3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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―木の下―
[ケイト。セシル。 樹の幹凭れてひとりぶんの距離。
風が吹いて緑の葉を揺らす。 ケイトには誰も見えていない。]
……、 …
[顔を少し上げて、 隣を遠慮がちに窺うようにすれば 風に流れるおさげと、 ピンク色のビー玉が見えた]
…―――ケイト…
[憧れ。誰に。あの「せんせい」に? でも、あいつは。]
(39) 2010/03/06(Sat) 12時頃
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― 木の下 ―
[誰か、いる気がして顔を、薄紫を向ける。]
? あれ?
気のせい…、かな? セシルの声が聞こえた気がしたんだけど、 ってか喧嘩…どうなったんだろ。
後で「せんせ」に聞けばいっか。
(@4) 2010/03/06(Sat) 12時半頃
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― 南棟屋上 ―
はっ……――――
[どれほど空を見ていたか、浅く息を吐くと目尻を右手で拭った。]
キャロルが自殺じゃねぇって仮定すると。 嗚呼、あの場に居なかった奴じゃねぇと、無理じゃねぇか。
[思い浮かべられる顔は、一つしかない。 ケイトを……と、思いながら、鬼ごっこの方に考えが行くのは。
嗚呼、過去がもし変えられるものなら ――……今のこの気持ちは、無かったことになるのか、と。
過去(ケイトが死な)なければ、今は ない。]
(40) 2010/03/06(Sat) 12時半頃
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本当に、莫迦だなぁ、俺は。
[屋上から見える景色。木の下に2つの影。 思うことは知らずとも、化学教師が思っていたことに似て。
もし、そうなったとしても、本当に必要なことならば。 そう思うことでしか、前に進めない。]
俺は、チャールズせんせとやらを見張っといた方がいいかねぇ
[ゆっくりとした仕草で、その場を後にする。 去り際、もう一度 蒼 を見上げた*]
― →チャールズ捜索中 ―
(41) 2010/03/06(Sat) 12時半頃
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―木の下―
…ケイト、 ……見えて、ない…?
[手を、指先を。 少しだけ伸ばしかけて、 怖れるように握り込む]
ケイト、
[呼び掛ける。 屋上にドナルドの在ったこと、気づけずに。
―――嗚呼。けれど、 思うだろう。 同じことに、思い至れば。 忘れるくらいなら、
このまま]
(42) 2010/03/06(Sat) 13時頃
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奏者 セシルは、きつく手を、握りしめた。
2010/03/06(Sat) 13時頃
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でも、あんな風に喧嘩できるような ともだち
羨ましいな。
(@5) 2010/03/06(Sat) 13時頃
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文芸部 ケイトは、奏者 セシルの声が聞こえて、はた と瞳を瞬かせた。
2010/03/06(Sat) 13時頃
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ほわっ
わ、セシル。 びっくりしたぁー。
いつからいたのー?
[おさげを揺らして、笑顔を向けるがぎこちない笑み。]
(@6) 2010/03/06(Sat) 13時頃
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―北棟一階トイレ―
[どんなに覚悟を決めつもりでも、 想像と実行の間には深い深い溝が横たわる。
最後の一線を越えなかったのは、 例えば皆で帰ると励ましあった相手が居て。
ぼろぼろになりつつ正攻法以外で刃向かおうとする姿を見て。
巻き込まれてから一方通行の知り合いが終わった人が出来て。
異変の中必死に事件の手がかりを探す状況があったから。
だから、諦めたくなかった。 せめて残った人達だけでも帰る事ができたらと、 探し物を見つけたら終わるのだと信じたかった。]
(43) 2010/03/06(Sat) 13時半頃
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[けれどあっという間に立ち上がれなくなった奴が居て。 手を拱いた間に帰るはずだった人は暗闇に消えて行った。
手の届かない向こうへ、
ガラスと金属を残して、
最後のお別れが、もう何回も。
怪我をさせてしまったのに、気遣ってくれた人も居た。 その人は今、自分で死なせた。
冷たいのは身体だけじゃなくて、 最後の顔を見ても手を止めなかった心もきっと。]
(44) 2010/03/06(Sat) 13時半頃
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―北棟一階トイレ→校舎―
[吐き出せるだけのいろいろが収まって、 残っているのは探しものへの執念だけ]
あいつか、あいつの、どっちかが。
[自分の持つ最後の手掛かり。 誰かの聞いていた会話の呼び名。 バーニィ、その言葉を口に出したのは二人。 あの時動かなかったのは一人。
歩く後には小さな水溜りと押された手形。 今は透明なそれが赤い色を受けたのは少し前**]
(45) 2010/03/06(Sat) 13時半頃
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―木の下― [ケイトが此方を、見る。見えた表情に、何処かいたむような色を薄紫に宿した。]
…… …さっきから。
[と、静かに謂う。]
…ビー玉。
[視線を向けるのは、手。]
(46) 2010/03/06(Sat) 14時半頃
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― 木の下 ―
あ、あれれ? あはは、あたしどーかしてたのかなー。
…え? ビー玉?
[手の中には ピンク色のビー玉。 ちらりと見せてから、また握る。]
うん、ビー玉 好きなんだ。 それぞれにさ、意味があるみたいで おまもりみたいに持ってるの。
変かなー。
(@7) 2010/03/06(Sat) 14時半頃
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あ、あの、 あたし…
そろそろチャールズ「せんせ」に呼ばれてるから 行かなきゃいけないんだった。
[ポケットに入れようとしたピンクのビー玉が ぽろりと地面に落ちたのにも気付かないまま]
[ 行かなくちゃ ] [ いかなくちゃ ]
セシル、もう喧嘩なんかしちゃだめだよー。
[駆けだし始めようと]
(@8) 2010/03/06(Sat) 14時半頃
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【チャールズRP】
午後の授業がはじまる。
卒業式まであと数日。
可愛がっていたあの子の制服姿を見るのも、あと少し…。
(#3) 2010/03/06(Sat) 14時半頃
【チャールズRP】
優しくて、素直で、
健気な姿は、
まるでスイートピーのよう……
[午後の朗読を聞きながら]
離れていくというのは淋しいものですね。
(#4) 2010/03/06(Sat) 15時頃
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……意味、
[赤は。白は。橙は。薄紫は。 ――山吹は。 ――――薄めたような、濃紺は]
…ぁ、待っ、 …!
[走るケイト。ビー玉が、落ちる。 拾い上げたそれは、ピンクの光を透かせて。]
……―― っ、待て、行くな…!
[過去を、変えられるはずもない。]
(47) 2010/03/06(Sat) 15時頃
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【チャールズRP】
まぁ、でも、大丈夫です。
私がずっと………………。
[そして、また鐘が鳴る。]
(#5) 2010/03/06(Sat) 15時頃
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─北棟1階・東階段付近─
[たどり着いた東階段。 そこでふと、考えるのは始まってからのこと]
……オレ。 何がしたいんだろ、ホント。
[グロリアが投げた言葉。 とっさに答えたのは、帰りたい、という一番の願い。 それは今でも変わらない。 帰りたい、かえしたい。 それだけは、偽りのない気持ちで。
ただ、そのための手段は。手段が]
(48) 2010/03/06(Sat) 15時頃
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[鬼だから殺したのか、という疑問。 それを、改めて自分に向ける。 動いていた時は無我夢中で。
殺したかったのか。 止めたかったのか。
自分で自分が嫌になるくらい、わからない。
わからないけれど、『事実』はそこにある。 喪われた、喪わせた。 それは揺らぐ事のないもの。
『遊び』に乗る気はなかった。 それ以外の方法を探そうと思った。 そう思って動いていたはず……なのに]
……わっけ、わかんな……。
(49) 2010/03/06(Sat) 15時頃
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[沈黙の後の唐突な言葉は、マーゴを戸惑わせるか。 それに向けるのは、困ったような笑み一つ。
緑色の絆。 今、一番大切と思えるもの。 独りでは支えきれない、心の弱さを支えてくれるもの]
ん、ちょっと、考え事してた。 オレ、何やってんだろな、何がしたいんだろな、って。
シュミの悪い遊びになんてのってらんねぇ、って思ってたはずなのに。 なんか、結局乗っかっちゃってて。
……バーニィさん、ころしちゃって。
なんか、情けないな、て、さ。 結局、止められなくて、途切れさせて。 ……なんにも、できてない。
(50) 2010/03/06(Sat) 15時頃
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え? なぁに?セシルも手伝ってくれるのー?
[数歩離れた場所で止まって振り返る。 小声で眉をしかめながらぽそり。]
そーゆーの…積極的だと思わなかった。 卒業迫ると違うのかな。
[すぐに顔を戻して]
じゃあ、行こ。行こ。
チャールズ「せんせ」とね 北棟東階段で待ち合わせしてるの。
(@9) 2010/03/06(Sat) 15時頃
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[自己嫌悪を帯びた言葉が零れだす。 それは今までなら、他者に見せなかった部分]
……でも、さ。 できてない、できない、じゃダメなんだよな。
[譲れない事がある。 大事なものは護りたい。 それが、別の誰かの同じ想いを折ろうとも、ここだけは譲れない。 だから、そのためにも]
物凄くきついけど……今、やれる事、やらなきゃ。
(51) 2010/03/06(Sat) 15時頃
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[ケイトを『見つける』事。 それは、やらなきゃならない事だから。 夕暮れの木の下の、寂しそうな顔を思い出したから]
さって、それじゃ頑張って探そうか、用具室。
[決意を込めた宣言の後、一転、口調を軽くして言う。 手にしたヒントと、自分の感覚をあわせたなら。 怪しいのは、階段近くのどこか、なのだが。 見た感じ、それらしい入り口はなく]
……んー。
[腕組みしながら思案顔**]
(52) 2010/03/06(Sat) 15時頃
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文芸部 ケイトは、奏者 セシルにおいでおいでしながら、また駆けだす。
2010/03/06(Sat) 15時頃
文芸部 ケイトは、メモを貼った。
2010/03/06(Sat) 15時頃
【チャールズRP】
さて、そろそろ時間でしょうか?
[職員室に戻り、しばらく仕事をしたのち、腕時計を見て立ち上がる。
空になったティーカップの底に張り付いた乾いた紅茶の色は、少し血の色にも似てる。]
ええと、用具室の鍵はっと……。
[職員室の壁を見たあと、廊下に出て、用務室を訪ねる。 >>#3:3]
ええと、もしかすると遅くなるかもしれませんので、明日朝返却でもいいでしょうか?
[そこにいるいつもどおりの気のいい用務員に尋ねて、鍵を貸してもらった。]
(#6) 2010/03/06(Sat) 15時頃
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…北東 … 階段…
[グロリアが評した、 チャールズのことを思い出す。
近づくのは、 あの日の 真実]
…、……
[手の中で、ピンクのビー玉を、 きつく握りしめ。 頷いて―――後を追う]
(53) 2010/03/06(Sat) 15時頃
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― →北棟1階 東階段 ―
[セシルが後を追ってきてくれたなら途中から一緒に歩いて オスカーとマーゴもそこにいたのなら明るく手を振って]
あれー? 2人もチャールズ「せんせ」のお手伝い組?
[他愛のない言葉を掛けた。]
(@10) 2010/03/06(Sat) 15時頃
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【チャールズRP】
[そして、今度は購買部に立ち寄る。
缶のドロップを買って、北棟へ。]
ああ、いかん、待たせてしまいますかね。
[中庭から、畑に向かい東階段へと。]
(#7) 2010/03/06(Sat) 15時頃
奏者 セシルは、演劇部 オスカーたちの姿を見れば視線を流し。
2010/03/06(Sat) 15時半頃
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― チャールズ尾行中 ―
[それはどの教室であったか、国語の授業を行う教師の姿。 教室の後ろの方、窓の外の廊下より、濃紺がそれを映す。 授業をまともに受けている生徒には、デカイ図体を晒す赤毛すら見えていないのか、淡々と授業は進み、やがてチャイムが鳴った。]
さて、予定通りなら、次は用務室か……―――
[国語教師の後をつける、職員室、用務室……―――。 用務室から聴こえる用務員の声は、見知らぬ人の者。 まだ少し、血に濡れた鉱石化した左手を見詰めた。]
(54) 2010/03/06(Sat) 15時半頃
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演劇部 オスカーは、声をかけられ、はっとそちらを振り返り。
2010/03/06(Sat) 15時半頃
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─北棟1階・東階段─
[呼びかける声>>@10。 振り返った先の明るい様子に、一瞬言葉が失せる。 『……姉ちゃ、だね』。 ぽつり、と頭の中で半身が呟く。 それに、うん、と同じく意識の上で返して]
あ、そういう、わけじゃ。 て、手伝いって、なに?
[他愛ない問いかけには、とっさにこう返し。 後からやって来たセシルの視線には、何も言えずに、軽く目を伏せた]
(55) 2010/03/06(Sat) 15時半頃
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― 続:チャールズ尾行中 ―
ドロップ、ね……―――
[そして、購買でチャールズが手に取ったもの。 確認して、右手が制服のポケットの内へと滑る。
ビー玉の冷たい感触と。 1つだけ残った飴の感触と。]
――――……
[中庭から、畑に向かい東階段へ。後をつける。]
(56) 2010/03/06(Sat) 15時半頃
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