69 La Bataille Royale.
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優花、優花……、判るわ、怖いのは。 私もさっき、その選択を迫られたから……。 だけど、あなたにとっては、選択肢はなかった……そう、思ってもいいの。 ……軽部君は、私が軽部君より先に死んだら、優花を死なせるためのボタンを押すと言ったでしょ?
……ほんと。 …………残酷すぎる優しさよ、軽部君。
(599) 2011/10/31(Mon) 01時頃
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私は今まで、理沙の後ろに隠れて、 何も選ばずに来たんだね……。
ごめんね、理沙。 こんな臆病な私に、 ずっと付き合わせて。
ごめんね、軽部君。 こんなに卑怯な私まで、 守ろうとしてくれてるのに、
その気持ちさえ、 無駄にしようとしてて。
(600) 2011/10/31(Mon) 01時頃
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ところで、真田君…………、 ……よかったら、ちょっと、耳を貸してくれる?
ああ……期待しないでね、甘い囁きでは、一切ないわ。 むしろ、真田君の好意にかこつけて、無理を押し付けるつもりだから。
(601) 2011/10/31(Mon) 01時頃
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うぅん、理沙。 そんな事、いいの。
決めたの。
私、軽部君を殺すよ。
もし教室を出られたら、 ずっと、軽部君の命を 背負って生きる。
一生忘れない。 自分が───…
『人殺し』だって事。
(602) 2011/10/31(Mon) 01時半頃
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あらら、甘いの期待しとったんやけどなぁ。
…で、どないな話なん?
(603) 2011/10/31(Mon) 01時半頃
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ごめんね。 そして、ぁ…っ、ありがとう。
……、っ、 ……軽部君、
私の…っ、ため、にっ…、
──────死んで?
(604) 2011/10/31(Mon) 01時半頃
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頭から煙が出そう……。
……。
……ああ、窓の外はこんないい天気なのに。 このガラス一枚が、酷く遠いな。
(605) 2011/10/31(Mon) 01時半頃
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……さっき、どうにも私が助からなかったら、手を……って、言ってくれた。 だから……私が、もし、そうなってしまったら。 ううん、そうならなくても……腕輪の毒が本当に解除されたら、私は、ここから除外されるだろうし。
……だから、優花のことを。 真田君が生き残るのに、差支えない範囲でいい……ほんの少しでいいから、気にしてあげてほしいの。 優花は、私なんかより、強いけれど……私がいなくなったら、直ぐには、冷静ではいられないかもしれないから。
本当なら、若林君に頼めればいいんだけど……あのとおり、真田君並みに残念な鈍感っぷりだし。 ……優花と軽部君以外には……真田君のほかに、信じれる人がいないから。
…………ごめん。 最低なことを言ってるのは、判ってるのよ…………。
(606) 2011/10/31(Mon) 01時半頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2011/10/31(Mon) 01時半頃
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そうだね、詩絵流ちゃん……。
空はあんなに蒼いのに、 私達、こんなに暗い所にいる……。
(607) 2011/10/31(Mon) 01時半頃
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まぁ、そんなことやろ思うとったわ。 えぇよ、惚れた女の大事な親友やろ…気にかけとくわ。
ついでに、此処だけの話やけど ワイの腕輪、優花と似たような感じのメモやったんや。 ただ、ワイの場合『少しだけ』猶予があるっちゅう内容なんやけど。
……な、残念で滑稽な腕輪やろ? 惚れた女は毒に侵されて先が短い言うてんのに、 片やワイは人より猶予がある、て…。
…ま、ワイの腕輪はそんな感じで残念なやっちゃ。 クールな理沙とお調子者なワイ。 キャラも対極なら、腕輪まで真逆。皮肉が効いてて残念やな。
優花のことは、分かった。 ひょんなことで、優花に惚れてもうても後悔すんなよ?
(608) 2011/10/31(Mon) 01時半頃
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……ありがとう……、 …………ありがとう、真田君…………。 ……っ、えっ……っ……、ごめん、っ……。
……それに……やっぱり、残念よ……? 無条件で嫌うって、何かと思ってたら……、 ……ふふ、そんな程度なんて……私、意外と、信用なかったのね? ……そうね、羨みはしても……妬んで、憎むことだけはしたくないの。
……大丈夫、後悔はしないわ。 私が後悔するってことは……私が羨むほどに、優花が幸せになるってこと、でしょ?
(609) 2011/10/31(Mon) 02時頃
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……ほんとに、暗い場所。 教室がこんなに嫌な場所になる日がくるなんて、思ってもなかった。
今朝までは、普通だったのにね。 いつもどおりの昨日が明日も続いていくと思ったのにね。 ……もう1週間くらいたった気がするのに、たったの2時限めなんだね……。
(610) 2011/10/31(Mon) 02時頃
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堀井も越智も礼なんて言わないでくれよ。 僕の命だって背負わなくて良い。
僕は本当に最低な、自分の事しか考えない奴なんだからね。
……真田。 堀井と越智のこと、頼む。 僕の分まで、二人を守ってやって。
(611) 2011/10/31(Mon) 02時頃
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続くさ。 こんな馬鹿げた授業が終われば、また。
…………はは。 覚悟決めたはずなのに、おかしいな。 なんだか手が震えてきちゃったや。
(612) 2011/10/31(Mon) 02時頃
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信用してないわけやないけどな。 ただ、あまりにデリカシーっちゅうか、真逆な内容やったから 言えへんかっただけや。
……せや、な。 ったく、そういうんまで上手に返さんといてや。 あんまり口が巧いのも困りもんやで。
(613) 2011/10/31(Mon) 02時頃
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長い──、長い1時間、 だったね……。
きっともう、私達、 元には戻れない。
でも、不思議。 こんなのが、この国の求める 教育改革制度ってやつなのかなぁ。
私には到底、 明るい未来があるとは 思えないよ………。
(614) 2011/10/31(Mon) 02時頃
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……軽部ちゃん。
分かった。ちゃんと…2人のこと、守るから、な。
――…投票するとか言いながら、、でもやっぱ、ワイには… 軽部ちゃんを、殺すことは……出来ひんわ…。
すまんなぁ…。ホント、すまん…。 覚悟してくれとるのに、揺らがすこと言うてもうて、すまん。
(615) 2011/10/31(Mon) 02時頃
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…………真田君。
わかるよ。 私もまだ怖い。 多分、この先もずっと……。
……そういえば、 私の腕輪は最初から どこかのボタンが押されてたけど……。
無理やり引っ張りだせば、 投票しない事も出来る……?
(616) 2011/10/31(Mon) 02時頃
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薬丸と絹衣がやってくれるって言ってくれてるから。 だから謝るなよ。真田が謝るとか気持ち悪くて震えが来るよ。
………本当に、頼む。
(617) 2011/10/31(Mon) 02時頃
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……………… あぁ、
駄目か。 駄目だよ、真田君。
そんな事したら、 理沙を、救えない───。
選んでよ、真田君。
(618) 2011/10/31(Mon) 02時頃
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ふふ……、なに、今更、気が付いた? 真田君相手に、私が、口で負けるはずないじゃない。
…………、じゃあ。 ……私、口で勝てない軽部君のところに、行くね。 どうなろうと、次のチャイムで、どちらかが終わりだから……。
……ホント、ありがとうね、真田君。 ……それと……たぶん、きっと……ばいばい。
(619) 2011/10/31(Mon) 02時頃
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それは無理なんじゃないかな。 投票させて殺し合わせる事が目的のこの授業で、 投票せずにすむ方法を用意してるなんて、ちょっと考えられない。
でも、越智は諦めてないんだな。 そう言う所、やっぱりいいよ。 堀井が僕より越智を選ぶのも無理ないな、これは。
(620) 2011/10/31(Mon) 02時頃
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……ああ、気持ち悪い。
(621) 2011/10/31(Mon) 02時頃
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大丈夫だよ。
軽部君は、
────私が、殺すから。
(622) 2011/10/31(Mon) 02時頃
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…………軽部君?
私に、あんな選択、させておいて。 そういう言い方は、ないと思うわ……。
……まあ、優花を褒めてるから、まだ許すけど。
(623) 2011/10/31(Mon) 02時頃
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萌花ちゃん──……。
(624) 2011/10/31(Mon) 02時半頃
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……すまん、軽部ちゃん。
投票して、お前さんに死刑宣告したようなもんなのに ワイは、自分の手を、お前さんの血で汚しとうはないねん。
ホンマ、最低や……すまん、すまん軽部…。
2人は、守るから…。
どうか、ワイを……赦して、くれるな…。
(625) 2011/10/31(Mon) 02時半頃
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ありがとな、越智。
最低ついでだって思ってよ。 でも。 堀井の選択は間違ってない。 その選択を選んだ堀井だからこそ、僕は君を好きになったんだ。
(626) 2011/10/31(Mon) 02時半頃
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誰だって自分の手を汚したくなんかないさ。 お前がそう思うのは、至極まっとうな事だよ。 謝る事じゃない。
許すも許さないも、ないよ。
(627) 2011/10/31(Mon) 02時半頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2011/10/31(Mon) 02時半頃
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……織部さん。 お願いだから……あと、ほんの少し。 私か軽部君の、どちらかが死ぬまでは……あなたの言ってたとおりの、良い子でいて。
――……こんな戯言より、大切なことはいくらでもある。 でも、心底馬鹿にしながら読むうちに、そこに、本物があるかもしれないということに気付く――……、
…………あなたが気付いてくれると、いいんだけどね。
(628) 2011/10/31(Mon) 02時半頃
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