52 薔薇恋獄
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[許してもらったから、先ほどより、身体は密着できる。 ぐっと力を込めて、手は最上の背中伝って、足は彼の足に絡むように。ちょっと反応を見せかけている下肢があたるのも、別に気にはしなかった]
(112) khaldun 2011/05/26(Thu) 22時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
khaldun 2011/05/26(Thu) 22時半頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
khaldun 2011/05/26(Thu) 23時半頃
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―― マジック/卒業式 ――
[一度だけ電源が入った携帯電話。 きっと、だれもその意味には気がつかない]
[時が流れ、そんな遺品があったことも忘れられた頃。 3月のある日に誰かと誰かの携帯がメールを受信するかもしれない]
『卒業おめでとう。 俺は今、金髪で美人の天使と幸せです。 友達2人を助けた俺は、とても格好いいでしょう。 これから色々と、がんばって』
[単純な送信予約サービス。 電波が入り次第、とあるセンターに送られるメール。 そして予め決められた日時に改めて届けられる。 助かったらこっそり解除する予定だったもの]
[ほんのささやかな、最期のイカサマだった**]
(131) khaldun 2011/05/26(Thu) 23時半頃
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―― if ――
………いいよ。最上は、我慢、しない。
[体のすぐ近くに感じられる体温と鼓動。 指先に絡む舌、自分の指の動きに呼応するような最上の表情。 漏れる息が速くなり、信じられないくらい熱が篭る]
―――ぅ…………ン
[深い口付け。もう夢中だった。先ほど彼が艶を見せた箇所を狙って、でも、まだそんなに上手くいかなくて。触れられた軌跡をたどるように、体中が熱くなる]
[最上の唾液で濡れた薬指、くるりと彼の肌の上で回した]
[徐々に表情はとろけて、離れた唇。最上が紡ぐ言の葉。 ぼうっとその動きを見て、頷いた。
――それから。 腰に感じる彼の熱。素肌に直接感じた彼の指先。 抵抗なんか、しやしない。彼の手が腰の横の一点に直接触れたとき、頭の中で何かが切れた音がした]
(195) khaldun 2011/05/27(Fri) 19時頃
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もがみ。……もがみ、もがみ。
[男同士だから、とか、ここから先はもう戻れない、とか。 未知のことに対する漠然とした不安とか。そんな理性の一線。 切れて、一つのことしか考えられなくなる]
[欲しい。欲しい、欲しい欲しい欲しい。 彼の耳元に口元寄せて、何度も名前を呼んだ。どこまで音になったかは分からない。耐えられないように自分の唇を彼の首筋に、頬に、肩に落として、ねだる。両手で自分も彼の素肌を求めながら、彼の身体を引き倒そうとした]
[辛うじて残った理性で、自分を下にするように。 経験はないが、知識だけはある。よりリスクがあるもの、普通じゃないほう、そっちを最上に押し付けるわけにはいかないから]
(196) khaldun 2011/05/27(Fri) 19時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
khaldun 2011/05/27(Fri) 19時半頃
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―― if ――
…………もがみ、だから。
[自分の表情や喉の奥のくぐもった声。指摘されて、小さな、途切れがちの声で答えた。自分の身に押し付けられた相手の情熱。嬉しくて、そこにあたっている腰をかすかに揺らす]
―――っ、 ぅ、あ
[背中が畳につけば、もう言葉は形にならない。押し殺された音だけが潜めた眉をくぐりぬけ、漏れ出る。最上の重さが嬉しかった。問いかけにだって涙の混じる瞳で彼を見上げるばかり。しょうがないので、背を浮かせるように彼の目尻に口付けた]
[いつもみたいに手は自由に動いてくれない。 震える指で最上の服を暴いているうち、肌に最上の口付けが降る。そのたび肌は振るえ、少し高い声は漏れ出でて、特に、自分以外誰も触れることがないと思った箇所に彼の手を感じれば、どうしようもなくなって自分の左手首を噛んだ]
[ほんの少しの触れ合いでも満足できるように、我慢に我慢を重ねていた肌。飢えてたそれは、急な刺激の量に全身へと眩暈や酩酊をよこす]
…………もが、み ごめ……
[それは何に対しての謝罪か。いつもより鈍い動きで、彼の腰のボタンを外すと自分もそちらにゆっくり手を伸ばしてく]
(243) khaldun 2011/05/28(Sat) 00時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
khaldun 2011/05/28(Sat) 01時頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
khaldun 2011/05/28(Sat) 08時半頃
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―― if ――
……っ、く、ぁ。あっ――
[わざとたてられた音。見せ付けられる愛撫。 目元がかぁっと赤くなる。 ズボンを脱がされるときは、足や腰を上げて協力してた。 自分ではなんともないのに、膝裏、足首、内股。最上の手が触れるとそれだけで目の奥に小さなハレーション]
[触れられない中心はそれでももうしとどに泣き濡れて、もうどうしようもない気分。声を殺すの止められて、最後に一度ぐっと噛むと、少し自分の噛み痕残る手を最上の首に回してた]
[最上の動きを邪魔する気はない。 けれど、近くに彼の体があるから]
(278) khaldun 2011/05/28(Sat) 09時半頃
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――― ん、ぁ ああ。 もがみ、も、がみ……!
[指示された通り、彼の中心に触れる。最初は下着の上から。 けれど、同時に。未知の世界の扉に近い、刺激の強さ。耐え切れず、最上の耳元唇寄せて、ねだった。言葉はもう出ないから、一生懸命名前を呼んで]
[――指を肌着の下に滑らせた。熱い。触れた瞬間、頭を経由せず手が動き出す。掌で転がして、指の股でそっと扱いて、親指の腹で擦って……]
―――よし、かず……ぉ、ねがっ……
(279) khaldun 2011/05/28(Sat) 09時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
khaldun 2011/05/28(Sat) 10時頃
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―― if ――
[断続的に、高く、低く上がる声。弱い場所に次々と与えられる刺激。最上に口付けられて、最上の鼓動が近くにあって、最上の熱が高ぶっているのが分かる]
――― ッ!
[平気だ。彼も一緒なら、怖くない。だから、強すぎる刺激にも絶対に「や」とは言わないし、首も横には振らない。ただ求めていく。 合わせた唇の奥に嬌声飲み込ませて、唇が離れれば自分も最上の頬や、肩口、首筋にそれを押し当てた]
(293) khaldun 2011/05/28(Sat) 17時半頃
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……………あァっ ん――!
[何か告げられた。同時に、互いに触れ合っていた熱が直接重ねあわされ、すりあわされる。眉を顰めてその衝撃に何とか耐える。正直、限界が近い。 肌で要求を知って、頷いた]
[目を閉じて、片手はぎゅっと最上の背中に回す。 許されるなら彼の肩口軽く噛んで、ぐっと腰を自分からも押し付ける。2人の中心に添えた手を動かした。 2つ一緒に、重ねるように。けれど、かなり自分はまずかったから、最上が今、反応を見せてくれたところを中心に]
(294) khaldun 2011/05/28(Sat) 17時半頃
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―― if ――
……………ン
[問われた。ぼうっと意識がほぼ溶けている目で見上げる。 唇を離して、こくこく何度も頷いた]
[別に、最上相手なら何をされたっていいんだ]
[最上の根元をせきとめる彼の手が邪魔。 腰と腰が揺すられ、こすり付けられるたび喉で嬌声がくぐもって。 同意した後、手と、腰と、最上の動きに合わせる様にしながら一気に駆け上ってた]
[自分で処理するときも、こんなことあまりなかった。 だって、触れば最上のことが脳裏に浮かぶ。申し訳ないような気がしてたから、いつも非常に淡々と。 願いがかなって、理性が消えて。 夢みたいなことだから、上り詰めたときはぎゅっとしがみついて、身体を思い切り震わせて、幸福感が指の先まで覆ってた]
(299) khaldun 2011/05/28(Sat) 18時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
khaldun 2011/05/28(Sat) 21時頃
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―― if ――
[最上の声が自分の名前を呼ぶ。 あぁ、今求められているのは自分なのだと、どこかで感じた]
………………っ!!
[瞼の奥のハレーション。息を呑んで、上り詰めて。 ふと、意識にゆっくりと色がついていけば目を開けた。 こんなに幸せなのに、まだ抱きしめられている体。 目の前に、近くに、最上がいる。口付けてもらえる。 荒い息の中、受け止めて、目を合わせて小さく笑った]
…………最上が望むなら、いくらでも。 でも、ごめん、最上。 俺、具体的にどうすればいいのかは、知らないよ。
[最上の表情を陶然と見上げる。 ああ、腹に残る残滓を片付けなくちゃとか、触りたいのに今のままじゃ汚れるなあとか、考えてるのになかなか動けない。ゆっくり呼吸を落ち着かせながら、今この時間が終わらなければいいのにと思った]
(324) khaldun 2011/05/28(Sat) 21時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
khaldun 2011/05/28(Sat) 23時頃
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―― if ――
………いれる? …ん、いいよ。痛いのも、しんどいのも、平気。
――ええと、運動部じゃない、し。 最上の好きなように、してほしい。
[高い声を結構上げたから、少しだけいつもよりハスキーな声。 もうすぐ道さんが帰ってくるかもとか、周りに後輩も部活仲間もいっぱいいるとか、そういうのはちょっと思考の外に出かけてた]
………………。
[汚れていないほうの手を最上の首に回し、そっとキスをねだった。最上が動くというならその指示に従うし、このまま何をされても構わなかった。これで終わりと言われるなら、かなり残念そうな表情もあらわに、けれど従うだろう。 うっすらと汗ばんでいた体。いつの間にか服は身体に絡まるだけになっていた。落ち着いても、肌を合わせていたい欲求は止まらない。かり、と彼の首裏を弱い力で引っ掻いた]
……もがみ、好き。
(369) khaldun 2011/05/29(Sun) 00時頃
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―― if ――
…………分かった。
[一緒によくなる。言われて頷いた。 具体的にどうすればいいかは分からなかったけれど、まあ、実際動き出せばどうにかなるだろう]
[合わせてもらった唇、ぺろりと舐めて、手を動かす。 近くにあった布巾で汚れた手を拭うと、最上の身体に沿って制服をすっと脱がそうとした]
………もがみ。
[誘われて、身体に両手を滑らせる。 今学んだ、最上のいい場所。くるくる探る。 さっき自分が噛んだ肩口に舌を滑らせ、足を絡ませながら最上の下肢に腿を当て、ゆっくりまた高ぶらせていこうとした]
(389) khaldun 2011/05/29(Sun) 01時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
khaldun 2011/05/29(Sun) 01時頃
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―― if ――
[最上が声を出せば、にんまり笑う。 自分から外されていた最上の視線。取り戻すことが出来たから。 けれど、おそらく余裕があったのはそこまでだった]
―――あぁっ ぁ、あ…………、
[掬われた物、身体の奥に塗りこまれた。 覚悟はしていたけれど、はじめての感覚に動きが止まり、ぎゅっと最上の背で拳を握り締めた。 自分の身体の中に、異物がある。ちょっとみっともない格好をさらしてる。少し怖くなって最上を探せば、最上はそれが彼だと教えてくれる。たまらなくなって手を伸ばすと、惜しみなく与えてもらえる唇、愛撫。それがどんなに嬉しいか。今まで夢想することしか出来なかったもの]
(425) khaldun 2011/05/29(Sun) 08時頃
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[全身で最上を感じる。最上が喜んでくれるなら何でもする。 腿や指で彼の熱を煽って、唇は彼の良い場所探る。やらしいと評価してくれたから、それが嬉しかったから。どんな求めにも応じるし、全力で頑張った。 自分の奥を探られ、ほぐされ、なんでだか脳がスパークするところに触れられて、思考力はどろどろにとけきった。喉から出るのは断続的な嬌声と、最上を呼ぶ名前だけ]
よしかず、……よし、かず あ、っく、ぁああ―――――っは!
[肌に落ちた最上の熱い吐息、頷いて潤みきった目を上げて、頷いた。その直後、ゆっくり押し入ってくる彼自身。 衝撃に、身を逸らす。丁寧に緩めてもらったけれど、やはり指と違って太いもの。ちょっと、きつかった。 きゅっと目を瞑って、浅く呼吸を繰り返す。最上の身体に腕や足を絡めて、その熱を感じようとした]
………ぁ、ァ、――よ、しかず
[吹き出てくる汗、指先が滑る。 未知への不安や恐怖がないわけではないけれど、最上がいる。ここにいる。自分の良い場所に彼が触れてくれるたび、ちょっと全身に力が入って彼の形を確かめることになって震えてしまう]
(426) khaldun 2011/05/29(Sun) 08時頃
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[彼の腰がゆらめく。ねだってくれる声。何度も頷いた。 このまま酷くされたって、それが最上なら構わない。けれど、一緒に良くならないと嫌だと彼が言うから。 鈍る舌ゆっくり動かし、口の端上げた]
……いぃ、よ。き、もち、いい、から。 ―――きて
[両手で最上に抱きつきながら、痛みや辛さよりも自分の快楽へと意識を集中させていった。最上と一緒に上りきるまで**]
(427) khaldun 2011/05/29(Sun) 08時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
khaldun 2011/05/29(Sun) 08時頃
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―― 春 ――
[4月。 ピンクの花弁がはらはら降って、生暖かな風が頬を撫でていた。 自分の手の中には生徒会が作った部活動紹介のプリントがよれていて、周囲は上級生たちの勧誘の声がざあざあとさんざめく]
……………。
[何かをかみ締めるように引き締めた表情で、そんな空間をひょいひょい潜り抜けていた。高校生男子とはとても思えないような小柄で華奢な肢体。完全にブレザーに「着られている」]
………いた。
[耳を澄ます。きょろきょろと周囲を探す。 目当ての声を遠くから聞きつけると、きゅっと眉根を寄せた]
『…ム部員募集! TRPG、マジック、ボドゲ他何でもできるよ』
[遠くから睨みつける。周囲を舞う花びらが邪魔だ。 駆け寄って、覚えてしまったいくつもの名前を呼んで、探して、殴りたい]
(498) khaldun 2011/05/29(Sun) 20時半頃
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[でも、足が動かない]
くそっ
[自分の頬を自分で殴った。気合を入れる。 胸を張って、ずかずかチラシを配る上級生に歩み寄った。 そこには誰がいただろう。数人、いるようだった。 ちょっとがに股で、思い切り睨みあげながら]
――俺、織部久生(おりべ・ひさき)。 話が、聞きたいんだけど。
(499) khaldun 2011/05/29(Sun) 20時半頃
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―― 春 ――
…………っ
[差し出されかけたチラシ。無言でひったくった。 チラシを差し出していた上級生を睨む。口の端下がった]
ハジメマシテ。 ……そう、聞いてくれるんだ? そりゃどーも。
[ぐっとチラシごと拳を握る。 暗記した名前を指折り数えるように羅列し始めた]
土橋成人、百瀬調音、珀楓馬、甲斐蛍紫 ……って、どの人?
(502) khaldun 2011/05/29(Sun) 21時半頃
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[舐められないよう顎を上げて、深呼吸]
兄貴置いて、助かった奴、誰?
[本当は、すぐにでも殴りこみにきたかった。 けれど、療養の名のもとに放り込まれていた遠くの中学。 両親を慰め、説得していたらこんなことになってしまった]
[単なる事故、未成年のプライバシー。 あの時何が起こったのか、遺族に知らされないことは多い]
(503) khaldun 2011/05/29(Sun) 21時半頃
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―― 春 ――
[よく見れば、顔立ちは兄と似ているはず。 ただ、浮かべる表情が、動作が全然違う]
――あんたが、モモセ
[探してた名前を口の中で転がした。拳にぎりしめたまま、睨む。 でも、相手がさびしそうな表情なんかを浮かべるから。 ちょっと困ったような表情に一瞬なって、盛大に舌打ち]
じゃあ、入部する。どうせ帰宅部代わりなんだろ。
――なぁ、なんであんた生き残ったのに、兄貴だけ死んでんの。
[本当は、「だけ」じゃないのだが。 とりあえず細かいことはどうでもいいらしかった]
(508) khaldun 2011/05/29(Sun) 22時頃
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―― 織部家 ――
[通夜も葬儀も、ひそやかに行われた。 発見の遅れた遺体。司法解剖に回された遺体。 両親や遺族は最初から学校側に冷たくて、何の連絡もなかった]
[だが、それもしょうがないのかもしれない。 父親も、母親も、息子の部活もクラスも担任も、友人も知らない]
[だから。寧人がしていたボランティア関係者、寧人の友人。 そういう人たちが話を聞いて手を合わせに来ても、きっと迎えられるのは、やつれた戸惑いの表情を浮かべる両親]
………………。
[それが、あの事故の「生存者」だったのならば。 真新しい仏壇の前に通されはするものの、きっとそれ以上の歓迎はない]
[その人が来たときも、変わらなかった。 ただ、一つ。仏間のふすまが細く開いて、そこから中学生くらいの少年がこわばった表情で覗いている以外は]
(513) khaldun 2011/05/29(Sun) 22時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
khaldun 2011/05/29(Sun) 22時頃
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―― 春 ――
……別に。どうせ俺も幽霊だし。
[兄みたいに言葉の出だしをちょっと貯めて、不機嫌そうに]
[残念だった、という悔やみの言葉。 紡ぐ相手の表情にも複雑な色が乗っている。 だけど、抑えきれない疳の虫。苛苛する]
なんだそれ! ………残念だった、じゃねぇよそんなの。
ごめんってなに。置いてったってなに。何だよそれ。 そんなんじゃわっかんねーよ。
[ちょっと大きな声になる。 周囲がこちらを振り向くのを感じた。ちょっとその視線にびくっとして、最後は少し声を潜めた。苛苛と足が地団太を踏む]
(514) khaldun 2011/05/29(Sun) 22時半頃
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―― 家 ――
[ふすまの隙間、そろそろと開けて中を覗く。 目の前では、中央で正座し、兄に手を合わせている人]
――――
[最上、って言った。 ぎゅ、っとふすまを強く握る。握りすぎて、ぎしっと音がした]
[手を合わせ終わるまで、一応は待つつもり]
兄貴の友達? あの事故にあったんだろ。 なあ、なんで? なん、で?
[何かが噴出してきそうになったから、肝心なところは言葉を濁す]
(520) khaldun 2011/05/29(Sun) 22時半頃
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―― 春 ――
[肩に上級生の手が置かれた。 もぞもぞする。けど、ちょっと振り払えそうになかった。 死んだ人数を訂正され、瞳を覗き込まれる]
――――っ!
[一度目を逸らした。自分が駄々をこねてることは分かってる]
………全部だよっ
全部、全部! 兄貴がどんな奴で、何考えてて、何で、死んだか。 なんで兄貴があんな、あんなぼっろぼろで、あんたたちが無傷だったのか。
[周囲の目はもう気にならない。 あまりに部活勧誘の邪魔になるなら、他の上級生によってどこか端に移動させられただろうか]
兄貴が、俺より先に死ぬなんて絶対おかしいんだ。
(522) khaldun 2011/05/29(Sun) 22時半頃
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―― 春 ――
[部室の方へと連れ出される。 話が聞けるなら否やなんてなかった。 追い出そうとする上級生をぐっと睨んで、それから移動]
―――――おかしいよ。
[話を聞いた。でも、どこかで納得がいかない。 どうして兄貴は残ったの。どうして教員が一人も残らなかったの。そんなにも危険だったなら、どうして無理矢理連れ出さなかったの。どうして、どうして、どうして]
[一つ一つ、突っ込んだ。 でも、何を聞いても納得なんか出来ないのかもしれない]
…………はっ
兄貴は。兄貴、は…………
[彼から兄の話を聞いた。ちょっとしか情報がないのを鼻で笑う。 けれど、自分は口を開こうとして――言葉が詰まった]
(530) khaldun 2011/05/29(Sun) 23時頃
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[………なぜだか目が潤む。鼻を啜った]
兄貴、は。手先が器用で、不死身で――
[手先が器用で、何だって出来るように見えて、両親からの信頼が厚くて、いつでも両親と一緒の家に住んでいた。入院していたころは、許される限り面会に来て、マッサージや手品をしてくれた。けれど、自分が退院してから後、療養を名目に家からまた追い出された後、急速に距離が離れて……]
[何も知らない、何も]
[いつの間にか大っ嫌いだと思っていた相手。自慢するように言葉を重ねながら、やがていつの間にか泣きだしていた。あの時からずっと、両親の嘆きの前では泣けないまま来ていたから]
(531) khaldun 2011/05/29(Sun) 23時頃
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―― 家 ――
…………そうだけど。何?
[手を合わせている相手。生存者に名前があったから。 だから声音や表情は冷たくなる]
[目の前で、相手が泣いた。腹が立つ。 ――自分だって、泣けてないのに。 ぐいっとふすまを開けて、彼の目の前にたった]
何であんたが泣いてんだよ。馬鹿じゃないの。 ………何にも言わないくせに。置いてった癖に。
[いらいらした。ティッシュを箱ごと投げつける]
(534) khaldun 2011/05/29(Sun) 23時半頃
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―― 家 ――
………………っ!!
[ゆっくり投げたのに、避けられなかったティッシュの箱。 線香をあげに、わざわざ来てくれて、兄のために泣いてくれてるのに]
[どうしよう。これじゃあ謝れない。 ぐっと唇かみ締めて、ちょっと沈黙が部屋を支配した]
………馬鹿じゃないの。俺は、これでその顔拭けって言ったんだよ。
[想うとか、生きてたとか、何なんだろう。 ほんと訳がわからない]
何も言わないなら、もういい。知るかよ。 ……俺はあんたが嫌い。
まあ、だけど、泣くくらい兄貴と仲良かったんなら、好きなだけ兄貴に謝っとけば?
(541) khaldun 2011/05/30(Mon) 00時頃
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[知らないから。兄が、誰を好きで誰を友としたのか。 わざわざ会いにくる相手は、もしかしたら大切だったのかもしれないから。さんざん意地悪して、拒絶して、そう立ち去って]
[でも、多分、拒絶しきれなんてしない。 もう少し、もう少しこの心が落ち着いたなら。 もう少しあの時の真実が分かるようになったなら。 ――いつか、ありがとうっていえる日が来るかもしれない]
[部屋から出ると、ぱたんとふすまを閉めた**]
(542) khaldun 2011/05/30(Mon) 00時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
khaldun 2011/05/30(Mon) 00時頃
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