112 燐火硝子に人狼の影.
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―エントランス―
[ふいに、外に通じる扉が開け放たれ、自警団の男が顔を出す。]
「アイリス君!それに皆!
一度広間の方に集まってくれたまえ!
皆が揃ったところで、一度話をしておかねばならない」
[良く通るその太い声は、中庭にも響き渡る程の声量。
数人の自警団員が、そのままつかつかと広間の方へと歩き出す。]
(#0) 2013/02/04(Mon) 00時頃
―広間―
[集まった面々の姿を確認してから、自警団員の男は、こほんと咳払いした。]
「さて、君たちを人狼容疑者として此処に呼び出した訳だが。
今、この集会所に来て貰った9人で容疑者は全員となる。
其処に立っている娘さん――アイリス君だけは別だ」
[男に指差されたアイリスは、ほんの小さく、頷いた。]
「アイリス君は、人狼の気配の出所を『見極める』、
つまり具体的に覚る力を持つ娘さんである訳だが――」
居るわ。
確かに、ココの容疑者〈みんな〉の中に居る。
今のところ、だけど。それだけは解るの。
[色気無い顔のまま、若い娘は淡々と述べる。]
(#1) 2013/02/04(Mon) 00時頃
「一応、我々にも『人狼がこの町に生きているか否か』を知る術だけは有る。
数日前に、そうした力を持つ品をさる筋から手に入れたところでね――。
それで人狼の存在を我々は確信し、君たちを集めるに至った訳だ」
[大っぴらに見せることはしないが、この自警団員の制服の胸ポケットには
とある小さな硝子細工が収められている。
燐火を思わせる淡く蒼い光が、ポケットの布地越しに輝きを放つ。]
「人狼が消えたと判るまで、君たちには集会所に留まって貰う。
何、此処は宿泊所としての設備も十分に備わっている。
長期間の滞在にも不自由は無い筈だ。安心してくれたまえ」
[事が終わるまでは絶対に外に出させはしない、という意思表示。
そして実際、この町の自警団は、譬え人ならぬモノ相手であっても
そう容易くは封鎖を突破させないだけの武器を備えている。]
(#2) 2013/02/04(Mon) 00時頃
「という訳で、アイリス君、それに君たちも。
人狼だと思しき者を見つけ次第、我々の許に引き渡してくれ」
……処刑する――殺すのね?
「あぁ、そうだよ。アイリス君」
[燐火のような輝きの硝子を、再び胸ポケットに仕舞いながら
男は至って冷静な顔で言い放つ。
説明を行うその男の後ろには、小銃を携えた他の自警団員たちが控えている。]
(#3) 2013/02/04(Mon) 00時頃
「では、これにて失礼。説明は以上だ。
我々自警団は何時でも、集会所の周囲で待機している。
あぁ、ところでアイリス君は――…」
私、部屋に戻る。
あなたたちは来なくて好いわ。
……1人きりじゃないと、『見極める』力は巧く使えないの。
「そうかい――あぁ、そう言えばそうだったな。
では、また会おう。アイリス君」
[こうして自警団員たちは、再び集会所外で警備――封鎖の任に就き。
アイリスは、たったひとり、1階の彼女の個室へと向かっていった。]
(#4) 2013/02/04(Mon) 00時頃
―アイリスの自室―
[個室の小さなテーブルに向き合い、丸みのある文字で日記>>0を綴る。
やがて、うつらうつら――硝子の軸を持つペンは、手から離れていた。
椅子に座したまま何をするでもなく、ただ、机上を見下ろしているばかり。]
なんで わたし ばっか ―――…
[ぽたり、ぼたり、日記帳のページに淡い涙が落ちる。]
(#5) 2013/02/04(Mon) 00時頃
[ ぽたり、ぼたり、色硝子より鮮やかな花が咲くのは――、
部屋に娘の無残な死体が転がるのは、暗い夜が訪れてからのこと。**]
(#6) 2013/02/04(Mon) 00時頃
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