46 監獄病院弐 〜堕天使たちの集中治療〜
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さて、期待してるわよ?
[テッドを見ながら、自分は椅子に座って来訪を待つ。彼女が来たならばどのようにしてみるか。それを考えるだけで自然と笑みが零れていた。]
ふふ、貴方も楽しみでしょう?
(132) 2011/03/16(Wed) 07時頃
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――ドナルドの個室――
っ……、なにす、
[外気に晒された素肌が粟立った。双丘を撫でられて、かすれた声が漏れる。萎えた中心がびくりと震えた。 腕は掴まれたままだったか、どちらにせよ止めようとする指は空を切るばかりで]
んな治療は逆効果、だ……! ここをなんだと思って、ひ、っ、
[荒げた声は、途中で小さな悲鳴に変わる。 打たれた尻が手の形にあかく色づいた。同じくらい、屈辱に目元が赤く染まる。少しずれた眼鏡の奥の、翠の眼が大きく揺らいだ]
なにも、って。 だから……、
[次第に反論の言葉が浮かばなくなる。患者と看護師に非難され、尻をむき出しにして、すぐ隣には男根。異常な状況に、意識が溶けかける。目眩を覚えた。 ただ寝台から降りようと、手をついてのろのろと腰を浮かせた。薄い男の、しかし果実のように色づいたやわらかな肉がドナルドの視点に合わされる。 それはまだ、ミッシェルが戻らぬ頃*]
(133) 2011/03/16(Wed) 08時頃
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― イリスの個室 ―
[すっかり二年前に戻ったように己の名を呼ぶイリスの髪をそっと撫でる。 お気に入りの子猫の顎を撫でる様な、そんな手つきで。優しく、蕩けるように。
達したばかりの身体には、それすら酷だと知っていて。 羽のように、焦らす様に擽った]
―――……良い子ね、イリス。 私の可愛い、可愛い子猫。
[飽和した意識の耳元に、優しく語りかける]
時が来たら、また迎えに来るわ。 それまで大人しく、待っていられるわね?
(134) 2011/03/16(Wed) 10時頃
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[彼女は頷くだろうか。 もし逡巡する様子を見せたとしても、甘い香りと言葉と口接けを繰り返し、欠片に残った理性など奪い去ってしまうだろうけれど]
愛してるわ、イリス。
[貴女も同じよね?と、 イリスの蜜でしとどに濡れた指先を口元へと運び、微笑んだ]
(135) 2011/03/16(Wed) 10時頃
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グロリアは、イリスの舌で清めさせ、静かに部屋を退室する。後に残るのは、毒花と雌の匂いが混じり合い溶けた香りだけ。**
2011/03/16(Wed) 10時半頃
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[ ミッシェルが戻ってくるなんて思ってもいなかったから。 自分が心の奥で護り続けてきたものが壊れた反動で、どこまでもどす黒い欲望が沸いてくるのを抑える理性すら壊れてしまったようだった。
眼前に展開される、朱く染められた臀部>>133。 自由な両手を動かして固定し、熱を奪うようにぴちゃりと舌を這わせた。荒い息が狭間を滑り、菊門を叩く]
誘ってるようにしか見えねえぜ? な、せんせー。
(136) 2011/03/16(Wed) 13時半頃
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ヤろうぜ?
(137) 2011/03/16(Wed) 13時半頃
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― 深夜・ドナルドの病室 ―
[ドナルドを中心とした宴が幕を下ろした後、 薄暗い照明だけが照らす廊下を、こつこつとヒールの音が響く。
部屋の主は疲れ果て眠っているだろうか。 それともクスリのせいで冷めやらぬ昂ぶりに、まだ起きているだろうか。 どちらであっても気にはせずに、女はノックもせずに室内へと身を滑らせた]
(138) 2011/03/16(Wed) 13時半頃
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[部屋の中に広がる雄のすえた匂い。 栗の花にも似たそれに薄く唇が弧を描く]
おはよう、ぼうや。 私のあげたアレは、随分と満足してもらえたみたいね。
[細い指でドナルドの頬を撫でて、 端正な顔を口接け出来そうなほど近づけ、吐息交じりに囁いた]
(139) 2011/03/16(Wed) 13時半頃
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―深夜―
[ 何時も以上の疲労に、何もせずとも身体が魚のようにぴくぴくと痙攣する。 表情筋はチックで時折歪み、開いたままの口からは唾液が流れていた。
毒花の香に訪問者を悟る。 女郎蜘蛛の唇の艶を見て、緩く笑んだ]
……あんたか。 すげえな、あれ。 トんでる時もヤバかったけどよ、今……
[ 唾液が喉に絡んで咳をする]
死にそうにだりぃ……。
(140) 2011/03/16(Wed) 14時頃
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[口端から垂れた唾液をぴちゃりと舐めて]
ふふ、これぐらいで死んで貰っちゃ困るわ。 ぼうやにはもっと愉しんでもらおうと思っているんだから。
[つ…と、指が男の胸を撫でる。 咳きこめば、あらあらと苦笑して水差しの水を唇へと運ぶか]
……もっともっと。 気持ち良くなれる薬があるとしたら、ぼうやは欲しい?
(141) 2011/03/16(Wed) 14時頃
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もっと……
[ 甘言を繰り返す。 その言葉はぐずぐずに蕩けた脳に沁み込んで、男はカサカサになった肌を上気させた。 濁った目が縋るように女を見る]
欲しい…… 欲しい!くれ! ずっとトんでたいんだ。何もかも無視って!
[ 気持ち良い事だけに溺れていたい。 "おひめさま"の泣き顔を思い出す隙もない位。 ぜんぶ忘れたくて仕方がなかった]
(142) 2011/03/16(Wed) 14時頃
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[彼の内情など知らないから、 それは単にクスリに溺れたジャンキーの渇望に女にしか女には映らない]
なら、ぼうやの願いどおりに。 ずっとずっと夢現の世界へ連れて行ってあげる。
[胸を撫でる手をすっと差し出し、 虚勢を張っていてもその心根は弱い憐れな蝶を、甘く甘く蜘蛛の巣へ誘う]
(143) 2011/03/16(Wed) 14時半頃
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ああ……
[ 喉奥から出るは感嘆の喘ぎが絶望の呻きか。 罠と知りながら男は女郎蜘蛛の嫋やかな手を取った。
堕ちるのを望んだのは自分。 閉じた瞼に蘇る金糸を金輪際思い出さないように。 自分は恋などしなかったのだと言い聞かせるように。 その手の先、鮮やかなエナメルに服従の口接けを――――……]
(144) 2011/03/16(Wed) 14時半頃
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[エナメルの赤い爪へと捧げられる口接けに、満足げに浮かぶ笑み。 絡め取った蝶をどう料理し平らげようかとほくそ笑む女郎蜘蛛のように、艶やかに残忍な笑みを浮かべて]
これでぼうやも私たちの仲間。 私たちはぼうやを歓迎するわ。大切な大切な……として、ね。
[先日渡した錠剤よりも、さらに純度の高い薬を取り出し口に含む。 ドナルドの頬を両手で包み、サロメの口接けをその唇へ。
舌にのせた薬をぴちゃぴちゃと絡め合いながら唾液をと共に流し込んで、 ドナルドの中の現実という境界線を壊していく]
(145) 2011/03/16(Wed) 14時半頃
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んぁ…… ふ、ぐ、 ぅ!
[ 昼間の情交で何度も交わしたディープキスの影響で、口腔内は痺れていた。 送り込まれた唾液と錠剤を嚥下するのと同時、嘔吐感と快感に同時に襲われて、ぶるりと身体を震わせる。 女が「大切な」の後に何を言ったのか、聞き取る事は出来なかった。
――幾らもしない内に、男の視界に鮮やかなシャボン玉が広がっていく。 ふわふわと心地良く、そして甘い夢のようだった。 体温が上昇し、乾いた肌が再び異常な程の発汗を見せる]
(146) 2011/03/16(Wed) 14時半頃
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はっ あああああああああああああ、
[ 叫びというには声量の足りない母音が開いたままの口から飛び出した]
(やべえ…… ッ!)
[ ずぶずぶと脳が浸食される。 腐り落ちていく思考。 愉しい。 きもちいい。 もっと。 いれたい。 だしたい。 つながりたい。 ふわふわ。
ふわふわ。]
ミ……!
(147) 2011/03/16(Wed) 15時頃
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[ 彼女の名前、
なんだっけ?]
(148) 2011/03/16(Wed) 15時頃
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[唾液の糸を引きながら、唇を離す。
異常な発汗に濡れて行く男を、冷めた目が見降ろして。 ぱんっと手を一つ打てば、中へ入ってくる白衣を身に纏いマスクで顔を覆ったスタッフと思われる男たち。 その中には彼自身の父親もいるのだが、きっとそんな事はもう、彼の中では瑣末事。
担架に乗せて、五階へと運ぶ。 狂乱と淫欲の宴の舞台の最初の生贄として]
(149) 2011/03/16(Wed) 15時頃
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水商売 タバサは、メモを貼った。
2011/03/16(Wed) 15時頃
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[壊れたスピーカーのように同じ音だけを発する唇を、濡れたタオルで塞ぐ]
もっともっと気持ち良くしてあげる。 みんながぼうやを待ってるわ。
ぼうやの身体が欲しい欲しいって。 ほら、ぼうやのお父様も。 あんなに大きくして、ぼうやと繋がりたいんですって。
[その声が届くかどうかは判らない。 女は彼の心の奥底に残る金糸と同じ蜜色の髪を揺らして、 愉しげに謳う声を響かせた]
(150) 2011/03/16(Wed) 15時頃
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グロリアは、そこにもし、ドナルドへと恋慕う看護師がいるならば。あなたもいらっしゃい、と。女は蜘蛛の糸を伸ばすだろう**
2011/03/16(Wed) 15時頃
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[ いともたやすく堕ちていく男。 虚ろな瞳がテントを張ったズボンを映す]
おとうさん……?
[ 口調は、まだ穢れを知らなかった、あの日のように。
ふわふわ。
ゆらゆら。 ]
ねえ、どこへいくの?
[ 壊れた脳は、記憶の片隅にある金の持ち主を混同する]
きみも一緒なんだね。 じゃあ怖くないね! ずっと一緒にいよう、おひめさま!
(151) 2011/03/16(Wed) 15時頃
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水商売 タバサは、メモを貼った。
2011/03/16(Wed) 15時頃
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>>134 ん…。
[グロリアに頭をなでられ、達して敏感になった身体はぴくぴくと震えるも、気持ちよさそうに目を細めた。 迎えにくるまで待っているよう告げられると、少しだけ表情を曇らせて]
で、でも…。
[あの子のところに一度帰らないと…きっと心配してる。 そんな思いがよぎったが、そのまま余韻を助長するような甘い言葉や、優しい愛撫、深いキスなどがそんな微かな理性すら削っていく。 やがてイリスは完全に身体から力が抜け、緩やかに頷いき]
ん…ふ…ふぁい、グロリアさま…。
[彼女の指に絡んだ己の蜜をなめとりながら頷いた]
(152) 2011/03/16(Wed) 15時頃
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[ 男はそこで、薄く目を開いたまま意識を手放した。
何度も射精して枯渇した筈の男根だけが、雄々しく存在を主張していた**]
(153) 2011/03/16(Wed) 15時頃
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[混濁した意識は彼を乖離させたのか。 幼い口調で喋り出すドナルドの手を取り優しく笑んで]
ええ、ずっと一緒よ王子さま。 みんなで楽しく暮らしましょう?
気持ち良い事だけの世界で―――
[そう答えたのはほんの気まぐれ。 それでも彼が幸せに堕ちて行くのなら、 そんな気まぐれも悪くないだろう。きっと――**]
(154) 2011/03/16(Wed) 15時頃
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―ナースステーション― [急いでやってくる院長代理の姿が見えれば、ほっとしたせいか涙が一つ零れ落ちる]
院長代…り……。
[涙声で呼び、その胸に飛び込んだ。 男から香る煙草の香り。いつも傍で補佐し続けて来たから知っているその香りが、今はとても心強く温かい。 ピッパからの電話が鳴れば、はっとしたように身を離す]
す、すみません……。つい混乱して……。
[申し訳そうにそう言って。でもどうしてだろう。 不安な気持ちは大分薄れたというのに、今度は痛いほどに鼓動が脈打った]
(155) 2011/03/16(Wed) 15時半頃
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[高鳴る心臓を気づかれないようにしながら、指示通り機材を集め、タバサの弟の部屋へと向かう。 換気をした事で甘い香りに気づくことなく、白衣をはおるタバサの元へ]
ごめんなさい……。
[思わず漏れ出たのは謝罪の言葉。すぐに助けに行く事が出来なかった自分の浅ましさに、ただごめんなさいと言葉を繰り返した]
(156) 2011/03/16(Wed) 15時半頃
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[ワゴンに乗せ持ってきた機材で脈や心拍数。それらもろもろをチェックする。 まだ呆けているようなら目の前に指を建てて]
タバサさん、これ何本か見える?
[と、声を掛けたりするだろう。
ただ実の弟と姦淫し合っただろう事は経験がなくとも、彼女の身に残る白濁やベッドで意識を失っているだろう弟の様子から悟れて。それ以上を追求する事はなかった。
誰にだって言えない事はある。知られたくない事も。 自身の罪を想えば、問いただす言葉は何一つなかった**]
(157) 2011/03/16(Wed) 15時半頃
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― 四階アダムの病室 ―
……主任……
[少し呆けているものの、新たな来訪者の姿を眸に映す]
な、んで、謝るんですか?
[電話の繋がった先が彼女だとは気付いていない。ましてやその内心に、気付く筈も無く。 繰り返される謝罪>>156に対し、浮かぶのは疑問だけ]
(158) 2011/03/16(Wed) 16時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2011/03/16(Wed) 17時頃
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[これ以上、誰かが来るのだろうかと思えば、血の気が引いた。 弟を守るため、多くに知られては困る。 ふらつく体を叱咤しながら、脱ぎ捨てたままの服を身に付けた。 ぬるりとしたものは、誰かの差し出す濡れたタオルで拭っただろうか。 それでも着衣の奥に違和感は残したまま]
申し訳、ありません。 ご迷惑をおかけしました……何でも、ないんです……
……どうか、お願いします。 このことは、内密に……
[早く日常に戻らなければと、そんな意識で。 深呼吸をして、頭を下げる。
その言葉を、3人がどう受け取ったのかは分からない]
(159) 2011/03/16(Wed) 17時頃
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[ふと、見やった時計の時刻。 『――朝、連絡を――』……]
あ……、……
[開かれた窓の外、陽は高くまで昇っている。 グロリアの言葉を思い出し、表情が不安に歪むのを抑えきれなかった]
(160) 2011/03/16(Wed) 17時頃
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水商売 タバサは、メモを貼った。
2011/03/16(Wed) 17時頃
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――アダムの病室――
――… はい。
[>>89 チャールズから宥められつつ、 タバサを落ち着き次第処置する旨には同意する。]
(161) 2011/03/16(Wed) 17時頃
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