204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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おいてく、なんて、言ってねぇよ。
[フィリップの声>>545に声を返す。 フランシスが大丈夫そうであれば 軽くなったラルフを抱えるは吝かでなく 運び込むなら三階の空いている個室か、と考えて。**]
(550) 2014/11/24(Mon) 03時半頃
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[瞬く間に充満する血の匂いに、しがみついたプリシラを庇うように抱きしめる。
ぐら、と本能は揺れるものの、ニコラの血にも死肉にも心惹かれるものはない。
ドナルドの声に>>546ノックスを思いだし、彼がこの惨状を見れば心痛めるであろうことを想像してため息を吐いた。]
ひとまず上に退散した方がいいな。
[同じく保護者であるフランシスへ声をかけ>>544、自身はプリシラを抱え上げた。]
(551) 2014/11/24(Mon) 04時頃
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[硬くなったラルフ 元々運ぶには彼は小柄で それでも 俵のようになんとか抱えようと]
………………ーー
[ラルフが冷たい それだけで また 孔雀石から滴が零れて けれど首を振りつつ ]
………………フラ ンシス
[の顔が辛そうでドナルドを一度見る それからフランシスに視線を戻し
単に血の匂い それに当てられただけ と言うには ーーー一部始終何があったのか 眉を下げつつも 居間を出るなら それについていく]
(552) 2014/11/24(Mon) 04時頃
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ーーーそうなんだ
[かすか安堵 感じると こう言うところも ラルフと似てる と思う]
フ フランシス に きいてから ね?
[簡単に一緒に旅することが決まって行き 心の持ち用が見つからず あわててそうと考える 話はそこからだ と]
(*105) 2014/11/24(Mon) 04時頃
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ん……上行く ……フランシスも心配………だから がんばって運びたい けど
[ぐすっとしゃくりあげつつ 思考も現実の声の影響を受けたまま 指示のままに 上へと 血のにおいから抜け出した]
(*106) 2014/11/24(Mon) 04時頃
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[言い伝えは信じていなかった。 けれど、今は食べたいと思うようになった。 食べられたいと思うようになった。 そう思う相手は一人だけだ。
これが衝動だというのなら、逃げるべきなのだろう。 バーナバスから。]
(553) 2014/11/24(Mon) 04時頃
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[けれど。]
(554) 2014/11/24(Mon) 04時頃
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[居間に増えた人物たちを見ることはなく、しがみついたまま抱え上げられた>>551。
ラルフを運ぶという声に、ならばニコラも保護者のもと――ディーンの傍に連れて行ってやるべきなのだろうか。 そうも思うが、ディーンがどこにいるのかは知らない。
バーナバスに聞けば分かるかもしれないけれど、それをすることはなく。]
……一人で歩ける。
[バーナバスに聞こえるほどの声で囁いたが、抵抗はしない。
簡単に抱え上げられてしまったが、彼になら構わないとも思う。 そっと首筋に唇を寄せた。]
(555) 2014/11/24(Mon) 04時頃
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[もう一人の保護者も ここからの退出を促す それらに従い 居間から離れる時 閉じて行く扉の隙間 ニコラだったすがたを見た
一体何があったのか?他に血濡れがいないから 自殺?と驚きとともに考えて
嗚呼 復讐はこれで終わったのだと ノックスは自殺したニコラに何を思うのか そんなことを思い扉を閉じた
フランシスが辛そうなら手を貸しつつ*すすんだ*]
(556) 2014/11/24(Mon) 04時頃
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[トレイルの瞼が持ち上げられる前 音の羅列を言葉としてとらえるには きっと、時間が足りなかった。
ピアニッシモ カンタービレ コン・センティメント 苦痛にゆがんでいた筈の唇は少しだけ持ち上がる。
絡められたものに応える力もなく噛み切られた それは、うたう為に必要なもの 無意識にトレイルが守り通したもの
シノワズリはまだ、濁っていない。 ほろりとその目元から雫が落ちた**]
(557) 2014/11/24(Mon) 04時半頃
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[取り残していくニコラの姿に憐みを覚えないでもない。 それを見つけたノックスがどれほど嘆くのかも。
けれど、抱え上げた温もりをこの汚れた匂いから遠ざけることが何よりも優先されるべきことで。]
嘘つけ、顔色悪いくせに。
[歩けるというささやかな主張を無視して>>555抱いたまま、ニコラの亡骸に背を向けた。
首筋に触れる温もりに、どくりと心臓が波打つ。**]
(558) 2014/11/24(Mon) 04時半頃
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『きっとかみさまが、こえをなおして、くれるよ』
[雫を指の腹で拭い。 ゆっくりの掌に文字を綴った。
こうしてトレイルに語りかけられないのは、不便だとも思った。]
(559) 2014/11/24(Mon) 04時半頃
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[嘘じゃないと唇を尖らせ、しがみつく手に力をこめる。
居間を出る前、ちらりとニコラを見る。 ディーンを食べて、傍に行ってしまった。 食べただけでは一緒にいられないのなら。
食べられたい。食べたい。 食べながら食べてもらいたい。
でもこのぬくもりを感じなくなるのも嫌だ。 唇をあてていた首筋に、軽く歯を立てて目を閉じた。**]
(560) 2014/11/24(Mon) 04時半頃
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博徒 プリシラは、メモを貼った。
2014/11/24(Mon) 04時半頃
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[トレイルの名前ばかり呼んでいるノックスに ニコラが、拗ねた顔で腕を引く。 そんな大きな弟を、トレイルごと抱きしめて それぞれの頬にキスを。
寝ても覚めても 側にいた 三人で
共に旅する日常は、もう訪れない。
トレイルが諦めた 平穏な日常 絶望で始まる毎日は
存外幸せに満ちていたのかもしれない]
(561) 2014/11/24(Mon) 05時半頃
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[第一の人生では、父親の異常な愛が トレイルを狂わせた
第二の人生では、ノックスの異常な過保護が 二人を狂わせた
衝動故に、我が子を傷つけ 衝動を抑えたが故に、愛し子を失う
彼らの生涯は 果たして、どのようなものであるのだろう]
(562) 2014/11/24(Mon) 05時半頃
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[大人になることのないまま この世から去るトレイルには、わからない]
(563) 2014/11/24(Mon) 05時半頃
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[掌の文字は インクもなく
誰もそれを見たものは いなかった。
ただ、きっと]
(564) 2014/11/24(Mon) 05時半頃
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[神様は見ていたのだ**]
(565) 2014/11/24(Mon) 05時半頃
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