276 ─五月、薔薇の木の下で。
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─── 雨音の中 ───
[ 静かに、 暖かな水粒を甘受している。 ─── 頭を冷やそう、と冷たいのを被ってしまったら、 流石に変な声が出た。 失敗。
汗以外の 残滓以外の 見えないものも押し流すように ひとへやから雨音が響く**]
(74) 2018/05/19(Sat) 11時頃
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ケヴィンは、イアンに渡したパンは口に合ったろうか**
2018/05/19(Sat) 11時頃
イアンは、ケヴィンのパンはとても美味しかった
2018/05/19(Sat) 11時頃
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―廊下―
[飛び出てから、結局どこに行きたいのか判らないまま。 薔薇の香が満ちる中、夜の冷気が妙に頭を冴えさせた。]
身体、洗わないと。
[裸足の冷たさにも構わずに、マークはシャワー室に向けて歩いた。このぼさぼさ頭にパジャマ姿で誰かと会ったら格好悪いや、と暢気に思っていたところで]
え…… ロビン、先輩? どうして、ここに。
[本当に出くわしてしまった>>32。しかも今まで休暇の時期に寮では見かけない相手だったから、驚愕でつい声まで出てしまった。 いっそ近くのシャワー室に逃げ込もうと思えど、宵の静けさの所為で先客>>74を示す水音が微かに聞こえてしまったから、俯いてその場に留まることしかできずに**]
(75) 2018/05/19(Sat) 11時半頃
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メアリーは、ケヴィンがシャワー室の先客だとまでは知らないまま**
2018/05/19(Sat) 11時半頃
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―おばけとの邂逅― [>>1:314まるで動物を撫でるかのような手つきと 言葉で髪の毛を混ぜられている間 威嚇する動物さながらの視線でオスカーを見ていた]
先輩こんなに性格悪かったんすね。
[優等生と評しているやつらは一体何を見ているのか それとも何も見ようとしないのか]
(76) 2018/05/19(Sat) 14時頃
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[解放され立ち去ろうとする様子に内心安堵していると >>1:319追撃のささやきを落とされて怪訝そうな顔になる]
なんすか、隠すって。えさ?
[この悪魔(格上げ)よりも悪いやつがいるのだろうかと 警戒の色を強めたところで落とされた天敵の名前 一気に思考が怒りないしは嫉妬で塗りつぶされ それでも殴りかかるようなことをしないのは 絵描きゆえに手は大事なのと隣にヒューがいるから]
(77) 2018/05/19(Sat) 14時頃
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ヘェ、そーですか。 俺は素直じゃなくて可愛くない?ふぅん。
アンタに可愛いなんて、思われたくないんで良かった。
[他の人の前では素直なつもりだっただけに 去ってゆく背中にそう投げるのが精一杯の虚勢**]
(78) 2018/05/19(Sat) 14時頃
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―廊下―
[食堂を目指しかけ、そういえば談話室にチーズタルトがあると聞いたのを思い出し。先にそっちを取りに行こうか考えて彷徨う。]
ん。
[うろついているとシャワー室近くで驚かれたような声。>>75 髪を結わえない、裸足のパジャマ姿に、相手を認識するのにかかった時間数秒。身なりは整えている印象の強い相手だったから。]
……マーク。 朝食……夜食?摂ろうかと。 そちらは、シャワーに?
[どうしてここに、の問いに、真意とズレた回答。場所も手伝い、寝起きでさっぱりしてから色々整えるのかという予測。**]
(79) 2018/05/19(Sat) 16時頃
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[笑い声>>62。軽い冗談に密やかに交わす笑みは心地よく、いっそこのまま本当に風邪を引いてしまえたらいい、などと思いつつ。]
……人の為、のつもりはないんですけどね。 俺はよく言われるなあ、そういうこと。
[自己評価がわからない、と>>64。我儘ではないということだろう。マークにも、気前がいいと言われた。 どうして、と言われれば、苦く笑う。 勝手な思い込みとエゴイズムで出来たその側面はあまり表に出したくないのだが、今こうなってしまえば秘匿しきれない。]
そう、そう。それですよ。 触れたいんだ――深いとこまで。
[騙されている、とキーワードが出てくれば、見つめ合っていた目を少し細めた。]
(80) 2018/05/19(Sat) 16時頃
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[彼の自己評価の話に、触れたいという言葉は直接はつながらないかもしれない。 発言を補足するように、話を続ける。]
……うまくやってるつもりかもしれないですけど、わかりますよ。 綺麗な生徒でいようとしてること。みんなの会長でいようとしてること。
俺は、それが、嫌だったんです。 そこだけしか見られないことが。
[繕った姿を見て、笑顔を作られて。薄い壁を感じていた。 本当の彼がいるはずだった。例えば、普段は聞けないトーン>>1:169の中に。]
(81) 2018/05/19(Sat) 16時頃
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俺も、俺を作ってるから。 そのくせ、一番奥に触れてくれる相手が欲しい。
抱え込んで手を動かしてるあなたを見てると、そのたびどうにかして手を伸ばしたくなるんです。 俺が苦しいから。きっとあなたもそこに触れてほしいんだって思ってるんです、勝手に。
ほら、面倒なエゴイストでしょう。
[目を逸らすように、笑った。 自分の知っているイアン・シュヴァルベの奥に、どんな男がいるのかなんて、知らない。 誰にも見せていないのなら、唯一になりたい。 これはそういう存在が欲しい自分の裏返しで、或いはそれがイアンである必要はなかったのかもしれない。]
(82) 2018/05/19(Sat) 16時半頃
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[けれどエゴイズム以上に、今重なっている手の体温を、ずっと求めていた。 触れてほしかったのだと、気付かされる。 その理由まではまだ、笑顔の裏に秘めたまま*]
(83) 2018/05/19(Sat) 16時半頃
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イアンは、モリスが語る全てを隣で聞いている
2018/05/19(Sat) 16時半頃
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―現在シャワー浴びている先輩とは―
[パン作りが得意な先輩のことは、ロビンも話に聞いていたし、級友に混ざってパンを貰い、もくもく食べていたこともある。
ある日調理室を通りかかったら、パンを作っている最中だったので。]
……見学させて頂いてもいいですか。
[なんとなくの興味。 駄目だと言われたら、頭を下げて出ていっただろうが。
許可を得られたら、邪魔にならないよう黙りこくっているから、実に静かな空間が形成されたことだろう**]
(84) 2018/05/19(Sat) 16時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2018/05/19(Sat) 16時半頃
フェルゼは、イアンの深いところは何も知らない。
2018/05/19(Sat) 17時頃
フェルゼは、モリスのことだって同様に。だが二人ともきらいじゃない。
2018/05/19(Sat) 17時頃
ユージンは、まだ気配を殺したまま聞こえぬ二人の会話に──
2018/05/19(Sat) 17時頃
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[こちらの思考の否定と苦い笑み>>80 心に残る言葉は、しかし繋がりがはっきりとしない。 今日の彼は分からない、聞き手になりながらそう感じた そんな思いは、解かれる秘匿に少しづつ形を変える。]
俺、やっぱり駄目だったんだね。 ちゃんと普通になりたかったのに。
[絞り出すような声だった。 それでも先程より落ち着いてはいる。
その先に何があるか知らないからこそだとしても。 嫌だと言われたことが>>81 手を伸ばそうとしてくれていることが 絞まる喉を緩めていくように、優しく響く。]
(85) 2018/05/19(Sat) 17時頃
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いつも会ってたのにね、何も気づかなかった。 君は、……何を抱えているんだろう どうすれば、苦しくなくなるんだろう。
[分からないのは、今まで見ていた彼と違うからなのだろう 聡い後輩と違い、今更理解させられた自分がいた。 自分の手の下に重なる温度を撫でて、続ける。]
エゴイストなのが本当のモリスなら それで、いいんじゃないかな。
[相手のように>>82笑うことはしなかった。]
(86) 2018/05/19(Sat) 17時頃
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それに、何も間違ってない。言うとおりだよ。 俺も、誰かに触れてほしかった。
でもそれは、君の意味とは少し違う 俺は汚いんだ。
[そう打ち明けて手を離したのは、嫌だからではない
同性に触れられるのが苦手だ。 意識して、自分が普通ではないと知らされるから。]
(87) 2018/05/19(Sat) 17時頃
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[ ずっと、何処かで思っていた。
それが特定の誰かである必要は無い。 何もかも暴いて汚い俺に触れてほしい “あの頃”されていたみたいに組み敷いて 必死に築いた正しさを崩してほしい。
そこにあるのは楽になりたい一心の願い そして、植え付けられた欲望。 ]*
(88) 2018/05/19(Sat) 17時頃
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俺は、あなたの内側に何があるかは見えてない。 だから、駄目、かどうかはわかりませんけど。 そもそも普通な人間なんて、きっと居ないんですよ。
だから、普通を作られたら、わかります。
[苦しげな声>>85に、罪悪感は湧く。 けれどもう、出た言葉は引けない。]
気づかなかったのは、俺が"隠してた"からじゃないかもしれないですね。 それか、もしくは先輩が俺を見てくれていたからだ。
[後者であればいいと思いながら、きっと前者なんだろうと思う。 他人に見えている自分を演じていた。]
(89) 2018/05/19(Sat) 18時頃
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[エゴイストの自分でいい、という言葉>>86に、はっとして息が詰まった。 ああ、だから。だから自分は、この人を救いたいのだろう。 さっき胸の奥で溶けた氷が、表に出てきてしまいそうだった。 向けていた笑顔は、堪えるように眉が下がって、随分情けないものになっていたかもしれない。
どうすれば苦しくなくなるか、問われれば細く、深く息を吐いた。]
今、先輩も言ったでしょう。 俺の作る作品が好き。出来ないことをするのを、尊敬している。
みんな、見ているのは俺じゃなくて俺の"作品"と"技術"なんです。 何かを作るたび、"俺"がどんどん呑まれていく。 俺が木に触らなくなったら、もう、何も残らないんじゃないかって。
(90) 2018/05/19(Sat) 18時頃
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俺はそれが嫌で、けど周りの見ている俺を失くすのも嫌で。 俺は誰に頼まれなくても何かを作りながら、ひとつも残しておきたくないって思ってたんです。
[木と向き合うことは嫌いじゃない。むしろ好きだ。 だから、それ自体はやめたくなかった。けれどやめなければ、自分を形成する要素がどんどん喰われていく。 不安で、そして、同室にはいつの日か零したことがあった>>0:331。 手元に残さない理由。それ自体は語らなかったが、弦を震わせ曲を奏で続ける彼に、自身を食われる気はしないのかと。]
(91) 2018/05/19(Sat) 18時半頃
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でも先輩は、単純に俺がそばにいることを、喜んでくれた。 それが他の生徒と同じ、そこにいるだけであなたの気を安らげるための存在だったとしても。 "他の生徒と変わらない"俺でいいんだって言われてるみたいだった。 ずっと、そうありたかった。
[勝手な思い込みで幸福を得ているだけかもしれないのに、勝手に救われた気になって。 似たもの同士苦しんでいる彼に、手を伸ばしたくなる。]
だけど、あなたにとって俺は「可愛い後輩」で。 表側を見せるための相手でしかない。
俺が手を伸ばそうと思ってもきっと届かないんだろうと思って、引いてばっかりだったんですよ。 でも先輩は今、俺を隣に選んでくれてる。
(92) 2018/05/19(Sat) 18時半頃
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なら、少しくらい許されてるのかと思って。
あなたが自分を汚いというなら、汚いあなたが、見たい。 全部曝け出して、俺に全部苦しいのを吐き出してほしい。
そうしたら俺は、きっと苦しくなくなる。 手が届けば。そこに触れられれば。
[離れていった手を追うように、隣に座る身体に触れる。 噎せ返るほどの薔薇の香りが、辺りを満たす**]
(93) 2018/05/19(Sat) 18時半頃
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モリスは、イアンの目を、改めて見つめる。
2018/05/19(Sat) 18時半頃
ロビンは、モリスに貰ったキーホルダーは、四角い。
2018/05/19(Sat) 18時半頃
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いや、その…… そっか、ご飯ですか。 はい、僕はこれからシャワーに。まだ誰か使ってるみたいですけど。
[ロビン>>79に「そういう話じゃなくて」とまで言わなかったのは、後で聞ければいいかと思い直したから。何せ相手はおそらく空腹で、こちらは見苦しい恰好という自覚。あまり長い立ち話というのも、と思ったのだ。]
……それにしても、ロビン先輩にも 時間感覚狂うことって、あるんですか? 先輩、きちんとしてる印象あったんですけど。
[「夜食」より先に「朝食」の語が出たことをそう考えて疑問形を紡ぐも、これからロビンが食堂か何処かに行くのを引き止める気は、特に無かった**]
(94) 2018/05/19(Sat) 18時半頃
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[ 悪趣味な俺はどのくらいそこにいたか知れない。 モリスがいっちゃんを、いっちゃんがモリスを 視線は繋がったり離れたり。 その手は重なったり、逃げたり、追ったり。
互いの切なる願いが(>>87>>93)溢れ落ちたとき。 漸く、小さな眼孔はその風景に蓋をする。 瞼を閉じ、息をひとつ吐き出し。
背を向けた足音が、緑を踏む。
足元にはひらり、薔薇の花弁が落ち。 ]*
(95) 2018/05/19(Sat) 19時頃
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[ 去る間際の表情など 誰も知らない。 ]**
(96) 2018/05/19(Sat) 19時頃
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─談話室─
[ 普段賑やかなその場所には、この時誰も居らず。 残されていたタルトをみつけて頬張る。 あ、うまい。作ったのはラルフだっけ? なんて思いこそすれど、言葉に出ることもなく。 マークから貰った、置き去りにしたままのクッキーやなんかを探して。 カップを探しハーブティを淹れる。
咀嚼する音。 あるいはクッキーの割れる音。 穏やかな薔薇以外の香り。 ]
(97) 2018/05/19(Sat) 19時半頃
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[ 人より花が好きなのかと、問われるほど。 俺の回りに人はない。 花ばかりが咲き乱れる。
寂しいとは思わない。 羨ましいとも思わない。
まるで風景のように。 俺はそこに、ただ、在るだけ。
《俺》は中庭に、ただ、在るだけ。 ]*
(98) 2018/05/19(Sat) 19時半頃
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……ごめん。ただ、本当に凄いと思っていたんだ。
[告白は予想外の内容で>>90、目を見開く 何も考えず喜んで、なんて残酷だったのか。 知らないところでどれだけ苦悩したのだろう。 彼が自分をどう言ったとして、褒め称えていた人間の一人に違いない。]
だけど、例え何も作らなくなったとしても 君は君のままだ、モリス。 ……俺は作品を貰うより、隣にいてくれるほうが好きだよ。
[伝える言葉が正答になるのか、分からない 思ったままを口にするばかり そうして、そうありたいと思う心を肯定した。]
(99) 2018/05/19(Sat) 20時半頃
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[自分の汚れ、芸術家の苦悩 重ならない隔たりが確かに二人に存在して。 それでも、根本にあるものは同じだと感じた。]
……君はどうして、欲しいことばかり言うのかな。
[そう言い笑みを作ろうとして、失敗に終わる。 彼が口にする何もかもが>>93自分の望むままなのは 二人が似ているからこそなのかもしれない。]
(100) 2018/05/19(Sat) 20時半頃
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[それは自分にとって唐突に 息を吐く音が、緑を踏む足音が>>95 ──聞こえたような、気がした。 どちらかでも幻聴ではなかったのなら 視線を向けた先、去り行く背を見ることが叶い ただの勘違いならば、そこにはもう誰もおらず 落ちた薔薇の花弁を見つけただろう。]
……ヴェルツ?
[どちらでも同じことだ 小さな呟きは、名の主には決して届かない。]
(101) 2018/05/19(Sat) 20時半頃
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モリス、モリス……
[確かな動揺を浮かべた表情 怯えるようにモリスに自分から身を寄せた 無意味に名前を繰り返し、縋ろうとする。 他の人間を呼んだ俺を彼はどう思ったか 嫌そうに見えなければ、少しの間そのままでいた。
薔薇の香りが心地良い。]
(102) 2018/05/19(Sat) 20時半頃
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[傷ついた心で自分を気にしてくれた 大切な後輩、汚してはならない相手 いけないことだ、許されないことだ──]
俺、俺は……君に見てもらいたい
君が、欲しい。
[だけど、“苦しくなくなる“のならば ──汚い俺は逃げ道を見つけた。 手の感触に体温が上がる心地 視線は彼の瞳ではなく、唇に注がれ 欲の籠もる吐息が噎せ返る香りに混ざる。]*
(103) 2018/05/19(Sat) 20時半頃
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