94 眠る村
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[呪いが、呪殺が、――発動する。 同時、男はくらりと上半身をくらめかせて顔を片手で覆った。 机に肘着き、倒れるのを耐えるのと青白い炎が立ち上ったのと。 同時だったから程目立つ動きでは無かった筈だ。]
…ああ、くそッ……っ!
[舌打ちと同時、言葉を吐き捨てる。]
(3) 2012/06/16(Sat) 23時半頃
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[そして上げた顔、シメオンがハナへと伸ばした手が見えて。 思わずその背後へ向かい、彼の肩を掴もうと手を伸ばす。 叶えば、それはかなり強い力で握るのだが]
……シメオン。
[低く、籠る声で名を呼ぶ。 が、その後に繋げる言葉に迷い、ギリと歯を軋ませる。]
(7) 2012/06/17(Sun) 00時頃
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ああ、くそッ…ンだよ、言ってんじゃネェよ! 少しは影響考えろッてんだ!
[シメオンの言葉に、帽子を脱ぎ乱暴に地面に叩きつけた。 荒く息をつく。肩が上下した。 この先の運命知らぬ従兄弟はきっと傍に来た事だろう。 は、と息を吐く。]
――判るとか言うんじゃねェってんだ。 殺されるだろうが。
(19) 2012/06/17(Sun) 00時頃
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…待ってろ、って言った、だろうが…
[絞り出す続けた言葉は、灰となった男へ向けて。 ギリと奥歯を噛み、自身の胸元の服を片手で握り締め、 首から頬を通り隠された額へと、血管が浮く。
思う事は、ifの全て。 机を殴る。噛締めた唇に鉄錆の味がした。]
(23) 2012/06/17(Sun) 00時頃
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[シメオンの言葉に、舌打ちを返す。 暫しの時を開けて、息を吸って、吐いて、]
ダイイングメッセージ残すとか何だって手は在るだろ。 ああ、くそ………見着けるまで言う心算は無かったンさァ。 ―絶対悪手だろうが。ベラベラ言いやがって。 人狼は俺達が眠ってる間に人を殺せるんだぞ?
[努気孕む空気を纏い、焔のように怨みを吐く。 向かう先は、紛れも無い自身であるがそれは他には判るまい]
ラディは、人間だ。 そして、――――ハナも、人間だ。
[人狼じゃない。 低く静かな籠る声が、口から零れだした。]
(31) 2012/06/17(Sun) 00時半頃
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…言葉の通りさァ。
[はあぁぁぁぁ、と長く長く息を吐き。 自分で地面に叩きつけた帽子を拾い、被り直した]
俺は、それを知っている。 だから、俺からは――爺さんは人狼さァ。 フィルを殺されるわけにはいかん。
[>>38フィルの言葉に、口端を歪める。]
…爺さんもハナも、嘘をついてると言わねェだろうさァ。 だから、宣言に意味があるとは思えンが、 聞いて少しでもマシになるなら言ってやるさァ。
俺は嘘はついていない。
(40) 2012/06/17(Sun) 00時半頃
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……ハナが知恵遅れだから、って爺さんが言うように。 爺さんが呆けて言ってる事だったりする可能性が ――どれくらいかは判らんが… 生きているうちに見着けられるといっても、 見着けられねば一緒だろうさァ、
正直な所、ハナが人間で驚いてるさァ…
[シメオンの言葉に、少しすまなそうな色の声を返す]
(48) 2012/06/17(Sun) 01時頃
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[クラリッサの言葉>>47に、ぐぅと喉奥を鳴らす。 人狼なら知っていて当然だろう事。]
…――、判んねェ。 演技だか、 もしかしたら、…爺さんも、違うのか…
[ふると頭を横に振るが。 くらり、不意に強い眠気が覆い、カウンターの机に突伏せした**]
(50) 2012/06/17(Sun) 01時頃
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[フィルの言葉>>51に力強く頷いてシメオンの言葉に頭を振り。 カウンターに机と頭を預けた状態で白い霧に包まれた。]
…んァ? ――ラディか、もう少し…
[肩をゆすられ、戻る意識が少し呆けて彼女の手を一度払い。 そのままの形で覚醒し、身体を起こした。]
…――ローズか、すまんさァ。 …ラディは昨日どの部屋を借りたっけ…?
[一度頭を横に振って帽子を抑え。 小猿も起こし肩に乗せると、問いを投げた。]
(60) 2012/06/17(Sun) 12時半頃
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…ばァか、寝こみ襲うとかつまんねーサァ。 襲うなら起きてっ時だろォ。
[ローズの言葉に、にぃと笑って軽口を返す。 同行を断る筈も無く、教えて貰った部屋の前。]
おい、ラディ、起きるさァ。
[声かけつつ、無遠慮に扉を開く]
(62) 2012/06/17(Sun) 13時頃
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[キィと軋む事すら無く開いた扉。]
おい、ラディ、お
[小猿は、一瞬で肩から駆け降りて食堂へと逃げて行った。 開いた扉から溢れ出る、胃が痙攣する程の血の匂い。 男が眼を見開き動き止めたのは、ほんの一瞬だった。]
(63) 2012/06/17(Sun) 13時頃
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…ラディ……――ッ!! くそッ……くそッ!!!!
[乱暴な大股で駆け寄り、骸となった従兄弟を抱き上げる。 千切れ皮一枚で繋がっていた腕が、ごとりと落ちた。 乾き切らぬ赤が、にちゃと糸をひき伸びる。]
(64) 2012/06/17(Sun) 13時頃
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[背に悲鳴が、駆けだす音が聞こえても、動けなかった。]
ラディ、すまん…――クリスも、だ。
俺は俺を赦さねェし… ――人狼も、絶対ェに赦さねェ……
[ぎゅ、と胸元に軽くなった従兄弟の屍抱いて。 アッシュグレイの裡から虚空睨む白目ばかりの眸に力籠め。
立ち上がると、彼女の骸を寝台に寝かし直す。 シーツをその上にかけて、扉を振り返る]
…クラリッサを追って来る。 この部屋の鍵を掛けておいてくれ。
[ラディの血に塗れた侭ローズへと硬い声で告げ。 悲鳴と聞こえた足音を探しに、宿を飛び出した。]
(70) 2012/06/17(Sun) 13時半頃
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[チラと彼女が自宅へと入って行くのが見えたから、そのまま追った。 扉を閉める音が聞こえ、そのままそこへ踏み込むのは戸惑われて。]
…俺に出来る事なんざァ無ェさァ。
[ティモシーが来て入って行く背を、ただ見送る。]
(75) 2012/06/17(Sun) 14時頃
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[家に入って行くティモシーを見送り、外で煙草に火を着けた。 中から聞こえる声は断片的で、内容までは判らない。]
――ま、爺さんが人狼だったとして… …この状態で誰か殺すってこた無ェだろ。
[どちらかが家から出て来るまで。 向いの壁に凭れて、ナタリアの家を眺めている**]
(85) 2012/06/17(Sun) 15時頃
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[ティモシーが出て来るのを見て、煙草を揉み消す。 ゆらり、猫のように背を丸めて家の中を覗きこんだ]
…クラリッサ、無事さァ?
[そっと、声をかけてみる。]
(86) 2012/06/17(Sun) 15時頃
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…ん。ならいいさァ。
[返る声に覗きこんだ家の中、一歩踏み込むと、 立てかけてあった傘を、細長い足がコトリと倒した]
…暫くここに居るさァ? ――なら、俺は戻るが。 [声が震えているのが判ったから。 独りで泣いたりもしたいのだろうかと、声は控えめに告げる。]
(100) 2012/06/17(Sun) 16時頃
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んァ、
[クラリッサの言葉に、向けかけた足は玄関口に儘留まる。 聞こえる言葉に、首を傾けて彼女の輪郭をじっと見遣る]
――落ち着く迄、頭でも撫でてやろうかァ?
[未だ自身でも冗談程に声上げきれぬけれど ニィと口端歪め 歳若い娘に、軽口めかせて肩を竦めてみせた。]
(102) 2012/06/17(Sun) 16時半頃
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皆、辛ェよ。
[近く、寄って来たクラリッサの髪へと手を伸ばす。 彼女が拒まなければ、その肩でも撫でてやろうと]
――そうさな、怖ェ。 …殺すのも殺されるのも――さァ。
(105) 2012/06/17(Sun) 16時半頃
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……そりゃ、お前ェさん。
[息を呑む。 ラディもまた、自分が自分で無いかもしれないと 不安がっていたことを思い出し――]
…それが夢かそうでないか―― ――俺が、視てやるさァ。
…生きてたら、な。
[冗談めかせて低い声が、添えた。]
(107) 2012/06/17(Sun) 17時頃
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……――、
[はらりと零れる涙を、頬撫でるようにして掬ってやる。 服を掴む手に籠められた力が、不安の大きさに見えて]
――…少し、待ってなァ。
[悪い結果だったなら、の続きには答えずに 男の大きな手は控えめな女の頭を、やさしく撫ぜた。]
(110) 2012/06/17(Sun) 17時半頃
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…俺ァ、クラリッサは良い子だって知ってるさァ。 ――信じてくれて、ありがとうな。 不安が拭えると――良い。
[感じる温度に、その背をぽんぽんと叩いてやる。 逆の手で髪を撫で、籠る声は低くやさしく滑る。
それは彼女が泣き止むまで。 何時間でも、そうしてやる心算で*]
(114) 2012/06/17(Sun) 18時頃
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ブローリンは、フィリップに話の続きを促した。
2012/06/17(Sun) 20時半頃
ブローリンは、ローズマリーに話の続きを促した。
2012/06/17(Sun) 20時半頃
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― 宿 ―
[男は、意識手放したクラリッサを横抱きにして、現れた。 集まっている人々へと視線を流してから、息を吐いた。]
…よォ、ティモ爺さん、 ――あンたは今日は誰を人狼だって言うんさァ?
[ラディスラヴァを確認して飛び出した男は老人の言葉>>71を 聞いていなかったから。 口を歪めて問いを投げてから、クラリッサは隅の長椅子へ寝かせる。]
(136) 2012/06/17(Sun) 20時半頃
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ブローリンは、カウンターの椅子に座り、じっとティモシーへと顔を向ける。
2012/06/17(Sun) 21時頃
ブローリンは、ローズマリーに、あんたも「視える」って言うんさァ?と、言葉を投げる。
2012/06/17(Sun) 21時頃
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…俺だって見着けたく無くて判んねェ訳じゃねェよ…ッ
[老人の泣き笑いの表情に、椅子の足を蹴ろうとして。 乱暴に振った足は何故か空振り、舌打ちひとつ。]
血筋だか何だか知らねェが… ――そう簡単に見つかったら苦労しねェさァ。
[苛立たしげに煙草を巻き、火を着ける様子は慌しく。 マッチで着けた火に近寄り過ぎて、アチ、と小さく呟いた。]
(144) 2012/06/17(Sun) 21時頃
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ブローリンは、ハナへ向けた顔、口端をまた強く歪める。
2012/06/17(Sun) 21時頃
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…あァ? ――ああ、そうだ、ラディには言われてて…
[ハナの言葉に、普通に言葉を返してから。 随分と長い間を開けて――]
――――お前、誰さァ?
[低い声を投げた。]
(151) 2012/06/17(Sun) 21時半頃
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…俺は、お前が人狼じゃないと知ってる。 ――なぜ人狼に味方する… 死にたいのか?
[つづける言葉は硬く、低く、警戒含む]
(155) 2012/06/17(Sun) 21時半頃
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ブローリンは、ギリ、と奥歯を鳴らす。
2012/06/17(Sun) 21時半頃
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…俺の事なんざ誰も信じてくれなくても。 ――俺は、少しでも死人が出ねェように… 出来る事を、考えてンだよ……
[低い声は、ハナが人間である言った言葉を覆す事は無い。 酒場の隅で身体を縮めていた小猿はそのままに。]
(161) 2012/06/17(Sun) 22時頃
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…うるせェ!!
[ガタン!と大きな音を立てて椅子から立ち上がる。 奥歯を噛締め、前髪の内から睨んでから、ストンと座り。 はぁぁぁ、と、長く息を吐いたのは、ケヴィンから問いが飛んだから。]
(168) 2012/06/17(Sun) 22時半頃
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…俺が信じられる信じられねェの前に。 ――お前の事は誰も信じねェさァ。
[クリストファーは人だったというシメオンの言葉を 疑っている人は見た所いないようだから。 顔を背けて煙草の煙を口から吐き出した。]
(169) 2012/06/17(Sun) 22時半頃
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…お前を殺して。 シメオンが人間である事を確認すれば。 少しは俺の信用も上がるかもしれねェが…
――人間だと判ってる俺は、お前は殺せねェ。
[ハナを見て口許に張りつけるのは歪んだ笑み。]
(176) 2012/06/17(Sun) 22時半頃
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…――人狼じゃねェって、のに… …何なんだ。 何なんだ…ッ
[気付けば煙草は随分と短くなり、指に熱。 片方の手で、顔の半分を覆うようにして、呻く。
カウンターの机で握る拳は力を籠め過ぎて震える。]
(192) 2012/06/17(Sun) 23時半頃
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