46 監獄病院弐 〜堕天使たちの集中治療〜
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水商売 タバサは、メモを貼った。
2011/03/15(Tue) 16時半頃
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[ 腹にたぱたぱと零れる雫を見て、蛇口を閉めるようにイアンの根元に手が伸びた時、新たな闖入者の怒号が聞こえた。 面倒くさそうに首を傾け、ドアを見る]
(48) 2011/03/15(Tue) 16時半頃
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ミッ……シェル……!
(49) 2011/03/15(Tue) 16時半頃
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― 朝・四階アダムの病室 ―
[気絶前。 震える両手に持っていた電話が、重力に負けて床に転がる。 カチカチと数度画面が点灯すると、充電が切れた。
鍵の掛かっていない面会謝絶のプレートのかかる病室の中、情事の残り香と濃い毒花の香りが充満している。 ベッドの上には肌蹴たパジャマを身に付け、二人の出した体液に塗れた弟。 いつの間にか全部を脱ぎ捨て汗ばんだ身体でベッド脇に転がる姉。 束ねていた髪は解かれ、冷たい薄灰色の床に散らばるまま。
白く濁ったものが、日に焼けない太股を汚していた]
(50) 2011/03/15(Tue) 17時頃
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水商売 タバサは、メモを貼った。
2011/03/15(Tue) 17時頃
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[ 清らかな、宝石のような瞳。 いつしか失われていく視界に、こんなものを映したくはなかっただろうに。 思い出が壊れた絶望と、クスリによる思考の鈍さと、イアンの襞に愛撫される肉茎からの快感とで、訳が分からなくなってくる。昏い笑いが汗ばんだ顔に浮かんだ]
……言ったろ。 オレなんか撫でたら汚れるって。 もう、オレは、お前が知ってる"ドナルド"じゃねえ。
[ 言葉にすると、大切にしてきたものが壊れてしまったような喪失感に襲われる。 こんな時でも萎えずに快感を貪るのが滑稽だ。 熱に浮かされた、欲望に塗れた褐色――あの頃と違い、ひとつになってしまったが――が、光を塗りつぶすかのようにミッシェルの全身を見つめる。
二人が去った後も、暫くそうしていて]
っぁあ、!
[ イアンの絶頂による収縮に、再び先端が暴発した]
(51) 2011/03/15(Tue) 17時頃
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[ 眩暈のするような絶頂感。 右目の痛みに何度も瞬いて。 瞬きを忘れる程彼女を見ていた事に苦笑した]
(会う前から、引き返せねえほど汚れてただろオレ)
……っ!
[ 右脚に重みを感じれば、先程の若い医者。掴む手が乳白色で、イアンを触ったからだと気付く]
オレ、まだイケるけど? 次はせんせーが乗ってくれんの?
[ 右脚を揺さぶって、覆いかぶさるテッドの顎をがくがくとさせた]
ここに入院させてくれた事だけは親父に感謝しねえとな。 な、せんせー?
(52) 2011/03/15(Tue) 17時半頃
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>ミッシェル >>45
[彼女が吐いた言葉を聞けば、応えに困ったのか暫く間を空けて]
――・・・今はあれこれ考えても、傷付くだけです。 あの光景を忘れろと言うのは無理がありますが・・・ とりあえず、今は余計なことは考えずにいましょっか。
[言葉を選びながらそう返した。 院長からの電話の後は暫く院内を散策し、その間再び鳴った電話の内容を聞けば、少し慌てた様子で彼女の部屋へと送った]
申し訳ない、急に仕事が入りまして。 また近々ゆっくりお話しましょう。
[そう言い残し、急ぎ足でノーリーンの元へ]
(53) 2011/03/15(Tue) 17時半頃
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[掴んだ手を振り払おうとする動きすら内部への刺激になり、歪んだ笑みを浮かべながらテッドの手にかかる精液を見ている。漏れる声にぞくりと何かが背筋を駆け上がり、頭を撫でようと髪に触れた。
再びドナルドが体内で果てるのを感じると最奥で熱を受け止めて満足そうなため息を漏らす。]
はァ、凄いね。まだこんな元気だ。……若いなあ。
(54) 2011/03/15(Tue) 17時半頃
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[何を服用したのか、似たようなドラッグは「遊び場」でも出回っているがそれよりも随分性能の良いものらしいことが窺えた。 恐らく持ち込んだものではなく、あの香りの主。このフロアを歩いていても違和感の無い、女性。
しかしその正体を突き止めてもどうする訳も無いので、思考はそこでやめてしまう。]
先生も、一緒にリバヒリしますか。
[そう皮肉ると腰を上げ萎えずにいるものを抜いて、ベッド脇へ降りる。零れるものを抑えようとカートからタオルを取って、熱を持ったままのそこを拭い。
テッドが動かずに居るならズボンを脱がせてベッドに乗せてしまうだろう。]
(55) 2011/03/15(Tue) 17時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2011/03/15(Tue) 17時半頃
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>>44 いらっしゃい、コリーン。 ちょうど今ね暇だったの。
[そう、暇だった。オペの一つも入れば腕の振るい甲斐もあるのだけれども。今のところは至って暇。彼女は知る由もないことなのだろうけれども。ピッパに先ほど語った言葉もまた方便だった。]
お土産かあ、それじゃあたしは紅茶を淹れようかな?
[くすっと笑って紅茶の缶をと棚を見るとそこにあったのは打ち捨てられた空き缶で、自分の愛用しているそれと同じものを見ると少しだけ感傷的な気分になるが、それを余り表に出そうとはせずに。]
(56) 2011/03/15(Tue) 19時半頃
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[慣れた手つきで紅茶を淹れていく。そしてコリーンには見えないだろうけれども、2種類の外見はまったく同じ星型の角砂糖。それを添えて出した。]
さ、甘いものと紅茶はやっぱり良いよねえ。 この角砂糖もさ、すっごく綺麗でしょ?
[アールグレイの紅茶に、ミルクと角砂糖を添えて。いまさら思い当たったというように苦笑して見せた。]
あ、好みも聞かずに用意しちゃったね。 けどね、この角砂糖ね。普通のよりもずっと美味しいって評判なんだよ?
[とても美味しくて甘い角砂糖。それは口に入れればまた同じものが欲しくてたまらなくなる麻薬を混入させたものであり。2年前の被害者の一人がこれの中毒となっていた。最も、隠蔽された加害者とともに薬物がどんなものであったかも知られてはいないのだろうけれども。]
(57) 2011/03/15(Tue) 19時半頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2011/03/15(Tue) 21時頃
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――回想・ナースステーション前――
はい、レインパレス先生?
[>>22 新任の医師からの言葉に振り向けば、 外科で人手が足りないとの言葉。
作り笑いは外交辞令的なモノと解釈をした。
ただ、テッドには>>0:207の感情を抱いていただけに 不思議そうな表情を多少は浮かべて。]
ええ、あたしは構いません。 入院患者さんも最近増えて忙しいみたいですから。 担当の患者さんを診てから伺わせて頂きます。
[連絡等については、メアリーがしておくとの話。 その言葉には頼む旨を告げ、 ナースステーションへと向かう。]
(58) 2011/03/15(Tue) 21時頃
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――4階――
あれ、此処ってタバサの弟君の部屋よね?
[メアリーと別れて後。 ナースコールがあって4階へと向かった。 食事を嚥下できずに零してしまった患者のコール。 後始末をしてナースステーションに戻ろうとした時
タバサの弟の病室から、 何かが床に転がる音が聞こえた。]
今の音って――… 動けないらしいし、何かあったら。
失礼します。
[僅かにざわめくものを感じつつ、 ノックをしてから面会謝絶の病室へと入る。]
(59) 2011/03/15(Tue) 21時頃
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――… タバサっ!?
[部屋で見つけるは>>50の姿。
床に転がる電話。 濃厚な残り香。
何があったのかと 其処にある乱れた痴態に声を引き攣らせて。
暫くは茫然と立ち尽くしたまま。]
(60) 2011/03/15(Tue) 21時頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2011/03/15(Tue) 21時頃
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ノーリーン>>42
[ミッシェルと共に院内を散策していると、再びPHSのベルが鳴り出し。 彼女に申し訳なさそうに頭を下げながら電話に出ると、普段では考えられないくらい狼狽した主任の声が。 冷静に状況報告も出来ない主任を宥めつつ]
・・・分かりました、直ぐにそちらへ向かいます!
[電話を切り、ミッシェルを自室へと送れば>>53、そのままノーリーンの元へと急いだ]
(61) 2011/03/15(Tue) 21時頃
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―自室―
ん…! ……は…ぁ…。
[心地よい絶頂感の余韻に浸りつつ、ぼんやりと天井を見上げた。と、そこでようやくここが何処なのかを思い出し、身体を起こす]
つっ…!
[ずきりと頭が痛む。 あの医師に盛られた薬のせいだろうか?]
…随分…眠ってみたいね。
[時計を見ると、随分針が進んでいる。 どうやら見張りはいないようだ。このまま逃げ出そうかとも思ったが、先ほどまでの行為で衣服が汚れているし、着替えようにも替えがなかった]
…気がついたことを知られないほうが逃げやすいけど…でもこの格好のままのほうが目立つし…。
[どうしたものかと思案しながら、そっとドアの外を見る。 少なくとも、今すぐ近くに誰かがいるような気配はなかった]
(62) 2011/03/15(Tue) 21時頃
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― 四階アダムの病室 ―
[それはグロリアとの約束の『朝』とはいえない時間になった頃か。 引き戸から入ってきた外気に、髪の一房が揺れた]
……――
[全身を撫でたその涼しさに、ゆっくりと、ほんの少しだけ、目を開く。 薄ぼんやりとした視界に、誰かの足の先>>60。 動かないそれが誰のものか、確かめる意識も持てないまま。
しばらくそうしていれば、徐々に部屋を満たす毒花の香りは抜けていくけれど。 今この部屋に立てば誰でも。多少なりとも吸い込むのだろう]
(63) 2011/03/15(Tue) 21時半頃
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[タバサと弟君の身に何があったにしても、 彼女のこの態が院内に広がるのは危険と思った。
髪先を指でくるくると、 不安を感じる気持ちを宥めるように弄りつつ。]
そうだ――…。 ジョンソン先生なら。
[主任など身近な人に相談するのは、気が引かれた。 既にタバサの身に何かが起きたのを知っているのを、 彼女が知っているのを己は知らなかったけど。
院長代理でそれなりに権限もあり、 看護師にも人当たり良い人――。
テレビ等での活躍を見れば相談の価値はありそう。 自らのPHSを弄くれば、 チャールズに4階の事を告げる。]
(64) 2011/03/15(Tue) 21時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2011/03/15(Tue) 21時半頃
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っ――…。
大丈夫? あたし、ピッパよ。
[部屋に残る毒の馨に脳が浸食されていたのか、 バイタルをチェックするのを失念していた。
ベッドの方に近寄れば、 薄くゆっくりと開く眼瞼に安堵する。 弟君の方も生命には異常は無い模様。
二人でしていた?弟と? それにしては何かがおかしい。 上手く思考は回らない。]
(65) 2011/03/15(Tue) 21時半頃
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…………ぁ
[名を呼ばれ、息を吸う、その合間に漏れるような声で返事をした。 かけられた声には覚えがある。 ピクリと指先が動く。視線を上げて、友人を虚ろに眸に映す]
――……
[カラカラに渇いた喉が張り付いて、乾いた唇は僅かに動くけれど、言葉は紡げない。 意識は覚醒へと向かいかけるも、身体に染み込まされた香りがそれを許さない]
(66) 2011/03/15(Tue) 22時頃
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――…はい。
[少し間の空いたチャールズの言葉>>53に小さく頷く。 二度目の電話の後の少し慌てた様子と、説明に]
はい、わかりました。 またお話できるのを楽しみにしてます。
[急ぎ足で病室を出て行くチャールズを見送って。 ドナルドの病室に入り、そこから出る時>>49、>>51の事を思い出し。
彼の髪に触れた手を暫く見て、一つ口付けを落とす。 そして顔を上げると病室を出てドナルドの病室へと。 あれこれ考えて答えが出ないのなら、シンプルに考えればいい。 自分に知らないことがあるのなら、覚えればいい。
――一番大事なことは心が知っている。
メアリーに服を脱がされかけた時に感じた感情は嫌悪。 だが、イアンがドナルドにまたがっているのを見た時の感情は、それとは全く違うから。]
(67) 2011/03/15(Tue) 22時頃
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テッドは、イアンにふるふると首を振りながら、引きずられるがままに。
2011/03/15(Tue) 22時頃
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――診察室――
おまえと、一緒にするな。
[囁きに、ゆっくりと返すも、否定はできず。>>*5 天秤の片側に惹かれるよりも、もう片側をひたすら避けたくて。 覗き込んだ眼から、必死に逃れようとした。 選ぶことは出来ず、されど逃げることもできない]
彼女を、犯して。 ……"五階"に、連れてくのか。
[それは、ヨアヒムが語った夢の一部。 まだそこには行っていない。怖くて、足を踏み入れられなかった]
(*8) 2011/03/15(Tue) 22時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2011/03/15(Tue) 22時頃
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まって、今――。 飲み物持ってくるから。
[呼びかけに僅かに反応するタバサ。 でも、唇は動くも言葉は声にならない様子。
意識の混濁は解消に向かっているように見えるけど、 身体の反応が鈍い。
病室内の洗面台を目で探し、 見つかればコップに水を注ごうと身体を動かす。
弟君の肌蹴た皮膚に纏う体液。 それを拭うための処置もしておこうと。]
(68) 2011/03/15(Tue) 22時頃
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[急ぎノ―リーンの元へ。 合流した時、彼女は今までに見たことが無いくらい動揺しており 仮にタバサの身に何かがあったとしても、看護師として 機能しないだろうと男は判断しつつ。 そう思案していたところで、ピッパからの電話>>64が]
――…ジョンソンです。 ……え?弟さんの部屋にジェルマンさんが?
…えぇ、分かりました。とにかく急いでそちらへ向かいます。
[電話を切ると、ノ―リーンに状況を説明しつつ、 彼女が少しでも落ち着くよう宥めるのだった]
(69) 2011/03/15(Tue) 22時頃
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ジェルマンさんは意識はあるようですが、念には念を。 万が一に備えてある程度のものは準備してください。
私は先に向かってジェルマンさんの様子を見ます。 どうやらピッパさんがその場に居合わせてるようなので、 直ぐに処置が必要な場合は彼女に補助を任せます。
主任は先程私が言ったものを用意して後を追っていただければ。
……大事には至ってないでしょうから。落ち着いてください。
[冷静に指示を送ると、4階へと急ぐのだった]
(70) 2011/03/15(Tue) 22時頃
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>>*8 良いじゃない、来なさいよ。 あたし達の側へね。
[囁きを続ける。彼の耳元で、まるで毒を染み込ませていくように。言葉を連ねていく。]
そうね。 彼女は連れて行く。 いっそ、ヨアヒム氏にレイプさせても良いのだけれど。
[そこまで言うと、彼の眼を見て]
あなたが犯しなさい。 分かったわね?
(*9) 2011/03/15(Tue) 22時半頃
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― 回想:幼少時/政府高官邸 ―
[ 彼女に初めて会ったのは、父親に連れて行かれた何かのパーティーだった。 当時は父親の仕事もあまり理解していなかったし、大人が楽しむパーティーが子どもにも楽しい筈がない。 退屈を持て余し、外でぼうっと月を見ていたら、声をかけられた。
――今となっては、どんな言葉だったか思い出せないけれど。 月明かりに照らされた金糸がとても綺麗で、「ああお姫様は実在するんだな」と見惚れた事を覚えている。
彼女はふわふわした真っ白なワンピースを着ていて、汚れるかもしれないのに自分の横に座った。 会話の内容は覚えていない。 途中何度も触れたくなって、虫を払う振りをして金糸に指を絡めた。
そんな思い出すら、最早自分の妄想だったのではないかと思う。 あのドナルドは、本当に今の自分だろうか?]
(71) 2011/03/15(Tue) 22時半頃
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[一晩中、気絶するまで行為を貪った代償。 全身が重くだるく、思考が鈍い。 ピッパがコップの水を差し出しても、身体を起こすのもやっとで自分1人ではとても飲むことは出来ないだろう。 それでも何とか水分を得ると、]
……ピッパ……?
[小さく、目の前の友人の名前を呼んだ。 精神は、落ち着くというよりもまだぼんやりと覚醒しきれない状態で。 ゆるゆると向けた視線の先は、ベッド。 眠ったままの弟の体には、手術の痕がいくつも刻まれている]
(72) 2011/03/15(Tue) 22時半頃
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――ドナルドの個室――
ばっ、んなつもり、じゃ。 って、アラミス、何で君がこんな……、
[誘う声に理性をかき集めて反論するも、本調子でない身体は思うように動かず。ただ力なく首を振った。髪を撫でられる感覚にぞわりとして片眼を眇めた。 右脚が揺れるさまに翻弄され、いつしか身体は寝台の上に。>>55 脱がされたスラックスが途中で引っ掛かり、脚の動きを縛った]
こんなこと、して。 いつまでもここにいられると思うな……!
[ドナルドに声を荒げると、左手に力を込めて、脚を止めようとした。>>52 ぬるぬると、白濁が脚の上を滑る]
(73) 2011/03/15(Tue) 22時半頃
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―アダム・ジェルマンの病室―
[急いで向かうと、ドアにかけられた『面会謝絶』の札。 それ程までにアダム氏の容態は深刻なはずは無いが… そう思いつつも、ノックもせずに扉を開いた]
――お待たせしまし……た…。 これは……。
[眼に飛び込んだのは着衣の乱れた姉弟の姿。 漂う情事の残り香と、何時ぞや何処ぞで嗅いだことのある甘い馨。 貌を顰めながら窓際まで向かえば、ゆっくりと窓を全開にした]
[続いてピッパに二人の容態を聞きつつ姉弟其々に 名前や現在地等を尋ね、意識レベルの確認を行った]
(74) 2011/03/15(Tue) 22時半頃
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……っ、
[さらりと告げられた言に、びくりと震える。>>*9 誘うようで命令に等しい言葉が、ひどく甘美に聞こえて。 もう抗わなくて済むのだと。 そこまで考えて、必死に頭の中で否定した。翠の眼が大きく揺らぎ、歯噛みした。 やがて、長い沈黙の後]
…………。 いつ。
[アイスブルーに見据えられて、短く言葉を返した]
(*10) 2011/03/15(Tue) 22時半頃
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