242 【突発誰歓】桜が見せた夢
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姉さん、元気なら良かった。まゆ美も元気そうでなにより。 まどかさんはあれだ、ここに来たのは、その 思い出探し、みたいな感じ。
[自分がまゆ美の五歳先輩にあたることは彼女も知っている。あと二年まゆ美が生まれるのが遅かったら、先輩後輩にして叔母と姪になっていたのだから恐ろしいものだ。]
[この近辺に住んでいた頃は、まゆ美とも年齢の近い親戚としてよく話をしたり、時には相談に乗ったりもした。 親類がまゆ美に冷ややかな言葉をかければ、まどかはふるふると子犬のように首を振り、言っていた。 「じんせいは ひとそれぞれさ ホトトギス」。]
(22) 2015/12/12(Sat) 10時半頃
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彼氏って勝手に近寄ってきて 「思ってたのと違った」 って離れていく人達のこと?
[キャンパスライフでの体験を思い返してか 苦虫を噛み潰したような顔で。 言外に否定する。]
――ぷ。 出た。まどねえのホトトギス節。
[片手を口元に当て、笑みを零す。>>21 いつからか口癖のように言っていたそれに。>>22]
(23) 2015/12/12(Sat) 11時頃
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『なにそれ。意味わかんないよ、まどねえ』
[口では不平を言いつつ 気付けば笑っていて。 親戚に言われたことなんて、すっかり忘れていた。]
思い出話か、…ふーん。
[姉のように慕っていた彼女。 あと歳の差が二つ近ければ 一緒の学校に通えたのに。 なんて幼心に思ったのは内緒だ。
そう言われれば、なんとなくそれ以上踏み込んではいけないような気がして。 見つかるといいね そんな台詞でお茶を濁した。*]
(24) 2015/12/12(Sat) 11時頃
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あー。
[彼氏という言葉は地雷だったようだが、 そこで少々叔母としてのお節介が働いてしまい]
外見で判断する人間はただの屑なんだ。 そういうのは「彼氏」じゃない。「元彼」を名乗る資格もない。 なかったことにしましょー。全部わすれちゃいましょー。
[シリアスな顔はせずに、にへ、と笑って まゆ美の綺麗な黒髪をなでつける。]
まゆ美はいい女だよ。……たぶんね。
[最後に濁したのは、彼女の自己評価がどれほどか図れなかったから。けれどまゆ美の外見でなく、悩んだり笑ったり、そんなまゆ美を見てきたからこその言葉であった。 まゆ美が小さく笑えば、健在だよーところり笑みを浮かべる。]
(25) 2015/12/12(Sat) 11時半頃
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[まどねえ、と慕ってくれる妹みたいな少女。 実際、実姉よりも年齢が近いのだから、猫可愛がりもしたものだ。星澤まゆ美という命が産声をあげたとき、あの感動からずっと大切な存在。 おのぼりさんをしてから、疎遠になっても、あいかわらずこうして気がおけない関係として話せるのが嬉しい。]
ってか、まゆ美よ、まどかさんは体育館の更衣室で着替えたけども、寒いっしょ?どっか着替えとかタオルとか、ありそうなとこあるかなぁ。
[このジャージと体操服のセットは誰かの忘れ物。ひと組しかなかったから、更衣室を探すのは無駄だろうと判断し、心当たりを問いかけた*]
(26) 2015/12/12(Sat) 11時半頃
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……多分って。 まどねえも結構言うよね。
[配慮には気付かず、言葉通りに受け取って。 屑に関してはまるっと同意なので特に言及しない。
ころころと表情豊かに笑う姿に しょうがいないなぁとつられて笑みを。
明るく朗らかな叔母は憧れだった。 他者に好まれる人柄も、素直な物言いにも好感が持てて。 素直に物事を言う、という点に関しては自分も変わらないけど。 何故こうも違うんだろうと内心で首を傾げつつ。 それはきっと彼女が「いい女」だからなのだろう。]
(27) 2015/12/12(Sat) 12時頃
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ああ、だからジャージなんだ。 新手のコスプレにしては随分とまあマニア向けかなって。
そうね。 風邪ひくのも馬鹿らしいし、 宿直室や保健室にでも行って、何か探してみる。
まどねえはどうする?
[とりあえずの指針。 まどかに他の目的があるというのなら、それを邪魔するつもりはなく。*]
(28) 2015/12/12(Sat) 12時頃
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いやーだって最近そんな連絡とってなかったでしょ? まどかさんは今のまゆ美がどんな成長を遂げているか まだわからないからね!
[そこはおべっかを使う必要もない。親戚ゆえの気軽さと気楽さでずけずけとした物言いになってしまうのだ。まゆ美が、美人であることは見ればわかる。ただ、そうじゃなく内面で判断するには最近のまゆ美を知らなすぎるだけ。]
そうだね。積もる話もあるし、 近況報告でもしながら共に冒険の旅へ出ようではないか。
[どうするかと問われれば、そう同行を申し出た。>>28]
……まどかさんの用事は、雨が止んだら考える。
[記憶が確かなら、自分の用事は外でしなければならない。さすがに着替えたばかりでまた雨ざらしはいやだなと考えた。]
そういやまゆ美の世代でもあったんだっけ? この学校の七不思議。
[一人でいるのが心細いのは、それが大きな理由でもある*]
(29) 2015/12/12(Sat) 12時半頃
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そりゃまあ 日々成長してますとも。
[同様に、気を使わない物言いで。 しかしそうは言ったものの 相変わらず性格は雑だし人間関係の構築は上手いとは言い難い。
歩きながら視線を軽く落とす。 胸部の方も、スレンダーなままで。]
(あれ? 私って、実は 成長していないんじゃ?)
………。
[身長は少しは伸びたかな。 無理やり納得。 そういえば。まどねえの背を追い越したのは、いつだっただろう。]
(30) 2015/12/12(Sat) 13時頃
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了解。 アタッカーと補助と回復と探索とマッピングはお願い。
[はてこれだと自分は何をするんだろう。 そんな戯れと戯言。]
あめ?
……山の通り雨だし。 すぐ止むんじゃない?
[きっと私の待ち人は来ないから。 せめてまどねえの用事とやらは、無事果たされればいい。
何とも後ろ向きな。 こういったところは、私の駄目な部分かもしれない。 長所は思いつかずとも、短所にはすぐに辿り着く。 いやになるなと嘆息して。]
(31) 2015/12/12(Sat) 13時頃
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七不思議? そういえば、あった気がする。
[指を折りながら。 うろ覚えの知識を音に乗せていき。]
トイレの杜子さん 走る二宮金次郎 変顔をするベートーベン 校庭の桜の木
……あと、なんだっけな。
[とはいえあまり興味がなかったので正確には覚えていない。 内容を問われても正確に語れる自信もなく。 中にはまどかの代とは異なる物もあったかもしれない。*]
(32) 2015/12/12(Sat) 13時頃
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[のんびりと歩きながら、日々成長の言葉にけらりと笑う。 が、しかし、まゆ美が視線を下げた瞬間に その笑顔は、凍てついた。]
(あかん)
[心の中で関西弁になりながら 少しの沈黙が流れて]
うちの家系、小さいから……。
[そっと自分の胸元に両手を添えては、遠くを見つめた。 何がとは、言っていないが、 揃って壁面が如きものが並んでいれば、それはまぁ。]
(33) 2015/12/12(Sat) 13時頃
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まどかさん遊び人だから。 ふしぎな踊りしかできない。
[気まぐれでクリティカルを出すし、回復もするが だいたい役に立たないタイプ。]
通り雨だといいんだけどね。 昼ご飯も食べてないしなぁ。まだそんな時間じゃないっけ。
[わりと早くに出発したから、心配には及ばないだろうか。]
[まゆ美があげる七不思議に、うんうん。と頷いたが 最後の項目には、ぱちりと瞬いた]
桜の木、なんかあったっけ?
(34) 2015/12/12(Sat) 13時頃
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―――、くっ
[成長期を言い訳にするのも限度がある。 更に血筋だととどめを刺されれば。 絶望を抱くのに十分だ。]
それは初耳。 じゃあもしピンチになったら 踊りでまどねえが助けてくれるんだ。
[果たして遊び人はそんなジョブだったろうか。 まあなんでもいいか。]
あるよ。校庭に一本。 今は雨降ってるから見えにくいかも?
[そう言うと 窓から外へと視線を映した。]
(35) 2015/12/12(Sat) 13時半頃
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んだよ、雨なんて降る予報なかったのに。
[突然降りだした雨に慌てて建物に入り込む。]
……あんま変わんないな。
[中に入って歩き出す。 いわゆる廃墟マニアで、ここを訪れたのだ。 母校の朽ちていく姿を見るために。**]
(36) 2015/12/12(Sat) 18時頃
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……まどねえ。 今何か聞こえなかった?
[宿直室へ向かう途中。 歩む足を一度止める。
入口の方から物音がしたような気がした。 耳を澄ませてみたけど 聞こえるのは雨音のみ。
気のせいだったのかと、首を傾げて。]
(37) 2015/12/12(Sat) 19時半頃
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[雨に濡れた身体が冷えてきて、ぶるりと全身が総毛だつ。 このまま外でのんびりしていては風邪を引きそうで。 おそるおそるドアを開けてみると、あっけなく校舎内へと入ることができた。
古ぼけた空っぽの下駄箱は、記憶のものより少し物悲しい。 「記憶」なんて言えるくらい、ここに来れたわけではないけれど。]
アタシの下駄箱、どこだったか分かんないや
[ピカピカの上靴のまま卒業してしまった母校。 だからせめて、今日という今日は沢山汚してしまおう。 鞄から新品同様の上履きを手に取る。 ローファーから履き替えて、空っぽの下駄箱に外靴をしまった。]
(38) 2015/12/12(Sat) 21時半頃
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[気のせいだろうか。誰もいないはずの校舎に、何かがいるような気配がする。 建物が小さく軋む音は、雨で増した湿気のせいか、それとも――]
え、なに? 誰もいないよね?ねぇ?
[自分以外の来訪者の可能性については頭の隅にもなく。 不安を滲ませながらも、下駄箱から廊下を進んでいく。**]
(39) 2015/12/12(Sat) 21時半頃
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[おどりでは 助けられない ホトトギス。 一句詠みながら歩いていると、姪っ子が示す窓の外。>>35 桜の木の存在すら忘れかけているなんて、重症だ。 でも、あの木に纏わる七不思議って、なんだっけ……?]
えっ。
[聞こえなかったかと問うまゆ美に、つられて足を止め>>37 確かに――雨音に紛れて、どこかから、気配が、するような。]
誰か、いる……?
[それぞれが他の潜入者の存在を意識していないせいか 張り詰めた中で、足音に似たものは。 残響にも似て、どこを歩いているかわからぬ、 ホラーめいた存在へと化していた。]
や、やだな、なんか怖い。
[まゆ美と距離を詰め、腕に縋りながらきょろきょろと見回した。]
(40) 2015/12/12(Sat) 23時半頃
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おじゃましますよっと
[かつて自分が学んだ教室に足を踏み入れる。 まだそれほど廃墟らしさはないが、それでも時を止めてしばらく経った独特の雰囲気は感じる。 そんなかつての母校をカメラに収めていく。]
(41) 2015/12/13(Sun) 00時頃
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看板娘 櫻子がいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(看板娘 櫻子は村を出ました)
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……確かにホトトギスは踊りでは助けられないね。
[ではどうすればホトトギスを助けられるのだろう。 そもそもホトトギスは私たちの助けなど必要としているんだろうか。 ついつい横道にずれたことを考えながら。 気配を感じたのはそんなとき。]
まどねえ。私から離れないで。
[恐怖を感じなかったと言えば嘘になる。 でも腕から伝わる体温に勇気を奮い立たせ。 きっと顔を上げると前方を睨み付けた。
やがて現れたのは そこにはカメラを片手に徘徊する男の姿。>>41]
(42) 2015/12/13(Sun) 00時頃
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(不審者? いざという時は急所を―――)
[体格を考えると、小柄な叔母よりは自分の役目だろう。 まどかを庇うように、一歩前に出る。*]
(43) 2015/12/13(Sun) 00時頃
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え、ぁあ、そっか、そうだね。
[特にホトトギスに意味を込めていなかったが、信長、秀吉、家康を例えたその一連の句に、個性が出ることが好きで、昔からの口癖なのだった。 自分ならどうやって鳴かせるだろう。答えは見つからない。]
……うん。
[こういう時に、年下の姪を頼りにするなんて、情けない叔母だななんて微苦笑しながらも、まゆ美に縋って歩みを進める。 やがて男性の姿が見えた。 人物の目付きの悪さのせいか、ぉぁ。と小さく声が漏れる。]
(でも……)
[自分が怯えていた幽霊ではない。彼は二本足でちゃんと歩いているのではないか。]
まってまって、話せばわかる。 お兄さん、ここで何してるんですか?
[一歩前に出たまゆ美の警戒の空気を感じ>>43、ひょこ、とまゆ美の背後から顔を覗かせ、言葉を投げるのだった*]
(44) 2015/12/13(Sun) 00時半頃
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[カメラを手にうろうろしていると、前方から現れたのは女性の二人連れ。>>42]
あ、ども。
[なんだか身の危険を感じて両手を上げて悪意のないことを示しつつこちらを睨む女性に話しかけてみる>>43]
えーっと……お二人さんも廃墟マニア…とか?
[精一杯フレンドリーな態度をしてみるが、通じるかどうかは相手次第。*]
(45) 2015/12/13(Sun) 00時半頃
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[後から顔を出す女性に>>44]
僕、廃墟を見て回るのが好きなんですよね。 ついでにいうと杜中卒で。 取り壊されるって話聞いたんで、記念にと思って。
[精一杯なフレンドリーを保っている(つもり)の笑顔で話す。笑顔と受け取ってもらえるか、怒っていると受け取られるかは相手次第。*]
(46) 2015/12/13(Sun) 00時半頃
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でもまどねえ。 廃校にカメラ片手にうろついてるなんて まっとうな人とは言い難いと思う ここで蹴り飛ばしておいた方が…
[まどかがそういうならと、渋々引き下がる。 本当に不審者だったら、そうも言っていられないが 男性の敵意のない様子に>>45一応警戒心を緩めた。 それでも威圧するように目一杯睨み付けて。
後ろのまどかが友好的な態度を示すなら せめて自分だけでも目を光らせておこう。 もともと穏やかな話し合いは不得手だし 役割分担としてはその方がいいだろうと。]
廃墟マニア? [やがて出てきた単語に ぽかんと不思議そうに口を開けた。]
(47) 2015/12/13(Sun) 00時半頃
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