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―― 2-2教室 ――
あ!財布あった!
[それは授業と授業の狭間で、ロッカーの荷物の中に急いで駆け寄ってあげた声だった。 足が付いてよかったと思うと同時に、大流行の行水に行かなくていいのかと、自分の財布をしげしげと見つめていた**]
(5) 2013/03/21(Thu) 01時頃
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―― 2-2教室 3限終わり ――
ふッ――……あああ〜……
[両腕を高く上へ伸ばし、一気に脱力する。机に向かって固まっていた姿勢がほどけていくような感覚を覚えた。 スタートの現文が思いのほか良く出来た。その好調な滑り出しに乗って、あとの二教科も何とか乗り切れたと思う。
大きく深呼吸をするうちに、教室内の生徒はぱらぱらと思い思いの場所へと散っていく。ぷらぷらと手首を揺らしていれば、詳しく!と催促した>>2:147ヘクターもいつの間にかいなくなっていた。]
……あれ、ヘクいない。 財布の流行気になるんだけどな。
[ぷう、と頬を膨らませ、息を吐いて萎ませた。 そのままあくびを一つ、大きなそれを隠すように机に突っ伏した。]
(19) 2013/03/21(Thu) 20時半頃
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[長いこと突っ伏していたせいで、少し息が苦しくなった。再び起き上がって立ち上がり辺りを見渡すと、チャイムが鳴ったというのに未だ眠るグレッグ の姿がある。 眠たいのは自分も同じで、今日はきちんと勉強をしようと誓いながら]
レグー、テスト終わったよ。
[一番前の席から声をかけ、更に机の間を縫ってほぼ対角線上にある彼の机へと近づく。]
起きて起きて。
[声をかけてまだ起きないようなら、両手で身体を揺さぶろうと指先を伸ばし]
(20) 2013/03/21(Thu) 21時頃
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もう3限も終わったよ。 もしかして……ずっと寝てた?
[それは少し予想外だと言わんばかりに目を見開いて尋ねた。アッシュブロンドの双眸には、相変わらずの笑みが浮かんだまま]
お昼どうするの? お財布、取りに帰る?
[ご馳走できるくらいの所持金はあれど、財布が手元にないのも落ち着かないだろうかと考えてそう声をかける。]
(23) 2013/03/21(Thu) 21時半頃
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それはよかった。 ああでも確かに、鉛筆の音聞こえたな。
[くすくすと笑声を漏らし、鉛筆の転がる小気味いい音を思い出した。]
寮から戻って食堂で食べる時間の余裕はない、か。
[少し考えて、微かに首を傾げながら口を開く。]
……うん、レグ、幸運の鉛筆と夜更かしのお礼に 僕がご馳走しようと思うんだけど、どう?
[思い出すのは昨夜の夜更かしの原因。転がす鉛筆、イムトーク。どうだろうか、と提案をした。売店でパン買ってもいいと思うし、とも付け加え]
(28) 2013/03/21(Thu) 22時頃
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うん、いいよ。 焼きそばおいしいんだ?食べたことない。
[リクエスト>>31に一つ頷いて、すぐ移動した方がいいかと踵を返しかける。しかし何か続きを口にしたグレッグにその足を止め、一歩近づいた。]
なになに? 名探偵予備軍にご相談?
[満面の笑みを浮かべ、その耳打ちを静かに聞こうと]
(33) 2013/03/21(Thu) 22時頃
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んー……
[頭の中は焼きそばと、「釣りはいらねえ!」といつ食堂で言えるかという二つに絞られていたけれど、グレッグから耳打ちされた内容でそれらはあっという間に退散してしまった。]
気持ちはわからなく、ないけど。 [腕組みして、脳内会議を開く。 視線は斜め上、口元に手を当てる様子は宛ら探偵のように。]
それさ、
[色素の薄い瞳を、再びグレッグへ戻して小さく声を落とした。]
(37) 2013/03/21(Thu) 22時半頃
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ん、わかった。 行こ、腹ごなししないと動けない。
[頷いて、グレッグと共に教室を出ようと荷物を取りに走る。財布をポケットに入れ、鞄を肩に引っ掛けながら首を捻った。]
ヘクに話し聞きたいと思ってたんだけどね。 そんなにお腹減ってたのかな?
[姿の見えない彼がまさかボッシュート対象となっていたことなど知らず、暢気に食堂へと足を進めた。]
(43) 2013/03/21(Thu) 23時頃
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―― → 食堂へ ――
そだね、そうしよう。 勿論だよ。財布行水事件の話し、レグも一緒に考えて?
[事件名をすっかり定め、解決する気でいる。名探偵(それが予備軍であっても)は何事件をいくつも抱えているものだ、と妙に偉そうに微笑みながら。
やがて食堂へとたどり着けば、まっすぐに向かうのは券売機の前。 ポケットに入れた財布から取り出すのは、蘭学者としても教育者としても知れた人物が印字された札。それを躊躇いなく券売機に差し込み、焼きそばとサンドイッチボックスのボタンを押した。そして]
釣りはいらねえぜ!
[券売機に向かって格好つける。しかし―― 吐き出される二枚の食券、そして釣りの札と硬貨が落ちる虚しい音がしたのだった。]
(50) 2013/03/21(Thu) 23時頃
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うう……レグ慰めてよう……
[両手で顔を覆いつつ、首を振る。お釣りを吸収するシステムはこの券売機にはついていないのだろうか。まだ頬を赤くしつつ、食券と帰ってきたお釣りを回収する。]
ああもう、お腹減った! 早く食べよ、早く早く。
[恥ずかしさを紛らわすように、カウンターに二枚の食券を勢いよく乗せる。そこでふと、考え付いたのは]
……ねえ、先生たちも何か食べてるときは 油断したりするかな?
[差し入れと称して何か持っていきつつさりげなく情報を聞き出すか、あるいは人の多いこの食堂で待ち伏せるか。いくつかの案が思い浮かんだ。]
(54) 2013/03/21(Thu) 23時半頃
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だよねえ。 ……よし!作戦は練れたかな。
[グレッグの言葉の追撃>>56に満足気に頷き、両手で拳を作る。ミッションは口にしないが、心は確実に滾っていた。]
Merci!いただくよ。
[カウンターからサンドイッチボックスを受け取り、同時に出てきた焼きそばの香りに確かに美味しそうだと関心しながら、食堂の中をぐるりと見渡す。]
……ヘクいないね。 ご飯食べてると思ったんだけどなあ。
[見つからないものはしょうがないので、手っ取り早く見つけた空席に陣取ったのだった。]
(60) 2013/03/22(Fri) 00時頃
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ふふ、サインを求めるなら今のうちだよ?
[最も今求められても、普通に名前を書くだけになってしまうのだけれど。 席に付いた後でも辺りを見渡すのはやめずヘクターを探す。行水>>61とその事件の名を聞いて、別の可能性を導き出した。]
まさかヘク、ボッシュートされたとか?呼び出されていない、とか。 これはますます謎は深まるな。
[行儀よくいただきますと口にするグレッグに続いて手を合わせるが、サンドイッチにその指は伸びない。刹那考え込むよう何度か瞬きを繰り返していたが、ぽん、と一つ手を打って]
気になるなあ……ね、僕ちょっと他の場所探してくるよ。 レグはそのまま食べてて、すぐ戻るから!
[勢いよくそう言って立ち上がるも、ああ、と思い出したようにグレッグの肩に手を乗せ、耳元に短く声を落とし]
(64) 2013/03/22(Fri) 00時半頃
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ちゃんと噛んで味わって食べないとだめだよう。
[ひらひらと手を振って、食堂を後にしたのだった**]
(66) 2013/03/22(Fri) 00時半頃
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