88 吸血鬼の城 殲滅篇
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…魔物と化した者の最後は何度も見ました。 目の前で…息絶える姿を。
術で浄化させた者は眠るように灰になりましたが、杭を打ちつけられた者は、暫く消える事なく、人と変わらない赤い色に染まっていきました。 異端だと教えられなければ、救いの手を差し伸べてしまいそうな程、 人らしい…姿で……
[落ち着かせるように背中に手が置かれた。触れる仕草はとても優しく、魔物の牙が存在していることが、この目で見ていても信じられなくなりそうだった。]
…………… [崩れ落ちそうになる気持ちを堪え、次々と告げられる言葉を聞く。 その内容が過去の話に言及するとジェフリーの表情に影が落ち、その表情に酷く心が痛む。]
その方を、「解放」したのも…ジェフリー様…なのですね。 [言われることはなくても、表情で確信できた。]
(156) uyuki 2012/05/06(Sun) 00時頃
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…ドナルド様も…私の、呼び方を…覚えていました…… あの方、今の名前が憶えづらいからって、坊っさん、と変なあだ名をつけたのですよね。 再会した時も、そのまま…呼び方は変わらなくて…… でも…吸血鬼が来ると…目の前で、その…血を……
[捕えられていた時の記憶が鮮やかに蘇る。>>62 あの時、ドナルドはどんな気持ちで自分に相対していたのだろうか。今頃になって、そんなことをぼんやりと思う。]
(157) uyuki 2012/05/06(Sun) 00時頃
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…間違って、ない? でも…それなら……どうして……
私は、神に裏切られたのか。 それとも、この世に存在できないような罪を背負ったのか。 その…どちらでもないと……
[心の刃を振り下ろす先が見つからず、混乱する。
それでも、ジェフリーは、神を否定も肯定もしない。
消してしまいたい。
消え去りたい。
相反する感情の流れる先が示されることはなかった。]
(158) uyuki 2012/05/06(Sun) 00時頃
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………私も…そうなるのでしょうか…… 今はこうして…人格を保っていますが… 血に飢えると……そのような、姿に……
[異端の存在…吸血鬼になる。 それは、今まで世界の全てだと思っていた聖なる世界と断ち切られる存在になるということ。 何よりも恐ろしく思っていた事。 それでも、不思議とジェフリーを恨んだり嘆きをぶつける気持ちにはなれなかった。 彼の言葉はどこまでもゆるぎなく、変わらない]
(159) uyuki 2012/05/06(Sun) 00時頃
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……もし、これから先、理性を保てぬ吸血鬼として 永遠に、私でない存在に成り果ててしまったら その時は、お願いです。ジェフリー様の力で、止めて…下さい……。
その願いにそこまでの価値があるものだとは、とても私には思えませんが… それでも……望まれるのなら…
異端として存在していても…神の世界に行けなくなった身であっても… 私は、貴方についていくことにします。ジェフリー様。 私が、私として在る限り…
(160) uyuki 2012/05/06(Sun) 00時半頃
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[――オレのものだと。
そう囁く冷たい声音に こんな時さえ、背筋が震える。
じんわりと上る幸福感。 縋りつき、頷いてしまいそうな、衝動。
ぎゅっと眉を寄せ、耐えようとした。]
(161) tatsuru 2012/05/06(Sun) 02時頃
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……アンタのもんだったら、…… 自分からお片付けくらい、しろよ……。
[弱弱しく抗弁して、笑んだ。 ――自殺さえも赦されないのだ、と 傲岸な声は、そう言いたいのだろう。
けれど自分が今殺して欲しいと望むのと、 何が違うのだ、と言いたげに]
(162) tatsuru 2012/05/06(Sun) 02時頃
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…、……? ――…ッ、…ぁ、…
[一瞬だけ。 淡々とした声音が揺らいだ気がして、 目を上げようとする。
その途端に引かれた後ろ髪に、 小さく苦鳴を漏らした。
痛みに歪む昏い紅に、 捩じ込んでくるような男の双眸。
――それが、ほんの僅か 傷ついている様にも見えて、心臓が竦んだ]
(163) tatsuru 2012/05/06(Sun) 02時頃
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…………
……、…、…もう、用済みだからだよ。
[嘘を赦さない、とでもいうような其の視線。
暫くのあいだ眼差しが絡み合い、 鈍い痛みを覚えながら、そう返す。
自嘲するように 唇が笑みのかたちに歪んだ。]
クレア…、生き返ったんだろ? その為に俺の血が必要だった。
(164) tatsuru 2012/05/06(Sun) 02時頃
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気にくわねえ俺を噛んだのは、 …復讐と、その為だった。 アンタらしいよな。
[小さく喉を鳴らし、笑う。 当たっているのだろう、と探るように、 昏い紅は、男の冷たい炎を覗き込む]
(165) tatsuru 2012/05/06(Sun) 02時頃
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――……散々搾り滓で愉しんだんなら、 もう、お役御免にして貰っていいだろうが。
他にも玩具は増えた。 クレアも居る。 ………俺ひとり消えて、何が困るんだ?
[いっそ不思議そうに、 そう眼差しは柔らかな狂気を含んで]
(166) tatsuru 2012/05/06(Sun) 02時頃
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……っ。 ………… 要らない、とは、… 言われてないさ。、
[その言葉には、瞼を伏せかけ]
……ただ、代わりはいるだろ…?
――俺よりアンタに忠実な奴も、優秀な奴も、 面白がれる獲物も…。
(167) tatsuru 2012/05/06(Sun) 02時半頃
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[激情は去っていた。 ただ、残るのは寂しさ。悔しさ。 ――戸惑い。
何故自分が怒りを覚えたのか、 漸く理解する。
望むなら殺してくれるという言葉には 彼の意思が、介在しないからだ。
それなら今、死にたかった。
――畢竟、己は眼前の魔物に少しだけ 特別に思われたかったらしい。
意味のない、つまらない感情。]
(168) tatsuru 2012/05/06(Sun) 07時頃
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―大広間― [――どのくらい時が経ったのだろうか。 『それ』は、薄闇の中で目を覚ました。
生まれたての『それ』が最初に感じたのは強烈な餓え。 ぎこちない動作で起き上がると、濁った両眼をぐるりと回して辺りを見る。 鈍い思考は、生前の記憶の残滓を辿って、そこが石造りの城の内部であることを確認した。食欲を煽る血の香はあれど、生命ある生き物の気配は近くには無い。 『それ』は餓えを満たすために新鮮な血を求めて、のろのろと外へ通じる大扉に向かって歩き出した。
『それ』が錬金術師の屍体から生じた負の生命体であることは間違いなかった。 だが、知性に欠ける獣じみた動きは、吸血鬼というよりは動死体(ゾンビ)か食屍鬼(グール)の方が近い。 血が足りなかったのか、器に重大な欠陥があったのか。 蘇ったものは生前の知性を殆ど残していない、捕食者の本能だけを持った屍鬼だった。]
(169) wuming 2012/05/06(Sun) 10時頃
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[突然『それ』が足を止め、雷に打たれたかのように身を強張らせた。 『それ』の鈍い触覚でも明瞭に感じるほどの異様な冷気が背後から迫って全身に広がり、瞬く間に『それ』の身体を蝕んで自由を奪う。 『それ』は白眼を剥き出し、四肢を引き攣らせながら床に倒れた。
侵食する冷気は『それ』の頭のなかにまで入り込んできた。 未熟で愚鈍な自我はパニックを起こして悲鳴を上げようとしたが、顎が外れんばかりに開いた口からは何の音も出なかった。 『それ』の荒涼たる精神世界を、冷気の触手は片端から容赦なく壊死させ、その巨大な霊的質量でもって圧倒し、押し潰し、こなごなに打ち砕いた。 切れ切れになった『それ』の精神は冷たい闇に吸収されて消滅した。 こうして、生まれて間もない屍鬼は、あっけなく死を迎えた。]
(170) wuming 2012/05/06(Sun) 10時半頃
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[――ややあって。 裏返っていた瞳がぐるりと戻り、ぴくぴくと不器用に目蓋を痙攣させた。 緊張の解けた身体は弛緩したが、内側に入り込んだものが肉体の所有権を少しずつ握ってゆくたびに震え、引き攣った。 やおらばね仕掛けのように上半身を起こし、軋む絡繰を調整するが如くに右手指を一本一本ばらばらに動かす。]
……やれやれ。 身体を動かすのがこんなに面倒だとは思いませんでしたよ。
[元自分の肉体であった屍鬼に、“宿主を殺して”憑依した悪霊は、溜息のなり損ないの息を吐いて独り言つ。 本当のところ、縺れた舌と満足に開かぬ口唇で作った声は、間の抜けたくぐもった音にしかならなかったのだが。]
(171) wuming 2012/05/06(Sun) 10時半頃
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[一度肉体との接点を失った霊は肉体の制御方法を忘れてしまうという法則でもあるのかどうかは知らないが、生きていた時の身体感覚を一々記憶から拾い上げて肉体に実行させるのは、地道で非常に手間の掛かる作業だった。 人間というものは、実に生きて動くだけで膨大な作業を無意識に行っているのだと思い知らされた。 何しろ、瞬きや呼吸といった基本的なことすら、ともすれば疎かになってしまう。 吸血鬼に本当に呼吸や搏動が必要なのかは不明だが、それを怠った所為で折角与えられた二度目の生を失うのは馬鹿らしい。
少し気になるのは、手に非常に薄い手袋を嵌めて物に触れた時のような、まとった肉体の五感との間に微妙に隔たりがある感触を受けることだ。 しかしそれは後でゆっくり調べればよいと片付けて、まずは四肢を操って立たせた。]
(172) wuming 2012/05/06(Sun) 10時半頃
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しかし、二重存在とは。 実に興味深い現象ですね。
[表情筋が蠢き、戯画化された嗤いとも言うべき歪みを顔面に表す。]
生前の記憶を持つ霊体の私と、お粗末な知能と本能だけを持った吸血鬼の私。 どちらが本当の私なのでしょうねえ? それとも、死んだ私こそがオリジナルの私で、私はその複製品に過ぎないんでしょうか。
[神学では「吸血鬼は魂を持たない」と説いて、アンデッドの人格を認めない。死体に取り憑いた悪霊が記憶を複製して故人の人格を模しているに過ぎないと主張している。 魔法学の立場からは、アンデッドにも魂は内在しているのではないかという意見もあるが、血を媒介とした伝染性の呪いに罹患することにより肉体が変質して吸血鬼となるのか、存在の負転換によって生じた霊的欠落を埋めるために吸血衝動が発生するのか……魔道師のあいだでも諸説紛紛だ。]
(173) wuming 2012/05/06(Sun) 10時半頃
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[ともあれ、考えることは後でもできる。 まずは、生きて城から抜け出すことが肝心だ。 生き延びることさえできれば――時間はもう有限ではないのだから。
些か不自然さの残る足取りで城門へと歩き出した。 城の出入り口に落とし格子が降りていることは知らなかったが、知っていたとしても失望はしなかっただろう。今ならば、手段はいくらでもあると思われた。 開かれた世界を前に、悪霊はまとった肉体の内側でほくそ笑む。]
――世界は広大だ。**
(174) wuming 2012/05/06(Sun) 11時頃
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[ヘクターが肩を竦めれば>>143 女はくすりと小さく笑み零した]
――…はい ずっと、お傍に居るとお約束しましたから 何があろうと、今度こそ 最期の一瞬までヘクターさまと運命を共に
[主が長く眠りにつくことになったあの時は 何も分からず守られるだけで果たせなかった事。 もし次があれば少しでも助けになりたいと思いを綴る]
(175) helmut 2012/05/06(Sun) 11時頃
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[女の訴えは聞き届けられず長い通路を抜ける間も 抱き上げられて距離は密となったまま。 おずおずと顔上げて主の紅を見詰める。 今はその優しさに甘える事にしたかコクンと一つ頷いた。 少しばかり過保護な気がするが 大事にされているようで、恥ずかしくも嬉しい]
夜の王にしてアヴァロン治める我が主・ヘクターさま おかえりなさいませ 御帰還を、ずっと、心待ちにしておりました
[物見塔で二度目の死を迎えた女は あの時言えなかった言葉を想いこめて囁いた**]
(176) helmut 2012/05/06(Sun) 11時頃
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[生きると決めた以上、いつまでも倒れてはいられないだろうと身体を起こす。 クラリッサの復活にどれほどの時間がかかるかはわからぬ。 それでも、]
──支度をせねば。
[手をついてゆっくりと立ち上がり、塔の端へ向かった。]
(177) enju 2012/05/06(Sun) 11時半頃
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[浄化の光に晒された身体は、外観は崩れ落ちていないまでも燻り宿る痛みに苛まれ、ヒューの動きは関節の錆びた人形のようにぎこちない。
ドナルドが螺旋階段を降りていったのは知っているが、そのルートはとらず、南北の塔の狭間に身を投げた。]
(178) enju 2012/05/06(Sun) 11時半頃
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── 中庭 ──
[城館の端からまっすぐに落ちればそこは壁に囲まれた中庭。 自分が人としての命を終えた場所だ。
手始めに「弔い戦」の印であった額の布をほどき、その余の装備・着衣も外して、身ひとつで井戸の清水を汲み上げ、頭から浴びた。
水気を含んで色濃くなった髪は頭蓋の整った形をあらわにして、耳の後ろから肩へとつながる肉の稜線を際立たせる。 小柄ながら鍛錬をかかさぬ体躯の薄い皮膚の下でしなやかな筋肉の動きが作る起伏を、冷たい水が流れ伝った。]
(179) enju 2012/05/06(Sun) 11時半頃
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[血と汚泥を拭い去った後で、しばし思案し──闇の血で象ったフランベルジュを手にとると、その形を解いて編み直す。
身体を包む深紅の衣。 髪の色とも馴染んで具合がいい。]
(180) enju 2012/05/06(Sun) 11時半頃
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[仕上げのように首もとのホックをかけて、左右へと振った視線が、ふと、北の塔の基部に留まる。
扉が薄く開いていた。
吸い寄せられるように、中へと入る。]
(181) enju 2012/05/06(Sun) 11時半頃
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── 北の塔 1階 ──
[湖に向かって開けた窓の前に小さな机があり、筆記具が置かれている。 学習室というより、詩作にでもふけるのか似合いそうな部屋だった。 壁にはリュートと、その他に名前を知らない楽器がかかっている。
それらを見上げることに気をとられているうちに、何気なく後ろに回した手が机の上の玻璃のベルに当たり、転がす。 慌てて振り返り押さえたが、それは思いのほか澄んだ高い音を奏でた。]
(182) enju 2012/05/06(Sun) 11時半頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
enju 2012/05/06(Sun) 11時半頃
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[事を成し終えた女の耳に澄んだ音色>>182が微かに届く。 不思議と惹かれるベルの音に誘われるように北の塔へと向かった。 通り過ぎはしても使うことのなかった一階にある部屋の 半ば開かれた扉に手を掛ける。 誰の為の部屋かは知れぬが使い手の趣向が窺える品々の中 深紅を纏う騎士の姿が目に留まる]
ヒュー ?
[何処か趣違って見えるその横顔に呼びかける声]
(183) helmut 2012/05/06(Sun) 12時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
enju02 2012/05/06(Sun) 12時半頃
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[玻璃の鈴より柔かに透き通る声で名を呼ばれる。
振り向けば、空虚だった城の灰色の石壁の前に、 一番、会いたかった人がいる。]
姫――
[手を伸ばしかけ、畏れ多くて止めた。 もっと見つめていたいのに、視界が滲んだ。]
(184) enju 2012/05/06(Sun) 12時半頃
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…お待ちしておりました。
[こみあげてくるものを言葉にすることができない。 ぎこちなく、クラリッサの前に膝をつくと拳を握りしめる。 俯いたまま、嗚咽を堪えた。]
(185) enju 2012/05/06(Sun) 12時半頃
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