94 眠る村
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…――つまりそれは、「自分が人狼」だという 宣言だと、俺はとるぜ?
[男にとって、残るはふたりだから。]
(36) 2012/06/19(Tue) 16時半頃
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[―――たとえ、どんな状況であろうとも 演じるのが]
(*20) 2012/06/19(Tue) 17時頃
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…、っ
[緩く下唇を噛んで答えられない間] [祖父は何か言ったかもしれないが]
[恋人がいない今なら] [繋がれていない手をきつく、握りしめる]
…、…ぉよ。
そぉよ。 わたしが、そうよ。
(37) 2012/06/19(Tue) 17時頃
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[エイトの信念なのだから――――]
(*21) 2012/06/19(Tue) 17時頃
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……――何故、この村に来た。 ――何故……――――、
[聞いた言葉に、低い声が滑り出る。 聞いた所で――何の足しにもならない事は判って居るのに。 それでも、問わずには居られなかった。]
…これだけ殺して、満足か?
(38) 2012/06/19(Tue) 17時頃
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[どこまでがエイトで] [どこまでがローズか]
[解らなくなるほどに]
(*22) 2012/06/19(Tue) 17時頃
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ローズマリーは、ブローリンの言葉に、困惑の色が瞳に乗る
2012/06/19(Tue) 17時頃
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[小さく息を吞んでから一度瞼を落とす]
…、そんなこと――知、… っ
[言いかけた言葉は手をあてて塞ぎ止める]
別に…言う必要なんてないわァ。
(39) 2012/06/19(Tue) 17時頃
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…ま、そうだろうさァ。
――何故、俺を殺そうとしない? あんたはローズマリーの体を選んだんだ。 ならば、俺を人狼だ、嘘付きだ、と言えば。 ティモ爺さんやケヴィンを…説得出来るんじゃねェのか。
[女が口に手を当てる様子に、男の表情は動かない。 ただ、言葉を切った、その音に対して方を竦めた。]
(40) 2012/06/19(Tue) 17時半頃
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むかし…むかしのお伽噺じゃよ…。 古うなりすぎて、加護も綻びとった…。
人狼は3人居った。ブローリンはハナを見間違うた…。 じゃが、この期じゃよ。二人に一人じゃ。
のうローズよ…
[二人の会話を震えながら聞いていた老人が立ち上がる。]
儂は…ケヴィンに聞かんといかん。
[人狼かと。二人に背を向け、老人は歩き出した。]
(41) 2012/06/19(Tue) 17時半頃
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[塞いだ手は重力に任せて、落とす] [顔を伏せて表情を隠す] [短い前髪では少し意味はないまま]
死にたいなら、呪ってあげるわよ。 ラディやクラリスと同じ場所に…いけるよぉに。
…ふふっ
[わざとらしく笑う][けれど―――]
っ、
[ぱた、ん][床に落ちる雫] [俯けば髪が前に流れ、自然と手は羽飾りへ伸びる]
(42) 2012/06/19(Tue) 17時半頃
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…俺は、見間違っていない。 ハナは人間だった。 ――そして、あんたも、だ。 あんたとハナは人間でありながら俺の敵だった、 それだけだ。
[男は歩き出す老人の背にひとり言のように呟く。 その態度は頑なで、だが向けた先を見る事は無く*]
(43) 2012/06/19(Tue) 17時半頃
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ローズマリーは、ケヴィン…、と唇は恋人の名を模るだけ 声にはならない
2012/06/19(Tue) 17時半頃
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―― 宿 ――
[老人がそう言って食堂の扉を開けば>>41 代わり映えのしない服を着替え、 綺麗に髭をそり落とした男がそこにいた]
…、…。
[男の姿は食堂の一枚隔てた壁の向こう。 力なく壁に背をもたせ、 赦さないと揺るぎなく言ったその双眸が、呆然と宙を漂う]
(44) 2012/06/19(Tue) 18時頃
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俺は死にたいなんて言ってねェさァ。 ただ、――良く分からんのさァ。
人を喰らって生きている人狼が。 全力で生きようとしないのが…さァ。
[苛立たしげに、指先をカウンターに叩いた]
(45) 2012/06/19(Tue) 18時頃
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ケヴィンは、ティモシーの姿が視界に入っても、宙を見詰めたままの視線は動かず。
2012/06/19(Tue) 18時頃
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ケヴィン… ローズはおぬしを庇っとるんじゃ…
信じとる…。 信じとった…。 信じとる…。 信じとった…。
[現れたケヴィンに老人は哀願の目を向ける。 彼もまた恋人を庇えば、どうするのか。その思いが浮かぶ度、 老人は呟きを繰り返す。]
信じとる…。
(46) 2012/06/19(Tue) 18時頃
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ローズ、…ボクはねェ
ケヴィンを"人狼"と知っていて それを護ろうとしているローズを"演じている"
それを完璧に、成り変わって最後までやりきるだけだよォ?
[その結末がどうであれ、と][エイトはくつりと小さく嗤う]
(*23) 2012/06/19(Tue) 18時頃
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[席を立つ祖父を追う事も出来ないまま] [床を濡らしながら][声を震わせる]
人狼の気持ちなんてっ、 わたしに、 わかるわけ …ないじゃない。
(47) 2012/06/19(Tue) 18時頃
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人は大切なものを護るために 嘘をつく。 だけど、ローズ。
…キミはそれが とっても下手だよねェ。
(*24) 2012/06/19(Tue) 18時頃
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[老人の哀願にゆっくりと顔を向ける男の焦点は合わず。 繰り返される言葉を耳に、男の脳裏で はじまりの日から、今までの記憶が廻る廻る]
なにを、信じる…
なにを――
[信じている。それらは、成り代わる者だと。 ブローリンが口にした御伽噺など、知ってはいても信じない。 現実は、めでたいところで幕を閉じても続く。
信じていた。刺青を触れ合った時に感じた、恋人の残滓。 クラリッサのように彼女もまた――そう、なのだと]
(48) 2012/06/19(Tue) 18時頃
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[けれど、
" わたしは、わたしなのに "
――けれど、本当に、信じるならば]
――――。
[半開きの扉から、聴こえる声に見開く目>>47]
…、ローズ…
[すれ違い様、老人の肩を撫で落ちる手は力なく 二人の前に姿を現した男の顔色は蒼白に。 戦慄く唇が、恋人の名を呻いた]
おまえは――…
(49) 2012/06/19(Tue) 18時半頃
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ケヴィンは、ローズマリーに話の続きを促した。
2012/06/19(Tue) 18時半頃
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…!
[恋人の足元が扉の隙間からちらりと見え] [伏せていた顔を上げれば揺れる碧の眸]
来ないで。 …逃げて、ケヴィン。
(50) 2012/06/19(Tue) 19時頃
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…いやだ。
[揺れる恋人の瞳。長い睫に濡れた跡。 男は目を逸らさず見詰めて、はっきりと口にした]
(51) 2012/06/19(Tue) 19時頃
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なん、…で
[ふるりと首を振る]
[それから][見詰めてくる瞳に視線を合わせ] [碧の眸を揺らし唇を震わせながら]
だって、わたしは …あなたを まもりたいから。
だから、 だから …嘘を、ついたのに。
(52) 2012/06/19(Tue) 19時頃
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[――ケヴィンなら]
(*25) 2012/06/19(Tue) 19時頃
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わたしが ――― 人狼だって。
(53) 2012/06/19(Tue) 19時頃
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[きっと恋人を庇うはずだ、と―――]
(*26) 2012/06/19(Tue) 19時頃
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おまえの…
[そばに、いると。開きかけた唇から漏れるのは]
――――…
[乾いた、音]
(54) 2012/06/19(Tue) 19時半頃
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[目の前が、暗くなる]
(55) 2012/06/19(Tue) 19時半頃
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[歩み寄ろうとしていた足が、ぐらりとたたらを踏んだ。 息ができない。周りの声も音もやけに遠い。 鼓動だけが、鼓膜を打ち続ける。
ちりちりと黒く狭まる視界に、恋人を見詰める瞳がひどく歪む]
――――…て、やる。
[腹の底から、低く、重く]
(56) 2012/06/19(Tue) 19時半頃
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――――殺してやる。
(57) 2012/06/19(Tue) 19時半頃
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…な、―――。
(*27) 2012/06/19(Tue) 19時半頃
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