166 あざとい村
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[ヒューの指示を聞き、それが適切ならば いつもはすぐに動き出すセシルがまだ動き出さない。
ヒューとスーザンを見比べ、 スーザンが最後に視線を向けた方向にいる ジリヤをチラリと見て]
──……。
[短く嘆息してフルートケースを開ける。]
(172) 2014/03/07(Fri) 22時半頃
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[分解されたフルートの乗ったケースの底板を外すと、 そこにも分解された小ぶりの楽器が入っている。
金色の、フルートに似た楽器──ピッコロを組み立てて、 ヒュィッと一度高い音を鳴らした。]
(174) 2014/03/07(Fri) 22時半頃
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…──どう思う?
[主体の曖昧な問いを、誰にともなく掛けて セシルは“武器”を構えた。]
(177) 2014/03/07(Fri) 22時半頃
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[知らない者からすればただの楽器にしか見えない武器を、 唇に当てたまま、それぞれの答えを待つ。
ジリヤのずれた回答を聞くと、一度それを離し]
……いや、そうじゃなくて……、
[──このこは天然だな、と密かな評価を下した。]
(188) 2014/03/07(Fri) 23時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2014/03/08(Sat) 00時頃
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!!
[>>196ヒューの言葉を聞いたセシルは目を丸くした。
次いで、フッと目を伏せ、軽く嘆息した。]
ホント莫迦だな──ヒューは。 僕にも悪霊が憑いてたらどうするんだ?
[肩を竦めて見せるが、唇は笑っている。]
(215) 2014/03/08(Sat) 00時頃
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……って言っても、どうしようもないしね。 大人しく身を任せる以外、僕でも思いつかないな。
ッ──!?
[ハッキリとどうするとは名言せず 軽口めいた言葉をヒューに掛けていると >>197甲高い叫び声に慌ててスーザンに視線を戻す。]
……フフッ おはよう、お姫様。
(221) 2014/03/08(Sat) 00時半頃
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見えたのはジリヤなんだね?
それだけスージーの集中力が高かったってことだから 気に病む必要ないよ。
[涙目になるスーザンの肩に手を起き、 ぽんぽんと叩いて落ち着かせる。
ジリヤの要求にはこくりと頷き]
マットもシーツも僕が運ぶ。 それよりジリヤ、何か自覚症状は?
(225) 2014/03/08(Sat) 00時半頃
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セシルは、ヒューがマットを運んでくれるならありがたく任せる。
2014/03/08(Sat) 00時半頃
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そう──。
[>>227ジリヤの様子をじっと見詰めて 少し──間を開けて頷いた。
>>220ロビンの提案には]
ああ、そうだね。 悪霊の話が真実なら、外には人狼はいないんだろうし 家庭科室で料理作って、食べてからにしようか。
[と、賛成の意を示した。]
(229) 2014/03/08(Sat) 00時半頃
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[>>227しかし、縛るのを拒否するジリヤには首を振り]
ごめん、ジリヤ。
[それは認められない、と言う。]
君が途中で暴れ出さない保証がないから 荷物を纏めたら縛られてもらうよ。
ご飯は食べにくくなるけど、 責任持ってヒューが食べさせてあげるから安心して。
(233) 2014/03/08(Sat) 00時半頃
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[恥じらいを浮かべるスーザンに気づき 手を差し伸べる。]
──立てる?
[スーザンが手を預けてくれれば軽く引き上げ、 美しいヴァイオリンのように括れた腰に手を回し、 勢いに体勢を崩さないよう支えた。]
(247) 2014/03/08(Sat) 01時頃
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…………。
(248) 2014/03/08(Sat) 01時頃
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セシルは、アオイに揶揄うような視線を向けた。
2014/03/08(Sat) 01時頃
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[>>239ヒューの申し出に、 ごく自然にスーザンの腰に片腕を回した状態でヒューを見る。]
ん──その方が確実か。 じゃあ、悪いけど少し待ってて。
……あ、他に人がいないからって変なことするなよ?
[人の悪い笑みで純な友人を揶揄い、 ねぇ? と至近距離でスーザンに笑い掛ける。]
(254) 2014/03/08(Sat) 01時頃
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[>>253猛ダッシュで体育館を横切って行ったかと思えば 派手な音を立てて 鉄の扉と情熱的なキッスをかわしたアオイ>>255を見て]
……ッ、 ──〜…、
[スーザンを抱き寄せたまま肩を震わせる。
堪え切れず噴き出し掛けて、 思わず間近にある華奢な肩に額を押し当てた。
聞こえていた愛らしいソプラノの囀り>>258にも 笑いの波が過ぎ去るまでは返事を返せずに、 暫くは、鼻先に香る少女特有の甘い香りに包まれていた。]
(260) 2014/03/08(Sat) 01時半頃
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[ようやく笑いの余韻が去り、 少し名残惜しいような気はしつつも顔を上げる。]
……ふふっ、ごめんごめん。
アオイはああ見えて頑丈だから、大丈夫さ。 それより、怒った? お姫様──
[囁くように問い掛けると、 宝石のような瞳を覗き込み、目を細めて表情を眺める。]
(261) 2014/03/08(Sat) 01時半頃
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そうだ……これ、占いの時に落としたよ。 君のイヤリングだろ?
[ふと、思い出してジャケットのポケットから耳環を取り出し 長く優美な指の先に乗せてスーザンに見せる。]
時々触ってるよね。 もしかして大事なもの?
[スーザンがそれを取ろうとすれば、さっと手を引き]
待って───僕がつけてあげる。
[小振りなそれを指で摘み上げ、 器用な手付きでスーザンの耳に付け直した。]
(263) 2014/03/08(Sat) 01時半頃
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そうだったんだ。 それじゃあ、その真珠には マリーゴールド家の人達の思い出が沢山詰まってるんだね。
スージーに、とてもよく似合ってる。
[由来を聞くと、 スーザンの耳を上品に飾る真珠の光沢を見詰め]
どういたしまして。
[告げられた謝辞に涼しい顔で答える。]
(275) 2014/03/08(Sat) 02時半頃
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あぁ……
[綻んだ口許を見て──クスッと笑い]
怒った顔も可愛いけど、
(276) 2014/03/08(Sat) 02時半頃
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笑った顔はもっと可愛いね──?
[真珠の飾られた耳許に、 笑み混じりの囁き声を落とした。
──けれど]
(278) 2014/03/08(Sat) 02時半頃
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痛っ…………!!!
[不意打ちの一撃>>269をモロに足に食らって 声を詰まらせた。]
(280) 2014/03/08(Sat) 02時半頃
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[>>269アオイの後を追うように走り去るスーザンを見て パッと唇を掌で覆い]
ン───…
[目を閉じ、再び湧き上がる衝動を平静を装ってやり過ごす。
暫くすれば痛みも笑動も去って、 涼しい顔で残りの生徒を調理室に誘導するだろう。]
(284) 2014/03/08(Sat) 03時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2014/03/08(Sat) 03時半頃
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