197 獣ノ國
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["糸"を見せてやったのなら、酷く平坦に呟かれた声>>142に。男の顔に初めて、微かな戸惑いの色が滲む。 触れる事を許された指先には、浮かべた笑みは微かに薄く、薄く。潰れた巣に、頬へと触れる手には、ほんの微かな緊張の色を。]
………、……
[紡がれる彼の"台詞">>143には、男は押し黙ったままに。 グラスの倒れる小さな音も、赤く染まったクロスも。しとり、しとりと降り始めた外の雨の雫だって、男の意識を奪うには至らない。 視線を逸らす事も叶わぬまま、その人の子を見つめる蜘蛛は。それはそれは、正しく魅入られていたのだろう。
――いっそ、もどかしい程に緩慢に重ねられた唇には…まるで"獲物に喰らわれた"ような錯覚を。 胸を締め付けられる痛みの中、触れた唇の先から香るのは。それは香しい香の香りでも花の香りでも無く、錆びた鉄の血の匂い。彼の事だから、香りくらいは纏うていたかもしれないが…真っ先に鼻についたそれは、きっと先程男の指先に着いた血を舐め取った時の物だろうか。]
(167) 2014/10/05(Sun) 22時頃
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……く、くく。 あぁ、素晴らしい…それも"演技"かな。
[吐息すら感じるその距離の中で、男はまたその口に笑みを乗せる。何時ものような、食えない皮肉じみた笑みの中に――微かな安堵と、期待を乗せた小さな笑みを。
そうして吐いた言葉は、目の前の彼にとって、それはそれは不躾な物だっただろう。もしかしたら、少々怒らせてしまったかもしれない。]
――"君ならそれ以上を魅せてくれる"。 私は確かにそう言った。
そして君は見事に…"それ以上"を、魅せてくれたよ。
[頬へと触れる手で、ゆうるりと。目の前の瞳をひたと見つめながら、爪の無くなった指先でそっと唇をなぞり。 そうして男は、至極申し訳なさそうに、目を伏せて見せただろう――その顔は、酷く穏やかなものだっただろうけれど。]
(168) 2014/10/05(Sun) 22時頃
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驚かせて…不躾な真似をしてすまなかった。
しかし、囚われて尚逃げるのを諦めるか。 何とも変わった奴だな、君は。 …巣の中で、羽根を捥がれた蝶の役でも演じてみるか?
[潰す前に巣を突つくその指先には、果たして如何なる意味が篭っていたのだろう――その時には、男には解らなかったけれど。気付きは、しなかったけれど。 しかし今となってなら、その指の意図も解りはしただろう。 揶揄るような軽口は、男の心情を隠す為に。それは男の、悪い癖でもあったのだが――齢三十を超えた今、そう簡単に直るものでもありはしない。]
(169) 2014/10/05(Sun) 22時頃
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……"ヨハン"。 その名で居る時は…演じては居ないと。 俺は、自惚れてもいいのか。
綺麗な存在で居られないのなら、君のその白を穢すのは…俺でありたい。
[その見に纏う、真っ白な衣装に視線を落とし。汚れたコートは今や遠い椅子の上。 初めて言葉を交わした時のように、汚れ一つ無いその白の袖を指でなぞり、まるで歯の浮くような台詞と共に男は腰を持ち上げる。 そうして彼が、乗り出した身を収めてくれたのならば。彼の席の側に回り、その椅子の背に手を掛けて背を屈めはしただろうか。]
――いや、今更態々聞くまい。 "演じる事が出来ない"のなら…勝手に自惚れさせて貰うよ。
[そんな、傲慢とも取れる言葉と共に寄せた唇は。果たして、触れることは…叶うただろうか。]
(170) 2014/10/05(Sun) 22時頃
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――そっか。 クラリスもあとで話聞かせてよ。
[ 何でも>>158と言われれば、揶揄うような表情が一度僅かに崩れたのには気付かれたかどうか。 会う度に尋ねられるその話題には、そんなに面白いものかなと視線を宙に移しながら。配達員である彼女が話す数々を思い返せば、緩い表情で顔を傾ける。]
同じ?
[ 失礼、と告げられ相手が端末を覗くのにはただ黙ったまま。まさかな、と思いながらも相手がサイトを表示させるのを視界に映せば。 「ああ、」と呟いた声はあるいは彼女と重なっただろうか。]
(171) 2014/10/05(Sun) 22時半頃
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オスカーは、ルーカスに話の続きを促した。
2014/10/05(Sun) 22時半頃
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[ ――雨が降り込む前に建物へと寄れば、静かに相手の腕から手を離す。戸惑いつつ礼を言われるのには柔く首を振った。道に染み入っていく粒を凪いだ視界に入れつつ、隣立つだろう彼女の問い>>159が耳に入れば。
暗灰色を静かにそこへと移し、どうかなと軽く呟いた。家族、の言葉には雲翳の落ちかかる表情から殊更色を落とす。しかしそれも一瞬であれば、相手には悟られなかっただろうが。]
……クラリスに逃げられたら傷つくよ、多分ね。 クラリスが獣人なら、どうされたいの?
[ 軽薄じみて告げたそれを、相手にはどう取られたのだったか。 死ぬまで、と最後の選択肢を心中で反芻すれば、 ――微かにただ頬を緩めて。僅かに濡れたシャツを軽く払い、次いで問いを投げかけただろう。
――やがて雨の勢いが強くなる頃には、先ほどを思い出し待ち合わせの件を告げ。 “獣人以外の情報交換”について、彼女に尋ねかけたかもしれない。]
(172) 2014/10/05(Sun) 22時半頃
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>>163 ヤニク [“可愛らしい声で鳴く”その言葉に、びくりとして。]
な、鳴いて居たか?……っでなくて! 気の所為では、ないか?
[また噂が広まるのは拙い。 そう思うが咄嗟に出た言葉は獣宣言をして居る様なもので。 なにかあれば、下手に隠すよりも獣の姿を見せるか、などと考えつつ。
相手のふざけた提案にはくすりと苦笑いを。 首を傾げた相手に、聞いたことがないか、と問いかけ。]
便利屋とは何でも屋のことだ。 なにかあれば、此処に連絡をとればいい。
↓
(173) 2014/10/05(Sun) 22時半頃
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↓ [そう言って名詞を渡した。
“雨宿りをするかい?”そう聞かれれば、かなり濡れて居るのに気づいて。
心地良くて、忘れて居たな。 流石に、そろそろ寒いな。
そう考え乍ら。]
良いのか? お前が濡れてしまうぞ?
[目線だけで見上げて。そう問うた。]
(174) 2014/10/05(Sun) 22時半頃
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オスカーは、ヤニクに話の続きを促した。
2014/10/05(Sun) 22時半頃
オスカーは、シメオンに話の続きを促した。
2014/10/05(Sun) 22時半頃
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[と、雨音で自身の声がかき消されたようで。 そのまま雑貨屋へ入っていくカリュクスを見送る形に。
雑貨屋に急いでいる様子だったので、 傍目で覚れる背中の違和感も、結局は指摘できぬまま*]
(175) 2014/10/05(Sun) 22時半頃
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□Re:集え獣人 20xx年10月2日 ys:ai 鎌鼬と呼ばれた鼬
全て、流れれば良いのにな。 なんて。
>>*9 黒鹿 大丈夫だ、流石に寝はして居ない。 もう濡れ鼬だがな。
しかし後悔などして居ない!(`・ω・´)
黒鹿も、濡れん様にな。
(*10) 2014/10/05(Sun) 22時半頃
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― 裏路地 ―
……ええと、
[文字が滲まないよう、手の水気を拭ってから。コートのポケットから新たな連絡先を二枚取り出すと、交互に見比べては感慨に浸った。
そして、漂う湿気が染みこむ前にと、せっせと慣れない文字盤を叩く。 ヤニクの手付き>>85をふと思い出せば、感嘆を込めながら息を吐いて、少しだけ指の進みを速めてみる。もっとも、ミスタイプの要因となって、余計に入力は遅れたのだが。]
…――何、書こう。
[とりあえず一通、と開いた画面。無題、と表示された欄がじとりとプレッシャーを放つ。
どうして題名なんてあるんだか、とごちても始まらず。悩みに悩んだ末、仕方なく本文に書こうとしていた文章を一つ打ち込んだ。]
(176) 2014/10/05(Sun) 22時半頃
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カリュクスは、オスカーの名は知らないけれど。その角は濡れていないかと。
2014/10/05(Sun) 22時半頃
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―――――――――――――― 宛先:亀吉さん ―――――――――――――― 雨、大丈夫? 20xx年10月2日 xx:yy ―――――――――――――― 傘、持ってなかった気がした
さっき聞きそびれたんだけど。もしかして吉さんも獣、だったり? それとも鹿角、珍しくなかった?
あと。アオギリさんって呼んだ方がいい? ――――――――――――――
(177) 2014/10/05(Sun) 22時半頃
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[出来上がった文章を眺め、小さく唸る。 名刺>>1:385に刻まれた"鼬"の文字。それはただの偶然か、それとも。
同じ一文を何度か書き消しした後、結局、"獣?"の一文は消さずに、メール>>177を送信する。]
――…聞きたかったんだから、うん、
[打ち付ける雨音に溶ける声には、ほんの少し、期待が滲む。]
…… ……さむ…、
["便利屋"に頼めば、傘を運んできてくれるのだろうか。 足元に流れ来る雨水を見つめながら、一時悩んだ末、その案は――主に財布の事情から――却下される事となった。]
…………あ、
[天気予報が確か見れたような、と徐に再点灯した画面には通知が一つ。 途端に詰まり出す胸の重さを、ゆるゆると薄く開いた唇から吐き出しつつ。そこに詰められた文字を、目に映した。]
(178) 2014/10/05(Sun) 22時半頃
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亀吉は、カリュクスに話の続きを促した。
2014/10/05(Sun) 22時半頃
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― →裏路地 ―
[先程何かが駆けていった>>148ような気がした方へと 歩を進め、路地の合間を割って入ってゆく。
水溜りを避けて進むが、ぴちゃりぴちゃりと雨音は響く。 建物の雨樋に阻まれた空間の狭間で 携帯を弄る青年の独言を聞く>>176>>178
透けたキャベツ>>141入りの袋は視認できたが、 傘を持っている様子では無いので。]
入るか? こんなところで佇んでては冷えるだろう。 何処かに行くなら送ってくぞ。
[紙を見ながらメールを打つ背後から、 横殴りの雨に変わりそうな天候を気にし、傘を掲げて。]
(179) 2014/10/05(Sun) 22時半頃
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抜荷 錠は、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 22時半頃
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[ふわふわと揺れる視線>>164に男もつられるように口元を緩める。
浮かべられる表情が喜色を含んだものへと変わりゆく瞬間を眺めながら頷いてみせる。]
そうかい?そう言って貰えるのは嬉しいよ。
――君が精一杯考えたものに相手が喜ばないってことはない…なんてベタ過ぎるかもしれないね。
[綺麗なものを考えている少女の傍で男は、綺麗事を呟いては失敗した笑みを零す。]
[答え合わせの結果、男の答えは“惜しかった”よう。
けれども見開かれたまんまるの紅玉>>165に映る男は、尚も目元を緩めたまま、正解を耳にする。]
(180) 2014/10/05(Sun) 22時半頃
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なるほど、ペンか。 メモ帳も必要だなんて、これから君も誰かに手紙を送るのかい?
[納得したように男は頷きながら、問いかける。
そしてないと困る物には確かにそちらが優先かと雨に降られた少女を見下ろした。]
――じゃあ、
[どんなタオルがいい?そう続けようとして、見下ろした先柔らかい方が膨れたように見えて。]
――…。
[雫を浮かばせる淡い紫色を一度、柔く撫でるように指先を伸ばそうとした。]
(181) 2014/10/05(Sun) 22時半頃
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抜荷 錠は、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 22時半頃
抜荷 錠は、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 22時半頃
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[取り繕うとする様子>>173に音の無い笑いを零す。 今日は何と言うか獣に会う日だな、なんて。 胸中でごちりつつ渡された名刺を眺めながら、告げられたその職業を口元で反芻させる。]
――便利屋? へえ、何でもしてくれるのかい、君。
[そうして男が視線を落とすは、自身の傍にある友から頂戴した花籠>>144を見下ろして]
郵便屋さんとどちらが早いのかな?
[なんて問うてみる。心地よくて、の言葉に男は瞬きを。]
雨が好きなのかい?
[心地よくて忘れるだなんて随分と変わっている、なんて感想を隠しつつ笑みを浮かべ続ける。 目線での質問には、]
――今更だろう?
[眉を下げながら、口端を上げて花籠を自身の膝に置いた。]
(182) 2014/10/05(Sun) 23時頃
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― 裏路地 ―
[薄っすらと眉間に皺寄せながら、曇天によく似た鳶色はじわり、じわりと文面を読み進めていた。(>>178) ――故に、そこに和装の男が近づいて来ていた>>179事に、気づけなかった。]
……――…っ……!?
[思わず、高く引き攣った息を漏らしては、僅かに深まる影の先を仰ぐ。がつ、とその拍子に鹿角が壁を叩き、その衝撃に小さく呻いた。]
――――ッ、 …… …ええと……先、生? 確か、………… そう、大学の。
[課外授業ならぬ見学で、その講義を耳にしたような。 朧な記憶を引き出しつつ、相手の外見をじいっと見つめ、小さく息を落とす。人、と頭は認識した。]
……先生の行く場所まで、ついでに入れて下さい。
[強まりつつある雨音に耳を澄ませて。観念するような低い声と共に、軽く頭を下げた。
――先生とか久しぶりだ。そう思いながら、促されれば傘の中へ入り。自宅であるアパートの方向を、一応告げては、相手に合わせて足を進めたか。]
(183) 2014/10/05(Sun) 23時頃
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抜荷 錠は、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 23時頃
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[ふわり、と風が店内に入り込み花々の香りと共に伸びた髪の毛を揺らし、来客を知らせてくれる。携帯の画面から視線を外し、携帯はポケットの中へ。次いで条件反射で客向けの挨拶を口にするも、来客の姿を見れば嬉しそうに微笑んだが、]
――…。
[彼の表情や姿>>42に瞳孔を見開き、動作が止まる。 そして何かを察したのか今まで座っていた席を立ってその場の物を急いで片付けた。]
こっちに来い。
[粗方片付けが終わると、近寄ってくる彼の背中をそっと押す。 昨日と同じ椅子に彼を座らせて少し待つ様に告げると奥へと消えていった。]
(184) 2014/10/05(Sun) 23時頃
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[学校の事を尋ねると表情を崩したこの少年>>171>>172が、今まで話してきた中でまともに答えてくれた事はあっただろうか。 はぐらかされた答えには、俯き気味の笑みを添えて相槌を打つ。
雨が吸い込まれているとも思える曇天を見上げつつ、横目で少年の目に翳りが落ちるのを確かに見た。 その後、頬に浮かんだ笑顔は何に対してだろう。
返された問いには視線だけを相手に投げて。]
私に逃げられたら傷付いてくれるのね。多分は余計よ。 ………簡単に聞いてはみたけれど難しいわねぇ……獣人だったら、か。
誰かに何かをされるというよりも、肉食の獣になって嫌な事を全部食べちゃいたいわ。 きっと食べてしまった物の代償は大きいだろうけど…… その上で、誰かに受け入れて貰えるなら、素敵ね……例えば––––飼われたりとか、貴方はそう思わない?
[あんまり人に対して使いたくない表現ではあるけれど。 そう言えば、相手は何と答えただろうか。
待ち合わせの件と"情報交換"についての話題を投げ掛けられれば「やっぱりね」という顔をして。]
(185) 2014/10/05(Sun) 23時頃
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……オーラなんて出てないじゃない。
[それがなくてもネットとリアルのの違和感が拭えないのだから、関係ないけれどネットは怖いと思う。 その後お互い知り合いの中で獣人ではない人を伝えあっただろうか。]
知り合ったばかりの人なら、まだ獣人の可能性はないかしら? 貴方、最近友達になった人いる?
(186) 2014/10/05(Sun) 23時頃
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嫌いじゃなければいいが。
[しばらくして戻ってくると手には二つのカップ。 コトン、と一つを彼の前に置いて、自分は席の正面に腰を降ろす。だが身体は真正面に座るのではなく、向きをずらして足を組む。カップの中から湯気が漂い、湯の中には花が一輪咲いていた。]
花のお茶だ。 好き嫌いが分かれるから苦手なら無理はしなくていいぞ。
[ゆらりゆらりと花は波に合わせて花弁を揺らす。 猫舌な舌はその熱さを受け入れることはせずに自らの出したお茶の湯気に何度か息を吹きかけて熱気を逃がし、口を付けた。]
上手いか?俺は結構好きなんだけどな。
[彼も口をつければそう訪ね、彼が落ち着くまで待ちながら茶を口に含ませる。決して自分からは聞かずに相手の様子を伺いながら、渡した花束の話なんかもしただろう。]
(187) 2014/10/05(Sun) 23時頃
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[ポケットからは携帯が新たなメールを受信したことを告げて>>90いたが触ることもなく、まだ鼻を啜っていれば彼に笑いながらティッシュを差し出す。]
俺は無理には聞かない。 話したくなれば話せばいい。
[昨日の見送りから彼に対する口調。 彼が落ち着きを取り戻してくれば、その掌を伸ばして頭を二度程ぽんぽん、と置いて撫でたことだろう。]
(188) 2014/10/05(Sun) 23時頃
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>>177 オスカー [ぴこんと音を鳴らして、端末が電子の手紙を受信した。 携帯を開いては、画面や確認して。
柔く笑んで、返信を打ち込みはじめた。]
(189) 2014/10/05(Sun) 23時頃
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[月一のお得意様>>108が来店をすれば彼に待ってもらうように声を掛けて、席から離れる。傘を貸しいと言われれば外を覗いて、店の奥に置いてある綺麗めなビニール傘を一本持ち出し渡した。]
錠さん、いつもどうも。 雨なんて降り始めたんですね。 例の花ですね。承りました。 では明日の午前中に伺います。 連絡は携帯で大丈夫ですよね。 伺う時に一報を入れますよ。 傘はその時に回収してきます。
[配達ついでに家に上がらせて貰えば縁側で二人で煙草を楽しみながら、教授であるこの人から様々な話を聞くのが楽しみだった。知らない世界を知ることは面白くて、たまに話に夢中になって、店に帰ることが遅くなることもあるくらい。時間があればまた話を聞かせてください、懲りずにそう言うと見送ったあとに忘れる前にペンを紙に走らせる。]
(190) 2014/10/05(Sun) 23時頃
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―――――――――――――― 宛先:おず 差出人:鼬 ―――――――――――――― Re:雨、大丈夫? 20xx年10月2日 xx:yy ―――――――――――――― そうか。少し遅く成るかもしれんが、届けるか?
あぁ、当たりだ。 俺は鼬。耳は髪に、尾は着物に隠れて居るからな。大抵は気づかれないな。
そうだな。青桐と、そう呼んで欲しい。 お前には、特に。 ――――――――――――――
(191) 2014/10/05(Sun) 23時頃
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― 裏路地 ―
? 大丈夫?
[奇妙な物音>>183が聞こえたが、頭でもぶつけさせたか。 濡れた前髪を認め、袖に収めていた手拭いを差し出そう。]
うン? うちの大学生の…生徒には見えないな 中学生かと思ったが、高校生あたりか?
[幼く見える風体に、些か失礼な形容を挟みつつ。 高校生で自身を構内で見知っているのであれば 恐らくはオープンキャンパスにでも来たのだろうか
互いに観察し合う形となれば、滑稽さに軽く笑い。]
(192) 2014/10/05(Sun) 23時頃
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[彼とは何度か言葉を交わしただろうか。 カップの中の物が無くなれば、新たな物を入れて再び彼に差し出すだろう。ふわりと風が店内に入れば咳払いで友人>>139の姿に気がついた。]
連絡くらいよこせよ。 いっつも突然なんだから、お前は。
[連絡をくれていたことは気づいていない。手土産と入れ違いで注文を受けた物を友人に渡す。その時には既に盛り上がるフードの友人の姿に違和感を受けながら、相変わらずの賛辞に呆れ声でも礼を言う。]
(193) 2014/10/05(Sun) 23時半頃
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[受けた注文>>140を違う物を作ってしまった事に気づかされて、 あの時豪語した言葉はなんだったのか。眉を下げ視線は手掛けた花籠に移して、謝罪をしてからお代は不要だと告げる。深く溜息を着いて最近の自分の生活を見直し、重たい口を開くのだった。]
仕事のしすぎなんかね、俺は。 よりにも寄ってお前の注文を間違えるなんて。 …お代はいらない。もらえるはずがないからな。 追い出されたなんて人聞きの悪い。 でもな、人生は何が起こるかわからないから面白いんじゃないか。
…っと、一体いくつ買ってきたんだよ。 随分と重いぞ、これは。誰かこんなに食べんだよ。
[受け取った手土産を友人の視界に入るくらいに持ち上げて見せる。 帰ると告げる友人は様子を察してくれたのか、「悪いな」と小さく言って有り難く手土産を貰い受けた。余計なことは友人には言わない。瞬時に感じた違和感も。ごく普通に友人と接した。]
(194) 2014/10/05(Sun) 23時半頃
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俺の傘ならやってもいいんだが、 借り物をそのまま持ってきちまったからなぁ
[行く場所に合わせると慎ましい申し出を受けるも、 商店街の様子を探りたかっただけなので、 特に此れ用というものは持ち合わせておらず。]
方向だけじゃ解らんよ。 案内してくれ。
[告げて、傘の内側を青年の上寄りへ預けるようにしながら、 指示された方角へ向け、足を進める。
途中でコンビニエンスストアに差し掛かったので、 そこへ立ち寄ることにし。]
(195) 2014/10/05(Sun) 23時半頃
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