272 月食観光ツアー in JAPAN
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革命家 モンドは、メモを貼った。
2018/01/31(Wed) 22時頃
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− 広間前 廊下 −
[しらばっくれたのか、本当に辿り着かないのか。 こちらの素性は知らぬという態度で名刺を出された。>>6
エッジのきいた紙ならば手妻のように翻して肌に傷をつけてやることもできたろうが、それも叶わない。 書かれた名を一瞥し、あえて音に出して読んだ。]
フランク・ノイマン。 探偵、とな。
[絶滅危惧種を見るように眺める。]
(14) 2018/01/31(Wed) 23時半頃
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バカンスを楽しめ。
[そう云い置いて、止めていた足を前へ。 呼び名を問われるならば「シーク」と応えるが、こちらから率先して教えてやるつもりはなかった。 探偵ならば自分で探れるだろうとばかりに。*]
(15) 2018/01/31(Wed) 23時半頃
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革命家 モンドは、メモを貼った。
2018/01/31(Wed) 23時半頃
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− 和室 −
[探偵と擦れ違い、先へ進めば、人の子の糧、あるいはそれを模したものがならぶテーブルがある。 置壱の血の果物めいた味が程よい余韻を残していたから、固形物に手を出すことはなかった。
廊下を進み、白ネズミが引き戸をあけた客室に入る。 漆塗りの座卓に雪を満たしたワイングラスが届けられているのを見つけて、それを手にとり、縁側へと出た。
月は蝕にある。]
あの血は、我と共鳴するであろう。
[置壱の血統にしばし思い巡らすのも一興。**]
(31) 2018/02/01(Thu) 10時頃
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革命家 モンドは、メモを貼った。
2018/02/01(Thu) 10時半頃
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─ 縁側 ─
[足下でかすかに板張りの鶯を鳴かせて、招待主がやってきた。>>39 天を仰ぐ所作は、首筋をより蠱惑的に魅せる。
黒絹のガウンから肢体を覗かせるのは郷里の女たちの手管にも似て、どこか懐かしい愛おしさを覚えた。 ちなみに中身は豊満が好みである。特にくびれた腰から尻への肉置きはそそられるポイント。
薄手のクッション(=座布団)を重ねてよりかかり、紅の月光に映える姿を舐めるように堪能していれば、この国に触れてみた感慨を問われた。]
ふむ、 寄り添ってくるようなつめたさよ。
確かに、主を育んだ山河であろう。
[風が運んできた六華を掌に受け、握る。]
(51) 2018/02/02(Fri) 00時頃
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[ゲームの続きを、と持ちかける危険な笑みに、あご髭をしごいた。]
望むところだ、我がジン(精霊)
[かつて呼んでいたように呼び、傍らに影を落とせと差し招く。**]
(52) 2018/02/02(Fri) 00時頃
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革命家 モンドは、メモを貼った。
2018/02/02(Fri) 00時頃
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− 客室 縁側 −
旧き血筋にありながら、あたら惜しいことを。
[退屈だと宣う招待主に、水を向けた。>>63]
荒野とて、領有すれば味があるものぞ?
[権力争いに意気軒昂なところを見せて、カラリと笑う。 今この時、勝敗を決する場として現れたシャトランジ(将棋)盤に手をかざした。]
(79) 2018/02/02(Fri) 21時半頃
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─ シャトランジ盤 ─
魔物退治は久しぶりだ。
[敵本陣にあるジンの姿を眺めるは、贅をこらした輿に乗ったアブドゥルである。 全軍を指揮するのは、笛めいた細い杖の一筋。]
人は石垣、そのまま動くな。
[幻影の砂塵を巻き上げる象の突進を迎えうつ兵らに陣形を保たせる一方、将を盤外へと跳ね飛ばした象の脇を戦車が駆け抜ける。 攻めと守りの駆け引きは得意とするところだったが、変幻自在のジンがどんな手を打ってくるのか、愉しみと紙一重のスリルに喉が渇く。]
(*9) 2018/02/02(Fri) 21時半頃
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[招待主が提示した賭けの条件に、ひとつ瞬く。>>67 永きにわたる勝負の間、幾度、賭けるものが変わったか忘れたが、その都度、欲しいと思うものを差し出されたことは確かだ。 この魔性が魔性たる所以。]
それはそそられる申し出だな。 主のために新しい宮殿を用意するとしよう。
もしも、主が勝ったら ── 、 我が子をひとり、主に預けてみようか。
[手にしたワイングラスに透かす月の紅。それは血の色に等しい。*]
(80) 2018/02/02(Fri) 21時半頃
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革命家 モンドは、メモを貼った。
2018/02/02(Fri) 21時半頃
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