145 異世界の祭り
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…っ。
[動こうとした時には既に足が地面に縫い留められていた。 少年は此方に向かってくるだろうか。
男−既に彼女だったかもしれないが−はステッキを握り締めると、何かの肉の入った容器を彼の足元目掛けて投げる。 小吉[[omikuji]]に吉がついていれば、注意を引くくらいは出来るだろうか。]
(128) 2013/09/20(Fri) 00時頃
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お願いします。忘れて下さい。
『とと、こっちもまずい感じ? やられっぱなしは嫌よぅ?』
で、でも相手は子供ですし…!
(*18) 2013/09/20(Fri) 00時頃
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[足先から身体が冷えていくのを感じ、肩を震わせる。 男は何か特殊な訓練を受けてきたわけでもない一般人だ。]
…っ、あれは男性だと思い込んでいたんです。 話では性別は聞いてませんでしたから。 女性だと知っていたら、もう少し方法を考えていましたよ。
[実際にそう出来たかどうかは定かではないが。]
(134) 2013/09/20(Fri) 00時頃
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[身体の芯から冷やされていき、彫像にでもなってしまうのでは…という発想が頭を過ぎり、青ざめる。
−身体の支配権を完全に彼女に移そうか。 そう考えている間に、男の右手は注意の逸れた少年に向かって黒檀のステッキを投げつけていた。
凶[[omikuji]]に吉がついていれば、ステッキは少年の方に真っ直ぐに飛んでいくだろう。]
(139) 2013/09/20(Fri) 00時半頃
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[ステッキは明後日の方向に飛んでいった。]
……。
[流石、普段運動をしていないだけの事はある。 男は元の世界に戻ったらジムに通おうと心に決めた。
せめて守ろうと、曲げた両腕を頭を庇うように前に突き出す。]
(146) 2013/09/20(Fri) 00時半頃
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…?
[衝撃を覚悟したが、どうやら空振りしたらしい。
しかし第二波が来るかもしれない、と身構えたまま相手の動きを目で追う。]
(150) 2013/09/20(Fri) 00時半頃
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やめて下さい…!
『泣きそうね。 あたしが慰めてあげるー。』
いや、助けて下さいよ…。
(*20) 2013/09/20(Fri) 00時半頃
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……。
[第二波も不発。 男は少し腰を折ると、何とか踏み止まる少年の握るステッキ…もとい氷のバットの先をひょいと掴んで、くいと上に引いてみた。]
(155) 2013/09/20(Fri) 00時半頃
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[しかし手はすぐに振り払われ、第三波がやって来た。 けれどそれは頭ではなく、肩に当たり。]
…いっ…。
[一瞬肩に痺れが走って顔をしかめる。 物凄く痛いわけではないが、涙目になった。]
(162) 2013/09/20(Fri) 01時頃
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[これ以上殴られるのも辛いので、再度バットを捕らえるとそこから手を離さないまま。 大分離れた位置にある少年の顔を見る。]
…えっと。 調子が悪いのですか?
(165) 2013/09/20(Fri) 01時頃
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