176 【traveling〜どちらまで行かれます?】
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[――――その星の空に、突如として災厄の扉が開いた]
(16) 2014/05/12(Mon) 01時半頃
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[それから四十日と四十夜の間。
この星に在る全てを滅ぼし尽くさんと、開かれた扉からありとあらゆる災いが降り注いだ。 星に棲まう生命は、理不尽な運命に抗うけれど成す術はなく。 神に祈れども、救いの方舟など差し下されることのないままに。
善きもの悪しきもの。 老いも若きも、美しきも醜きも、持てるものも持たざるものも。
何もかもが等しく、空から溢れ出た滅びに呑み込まれてしまった]
(17) 2014/05/12(Mon) 01時半頃
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[百五十日が過ぎて。 全てが失われた星を満たすのは虚無の海。
そんな風すらも死に絶え、凪いだ水面に波紋を拡げ、宙から魔女が降り立った。 魔女は天に座す災厄の扉と、死の静寂に覆われた星に交互に視線を向けてから。 僕の大鴉を喚び、何事かを命じた。
『了解』とばかりに一声啼き、飛び去る僕を追って魔女は虚無の海を歩き出す]
(18) 2014/05/12(Mon) 01時半頃
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[やがて、目的地に到着したのだろう。 大鴉はその場で旋回を始めた。
魔女は手にした杖を、僕が示していると思しき場所に突き立てて 大鍋のスープを掻き混ぜるかのようにぐるり回すと、水面に渦が巻き起こる]
――――……。
[目深に被った鍔広の三角帽を押し上げ、渦の中心に目を凝らしていた魔女の口元に喜悦の色が浮かんだ。 濡れるのも構わず虚無の海へと手を伸ばし、掴み取った"それ"に愛しげに唇を落とした。
魔女の手に在るのは蒼い宝石。
――――この星の生命そのものだった*]
(19) 2014/05/12(Mon) 01時半頃
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―銀河鉄道ステーション・MP783号到着ホーム―
すいませーん。 写真、お願いしてもいいですか。
[通りすがりの誰かに多目的端末を示しながら声を掛けた。
黒い外套と鍔広の三角帽子の少女の姿は、数多の星の旅客が集まる銀河ステーションでも珍しいのかも知れない。 時折、好奇の籠もった視線を向けられるが気にした風でもないようで]
……あ、こっちからだと『なやみちゃん』可愛くないんで。 向こうからお願いしますね。
それと――
[図々しくも幾つか注文をつけながら、MP783号機関車のミニチュアピンシャーの顔の前に立ち、この星名産との触れ込みのジェラートを片手に笑顔を*作った*]
(20) 2014/05/12(Mon) 01時半頃
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―ごらくしつ―
[流れるピアノの音と甘い歌声。>>@0 テンポに合わせて身体を揺らす、普通より大きなオウム。 色鮮やかな翼を大きく広げれば、狭い車内はいっぱいに違いない。
そんな鳥の揺れる場所は、ピアノを鳴らす《彼》の肩の上。 いったいどうしてどうやって上ったのか、《彼》は重くないのかとかそう言う事はさておいて、
ラブソングへの拍手代わりに、大きな翼を控えめにバサバサと。 ジュークボックスの髪をボサボサにしてしまっただろうが、そんな事気にしない。
止まり木代わりの白い上品なジャケットで嘴についたクラッカーのカスを拭き取ると、]
(21) 2014/05/12(Mon) 02時半頃
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グェ〜〜〜〜〜
(22) 2014/05/12(Mon) 02時半頃
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『今夜の貴方、とても魅力的だわぁ』 『ヘイベイビー』 『商品のご注文は、この電話番号まで!』
『ワーオ!』 『命が惜しくば』
グェッ ゲッゲッ
『有り金、全部置いて行きやがれ』 『チェケラ!』
[食事中と演奏中だけは静かにしているお喋りが、再び騒ぎ出した。
飼い主の姿はどこにも無い。 汚れた紐で首から下げた透明ケースの中には列車の切符。 行き先は、空白のまま。
すっかり備品の一部と化した迷子のオウムは、もう随分とこの列車に乗っている。]
(23) 2014/05/12(Mon) 02時半頃
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『あー、チョーお腹減ったしー』 『諸君!』 『この国は、飢えに満ちています』
[どうやら、クラッカーだけでは足らなかったようだ。 引き続きジュークボックスの耳元で騒ぎ立て、今度はおやつの催促をし始めた。**]
(24) 2014/05/12(Mon) 02時半頃
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― 銀河ステーション ―
[ホテルを出てほどなくのこと。 女がこれから乗る銀河鉄道が出るステーションに到着する。 構内にいたポーターに荷物を預け、 すでに列車が止まっているホームの一角に向って足を進める。]
…お世話になりますわ。
[車掌らしい動物に切符を見せ静かな声音で挨拶する。]
特室車両はこちら…でよろしいかしら。 …2号室でしたわね。 それでは失礼いたします。道中よろしくお願いいたしますね。
[車輌を確認すると車掌に一礼し、まずは利用する客室へ。]
(25) 2014/05/12(Mon) 03時頃
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― 特室車両2号室 ―
[客室に辿りついてから少しすると先ほど頼んだポーターが預けた荷物を持ってやってきた。]
…ありがとう。お疲れ様。
[スーツケースを開閉できる状態でドアのそばのスペースに固定してもらいチップを手渡すとポーターが退室していく。]
…素敵なお部屋ですのね。
[室内を見渡せばそれなりの大きさのドレッサーに書机、折りたたみ式のテーブルといすも数客備わっている。 木製のそれらには銀河鉄道社のシンボルや細工が刻まれており華美ではないもののそれなりの品であることが分かる。
セミダブルのベッドの寝心地も悪くなさそうで、この旅の間は快適に過ごせそうだった。]
お茶でもいただこうかしら…
[発車まではまだしばらくあることを確認すると部屋を出て食堂車へと向かう。]
(26) 2014/05/12(Mon) 03時頃
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― 食堂車 ―
…素敵ね…
[食堂車はまだ準備ができていないという。 どうしたものかと思っていると 隣の娯楽室から聞こえるラブソングの旋律に気付く。
覗いてみれば昔の映画で見た俳優の姿。 若くして亡くなってしまったけれど素敵な俳優だった。
懐かしくなってそのまま耳を傾ける。]
(27) 2014/05/12(Mon) 03時頃
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― 娯楽車 ―
…あら…?
[ラブソングの演奏が終わったころ。 音楽を奏でる彼のほかには誰もいないと思ったのだけれど 随分と大きなオウムもいたらしい。
演奏を終えた彼の肩に乗り、彼の髪を乱し。 大きな声で声真似を繰り返すオウムの様子に目を丸くする。]
あの…オウムさん? 演奏のお上手な彼にお願いをしたいの。いいかしら。
[娯楽車に足を踏み入れ、 何やらおなかが空いたと繰り返すオウムに話しかけてみる。 話は通じるのかしら。]
(28) 2014/05/12(Mon) 03時頃
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[オウムからの返事はどうだったか。 オウムの相手の合間に映画俳優と同じ姿をした彼に声をかける。]
…もしご用意があれば、ですけれど… ………レクイエムを1曲お願いできないかしら。
他の方が聞いて楽しいものではありませんわね。 他のお客さんがいらっしゃったら止めて頂いて構わないから。
[こういった場ではあまりないであろうリクエストを。]
(29) 2014/05/12(Mon) 03時頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2014/05/12(Mon) 03時頃
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はぁいカミちゃーん、今日の運行に訓練として派遣されましたー 勤務歴20年今回初乗車の直接契約社員のスージーでぃっす。
あ、昨日まで受付やってましたー。 お料理荷物運び切符チェックと書類の見落とし並びに営業スマイルお茶くみ等など各スキル完備してまーっす!
[お客様の案内が始まる前にちっちゃい車掌様にをむぎゅう。 この可愛い車掌ファンクラブ副会長代理補佐で ただいまなやみちゃん×車掌の個人サークル運営中
☆が飛び散りそうなテンションは嘘かマコトか、 お客様を案内する車掌を後方の車両から見守りつつ、 ピンク色のジェルネイルの指で1つ乗客の皆様に投げキッス**]
(@2) 2014/05/12(Mon) 05時半頃
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愛人 スージーは、メモを貼った。
2014/05/12(Mon) 06時頃
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[列車のチケットにある席に腰を下ろしてみれば、窓から外がよく見える。 つぎつぎと飲み込まれる乗客を模糊と見やり――]
……おにゃかすいたにゃ。 食堂車いくかー。
[ぐう、と訴えてきた腹の虫を宥めるように撫でて。 食堂車へと向かう。
席は皆決まっているようだから、とくに何かを残すこともなく]
(30) 2014/05/12(Mon) 07時頃
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[食堂車へと向かう途中、娯楽車を通りかかる。
騒がしいオウムをじーっとみたり。 ピアノを弾く人に会釈をしたり。
けれどその場には留まらず、立ち去りかけたときに聞こえたリクエストの声。 れくいえむ、ってなんだろー、と思いつつ食堂車両へと消える背中にはゆらゆら揺れる尻尾がついている]
ごはん〜、ごはん〜。
[出発前からやっているのか知らないまま、 食堂車に踏み込んだ**]
(31) 2014/05/12(Mon) 07時頃
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[展望車両の窓際に、男はいた。長い黒髪は無造作に結び、顔立ちは地球の東洋人のそれ。着ているものも古い中華服のようだった。 赤の衣服の背には大きな鞄を背負っているが、そう重そうでもない。 その懐の中には行き先が白紙の切符が一枚。
その佇まいは粗野でもなくどこか上品で、身なりはともかく男の育ちがいいことを示していた]
……。
[乗り込んでくる乗客の姿を見ては、どこか遠くを見るような視線へと変わった]
(32) 2014/05/12(Mon) 11時頃
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宝飾交易 黍炉は、メモを貼った。
2014/05/12(Mon) 12時頃
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あっ、お客さま申し訳ありませぇん こちら食堂車はまだ準備中ですぅ
[先程、黒装束に身を包んだ女性にもした説明を口に乗せ くるくると輝く球状の反重力倉庫を纏わせながら 猫耳フードの青年に、にこりと微笑んでパネルを差し出す]
ですがぁ、販売ならあたし個人で承っておりますぅ ご所望のものがございましたら何でもご注文くださいませぇ
宇宙公用語含めた170言語に対応! 特許を独占した圧縮技術で常備豊富な品揃え! ここにないものも最速通販で新鮮なものをお届け! SiSi1224、通称クリスマスが担当させていただきまぁす!
[人型を模倣した全身きんきらの珪素生命体が 誰を真似たか高めの声音でハイテンション自己アピール**]
(33) 2014/05/12(Mon) 13時頃
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―2A車両―
[車掌から客室の場所を聞いて、きょろりきょろりと車内の文字を見て探している。何も持っていないから、背負った荷物等で通路を塞ぐ心配もない。]
ん……
[車内を歩く、小さなガラス瓶。 それは、カラフルな飴がたくさん詰まっている、実にガラス瓶なガラス瓶だった。アメンボのような細くて黒い6本の手足で、天井や床や壁を歩いているのだった。]
あ……ドーモ……
[ガラス瓶は、乗客の姿を見つけては、細い足を器用に動かして、アメを一粒プレゼントしている。無料でのサービスらしい。緑髪も一粒、ラメの入った紫色をもらう。]
(34) 2014/05/12(Mon) 14時頃
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これは、アメ? あれは、アメが入っているから、アメンボ?
[ガラス瓶が歩き回る仕組みはわからないが、水の上を歩くというアメンボの仲間だろうと判断する。アメを口の中に入れて、転がして]
……甘い。 今までで一番、甘い…… 砂糖、たくさん?
[ほのかな甘みしか知らなかった身に、アメの甘さは衝撃的だった。2B車両方面へと向かうカラフルな瓶に目を向けて、後をついていってみる。]
(35) 2014/05/12(Mon) 14時頃
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―展望車両―
[興味本位に後をつけてみると、アメンボなガラス瓶は一番後ろの車両についた。窓の外を見る男に、ガラス瓶はアメを渡そうと近付いていく。]
…………。 星を、みるひと? 面白いモノ、外にもある?
[黍炉が外を眺めているのを眺めていたが、ふと尋ねてみた。**]
(36) 2014/05/12(Mon) 14時頃
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[乗り込んでくるものと降りていくものと、男はそれぞれの顔を眺めてはいたが、興味があるようにも見えない。展望車両にも客の姿はあったが既に確認した顔だ。
近付いてくる小さな足音は、男の耳にも届いた。二本足のリズムではないその音は、少なからず興味を引いたようで]
飴? ありがとう、いただくよ。
[渡された緑色の飴をそのまま口に放り、同じ色の頭が見えてそちらへ視線を動かす。 小さなガラス瓶はほかの乗客に飴を配りにその小さな足音を立てていく]
星を見るのは好きだよ。でも、趣味の範疇かな。
[尋ねられた声に緩く首を傾けて、それから視線を外へと向けた]
外、というと、この列車の外というわけではなさそうだね。 宇宙にというなら、慣れないうちは目新しいものばかりだから、面白いものと言ってもいい。
外に出るのは初めて?
[最後だけは、緑髪の方を見て尋ねた]
(37) 2014/05/12(Mon) 15時頃
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宝飾交易 黍炉は、メモを貼った。
2014/05/12(Mon) 15時半頃
黍炉は、窓際に凭れた*ままだ*
2014/05/12(Mon) 15時半頃
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―ごらくしつで、ごふじんと―
くるるる…
[喉を鳴らして嘴をカチカチ鳴らし、一生懸命ご婦人の言葉>>28の意味を考えてました。 知能はそれなりにありますからね。お話は結構大丈夫です。]
『ご来店』 『ありがとうございまぁーす』 『ジェシカよぉ〜』
『んもぉー』 『ちょっとだけよん?』
『サービスしちゃうんだから』 『サービス、』 『さーびす』
『さー び』
(38) 2014/05/12(Mon) 16時頃
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クェー ピーゥ
[そのまま羽ばたき、ご婦人の頭の上を通り越して、 少し離れた所、誰かの荷物の上にちょこん。
大きな羽ですから、少し周囲の小物が散かったりしたかもしれません。 散らかすと叱られてしまいますからね。飛ぶのは時々、とってもたま―にだけですよ。]
『ポイントカードはお作りになられますかぁー?』
『今なら全品、』 『わあー大きなカレーライスですねー』 『便利な洗濯バサミと』
『野郎共、』 『――が、ゴロゴロ入ってとってもジューシー』 『全品100円!』
[さっきとは違う位置でバタバタギャアギャア。どうやら、リクエストの邪魔をする気は無いようです。]
(39) 2014/05/12(Mon) 16時頃
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[今は、そわそわ羽を広げたり畳んだり。 珍しいジャンル名>>29に、首をかしげています。]
『ぷぷっぴどぅー』
[首をかしげながら、 車両を後にする尻尾>>31をかみかみしてみたいなーなんて考えてました。**]
(40) 2014/05/12(Mon) 16時頃
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