!
[あとは自分に出来そうなのは、 必死に名前を呼ぶくらい。]
(*99) 2013/05/04(Sat) 02時頃
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[>>*97腰を揺すると咥内に擦れてそれがまた 絶妙な刺激となって腰が揺れる、 そんなループに陥ってしまいそう。 ここで出してしまったら、という後のことまで 考える余裕もなにもないまま睾丸を震わせて。]
――ッ、ああァ!!
[>>*98促されるままに強く吸われて絶頂に達し、 甲高く鳴くと咥内へと白濁を吐き出した。]
(*101) 2013/05/04(Sat) 02時頃
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[>>*102飲まれてしまった。 口へ出してしまったことよりもそちらに驚いて トレイルの顔をじっと見つめる。]
ごめ、ん。
[もう少し我慢できていたら、対処もできたかもしれない。 腰全体がしびれる様に気持ちよかっただけに 申し訳なさが勝って、しゅんとした。]
(*104) 2013/05/04(Sat) 02時半頃
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[>>*105何事もなかったような顔で後始末までされて 慌てる間もなく元通りになる。 その慣れていそうな動作にちり、と胸が焦げる。]
…………悪くはなかった。 でも。
[腰が抜けそうなまま引き上げられて、 腕の中に収まった。 今は顔が見えないほうが落ち着く。]
(*107) 2013/05/04(Sat) 02時半頃
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不味いの、飲ませた。 顔、離してよかったのに。
[>>*106まさか飲むとは思わなかった。 犬ならここで俺もする、という処だろうけれど。 猫は耳が真っ赤なまま肩に額をくっつけて 顔を隠している、つもり。]
(*110) 2013/05/04(Sat) 02時半頃
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[>>*109過去に嫉妬しても仕方がない、 わかっているのに嫌な気持ちが出てしまって そんな自分も嫌になる。]
慣れてた。
[ぼそりと言うと、腕の中に潜り込むように隠れた。]
……可愛くない。
[嬉しかったのに、素直にそう言えない。 自分のどこが可愛いのかもわからない。 もう、わけがわからなくて泣いてしまいたい。]
なんで、こんなこと……した。
(*112) 2013/05/04(Sat) 02時半頃
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俺の、ならなんで……?
[>>*111いきなり飲め、と言われても多分ムリだ。 そんな機会も、実際試したことも無いけれど。]
気にするだろ、あんなん。 初めて……、だったし。
[顔を埋めたままもそもそ話す。 酷い顔をしてそうだから見せられない。]
(*113) 2013/05/04(Sat) 03時頃
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変なこと、言った。 忘れていい、でも俺は可愛くないから。
[>>*114抱きしめる腕が強くなって、身体は強張った。 失敗した、慣れている風を装っておけば 一晩の戯れで済んだのに。 重くてうっとおしい、厄介な感情が抑えられない。 これではただの客に戻れない。]
(*117) 2013/05/04(Sat) 03時頃
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飼われたい。 トレイルがいい。
俺の、―――になって。
[>>*115それはとても小さくて自信のない声。 感じるのは、トレイルなら大丈夫かもしれないという期待。 それでも怖いものは、怖くて。]
(*119) 2013/05/04(Sat) 03時頃
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可愛いなんて言われても……嬉しくない。
[>>*121柄にもなさすぎて照れる。 言われ慣れていないから、どんな反応がいいのか そこからわからない。 素直に喜ぶにはやはり可愛げは足りない気がする。]
わすれて。
[もう少しマシな物で上書きもできる。 こうして猫は箱庭の迷路で遊んでいる。]
(*124) 2013/05/04(Sat) 03時半頃
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トレイルと、ふたりっきりで?
[>>*121想像してしてみたら、悪くない。 いいや、とても良い。]
トレイルでないと、やだな。
[他の誰にも触らせない猫は、するりと身体をくねらせて入り込む。 ついでに鍵も内側からかけてしまおうか。 そうしたらもう、トレイルは捕まったまま出られない**]
(*125) 2013/05/04(Sat) 03時半頃
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だって、俺トレイルより年上だもん。 ――――、恥ずかしいだろ。
[>>*133思わずぷい、と顔を背けた。 出来れば心の中だけにしておいてほしい。 ……恥ずかしがる姿を毎回見たいのなら 言えばいいのだけど、きっと悶えてしまう。]
(*147) 2013/05/04(Sat) 23時半頃
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……嬉しいな。 ずっと二人がいい。
[>>*134願わくばこの関係が続きますように。
このままシートでゆったり過ごすのかと思ったが ワンダーランドは閉じるようだ。 甘いキスを受け取って、あぐっと優しく食む。 すっかり慣れたキスは何度しても気持ちいい。]
戻る?
[少し名残惜しそうに席を経つと、 先ほどとは別の意味でふらつきそうになる。 自分だけ気持ちよくなってしまったが、 トレイルは……どうなんだろう。 しかし猫なので自分からは聞かない。]
(*148) 2013/05/04(Sat) 23時半頃
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―カウンター―
んー。
[手を引かれてカウンターに戻ると席に戻り、 眠そうな顔のままくってりと座る。]
(42) 2013/05/05(Sun) 00時頃
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